JP3107287U - サイフォン式浄水器 - Google Patents

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Abstract

【課題】サイフォン式浄水器のフィルタの利用効率を上げ、浄化効果をより高め、水の流れを安定にすると共に、中空繊維質フィルタを使用して、浄化と除菌効果をさらに高め、浄水された水の品質を高める。
【解決手段】水道水を飲用に適するようにする浄水器であって、上瓶体2と下瓶体6を脱着可能に連結した浄水器本体と、その本体の内部を上下二つのスペースに仕切る仕切り部材4と、仕切り部材に取付けられた上部フィルタユニット3、第1下部フィルタユニット7、第2下部フィルタユニット8とから構成されている。上部フィルタユニットが仕切り部材の上方に設けられて上瓶体の水が下から上にフィルタ内を通過するサイフォン式フィルタで、第1下部フィルタユニットが仕切り部材の下方に設けられ、第2下部フィルタユニットが第1下部フィルタユニットに連結され、上部フィルタユニットと第1下部フィルタユニットとの頂面中心部に空気を排出する排気装置が設けられ、フィルタ中に含まれる空気を追い出すことができる浄水器。
【選択図】図1

Description

本考案は、水道水を飲用に適した水に浄化するサイフォン式浄水器に関する。
従来、未浄化水の浄化は、浄水器内部に設けられたフィルタに未浄化水を上から下に通過させて浄水していた。しかし、未浄化水をフィルタを上から下に通過させることによって、フィルタ中の空気は未浄化水の通過によって排出されずにフィルタ中に滞留して、フィルタ全体の浄化性能を有効に活用できないという問題があった。また、フィルタ中に含まれる空気は、未浄化水が通過するときの抵抗となって、スムーズに通過できないという問題があった。
本考案者は、未浄化水を浄水器内に設けられたフィルタの下から上に通過させる構造を採用して、未浄化水のフィルタ内の流れをスムーズにして、フィルタの利用効率を高めるサイフォン式浄水器を考案し、製品として市場にも出して高い評価を受けた。
しかし、前述のサイフォン式浄水器も、濾過精度において充分でなかった。そのため、浄水及び除菌効果をさらに高めたサイフォン式浄水器が強く求められていた。
本考案は、前記の要望に応えるもので、フィルタ中の空気を排出する排気装置を設け、浄化と除菌の効率を高め、高い品質の浄化水を作ることができるサイフォン式浄水器を提供することを目的する。
上記目的を達成するため、開閉可能な蓋体を有し未浄化水を貯留する上瓶体と、出水口を有し浄化水を貯留する下瓶体と、上瓶体と下瓶体との間に設けられた仕切り部材と、仕切り部材の上部に取り付けられ、未浄化水を下から上に通過させて浄化するサイフォン式濾過構造を備えた上部フィルタユニットと、仕切り部材の下部に取り付けられ、上部フィルタユニットで浄化された水をさらに浄化する下部フィルタユニットと、上部フィルタユニット、下部フィルタユニットに含まれている空気を排出する排気装置とで浄水器を構成する。
未浄化水を蓋体を開けて上瓶体内に入れ、上部フィルタユニットを下から上に通過させて浄化させ、その後、下部フィルタユニットに流入して、さらに浄化させて、出水口から流出させる。簡単な構造で、浄化精度が高められ、安全性の高い品質の良い水を作ることができる。
仕切り部材は中央に凹部を形成し、該凹部上面中心部に上部固定円筒を設け、該凹部下面に下部固定円筒を設け、上部フィルタユニットは上部固定円筒に固定し、下部フィルタユニットは下部固定円筒に固定させるのが好ましい。これによって、確実にフィルタユニットを保持することができる。
下部フィルタユニットは活性炭が充填された第1下部フィルタユニットと、第1下部フィルタユニットの下部に配置して、第1フィルタユニットで浄化された水を浄化する、中空繊維質フィルタが設けられた第2下部フィルタユニットを備えるようにするのが好ましい。また、下部フィルタユニットは活性炭が充填された第1下部フィルタユニットと、第1下部フィルタユニット内部の中央下部に配置して、第1フィルタユニットで浄化された水を浄化する、中空繊維質フィルタが設けられた第2下部フィルタユニットを備えるようにするのが好ましい。下部フィルタユニットを第1、第2下部フィルタユニットに分割することによって、フィルタ材の使用寿命を高めると共に、浄化効率を上げることができる。
