JP3096526U - 粘着ロール清掃具 - Google Patents

粘着ロール清掃具

Info

Publication number
JP3096526U
JP3096526U JP2003001407U JP2003001407U JP3096526U JP 3096526 U JP3096526 U JP 3096526U JP 2003001407 U JP2003001407 U JP 2003001407U JP 2003001407 U JP2003001407 U JP 2003001407U JP 3096526 U JP3096526 U JP 3096526U
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
line
adhesive roll
cleaning tool
pressure
roll cleaning
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP2003001407U
Other languages
English (en)
Inventor
敬行 広田
Original Assignee
エルピー技研工業株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by エルピー技研工業株式会社 filed Critical エルピー技研工業株式会社
Priority to JP2003001407U priority Critical patent/JP3096526U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3096526U publication Critical patent/JP3096526U/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Cleaning Implements For Floors, Carpets, Furniture, Walls, And The Like (AREA)
  • Adhesive Tapes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 多量のごみ等が付着しても、破断線の位置が
明瞭に分かり、表皮部分を簡単に剥離することができる
粘着ロール清掃具を提供する。 【解決手段】 粘着剤Nが塗布された粘着面2が表面
に、非粘着面3が裏面になるように帯状の粘着テープ4
を巻回した粘着ロール6に、ミシン目状の破断線10を
形成した粘着ロール清掃具において、粘着テープ4の少
なくとも一側端と破断線10の端部との間に無孔域Eを
設け、破断線10をジグザグ状のミシン目あるいは円弧
状のミシン目で形成したことを特徴とする。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、絨毯や衣類等に付着した塵埃、糸くず等のごみを粘着して除去する 粘着ロール清掃具に使用される粘着ロールの改良に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から使用されている粘着ロール清掃具は、粘着剤が塗布された粘着面が表 面に、非粘着面が裏面になるように帯状の粘着テープを芯材の外周に巻回した粘 着ロールを、把手付きの支持シャフトに回転自在に取付け、絨毯等の上を転動す ることにより粘着ロールの外表面にごみ等を付着させている。そして、この粘着 ロールの表面に多量のごみ等が付着すると、表皮部分を剥離し、新たな面が露出 されるようにしている。
【0003】 この剥離時に、ごみが付着した表皮部分のみを破断し剥離できるように、ミシ ン目状の破断線が入れられているが、ごみ等の付着により破断線の位置が分から なくなったり、あるいは破断線に沿って確実に破断できなかったりする。
【0004】 このため、最近の粘着ロール清掃具は、下記特許文献1のように、破断線を粘 着ロールの軸線に対し傾斜するように形成したり、あるいは下記特許文献2のよ うに、破断線が相互に段差を有するように形成している。
【0005】
【特許文献1】 特開平10−328121号公報(特許請求の範囲及び図1,3等参 照)
【特許文献2】 特開2001−321321号公報(特許請求の範囲及び図1〜4等 参照)
【0006】
【考案が解決しようとする課題】
しかし、特許文献1のように、直線的な破断線を一側端から他側端まで粘着ロ ールの軸線に対し傾斜して形成すると、粘着ロールの表面に多量のごみ等が付着 した場合に破断線の位置が分かりにくく、表皮部分の剥離に手間がかかり、好ま しくない。
