JP2004240508A - 自動販売機の商品収納装置 - Google Patents
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Abstract
【課 題】リーチインショーケースとして使用する際には落下防止装置により商品の落下を防止することができるとともに、自動販売時には簡単な作業で落下防止装置を収納空間に収納することができる自動販売機の商品収納装置を提供する。
【解決手段】自動販売機の商品収納装置(2)は、前後方向に延びる商品通路(23)を商品棚(22)に設け、販売時に商品通路の商品を前方に払い出す。そして、前面および側面に連続して貫通孔(54)の形成されたシャフト支持部材(42)と、貫通孔に移動可能に挿入され、自動販売時には貫通孔の前面部分を貫通してシャフト収納空間(41)に収納されるとともに、リーチインショーケースとして使用する際には貫通孔の側面部分を貫通して商品通路の前方に移動して商品の落下を防止することができる商品落下防止シャフト(56)とを備えている。
【選択図】 図6
【解決手段】自動販売機の商品収納装置(2)は、前後方向に延びる商品通路(23)を商品棚(22)に設け、販売時に商品通路の商品を前方に払い出す。そして、前面および側面に連続して貫通孔(54)の形成されたシャフト支持部材(42)と、貫通孔に移動可能に挿入され、自動販売時には貫通孔の前面部分を貫通してシャフト収納空間(41)に収納されるとともに、リーチインショーケースとして使用する際には貫通孔の側面部分を貫通して商品通路の前方に移動して商品の落下を防止することができる商品落下防止シャフト(56)とを備えている。
【選択図】 図6
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、前後方向に延びる商品通路を商品棚に設け、この商品通路に商品を並べ、販売時に前記商品を前方に払い出すシースルー型などの自動販売機の商品収納装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、この様な自動販売機の商品収納装置は、商品を前方に払い出す際に、商品の移動の妨げにならないように、商品棚には、商品の前方への落下を防止するストッパーは設けられていない。なお、たとえば特許文献1に記載の自動販売機の商品収納装置には、商品棚に商品を陳列する作業のために商品棚を前方に引き出した際に、商品棚から商品が落下しないように、商品棚の引出し時に作動するストッパーが設けられている。
【0003】
【特許文献1】
特開2000−113309号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、シースルー型自動販売機において、利用客の多い時間帯には、リーチインショーケースとして利用し、夜間などの利用客の少ない時間帯には、自動販売機として稼働させたいと言う要望がある。この場合、自動販売機の状態のまま(すなわち、商品棚にストッパーが設けられていない状態)であると、客が商品を取り出す際などに誤って隣接する商品などを転倒落下させるおそれがある。そのため、リーチインショーケースとして利用する際に商品棚から商品の落下を防止するストッパーすなわち落下防止装置を設けることが検討されている。そして、この落下防止装置は、自動販売時における商品の払い出し動作を妨げないようにする必要がある。
【0005】
そして、特許文献1などの自動販売機の商品収納装置のストッパーは、商品棚が引出されている時に作動するものであり、リーチインショーケースとして利用する場合、すなわち商品棚が格納された状態では、商品の落下を防止することができない。また、落下防止装置を着脱自在にすることが考えられるが、紛失などのおそれがあるとともに、外した落下防止装置を収納する収納場所および収納作業が必要となる。
【0006】
本発明は、以上のような課題を解決するためのもので、リーチインショーケースとして使用する際には落下防止装置により商品の落下を防止することができるとともに、自動販売時には簡単な作業で落下防止装置を収納空間に収納することができる自動販売機の商品収納装置を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明の自動販売機の商品収納装置(2)は、前後方向に延びる商品通路(23)を商品棚(22)に設け、この商品通路に商品(S)を並べ、販売時に前記商品を前方に払い出す。そして、商品棚の左側または右側の一方の部分に設けられたシャフト収納空間(41)と、このシャフト収納空間に設けられたシャフト支持部材(42)と、このシャフト支持部材の前面および側面に連続して形成された貫通孔(54)と、この貫通孔に移動可能に挿入され、自動販売時には貫通孔の前面部分を貫通して前記シャフト収納空間に収納されるとともに、リーチインショーケースとして使用する際には貫通孔の側面部分を貫通して商品通路の前方に移動して商品の落下を防止することができる商品落下防止シャフト(56)と、商品棚の左側または右側の他方の部分に設けられ、前記商品落下防止シャフトを係脱可能に係止するシャフト係止部(71)とを備えている。
【0008】
また、前記商品落下防止シャフトの後端部に膨出部(57)が設けられ、かつ、商品落下防止シャフトがシャフト収納空間に収納された際に、前記膨出部の嵌まり込む嵌合部(69)が商品棚に設けられていることがある。
【0009】
さらに、前記商品落下防止シャフトの端部に、シャフト係止部に係合するスライド式ロック部(58)が設けられていることがある。
そして、前記シャフト支持部材が前後方向にスライド可能に構成されていることがある。
【0010】
また、前記商品棚の側壁(31)にガイドピン(47)が設けられるとともに、前記シャフト支持部材には、このガイドピンの嵌まるガイド孔(44)が前後方向に延在して形成されて、前記シャフト支持部材が前後方向にスライド可能に構成されていることがある。
さらに、前記ガイド孔の前端部が、上方に上がっていることがある。
【0011】
【発明の実施の形態】
次に、本発明における自動販売機の商品収納装置の実施の一形態を図1ないし図10を用いて説明する。図1は本発明にかかる自動販売機の正面図である。図2は自動販売機の断面図である。図3は商品収納装置の正面図である。図4は商品落下防止シャフトが落下防止位置にある状態の商品棚の斜視図である。図5は商品落下防止シャフトが収納位置にある状態の商品棚の斜視図である。図6は図4から左側の仕切部材および商品を外した状態の図である。図7は図5から左側の仕切部材および商品を外した状態の図である。図8はシャフト支持部材および商品落下防止シャフトの斜視図である。図9は商品収納装置の要部の説明図で、(a)がシャフト支持部材の一部切欠き斜視図、(b)が落下防止位置にある商品落下防止シャフトの説明図である。図10は収納位置にある商品落下防止シャフトの説明図である。
