JP3097198U - 防振機能を有する跳ね上げ棚付き搬送台車 - Google Patents

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栗田 博之
小関 設次
山 俊輔
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Abstract

【課題】弾性体や間隔保持部材の設置に工夫を施して、跳ね上げ棚、ひいては精密部品に極力振動を伝達させない構成とすることにより、軽量の精密部品を搬送する場合でも跳ね上げ棚が不用意に跳ね上がることのない、防振機能を有する跳ね上げ棚付き搬送台車を提供する。
【解決手段】間隔保持部材5は、跳ね上げ棚から鉛直下向きに設けられ、この間隔保持部材5の下面が、下段の跳ね上げ棚4に設けられた間隔保持部材5の上面に当接され、跳ね上げ棚4が水平状態を保持する構成とされていること、弾性体8は、跳ね上げ棚4の両外枠4aに対称配置に設けられ、各弾性体8の一端は跳ね上げ棚4の外枠4aへ固定され、他端は、当該跳ね上げ棚4の回動支点14より低い位置で、台車ベース2の一側縁部に立設された台車枠支柱9に固定されている。
【選択図】図1

Description

【0001】
【考案の属する技術分野】
この考案は、搬送台車の技術分野に属し、更に云えば、搬送時の振動により品質が損なわれる虞のある液晶ガラス板などの精密部品を搬送する際に好適に使用され、走行時に路面からの振動を吸収する防振機能を有する跳ね上げ棚付き搬送台車に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、搬送時の振動により品質が損なわれる虞がある液晶ガラス板などの精密部品は、箱に梱包した上で、搬送台車に段積みして搬送していた。
【0003】
従来の搬送台車は、搬送中に受ける振動により精密部品が上下動し、箱との間に摩擦が生じる結果、精密部品に傷がついて商品価値が下がったり、摩擦粉の影響で精密部品が不良品になるという問題があった。また、梱包を解く手間や包装資材の返却輸送を考慮すると輸送コストが嵩むという問題もあった。
【0004】
従来、上記の問題を解消するべく、精密部品を箱に梱包しないで、裸のまま搬送することが可能な、複数段の跳ね上げ棚を備えた搬送台車が開発されている(例えば、実公昭62−11255号公報、実公昭46−25612号公報参照)。
【0005】
上記の跳ね上げ棚付き搬送台車は、1枚の棚に1個の精密部品を載せて搬送する、言うならば箱兼用の搬送台車であり、精密部品を箱に梱包することに伴うコストをすべて削減できると共に、精密部品と箱との間に生じる摩擦に起因する問題も解消するので、需要性が高い。
【0006】
前記実公昭62−11255号公報に係る跳ね上げ棚付き搬送台車は、台車の車体フレームの一側縁部に立設された棚用支柱と、棚用支柱に一端が軸止めされ上下方向回動自在な複数の跳ね上げ棚と、多数段の跳ね上げ棚の上下方向の間隔を保持する間隔保持部材と、跳ね上げ棚を所定角度に跳ね上げた状態を保持するストッパーとから構成され、前記跳ね上げ棚の両外枠に弾性体を対称配置に設け、各弾性体の一端を跳ね上げ棚の外枠に固定し、他端を当該跳ね上げ棚の回動支点と同一レベル位置に固定して、前記弾性体をほぼ水平に張設している。また、前記間隔保持部材は、跳ね上げ棚の先端部に設けている。
【0007】
前記実公昭46−25612号公報に係る跳ね上げ棚付き搬送台車は、上記実公昭62−11255号公報に係る跳ね上げ棚付き搬送台車と、基本構成をほぼ同様とし、前記跳ね上げ棚の両外枠に弾性体を対称配置に設け、各弾性体の一端を跳ね上げ棚の外枠に固定し、他端を当該跳ね上げ棚の回動支点より上方位置に固定して、前記弾性体が、跳ね上げ棚を上方に引っ張るように斜め上方に張設している。
【0008】
【本考案が解決しようとする課題】
