JPH11286357A - 巻取紙のほぐれ止め用タブシール及びタブシール連続体 - Google Patents

巻取紙のほぐれ止め用タブシール及びタブシール連続体

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JPH11286357A
JPH11286357A JP10358398A JP10358398A JPH11286357A JP H11286357 A JPH11286357 A JP H11286357A JP 10358398 A JP10358398 A JP 10358398A JP 10358398 A JP10358398 A JP 10358398A JP H11286357 A JPH11286357 A JP H11286357A
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JP
Japan
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paper
tab seal
base sheet
adhesive layer
sensitive adhesive
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JP10358398A
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Inventor
Takahiro Kasahara
孝宏 笠原
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Dai Nippon Printing Co Ltd
Original Assignee
Dai Nippon Printing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 紙端を巻取表面にほぐれ止めするためのタブ
シールであって、巻取を紙継ぎのために回転させた時に
は紙端が風を含んで浮き上がることを防止し、紙端引き
出しの際には容易に切断可能なタブシールを提供する。 【解決手段】 タブシール10の両端にミシン目12を
形成し、中間部分には略コ字状のスリットによって紙端
縁2aaを覆う舌片14を形成しておき、巻取1が回転
する時には舌片14が紙端縁2aaを覆うことによって
紙端の下に風が入り込むことを防止し、紙端引き出し時
にはミシン目12のみを切断することで容易に紙端を引
き出し可能とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、印刷機やコーター
等において、紙継ぎのために巻取紙を仕立てた際に巻取
紙の紙端がほぐれないように、巻取表面に貼り付けるた
めの巻取紙のほぐれ止め用タブシール、並びにそのタブ
シールをつらねた形態のタブシール連続体に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、印刷機やコーター等において、紙
継ぎを行うための仕立て形態として、図10に示すよう
に、巻取1に巻き取っている巻取紙2の先端部分を巻取
軸線に平行な直線状となるように切断して形成した紙端
2aを、ほぐれないように複数のタブシール3によって
巻取表面に貼り付け、更に紙端2aに沿って両面テープ
4を貼り付けた形態が広く使用されている。ここで用い
るタブシール3はそのほぼ中央にミシン目5を形成し、
且つ裏面のミシン目5をはさむ領域に粘着剤層(破線の
ハッチングで示す)を設けたものであり、その粘着剤層
を用いて紙端及び巻取表面に貼り付けられ、紙継ぎの際
には紙端2aが走行中の紙(図示せず)に両面テープ4
表面の粘着剤層によって貼り付けられ、引き出された
時、ミシン目5のところから切断されるようになってい
た。
【0003】また、巻取の他の仕立て形態として、図1
2に示すように、略V字状に作成した紙端2bの先端を
タブシール6によって巻取表面に貼り付け、且つ紙端2
bの辺に沿って両面テープ7を貼り付けた形態も知られ
ている。ここで用いるタブシール6は、中央部の両側に
横方向の溝を形成してタブシール6を先端部6aと後端
部6bに区分し、その先端部6aの両側にミシン目8を
形成し、そのミシン目8よりも外側の領域の裏面と後端
部6bの裏面に粘着剤層(破線のハッチングで示す)を
設けて紙端2bと巻取表面に貼り付け、またタブシール
6の上面の中央部に粘着剤層9を設けた構成であり、紙
継ぎの際に紙端2bが走行中の紙に粘着剤層9によって