【0012】
まず始めに、自動販売機の全体構成を説明する。自動販売機はシースルー型であり、横長ボックス状の販売機本体1と、商品Sを収納する商品収納装置2と、販売時に商品収納装置2から前方に払い出された商品Sを受け取り、搬出する商品搬出装置3とを備えている。この商品収納装置2および商品搬出装置3は、販売機本体1の内部に配置されている。また、販売機本体1の前面開口は、透明なスライディング式の前面扉6で開閉自在に閉じられており、この透明な前面扉6を通して、商品収納装置2に収納されている商品Sが見えるようになっている。そして、前面扉6は自動販売時には、図示しない施錠装置により施錠されており、客が開閉することはできなくなっている。一方、自動販売機をリーチインショーケースとして利用する際(すなわち、客が自分で商品収納装置2から商品Sを取り出す際)には、前面扉6は施錠されておらず、客は自由に開閉することができる。
【0013】
さらに、販売機本体1の上部には、販売機本体1の内部を冷却する冷却装置7が設けられている。また、販売機本体1の右側の部分には、プリペイドカードが挿入されるカード挿入口8および図示しないテンキー式の商品選択ボタンなどを具備するコントロールパネル9と、商品取出口10とが設けられている。そして、コントロールパネル9には、図示しないカードリーダーや図示しないマイクロコンピュータなどで構成された制御装置が内蔵されている。
【0014】
商品搬出装置3は、商品収納装置2の前方に配置され、左右方向に駆動される上下方向に延在する可動体11と、この可動体11の側面から突出するとともに上下方向に駆動されるバケット12とを備えている。また、バケット12には、商品Sの商品収納装置2からの払い出しを検知するフォトセンサなどの商品払い出し検知手段(図示しない)および、モータなどのプッシャー駆動源(図示しない)が設けられている。
【0015】
商品収納装置2は、販売機本体1内に配設された複数の縦フレーム21と、この縦フレーム21間に多段に設けられた商品棚22と、この商品棚22上に前後方向に延びる複数の商品通路23を形成する仕切体24と、商品通路23の商品Sを前側に押圧して払い出すプッシャー26と、このプッシャー26を駆動するためのプッシャー駆動機構(図示しない)を具備している。商品棚22はラック構造で、縦フレーム21から引出し可能に構成されているとともに、左右側壁31および後壁32を有している。仕切体24は前後方向に延在しているとともに、商品棚22に複数着脱可能に取り付けられており、商品棚22への取付位置は適宜変更可能となっている。この仕切体24にプッシャー駆動機構が設けられ、このプッシャー駆動機構の入力部である入力歯車28が、仕切体24の前方に突出している。そして、プッシャー駆動機構の入力歯車28に、バケット12のプッシャー駆動源からの駆動力が加わると、ベルトなどからなるプッシャー駆動機構が作動してプッシャー26を前方に移動させ、商品Sを前方に払い出す。
【0016】
この様に構成されている自動販売機で、商品Sを自動販売する際には、前面扉6は閉じた状態で施錠されている。そして、商品Sの購買客は、カード挿入口8にプリペイドカードなどを挿入して、商品Sの対価を支払うとともに、コントロールパネル9の商品選択ボタンなどで購買する商品Sを選択する。すると、制御装置は、図示しない駆動装置により可動体11およびバケット12を移動させて、購買対象の商品Sを収納している商品棚22の商品通路23の前方にバケット12を位置させる。そして、バケット12のプッシャー駆動源から商品収納装置2のプッシャー駆動機構の入力歯車28に駆動力を加え、プッシャー26を前方に移動させて商品Sをバケット12に向かって払い出す。この商品Sのバケット12への払い出しを、商品払い出し検知手段が検知すると、制御装置は、プッシャー駆動機構の入力歯車28へ駆動力を加えることを停止させて、プッシャー26を停止させる。ついで、制御装置は、図示しない駆動装置により可動体11およびバケット12を移動させて、バケット12の商品Sを商品取出口10に払い出す。これで、自動販売の工程が完了する。以上の自動販売機としての機能は、上記特許文献1などの従来の自動販売機の商品収納装置と略同じである。
【0017】
そして、この自動販売機をリーチインショーケースとして利用する際には、可動体11およびバケット12などを販売機本体1の右側の部分に格納するとともに、前面扉6を施錠せずに、自由に開閉できるようにする。そして、購買客は自動販売機の前面扉6を開けて、商品収納装置2から商品Sを取り出し、店のレジなどで商品Sの対価を支払って商品Sを購入する。
【0018】
ところで、上記特許文献1などの従来の自動販売機の商品収納装置では、商品Sなどに不用意に接触すると、商品Sが商品通路23から前方に落下するおそれがあるので、この実施の形態では、商品収納装置2に、商品Sの落下を防止する落下防止装置が設けられている。この落下防止装置を説明する。
【0019】
商品棚22の左側の側壁31と一番左側の仕切体24との間に、図4に図示するように、シャフト収納空間41が前後方向に延在して形成されている。そして、このシャフト収納空間41の前部には、板金製のシャフト支持部材42が前後方向にスライド可能に配置されている。図9において、シャフト支持部材42の左側の側壁43には、前後方向に延在するガイド孔44が形成されており、このガイド孔44の前端は上方に上がって、飛び出し防止部46が形成されている。そして、シャフト支持部材42は、そのガイド孔44にガイドピンとしての取付けビス47が挿入され、このビス47の先端が商品棚22の側壁31に螺合することにより、商品棚22の側壁31にスライド可能に取り付けられている。ガイド孔44が前後一対のビス47に案内されて摺動することにより、シャフト支持部材42は前後方向にスライドすることができる。また、シャフト支持部材42が後方にスライドした際に、前側のビス47に、ガイド孔44の前端の飛び出し防止部46が落ち込んで引っ掛かることにより、シャフト支持部材42が前方に飛び出すことを防止することができる。
【0020】