【0007】 また、粘着ロール製造時において、ミシン目、特に、巻き取り方向において先 着する側のミシン目(以下、始端側ミシン目と称す)が粘着テープの側端を切り 欠くように形成されていると、この粘着テープを高速で巻き取るときに、このミ シン目部分が破断のきっかけとなり、この部分から破断する虞がある。
【0008】 特許文献2のように、両側端に非粘着面を形成し、破断線がいわゆるミシン目 でなく、比較的長い線状であって、所定の段差をもって形成したものの場合、粘 着ロールの表面に多量のごみ等が付着した場合でも非粘着面にはごみ等が付着せ ず、破断線の位置が分からなくなることはない。
【0009】 しかし、破断線が長いと、粘着ロール製造時の粘着テープ高速巻き取りの際、 破断し易く、また、使用時においても表皮部分のみを剥離しようとしても、下位 の新しい部分まで一緒に破断する虞が生じ、剥離に手間がかかり、好ましくない 。
【0010】 本考案は、上述した従来技術の課題を解決するためになされたもので、多量の ごみ等が付着しても、破断線の位置が明瞭に分かり、表皮部分を簡単に剥離する ことができる粘着ロール清掃具を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本考案の目的は、下記する手段により達成される。
【0012】 (1) 粘着剤が塗布された粘着面が表面に、非粘着面が裏面になるように帯 状の粘着テープを巻回した粘着ロールに、ミシン目状の破断線を形成した粘着ロ ール清掃具において、前記粘着テープの少なくとも一側端と前記破断線の端部と の間に無孔域を設け、前記破断線をジグザグ状に形成したことを特徴とする粘着 ロール清掃具。
【0013】 (2) 前記破断線は、前記粘着テープの長手方向に、前記粘着ロールの1周 長に応じた長さ間隔で形成したことを特徴とする前記(1)の粘着ロール清掃具。
【0014】 (3) 前記破断線は、個々のミシン目あるいは複数個のミシン目が円弧状と なるように形成したことを特徴とする前記(1)又は(2)の粘着ロール清掃具。
【0015】 (4) 前記破断線は、前記円弧状の破断線は、剥離して引き剥がすときに、 当該円弧が次位の新規な領域側に凸となるように形成したことを特徴とする前記 (3)の粘着ロール清掃具。
【0016】 (5) 前記破断線は、中凸状円弧と中凹状円弧が交互に連続するように形成 したことを特徴とする前記(3)の粘着ロール清掃具。
【0017】 (6) 前記破断線は、前記粘着ロールの軸線に対し傾斜するように形成した ことを特徴とする前記(1)〜(5)の粘着ロール清掃具。
【0018】 (7) 前記破断線の傾斜は、当該破断線の傾斜線と前記粘着ロールの側端と のなす角が、前記粘着ロールの支持シャフトが挿通される側が鋭角、反対側が鈍 角となるようにしたことを特徴とする前記(6)の粘着ロール清掃具。
【0019】 (8) 前記無孔域は、始端側ミシン目と側端との間に設けたことを特徴とす る前記(1)〜(6)の粘着ロール清掃具。
【0020】 (9) 前記破断線は、前記無孔域を除き、粘着テープの幅方向全長にわたっ て形成したことを特徴とする前記(1)〜(8)の粘着ロール清掃具。
【0021】 (10) 前記粘着テープは、少なくとも一側に粘着剤が塗布されていないド ライエッジ部を有することを特徴とする前記(1)の粘着ロール清掃具。
【0022】 (11) 前記粘着テープは、前記ドライエッジ部に、前記粘着ロールの1周 長に応じた長さ間隔で切り込み線を形成したことを特徴とする前記(10)の粘着ロ ール清掃具。
【0023】 (12) 前記切り込み線は、当該切り込み線の終端から前記破断線が連続す るようにしたことを特徴とする前記(11)の粘着ロール清掃具。
【0024】 (13) 前記切り込み線は、当該切り込み線の終端と前記破断線の始端との 間を僅かに離間したことを特徴とする前記(11)の粘着ロール清掃具。
【0025】 (14) 前記切り込み線は、円弧状で、後部が前記ドライエッジ部と前記粘 着面との境界線に沿って延びるように形成したことを特徴とする前記(11)〜(13) の粘着ロール清掃具。
【0026】 (15) 前記切り込み線は、前記破断線の始端側ミシン目と伸延方向が整合 するようにしたことを特徴とする前記(11)又は(12)の粘着ロール清掃具。
【0027】 (16) 前記切り込み線は、前記破断線の始端側ミシン目との間に段差を有 することを特徴とする前記(13)の粘着ロール清掃具。
【0028】 (17) 前記破断線及び切り込み線は、少なくともいずれか一方若しくはそ の一部が着色されていることを特徴とする前記(1)〜(16)の粘着ロール清掃具。
【0029】
【考案の実施の形態】 以下、図面に基づいて、本考案の実施の形態を説明する。
【0030】 <第1実施形態> 図1は本考案の第1実施形態に係る粘着ロール清掃具の斜視図、図2は粘着ロ ールの正面図、図3は粘着テープの要部展開図、図4は同粘着ロールの断面図で ある。
