JP3097398U - 商品陳列具 - Google Patents
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Abstract
【課題】商品を取り出すために回動板を前傾させたときに、商品を安定的に保持できる商品陳列具を提供する。
【解決手段】本商品を前後方向に整列して収容する前面開口の収容体1に、商品を開口側に押圧する押圧手段を設け、収容体1の開口に、商品の前面を規制する前傾可能な回動板を設け、該回動板の両側端の上部に、後方側へ突出する側壁13を設ける。
【選択図】図1
【解決手段】本商品を前後方向に整列して収容する前面開口の収容体1に、商品を開口側に押圧する押圧手段を設け、収容体1の開口に、商品の前面を規制する前傾可能な回動板を設け、該回動板の両側端の上部に、後方側へ突出する側壁13を設ける。
【選択図】図1
Description
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、スーパーマーケット、コンビニエンスストアー等の店内に、商品を陳列するために設置される商品陳列具に関する。
【0002】
【従来の技術】
店内の商品陳列棚にはたくさんの商品が陳列され、陳列スペースを確保するために、前後方向にも陳列されている。しかしながら、商品は手前のほうから売れていくため、次に商品を取ろうとする場合に、商品が後方(奥)にあり、取り出しにくい。
【0003】
そこで、商品を前に押し出す機能を備えた商品陳列具が、実開平5−74356号公報に記載されている。該公報記載の商品陳列具は、箱状のケース本体に引き出し自在に収納トレーが設けられ、収納トレーには収納室が設けられる。収納室には、商品を押圧する押圧板がスライド自在に設けられ、この押圧板に対し、前方に向けてばね力を付勢するばね部材が設けてある。押圧板がばね力により商品を後方から前方に向けて押圧するので、手前の商品が取り出されても後方の商品が前に押し出されるので、常に商品が前方に位置し、取り出しやすくなる。
【0004】
また、さらに商品を取り出しやすくするため、収納トレー(収容体)の前面を開口させ、開口に前傾可能な回動板を設け、回動板と共に商品を前傾させることにより、商品を取り出しやすくした商品陳列具がある。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、回動板と共に商品を前傾させたときに、回動板と収容体の側壁との間にできた隙間の側方から、商品が落下するなど商品の安定性に困難を伴っていた。
【0006】
そこで、本考案は、回動板の前傾と共に商品を前傾させたときに、商品を安定的に保持できる商品陳列具を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本考案は、たばこ等の商品を前後方向に整列して収容する前面開口の収容体に、商品を開口側(前方側)に押圧する押圧手段が設けられ、前記収容体の開口に、商品の前面を規制する前傾可能な回動板が設けられ、該回動板の両側端に、後方側へ突出する側壁が設けられたことを特徴とする商品陳列具である。
【0008】
収容体は、前面が開口された容器であれば、上面や後面が開放されていてもよい。商品を前後方向に整列させる手段としては、収容体の側壁間の距離を商品の横幅と略同一とさせてもよいし、収容体内に新たに内壁を設け、内壁間の距離を商品の横幅と略同一となるようにしてもよい。収容体内(又は内壁間)に前後方向に商品を並べることにより、商品を前後方向に整列させることができる。
【0009】
押圧手段は、商品を前面開口側に押圧する作用を有するものであれば、特に限定されるものではない。例えば、コンストンばね(登録商標、以下省略する)の巻取力を利用する手段であってもよいし、圧縮ばねや引っ張りばね等のばねの圧縮力や引っ張り力を利用した手段であってもよい。
【0010】
回動板は、押圧手段により開口側に押圧される商品が開口より落下しないように規制するために、収容体の開口面に対向して設けられたものであり、収容体に前傾可能に設けられる。前傾とは、回動板の上端が収容体から離れ、回動板の下端が収容体に近づく方向に傾くということである。
【0011】