また、シャフト支持部材42の前壁51および右側の側壁52には、貫通孔54が連続して形成されている。この貫通孔54に、商品落下防止シャフト56が挿入されている。なお、この明細書においては、図10に図示する収納位置を基準として、商品落下防止シャフト56を説明している。商品落下防止シャフト56の後端部には、膨出部として抜け止め57が膨出している。この抜け止め57により、商品落下防止シャフト56がシャフト支持部材42から不用意に外れることを防止することができる。また、商品落下防止シャフト56の前端部には、スライド式ロック部58が設けられている。ロック部58は、挿入された商品落下防止シャフト56に案内される取付部61と、この取付部61の前端から前方に延在し、ついで折れ曲がって商品落下防止シャフト56の先端を覆いさらに先端が折れ曲がる係合部としての係合爪部62と、取付部61を後方(すなわち係合方向)に付勢する付勢手段としてのコイルバネ63(図8参照)を具備している。コイルバネ63は商品落下防止シャフト56の先端部に嵌まって商品落下防止シャフト56から抜け出ないようにされているとともに、コイルバネ63の後端(図8では左側)が取付部61の前端部に当接して後方に付勢している。なお、コイルバネ63は他の形式のバネでも可能である。図10において、取付部61は板金製で略コの字状しており、前板および後板(なお、図8などにおける落下防止位置においては、前板および後板は左右に配置される)に商品落下防止シャフト56が挿入される貫通孔が形成されている。
【0021】
商品棚22の棚板には、嵌合部として嵌合孔69が形成されており、商品落下防止シャフト56が図10に図示する収納位置にある際には、商品落下防止シャフト56の後端の抜け止め57が嵌まる。また、商品棚22の右側の側壁31には、ロック部58の係合爪部62を係脱可能に係止する係止部71が形成されている。
【0022】
この様に構成されている落下防止装置は、自動販売時には商品落下防止シャフト56が図10に図示する収納位置にありシャフト収納空間41に収納され、一方、リーチインショーケースとして利用する際には、商品落下防止シャフト56を図9(b)に図示する落下防止位置、すなわち商品収納装置2の商品通路23の前方に位置させて、ロック部58の係合爪部62を係止部71に係合させる。
【0023】
この落下防止装置の作動の詳細を説明する。
図10の収納位置にある商品落下防止シャフト56を、図9に図示する落下防止位置に移動する際には、ロック部58を掴んで商品落下防止シャフト56を手前側に引き出す。商品落下防止シャフト56が収納位置にある時には、商品落下防止シャフト56の後端の抜け止め57は、商品棚22の嵌合孔69に嵌まっているが、ロック部58を強く引っ張るか、または、ロック部58を少し下側に変移させると、抜け止め57と嵌合孔69との係合が外れ、商品落下防止シャフト56を簡単に引き出すことができる。
【0024】
そして、商品落下防止シャフト56の抜け止め57がシャフト支持部材42の前壁51に当接すると、商品落下防止シャフト56とともにシャフト支持部材42が前方にスライドし、シャフト支持部材42の前壁51が商品棚22の前端部付近まで移動する。ついで、引き出した商品落下防止シャフト56を、商品棚22の前縁に略平行となるように回動し、ロック部58の先端を、コイルバネ63の付勢力に抗して商品棚22の右側の係止部71に係合させる。係止部71はコイルバネ63の付勢力により係合方向に付勢されているため、ロック部58と係止部71との係合が不用意に外れることを防止することができる。また、商品落下防止シャフト56が落下防止位置にある際には、商品落下防止シャフト56は仕切体24のすぐ前方に位置しており、シャフト支持部材42が後方(背面側)へスライドすることは、仕切体24の前端が商品落下防止シャフト56に当接することにより阻止することができる。したがって、シャフト支持部材42が前後にふらつくことが減少し、商品落下防止シャフト56を安定して落下防止位置に位置させることができる。
【0025】
一方、商品落下防止シャフト56を落下防止位置から収納位置に移動させる際には、ロック部58をコイルバネ63の付勢力に抗して外し、商品落下防止シャフト56を前後方向になるように回動する。ついで、商品落下防止シャフト56をシャフト収納空間41に押し込む。商品落下防止シャフト56を押し込んで行くと、ロック部58の後端がシャフト支持部材42の前端に当接し、シャフト支持部材42がロック部58とともに後側(背面側)に押し込まれる。そして、商品落下防止シャフト56の収納時には、シャフト支持部材42のガイド孔44の前端の飛び出し防止部46が、前側のビス47まで移動し、シャフト支持部材42が下方に変位する。このシャフト支持部材42の下方への変位により、シャフト支持部材42が不用意に前方に移動することを防止することができる。また、商品落下防止シャフト56の後端の抜け止め57が商品棚22の嵌合孔69に嵌まり込み、商品落下防止シャフト56が不用意に前方に移動することを防止することができる。この様にして、商品落下防止シャフト56は収納位置に収納されるが、商品落下防止シャフト56の前端に設けられたロック部58は、その先端が商品棚22の左側の側壁31に向くように回動される。したがって、係合爪部62に、衣類や商品などが引っ掛かることを防止することができる。
【0026】
前述の様に、この実施の形態においては、自動販売機をリーチインショーケースとして利用する際には、商品落下防止シャフト56を落下防止位置にして、商品Sの商品棚22からの落下を防止することができる。そして、自動販売時には、商品落下防止シャフト56を収納位置にしてシャフト収納空間41に収納できるので、商品落下防止シャフト56を紛失することを防止することができる。
【0027】
また、商品落下防止シャフト56のロック部58の係合爪部62が、商品落下防止シャフト56の先端を覆うとともに、さらにその先端が折れ曲がって形成されているので、商品落下防止シャフト56の先端が客には見えない。したがって、見栄えが良好となる。
【0028】
以上、本発明の実施の形態を詳述したが、本発明は、前記実施の形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内で、種々の変更を行うことが可能である。本発明の変更例を下記に例示する。
(1)シャフト支持部材42は前後方向にスライド可能であるが、商品棚22に固定することも可能である。ただし、商品搬出装置3の移動の妨げにならないように、スライド可能にすることが好ましい。また、実施の形態ではシャフト支持部材42は商品棚22の左側の部分に配置されているが、右側の部分に配置することも可能である。その場合には、係止部71は商品棚22の左側の部分に配置される。