【0031】 図1,2に示すように、本実施形態の粘着ロール清掃具1は、粘着剤Nが塗布 された粘着面2が表面に、非粘着面3が裏面になるように帯状の粘着テープ4を 中空の芯材5の外周に巻回した粘着ロール6を有している。この中空の芯材5に は、把手付きの支持シャフト7が挿通され、粘着ロール6を回転自在に支持して いる。
【0032】 前記粘着テープ4は、両側端部にドライエッジ部8,9が形成されている。こ こに、ドライエッジ部とは、両側端部に沿って形成された粘着剤Nが塗布されて いない所定幅Wの部分をいう。
【0033】 特に、本実施形態では、一側端部のドライエッジ部8から他側端のドライエッ ジ部9まで粘着テープ4の略全幅にわたってミシン目状のジグザグ状破断線10 を形成し、この破断線10の始端側ミシン目Mb及び終端側ミシン目Maと粘着テ ープ4の側端との間には、ミシン目あるいは後述の切り込み線Kという切欠や孔 などが存在しない無孔域Eを設けている。
【0034】 つまり、粘着ロール製造時においては、ミシン目状の破断線10を入れた粘着 テープ4を高速で巻き取るが、粘着テープ4の側端に無孔域Eを形成すれば、こ の部分の引っ張り強度が増し、破断しにくくなり、粘着テープ4を高速で巻き取 ることができる。
【0035】 ただし、巻き取り時の破断は、始端側ミシン目Mbと粘着テープ4の側端との 間で生じることが多いために、無孔域Eは、始端側ミシン目Mbと側端との間に 設けることが好ましい。
【0036】 この無孔域Eの幅eは、粘着テープ4の巻き取り強度からすれば、大きい方が 好ましいが、表皮部分を剥離する場合の破断しやすさからすれば、小さい方が好 ましい。無孔域Eの幅eに関する実験によれば、好ましい範囲としては、0.5 〜1.5mm程度、最も好ましくは、1mm程度であることが判明している。
【0037】 また、破断線10をジグザグ状にすれば、粘着テープ4の一側端から他側端ま で直線的ミシン目を直線状あるいは斜めに形成した場合に比し、破断する部分の 長さを長く設定することができ、粘着テープ4の表皮部分を剥離し破断するとき の操作を容易にかつ確実に行なうことができることになる。
【0038】 破断線10は、粘着ロール6の軸線と平行であっても良いが、当該軸線に対し 傾斜して形成する方がより好ましい。つまり、当該軸線に対し傾斜して形成する と、ジグザグ状破断線10におけるミシン目の数がその分多くなり、より破断を 行ないやすくなるからである。
【0039】 破断線10の軸線に対する傾斜としては、図2に示すように、破断線10の始 点と終点が1/4〜1/2R程度とすることが好ましく、この範囲であれば、円 滑な剥離破断操作を容易に行なうことができる。ここに、「R」とは、粘着テー プ4の1周長をいう。したがって、ジグザグ状破断線10の端部は、図3に示す ように、粘着ロール6の1周長R間隔で形成されている。周長Rは各巻回層毎に 異なるので、破断線10の端部位置は、図4に示すように、僅かずつずれ、重な ることはない。このため、ジグザグ状破断線10が重なることによる粘着ロール 6の部分的な膨出変形が防止され、粘着ロール6をより真円に近い状態にするこ とができ、粘着ロール6を円滑に転動させることができ、ごみ等の付着性も向上 する。
【0040】 また、粘着テープ4を破断する場合、直線的なミシン目の破断線10では、一 旦破断線からずれると、修正が難しいが、ジグザグ状に形成された破断線10の 場合は、このようなこともなく、粘着ロール6の先端から手前に破断する場合も 、手前から先端に破断する場合も破断し易い。個々のミシン目が所定の長さを有 し、これがジグザグ状に存在すれば、引っ張り方向如何に拘わらずミシン目が連 続して破断されるからであり、破断作業がきわめて容易で確実になる。
【0041】 この破断線10のジグザグ状部分のピッチPや振幅Sはどのようなものであっ ても良いが、粘着テープ4の幅が160mmの場合は、ピッチPとしては、3〜 6mm、振幅Sとしては、3〜6mmが好ましい。
【0042】 ジグザグ状破断線10の形成は、粘着テープ4の破断部分に把持部Hを形成す ることにもなる。ジグザグ状破断線10に沿って粘着テープ4を破断すると、破 断部分は、図1に示すように、ジグザグ状となり、三角状の突出部分hが多数生 じるが、これら各突出部分1個1個がテープ剥離時の把持部Hとなる。各三角状 突出部分hは、当該粘着ロール清掃具1を使用することにより下層部分より離れ るので、後に表皮部分を剥離する場合の把持部Hとして機能する。
【0043】 また、粘着テープ4の側端とジグザグ状破断線10の端部ミシン目Maとの間 には、鋭角的に尖がった大きな突出部分ができるが、この突出部分は、当該粘着 ロール清掃具1を使用することにより下層部分より離れてひらひらし、後に表皮 部分を剥離する場合の大きな主たる把持部Hとして機能する。