しかしながら、実公昭62−11255号公報、実公昭46−25612号公報に開示された跳ね上げ棚付き搬送台車は、弾性体を、ほぼ水平に張設するか、或いは斜め上方に張設して実施しているため、前記弾性体に連結される跳ね上げ棚の跳ね上がりを助長し、特に、軽量の精密部品を搬送する際には、跳ね上げ棚が不用意に跳ね上がり、精密部品が損傷して商品価値が下がるなどの問題があった。
【0009】
また、前記間隔保持部材を跳ね上げ棚の先端部に設けて実施しているため、走行路面の凹凸による振動が跳ね上げ棚に直接伝達される結果、跳ね上げ棚の跳ね上げを助長していた。
【0010】
更に、前記各公報に開示された跳ね上げ棚付き搬送台車は、一体型で製作されており、台車構成部材を分解して再利用したり、跳ね上げ棚を取り外してパレットなどへ転用したりすることは一切考慮されておらず、近年高まっている環境保護を重視するニーズに対応できていない。
【0011】
本考案の目的は、弾性体や間隔保持部材の設置に工夫を施して、跳ね上げ棚、ひいては精密部品に極力振動を伝達させない構成とすることにより、軽量の精密部品を搬送する場合でも跳ね上げ棚が不用意に跳ね上がることのない、防振機能を有する跳ね上げ棚付き搬送台車を提供することである。
【0012】
また、本考案の次の目的は、台車ベース、棚用支柱、ストッパー、台車枠用支柱などの台車構成部材をパイプと継手とを組み合わせて構成することにより、台車構成部材の再利用や、パレットなどへの転用を可能とするなど、環境保護を重視するニーズに十分対応できる、地球に優しい、防振機能を有する跳ね上げ棚付き搬送台車を提供することである。
【0013】
【課題を解決するための手段】
上記従来技術の課題を解決するための手段として、請求項1記載の考案に係る防振機能を有する跳ね上げ棚付き搬送台車は、
台車ベースの一側縁部に立設された棚用支柱と、前記棚用支柱に一端が軸止めされ上下方向へ回動自在な複数の跳ね上げ棚と、跳ね上げ棚の上下方向の間隔を保持する間隔保持部材と、跳ね上げ棚と台車枠支柱との間に張設される弾性体と、跳ね上げ棚を所定角度に跳ね上げた状態を保持するストッパーと、台車ベースの下部に設けたキャスターとを備えた、跳ね上げ棚付き搬送台車において、
間隔保持部材は、跳ね上げ棚から鉛直下向きに設けられ、この間隔保持部材の下面が、下段の跳ね上げ棚に設けられた間隔保持部材の上面に当接され、跳ね上げ棚が水平状態を保持する構成とされていること、
弾性体は、跳ね上げ棚の両外枠に対称配置に設けられ、各弾性体の一端は跳ね上げ棚の外枠へ固定され、他端は、当該跳ね上げ棚の回動支点より低い位置で、台車ベースの一側縁部に立設された台車枠支柱に固定されていること、
をそれぞれ特徴とする。
【0014】
請求項2記載の考案は、請求項1に記載した防振機能を有する跳ね上げ棚付き搬送台車において、台車ベース、棚用支柱、ストッパー、台車枠支柱などの台車構成部材は、パイプと継手とを組み合わせて構成されていることを特徴とする。
【0015】
請求項3記載の考案は、請求項1又は2に記載した防振機能を有する跳ね上げ棚付き搬送台車において、間隔保持部材は、跳ね上げ棚の両外枠の中央部近傍位置にそれぞれ設けられていることを特徴とする。
【0016】
請求項4記載の考案は、請求項1〜3のいずれか一に記載した防振機能を有する跳ね上げ棚付き搬送台車において、跳ね上げ棚は、棚用支柱に沿って昇降自在な継手により固定されていること、弾性体の他端は、台車枠支柱に沿って昇降自在な継手により固定されていること、間隔保持部材は、高さ調整自在な構成とされていることを特徴とする。
【0017】
請求項5記載の考案は、請求項1〜4のいずれか一に記載した防振機能を有する跳ね上げ棚付き搬送台車において、弾性体の一端は、跳ね上げ棚の外枠に沿ってスライド自在な継手により固定されていることを特徴とする。
【0018】