回動板の両側端には、後方側(押圧手段側)へ突出する側壁が設けられる。回動板の前傾に伴い、一番手前の商品が傾き、商品が収容体開口より飛び出した状態となるが、回動板の両側端に設けられた側壁により、商品を挟持することができる。したがって、商品の側方へのぐらつき及び飛び出しを防止することができ、回動板前傾時の商品の安定性を保つことができる。
【0012】
側壁は、回動板の側端の全部(上端から下端まで)に設けてもよいが、商品のぐらつきの防止は商品の上方を固定すれば十分に効果的なので、回動板の上部に設ければよい。
【0013】
なお、本商品陳列具は、商品としてたばこを陳列するのに限定されるものではなく、他の食品、生活用品等の種々の商品に適用可能である。
【0014】
【考案の実施の形態】
以下、本考案の実施形態を図面に基づいて説明する。図1は本商品陳列具の右側面図、図2は同じく正面図、図3は同じく平面図、図4はA−A断面図、図5は回動板を前傾させた状態を示す図、図6(a)及び図6(b)は本商品陳列具の使用状態を示す図である。
【0015】
本商品陳列具は、商品を収容する前面開口の収容体1と、収容体1内に設けられ、商品を開口側に押圧する押圧手段と、収容体1の開口に設けられる回動板とから構成される。
【0016】
収容体1は、収容体底板1aと、収容体底板1aの左右端に立設された収容体側壁1bと、収容体底板1aの後端に立設された収容体後壁1cとから構成される。収容体側壁1b間の距離は、商品の横幅と略同一とされる。商品を収容したときに、商品の横方向へのぐらつきを防止でき、商品を前後方向に整列させることができる。
【0017】
収容体底板1aには、前後方向に長い2つの穴が形成され、その穴は、押圧手段が前後方向に移動するための案内路2とされる。収容体底板1aの案内路2間の部分は、他の部分よりも下方に突出した段差部3とされる。収容体底板1aは、案内路2よりも前方側に、後述する押圧手段のコンストンばね8の一端が挿通する挿通開口4が形成される。また、収容体側壁1bの前端の上部に、後述する回動板の係合部13cと係合する軸部5が形成され、その軸部5よりも後方側に側方側へ突出した回転板利用のストッパー6が形成される。
【0018】
押圧手段は、商品に当接して商品を押圧する押圧板7と、押圧板7が商品を押圧する原動力となるコンストンばね8と、押圧板の背面に固定され、コンストンばね8を収容するばね収容室9とから構成される。押圧板7は、収容体1の横幅と略同一横幅の板状に形成されるが、収容される商品を押圧して摺動移動させることができる形状であれば、限定されるものではない。
【0019】
ばね収容室9は、ばね収容室側壁9aと、ばね収容室後壁9bと、ばね収容室底板9cとから構成され、それらが押圧板7の背面に固定される。押圧板7、ばね収容室側壁9a、ばね収容室後壁9b及びばね収容室底板9cで囲まれる空間にコンストンばね8が収容される。ばね収容室底板9cには、その底面から突出して、収容体底板1aの案内路2を挿通し、その先端が側方側に折曲することにより、収容体底板1aに係合する掛止体10が2つ形成される。このように、この掛止体10が案内路2を通して収容体底板1aに係合することにより、押圧板7は案内路2に沿って、収容体1の前後方向にスライド自在に固定される。また、ばね収容室底板9cの前端に開口が形成され、該開口は、ばね収容室9に収容されるコンストンばね8の一端をばね収容室9外に突出させるばね出し口11とされる。
【0020】
コンストンばね8は、巻き取る力が常に一定な、金属製の薄板帯状の渦巻きばねである。コンストンばね8は、収容体1のばね収容室9に収納され、ばね収容室底板9cのばね出し口11から一端を出し、収容体底板1aの挿通開口4を通って、収容体底板1aの底面前端に固定される。このように、コンストンばね8の一端が収容体1の前端に固定され、コンストンばね8の他端側はばね収容室9に収納されるので、コンストンばね8の巻き取り力により、ばね収容室9の前方側に位置する押圧板7が前方に付勢される。
【0021】
なお、上記実施形態では、押圧板7が商品を押圧する原動力として、コンストンばね8を使用したが、商品を開口側に押圧する力を有するものであれば限定されるものではない。例えば、圧縮ばねや引っ張りばねが例示される。圧縮ばねの場合は、圧縮ばねの一端を押圧板7の後面に固定し、他端を収容体後壁1cに固定すれば、圧縮バネの圧縮力により、押圧板7を前方に付勢することができる。引っ張りばねの場合は、引っ張りばねの一端を押圧板7の前面に固定し、他端を収容体1開口側に固定すれば、押圧板7を前方に付勢することができる。