仕切り部材と上瓶体は一体成形するのが好ましい。これによって、加工の手間が簡略化でき、コスト低減効果がある。
上部フィルタユニットは、有頂円筒状のケーシングと、ケーシング内上部に設けられた上部多孔板と、ケーシング内下部に設けられた下部多孔板と、ケーシングの中心部に設けられ、上部多孔板及び下部多孔板を貫通する中空シリンダと、これらによって囲まれた空間に充填されたフィルタ材と、ケーシングの中央上部に形成された煙突状の排気部と、排気部上部に設けられた可動弁と、可動弁の動きを規制する、通気孔が形成された蓋体を備えるようにしてもよい。これによって、フィルタ材中の空気を効率よく排出して、浄化効果を高めることができる。
第1下部フィルタユニットは、下部固定円筒に連接された円筒状のケーシングと、ケーシング下部に設けられた多孔板と、多孔板上に載置された活性炭フィルタと、活性炭フィルタの上部に配置されたフィルタ押え部材と、フィルタ押え部材中央下部に形成された集気室と、多孔板、活性炭フィルタ、フィルタ押え部材、集気室を貫通してケーシング中心部に配置された排気管と、集気室の上部に配置された排気ヘッドとを備え、排気ヘッド内部と排気管は連通し、また排気へッドと集気室は排気ヘッドに形成された通気孔を介して連通しており、排気ヘッドは内部に可動弁が上下に移動可能に保持され、可動弁は上下の移動にともなって排気管の開口と通気孔の開閉を行うようにしてもよい。これによって、フィルタ材中の空気を効率よく排出して、浄化効果を高めることができる。
第1下部フィルタユニットは、下部固定円筒に連接された円筒状のケーシングと、ケーシング下部に設けられた多孔板と、多孔板上に載置された活性炭フィルタと、活性炭フィルタの上部に配置されたフィルタ押え部材と、多孔板、活性炭フィルタ、フィルタ押え部材を貫通してケーシング中心部に配置された排気管と、排気管の上部に配置された排気ヘッドとを備え、排気ヘッド内部と排気管は連通し、排気ヘッドは内部に可動弁が上下に移動可能に保持され、可動弁は上下の移動にともなって排気管の開口の開閉を行うようにしてもよい。これによって、フィルタ材中の空気を効率よく排出して、浄化効果を高めることができる。
第1下部フィルタユニットは、下部固定円筒に連接された円筒状のケーシングと、通水孔が形成された底部材と、底部材に載置され、有頂円筒状の網体とその内部に設けられた中空繊維フィルタとを有する第2下部フィルタユニットと、ケーシング上部に配置され、中心部に上方向に突出した排気ノズルを有する網状の蓋体と、ケーシング、第2下部フィルタユニット、底部材、蓋体とで囲まれた空間に活性炭フィルタを充填させてもよい。これによって、フィルタ材中の空気を効率よく排出して、浄化効果を高めることができる。
第1下部フィルタユニットは、下部固定円筒に連接された円筒状のケーシングと、通水孔が形成された底部材と、底部材に載置され、有頂円筒状の網体とその内部に設けられた中空繊維フィルタとを有する第2下部フィルタユニットと、ケーシング上部に配置され、中心部に排気ヘッドを有する網状の蓋体と、ケーシング、第2下部フィルタユニット、底部材、蓋体とで囲まれた空間に充填された活性炭フィルタとを備え、排気ヘッドは内部に可動弁が上下に移動可能に保持させるようにしてもよい。これによって、フィルタ材中の空気を効率よく排出して、浄化効果を高めることができる。
第1下部フィルタユニットと第2下部フィルタユニットとの間に繊維フィルタを設けるようにしてもよい。これによって、浄化効果を高めることができる。
底部材は、ケーシング下部にねじ連結される有底円筒状の支持部材と、該支持部材の上面に取り付けられ、第2下部フィルタユニットを支持する支持台座を備えるようにしてもよい。これによって、第2下部フィルタユニットを確実に支持することができる。
