JP3096959U - サイフォン式浄水器 - Google Patents

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黄 樟▲炎▼
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叶 建▲栄▼
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Abstract

【課題】フィルタ中の空気を完全に追い出せるように工夫して、フィルタ全体の浄化性能を有効に活用できるとともに、未浄化水がスムーズに通過できるようにする。
【解決手段】上瓶体5と下瓶体6とが分割可能に結合されてなる中空の浄水器本体7が備えられ、この浄水器本体7内に設けられた仕切り部材8の凹部8a内に第1フィルタ16が設けられて、上瓶体5内の注水が凹部8aとの間の隙間を通って、第1フィルタ16を下面から上面に通過するとともに、サイフォン管21の上端21aから下端21bを通って、第2フィルタ27を上面から下面に通過して下瓶体6内に溜められるように誘導する浄水路a〜dが形成されている。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、サイフォン式浄水器に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の浄水器は、中空の浄水器本体内にフィルタを配置して、浄水器本体の上部に注水口から注水した未浄化水は、フィルタを通過して浄化された後に、浄水器本体の下部の排水口から浄化水として貯水槽等に供給するようになっている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、未浄化水は、フィルタを上から下に通るようになるから、フィルタ中に含まれる空気は、未浄化水の通過によって追い出されないので、フィルタ全体の浄化性能を有効に活用できないという問題があった。
【0004】
また、フィルタ中に含まれる空気は、未浄化水が通過するときの抵抗となって、スムーズに通過できないという問題があった。
【0005】
本考案は、上記問題を解消するためになされたもので、フィルタ中の空気を完全に追い出せるように工夫して、フィルタ全体の浄化性能を有効に活用できるとともに、未浄化水がスムーズに通過できるようにしたサイフォン式浄水器を提供することを課題とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本考案は、上部に注水口を有する上瓶体と、下部に排水口を有する下瓶体とが分割可能に結合されてなる中空の浄水器本体が備えられ、この浄水器本体内を上瓶体側と下瓶体側とに仕切るとともに下瓶体方向に突出する凹部が形成された仕切り部材が設けられ、上記凹部内に、中心を上下方向に貫通するとともに凹部の底部を実質的に貫通するサイフォン管を有する第1フィルタが設けられ、上記凹部の下瓶体側の面に対向して第2フィルタが設けられて、上瓶体内の注水が凹部との間の隙間を通って、第1フィルタを下面から上面に通過するとともに、サイフォン管の上端から下端を通って、第2フィルタを上面から下面に通過して下瓶体内に溜められるように誘導する浄水路が形成されていることを特徴とするサイフォン式浄水器を提供するものである。
【0007】
上記第1フィルタは、有頂円筒状のケースに収納され、このケースの頂部がアーチ形に上方に膨出されて第1フィルタの上面に取付けた有孔上板との間に浄水路用密閉空間が形成されるとともに、上記ケースの下部開口に、2枚の有孔下板が上下間隔を隔てて取付けられ、この両有孔下板の間に補助フィルタが設けられている構成が好ましい。
【0008】
上記サイフォン管の上端は、上記有孔上板を貫通して上記浄水路用密閉空間内に臨まされているとともに、その下端は、上記2枚の有孔下板と上記凹部の底部とを実質的に貫通して上記第2フィルタの上部付近に臨まされている構成が好ましい。
【0009】
上記第1フィルタを収納するケースの側壁に段部が形成され、この段部と上記凹部の内壁との間に固定リングが配置され、この固定リングは、凹部の内壁にねじ部で着脱可能に螺合固定されて、この固定リングにより、第1フィルタのケースがセンタリングされるとともに上方移動が規制されるようにした構成が好ましい。