【0044】 特に、粘着テープ4の側端にドライエッジ部8,9に設けた場合は、粘着面2 に多量のごみ等が付着しても、このドライエッジ部8,9にはごみ等が付着しな いことから、一層把持部Hの位置を把握しやすくなる。
【0045】 このドライエッジ部8,9に把持部Hを積極的に形成するため、図5に示すよ うに、円弧状あるいは斜の切り込み線Kをドライエッジ部8に設けてもよい。こ の切り込み線Kは、粘着ロール6の1周長Rに応じた長さ間隔で形成することが 好ましいが、その終端は、破断線10の端部ミシン目Maと連続させてもよく、 あるいは僅かに離間しても良い。
【0046】 この切り込み線Kを、図5に示すような円弧状にすれば、その後部がドライエ ッジ部9と粘着面2との境界線に沿って延びるように形成でき、破断時に残る把 持部Hが大きくなり、把持しやすく好ましい。
【0047】 切り込み線Kの終端と破断線10を連続させる場合、図6に示すように、切り 込み線Kの伸延方向が破断線10の端部ミシン目Maの伸延方向と整合すれば、 同様に破断時に残る把持部Hが大きくなり、把持しやすく好ましい。
【0048】 切り込み線Kの終端と破断線10を僅かに離間させる場合、図7に示すように 、切り込み線Kの終端と破断線10の端部ミシン目Maとの間に段差D設けても 良い。段差Dは、大きすぎると切り込み線線Kと破断線10が連続して破断され ないこともあるので、破断できる程度の大きさとすることが好ましい。
【0049】 なお、破断線10は、粘着テープ4の両側端に形成されたドライエッジ部8, 9間に形成しているが、場合によっては、ドライエッジ部8,9に入り込んでも 良いことは言うまでもない。
【0050】 次に、作用を説明する。
【0051】 まず、粘着ロール6を製造する場合には、粘着剤Nが塗布された粘着面2が表 面に、非粘着面3が裏面になるように帯状の粘着テープ4を中空の芯材5の外周 に巻回し、粘着ロール6を形成する。
【0052】 この粘着テープ4は、側端に無孔域Eを設けているので、ミシン目状の破断線 10を入れたものでも、引っ張り強度が増し、破断しにくく、高速で巻き取るこ とができる。
【0053】 この巻き取り時において、切り込み線Kや破断線10の始端側ミシン目Mbは 、各層ごとに長さが異なる周長R毎に形成されているので、各層ごとに多少ズレ て形成されることになり、上部の粘着テープ4により抑えられ、浮き上がること はなく、真円に近い形状の粘着ロール6を形成できる。
【0054】 次に、粘着ロール清掃具1を使用し、粘着ロール6を絨毯などの上を転動する と、粘着面2の表面にごみ等が付着するが、ごみ等の付着量が多くなると、接着 力が低下するので、表皮部分を剥離し破断する。
【0055】 この場合、ドライエッジ部8,9はごみ等が付着せず、ごみ等に覆われること もなく、粘着ロール6の転動により下層部分より離れるので、把持部Hは、浮き 上がり、ひらひらした状態になる。このため、把持部Hは、外部から目視でき、 その存在がよく分かる。
【0056】 したがって、粘着ロール6を回しつつ把持部H等を持って引っ張り、粘着ロー ル6を略1回転すると、ジグザグ状破断線10はたくさんの破断部分を有してい るので、次々とこの破断部分が破断し、ごみが付着した表皮部分が破断され、新 たな表皮部分が現れる。
【0057】 このようにして新たな粘着面2が露出された粘着ロール6を転動すると、次の 把持部Hが浮き上がることになると共に、ジグザグ状破断線10に沿って破断す ることにより生じるたくさんの三角形状の突出部分hが、粘着ロール6の転動に より、めくれたりあるいは浮き上がったりするので、これも次回の剥離用の把持 する部分を構成する。
【0058】 <第2実施形態> 前記第1実施形態に係る粘着ロール清掃具1は、破断線10のミシン目形状を ジグザグとしたものであるが、本考案は、これのみでなく円弧状の破断線として もよい。
【0059】 図8は本考案の第2実施形態に係る粘着ロール清掃具の斜視図、図9は同実施 形態の粘着ロールの正面図であり、前記図1〜7に示す部材と共通する部材には 同一符号を付し、説明を省略する。
【0060】 図8,9に示すように、本実施形態の粘着テープ4は、両側端部に形成されて いるドライエッジ部8,9の幅が左右異なっている。右利き使用者の場合、帯状 粘着テープ4のめくり側となるドライエッジ部8(図8の左端部)の幅W8は、 支持シャフト7の差込側となるドライエッジ部9(図8の右端部)の幅W9より も大きく設定されている。このようにすれば、粘着ロール6から端部をめくる場 合に作業性が向上する。実験によれば、両ドライエッジ部8,9の幅の比率は、 例えば、W8:W9=7:3あるいは8:2程度が好ましいことが判明した。