【0022】
回動板は、収容体1の開口と対向して設けられる回動板本体12と、その両側端から後方側に突出形成される側壁13とから構成される。回動板は、収容体1よりもその肉厚分、幅広に形成され、回動板の側壁13が外側から収容体側壁1bに覆い重なって固定される。また、回動板は、回動板本体12と収容体1の前端との間に隙間が開くように固定される。この回動板本体12と収容体1の前端との隙間があることにより、回動板を前傾させることができる。
【0023】
回動板本体12は、収容体1の下端から上方の所定の位置までの部分と対向する部分に設けられる。なお、所定の位置とは、回動板本体12が、収容体1内に収容される商品を前方側に落下させないように規制できる程度の高さである。また、回動板本体12の前面の下部には、袋状のカード入れ14が形成される。カード入れ14に商品名等のカードを収納して、商品名を掲示することができる。
【0024】
側壁13は、回動板の上端から収容体側壁1bの上端よりも下の位置まで設けられる。ここで、側壁13について、収容体側壁1bの上端よりも上方の部分を側壁上部13aとし、それよりも下方の部分を側壁下部13bとする。側壁下部13bの後方側には、収容体側壁1bの軸部5に係合するかぎ状の係合部13cが形成される。また、側壁下部13bの後方端は、下方にいくにつれて、前方側に位置するように湾曲した湾曲部13dとされる。湾曲部13dの後方端が、収容体側壁のストッパー6に当接することにより、回動板の前傾が止まる。
【0025】
側壁上部13aは、収容される商品の前後幅と略同一の寸法だけ、後方側に延長して設けられている。これにより、側壁上部13aは、商品の側方を確実に挟持ことができるので、商品の安定性が増す。
【0026】
以上の構成によると、ばね収容室底板9cの底面の掛止体10が、収容体底板1aの案内路2に掛止されることにより、押圧板7は、案内路2に沿って収容体1の前後方向にスライド可能とされる。このとき、案内路2の間の段差部3は、下方に陥没してるので、押圧板7やばね収容室9の底面と摺接しないですむ。そして、ばね収容室9に収容されると共に一端が収容体1前端に固定されたコンストンばね8の巻き取り力により、押圧板7体は前方側に付勢される。したがって、押圧板7と回動板との間に商品を整列しておけば、商品は開口側に向かって押圧される。商品は、開口に設けられた回動板本体12により、開口前面側に落下しない。
【0027】
使用者が商品を取り出す場合には、回動板の下部を後方側に押すか、一番手前の商品の上方を前方側に引き出すようにする。すると、回動板は、側壁13の係合部13cと収容体側壁1bの軸部5との係合点を軸として前傾する。回動板は、側壁下部13bの湾曲部13dの後方端が収容体側壁1bのストッパー6に当接するまで前傾する。回動板が前傾して商品と押圧板との間に隙間ができるので、商品を取り出しやすい。また、商品を斜めに取り出すことができるので、陳列棚の上下方向のスペースを小さくすることができる。このとき、回動板の両側端から側壁13が突出しているので、回動板と押圧板7との間の隙間により、商品が側方にぐらついたり、側方から落下したりすることを防止できる。したがって、回動板前傾時の商品の設置の安定性を保持することができる。
【0028】
【考案の効果】
以上の説明から明らかな通り、本考案に係る包装用枠は、回動板の両側端に、後方側へ突出する側壁が設けられるので、回動板の前傾に伴い、一番手前の商品が傾き、商品が収容体より飛び出した状態となるが、側壁により、収容体の側方へのぐらつき及び飛び出しを防止することができる。したがって、回動板を前傾させたときの商品の安定性を保つことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本商品陳列具の右側面図
【図2】同じく正面図
【図3】同じく平面図
【図4】A−A断面図
【図5】回動板を前傾させた状態を示す図
【図6】(a)は、本商品陳列具に商品を収納した状態を示す図
(b)は、回動板を前傾させた状態を示す図
【符号の説明】
1 収容体
5 軸部
6 ストッパー
7 押圧板
8 コンストンばね
9 ばね収容室
11 回動板本体
13 側壁
【考案の属する技術分野】
本考案は、スーパーマーケット、コンビニエンスストアー等の店内に、商品を陳列するために設置される商品陳列具に関する。
【0002】