請求項6記載の考案は、請求項1〜5のいずれか一に記載した防振機能を有する跳ね上げ棚付き搬送台車において、キャスターは、衝撃吸収可能なキャスターとされていることを特徴とする。
【0019】
【考案の実施の形態、及び実施例】
図1〜図3は、請求項1に記載した考案に係る防振機能を有する跳ね上げ棚付き搬送台車の実施形態を示している。
【0020】
本考案は、搬送時の振動により品質が損なわれる虞のある液晶ガラス板などの精密部品を搬送する際に好適に使用され、弾性体8や間隔保持部材5の設置に工夫を施して、跳ね上げ棚4、ひいては精密部品に極力振動を伝達させない構成とする技術的思想に立脚している。もちろん、被搬送物は、精密部品に限定されることはない。
【0021】
図示例の防振機能を有する跳ね上げ棚付き搬送台車1は、台車ベース2の一側縁部に立設された棚用支柱3と、前記棚用支柱3に一端が軸止めされ上下方向へ回動自在な複数の跳ね上げ棚4と、跳ね上げ棚4の上下方向の間隔を保持する間隔保持部材5と、跳ね上げ棚4を所定角度に跳ね上げた状態4’を保持するストッパー6と、台車ベース2の下部に設けたキャスター7とを備えている。
【0022】
前記間隔保持部材5は、跳ね上げ棚4から鉛直下向きに設けられ、この間隔保持部材5の下面が、下段の跳ね上げ棚4に設けられた間隔保持部材5の上面に当接され、跳ね上げ棚4が水平状態を保持する構成とされている。
【0023】
跳ね上げ棚4の両外枠4aに弾性体8(図2)が対称配置(図1は便宜上、手前側の弾性体8のみ図示している)に設けられ、各弾性体8、8の一端8aは跳ね上げ棚4の外枠4aへ固定されている。他端8bは、当該跳ね上げ棚4の回動支点14より低い位置で、台車ベース2の一側縁部に立設された台車枠支柱9に固定されている。
【0024】
台車ベース2、棚用支柱3、ストッパー6、台車枠支柱9などの台車構成部材は、アングル等により構成されている(以上、請求項1記載の考案)。
【0025】
また、台車ベース2、棚用支柱3、ストッパー6、台車枠支柱9などの台車構成部材は、パイプと継手とを組み合わせて構成されている(請求項2記載の考案)。
【0026】
本実施形態の搬送台車1は、台車ベース2の背面部と側面部に台車枠支柱9、10を起立させ同支柱に横桟を配置してこれらを継手で締結して組み立て、前面部を開放した平面視コ字形のボックス型搬送台車1で構成しているが、構成はこれに限定されない。
【0027】
前記台車ベース2は、所望の長さのパイプと所望の形状の継手とにより矩形枠状に組み立てられ、そのコーナー部に、キャスターベース11を介してキャスター7が取り付けられている。後述する棚用支柱3、ストッパー6、台車枠支柱9、10などの台車構成部材についても、所望の長さのパイプで実施され、所望の形状の継手で組み立てられている。なお、前記パイプと継手は、錆及び静電気に対処するべくステンレス製で実施することが好ましい。
【0028】
また、前記台車ベース2は、奥行方向(図示例では右上がり方向)の両側に1本ずつと、間口方向(図示例では右下がり方向)の前後に3本ずつの、計8本のパイプを使用して実施しているが、パイプの本数及び配置はこれに限定されず、様々なバリエーションで実施できる。
【0029】
前記棚用支柱3は、台車ベース2の一側縁部(図示例では間口方向の一番後のパイプ)の両端から少し内側寄りに固定した継手を介して左右に2本立ち上げられている。
【0030】
前記跳ね上げ棚4は、前記棚用支柱3に沿って固定されたクロス継手12の筒部外側に、跳ね上げ棚4の背面部の棚枠4bをほぼ水平に溶接等で固定して軸止めし、前面部を自由端とすることにより、前記筒部を回動支点14として上下方向へ回動自在な構成とされ、前記棚用支柱3、3に沿って鉛直方向に多数段設置されている。なお、この跳ね上げ棚4には、所謂ステンレスネットが好適に使用されている。
【0031】