貼り付けられ、引き出された時、ミシン目8のところか
ら切断されるようになっていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、これら
のタブシール3、6にはいずれにも問題点があった。す
なわち、タブシール3を使用した場合には、紙継ぎに際
して巻取1を図10に矢印で示す方向に回転させた時、
図11に示すように、タブシール3、3間の紙端2aが
風をはらんで浮き上がり、タブシール3を剥がしたり、
ミシン目5を切断したりしてほぐれてしまい、紙継ぎ不
良を生じることがあった。また、風をはらみ浮き上がり
によるタブシール3の剥がれやミシン目5の切断がない
場合でも、紙継ぎ前に走行中の紙に接触し、紙継ぎ用の
粘着層の付きが悪くなったり、走行中の紙にくっ付き、
紙継ぎを失敗することもあった。これらの問題は、特に
紙継ぎのスピードを増やした時に顕著に生じる。この問
題を解決するには、タブシール3の間隔を狭くすると
か、タブシール3の幅を広くすればよいが、その場合に
は、紙継ぎ時にタブシール3が切れないという事態を生
じてしまい、解決策とはならない。また、図12に示す
タブシール6を使用した場合においても、図13に示す
ように、タブシール6の先端部6aの中央部が風をはら
んでふくれることがあり、やはり紙継ぎ不良を生じるこ
とがあった。また、このタブシール6は構造が複雑なた
めコストが高いという問題もあった。
【0005】本発明はかかる問題点に鑑みてなされたも
ので、紙継ぎ時において巻取を回転させた時に紙端がほ
ぐれたり、風をはらんでふくらんだりすることを防止し
て良好な紙継ぎを行うことを可能とする、安価なタブシ
ールを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明のタブシールは、
タブシールを構成するベースシートに、該ベースシート
を紙端に貼り付けるための第一領域と巻取表面に貼り付
けるための第二領域に区分する直線状の基準線を設定
し、その基準線上に部分的に切り離し用のミシン目を形
成すると共に、ミシン目を形成しなかった部分から第一
領域側に延びる舌片を形成するようにスリットを前記ミ
シン目に実質的に接続させて形成し、更にそのベースシ
ートの裏面には、第一領域内で且つ少なくとも前記舌片
を除いた領域に第一粘着剤層を、第二領域内に第二粘着
剤層を設けるという構成としたものである。ここで、
「スリットを前記ミシン目に実質的に接続させて」と
は、ミシン目を切断した時にその切断がスリットにまで
及ぶようにスリットとミシン目を接続した状態を意味す
るものであり、ミシン目の端部の切れ目がスリットから
多少離れた状態をも含むものである。本発明はこの構成
により、タブシールに設定した基準線が巻取紙の紙端縁
にほぼ重なるように、そのタブシールを裏面の第一及び
第二粘着剤層を利用して紙端とその前の巻取表面に貼り
付け、紙端を巻取表面に固定すると、舌片が紙端縁を覆
う状態となり、このため、巻取を紙継ぎのために回転さ
せた時に紙端が風をはらんで膨らむということが少なく
なり、タブシールが剥がれたり、切れたりすることが少
なくなる。また、ベースシートの紙端に貼り付けられた
部分と巻取表面に貼り付けられた部分とはミシン目とス
リットによって区分されているので、ミシン目のみを切
断することで紙端を巻取から引き出すことができ、その
ミシン目はタブシール幅に比べて短いので、ミシン目の
切断に要する力はあまり大きくなく、このため紙継ぎ時
に支障なく切断でき、紙継ぎ不良を生じることがない。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明のタブシールは、巻取紙の
紙端を巻取表面に貼り付けるためのベースシートを有
し、該ベースシートは、そのベースシートを第一領域と
第二領域に区分するように設定した直線状の基準線上に
部分的に形成された切り離し用のミシン目を有すると共
に、前記基準線のミシン目を形成していない部分から前
記第一領域側に延びる舌片を形成するように前記ミシン
目に実質的に接続して形成されたスリットを有してお
り、更に、前記ベースシートはその裏面の、前記第一領
域内で且つ少なくとも前記舌片を除いた領域に第一粘着
剤層を有し、前記第二領域内に第二粘着剤層を有してい
ることを特徴とする。この構成のタブシールは、裏面の
第一粘着剤層及び第二粘着剤層を利用して、タブシール
に設定した基準線が巻取紙の紙端縁にほぼ重なるように
紙端とその前の巻取表面に貼り付けることで、紙端を巻
取表面に固定することができ、その状態では舌片が紙端
