JP3096617B2 - ギヤ伝動装置の組立施設 - Google Patents

ギヤ伝動装置の組立施設

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JP3096617B2
JP3096617B2 JP07186844A JP18684495A JP3096617B2 JP 3096617 B2 JP3096617 B2 JP 3096617B2 JP 07186844 A JP07186844 A JP 07186844A JP 18684495 A JP18684495 A JP 18684495A JP 3096617 B2 JP3096617 B2 JP 3096617B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ハンドリング装置
を使用してギヤ伝動装置を組み立てる組立施設の構成に
関する。
【0002】
【従来の技術】ハンドリング装置を使用してのギヤ伝動
装置の組み立てにおいて、一つのギヤの歯部を別のギヤ
の歯部に咬合させる工程が、難しい工程の一つになって
いる。これは一つのギヤをハンドリング装置に保持し
て、ハンドリング装置(ギヤ)を別のギヤに移動させて
いった場合、両ギヤの位相により歯部の山部分どうしが
当たって両ギヤが咬合できない状態が生じたり、歯部の
山部分がズレて円滑に両ギヤが咬合する状態が生じたり
と言うように、両ギヤの咬合の状態にバラ付きがあるか
らである。
【0003】これにより、ハンドリング装置にギヤを保
持する際にギヤの歯部の位相を検出し記憶して、このギ
ヤを咬合させる別のギヤの歯部の位相を光センサーやカ
メラ等で認識しながら、両ギヤの山部分どうしが当たら
ないようにハンドリング装置(ギヤ)の姿勢を変更し、
ハンドリング装置を別のギヤ側に移動させて、両ギヤを
咬合させるように構成することが提案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前述の構成では、ハン
ドリング装置が保持するギヤの歯部の位相を検出するセ
ンサー、検出された位相を記憶する記憶装置、別のギヤ
の歯部の位相を検出する光センサーやカメラ、両ギヤの
山部分どうしが当たらないように姿勢を変更しながら、
ハンドリング装置(ギヤ)を別のギヤ側に移動させる姿
勢制御装置等が必要になる。これにより、ハンドリング
装置が複雑で高コストなものになってしまうので、ハン
ドリング装置における構造の簡素化及び低コスト化の面
で改善の余地がある。本発明は、ハンドリング装置を使
用したギヤ伝動装置の組立施設において、ハンドリング
装置における構造の簡素化、及び低コスト化を図ること
を目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】〔I〕 請求項1の特徴によると例えば図10に示すように、ギ
ヤWを保持したハンド部4がハンドリング装置により別
のギヤ23側に移動操作されて、ハンド部4に保持され
たギヤWの歯部が、別のギヤ23の歯部に接近して咬合
させられようとする(第1制御手段)。この状態におい
て、ハンド部4に保持されるギヤWの山部分が別のギヤ
23の山部分に当たらないように、ハンド部4の姿勢を
制御すると言うようなことは行っておらず、ハンドリン
グ装置はハンド部4を単純に別のギヤ23側に移動操作
しているだけである。
【0006】この場合、ハンド部4に保持されるギヤW
の山部分が、別のギヤ23の一対の山部分の間に位置し
ていれば、ハンド部4のギヤ23側への移動に伴って、
ハンド部4に保持されるギヤWが別のギヤ23に支障な
く咬合する。以上のように両ギヤW,23が支障なく咬
合していけば、ハンドリング装置に対してハンド部4が
所定位置から所定方向にスライド(例えば、図10に示
す状態から図11に示す状態参照)することはないの
で、ハンド部4に保持されるギヤWが別のギヤ23に咬
合したと判断されて、ハンド部4は保持しているギヤW
を離し操作する(検出手段及び第5制御手段)。
【0007】〔II〕 逆に例えば図14(イ)に示すように、ハンド部4に保
持されるギヤWの山部分Waが別のギヤ23の山部分2
