JP3096923B2 - 乗用車用空気入りタイヤ - Google Patents

乗用車用空気入りタイヤ

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JP3096923B2
JP3096923B2 JP03169970A JP16997091A JP3096923B2 JP 3096923 B2 JP3096923 B2 JP 3096923B2 JP 03169970 A JP03169970 A JP 03169970A JP 16997091 A JP16997091 A JP 16997091A JP 3096923 B2 JP3096923 B2 JP 3096923B2
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60CVEHICLE TYRES; TYRE INFLATION; TYRE CHANGING; CONNECTING VALVES TO INFLATABLE ELASTIC BODIES IN GENERAL; DEVICES OR ARRANGEMENTS RELATED TO TYRES
    • B60C11/00Tyre tread bands; Tread patterns; Anti-skid inserts
    • B60C11/03Tread patterns
    • B60C11/0302Tread patterns directional pattern, i.e. with main rolling direction
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    • B60C11/03Tread patterns
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    • B60C11/03Tread patterns
    • B60C2011/0337Tread patterns characterised by particular design features of the pattern
    • B60C2011/0339Grooves
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  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Tires In General (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、タイヤのユニフォミテ
ィを悪化しないようにした乗用車用空気入りタイヤに関
する。
【0002】
【従来の技術】グリーンタイヤを金型に挿入して加硫成
形する場合、トレッド部の未加硫ゴムは金型の溝成形骨
に押しのけられることによって流動を行いトレッドパタ
ーンを形成する。このような成形において、主溝成形骨
によって排除されるゴム量はサブ溝成形骨によるものよ
りは多いので主溝の構成条件によっては溝底近辺のベル
ト層などに波打ち現象などの乱れを発生させることがあ
る。
【0003】本出願人は、先に特願平2−222520
号により、排水性を向上するタイヤとして、タイヤ周方
向に延びる主溝の溝幅を溝深さよりも大きくし、この主
溝に隣接させて、同じく溝幅を溝深さよりも大きくした
準主溝をタイヤ周方向に小さな角度で斜めに延び、かつ
サブ溝に交差して設けるようにした乗用車用空気入りタ
イヤを提案した。
【0004】ところが、このように主溝或いは準主溝の
溝幅を溝深さよりも大きく、かつトレッド展開幅の6%
以上に及ぶ大きさとすると、乗用車用空気入りタイヤの
場合は重荷重用空気入りタイヤに比べてトレッド部の厚
さが薄いため、加硫成形時に主溝成形骨によって排除さ
れるべき未加硫ゴムが、その主溝成形骨の幅方向中央域
で主溝成形骨の両外側へ流動しきれないまま下側のベル
ト層を押圧し、そのベルト層に波打ち変形を発生させる
という現象が生ずる。そして、このようにベルト層に波
打ち現象が生じたタイヤはユニフォミティを悪化させ、
ラジアルフォースバリエーション(RFV)やラジアル
ランナウト(RRO)が増大したものとなる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、主溝
の溝幅を溝深さよりも大きくかつトレッド展開幅の6%
以上に設定したタイヤにおけるベルト層の波打ち現象を
無くしてユニフォミティの低下を防止するようにした乗
用車用空気入りタイヤを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、トレッド面
に、溝幅が溝深さよりも大きく、かつトレッド展開幅の
6〜9%の大きさを有するタイヤ周方向に延びる少なく
とも1本の主溝と、タイヤ幅方向に延びる多数本のサブ
溝と、タイヤ周方向に対して3〜30°の角度で斜めに
延びてかつタイヤの接地長さよりも長い複数本の準主溝
とを設けた空気入りタイヤであって、上記主溝及び準主
溝の溝底に、それぞれこの主溝及び準主溝に沿って延び
る少なくとも1本の突条を形成した特徴とするものであ
る。
【0007】このように、溝幅を大きくした主溝の構造
及び準主溝の溝底に突条を設けたため、加硫成形の際に
溝成形骨の幅方向中央域で溝成形骨の外側域へ流動しき
れなかった未加硫ゴムが突条に対応する凹部に流れ込
み、ベルト層側への押圧力を緩和するようになる。この
ため、ベルト層に波打ち変形を発生しなくなるので、タ
イヤのユニフォミティの低下はみられない。