【0061】 特に、本実施形態では、めくり側ドライエッジ部8から差込側ドライエッジ部 9まで粘着テープ4の略全幅にわたって円弧が連続するミシン目状の破断線10 としている。
【0062】 このように破断線10を円弧状ミシン目Mの連続とすれば、剥離破断作業時に 前記破断線10を逸脱して剥離破断することがなく、直線的に形成したものに比 し剥離破断の確実性が増し、良好な結果が得られる。全体を一括して破断する場 合においても、破断線10以外の部分が破断されることがなく、破断線10に沿 った正確な破断ができる。
【0063】 円弧状ミシン目Mが連続する破断線10であればどのようなものであってもよ いが、具体的に円弧状ミシン目Mの大きさを実験により検証した結果、次のよう な結果が得られた。
【0064】 円弧の大きさとしては、図9に示すように、長さLが、5〜15mm、高さT が、3〜6mm、円弧相互の間隔Sが、1〜5mm程度とした。この円弧状破断 線10の勾配は、1/8Rとした。また、端部のミシン目Mは、3〜5mmずら して形成した。
【0065】 この円弧状ミシン目Mを有する破断線10の粘着テープ4につき引き剥がし実 験を行なった。この実験は、JIS規格のZ0237粘着テープ粘着シート訴権 方法により行なった。結果は、引き剥がし力は5〜7gであり、従来の各種形状 のミシン目状破断線を有するものの引き剥がし力が、10〜12gである点と比 較すれば、約半分の力で引き剥がすことができ、十分実用可能なものが得られる ことが判明した。
【0066】 ただし、この円弧状ミシン目Mの値のうち、より好ましいものは、全長160 mmの粘着ロール6の場合、L=10mm、T=3mm、S=1mmのものであ り、この場合の引き剥がし力は5gであった。
【0067】 本実施形態は、これのみでなく、例えば、図10に示すように、中凸状の円弧 Mtと中凸状の円弧Mrが所定の間隔Sを介して連続するように形成してもよく、 場合によっては、複数個連続した中凸状の円弧Mtと中凹状の円弧Mrが交互に形 成されたものであっても良い。
【0068】 この円弧を形成する場合、ミシン目状破断線10の個々のミシン目Mが円弧状 となるように形成してもよいが、場合によっては、図11に示すように、複数個 のミシン目が全体として円弧状を形成するようにしてもよい。つまり1/4円弧 Msが間隔Sを介して形成されたものでもよい。
【0069】 <第3実施形態> 前記第1,2実施形態に係る粘着ロール清掃具1は、破断線10のミシン目形 状をジグザグ、中凸状の円弧、あるいは中凸状と中凹状の円弧を交互に形成した ものであるが、本考案は、これのみでなく、いわば中凹状の円弧により形成した ものであってもよい。
【0070】 図12は本考案の第3実施形態に係る粘着ロール清掃具の斜視図、図13は図 12の13−13線に沿う矢視図であり、前述した部材と共通する部材には同一 符号を付し、説明を省略する。
【0071】 図12,13に示すように、本実施形態の粘着テープ4は、円弧状の破断線1 0が、いわば中凹状の円弧Mr、つまり、剥離し破断するときに、当該円弧が次 位の新規な領域側に凸となるように形成し、また、破断線10の傾斜が、破断線 の傾斜線CLと粘着ロールの側端とのなす角θが、粘着ロール6の支持シャフト 7が挿通される側の角θ1が鋭角で、反対側の角θ2が鈍角となるようにしている 。
【0072】 粘着ロール6を絨毯などの上で使用した後、表皮部分を取り除く場合、粘着テ ープ4の側端から剥離し破断する。この場合、円弧状の破断線10を中凹状の円 弧Mrにすると、下記の理由等により剥離破断操作が一層確実になる。
【0073】 第1の理由としては、取り除かれる側の粘着面2の面積が新規な領域側よりも 大きく、剥がしやすくなる点、第2の理由としては、ミシン目相互の間隔S部分 を破断する場合に、突出した尖端を破断することになり一層破断しやすくなる点 がある。
【0074】 また、本実施形態の粘着テープ4は、破断線10の傾斜状態を先の実施形態と は異なる方向とし、ドライエッジ部の大きさを第2実施形態と同様、先端側のド ライエッジ部8(図12の左端部)の幅W8が、支持シャフト7の差込側となる ドライエッジ部9(図12の右端部)の幅W9よりも大きく設定している。
【0075】 これは、右利きの使用者が、実際に粘着ロール6を剥離破断する操作をより行 ない易くするためである。例えば、右利きの使用者が剥離破断操作する場合、右 手で支持シャフト7を持ち、左手で粘着ロール6の先端を持って引き抜くことが ある。この場合、大きな幅W8のドライエッジ部8が先端にあると、ゴミなどで 覆われた部分を持つことがなく、ドライエッジ部8を持って引き抜きやすい。