3aに対向していると、ハンドリング装置によりハンド
部4が別のギヤ23側に移動操作されても(第1制御手
段)、ハンド部4に保持されるギヤWの山部分Waが別
のギヤ23の山部分23aに接当して、両ギヤW,23
が咬合できない状態となる。この場合、ハンドリング装
置によりハンド部4が別のギヤ23側に移動操作された
際に(第1制御手段)、例えば図11に示すようにハン
ド部4を残した状態でハンドリング装置が紙面右方に移
動して、ハンドリング装置に対しハンド部4が所定位置
から所定方向にスライドした状態となる(例えば、図1
0に示す状態から図11に示す状態参照)。
【0008】以上のような状態になると例えば図14
(ロ)に示すように、ギヤWを保持したハンド部がハン
ドリング装置により紙面左方(所定方向)に移動操作さ
れて、ハンド部に保持されるギヤWが別のギヤ23から
離れるのであり(第2制御手段)、復帰手段の作用によ
り所定方向にスライドしたハンド部が、ハンドリング装
置の所定位置に戻る。この後、ハンド部が軸芯P1周り
に所定角度だけ回転操作され(第3制御手段)、ハンド
部に保持されるギヤWの歯部の位相が変えられて、ギヤ
Wを保持したハンド部がハンドリング装置により再び別
のギヤ23側に移動操作される(第4制御手段)。この
状態においても、ハンド部に保持されたギヤWの山部分
Waが別のギヤ23の山部分23aに当たらないよう
に、ハンド部の姿勢を制御すると言うようなことは行っ
ておらず、ハンドリング装置はハンド部を単純に別のギ
ヤ23側に移動操作しているだけである。
【0009】〔III〕 前項〔I〕〔II〕に記載のように請求項1の特徴で
は、ハンド部に保持されるギヤを別のギヤに咬合させる
場合、ハンド部を単純に別のギヤ側に移動操作して、ハ
ンド部に保持されるギヤが別のギヤに咬合しなければ、
ハンド部を回転操作しギヤの歯部の位相を変えて、再び
ハンド部を単純に別のギヤ側に移動操作するという工程
が繰り返されて、ハンド部に保持されるギヤが別のギヤ
に咬合される。
【0010】これにより請求項1の特徴では、ハンドリ
ング装置に対してハンド部をスライド自在に連結する構
造、ハンド部がスライドしたことを検出する検出手段、
及びスライドしたハンド部を所定位置に復帰させる復帰
手段等を付加的な構成として備えればよく、これ以外は
ハンドリング装置を単純で基本的な動作で作動させれば
よいことになる。さらに、ハンドリング装置に対してハ
ンド部をスライド自在に連結する構造、検出手段及び復
帰手段も、直線的なガイド、近接スイッチやリミットス
イッチ、バネ等により単純に構成することができる。
【0011】従って、請求項1の特徴ではハンド部に保
持されるギヤの歯部の位相を検出するセンサー、検出さ
れた位相を記憶する記憶装置、別のギヤの歯部の位相を
検出する光センサーやカメラ、両ギヤの山部分どうしが
当たらないように姿勢を変更しながら、ハンドリング装
置(ハンド部及びギヤ)を別のギヤ側に移動させる姿勢
制御装置等は不要になる。
【0012】〔IV〕しかも、請求項1の場合には、前項〔I〕〔II〕〔I
II〕に記載の「作用」に加えて以下のような「作用」
を備えている。 請求項の特徴のようにギヤをハンド部
に自由回転自在に保持していると、ハンドリング装置に
よりハンド部が別のギヤ側に移動操作された際に、ハン
ド部に保持されるギヤの山部分が、別のギヤの一対の山
部分の間の中央に位置していなくても、例えば図14
(ハ)に示すように両ギヤW,23の山部分Wa,23
aが対向していなければ、ハンド部の別のギヤ23側へ
の移動に伴って、ハンド部に保持されるギヤWの歯面が
別のギヤ23の歯面に当たり、ハンド部に保持されるギ
ヤWが軸芯P1周りに回転して別のギヤ23に支障なく
咬合する。
【0013】これにより、ギヤの歯部の位相にあまり関
係なくハンド部に保持されるギヤが別のギヤに咬合し易
くなるので、前項〔II〕で説明したように、ハンド部
を別のギヤから離し操作してハンド部を回転操作し、ハ
ンド部を再び別のギヤ側に移動操作すると言う工程を繰
り返すような状態が少なくなる。
【0014】
【発明の実施の形態】(1) アキシャルプランジャ式の油圧モータにおいて、この油
圧モータにおけるケースC内の遊星式のギヤ減速部(ギ