前記間隔保持部材5は、所望の長さのステンレス製のバー5であり、その上端を、前記各跳ね上げ棚4の両外枠4aの内側部分に対称配置に溶接等の固定手段で固着されている。なお、前記間隔保持部材5の長さは、前記跳ね上げ棚4に載置される精密部品の高さに応じて任意に変更される。
【0032】
前記弾性体8は、図示例ではばねが使用されているが、これに限定されず、ゴム弾性体でもよい。この弾性体8は、その一端8aを、前記跳ね上げ棚4の両外枠4aの外側に対称配置に溶接等の固定手段で固着された支持金具13に引っ掛けて固定し、他端8bを、前記跳ね上げ棚4の回動支点14より低い(図3の符号H参照)位置で、前記台車枠支柱9に固定されたC字継手15のボルト部に引っ掛けて張設している。すなわち、前記弾性体8は、前記C字継手15を基点として前記跳ね上げ棚4に下向きの力を作用させる構成で設置されるのである。
【0033】
前記台車枠支柱9は、本実施形態では、搬送台車1の外枠部分を構成する支柱を兼用した構成としているが、これに限定されず、弾性体8を取り付ける専用の支柱を台車ベース2の一側縁部に新設して実施することも勿論できる。
【0034】
なお、弾性体8の他端8bを固定する台車枠支柱9の設置位置については、作業員が跳ね上げ棚4を上方に持ち上げる際に、跳ね上げ棚4の回動支点14を中心とする回転に対して、作業員が余分な力を作用させずにスムーズにデッドポイントに到達させ、当該デッドポイントを超えた後は、弾性体8の弾性力により跳ね上げ棚4を回動させるべく、棚用支柱3(回動支点14)より奥行き方向(図3の符号L参照)に設置することが好ましい。
【0035】
因みに、被搬送物の各跳ね上げ棚4への載荷重を2.7kg、Lを150mmとした場合に、Hが10mmにて跳ね上げ棚4への振動が少なく、かつ不用意な跳ね上げが無いことが確認された。勿論、Hを大きくすると、跳ね上げ棚4への下向きの力が大となり、不用意な跳ね上げは無いものの、跳ね上げ棚4を持ち上げる作業員の負担が増大し、作業効率の低下に起因することから、載荷重及び跳ね上げ棚4の自重等を考慮した上で、不用意に跳ね上がることが無く、且つ、余分な持ち上げ力を必要としない好適な設置位置を選択するものである。
【0036】
前記ストッパー6は、前記跳ね上げ棚4を所望の角度で保持できるように、搬送台車1の両側面部の所望の位置に水平に掛け渡して継手で締結して固定している。この構成により、作業員がデッドポイントまで持ち上げた跳ね上げ棚4は、その後、弾性体8の弾性力により回動されてストッパー6に衝突することにより、所望の角度で保持される。
【0037】
上記構成の防振機能を有する跳ね上げ棚付き搬送台車1によれば、水平状態に積層した多数段の跳ね上げ棚4をそれぞれ、台車枠支柱9に固定した弾性体8により下向きの力を作用させる構成で実施しているので、重量の精密部品はもちろん、軽量の精密部品を搬送させる際にも、走行路面の凹凸に起因する振動による跳ね上げ棚4の不用意な跳ね上げを未然に防止することができ、精密部品を安全かつ確実に搬送することができる。よって、精密部品を損傷させて、商品価値が下がる虞もない。
【0038】
また、台車ベース2、棚用支柱3、ストッパー6、台車枠支柱9などの台車構成部材はすべて、パイプと継手とを組み合わせて構成しているので、容易に分解可能である。よって、再利用はもちろん、パレットなどへの転用もスムーズに行うことができ、近年高まっている環境保護を重視するニーズに十分対応できる。
【0039】
なお、前記間隔保持部材5は、各跳ね上げ棚4の両外枠4aの中央部近傍位置に設けて実施することが好ましい(請求項3記載の考案)。このような構成にすると、前後のキャスター7が受ける走行路面からの凹凸に起因する振動(衝撃)を直接受けずに緩和でき、合わせて跳ね上げ棚4の先端部が自重と被搬送物(精密部品)の載荷重により当該跳ね上げ棚4の先端部がたわみ、更に安定した精密部品の搬送を可能にすることができる。
【0040】