【0010】
上記凹部の下瓶体側の面と上記第2フィルタの上面との間に、上記凹部の底部を実質的に貫通したサイフォン管の下端を受容する遮水凹部を有する有孔隔板が取付けられている構成が好ましい。
【0011】
上記凹部の底部中央に、上方と下方にそれぞれ突出する管部が形成されて、上記サイフォン管の下端が上管部に接続されて、下管部が上記第2フィルタの上面付近に臨まされている構成が好ましい。
【0012】
上記第1フィルタは、2個以上のフィルタが上下に積層されて有頂円筒状のケースに収納され、このケースに中心貫通穴が形成されるとともに、ケースの上面中心に浄水路用密閉空間を形成する密閉部材が設けられ、上記サイフォン管は、ケースの中心貫通穴を上下方向に貫通して、下端が自由端で、上端は、差し込み接続された継ぎ管が上記密閉部材の固定管部にねじ結合されて支承され、上記密閉部材内におけるケースの上面と継管とに通水孔が形成されている構成とすることができる。
【0013】
上記ケースの中心貫通穴に芯管が貫通され、この芯管の上端は上記継ぎ管に連結されるとともに、芯管の下端にフランジ部が形成され、このフランジ部は、上記凹部の底部の貫通穴の周囲に形成された窪み部に嵌め込まれている構成とすることができる。
【0014】
上記第2フィルタは、有底円筒状に形成された陶磁材製であって、上記凹部の下瓶体側の面に開口端が固定されている構成とすることができる。
【0015】
上記上瓶体の注水口は、着脱可能な蓋部材で閉じられている構成が好ましい。
【0016】
上記下瓶体の排水口は、開閉可能な弁部材で閉じられている構成が好ましい。
【0017】
【考案の作用および効果】
本考案によれば、未浄化水は、第1フィルタを下から上に通るようになるから、第1フィルタ中に含まれる空気は、未浄化水の通過によって下から上に追い出されて排出されるようになる。
【0018】
これにより、第1フィルタから空気が完全に抜かれるので、第1フィルタ全体の浄化性能を有効に活用できて、浄化性能が向上するとともに、第1フィルタの耐久性が長くなる。また、第1フィルタ中に空気が残らないので、未浄化水が通過するときの抵抗が少なくなって、スムーズに通過できるようになる。
【0019】
さらに、未浄化水は、第1フィルタを下から上に通るから、未浄化水に微小な不純物が含まれている場合、未浄化水の水流方向は、この不純物の重量による沈殿方向(下向き)と逆向き(上向き)となるので、不純物が第1フィルタを通過するおそれが少なくなる。
【0020】
さらにまた、第2フィルタを設けて再浄化しているから、浄化性能がより向上するようになる。
【0021】
また、浄水器本体は、合理的に構成されて、上瓶体と下瓶体と仕切り板とを分割することができるから、内部洗浄やフィルタ洗浄若しくは交換等のメンテナンスを容易にすることができる。
【0022】
【考案の実施の形態】
以下、本考案の実施の形態を図面を参照して詳細に説明する。
【0023】
図1は、第1実施形態のサイフォン式浄水器1の側面断面図、図2(a)〜(d)は、それぞれ第1フィルタ組み立て体2A〜2Dの側面断面図である。
【0024】
上記サイフォン式浄水器1は、上部に注水口5aを有する上瓶体5と、下部に排水口6aを有する下瓶体6とでなる中空の浄水器本体7を備えている。
【0025】
上記浄水器本体7内には、この浄水器本体7内を上瓶体5側と下瓶体6側とに仕切る仕切り部材8が設けられ、この仕切り部材8は、上瓶体5の下端外向きツバ縁5bと下瓶体6の上端縁6bとの間に挟み込まれるようになる。なお、上瓶体5の下端縁と仕切り板8の上面との間には、シールリング9が介設されている。
【0026】
上記浄水器本体4の外周には第1固定リング部材10が嵌め合わされ、この第1固定リング部材10は、下部内周に形成された雌ねじ部を下瓶体6の上部外周に形成された雄ねじ部にねじ込みながら、上端内向きツバ部10aで上瓶体5の下端外向きツバ縁5bを押え込むようになる。これにより、上瓶体5と下瓶体6とが仕切り部材8を介して一体的に水密結合されるようになる。
【0027】