【0076】 そして、この状態から直ちにドライエッジ部8側から剥離破断操作する場合、 この大きなドライエッジ部8を把持部Hとして利用し、剥離破断操作できるが、 人によっては、持っているドライエッジ部8の手首を返し、粘着ロール6の支持 シャフト7差込側が前方(幅W9が前方)になるように位置した後、剥離破断操 作することもある。この場合、幅広のドライエッジ部8から前方の小さな幅W9 に向けて破断しつつ剥離すると、破断線の傾斜が切れ易くめくれ易い方向に傾斜 しているので、円滑に剥離できる。
【0077】 本考案は、上述した実施の形態のみに限定されるものではなく、実用新案登録 請求の範囲内で種々変更使用することができる。
【0078】 前記実施の形態では、ドライエッジ部9を粘着ロールの両側に形成しているが 、このドライエッジ部9は、支持シャフト7の差込側のみに形成しても良く、場 合によっては、先端側のみに形成しても良い。
【0079】 把持部Hを形成するための切り込み線Kあるいは破断線10の両方若しくはい ずれか一方に着色を施し、把持部Hあるいは破断線10の位置をより明確にして も良く、図9〜13に示すように、ドライエッジ部8の引き剥がし端部に、例え ば、黒丸印のような引き剥がし用の表示を付してもよい。
【0080】
【考案の効果】
請求項1の考案は、粘着テープの一側端と破断線の始端との間に無孔域を設け 、破断線をジグザグ状に形成したので、製造時には、破断線を有するにも拘わら ず、粘着テープが破断することなく高速で巻き取ることができ、使用時には、把 持部が多数生じ、破断線の位置も明瞭に分かり、表皮部分を簡単に剥離破断する ことができる。
【0081】 請求項2の考案は、破断線を粘着テープに1周長間隔で形成したので、粘着ロ ールにおいて、破断線の位置が僅かずつずれ、破断線による粘着ロールの部分的 膨出変形が防止され、粘着ロールを円滑に転動させることができ、ごみ等の付着 性も向上する。
【0082】 請求項3,4,5の考案は、円弧状のミシン目で破断線を形成したので、表皮 部分の剥離破断操作がさらに簡単にかつ確実にできる。
【0083】 請求項6,7の考案は、破断線を粘着ロールの軸線に対し傾斜したので、さら に多数の破断部分を形成でき、表皮部分の剥離破断操作が一層簡単にできる。
【0084】 請求項8の考案は、始端側ミシン目と側端との間に無孔域が存在するように破 断線を形成したので、粘着テープを巻き取るときに、最も破損しやすい始端側ミ シン目部分の破損を確実に防止でき、粘着テープが破断することなく高速で巻き 取ることができる。
【0085】 請求項9の考案は、破断線を、粘着テープの幅方向全長に形成したので、破断 が容易になる。
【0086】 請求項10の考案は、粘着テープの一側に粘着剤が塗布されていないドライエ ッジ部を設けたので、ごみ等が付着しても把持部を探しやすく、剥離作業も容易 に行なうことができる。
【0087】 請求項11の考案は、粘着テープのドライエッジ部に、周長に応じた間隔で切 り込み線を形成したので、把持部の表示が確実で、探しやすく、剥離作業も容易 に行なうことができる。
【0088】 請求項12の考案は、切り込み線の終端と破断線を連続したので、把持部によ る剥離作業の容易化と、破断線による破断の容易化を兼ね備えたものにすること ができる。
【0089】 請求項13〜16の考案は、切り込み線の終端と破断線の始端との関係を所定 のものとしたので、大きく、探しやすい把持部となり、剥離作業も容易になる。
【0090】 請求項17の考案は、破断線や切り込み線を着色すれば、把持部を探しやすく 、剥離作業を行ない易く、意匠的効果が生じるので商品価値も向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本考案の第1実施形態に係る粘着ロール清掃
具の斜視図である。
【図2】 同実施形態の粘着ロールの正面図である。
【図3】 粘着テープの要部展開図である。
【図4】 同粘着ロールの断面図である。
【図5】 本考案の変形例に係る粘着ロールの正面図で
ある。
【図6】 本考案の変形例に係る粘着ロールの正面図で
ある。
【図7】 本考案の変形例に係る粘着ロールの正面図で
ある。
【図8】 本考案の第2実施形態に係る粘着ロール清掃
具の斜視図である。
【図9】 同実施形態の粘着ロールの正面図である。
【図10】 本考案の他の実施形態に係る粘着ロールの
正面図である。
【図11】 本考案の別の実施形態に係る粘着ロールの
正面図である。
【図12】 本考案の第3実施形態に係る粘着ロール清
掃具の斜視図である。
【図13】 図12の13−13線に沿う矢視図であ
る。
【符号の説明】
1…粘着ロール清掃具、 2…粘着面、 3…非粘着面、 4…粘着テープ、 6…粘着ロール、 8,9…ドライエッジ部、 10…破断線、 D…段差、 E…無孔域、 H…把持部、 K…切り込み線、 Ma,Mb,Mr,Ms,Mt…ミシン目、 N…粘着剤、 R…1周長、 S…間隔。