【0029】
(2)シャフト支持部材42のスライド構造、係止部71の係止構造、商品落下防止シャフト56の後端の膨出部(抜け止め57)の形状や、商品落下防止シャフト56の膨出部が嵌まる嵌合部(嵌合孔69)の構造などは適宜変更可能である。たとえば、嵌合部は嵌合孔ではなく、凹部で構成することも可能である。
(3)係止部71に係合する係合部としてのロック部58は、商品落下防止シャフト56の本体と別体に構成されているが、係合部を商品落下防止シャフト56に一体に形成することも可能である。
【0030】
(4)プッシャー26は、仕切体24に設けたプッシャー駆動機構により駆動されているが、プッシャー26は商品通路23の商品Sを前方に払い出すことができるならば、その構造は適宜変更可能である。たとえば、プッシャー駆動機構を商品棚22の本体側に設けることも可能である。
(5)商品落下防止シャフト56は自動販売時には収納位置にある必要があるが、自動販売時以外の時には、商品落下防止シャフト56の位置は、収納位置または落下防止位置の何れかを適宜選択することができる。たとえば、商品棚22を引き出す際に、商品落下防止シャフト56を落下防止位置に位置させることも可能である。
(6)ガイドピンはビス47ではなく、商品棚22の側壁31から突出するピンなどで構成することも可能である。
(7)ビス47やガイド孔44の個数は適宜変更可能である。
(8)自動販売機の前面扉6はスライディング式であるが、その形式は適宜変更可能である。たとえば、観音開式にすることも可能である。
【0031】
【発明の効果】
本発明によれば、シャフト収納空間が商品棚の左側または右側の一方の部分に設けられ、このシャフト収納空間に設けられたシャフト支持部材の前面および側面に連続して貫通孔が形成され、この貫通孔に商品落下防止シャフトが挿入されている。したがって、商品落下防止シャフトは、自動販売時には貫通孔の前面部分を貫通してシャフト収納空間に収納されるとともに、リーチインショーケースとして使用する際には貫通孔の側面部分を貫通して商品通路の前方に移動して商品の落下を防止することができる。その結果、リーチインショーケースとして利用されている際に、客が商品を取り出す際などに誤って隣接する商品などを転倒落下させることを極力防止することができるとともに、自動販売時に、商品落下防止シャフトが商品の払い出しの妨げになることを防止することができる。かつ、商品落下防止シャフトは、不使用時にはシャフト収納空間に収納され、紛失するおそれが減少するとともに、簡単に収納位置と落下防止位置との間を移動させることができる。
【0032】
また、商品落下防止シャフトの後端部に膨出部が設けられ、かつ、商品落下防止シャフトがシャフト収納空間に収納された際に、膨出部の嵌まり込む嵌合部が商品棚に設けられている場合には、収納された商品落下防止シャフトが不用意に前方に飛び出すことを防止することができる。しかも、飛び出し防止構造をバネなどで構成する場合と比較して、構造が簡単でコストを削減することができる。
【0033】
さらに、前記商品落下防止シャフトの端部に、シャフト係止部に係合するスライド式ロック部が設けられている場合には、スライド式ロック部を操作して簡単に係止部に商品落下防止シャフトの端部を係合させることができる。
【0034】
そして、前記シャフト支持部材が前後方向にスライド可能に構成されている場合には、商品落下防止シャフトが収納されている際に、シャフト支持部材を後方にスライドさせて、シャフト支持部材の前方への突出量を極力少なくすることができる。その結果、商品通路から前方に払い出しされた商品を搬送する商品搬出装置の移動を妨げることを極力防止することができる。特に、商品落下防止シャフトにスライド式ロック部を設けると、シャフト支持部材からスライド式ロック部などが前方に突出するが、シャフト支持部材を後方に引っ込めることにより、スライド式ロック部などが、払い出しされた商品を搬送する商品搬出装置の移動を妨げることを極力防止することができる。
【0035】
また、商品棚の側壁にガイドピンが設けられるとともに、シャフト支持部材には、このガイドピンの嵌まるガイド孔が前後方向に延在して形成されて、シャフト支持部材が前後方向にスライド可能に構成されている場合には、シャフト支持部材のスライド構造を簡単にすることができる。その結果、製造コストを削減することができる。
【0036】
さらに、ガイド孔の前端部が上方に上がっている場合には、シャフト支持部材を後方に引っ込めた際に、シャフト支持部材が下方に変位し、後方にスライドしたシャフト支持部材が不用意に前方に飛び出すことを極力防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明にかかる自動販売機の正面図である。
【図2】図2は自動販売機の断面図である。
【図3】図3は商品収納装置の正面図である。
【図4】図4は商品落下防止シャフトが落下防止位置にある状態の商品棚の斜視図である。
【図5】図5は商品落下防止シャフトが収納位置にある状態の商品棚の斜視図である。
【図6】図6は図4から左側の仕切部材および商品を外した状態の図である。
【図7】図7は図5から左側の仕切部材および商品を外した状態の図である。
【図8】図8はシャフト支持部材および商品落下防止シャフトの斜視図である。
【図9】図9は商品収納装置の要部の説明図で、(a)がシャフト支持部材の一部切欠き斜視図、(b)が落下防止位置にある商品落下防止シャフトの説明図である。
【図10】図10は収納位置にある商品落下防止シャフトの説明図である。
【符号の説明】
S 商品
2 商品収納装置
22 商品棚
23 商品通路
31 商品棚の側壁
41 シャフト収納空間
42 シャフト支持部材
44 ガイド孔
46 飛び出し防止部
47 ビス(ガイドピン)
51 シャフト支持部材の前壁
52 シャフト支持部材の側壁
54 貫通孔
56 商品落下防止シャフト
57 商品落下防止シャフトの抜け止め(膨出部)
58 ロック部
69 嵌合孔(嵌合部)
71 シャフト係止部
【発明の属する技術分野】
本発明は、前後方向に延びる商品通路を商品棚に設け、この商品通路に商品を並べ、販売時に前記商品を前方に払い出すシースルー型などの自動販売機の商品収納装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、この様な自動販売機の商品収納装置は、商品を前方に払い出す際に、商品の移動の妨げにならないように、商品棚には、商品の前方への落下を防止するストッパーは設けられていない。なお、たとえば特許文献1に記載の自動販売機の商品収納装置には、商品棚に商品を陳列する作業のために商品棚を前方に引き出した際に、商品棚から商品が落下しないように、商品棚の引出し時に作動するストッパーが設けられている。