上記上瓶体5に注水口5aは、着脱可能な蓋部材11で閉じられていて、この蓋部材11を開くことにより、未浄化水を注水口5aから上瓶体5内に供給することができる。
【0028】
上記下瓶体6の排水口6aは、弁部材12で開閉されるようになる。すなわち、下瓶体6の下部には弁座金具12Aが取付けられ、この弁座金具12Aにはフロート弁12Bが上下動可能に支持されている。
【0029】
そして、貯水槽13の水面L2にフロート弁12Bを浮かせて、水面L2がL1まで下がると、フロート弁12Bが図1のように自重で下がって、その弁部12aが弁座金具12Aの弁穴部12bを開くことにより、矢印gで示すように、排水口6aから弁穴部12bを通って貯水槽13に浄化水が供給されるようになる。
【0030】
この浄化水の供給で水面L1がL2まで上がると、フロート弁12Bが浮力で上がって、その弁部12aが弁座金具12Aの弁穴部12bを閉じることにより、貯水槽13に浄化水が供給されなくなる。
【0031】
上記弁部材12は、水道の蛇口用コックのようなものでも良い。
【0032】
上記仕切り部材8の中央には、下方(下瓶体6方向)に深く突出する凹部8aが形成され、この凹部8aの底部8fの中央には、上方と下方にそれぞれ突出する上・下管部8b,8cが形成されるとともに、底部8fの周囲には、円周方向に間隔を隔てて置き部8dが形成されている。
【0033】
上記仕切り部材8の凹部8a内には、第1フィルタ組立体2Aが上方から挿入されて、上記置き部8dにケース15の下端部が置かれて、ケース15の外周面及び下面と凹部8aの内面との間に隙間を隔ててセットされるようになる。
【0034】
このケース15の側壁には段部15cが形成され、この段部15cと上記凹部8aの内壁との間に第2固定リング23が嵌め合わされ、この第2固定リング部材23は、下部外周に形成された雄ねじ部を凹部8aの上部内周に形成された雌ねじ部にねじ込みながら、下向きツバ部23aでケース15の段部15cを押え込むようになる。これにより、ケース15が凹部8a内にセンタリングされるとともに上方移動が規制されて取付けられるようになる。そして、第2固定リング部材23をねじ緩めると、ケース15を凹部8a内から取り出すことができる。上記第2固定リング23には、通水穴23bが形成されている。
【0035】
図2(a)にも示すように、上記ケース15は有頂円筒状に形成されて、このケース15の頂部15aはアーチ状に上方に膨出されている。
【0036】
第1フィルタ16は、上記ケース15内に充填状態で収納されて、その上面には有孔上板(有孔板とはパンチングメタル状の孔あき板をいう。以下、同様。)17が取付けられいて、この有孔上板17とケース15の頂部15aとの間に、浄水路用密閉空間18が形成されるようになる。
【0037】
上記ケース15の下部開口には、2枚の有孔下板19a,19bが上下間隔を隔てて取付けられていて、この両有孔下板19a,19bの間には、補助フィルタ20が設けられている。
【0038】
上記第1フィルタ16の中心には、サイフォン管21が上下方向に貫通するように設けられている。このサイフォン管21の上端21aは、上記有孔上板17を貫通して上記浄水路用密閉空間18内に臨まされている。
【0039】
上記ケース15の頂部15aの内面中央には、下方に突出する短寸の円筒部15bが形成されて、この円筒部15bの下部に上記サイフォン管21の上端21aが差し込み接続されている。上記円筒部15bの上部の周面には通水孔(具体的に図示せず。)が形成されている。
【0040】
上記サイフォン管21の下端21bは、上記両有孔下板19a,19bを貫通して上記仕切り部材8の凹部8aの上管部8bに差し込み接続されている。なお、サイフォン管21の下端21bは、水漏れ防止のためにゴムリング22で止着している。
【0041】
上記仕切り部材8の凹部8aの底部8fの外面には、第2フィルタ組立体3が設けられている。
【0042】
第2フィルタ組立体3は、有底円筒状のカバー26を備え、このカバー26の底部はアーチ状に下方に膨出されて、この膨出部26aは有孔板となっている。
【0043】