本考案に係る浄水器は、未浄化水を上部フィルタユニットの下から上に通過させることによって、上部フィルタユニット中に含まれた空気を、未浄化水が通過することによって下から上に排出する。また、第1、第2下部フィルタユニットを設けることによって、さらに浄化させて、安全性及品質の高い飲用水を作ることができる。
また上部フィルタユニットと第1下部フィルタユニットとの頂面上に2つの排気装置を設けて、浄水器の排気性能を高め、未浄化水が通過するときの抵抗が少なくしてスムーズに通過できるようにしている。
浄水器は上述の構成を備えているので、水の中に含まれている比較的大きな有害成分を除去できることは勿論、臭気成分、雑菌等の比較的小さい有害成分を吸着、除去することができる。中空繊維質フィルタを使用することによって、浄化と除菌効果がさらに高めることができる。
また本考案の浄水器は、フィルタ材の交換や内部部品の洗浄が容易であるという優れた効果をも有する。
以下、本考案の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
図1は、第1実施形態のサイフォン式浄水器1の縦断面図を示す。サイフォン式浄水器1は、上部に注水口20を有する上瓶体2と、下部に排水口60を有する下瓶体6を備え、上瓶体2と下瓶体6との間に仕切り部材4が設けられている。
仕切り部材4は、上瓶体2の下端フランジと下瓶体6の上端フランジとの間に挟み込まれて保持されている。上瓶体2の下端フランジと仕切り部材4の上面との間には、シールリング11が介設されている。上瓶体2と下瓶体6は、固定リング10で連結されている。固定リング10は上部に締め付けフランジを有し、内周面に雌ねじが形成されている。一方、下瓶体6の上部外周に雄ねじが形成されている。固定リング10を下方向にねじ込んで、固定リング10の締め付けフランジで上瓶体2の下端フランジを下方向に締め付けて、上瓶体2と下瓶体6とが仕切り部材4を介して一体的に水密結合されるようになっている。
上瓶体2の注水口20は、着脱可能な蓋部材21で閉じられていて、この蓋部材21を開くことにより、未浄化水を注水口20から上瓶体2内に供給することができる。下瓶体6の排水口60は、出水弁機構9で開閉されるようになっている。
仕切り部材4は、中央に凹部42が形成され、中央凹部42の中心部に上方に伸びた上部固定円筒41が形成されている。中央凹部42の下面に、下方に伸びた下部固定円筒43が形成されている。上部固定円筒41の外周に雄ねじが形成され、下部固定円筒43の内周面に雌ねじが形成されている。
なお、この実施の形態では、仕切り部材4は上瓶体2と下瓶体6に挟まれて固定される構造になっているが、仕切り部材4と上瓶体2とを一体形成するようにしてもよい。上瓶体2、下瓶体6、仕切り部材4、上瓶体2と仕切り部材4との一体成形品は、射出成型で形成される。
この浄水器1には、上部フィルタユニット3、第1下部フィルタユニット7、第2下部フィルタユニット8の3種類のフィルタが設けられている。上部フィルタユニット3は仕切り部材4の中央凹部42に取付けられ、内部にイオン交換樹脂が充填されている。第1下部フィルタユニット7は、仕切り部材4の下部に下部固定円筒43を介して固定され、内部に活性炭が充填されている。第2下部フィルタユニット8は、第1下部フィルタユニット7の下部に連結され、内部に中空繊維が充填されている。以上の構造から、上瓶体2内には未浄化水が貯蔵され、下瓶体6内には浄化水が貯蔵されるようになっている。
上部フィルタユニット3は、未浄化水を下から上に通過させるサイフォン式構造になっている。上部フィルタユニット3は、ケーシング33と、ケーシング33内の上部に設けられた上部多孔板34と、ケーシング33内の下部に設けられた下部多孔板37と、ケーシング33の中心部に設けられ、上部多孔板34及び下部多孔板37を貫通する中空シリンダ36と、これらによって囲まれた空間に充填されたイオン交換樹脂のフィルタ材35と、ケーシング33の上面中央部に形成された煙突状の排気部39とで構成されている。