【0003】
【特許文献1】
特開2000−113309号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、シースルー型自動販売機において、利用客の多い時間帯には、リーチインショーケースとして利用し、夜間などの利用客の少ない時間帯には、自動販売機として稼働させたいと言う要望がある。この場合、自動販売機の状態のまま(すなわち、商品棚にストッパーが設けられていない状態)であると、客が商品を取り出す際などに誤って隣接する商品などを転倒落下させるおそれがある。そのため、リーチインショーケースとして利用する際に商品棚から商品の落下を防止するストッパーすなわち落下防止装置を設けることが検討されている。そして、この落下防止装置は、自動販売時における商品の払い出し動作を妨げないようにする必要がある。
【0005】
そして、特許文献1などの自動販売機の商品収納装置のストッパーは、商品棚が引出されている時に作動するものであり、リーチインショーケースとして利用する場合、すなわち商品棚が格納された状態では、商品の落下を防止することができない。また、落下防止装置を着脱自在にすることが考えられるが、紛失などのおそれがあるとともに、外した落下防止装置を収納する収納場所および収納作業が必要となる。
【0006】
本発明は、以上のような課題を解決するためのもので、リーチインショーケースとして使用する際には落下防止装置により商品の落下を防止することができるとともに、自動販売時には簡単な作業で落下防止装置を収納空間に収納することができる自動販売機の商品収納装置を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明の自動販売機の商品収納装置(2)は、前後方向に延びる商品通路(23)を商品棚(22)に設け、この商品通路に商品(S)を並べ、販売時に前記商品を前方に払い出す。そして、商品棚の左側または右側の一方の部分に設けられたシャフト収納空間(41)と、このシャフト収納空間に設けられたシャフト支持部材(42)と、このシャフト支持部材の前面および側面に連続して形成された貫通孔(54)と、この貫通孔に移動可能に挿入され、自動販売時には貫通孔の前面部分を貫通して前記シャフト収納空間に収納されるとともに、リーチインショーケースとして使用する際には貫通孔の側面部分を貫通して商品通路の前方に移動して商品の落下を防止することができる商品落下防止シャフト(56)と、商品棚の左側または右側の他方の部分に設けられ、前記商品落下防止シャフトを係脱可能に係止するシャフト係止部(71)とを備えている。
【0008】
また、前記商品落下防止シャフトの後端部に膨出部(57)が設けられ、かつ、商品落下防止シャフトがシャフト収納空間に収納された際に、前記膨出部の嵌まり込む嵌合部(69)が商品棚に設けられていることがある。
【0009】
さらに、前記商品落下防止シャフトの端部に、シャフト係止部に係合するスライド式ロック部(58)が設けられていることがある。
そして、前記シャフト支持部材が前後方向にスライド可能に構成されていることがある。
【0010】
また、前記商品棚の側壁(31)にガイドピン(47)が設けられるとともに、前記シャフト支持部材には、このガイドピンの嵌まるガイド孔(44)が前後方向に延在して形成されて、前記シャフト支持部材が前後方向にスライド可能に構成されていることがある。
さらに、前記ガイド孔の前端部が、上方に上がっていることがある。
【0011】
【発明の実施の形態】
次に、本発明における自動販売機の商品収納装置の実施の一形態を図1ないし図10を用いて説明する。図1は本発明にかかる自動販売機の正面図である。図2は自動販売機の断面図である。図3は商品収納装置の正面図である。図4は商品落下防止シャフトが落下防止位置にある状態の商品棚の斜視図である。図5は商品落下防止シャフトが収納位置にある状態の商品棚の斜視図である。図6は図4から左側の仕切部材および商品を外した状態の図である。図7は図5から左側の仕切部材および商品を外した状態の図である。図8はシャフト支持部材および商品落下防止シャフトの斜視図である。図9は商品収納装置の要部の説明図で、(a)がシャフト支持部材の一部切欠き斜視図、(b)が落下防止位置にある商品落下防止シャフトの説明図である。図10は収納位置にある商品落下防止シャフトの説明図である。
【0012】
まず始めに、自動販売機の全体構成を説明する。自動販売機はシースルー型であり、横長ボックス状の販売機本体1と、商品Sを収納する商品収納装置2と、販売時に商品収納装置2から前方に払い出された商品Sを受け取り、搬出する商品搬出装置3とを備えている。この商品収納装置2および商品搬出装置3は、販売機本体1の内部に配置されている。また、販売機本体1の前面開口は、透明なスライディング式の前面扉6で開閉自在に閉じられており、この透明な前面扉6を通して、商品収納装置2に収納されている商品Sが見えるようになっている。そして、前面扉6は自動販売時には、図示しない施錠装置により施錠されており、客が開閉することはできなくなっている。一方、自動販売機をリーチインショーケースとして利用する際(すなわち、客が自分で商品収納装置2から商品Sを取り出す際)には、前面扉6は施錠されておらず、客は自由に開閉することができる。
【0013】
さらに、販売機本体1の上部には、販売機本体1の内部を冷却する冷却装置7が設けられている。また、販売機本体1の右側の部分には、プリペイドカードが挿入されるカード挿入口8および図示しないテンキー式の商品選択ボタンなどを具備するコントロールパネル9と、商品取出口10とが設けられている。そして、コントロールパネル9には、図示しないカードリーダーや図示しないマイクロコンピュータなどで構成された制御装置が内蔵されている。
【0014】
商品搬出装置3は、商品収納装置2の前方に配置され、左右方向に駆動される上下方向に延在する可動体11と、この可動体11の側面から突出するとともに上下方向に駆動されるバケット12とを備えている。また、バケット12には、商品Sの商品収納装置2からの払い出しを検知するフォトセンサなどの商品払い出し検知手段(図示しない)および、モータなどのプッシャー駆動源(図示しない)が設けられている。
【0015】