また、前記棚用支柱3に固定したクロス継手12は、棚用支柱3に沿って昇降自在な継手とすることができ、前記台車枠支柱9に固定したC字継手15も昇降自在な継手として利用することができる。前記間隔保持部材5は、図4に示したように、高さ調整自在な構成で実施することもできる(請求項4記載の考案)。この間隔保持部材5は、雌ねじを切った棒状部材5aと、当該雌ねじにねじ込む雄ねじを切った先端部材5bとから成り、当該先端部材5bの雄ねじのねじ込みを調整することによって間隔保持部材5の高さを調整する構成とされている。この構成により、跳ね上げ棚4に載置する被搬送物(精密部品)の高さに応じてフレキシブルに変更することができ、作業効率を高めることができる。また、前記先端部材5bの先端部には、振動吸収のほか、安全性と騒音防止のため、ゴムなどの弾性部材16が取り付けられている。
【0041】
図5は、前記弾性体8の一端8aの固定手段について、異なる実施例を示しており、図2中の支持金具13の代わりに、前記台車枠支柱9に固定したC字継手15と同様な構成のC字継手17を使用し、跳ね上げ棚4の外枠4aに沿って移動自在な構成としている(請求項5記載の考案)。これらの構成により、前記C字継手17を左右にスライドさせたり、前記C字継手15を上下に昇降させたりして、跳ね上げ棚4への下向きの力を調節でき、走行路面の凹凸に起因する衝撃に対し、跳ね上げ棚4の跳ね上げを吸収する最適な位置を即座に選択することができる。
【0042】
図6は、台車ベース2の下面に取り付けたキャスター7について、異なる実施例を示している。このキャスター7は、サスペンションユニット構造を呈したクッションキャスターであり、走行路面の凹凸に対して上下方向に揺動して衝撃を緩和するので、更に防振効果を高めることができる(請求項6記載の考案)。
【0043】
以上に実施形態を図面に基づいて説明したが、本考案は、図示例の実施形態の限りではなく、その技術的思想を逸脱しない範囲において、当業者が通常に行う設計変更、応用のバリエーションの範囲を含むことを念のために言及する。
【0044】
【本考案が奏する効果】
請求項1に記載した考案に係る防振機能を有する跳ね上げ棚付き搬送台車によれば、水平状態に積層した多数段の跳ね上げ棚をそれぞれ、台車枠支柱に固定した弾性体により下向きの力を作用させる構成で実施しているので、重量の精密部品はもちろん、軽量の精密部品を搬送させる際にも、走行路面の凹凸に起因する振動(衝撃)による跳ね上げ棚の不用意な跳ね上げを未然に防止することができ、精密部品を安全かつ確実に搬送することができる。よって、精密部品を損傷させて、商品価値が下がる虞もない。
請求項2に記載した考案に係る防振機能を有する跳ね上げ棚付き搬送台車によれば、上記作用効果に加えて、台車ベース、棚用支柱、ストッパー、台車枠支柱などの台車構成部材はすべて、パイプと継手とを組み合わせて構成しているので、容易に分解可能である。よって、再利用はもちろん、パレットなどへの転用もスムーズに行うことができ、近年高まっている環境保護を重視するニーズに十分対応できる。
請求項3に記載した考案に係る防振機能を有する跳ね上げ棚付き搬送台車によれば、上記作用効果に加えて、前後のキャスターが受ける走行路面からの凹凸に起因する衝撃を直接受けずに緩和でき、跳ね上げ棚の先端部が自重と被搬送物(精密部品)の載荷重により当該跳ね上げ棚の先端部がたわみ、更に安定した精密部品の搬送を可能にすることができる。
請求項4に記載した考案に係る防振機能を有する跳ね上げ棚付き搬送台車によれば、上記作用効果に加えて、跳ね上げ棚を棚用支柱に沿って昇降自在にでき、間隔保持部材の高さを、跳ね上げ棚に載置する精密部品の高さに応じてフレキシブルに変更でき、高さの異なる被搬送物に対応でき、作業効率を高めることができる。
請求項5に記載した考案に係る防振機能を有する跳ね上げ棚付き搬送台車によれば、上記作用効果に加えて、弾性体を張設する継手を左右にスライドさせることにより、跳ね上げ棚への下向きの力を調節でき、走行路面の凹凸に起因する衝撃に対し、跳ね上げ棚の跳ね上げを吸収する最適な位置を即座に選択することができる。