上記カバー26内の上部には有孔隔板28が設けられ、この有孔隔板28の中心には、下方に突出する遮水凹部28aが形成されて、この遮水凹部28aに、上記仕切り部材8の凹部8aの下管部8cが周囲に浄水路aとなる隙間を隔てて挿入されている。つまり、この有孔隔板28は、遮水凹部28aを除いて有孔板になっている。この遮水凹部28aは、サイフォン管21と接続された下管部8c(サイフォン管21の下端の一部となる。)を受容することになる。また、この下管部8cは、第2フィルタ27の上面付近に臨まされていることになる。
【0044】
第2フィルタ27は、ケース29内に充填状態で収納されて、このケース29の上面29aと底面29bは有孔板になっている。上記ケース29の中心には貫通穴29cが形成され、この貫通穴29cの上部に上記有孔隔板28の窪み部28aが嵌まり込んでいる。なお、この貫通穴29cと窪み部28aとの間をシールリングで水密にシールすることが好ましい。
【0045】
上記カバー26は、上部開口が上記仕切り部材8の凹部8aの底部8fの外面の段部8eに嵌合されて固定され、この状態で、底部8fと第2フィルタ27のケース29の上面29aとの間に浄水路bとなる隙間を隔てるようになっている。
【0046】
上記のように構成した第1実施形態のサイフォン式浄水器1の作用を説明する。
【0047】
浄水器本体7の蓋部材11を開いて、未浄化水を注水口5aから上瓶体5内に供給すると、未浄化水は、矢印pで示すように、第2固定リング23の通水穴23bから仕切り部材8の凹部8aと第1フィルタ組立体2Aのケース15との間の浄水路cとなる隙間に流入し、この凹部8aの底部8fと有孔下板19bとの間の浄水路dとなる隙間から、矢印qで示すように、有孔下板19b、補助フィルタ20,有孔下板19a、第1フィルタ16、有孔上板17を下から上に順に通って浄化されて第1次浄化水となる。
【0048】
この第1次浄化水は、浄化路用密閉空間18からケース15の円筒部15bの通水孔を通ってサイフォン管21の上端21aに流入し、矢印rで示すように、このサイフォン管21の下端21bから仕切り部材8の凹部8aの上・下管部8b,8cを通り、第2フィルタ組立体3の有孔隔板28の遮水凹部28aの浄水路aとなる隙間と、凹部8aの底部8fと第2フィルタ27のケース29の上面29aとの間の浄水路bとなる隙間とを通り、矢印sで示すように、ケース29の上面29a、第2フィルタ27、ケース29の底面29bを上から下に順に通って再浄化されて第2次浄化水となり、カバー26の有孔の膨出部26aから下瓶体6内に流入して溜められるようになる。
【0049】
上記第1実施形態のサイフォン式浄水器1であれば、未浄化水は、第1フィルタ16を下から上に通るようになるから、第1フィルタ16中に含まれる空気は、未浄化水の通過によって下から上に追い出されて排出されるようになる。
【0050】
これにより、第1フィルタ16から空気が完全に抜かれるので、第1フィルタ16全体の浄化性能を有効に活用できて、浄化性能が向上するとともに、第1フィルタ16の耐久性が長くなる。また、第1フィルタ16中に空気が残らないので、未浄化水が通過するときの抵抗が少なくなって、スムーズに通過できるようになる。
【0051】
さらに、未浄化水は、第1フィルタ16を下から上に通るから、未浄化水に微小な不純物が含まれている場合、未浄化水の水流方向は、この不純物の重量による沈殿方向(下向き)と逆向き(上向き)となるので、不純物が第1フィルタ16を通過するおそれが少なくなる。
【0052】
さらにまた、第2フィルタ27を設けて再浄化しているから、浄化性能がより向上するようになる。なお、第1フィルタ16を粗目とし、第2フィルタ27を細目とするように、浄化性能の異なるものを用いることが好ましい。
【0053】
また、第1固定リング部材10をねじ緩めると、上瓶体5と下瓶体6と仕切り板8とを分割することができて、内部洗浄やフィルタ洗浄若しくは交換等のメンテナンスを容易にすることができる。特に、第1フィルタ組立体2Aは、第2固定リング23で着脱できるから、フィルタ洗浄若しくは交換が簡単に行える。
【0054】
上記各フィルタ16,27(以下のフィルタも同様)は、例えば浄化性能を有する活性炭や麦飯石を好適に用いることができる。
【0055】