排気部39の最上面には通気孔38が形成されている。排気部39の最上面に通気孔38を覆うようにフィルム状の可動弁32が配置され、さらに可動弁32の動きを規制する蓋体31が排気部39に取り付けられている。蓋体31には、可動弁32の上方向への移動を所定範囲に規制する規制リブ31aと通気孔31bが形成されている。
可動弁32は、上瓶体2内に貯蔵された未浄化水の水圧によって、下方向に押圧されて通気孔38を閉止して、未浄化水が通気孔38を通ってフィルタ材35に進入するのを防ぎ、排気部39内に溜まった空気の圧力が上瓶体2内に貯蔵された未浄化水の水圧より高くなった場合、上方向に移動して、通気孔38を開放して排気部39の空気を上瓶体2内に流す。
中空シリンダ36の内周下部には雌ねじが形成されている。この雌ねじは、上部固定円筒41の外周に形成された雄ねじと螺合して、上部フィルタユニットが固定される。上部フィルタユニット3のケーシング33の外側周面と中央凹部42の内側周面の間にはスペースが設けられている。未浄化水はケーシング33と中央凹部42のスペースから下部多孔板37を通って、イオン交換樹脂のフィルタ材35に進入し、フィルタ材35を上に流れていく間に浄化され、浄化された水は上部多孔板34を通って中空シリンダ36に流入して下方向に流れる。未浄化水はイオン交換樹脂と接触することによって、水中のカルシウムイオン、マグネシウムイオン、有害な重金属及び他の不純物を除去する。
第1下部フィルタユニット7は、ケーシング708と、ケーシング708の中心部に設けられた排気管704と、ケーシング下部に設けられた下部多孔板701、下部多孔板701上に載置された繊維フィルタ717、繊維フィルタ717の上に配置された多孔底板716、多孔底板716の上に載置された活性炭フィルタ705、活性炭フィルタ705の上部に配置されたフィルタ押え部材707から構成されている。フィルタ押え部材707は網カバー709を備え、網カバー709で活性炭フィルタ705が離散しないように保持している。
ケーシング708の上部外周には雄ねじが形成され、下部固定円筒43の内周面に形成された雌ねじと螺合して、第1下部フィルタユニット7が仕切り部材4に固定される。下部固定円筒43とケーシング708との間にはシール5が介設されている。
排気管704は、下部多孔板701、活性炭フィルタ材705、フィルタ押え部材707を貫通している。フィルタ押え部材707の外周壁はケーシング708の内面に嵌め込まれている。網カバー709は、円弧状に上方向に膨出している。網カバー709の中央下部に円筒状の集気室706が形成されている。集気室706は網体で形成されている。集気室706の底部715を排気管704が貫通している。活性炭フィルタ705内部の空気を集め、水と空気を分流させている。集気室706の上部には排気ヘッド713が設けられている。排気ヘッド713の内部には可動弁712が上下に移動可能に保持されている。排気ヘッド713と網カバー709との間の部位には集気室706と連通する通気孔710が設けられている。可動弁712は、排気管704の端部開口714を覆う。排気ヘッド713の上部には可動弁712の動きを規制する蓋体711が取付けられている。蓋体711には通気孔が形成されている。活性炭フィルタ705内部の空気は集気室706を経て、通気孔710から上方に排出される。排気管704、排気ヘッド713、可動弁712と、規制蓋体711と、集気室706とから第1下部フィルタユニット7の排気装置が構成されている。
第1下部フィルタユニット7は上部フィルタユニット3から流下した水を濾過する。未浄化水は上部フィルタユニット3を通して濾過した後、中空シリンダ36から流下して、網カバー709を経て、活性炭フィルタ705と繊維フィルタ717を経て、最後に下部多孔板701から第2下部フィルタユニット8に流出する。活性炭フィルタは水中の微小有機物、余分の塩素、有臭物等を除去し、繊維フィルタ717が、さらに浄化して水の濁度を下げる。
第2下部フィルタユニット8は、筒状のケーシング81とケーシング内に設けられた中空繊維フィルタ82から構成されている。ケーシング81の上部は第1下部フィルタユニット7のケーシング708の下部に、取付けリング703を介して取付けられている。取付けリング703はケーシング708に螺合している。下部多孔板701と第2下部フィルタユニット8のケーシング708との間にシール702が介設されている。