ヤ伝動装置に相当)を組み立てる組立施設の全体が、図
1に示されている。図1に示すように油圧モータのケー
スCが設置される支持台1、ケースCに組付けられるス
ラストプレートS及びギヤWが置かれているワークスト
ッカー2、多関節型のロボットハンド3(ハンドリング
装置に相当)、ロボットハンド3の先端部5に連結され
るハンド部4を備えて組立施設が構成されている。
【0015】(2) 次に、ロボットハンド3の先端に連結されるハンド部4
について説明する。図1に示すように、ロボットハンド
3の先端部5がロボットハンド3の本体側に対して軸芯
P1(後述するギヤWの軸芯に相当)周りに、モータ
(図示せず)により回転操作自在に連結されている。図
4,5,13(イ)、ハンド部4の本体ブロック6が一
対のガイド7及び1本のガイドシャフト8により、図5
の紙面右方及び紙面左方(後述するギヤWの軸芯と略直
交する所定方向に相当)に、ロボットハンド3の先端部
5にスライド自在に支持されており、バネ9(復帰手段
に相当)により本体ブロック6が先端部5に対し図5の
紙面右方に付勢されている。
【0016】ガイドシャフト8を支持する本体ブロック
6の支持板6aが、先端部5に接当することによって、
先端部5に対する本体ブロック6の位置が決められてお
り(所定位置に相当)、支持板6aが先端部5から離れ
たことを検出する近接スイッチ10(検出手段に相当)
が、支持板6aに備えられている。
【0017】図4及び図5に示すように本体ブロック6
に下向きに支持板11が固定され、支持板11の下端に
支持板12が横向きに固定されており、支持板12に円
筒状の支持部材13が固定されている。支持部材13内
に位置決めシャフト14が配置されており、小径部及び
大径部を同芯状に備えて形成される位置決め部14a
が、位置決めシャフト14の下端に備えられている。支
持部材13に固定されたピン15が位置決めシャフト1
4の長孔14bに挿入されており、長孔14bの範囲内
で位置決めシャフト14がスライド自在に支持されバネ
16により下方側に付勢されて、ピン15により位置決
めシャフト14が回り止めされている。位置決めシャフ
ト14が持ち上げ操作されたことを、位置決めシャフト
14の上端により検出する近接スイッチ24が、支持板
11に備えられている。
【0018】支持部材13に円筒状の固定部材17が外
嵌されて、バネ18で下方側に付勢されており、固定部
材17の位置を決めるストッパーリング19が備えられ
ている。本体ブロック6の下面に、一対のハンドアーム
20が図4の紙面左右方向に圧縮空気によってスライド
操作自在に支持されており、ハンドアーム20の下部に
第1爪部20a、上部に第2爪部20bが固定されてい
る。
【0019】(3) 本発明の組立施設では前述のロボットハンド3及びハン
ド部4により、図2及び図3に示すような油圧モータの
ケースC内の4つの支持軸21の各々に、円盤状のスラ
ストプレートS及びギヤWを取り付けるように構成して
おり、次にロボットハンド3及びハンド部4によるスラ
ストプレートSの取り付けについて説明する。先ず、ロ
ボットハンド3が図1に示すワークストッカー2に移動
して、図4に示す通常状態からハンド部4の一対のハン
ドアーム20が内側にスライド操作されて、一対のハン
ドアーム20の第1爪部20aにスラストプレートSが
保持される。
【0020】次に、ロボットハンド3が図1に示すケー
スCに移動して、ハンド部4が支持軸21の真上から下
降操作されていき、図6に示すようにスラストプレート
SがケースCの支持軸21に上側から入れられていく。
そして、図7に示すようにハンド部4の下降操作に伴
い、位置決め部14aが支持軸21に接当して、位置決
めシャフト14が持ち上げられ始めると、一対のハンド
アーム20が外側に大きくスライド操作されて、スラス
トプレートSがハンドアーム20の第1爪部20aから
離れ、ケースCの底部側に落ちていく。以上の操作が繰
り返されて、ケースCの支持軸21の各々にスラストプ
レートSが取り付けられる。
【0021】(4) 次に、ロボットハンド3及びハンド部4によるギヤWの