Claims (17)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 粘着剤が塗布された粘着面が表面に、非
    粘着面が裏面になるように帯状の粘着テープを巻回した
    粘着ロールに、ミシン目状の破断線を形成した粘着ロー
    ル清掃具において、 前記粘着テープの少なくとも一側端と前記破断線の端部
    との間に無孔域を設け、前記破断線をジグザグ状に形成
    したことを特徴とする粘着ロール清掃具。
  2. 【請求項2】 前記破断線は、前記粘着テープの長手方
    向に、前記粘着ロールの1周長に応じた長さ間隔で形成
    したことを特徴とする請求項1に記載の粘着ロール清掃
    具。
  3. 【請求項3】 前記破断線は、個々のミシン目あるいは
    複数個のミシン目が円弧状となるように形成したことを
    特徴とする請求項1又は2に記載の粘着ロール清掃具。
  4. 【請求項4】 前記円弧状の破断線は、剥離して引き剥
    がすときに、当該円弧が次位の新規な領域側に凸となる
    ように形成したことを特徴とする請求項3に記載の粘着
    ロール清掃具。
  5. 【請求項5】 前記破断線は、中凸状円弧と中凹状円弧
    が交互に連続するように形成したことを特徴とする請求
    項3に記載の粘着ロール清掃具。
  6. 【請求項6】 前記破断線は、前記粘着ロールの軸線に
    対し傾斜するように形成したことを特徴とする請求項1
    〜5のいずれかに記載の粘着ロール清掃具。
  7. 【請求項7】 前記破断線の傾斜は、当該破断線の傾斜
    線と前記粘着ロールの側端とのなす角が、前記粘着ロー
    ルの支持シャフトが挿通される側が鋭角、反対側が鈍角
    となるようにしたことを特徴とする請求項6に記載の粘
    着ロール清掃具。
  8. 【請求項8】 前記無孔域は、始端側ミシン目と側端と
    の間に設けたことを特徴とする請求項1〜6のいずれか
    に記載の粘着ロール清掃具。
  9. 【請求項9】 前記破断線は、前記無孔域を除き、粘着
    テープの幅方向全長にわたって形成したことを特徴とす
    る請求項1〜8のいずれかに記載の粘着ロール清掃具。
  10. 【請求項10】 前記粘着テープは、少なくとも一側に
    粘着剤が塗布されていないドライエッジ部を有すること
    を特徴とする請求項1に記載の粘着ロール清掃具。
  11. 【請求項11】 前記粘着テープは、前記ドライエッジ
    部に、前記粘着ロールの1周長に応じた長さ間隔で切り
    込み線を形成したことを特徴とする請求項10に記載の
    粘着ロール清掃具。
  12. 【請求項12】 前記切り込み線は、当該切り込み線の
    終端から前記破断線が連続するようにしたことを特徴と
    する請求項11に記載の粘着ロール清掃具。
  13. 【請求項13】 前記切り込み線は、当該切り込み線の
    終端と前記破断線の始端との間を僅かに離間したことを
    特徴とする請求項11に記載の粘着ロール清掃具。
  14. 【請求項14】 前記切り込み線は、円弧状で、後部が
    前記ドライエッジ部と前記粘着面との境界線に沿って延
    びるように形成したことを特徴とする請求項11〜13
    のいずれかに記載の粘着ロール清掃具。
  15. 【請求項15】 前記切り込み線は、前記破断線の始端
    側ミシン目と伸延方向が整合するようにしたことを特徴
    とする請求項11又は12に記載の粘着ロール清掃具。
  16. 【請求項16】 前記切り込み線は、前記破断線の始端
    側ミシン目との間に段差を有することを特徴とする請求
    項13に記載の粘着ロール清掃具。
  17. 【請求項17】 前記破断線及び切り込み線は、少なく
    ともいずれか一方若しくはその一部が着色されているこ
    とを特徴とする請求項1〜16のいずれかに記載の粘着
    ロール清掃具。
JP2003001407U 2003-03-18 2003-03-18 粘着ロール清掃具 Expired - Lifetime JP3096526U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003001407U JP3096526U (ja) 2003-03-18 2003-03-18 粘着ロール清掃具