商品収納装置2は、販売機本体1内に配設された複数の縦フレーム21と、この縦フレーム21間に多段に設けられた商品棚22と、この商品棚22上に前後方向に延びる複数の商品通路23を形成する仕切体24と、商品通路23の商品Sを前側に押圧して払い出すプッシャー26と、このプッシャー26を駆動するためのプッシャー駆動機構(図示しない)を具備している。商品棚22はラック構造で、縦フレーム21から引出し可能に構成されているとともに、左右側壁31および後壁32を有している。仕切体24は前後方向に延在しているとともに、商品棚22に複数着脱可能に取り付けられており、商品棚22への取付位置は適宜変更可能となっている。この仕切体24にプッシャー駆動機構が設けられ、このプッシャー駆動機構の入力部である入力歯車28が、仕切体24の前方に突出している。そして、プッシャー駆動機構の入力歯車28に、バケット12のプッシャー駆動源からの駆動力が加わると、ベルトなどからなるプッシャー駆動機構が作動してプッシャー26を前方に移動させ、商品Sを前方に払い出す。
【0016】
この様に構成されている自動販売機で、商品Sを自動販売する際には、前面扉6は閉じた状態で施錠されている。そして、商品Sの購買客は、カード挿入口8にプリペイドカードなどを挿入して、商品Sの対価を支払うとともに、コントロールパネル9の商品選択ボタンなどで購買する商品Sを選択する。すると、制御装置は、図示しない駆動装置により可動体11およびバケット12を移動させて、購買対象の商品Sを収納している商品棚22の商品通路23の前方にバケット12を位置させる。そして、バケット12のプッシャー駆動源から商品収納装置2のプッシャー駆動機構の入力歯車28に駆動力を加え、プッシャー26を前方に移動させて商品Sをバケット12に向かって払い出す。この商品Sのバケット12への払い出しを、商品払い出し検知手段が検知すると、制御装置は、プッシャー駆動機構の入力歯車28へ駆動力を加えることを停止させて、プッシャー26を停止させる。ついで、制御装置は、図示しない駆動装置により可動体11およびバケット12を移動させて、バケット12の商品Sを商品取出口10に払い出す。これで、自動販売の工程が完了する。以上の自動販売機としての機能は、上記特許文献1などの従来の自動販売機の商品収納装置と略同じである。
【0017】
そして、この自動販売機をリーチインショーケースとして利用する際には、可動体11およびバケット12などを販売機本体1の右側の部分に格納するとともに、前面扉6を施錠せずに、自由に開閉できるようにする。そして、購買客は自動販売機の前面扉6を開けて、商品収納装置2から商品Sを取り出し、店のレジなどで商品Sの対価を支払って商品Sを購入する。
【0018】
ところで、上記特許文献1などの従来の自動販売機の商品収納装置では、商品Sなどに不用意に接触すると、商品Sが商品通路23から前方に落下するおそれがあるので、この実施の形態では、商品収納装置2に、商品Sの落下を防止する落下防止装置が設けられている。この落下防止装置を説明する。
【0019】
商品棚22の左側の側壁31と一番左側の仕切体24との間に、図4に図示するように、シャフト収納空間41が前後方向に延在して形成されている。そして、このシャフト収納空間41の前部には、板金製のシャフト支持部材42が前後方向にスライド可能に配置されている。図9において、シャフト支持部材42の左側の側壁43には、前後方向に延在するガイド孔44が形成されており、このガイド孔44の前端は上方に上がって、飛び出し防止部46が形成されている。そして、シャフト支持部材42は、そのガイド孔44にガイドピンとしての取付けビス47が挿入され、このビス47の先端が商品棚22の側壁31に螺合することにより、商品棚22の側壁31にスライド可能に取り付けられている。ガイド孔44が前後一対のビス47に案内されて摺動することにより、シャフト支持部材42は前後方向にスライドすることができる。また、シャフト支持部材42が後方にスライドした際に、前側のビス47に、ガイド孔44の前端の飛び出し防止部46が落ち込んで引っ掛かることにより、シャフト支持部材42が前方に飛び出すことを防止することができる。
【0020】
また、シャフト支持部材42の前壁51および右側の側壁52には、貫通孔54が連続して形成されている。この貫通孔54に、商品落下防止シャフト56が挿入されている。なお、この明細書においては、図10に図示する収納位置を基準として、商品落下防止シャフト56を説明している。商品落下防止シャフト56の後端部には、膨出部として抜け止め57が膨出している。この抜け止め57により、商品落下防止シャフト56がシャフト支持部材42から不用意に外れることを防止することができる。また、商品落下防止シャフト56の前端部には、スライド式ロック部58が設けられている。ロック部58は、挿入された商品落下防止シャフト56に案内される取付部61と、この取付部61の前端から前方に延在し、ついで折れ曲がって商品落下防止シャフト56の先端を覆いさらに先端が折れ曲がる係合部としての係合爪部62と、取付部61を後方(すなわち係合方向)に付勢する付勢手段としてのコイルバネ63(図8参照)を具備している。コイルバネ63は商品落下防止シャフト56の先端部に嵌まって商品落下防止シャフト56から抜け出ないようにされているとともに、コイルバネ63の後端(図8では左側)が取付部61の前端部に当接して後方に付勢している。なお、コイルバネ63は他の形式のバネでも可能である。図10において、取付部61は板金製で略コの字状しており、前板および後板(なお、図8などにおける落下防止位置においては、前板および後板は左右に配置される)に商品落下防止シャフト56が挿入される貫通孔が形成されている。
【0021】
商品棚22の棚板には、嵌合部として嵌合孔69が形成されており、商品落下防止シャフト56が図10に図示する収納位置にある際には、商品落下防止シャフト56の後端の抜け止め57が嵌まる。また、商品棚22の右側の側壁31には、ロック部58の係合爪部62を係脱可能に係止する係止部71が形成されている。
【0022】
この様に構成されている落下防止装置は、自動販売時には商品落下防止シャフト56が図10に図示する収納位置にありシャフト収納空間41に収納され、一方、リーチインショーケースとして利用する際には、商品落下防止シャフト56を図9(b)に図示する落下防止位置、すなわち商品収納装置2の商品通路23の前方に位置させて、ロック部58の係合爪部62を係止部71に係合させる。
【0023】
この落下防止装置の作動の詳細を説明する。
