JP3096777B2 - 有害生物用防除物質及び有害生物用防除材 - Google Patents

有害生物用防除物質及び有害生物用防除材

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JP3096777B2 JP03072624A JP7262491A JP3096777B2 JP 3096777 B2 JP3096777 B2 JP 3096777B2 JP 03072624 A JP03072624 A JP 03072624A JP 7262491 A JP7262491 A JP 7262491A JP 3096777 B2 JP3096777 B2 JP 3096777B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は有害生物用防除物質及び
有害生物用防除材に関する。
【0002】
【従来技術】上記シュークロースアセテートは、苦味剤
として知られており、アルコール変性剤として用いられ
ていることは公知である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来シュークロースア
セテートは、苦味剤として知られていたが、これを有害
生物の防除に用いられたことはないし、どのように有害
生物に作用するかも全く知られておらず、示唆する文献
すらなかった。
【0004】本発明は、上記シュークロースアセテート
を有効成分量含有する有害生物用防除物質を得ることを
目的として鋭意研究の結果、完成されたものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は有害生物の摂食
性向上剤としてシュークロースアセテートを有効成分量
含有することを特徴とする有害生物用防除物質に係る。
【0006】本発明において、シュークロースアセテー
トは、シュークロースオクタアセテートが好ましいが、
これに限定されない。
【0007】本発明の有害生物用防除物質は、上記有効
成分化合物をそのまま適用することもできるが、通常好
ましくは適当な担体とその他の配合剤を用いて適用区
域、適用方法等に適した各種の形態、例えば液剤、固剤
等に調製して利用される。
【0008】液剤の形態に調製するに当たり用いられる
担体としては例えば水、メチルアルコール、エチルアル
コール等のアルコール類、アセトン、メチルエチルケト
ン等のケトン類、テトラヒドロフラン、ジオキサン等の
エーテル類、へキサン、ケロシン、パラフィン、石油ベ
ンジン等の脂肪族炭化水素類、ベンゼン、トルエン等の
芳香族炭化水素類、酢酸エチル等のエステル類、ジクロ
ロエタン等のハロゲン化炭化水素類等を例示できる。
【0009】之等液剤の形態の本発明有害生物用防除物
質には更に通常の塗膜形成剤、乳化剤、分散剤、展着
剤、湿潤剤、安定剤、噴射剤等の添加剤を配合すること
ができ、塗料形態、接着剤形態、乳剤、分散剤、懸濁
剤、ローション、クリーム、噴射剤、エアゾール剤等の
形態で利用することができる。
【0010】之等の添加剤としては、例えばニトロセル
ロース、アセチルセルロース、アセチルブチリルセルロ
ース、メチルセルロース等のセルロース誘導体、酢酸ビ
ニル樹脂等のビニル系樹脂、アルキッド系樹脂、ユリア
系樹脂、エポキシ系樹脂、ポリエステル系樹脂、ウレタ
ン系樹脂、シリコン系樹脂、アクリル系樹脂、塩化ゴ
ム、ポリビニルアルコール等の塗膜形成剤、石けん類、
ポリオキシエチレンオレイルエーテルなどのポリオキシ
エチレン脂肪アルコールエーテル、ポリオキンエチレン
ノニルフェニルエーテルなどのポリオキシエチレンアル
キルアリルエーテル、ポリオキシエチレン脂肪酸エステ
ル、脂肪酸グリセリド、ソルビタン脂肪酸エステル、高
級アルコールの硫酸エステル、ドデシルベンゼンスルホ
ン酸ソーダなどのアルキルアリルスルホン酸塩等の界面
活性剤、液化石油ガス、ジメチルエーテル、フルオロカ
ーボン等の噴射剤、カゼイン、ゼラチン、アルギン酸、