【従来の技術】
店内の商品陳列棚にはたくさんの商品が陳列され、陳列スペースを確保するために、前後方向にも陳列されている。しかしながら、商品は手前のほうから売れていくため、次に商品を取ろうとする場合に、商品が後方(奥)にあり、取り出しにくい。
【0003】
そこで、商品を前に押し出す機能を備えた商品陳列具が、実開平5−74356号公報に記載されている。該公報記載の商品陳列具は、箱状のケース本体に引き出し自在に収納トレーが設けられ、収納トレーには収納室が設けられる。収納室には、商品を押圧する押圧板がスライド自在に設けられ、この押圧板に対し、前方に向けてばね力を付勢するばね部材が設けてある。押圧板がばね力により商品を後方から前方に向けて押圧するので、手前の商品が取り出されても後方の商品が前に押し出されるので、常に商品が前方に位置し、取り出しやすくなる。
【0004】
また、さらに商品を取り出しやすくするため、収納トレー(収容体)の前面を開口させ、開口に前傾可能な回動板を設け、回動板と共に商品を前傾させることにより、商品を取り出しやすくした商品陳列具がある。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、回動板と共に商品を前傾させたときに、回動板と収容体の側壁との間にできた隙間の側方から、商品が落下するなど商品の安定性に困難を伴っていた。
【0006】
そこで、本考案は、回動板の前傾と共に商品を前傾させたときに、商品を安定的に保持できる商品陳列具を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本考案は、たばこ等の商品を前後方向に整列して収容する前面開口の収容体に、商品を開口側(前方側)に押圧する押圧手段が設けられ、前記収容体の開口に、商品の前面を規制する前傾可能な回動板が設けられ、該回動板の両側端に、後方側へ突出する側壁が設けられたことを特徴とする商品陳列具である。
【0008】
収容体は、前面が開口された容器であれば、上面や後面が開放されていてもよい。商品を前後方向に整列させる手段としては、収容体の側壁間の距離を商品の横幅と略同一とさせてもよいし、収容体内に新たに内壁を設け、内壁間の距離を商品の横幅と略同一となるようにしてもよい。収容体内(又は内壁間)に前後方向に商品を並べることにより、商品を前後方向に整列させることができる。
【0009】
押圧手段は、商品を前面開口側に押圧する作用を有するものであれば、特に限定されるものではない。例えば、コンストンばね(登録商標、以下省略する)の巻取力を利用する手段であってもよいし、圧縮ばねや引っ張りばね等のばねの圧縮力や引っ張り力を利用した手段であってもよい。
【0010】
回動板は、押圧手段により開口側に押圧される商品が開口より落下しないように規制するために、収容体の開口面に対向して設けられたものであり、収容体に前傾可能に設けられる。前傾とは、回動板の上端が収容体から離れ、回動板の下端が収容体に近づく方向に傾くということである。
【0011】
回動板の両側端には、後方側(押圧手段側)へ突出する側壁が設けられる。回動板の前傾に伴い、一番手前の商品が傾き、商品が収容体開口より飛び出した状態となるが、回動板の両側端に設けられた側壁により、商品を挟持することができる。したがって、商品の側方へのぐらつき及び飛び出しを防止することができ、回動板前傾時の商品の安定性を保つことができる。
【0012】
側壁は、回動板の側端の全部(上端から下端まで)に設けてもよいが、商品のぐらつきの防止は商品の上方を固定すれば十分に効果的なので、回動板の上部に設ければよい。
【0013】
なお、本商品陳列具は、商品としてたばこを陳列するのに限定されるものではなく、他の食品、生活用品等の種々の商品に適用可能である。
【0014】
【考案の実施の形態】
以下、本考案の実施形態を図面に基づいて説明する。図1は本商品陳列具の右側面図、図2は同じく正面図、図3は同じく平面図、図4はA−A断面図、図5は回動板を前傾させた状態を示す図、図6(a)及び図6(b)は本商品陳列具の使用状態を示す図である。
【0015】
本商品陳列具は、商品を収容する前面開口の収容体1と、収容体1内に設けられ、商品を開口側に押圧する押圧手段と、収容体1の開口に設けられる回動板とから構成される。
【0016】