中空繊維フィルタ82は∩状中空繊維糸が集めて構成され、繊維糸の端部はケーシング81の底部の開口部に設けられた保持部材83に結合されている。保持部材は多数の透孔を有している。図12に示すように、中空繊維濾過は、水が繊維糸の表層から内層に浸透し、最終的に中空部からしみ出てくる。水に含まれている有機物、細菌を高い率で除き浄化する。ケーシング708の空気は、図13に示すように、排気管704から上方向に排出される。
出水弁機構9は下瓶体6の出水口に設けられ、浮子と、バルブ部材及びバルブシートから構成され、浮子は水の浮力で作用し、上下浮動からバルブ部材を動かす。開閉部材でバルブポートを開閉して浄水器からの出水の制御をする。
次に、本考案の第2実施形態を説明する。第2実施形態の浄水器は、基本的には、つぎの点を除いて第1実施形態と同じである。第2実施形態では、第2下部フィルタユニット8が第1下部フィルタユニット7のケーシング708の内部に配置されている。
図9に示すように、第1下部フィルタユニット7のケーシング708の上部を仕切り部材4の下部固定筒43に連接する。またシール部材を互に接触する面間に設ける。第1下部フィルタユニット7のケーシング708の上部内壁に嵌合するフィルタ押え部材707を設ける。フィルタ押え部材707の蓋部709は網体で構成する。フィルタ押え部材707の中心部にノズル部材724を設けている。
第1下部フィルタユニット7の下部に底部材718が取付けられている。底部材718はケーシング708の底面に形成された固定円筒に螺合して連結されている。底部材718は中央部に通水孔718aが形成されている。また上部支持面に多数の通水孔が形成された支持台座719が底部材718の上面に設けられる。支持台座719とケーシング708の底面との間にシール720が設けられ、浄化された水が漏ることを防いでいる。
第2下部フィルタユニット8は、有頂斜筒状の網体722と、円筒状のケーシング83と、その内部に設けられた中空繊維フィルタ82とを備えている。第2下部フィルタユニット8は、シール部材721を介して支持台座719に取付けられている。第2下部フィルタユニット8のケーシング83の下部に通水孔831が形成され、第1下部フィルタユニット内の水が通水孔831を通って、第2下部フィルタユニット内に流入するように構成されている。第2下部フィルタユニット内の空気は、ケーシング83の上部開口、網体722の上部網壁723を通って、ノズル724に達して、ノズル724から排出される。
活性炭フィルタ705はフィルタ押え部材707と第2下部フィルタユニット8との間のスペースに充填されている。
図10は第2フィルタユニットが第1フィルタユニットの内部に配置された変形例を示している。この変形例では、第2下部フィルタユニット8を支持する底部材718を、第1下部フィルタユニット7のケーシング708の底部に螺合して連結している。また、フィルタ押え部材707の中心部に通気孔714を形成して、その上に排気ヘッド713を設け、その内部に可動弁712を保持している。
第2下部フィルタユニット8は、有頂円筒状の網体722と、円筒状のケーシング83と、その内部に設けられた中空繊維フィルタ82とを備えている。第2下部フィルタユニット内の空気は、ケーシング83の上部開口、網体722の上部網壁を通って、排気ヘッド713に達して排出される。
未浄化水は、図14に示すように、上部フィルタユニット3を通して一次サイフォン濾過して一次浄化水とする。一次浄化水はフィルタ押え部材707の上の網カバー709を通って活性炭フィルタ705を通過して第1下部フィルタユニット7の上面から底部に通過するとともに、網体722の側壁の網目を通って、円筒状のケーシング83に形成された通水孔831を通って、中空繊維フィルタ82の中に流入した後、浄化水が支持台座719の通水孔、底部材718の通水孔718aから流出して下瓶体6内に溜められる。