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003001407U JP3096526U (ja) 2003-03-18 2003-03-18 粘着ロール清掃具

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP3096526U true JP3096526U (ja) 2003-09-26

Family

ID=43250402

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003001407U Expired - Lifetime JP3096526U (ja) 2003-03-18 2003-03-18 粘着ロール清掃具

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3096526U (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010284395A (ja) * 2009-06-15 2010-12-24 Shibata Kogyo Kk 清掃用具

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010284395A (ja) * 2009-06-15 2010-12-24 Shibata Kogyo Kk 清掃用具

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4785050B2 (ja) ラベルシート
US5548861A (en) Adhering cleaning tool
JP3096526U (ja) 粘着ロール清掃具
JP3417875B2 (ja) 粘着テープクリーナ用ロール体の製造方法
JP3094057U (ja) 粘着ロール清掃具
JP3140158U (ja) ゴミ取り粘着ロ−ル
JP7470273B2 (ja) 剥がし損じの無い粘着カーペットクリーナー
JP3055753U (ja) 清掃用具用粘着テープ
JP2000281249A (ja) 巻取紙端末部固定用タブ
JP2009268534A (ja) ロールペーパー
JPH11286357A (ja) 巻取紙のほぐれ止め用タブシール及びタブシール連続体
JP3086908U (ja) 清掃用具用粘着テープ
JP3042163U (ja) 粘着ローラ
JP2002191429A (ja) ロール状脱毛テープ
JP7215720B2 (ja) 壁紙重ね合わせ切断用下敷きテープ
JP4868342B2 (ja) 剥離シート付きラベル及びその製造方法
JP2002177184A (ja) 粘着クリーナー
JPH0585825U (ja) 貼付剤
JP6814867B1 (ja) 粘着ロール
JP4636937B2 (ja) 粘着テープロールおよびミシン目刃
JP4359425B2 (ja) ミシン目入り粘着テープロールの製造方法およびミシン目入り粘着テープロール
JPH10328121A (ja) 粘着ロール清掃具及び粘着ロール
JPS6124215Y2 (ja)
JPH0519154B2 (ja)
JP2003061884A (ja) 粘着性ゴミ取りロ−ル

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20070702

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080702

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090702

Year of fee payment: 6

EXPY Cancellation because of completion of term
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090702

Year of fee payment: 6