CMC等を例示できる。
【0011】また固剤の形態に調製するに当り用いられ
る担体としては、例えばケイ酸、カオリン、活性炭、ベ
ントナイト、珪藻土、タルク、クレー、炭酸カルシウ
ム、陶磁器粉等の鉱物質粉末や、木粉、大豆粉、小麦
粉、でん粉等の植物質粉末等やシクロデキストリン等の
包接化合物等を例示できる。
【0012】更に該固剤の形態を調製するに当っては、
例えばトリシクロデカン、シクロドデカン、2,4,6
−トリイソプロピル−1,3,5−トリオキサン、トリ
メチレンノルボルネン等の昇華性担体やパラジクロロベ
ンセン、ナフタリン、樟脳等の昇華性防虫剤を用い、上
記有効成分化合物を溶融混合又は擂潰混合後成型して、
昇華性固剤とすることもできる。
【0013】また本発明の有害生物用防除物質は、例え
ばポリビニルアルコールやCMC等を用いたスプレード
ライ法、ゼラチン、ポリビニルアルコール、アルギン酸
等を用いた液中硬化法、コアセルベーション法等に従い
マイクロカプセル化した形態に調製したり、ベンジリデ
ン−D−ソルビトール、カラギーナン等のゲル化剤を用
いてゲルの形態に調製することもできる。
【0014】更に本発明有害生物用防除物質には、犬猫
忌避剤、鳥の忌避剤、蛇の忌避剤、効力増強剤、酸化防
止剤、殺虫剤、殺ダニ剤、げつ歯類動物駆除及び忌避
剤、昆虫成長制御物質、誘引剤、殺菌剤、防黴剤、除草
剤、肥料、着香料、着色料等を配合することができる。
【0015】配合可能な効力増強剤としてはN−(2−
エチルヘキシル)−ビシクロ−〔2,2,1〕−5−ヘ
プテン−2,3−ジカルボキシイミド、6−(プロピル
ピペロニル)−ブチルカルビチルエーテル等を、酸化防
止剤としてはブチルヒドロキシアニソール、ジブチルヒ
ドロキシトルエン、トコフェロール、γ−オリザノール
等を、殺虫剤としては一般名アレスリン及びその幾何及
び/又は光学異性体等のピレスロイド類を、げっ歯動物
駆除及び忌避剤としてはα−ナフチルチオウレア、シク
ロヘキシミド等を、殺菌剤としてはサリチル酸、p−ク
ロロ−m−キシレノール、2−(4’−チアゾイル)ベ
ンズイミダゾール等を、防黴剤としてはα−ブロモシン
ナミックアルデヒド、N−ジメチル−N−フェニル−
N’−(フルオロジクロロメチル)チオスルファミド等
を夫々例示できる。
【0016】かくして調製される各種形態を有する本発
明有害生物用防除物質は、その使用に当り害虫防除効果
を要求される害虫の侵入区域例えば農作物栽培畑、果樹
園等、一般家庭、穀物倉庫、食堂の厨房、家具、押入
れ、玄関、洗面所等に、載置、撤布、噴霧、塗布、貼り
付け等により、また動植物自体に撤布、噴霧、塗布等に
より適用できる。
【0017】本発明有害生物用防除物質中の有効成分化
合物量及び適用量は、その剤型や適用方法、適用場所等
に応じて適宜に決定すればよい。
【0018】有効成分量としては限定的ではないが、通
常分散剤や水和剤等の液剤の形態で用いる場合、有効成
分化合物を0.001〜10重量%好ましくは0.01
〜2.0重量%含有させればよく、粉剤等の固剤の形態
とする場合0.001〜10重量%好ましくは0.01
〜2.0重量%含有させればよく、その適用量として
は、例えば塗布使用の場合、塗布面における乾燥物の有
効成分量が0.01〜2.0重量%となるのが適当であ
る。
【0019】本発明はまた、上記有害生物用防除物質を
基剤に保持させてなる有害生物用防除材をも提供するも
のである。該有害生物用防除材は、その基材の特性を利
用して有害生物用防除性を有するシート状基材や家具部
材等として用いられる。
【0020】ここで基材としては、例えばポリエチレ
ン、ポリプロピレン、ナイロン、ポリ塩化ビニル、ポリ
塩化ビニリデン、ポリエスチル等の合成樹脂シート、動
植物質又は無機質繊維体シート(紙、布、不織布、皮革
等)、之等合成樹脂と無機質繊維または粉体との混合シ
ートまたは混紡布、上記合成樹脂と動植物繊維との混紡
布または不織布、アルミニウム、ステンレス、亜鉛等の
金属の箔乃至フィルム及び上記各種シートの積層シート