第2下部フィルタユニット8内の空気は円筒状ケーシング83の上部開口と、網体722の上部壁723を経て、ノズル724に集まり、ノズルに形成された小穴から上部フィルタユニットの中空シリンダ36に入り、最終的に、通気孔38から排出される。
上述の実施形態に示した構造の他に、本考案は多くの変型が可能であり、上述の実施形態の具体的な構造に限られるものでない。たとえば、上述の実施形態の第1下部フィルタユニットを図8に示すような構造にすることもできる、この構造では、円筒状網体で形成された集気室706が設けられていない。排気管704の上部には、図7に示した下部フィルタユニットと同様に、排気ヘッド713を設けられている。
上部フィルタユニットについては、図4に示した構造の他に、図5及び図6に示すような構造を採用することもできる。図5に示す構造では、上部多孔板341がすり鉢状になっている。図6に示す構造では、上部多孔板342が山型に上方向に盛り上がっている。
本考案の第1実施形態の浄水器の全体構造を示す縦断面図である。 前記浄水器に設けられた上瓶体と仕切り部材の構造を示す縦断面図である。 上瓶体と仕切り部材が一体に形成された構造を示す縦断面図である。 上部フィルタユニットの構造を示す縦断面図である。 上部フィルタユニットの変形例の構造を示す縦断面図である。 上部フィルタユニットの別の変形例の構造を示す縦断面図である。 第1下部フィルタユニットの構造を示す縦断面図である。 第1下部フィルタユニットの変形例の構造を示す縦断面図である。 第2実施形態の浄水器に用いられる下部フィルタユニットの構造を示す縦断面図である。 下部フィルタユニットの変形例の構造を示す縦断面図である。 第2下部フィルタユニットの構造を示す縦断面図である。 中空繊維糸の構造を示す一部拡大断面図である。 第1実施形態の浄水器の水と空気の流れを示す縦断面図である。 第2実施形態の浄水器の水と空気の流れを示す縦断面図である。
符号の説明
1 サイフォン式浄水器
2 上瓶体
3 上部フィルタユニット
31 蓋体
32 可動弁
33 ケーシング
34 上部多孔板
35 フィルタ材
36 中空シリンダ
37 下部多孔板
38 通気孔
39 排気部
4 仕切り部材
41 上部固定円筒
42 凹部
43 下部固定円筒
6 下瓶体
7 第1下部フィルタユニット
701 多孔板
704 排気管
705 活性炭フィルタ
706 集気室
707 フィルタ押え部材
710 通気孔
712 可動弁
713 排気ヘッド
8 第2下部フィルタユニット

Claims (12)

  1. 未浄化水を貯留する上瓶体と、浄化水を貯留する下瓶体と、前記上瓶体と前記下瓶体との間に設けられた仕切り部材と、該仕切り部材の上部に取付けられ、未浄化水を下から上に通過させて浄化するサイフォン式濾過構造を備えた上部フィルタユニットと、前記仕切り部材の下部に取り付けられ、前記上部フィルタユニットで浄化された水をさらに浄化する下部フィルタユニットと、前記上部フィルタユニット、前記下部フィルタユニットに含まれている空気を排出する排気装置とを備えたことを特徴とするサイフォン式浄水器。
  2. 前記仕切り部材は、中央に凹部が形成され、該凹部上面中心部に前記上部フィルタユニットを固定する上部固定円筒が設けられ、前記凹部下面に前記下部フィルタユニットを固定する下部固定円筒が設けられていることを特徴とする請求項1記載のサイフォン式浄水器。
  3. 前記下部フィルタユニットは活性炭が充填された第1下部フィルタユニットと、該第1下部フィルタユニットの下部に配置され、前記第1フィルタユニットで浄化された水を浄化する、中空繊維質フィルタが設けられた第2下部フィルタユニットを備えていることを特徴とする請求項1又は2記載のサイフォン式浄水器。
  4. 前記下部フィルタユニットは活性炭が充填された第1下部フィルタユニットと、該第1下部フィルタユニット内部の中央下部に配置され、前記第1フィルタユニットで浄化された水を浄化する、中空繊維質フィルタが設けられた第2下部フィルタユニットを備えていることを特徴とする請求項1又は2記載のサイフォン式浄水器。