支持軸21への取り付けについて説明する。 (4)−1 ロボットハンド3によりハンド部4がワークストッカー
2に移動操作され、図8に示すように、ハンド部4のハ
ンドアーム20が外側にスライド操作されて、ハンド部
4がギヤW側に下降操作されていく。これにより、位置
決めシャフト14の位置決め部14aがギヤWの孔部に
入り込み、ギヤWの孔部の内面の段部に位置決め部14
aの下端が達し、固定部材17がギヤWの端面に当たっ
て、ハンド部4の下降に伴い位置決めシャフト14及び
固定部材17がハンド部4に対して持ち上がる。
【0022】このように位置決めシャフト14が持ち上
がり、図8に示すように位置決めシャフト14の上端が
近接スイッチ24の位置に達すると、ハンド部4(ロボ
ットハンド3)が停止する。これにより、ハンドアーム
20の第1爪部20aがギヤWの下側に達して、ハンド
アーム20が内側にスライド操作され、図9に示すよう
にハンド部4が上昇操作されてギヤWがハンド部4に保
持される。
【0023】このようにハンドアーム20が内側にスラ
イド操作されると、図8から図9に示すようにハンドア
ーム20の第2爪部20bが、持ち上げられている位置
決めシャフト14の上端のリング部材22の下側に入り
込み、位置決めシャフト14がバネ16で下降しないよ
うに保持される。これにより、図9に示す状態において
ギヤWは、バネ18及び固定部材17によりハンドアー
ム20の第1爪部20aに軽く押圧された状態となって
おり、ギヤWの軸芯P1周りに自由に回転できる状態と
なっている。図14に示すように、組み立てられるギヤ
Wを保持するハンドアーム20における受止用の第1爪
部20aの外側面20cが、その外側面20cにおける
ギヤwを咬合する内歯式の別のギヤ23に近接する部分
程、第1爪部20aに保持されたギヤWに近接するよう
に、第1爪部20aの横断面形状が略三角形状に形成
てある。
【0024】(4)−2 次に、ロボットハンド3によりハンド部4が図1に示す
支持台1のケースCに移動操作され、ケースC内におい
て支持軸21の略真上に下降操作される。図10に示す
ように、ハンド部4の支持板11がケースCの中心側に
向くようにハンド部4が下降操作されて、支持軸21の
少し上側の位置でハンド部4(ロボットハンド3)が停
止する。
【0025】図2及び図3に示すように、ケースCの内
周部の全周に亘ってギヤ23(別のギヤに相当)が形成
されており、図10に示すようにロボットハンド3によ
りハンド部4がギヤ23側に移動操作される(ハンド部
4の本体ブロック6がスライドする図10の紙面左方
(所定方向)とは逆方向)。これにより、ハンド部4に
保持されたギヤWの歯部が、ケースCのギヤ23の歯部
に接近して咬合させられようとする(第1制御手段に相
当)。
【0026】この場合、ハンド部4に保持されるギヤW
の山部分Waが、ケースCのギヤ23の一対の山部分2
3aの間に位置していれば、ハンド部4のギヤ23側へ
の移動に伴って、ハンド部4に保持されるギヤWがケー
スCのギヤ23に支障なく咬合する。そして、図14
(ハ)に示すようにハンド部4に保持されるギヤWの山
部分Waが、ケースCのギヤ23の一対の山部分23a
の間の中央に位置していなくても、両ギヤW,23の山
部分Wa,23aが対向していなければ、ハンド部4の
ギヤ23側への移動に伴って、ハンド部4に保持される
ギヤWの歯面がケースCのギヤ23の歯面に当たり、ギ
ヤWが軸芯P1周りに回転して、ハンド部4に保持され
るギヤWがケースCのギヤ23に支障なく咬合する。
【0027】(4)−3 図14(イ)に示すように、ハンド部4に保持されるギ
ヤWの山部分Waが、ケースCのギヤ23の山部分23
aに対向していると、ハンド部4のギヤ23側への移動
に伴い、ハンド部4に保持されるギヤWの山部分Waが
ケースCのギヤ23の山部分23aに接当し、ギヤWが
ギヤ23に咬合できない状態となる。
【0028】以上のように、ハンド部4に保持されるギ
ヤWの山部分WaがケースCのギヤ23の山部分23a
に接当した状態で、ロボットハンド3によりハンド部4
をギヤ23側に移動操作すると、図11に示すようにハ
ンド部4を残した状態で図12(イ)及び図13(イ)
から図12(ロ)及び図13(ロ)に示すように、ガイ