収容体1は、収容体底板1aと、収容体底板1aの左右端に立設された収容体側壁1bと、収容体底板1aの後端に立設された収容体後壁1cとから構成される。収容体側壁1b間の距離は、商品の横幅と略同一とされる。商品を収容したときに、商品の横方向へのぐらつきを防止でき、商品を前後方向に整列させることができる。
【0017】
収容体底板1aには、前後方向に長い2つの穴が形成され、その穴は、押圧手段が前後方向に移動するための案内路2とされる。収容体底板1aの案内路2間の部分は、他の部分よりも下方に突出した段差部3とされる。収容体底板1aは、案内路2よりも前方側に、後述する押圧手段のコンストンばね8の一端が挿通する挿通開口4が形成される。また、収容体側壁1bの前端の上部に、後述する回動板の係合部13cと係合する軸部5が形成され、その軸部5よりも後方側に側方側へ突出した回転板利用のストッパー6が形成される。
【0018】
押圧手段は、商品に当接して商品を押圧する押圧板7と、押圧板7が商品を押圧する原動力となるコンストンばね8と、押圧板の背面に固定され、コンストンばね8を収容するばね収容室9とから構成される。押圧板7は、収容体1の横幅と略同一横幅の板状に形成されるが、収容される商品を押圧して摺動移動させることができる形状であれば、限定されるものではない。
【0019】
ばね収容室9は、ばね収容室側壁9aと、ばね収容室後壁9bと、ばね収容室底板9cとから構成され、それらが押圧板7の背面に固定される。押圧板7、ばね収容室側壁9a、ばね収容室後壁9b及びばね収容室底板9cで囲まれる空間にコンストンばね8が収容される。ばね収容室底板9cには、その底面から突出して、収容体底板1aの案内路2を挿通し、その先端が側方側に折曲することにより、収容体底板1aに係合する掛止体10が2つ形成される。このように、この掛止体10が案内路2を通して収容体底板1aに係合することにより、押圧板7は案内路2に沿って、収容体1の前後方向にスライド自在に固定される。また、ばね収容室底板9cの前端に開口が形成され、該開口は、ばね収容室9に収容されるコンストンばね8の一端をばね収容室9外に突出させるばね出し口11とされる。
【0020】
コンストンばね8は、巻き取る力が常に一定な、金属製の薄板帯状の渦巻きばねである。コンストンばね8は、収容体1のばね収容室9に収納され、ばね収容室底板9cのばね出し口11から一端を出し、収容体底板1aの挿通開口4を通って、収容体底板1aの底面前端に固定される。このように、コンストンばね8の一端が収容体1の前端に固定され、コンストンばね8の他端側はばね収容室9に収納されるので、コンストンばね8の巻き取り力により、ばね収容室9の前方側に位置する押圧板7が前方に付勢される。
【0021】
なお、上記実施形態では、押圧板7が商品を押圧する原動力として、コンストンばね8を使用したが、商品を開口側に押圧する力を有するものであれば限定されるものではない。例えば、圧縮ばねや引っ張りばねが例示される。圧縮ばねの場合は、圧縮ばねの一端を押圧板7の後面に固定し、他端を収容体後壁1cに固定すれば、圧縮バネの圧縮力により、押圧板7を前方に付勢することができる。引っ張りばねの場合は、引っ張りばねの一端を押圧板7の前面に固定し、他端を収容体1開口側に固定すれば、押圧板7を前方に付勢することができる。
【0022】
回動板は、収容体1の開口と対向して設けられる回動板本体12と、その両側端から後方側に突出形成される側壁13とから構成される。回動板は、収容体1よりもその肉厚分、幅広に形成され、回動板の側壁13が外側から収容体側壁1bに覆い重なって固定される。また、回動板は、回動板本体12と収容体1の前端との間に隙間が開くように固定される。この回動板本体12と収容体1の前端との隙間があることにより、回動板を前傾させることができる。
【0023】
回動板本体12は、収容体1の下端から上方の所定の位置までの部分と対向する部分に設けられる。なお、所定の位置とは、回動板本体12が、収容体1内に収容される商品を前方側に落下させないように規制できる程度の高さである。また、回動板本体12の前面の下部には、袋状のカード入れ14が形成される。カード入れ14に商品名等のカードを収納して、商品名を掲示することができる。
【0024】