上記サイフォン式浄水器1の第1フィルタ組立体2Aは、例えば図2(b)に示す第1フィルタ組立体2Bのように、有孔上板17の下面中央に、第1フィルタ組立体2Aにおけるケース15の円筒部15bに代えて、同構造の円筒部17aを形成して、この円筒部17aの下部に上記サイフォン管21の上端21aを差し込み接続するようにしても良い。
【0056】
また、図2(c)に示す第3フィルタ組立体2Cのように、有孔上板17の上面中央に、第1フィルタ組立体2Aにおけるケース15の円筒部15bに代えて、円筒部17bを形成して、この円筒部17bの穴部に上記サイフォン管21の上端21aを差し込み接続するようにしても良い。
【0057】
さらに、図2(d)に示す第4フィルタ組立体2Dのように、補助フィルタ20と有孔下板19bを省略しても良い。
【0058】
図3は、第2実施形態のサイフォン式浄水器31の側面断面図、図4(a)(b)は、それぞれ第1フィルタ組み立て体32A,32Bの側面断面図である。なお、第1実施形態のサイフォン式浄水器1と同一構成・作用の箇所は、同一番号を付して詳細な説明は省略する。
【0059】
上記サイフォン式浄水器31の浄水器本体7内に設けられる仕切り部材8の中央には、下方(下瓶体6方向)に浅く突出する凹部8aが形成され、この凹部8aの底部8fの中央には、窪み部8gと貫通穴8hとが形成されている。
【0060】
上記仕切り部材8の凹部8a内には、第1フィルタ組立体32Aが上方から挿入されて、上記置き部8dにケース35(A,B)の下端部が置かれて、ケース35(A,B)の外周面及び下面と凹部8aの内面との間に隙間を隔ててセットされるようになる。
【0061】
図4(a)にも示すように、上記ケース35(A,B)は、有頂円筒状の上段ケース35Aと、有底円筒状の下段ケース35Bとをシールリング36を介して上下に積み重ねて構成されて、両ケース35A,35Bには一連の中心貫通穴35aが形成されている。
【0062】
上段ケース35A内の上部には、頂面35bとの間に隙間を隔てて有孔上板38aが取付けられ、この有孔上板38aと有孔下板38bとの間の空間に上段第1フィルタ37Aが充填状態で収納されている。
【0063】
また、下段ケース35Bの有孔上板39aと有孔下板39bとの間の空間に下段第1フィルタ37Bが充填状態で収納されている。なお、第1フィルタ37A,37Bは、浄化性能の異なるものを用いることが好ましい。
【0064】
上記上段ケース35Aの頂面35bの中心貫通穴35aの周囲には通水穴35cが形成されるとともに、この通水穴35cの外周囲には取付け座35dが形成されている。
【0065】
上記上段ケース35Aの取付け座35dにはドーム状の密閉部材40がシールリング43を介して固定されて、この取付け座35dと密閉部材40との間に、浄水路用密閉空間18が形成されるようになる。
【0066】
上記仕切り部材8の底部8fの窪み部8gに嵌り込む大径フランジ部41aを有する芯管41が設けられ、この芯管41は、上記両ケース35A,35Bの中心貫通穴35aを頂面35b付近まで嵌合しながら貫通している。
【0067】
上記フランジ部41aの下部には、上記貫通穴8hに嵌合する突起部41bが形成されている。
【0068】
上記芯管41内には、上記サイフォン管21が上下方向に貫通するように設けられている。このサイフォン管21の上端21aは、芯管41の上端にねじ部で結合される継ぎ管42に差し込み接続されるとともに、この継ぎ管42は、上記ドーム状部材40の内面中央から下方に突出する短寸の固定筒部40aにねじ部で結合されている。上記継ぎ管42の下部の周面には通水孔42aが形成されている。
【0069】
上記サイフォン管21の下端21bは、芯管41のフランジ部41aよりも下方に突出させて自由端としている。
【0070】
上記芯管41の突起部41b内の下面には、中心から下方に窪んだ窪み部45aを有するカバー部材45が設けられ、この窪み部45a内に上記サイフォン管21の下端21bが遊嵌されている。このカバー部材45の窪み部45aには通水穴45cが形成されている。
【0071】