図10の収納位置にある商品落下防止シャフト56を、図9に図示する落下防止位置に移動する際には、ロック部58を掴んで商品落下防止シャフト56を手前側に引き出す。商品落下防止シャフト56が収納位置にある時には、商品落下防止シャフト56の後端の抜け止め57は、商品棚22の嵌合孔69に嵌まっているが、ロック部58を強く引っ張るか、または、ロック部58を少し下側に変移させると、抜け止め57と嵌合孔69との係合が外れ、商品落下防止シャフト56を簡単に引き出すことができる。
【0024】
そして、商品落下防止シャフト56の抜け止め57がシャフト支持部材42の前壁51に当接すると、商品落下防止シャフト56とともにシャフト支持部材42が前方にスライドし、シャフト支持部材42の前壁51が商品棚22の前端部付近まで移動する。ついで、引き出した商品落下防止シャフト56を、商品棚22の前縁に略平行となるように回動し、ロック部58の先端を、コイルバネ63の付勢力に抗して商品棚22の右側の係止部71に係合させる。係止部71はコイルバネ63の付勢力により係合方向に付勢されているため、ロック部58と係止部71との係合が不用意に外れることを防止することができる。また、商品落下防止シャフト56が落下防止位置にある際には、商品落下防止シャフト56は仕切体24のすぐ前方に位置しており、シャフト支持部材42が後方(背面側)へスライドすることは、仕切体24の前端が商品落下防止シャフト56に当接することにより阻止することができる。したがって、シャフト支持部材42が前後にふらつくことが減少し、商品落下防止シャフト56を安定して落下防止位置に位置させることができる。
【0025】
一方、商品落下防止シャフト56を落下防止位置から収納位置に移動させる際には、ロック部58をコイルバネ63の付勢力に抗して外し、商品落下防止シャフト56を前後方向になるように回動する。ついで、商品落下防止シャフト56をシャフト収納空間41に押し込む。商品落下防止シャフト56を押し込んで行くと、ロック部58の後端がシャフト支持部材42の前端に当接し、シャフト支持部材42がロック部58とともに後側(背面側)に押し込まれる。そして、商品落下防止シャフト56の収納時には、シャフト支持部材42のガイド孔44の前端の飛び出し防止部46が、前側のビス47まで移動し、シャフト支持部材42が下方に変位する。このシャフト支持部材42の下方への変位により、シャフト支持部材42が不用意に前方に移動することを防止することができる。また、商品落下防止シャフト56の後端の抜け止め57が商品棚22の嵌合孔69に嵌まり込み、商品落下防止シャフト56が不用意に前方に移動することを防止することができる。この様にして、商品落下防止シャフト56は収納位置に収納されるが、商品落下防止シャフト56の前端に設けられたロック部58は、その先端が商品棚22の左側の側壁31に向くように回動される。したがって、係合爪部62に、衣類や商品などが引っ掛かることを防止することができる。
【0026】
前述の様に、この実施の形態においては、自動販売機をリーチインショーケースとして利用する際には、商品落下防止シャフト56を落下防止位置にして、商品Sの商品棚22からの落下を防止することができる。そして、自動販売時には、商品落下防止シャフト56を収納位置にしてシャフト収納空間41に収納できるので、商品落下防止シャフト56を紛失することを防止することができる。
【0027】
また、商品落下防止シャフト56のロック部58の係合爪部62が、商品落下防止シャフト56の先端を覆うとともに、さらにその先端が折れ曲がって形成されているので、商品落下防止シャフト56の先端が客には見えない。したがって、見栄えが良好となる。
【0028】
以上、本発明の実施の形態を詳述したが、本発明は、前記実施の形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内で、種々の変更を行うことが可能である。本発明の変更例を下記に例示する。
(1)シャフト支持部材42は前後方向にスライド可能であるが、商品棚22に固定することも可能である。ただし、商品搬出装置3の移動の妨げにならないように、スライド可能にすることが好ましい。また、実施の形態ではシャフト支持部材42は商品棚22の左側の部分に配置されているが、右側の部分に配置することも可能である。その場合には、係止部71は商品棚22の左側の部分に配置される。
【0029】
(2)シャフト支持部材42のスライド構造、係止部71の係止構造、商品落下防止シャフト56の後端の膨出部(抜け止め57)の形状や、商品落下防止シャフト56の膨出部が嵌まる嵌合部(嵌合孔69)の構造などは適宜変更可能である。たとえば、嵌合部は嵌合孔ではなく、凹部で構成することも可能である。
(3)係止部71に係合する係合部としてのロック部58は、商品落下防止シャフト56の本体と別体に構成されているが、係合部を商品落下防止シャフト56に一体に形成することも可能である。
【0030】
(4)プッシャー26は、仕切体24に設けたプッシャー駆動機構により駆動されているが、プッシャー26は商品通路23の商品Sを前方に払い出すことができるならば、その構造は適宜変更可能である。たとえば、プッシャー駆動機構を商品棚22の本体側に設けることも可能である。
(5)商品落下防止シャフト56は自動販売時には収納位置にある必要があるが、自動販売時以外の時には、商品落下防止シャフト56の位置は、収納位置または落下防止位置の何れかを適宜選択することができる。たとえば、商品棚22を引き出す際に、商品落下防止シャフト56を落下防止位置に位置させることも可能である。
(6)ガイドピンはビス47ではなく、商品棚22の側壁31から突出するピンなどで構成することも可能である。
(7)ビス47やガイド孔44の個数は適宜変更可能である。
(8)自動販売機の前面扉6はスライディング式であるが、その形式は適宜変更可能である。たとえば、観音開式にすることも可能である。
【0031】
【発明の効果】
本発明によれば、シャフト収納空間が商品棚の左側または右側の一方の部分に設けられ、このシャフト収納空間に設けられたシャフト支持部材の前面および側面に連続して貫通孔が形成され、この貫通孔に商品落下防止シャフトが挿入されている。したがって、商品落下防止シャフトは、自動販売時には貫通孔の前面部分を貫通してシャフト収納空間に収納されるとともに、リーチインショーケースとして使用する際には貫通孔の側面部分を貫通して商品通路の前方に移動して商品の落下を防止することができる。その結果、リーチインショーケースとして利用されている際に、客が商品を取り出す際などに誤って隣接する商品などを転倒落下させることを極力防止することができるとともに、自動販売時に、商品落下防止シャフトが商品の払い出しの妨げになることを防止することができる。かつ、商品落下防止シャフトは、不使用時にはシャフト収納空間に収納され、紛失するおそれが減少するとともに、簡単に収納位置と落下防止位置との間を移動させることができる。