請求項6に記載した考案に係る防振機能を有する跳ね上げ棚付き搬送台車によれば、上記作用効果に加えて、更に防振効果を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1に記載した考案に係る防振機能を有する跳ね上げ棚付き搬送台車の実施形態を示した斜視図である。
【図2】請求項1に記載した考案に係る防振機能を有する跳ね上げ棚付き搬送台車の実施形態を示した部分斜視図である。
【図3】請求項1に記載した考案に係る防振機能を有する跳ね上げ棚付き搬送台車の実施形態を示した部分側面図である。
【図4】間隔保持部材を示した立面図である。
【図5】請求項5に記載した考案に係る防振機能を有する跳ね上げ棚付き搬送台車の実施形態を示した部分斜視図である。
【図6】衝撃吸収可能なキャスターを示した立面図である。
【符号の説明】
1   搬送台車
2   台車ベース
3   棚用支柱
4   跳ね上げ棚
5   間隔保持部材
6   ストッパー
7   キャスター
8   弾性体
9   台車枠支柱
10   台車枠支柱
11   キャスターベース
12   クロス継手
13   支持金具
14   回動支点
15   C字継手
16   弾性部材
17   C字継手

Claims (6)

  1. 台車ベースの一側縁部に立設された棚用支柱と、前記棚用支柱に一端が軸止めされ上下方向へ回動自在な複数の跳ね上げ棚と、跳ね上げ棚の上下方向の間隔を保持する間隔保持部材と、跳ね上げ棚と台車枠支柱との間に張設される弾性体と、跳ね上げ棚を所定角度に跳ね上げた状態を保持するストッパーと、台車ベースの下部に設けたキャスターとを備えた、跳ね上げ棚付き搬送台車において、
    間隔保持部材は、跳ね上げ棚から鉛直下向きに設けられ、この間隔保持部材の下面が、下段の跳ね上げ棚に設けられた間隔保持部材の上面に当接され、跳ね上げ棚が水平状態を保持する構成とされていること、
    弾性体は、跳ね上げ棚の両外枠に対称配置に設けられ、各弾性体の一端は跳ね上げ棚の外枠へ固定され、他端は、当該跳ね上げ棚の回動支点より低い位置で、台車ベースの一側縁部に立設された台車枠支柱に固定されていること、
    をそれぞれ特徴とする、防振機能を有する跳ね上げ棚付き搬送台車。
  2. 台車ベース、棚用支柱、ストッパー、台車枠支柱などの台車構成部材は、パイプと継手とを組み合わせて構成されていることを特徴とする、請求項1に記載した防振機能を有する跳ね上げ棚付き搬送台車。
  3. 間隔保持部材は、跳ね上げ棚の両外枠の中央部近傍位置にそれぞれ設けられていることを特徴とする、請求項1又は2に記載した防振機能を有する跳ね上げ棚付き搬送台車。
  4. 跳ね上げ棚は、棚用支柱に沿って昇降自在な継手により固定されていること、弾性体の他端は、台車枠支柱に沿って昇降自在な継手により固定されていること、間隔保持部材は、高さ調整自在な構成とされていることを特徴とする、請求項1〜3のいずれか一に記載した防振機能を有する跳ね上げ棚付き搬送台車。
  5. 弾性体の一端は、跳ね上げ棚の外枠に沿ってスライド自在な継手により固定されていることを特徴とする、請求項1〜4のいずれか一に記載した防振機能を有する跳ね上げ棚付き搬送台車。
  6. キャスターは、衝撃吸収可能なキャスターとされていることを特徴とする、請求項1〜5のいずれか一に記載した防振機能を有する跳ね上げ棚付き搬送台車。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN113859335A (zh) * 2021-10-12 2021-12-31 诸旭涛 一种精密零件转运设备

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