第2フィルタ組立体33の第2フィルタ46は、ツバ部46aを有して、有底円筒状に形成された陶磁(セラミックス)製であって、このツバ部46aがシールリング47を介して上記芯管41の突起部41b内に嵌入されて、上記カバー部材45を突起部41b内の下面に挟み込んだ状態で、突起部41bの外周に固定リング48が嵌め合わされて、この固定リング48は、上部内周に形成された雌ねじ部を突起部41bの外周に形成された雄ねじ部にねじ込みながら、上向き突起部48aで第2フィルタ46のツバ部46aをカバー部材45とともに突起部41b内の下面に押え込むようになる。
【0072】
上記のように構成した第2実施形態のサイフォン式浄水器31の作用を説明する。
【0073】
浄水器本体7の蓋部材11を開いて、未浄化水を注水口5aから上瓶体5内に供給すると、未浄化水は、矢印pで示すように、仕切り部材8の凹部8aと第1フィルタ組立体32Aのケース35A,35Bとの間の浄水路cとなる隙間に流入し、この凹部8aの底部8fと有孔下板39bとの間の浄水路dとなる隙間から、矢印qで示すように、有孔下板39b、下段第1フィルタ37B、有孔上板39a、下段有孔下板38b、上段第1フィルタ37A、有孔上板38aを下から上に順に通って浄化されて第1次浄化水となる。
【0074】
この第1次浄化水は、通水孔35cを通り、浄化路用密閉空間18から継ぎ管42の通水42aを通ってサイフォン管21の上端21aに流入し、矢印rで示すように、このサイフォン管21の下端21bからカバー部材45の通水孔45cを通って第2フィルタ46内に入り、第2フィルタ46を内から外に透水して再浄化されて第2次浄化水となり、下瓶体6内に流入して溜められるようになる。
【0075】
上記第2実施形態のサイフォン式浄水器31であれば、未浄化水は、第1フィルタ37A,37Bを下から上に通るようになるから、第1フィルタ37A,37B中に含まれる空気は、未浄化水の通過によって下から上に追い出されて排出されるようになる。
【0076】
これにより、第1フィルタ37A,37Bから空気が完全に抜かれるので、第1フィルタ37A,37B全体の浄化性能を有効に活用できて、浄化性能が向上するとともに、第1フィルタ37A,37Bの耐久性が長くなる。また、第1フィルタ37A,37B中に空気が残らないので、未浄化水が通過するときの抵抗が少なくなって、スムーズに通過できるようになる。
【0077】
さらに、未浄化水は、第1フィルタ37A,37Bを下から上に通るから、未浄化水に微小な不純物が含まれている場合、未浄化水の水流方向は、この不純物の重量による沈殿方向(下向き)と逆向き(上向き)となるので、不純物が第1フィルタ37A,37Bを通過するおそれが少なくなる。
【0078】
さらにまた、第2フィルタ46を設けて再浄化しているから、浄化性能がより向上するようになる。なお、第1フィルタ37A,37Bを粗目とし、第2フィルタ46を細目とするように、浄化性能の異なるものを用いることが好ましい。
【0079】
上記サイフォン式浄水器1の第1フィルタ組立体32Aは、例えば図4(b)に示す第1フィルタ組立体32Bのように、有孔下板38bと有孔上板39aを無くして、第1フィルタ37A,37Bを一体化した第1フィルタ37とすることもできる。
【0080】
また、図5に示すように、上記仕切り部材8を上瓶体5の下端部に一体的に設けるようにすることもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態のサイフォン式浄水器の側面断面図である。
【図2】(a)〜(d)は、それぞれ第1実施形態の第1フィルタ組み立て体の側面断面図である。
【図3】第2実施形態のサイフォン式浄水器の側面断面図である。
【図4】(a)(b)は、それぞれ第2実施形態の第1フィルタ組み立て体の側面断面図である。
【図5】第2実施形態の変形例のサイフォン式浄水器の側面断面図である。
【符号の説明】
1,31  サイフォン式浄水器
2A〜2F,32A,32B 第1フィルタ組立体
3,33   第2フィルタ組立体
5   上瓶体
5a  注水口
6   下瓶体
6a  排水口
7   浄水器本体
8   仕切り部材
8a  凹部
10  第1固定リング
11  蓋部材
12  弁部材
15,35A,35B  ケース
16,37A,37B  第1フィルタ
21  サイフォン管
21a 上端
21b 下端
23  第2固定リング
26  カバー