【0032】
また、商品落下防止シャフトの後端部に膨出部が設けられ、かつ、商品落下防止シャフトがシャフト収納空間に収納された際に、膨出部の嵌まり込む嵌合部が商品棚に設けられている場合には、収納された商品落下防止シャフトが不用意に前方に飛び出すことを防止することができる。しかも、飛び出し防止構造をバネなどで構成する場合と比較して、構造が簡単でコストを削減することができる。
【0033】
さらに、前記商品落下防止シャフトの端部に、シャフト係止部に係合するスライド式ロック部が設けられている場合には、スライド式ロック部を操作して簡単に係止部に商品落下防止シャフトの端部を係合させることができる。
【0034】
そして、前記シャフト支持部材が前後方向にスライド可能に構成されている場合には、商品落下防止シャフトが収納されている際に、シャフト支持部材を後方にスライドさせて、シャフト支持部材の前方への突出量を極力少なくすることができる。その結果、商品通路から前方に払い出しされた商品を搬送する商品搬出装置の移動を妨げることを極力防止することができる。特に、商品落下防止シャフトにスライド式ロック部を設けると、シャフト支持部材からスライド式ロック部などが前方に突出するが、シャフト支持部材を後方に引っ込めることにより、スライド式ロック部などが、払い出しされた商品を搬送する商品搬出装置の移動を妨げることを極力防止することができる。
【0035】
また、商品棚の側壁にガイドピンが設けられるとともに、シャフト支持部材には、このガイドピンの嵌まるガイド孔が前後方向に延在して形成されて、シャフト支持部材が前後方向にスライド可能に構成されている場合には、シャフト支持部材のスライド構造を簡単にすることができる。その結果、製造コストを削減することができる。
【0036】
さらに、ガイド孔の前端部が上方に上がっている場合には、シャフト支持部材を後方に引っ込めた際に、シャフト支持部材が下方に変位し、後方にスライドしたシャフト支持部材が不用意に前方に飛び出すことを極力防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明にかかる自動販売機の正面図である。
【図2】図2は自動販売機の断面図である。
【図3】図3は商品収納装置の正面図である。
【図4】図4は商品落下防止シャフトが落下防止位置にある状態の商品棚の斜視図である。
【図5】図5は商品落下防止シャフトが収納位置にある状態の商品棚の斜視図である。
【図6】図6は図4から左側の仕切部材および商品を外した状態の図である。
【図7】図7は図5から左側の仕切部材および商品を外した状態の図である。
【図8】図8はシャフト支持部材および商品落下防止シャフトの斜視図である。
【図9】図9は商品収納装置の要部の説明図で、(a)がシャフト支持部材の一部切欠き斜視図、(b)が落下防止位置にある商品落下防止シャフトの説明図である。
【図10】図10は収納位置にある商品落下防止シャフトの説明図である。
【符号の説明】
S 商品
2 商品収納装置
22 商品棚
23 商品通路
31 商品棚の側壁
41 シャフト収納空間
42 シャフト支持部材
44 ガイド孔
46 飛び出し防止部
47 ビス(ガイドピン)
51 シャフト支持部材の前壁
52 シャフト支持部材の側壁
54 貫通孔
56 商品落下防止シャフト
57 商品落下防止シャフトの抜け止め(膨出部)
58 ロック部
69 嵌合孔(嵌合部)
71 シャフト係止部
Claims (6)
- 前後方向に延びる商品通路を商品棚に設け、この商品通路に商品を並べ、販売時に前記商品を前方に払い出す自動販売機の商品収納装置において、
前記商品棚の左側または右側の一方の部分に設けられたシャフト収納空間と、
このシャフト収納空間に設けられたシャフト支持部材と、
このシャフト支持部材の前面および側面に連続して形成された貫通孔と、
この貫通孔に移動可能に挿入され、自動販売時には貫通孔の前面部分を貫通して前記シャフト収納空間に収納されるとともに、リーチインショーケースとして使用する際には貫通孔の側面部分を貫通して商品通路の前方に移動して商品の落下を防止することができる商品落下防止シャフトと、
前記商品棚の左側または右側の他方の部分に設けられ、前記商品落下防止シャフトを係脱可能に係止するシャフト係止部とを備えていることを特徴とする自動販売機の商品収納装置。 - 前記商品落下防止シャフトの後端部に膨出部が設けられ、
かつ、商品落下防止シャフトがシャフト収納空間に収納された際に、前記膨出部の嵌まり込む嵌合部が、商品棚に設けられていることを特徴としている請求項1記載の自動販売機の商品収納装置。 - 前記商品落下防止シャフトの端部に、前記シャフト係止部に係合するスライド式ロック部が設けられていることを特徴としている請求項1または2記載の自動販売機の商品収納装置。
- 前記シャフト支持部材が前後方向にスライド可能に構成されていることを特徴としている請求項1,2または3記載の自動販売機の商品収納装置。
- 前記商品棚の側壁にガイドピンが設けられるとともに、前記シャフト支持部材には、このガイドピンの嵌まるガイド孔が前後方向に延在して形成されて、前記シャフト支持部材が前後方向にスライド可能に構成されていることを特徴としている請求項4記載の自動販売機の商品収納装置。
- 前記ガイド孔の前端部が、上方に上がっていることを特徴としている請求項5記載の自動販売機の商品収納装置。
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Cited By (2)
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CN109816865A (zh) * | 2019-01-31 | 2019-05-28 | 安徽智佳信息科技有限公司 | 高安全性智能自助售货机的储存装置 |
CN110232778A (zh) * | 2019-06-06 | 2019-09-13 | 舒慎林 | 一种旋转取货售货机及其取货方法 |
-
2003
- 2003-02-03 JP JP2003026287A patent/JP2004240508A/ja active Pending
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