ド7及びガイドシャフト8に沿ってロボットハンド3の
先端部5が図11の紙面右方に移動し、先端部5が本体
ブロック6の支持板6aから図11の紙面右方に離れる
(ハンド部4が所定位置から所定方向にスライドしたこ
とに相当)。
【0029】前述のように、ロボットハンド3の先端部
5がハンド部4の本体ブロック6から離れると、このこ
とが近接スイッチ10によって検出されて、ハンド部4
(ロボットハンド3)が停止し、ロボットハンド3によ
って図14(ロ)の紙面左方(所定方向)にハンド部4
が移動操作されて、ハンド部4(ロボットハンド3)が
停止する(第2制御手段に相当)。これにより、ハンド
部4に保持されるギヤWの歯部がケースCのギヤ23の
歯部から離れるのであり、バネ9の付勢力でハンド部4
がロボットハンド3の先端部5に対して移動し、図1
0,12(イ),13(イ)に示すように本体ブロック
6の支持板6aがロボットハンド3の先端部5に接当す
る。
【0030】この後、図14(ロ)に示すようにロボッ
トハンド3の先端部5(ハンド部4)が、軸芯P1周り
に所定角度だけ回転操作され(第3制御手段に相当)、
図14(ハ)に示すように、ロボットハンド3によりハ
ンド部4がギヤ23側に再び移動操作される(第4制御
手段に相当)。この場合、ハンド部4に保持されるギヤ
Wの山部分Waが、ケースCのギヤ23の一対の山部分
23aの間に位置しているか、又は両ギヤW,23の山
部分Wa,23aが対向していなければ、前項(4)−
2に記載のようにハンド部4に保持されるギヤWがケー
スCのギヤ23に咬合する。
【0031】逆に両ギヤW,23の山部分Wa,23a
がまだ対向していると、再び両ギヤW,23が咬合せず
に、図11に示すようにロボットハンド3の先端部5が
ハンド部4の本体ブロック6から離れるので、前述と同
様にハンド部4の移動操作によるギヤW,23どうしの
離し操作、ハンド部4の軸芯P1周りでの回転操作が再
び行われて、ロボットハンド3によりハンド部4が再び
ギヤ23側に移動操作される。
【0032】以上の操作が所定回数だけ繰り返されて
も、ハンド部4に保持されるギヤWがケースCのギヤ2
3に咬合しなければ、ハンド部4によりギヤWの保持等
に異常があると判断されて、ロボットハンド3によりハ
ンド部4が不良品箱(図示せず)に移動操作され、ギヤ
Wがハンド部4から不良品箱に置かれ、ハンド部4がワ
ークストッカー2に移動操作されて、次のギヤWをハン
ド部4が保持する。
【0033】(4)−4 前項(4)−2,3に記載のようにしてハンド部4がギ
ヤ23側に移動操作された際に、図15に示すようにロ
ボットハンド3の先端部5がハンド部4の本体ブロック
6から離れなければ(近接スイッチ10の検出に基づ
く)、ハンド部4に保持されるギヤWがケースCのギヤ
23に咬合したと判断される。このように、ハンド部4
に保持されるギヤWがケースCのギヤ23に咬合する
と、図15及び図16に示すようにギヤWはケースCの
支持軸21の真上に位置することになるので、この状態
からロボットハンド3によりハンド部4が下降操作され
ていく。
【0034】これにより、ハンド部4に保持されるギヤ
WがケースCのギヤ23に咬合した状態で、ハンド部4
が下降操作されていき、図17に示すようにギヤWの孔
部がケースCの支持軸21に入り込んでいく。そして、
位置決め部14aが支持軸21に達してからさらにハン
ド部4が下降操作されると、ハンド部4に対して位置決
めシャフト14が持ち上がることになり、このことが近
接スイッチ24によって検出されると、ハンド部4(ロ
ボットハンド3)が停止し、図18に示すようにハンド
部4のハンドアーム20が外側にスライド操作される
(第5制御手段に相当)。
【0035】この場合、バネ18により固定部材17が
ギヤWに押圧されているので、図18に示すようにハン
ドアーム20が外側にスライド操作されると、バネ18
及び固定部材17によって、ギヤWが下方に押し出され
スラストプレートSにまで達する。これにより、一つの
ギヤWの取り付けを終了するのであり、以上の操作が繰
り返されてケースCの支持軸21の各々にギヤWが取り
付けられる。
【0036】