27,46  第2フィルタ
29  ケース
40  密閉部材
40a 固定筒部
41  芯管
41a フランジ部
42  継ぎ管
42a 通水孔
45  カバー部材
a〜d 浄水路

Claims (11)

  1. 上部に注水口を有する上瓶体と、下部に排水口を有する下瓶体とが分割可能に結合されてなる中空の浄水器本体が備えられ、この浄水器本体内を上瓶体側と下瓶体側とに仕切るとともに下瓶体方向に突出する凹部が形成された仕切り部材が設けられ、上記凹部内に、中心を上下方向に貫通するとともに凹部の底部を実質的に貫通するサイフォン管を有する第1フィルタが設けられ、上記凹部の下瓶体側の面に対向して第2フィルタが設けられて、上瓶体内の注水が凹部との間の隙間を通って、第1フィルタを下面から上面に通過するとともに、サイフォン管の上端から下端を通って、第2フィルタを上面から下面に通過して下瓶体内に溜められるように誘導する浄水路が形成されていることを特徴とするサイフォン式浄水器。
  2. 上記第1フィルタは、有頂円筒状のケースに収納され、このケースの頂部がアーチ形に上方に膨出されて第1フィルタの上面に取付けた有孔上板との間に浄水路用密閉空間が形成されるとともに、上記ケースの下部開口に、2枚の有孔下板が上下間隔を隔てて取付けられ、この両有孔下板の間に補助フィルタが設けられている請求項1記載のサイフォン式浄水器。
  3. 上記サイフォン管の上端は、上記有孔上板を貫通して上記浄水路用密閉空間内に臨まされているとともに、その下端は、上記2枚の有孔下板と上記凹部の底部とを実質的に貫通して上記第2フィルタの上部付近に臨まされている請求項2記載のサイフォン式浄水器。
  4. 上記第1フィルタを収納するケースの側壁に段部が形成され、この段部と上記凹部の内壁との間に固定リングが配置され、この固定リングは、凹部の内壁にねじ部で着脱可能に螺合固定されて、この固定リングにより、第1フィルタのケースがセンタリングされるとともに上方移動が規制されるようにした請求項1記載のサイフォン式浄水器。
  5. 上記凹部の下瓶体側の面と上記第2フィルタの上面との間に、上記凹部の底部を実質的に貫通したサイフォン管の下端を受容する遮水凹部を有する有孔隔板が取付けられている請求項1記載のサイフォン式浄水器。
  6. 上記凹部の底部中央に、上方と下方にそれぞれ突出する管部が形成されて、上記サイフォン管の下端が上管部に接続されて、下管部が上記第2フィルタの上面付近に臨まされている請求項1記載のサイフォン式浄水器。
  7. 上記第1フィルタは、2個以上のフィルタが上下に積層されて有頂円筒状のケースに収納され、このケースに中心貫通穴が形成されるとともに、ケースの上面中心に浄水路用密閉空間を形成する密閉部材が設けられ、上記サイフォン管は、ケースの中心貫通穴を上下方向に貫通して、下端が自由端で、上端は、差し込み接続された継ぎ管が上記密閉部材の固定管部にねじ結合されて支承され、上記密閉部材内におけるケースの上面と継管とに通水孔が形成されている請求項1記載のサイフォン式浄水器。
  8. 上記ケースの中心貫通穴に芯管が貫通され、この芯管の上端は上記継ぎ管に連結されるとともに、芯管の下端にフランジ部が形成され、このフランジ部は、上記凹部の底部の貫通穴の周囲に形成された窪み部に嵌め込まれている請求項7記載のサイフォン式浄水器。
  9. 上記第2フィルタは、有底円筒状に形成された陶磁材製であって、上記凹部の下瓶体側の面に開口端が固定されている請求項7または8記載のサイフォン式浄水器。
  10. 上記上瓶体の注水口は、着脱可能な蓋部材で閉じられている請求項1または7記載のサイフォン式浄水器。
  11. 上記下瓶体の排水口は、開閉可能な弁部材で閉じられている請求項1または7記載のサイフォン式浄水器。
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KR20220077961A (ko) * 2020-12-02 2022-06-10 신대섭 태양광-수소 기반의 포터블 전력 발생 장치 및 이를 이용한 전력 발생 방법

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