を例示できる。
【0021】更に上記基材としては、これを家具部材と
する天然木材例えばキリ、ペンシルシダ、クス等やプラ
スチックス例えば塩化ビニル樹脂、塩素化ポリエチレ
ン、ポリエチレン、ポリプロピレン等の成型物をも有効
に利用できる。
【0022】之等基材への本発明有害生物用防除物質の
保持手段は、特に制限はなく、例えば塗布、含浸、滴
下、混練等により保持させて、該基材に保持された形態
で目的とする箇所に載置したり貼り合せることにより利
用することができる。
【0023】保持量も特に制限はなく、適宜に決定でき
るが、基材等の飽和含浸量のほぼ1倍量までを保持させ
ればよい。
【0024】本発明の有害生物用防除物質は、各種の昆
虫に対して適用でき有効であるが、その害虫の代表例と
してはゴキブリを挙げることができる。ゴキブリの具体
例としてはクロゴキブリ、チャバネゴキブリ、ワモンゴ
キブリ、ヤマトゴキブリ、トビイロゴキブリが挙げられ
る。
【0025】
【作用】本発明の有害生物用防除物質を、様々な害虫防
除剤又は害虫防除材に配合することにより摂食性の高い
優れた害虫防除剤を得ることかできる。
【0026】
【実施例】以下本発明を更に詳しく説明するため実施例
を挙げる。
【0027】本発明防除剤につき、そのチャバネゴキブ
リに対する効果を次の方法により試験を行なった。
【0028】試験方法飼育容器(28×38×22c
m)内にチャバネゴキブリ500匹を放ち、この容器の
中央に試料(約3gを直径3cmの皿にのせる)を同一
円周上に無作為に配置し、その周囲にはシェルターを四
つ試料をとりかこむように配置し、一晩経過させた後、
試料の摂食量を調べた。
【0029】試験方法における試料の配置の模試図を図
1に示す。1は飼育容器、2、4、6、8は本発明の試
料、3、5、7、9は比較の試料、10〜13はシェル
ター、14は含水させた脱脂綿である。
【0030】摂食量は次式により補正消費重量(mg)
として求めた。
【0031】
【数1】
【0032】Wo:初期重量、Co:別においた製剤の
初期重量、Ct:別においた製剤の試験後の重量、W
t:試験後の重量、Wx:試料の補正消費重量
【0033】
【表1】
【0034】上記処方の試料を比較品として上記処方に
本発明有害生物用防除物質を0.01%(W/W)の割
合で含有させたものを本発明の試料とした。
【0035】
【表2】
【0036】考察本発明有害生物用防除物質は、試験結
果から明らかなように優れた摂食性向上効果が得られる
ことが判明した。
【0037】
【発明の効果】本発明では有効成分としてシュークロー
スアセテートを含有させることにより、簡単に摂食性の
高い有害生物用防除物質が得られ、この有害生物用防除
物質を害虫駆除剤に適用することにより、優れた害虫駆
除を行なうことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の試験方法における試料の配置図を示
す。
【符号の説明】
1 飼育容器 2 本発明の試料 3 比較の試料 4 本発明の試料 5 比較の試料 6 本発明の試料 7 比較の試料 8 本発明の試料 9 比較の試料 10 シェルター 11 シェルター 12 シェルター 13 シェルター 14 含水させた脱脂綿
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A01N 43/16

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 有害生物の摂食性向上剤としてシューク
    ロースアセテートを有効成分含有することを特徴とす
    る有害生物用防除物質。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の有害生物用防除物質を基
    材に保持させたことを特徴とする有害生物用防除材。
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