【発明の効果】請求項1の特徴によるとハンドリング装
置を使用したギヤ伝動装置の組立施設において、ハンド
リング装置に対してハンド部をスライド自在に連結する
構造、検出手段及び復帰手段により、ハンドリング装置
における構造の簡素化及び低コスト化を行うことができ
て、この組立施設で組み立てられるギヤ伝動装置の低コ
スト化を図ることができた。
【0037】請求項1の特徴によると、ハンド部に保持
されたギヤをその軸心周りで自由回転自在に設けている
ので、ハンド部を別のギヤから離し操作してハンド部を
回転操作し、ハンド部を再び別のギヤ側に移動操作する
と言う工程を繰り返すような状態が少なくなって、ギヤ
伝動装置の組立時間を短縮することができるので、ギヤ
伝動装置の低コスト化をさらに図ることができた。
【0038】尚、特許請求の範囲の項に図面との対照を
便利にする為に符号を記すが、該記入により本発明は添
付図面の構成に限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】組立施設の全体側面図
【図2】油圧モータのケース及びギヤの全体斜視図
【図3】油圧モータのケース及びギヤの全体平面図
【図4】ハンド部の全体正面図
【図5】ハンド部の全体側面図
【図6】スラストプレートを保持したハンド部が下降操
作されて、スラストプレートがケースの支持軸に取り付
けられようとしている状態を示す正面図
【図7】ハンド部のハンドアームが外側にスライド操作
されて、スラストプレートが油圧モータのケースの支持
軸に取り付けられた状態を示す正面図
【図8】ワークストッカーにおいてハンド部がギヤを保
持する状態を示す正面図
【図9】ワークストッカーにおいてギヤを保持したハン
ド部が上昇操作された状態を示す正面図
【図10】ギヤを保持したハンド部が油圧モータのケー
スのギヤ側に移動操作される状態を示す側面図
【図11】図10に示す状態の次に、ハンド部に保持さ
れたギヤが油圧モータのケースのギヤに咬合せず、ロボ
ットハンドの先端部に対してハンド部がスライドした状
態を示す側面図
【図12】ロボットハンドの先端部とハンド部との連結
部分において、ロボットハンドの先端部に対しハンド部
がスライドする前後の状態を示す縦断側面図
【図13】ロボットハンドの先端部とハンド部との連結
部分において、ロボットハンドの先端部に対しハンド部
がスライドする前後の状態を示す横断平面図
【図14】図10に示す状態の次に、両ギヤの山部分ど
うしが接当してハンド部に保持されたギヤが油圧モータ
のケースのギヤに咬合しない状態、ハンド部が油圧モー
タのケースのギヤから離し操作されて軸芯周りに回転操
作される状態、再びハンド部が油圧モータのケースのギ
ヤ側に移動操作される状態の3状態を示す横断平面図
【図15】ギヤを保持したハンド部が油圧モータのケー
スのギヤ側に移動操作されて、両ギヤが咬合した状態を
示す側面図
【図16】図15に示す状態の次に、両ギヤが咬合した
状態でギヤを保持したハンド部が下降操作される状態を
示す正面図
【図17】図16に示す状態の次に、ハンド部に保持さ
れたギヤが油圧モータのケースの支持軸に挿入された状
態を示す正面図
【図18】図17に示す状態の次に、ハンド部のハンド
アームが外側にスライド操作されて、ギヤが油圧モータ
のケースの支持軸に取り付けられた状態を示す正面図
【符号の説明】
3 ハンドリング装置 4 ハンド部 9 復帰手段 10 検出手段 23 ギヤ W ギヤ P1 ギヤの軸芯
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 足達 健吾 大阪府堺市石津北町64番地 株式会社ク ボタ 堺製造所内 (72)発明者 平田 利勝 大阪府堺市石津北町64番地 株式会社ク ボタ 堺製造所内 (56)参考文献 特開 平2−185331(JP,A) 特開 昭58−45828(JP,A) 実開 平6−3529(JP,U) 実開 平3−19683(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B23P 21/00 306 B25J 9/00

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 組み立てられるギヤ(W)を保持操作及