  5. 前記仕切り部材と前記上瓶体とが一体成形されていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載のサイフォン式浄水器。
  6. 前記上部フィルタユニットは、有頂円筒状のケーシングと、該ケーシング内上部に設けられた上部多孔板と、前記ケーシング内下部に設けられた下部多孔板と、前記ケーシングの中心部に設けられ、前記上部多孔板及び前記下部多孔板を貫通する中空シリンダと、これらによって囲まれた空間に充填されたフィルタ材と、前記ケーシングの中央上部に形成された煙突状の排気部と、該排気部の上部に設けられた可動弁と、該可動弁の動きを規制する、通気孔が形成された蓋体とを備えたことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載のサイフォン式浄水器。
  7. 前記第1下部フィルタユニットは、前記下部固定円筒に連接された円筒状のケーシングと、該ケーシング下部に設けられた多孔板と、該多孔板上に載置された活性炭フィルタと、活性炭フィルタの上部に配置されたフィルタ押え部材と、該フィルタ押え部材の中央下部に形成された集気室と、前記多孔板、前記活性炭フィルタ、前記フィルタ押え部材、前記集気室を貫通して前記ケーシング中心部に配置された排気管と、前記集気室の上部に配置された排気ヘッドとを備え、前記排気ヘッド内部と前記排気管は連通し、また前記排気へッドと前記集気室は前記排気ヘッドに形成された通気孔を介して連通しており、前記排気ヘッドは内部に可動弁が上下に移動可能に保持され、前記可動弁は上下の移動にともなって前記排気管の開口と前記通気孔の開閉を行うことを特徴とする請求項3記載のサイフォン式浄水器。
  8. 前記第1下部フィルタユニットは、前記下部固定円筒に連接された円筒状のケーシングと、該ケーシング下部に設けられた多孔板と、該多孔板上に載置された活性炭フィルタと、該活性炭フィルタの上部に配置されたフィルタ押え部材と、前記多孔板、前記活性炭フィルタ、前記フィルタ押え部材を貫通して前記ケーシング中心部に配置された排気管と、該排気管の上部に配置された排気ヘッドとを備え、前記排気ヘッド内部と前記排気管は連通し、前記排気ヘッドは内部に可動弁が上下に移動可能に保持され、前記可動弁は上下の移動にともなって前記排気管の開口の開閉を行うことを特徴とする請求項3記載のサイフォン式浄水器。
  9. 前記第1下部フィルタユニットは、前記下部固定円筒に連接された円筒状のケーシングと、通水孔が形成された底部材と、前記底部材に載置され、有頂円筒状の網体とその内部に設けられた中空繊維フィルタとを有する第2下部フィルタユニットと、前記ケーシング上部に配置され、中心部に上方向に突出した排気ノズルを有する網状の蓋体と、前記ケーシング、前記第2下部フィルタユニット、前記底部材、前記蓋体とで囲まれた空間に充填された活性炭フィルタとを備えたことを特徴とする請求項4記載のサイフォン式浄水器。
  10. 前記第1下部フィルタユニットは、前記下部固定円筒に連接された円筒状のケーシングと、通水孔が形成された底部材と、該底部材に載置され、有頂円筒状の網体とその内部に設けられた中空繊維フィルタとを有する第2下部フィルタユニットと、ケーシング上部に配置され、中心部に排気ヘッドを有する網状の蓋体と、前記ケーシング、前記第2下部フィルタユニット、前記底部材、前記蓋体とで囲まれた空間に充填された活性炭フィルタとを備え、前記排気ヘッドは内部に可動弁が上下に移動可能に保持されていることを特徴とする請求項4記載のサイフォン式浄水器。
  11. 前記第1下部フィルタユニットと前記第2下部フィルタユニットとの間に繊維フィルタを設けたことを特徴とする請求項7又は8記載のサイフォン式浄水器。
  12. 前記底部材は、前記ケーシング下部に螺合して連結される有底円筒状の支持部材と、該支持部材の上面に取付けられ、前記第2下部フィルタユニットを支持する支持台座を備えていることを特徴とする請求項9記載のサイフォン式浄水器。
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