側壁13は、回動板の上端から収容体側壁1bの上端よりも下の位置まで設けられる。ここで、側壁13について、収容体側壁1bの上端よりも上方の部分を側壁上部13aとし、それよりも下方の部分を側壁下部13bとする。側壁下部13bの後方側には、収容体側壁1bの軸部5に係合するかぎ状の係合部13cが形成される。また、側壁下部13bの後方端は、下方にいくにつれて、前方側に位置するように湾曲した湾曲部13dとされる。湾曲部13dの後方端が、収容体側壁のストッパー6に当接することにより、回動板の前傾が止まる。
【0025】
側壁上部13aは、収容される商品の前後幅と略同一の寸法だけ、後方側に延長して設けられている。これにより、側壁上部13aは、商品の側方を確実に挟持ことができるので、商品の安定性が増す。
【0026】
以上の構成によると、ばね収容室底板9cの底面の掛止体10が、収容体底板1aの案内路2に掛止されることにより、押圧板7は、案内路2に沿って収容体1の前後方向にスライド可能とされる。このとき、案内路2の間の段差部3は、下方に陥没してるので、押圧板7やばね収容室9の底面と摺接しないですむ。そして、ばね収容室9に収容されると共に一端が収容体1前端に固定されたコンストンばね8の巻き取り力により、押圧板7体は前方側に付勢される。したがって、押圧板7と回動板との間に商品を整列しておけば、商品は開口側に向かって押圧される。商品は、開口に設けられた回動板本体12により、開口前面側に落下しない。
【0027】
使用者が商品を取り出す場合には、回動板の下部を後方側に押すか、一番手前の商品の上方を前方側に引き出すようにする。すると、回動板は、側壁13の係合部13cと収容体側壁1bの軸部5との係合点を軸として前傾する。回動板は、側壁下部13bの湾曲部13dの後方端が収容体側壁1bのストッパー6に当接するまで前傾する。回動板が前傾して商品と押圧板との間に隙間ができるので、商品を取り出しやすい。また、商品を斜めに取り出すことができるので、陳列棚の上下方向のスペースを小さくすることができる。このとき、回動板の両側端から側壁13が突出しているので、回動板と押圧板7との間の隙間により、商品が側方にぐらついたり、側方から落下したりすることを防止できる。したがって、回動板前傾時の商品の設置の安定性を保持することができる。
【0028】
【考案の効果】
以上の説明から明らかな通り、本考案に係る包装用枠は、回動板の両側端に、後方側へ突出する側壁が設けられるので、回動板の前傾に伴い、一番手前の商品が傾き、商品が収容体より飛び出した状態となるが、側壁により、収容体の側方へのぐらつき及び飛び出しを防止することができる。したがって、回動板を前傾させたときの商品の安定性を保つことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本商品陳列具の右側面図
【図2】同じく正面図
【図3】同じく平面図
【図4】A−A断面図
【図5】回動板を前傾させた状態を示す図
【図6】(a)は、本商品陳列具に商品を収納した状態を示す図
(b)は、回動板を前傾させた状態を示す図
【符号の説明】
1 収容体
5 軸部
6 ストッパー
7 押圧板
8 コンストンばね
9 ばね収容室
11 回動板本体
13 側壁
Claims (2)
- 商品を前後方向に整列して収容する前面開口の収容体に、商品を開口側に押圧する押圧手段が設けられ、前記収容体の開口に、商品の前面を規制する前傾可能な回動板が設けられ、該回動板の両側端に、後方側へ突出する側壁が設けられたことを特徴とする商品陳列具。
- 前記側壁は、前記回動板の上部に設けられたことを特徴とする請求項1記載の商品陳列具。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
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JP (1) | JP3097398U (ja) |
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-
2003
- 2003-04-24 JP JP2003002292U patent/JP3097398U/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2013055999A (ja) * | 2011-09-07 | 2013-03-28 | Japan Tobacco Inc | マガジン |
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