    び離し操作自在なハンド部(4)と、前記ハンド部
    (4)を移動操作自在なハンドリング装置(3)とを備
    え、前記ハンド部(4)に保持されるギヤ(W)の軸心
    (P1)周りに回転操作自在、及び所定位置から前記ギ
    ヤ(W)の軸心(P1)と略直交する所定方向にスライ
    ド自在に、前記ハンド部(4)を前記ハンドリング装置
    (3)に取り付けて、 前記ハンド部(4)が前記所定位置から前記所定方向に
    スライドしたことを検出する検出手段(10)と、前記
    所定方向にスライドしたハンド部(4)を逆向きにスラ
    イドさせて前記所定位置に復帰させる復帰手段(9)と
    を備えると共に、前記ハンド部(4)に、前記ギヤ(W)における軸心
    (P1)に直交する両側面に接当して挟み込み保持する
    固定部材(17)とハンドアーム(20)とを設けると
    ともに、前記ギヤ(W)をそのギヤ(W)の軸心(P
    1)周りで自由に回転できる状態に前記固定部材(1
    7)とハンドアーム(20)とで保持するように軽く押
    圧する状態に付勢するバネ(18)を設け前記ハンド部(4)を、前記ギヤ(W)を咬合させるべ
    き相手側ギヤとなる別のギヤ(23)の歯部と対向する
    位置まで下降作動させるとともに、前記別のギヤ(2
    3)の半径方向に沿った状態でかつ 前記所定方向とは逆
    方向にハンド部(4)を移動させて、前記ハンド部
    (4)に保持されたギヤ(W)の歯部が別のギヤ(2
    3)の歯部に接近して咬合するように、前記ハンドリン
    グ装置(3)を作動操作する第1制御手段と、 前記ハンド部(4)が前記所定位置から前記所定方向に
    スライドしたことが検出されると、前記所定方向に沿っ
    てハンド部を移動させて、前記ハンド部(4)に保持さ
    れたギヤ(W)の歯部が前記別のギヤ(23)の歯部か
    ら離れるように、前記ハンドリング装置(3)を作動操
    作する第2制御手段と、 前記所定方向に沿ってハンド部(4)が移動すると、前
    記ハンド部(4)をハンドリング装置(3)に対し前記
    軸心(P1)周りに所定角度だけ回転操作する第3制御
    手段と、 前記ハンド部(4)がハンドリング装置(3)に対し前
    記軸心(P1)周りに所定角度だけ回転操作されると、
    前記所定方向とは逆方向にハンド部(4)を移動させ
    て、前記ハンド部(4)に保持されたギヤ(W)の歯部
    が前記別のギヤ(23)の歯部に接近して咬合するよう
    に、前記ハンドリング装置(3)を作動操作する第4制
    御手段と、 前記ハンド部(4)に保持されたギヤ(W)の歯部が前
    記別のギヤ(23)の歯部に接近して咬合するように前
    記ハンド部(4)が移動しても、前記ハンド部(4)が
    前記所定位置から前記所定方向にスライドしたことが検
    出されないと、前記ハンド部(4)が作動操作する第5
    制御手段とを備えてあるギヤ伝動装置の組立施設。
  2. 【請求項2】 組み立てられるギヤ(W)を保持するハ
    ンドアーム(20)における受止用の爪部(20a)の
    外側面(20c)が、その外側面(20c)における前
    記ギヤ(w)を咬合する内歯式の別のギヤ(23)に近
    接する部分程、前記爪部(20a)に保持されたギヤ
    (W)に近接するように、前記爪部(20a)の横断面
    形状が略三角形状に形成してある請求項1に記載のギヤ
    伝動装置の組立施設。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載のギヤ伝動装置の組立施
    設において、第1制御手段から第4制御手段までの操作
    を所定回数繰り返しても、咬合が行えなかった場合に
    は、前記ギヤ(W)を不良品として処理する制御手段を
    備えているギヤ伝動装置の組立施設。
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