【0008】以下、図を参照して本発明の実施例につき
詳しく説明する。図1は本発明のタイヤのトレッドパタ
ーンの一例を示す平面図であり、図2は主溝の子午線方
向断面を表したものである。1はトレッド展開幅Wを有
するトレッド面であり、その幅方向中央に溝幅の非常に
広いストレート状の主溝2が1本形成されている。この
主溝2から左右両側にそれぞれタイヤ幅方向にショルダ
ー端部に抜ける多数本のサブ溝3が設けられると共に、
これらサブ溝3に交差し、かつタイヤ周方向に対し3〜
30°の範囲で斜めに延びる複数本の準主溝4が設けら
れている。
【0009】ストレート状の主溝2は、その溝幅Aが溝
深さよりも大きく、しかもトレッド展開幅Wの6〜9%
の範囲にしてある。このように主溝2の溝幅をトレッド
展開幅Wの6%以上の広幅にしたことによって高い排水
性を発揮することができる。しかし、9%より広いと幅
方向の剛性が低下し、かつ耐摩耗性が低下するので9%
以内にする必要がある。このような広い溝幅は準主溝4
についても、その一部領域に形成されている。
【0010】上述した主溝2の溝底には、その中央領域
に2本の突条5が主溝方向に沿って平行に設けられてい
る。同様に、準主溝4の溝幅の広い領域にも、その溝底
に1本の突条5が設けられている。この突条5は、少な
くとも1本設けられていればよく、その上面が、曲率半
径0.5mm以上の円弧をなし、溝底2aから0.5〜
1.6mmの高さになっていることが望ましい。この突条
部5を2本以上設ける場合は、その間隔を1mm以上にす
ることが望ましい。
【0011】上述のように溝幅の広い主溝が準主溝の溝
底に設けられた突条部分は、成形金型においては凹部と
なって溝成形骨の端面中央部分に形成される。したがっ
て、グリーンタイヤを加硫成形するとき、幅広の溝成形
骨の中央域において域外に流動しきれなかった未加硫ゴ
ムを上記凹部に吸収させることができ、それによって下
側のベルト層に対する押圧力を緩和することができる。
その結果、ベルト層が波打ち変形することがなくなり、
タイヤのユニフォミティの向上を図ることができる。
【0012】
【実施例】タイヤサイズが245/40 ZR17で、
図1のトレッドパターンからなり、下記の各寸法を有す
る本発明タイヤと、突条を設けないこと以外は本発明タ
イヤと全く同一構造にした比較タイヤとを製作した。 トレッド展開幅222mm 準主溝の溝幅(最大
幅)13mm 主溝の溝幅18mm 準主溝の溝深さ7.2
mm 主溝の溝深さ8.2mm 準主溝内の突条の高さ
1.5mm 主溝内の突条の高さ1.5mm 準主溝のタイヤ周方向
に対する角度10度 上記両タイヤをそれぞれ空気圧2kgf/cm2 で下記測定条
件によりRFVとRROとを測定したところ表1の結果
が得られた。
【0013】RFV:JASO C607─87に定め
る測定方法に依る。 RRO:上記RFVの測定方法に準じてタイヤの半径方
向の振れ(真円度)の絶対値を求めた。 RFV及びRROの測定値は、いずれもその逆数を比較
タイヤの値を100とする指数で示し、指数値が高いほ
どユニフォミティが優れていることを意味する。
【0014】 表1から判るように、本発明タイヤはRFV及びRRO
ともに比較タイヤよりも向上しており、ユニフォミティ
が向上していることが判る。
【0015】また、上述した本発明タイヤと比較タイヤ
のクラウン部を切断し、そのクラウン部のゴム厚さの分
布を測定したところ、本発明タイヤではゴム厚さの変動
が少ないことが確認された。
【0016】
【発明の効果】上述したように本発明によれば、主溝及
び準主溝の溝幅を溝深さより大きくし、かつトレッド展
開幅の6〜9%にした場合、その溝底に溝方向に沿う少
なくとも1本の突条を設けるようにしたため、加硫成形
の際に上記突条に対応する溝成形骨の凹部に未加硫ゴム
を吸収させることができる。したがって、流動の不完全
な未加硫ゴムが、下側のベルト層に対して加える押圧力
を緩和させ、ベルト層に波打ち変形を発生させないよう
にすることができるから、これによってタイヤのユニフ
ォミティを低下させることがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のタイヤのトレッドパターンの一例を示
す平面展開図である。
【図2】図1の主溝を子午線方向断面で切断したときの
断面図である。
【符号の説明】
1 トレッド面 2 主溝 3 サブ溝 4 準主溝 5 突条
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭63−222905(JP,A) 特開 昭62−194908(JP,A) 特開 平4−215504(JP,A) 特開 昭62−214004(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B60C 11/04 B60C 11/11

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 トレッド面に、溝幅が溝深さよりも大き
    く、かつトレッド展開幅の6〜9%の大きさを有するタ
    イヤ周方向に延びる少なくとも1本の主溝と、タイヤ幅
    方向に延びる多数本のサブ溝と、タイヤ周方向に対して
    3〜30°の角度で斜めに延びてかつタイヤの接地長さ
    よりも長い複数本の準主溝とを設けた空気入りタイヤで
    あって、前記主溝及び準主溝の溝底に、それぞれ該主溝
    及び準主溝に沿って延びる少なくとも1本の突条を形成
    した乗用車用空気入りタイヤ。
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