縁を覆う状態となるため、巻取を紙継ぎのために回転さ
せた時に紙端が風をはらむということが少なくなり、タ
ブシールが剥がれたり、切れたりすることが少なくな
る。しかも、ミシン目はタブシール幅に比べて短いの
で、紙継ぎ時には支障なく切断でき、紙継ぎ不良を生じ
ることがない。また、このタブシールは矩形等の単純な
形状のベースシートにミシン目とスリットを加工し、第
一及び第二粘着剤層を設けることで製造できるので、低
コストで製造可能である。
【0008】ここで、切り離し用のミシン目は基準線上
に部分的に形成すればよく、具体的には1箇所に基準線
よりも短い長さに形成してもよいし、間隔をあけた複数
箇所に形成してもよいが、なかでも、基準線の両端(ベ
ースシートの両端)にそれぞれ形成し、その両側のミシ
ン目の間に略コ字状のスリットによって舌片を形成する
構成とすることが好ましい。この構成とすると、ベース
シートの両端がミシン目でつながった状態となるため、
タブシールを取り扱い易くなるという利点が得られる。
【0009】ベースシートの表面には粘着剤層を設けな
くてもよいが、ベースシートの表面の、第一領域内で且
つ少なくとも前記舌片を除いた領域に第三粘着剤層を設
けておくことが好ましい。この構成とすると、第三粘着
剤層を、走行中の紙に対して巻取紙の紙端を貼り付ける
ための粘着剤層として使用できる。すなわち、この構成
のタブシールは紙端のほぐれ止めのみならず、紙継ぎ用
にも使用でき、従って、このタブシールで巻取に仕立て
を行った時には、紙端に紙継ぎ用の両面テープを貼り付
ける必要がなく、工程を簡略化できるという利点が得ら
れる。
【0010】本発明は、上記構成のタブシールを提供す
るのみならず、そのタブシールをつらねた形態のタブシ
ール連続体をも提供する。すなわち、このタブシール連
続体は、長尺のベースシートテープを有し、該ベースシ
ートテープは、長手方向に設定した基準線上に間隔を開
けて形成した複数の切り離し用のミシン目を有すると共
に、各ミシン目間に、前記基準線から一方の側に延びる
舌片を形成するように前記ミシン目に実質的に接続して
形成された略コ字状のスリットを有しており、更に、前
記ベースシートテープはその裏面の、前記基準線よりも
前記舌片が延び出した側で且つ少なくとも前記舌片を除
いた領域に第一粘着剤層を有し、前記基準線に関して反
対側の領域に第二粘着剤層を有していることを特徴とす
る。この構成のタブシール連続体は長手方向に適当な間
隔で切り離すことで、上記構成のタブシールを作成でき
る。
【0011】ここで、このタブシール連続体にも、前記
ベースシートテープの表面の、前記基準線よりも舌片が
延び出した側で且つ少なくとも前記舌片を除いた領域に
第三粘着剤層を設けておくことが好ましく、これによ
り、表面に第三粘着剤層を備えたタブシールを提供でき
る。
【0012】また、前記したタブシール連続体におい
て、ベースシートテープの表面の、少なくとも前記第三
粘着剤層の上に剥離テープを貼り付け、その剥離テープ
と前記ベースシートテープをロール状に巻き取った構成
とすることが好ましい。この構成とすれば、タブシール
連続体をロールの形態で供給でき、取り扱いが容易とな
る。
【0013】
【実施例】以下、図面に示す本発明の好適な実施例を説
明する。図1は本発明の1実施例によるタブシール10
を用いて仕立てを行った巻取を示す概略斜視図、図2
(a)はその巻取のタブシール取付部分を拡大して示す
概略平面図、(b)はそのA−A概略断面図、図3はタ
ブシール10の概略裏面図である。図1〜図3におい
て、1は巻取、2は巻取紙、2aは巻取1の軸線に平行
に形成された紙端縁2aaを備えた紙端、10はその紙
端2aを巻取表面にほぐれ止めすると共に紙継ぎにも使
用されるタブシールである。本実施例では3個のタブシ
ール10が用いられているが、この個数は適宜増減可能
である。
【0014】各タブシール10は、全体が矩形状をなし
たベースシート11を有している。このベースシート1
1は、通常、紙或いは合成紙で作られる。ベースシート
11には、そのベースシート11を第一領域11aと第
二領域11bに区分するように直線状の基準線O−Oが
設定されており、その基準線O−O上の両端に位置する
ように一対の切り離し用のミシン目12、12が間隔を
あけて形成され、その間に、略コ字状をなすようにスリ
ット13a、13b、13cが形成され、舌片14を形
成している。
【0015】ここで、スリット13a、13cはそれぞ
れ、ミシン目12、12に実質的につながり且つ直角に
交差するように形成されており、スリット13bは基準
線O−Oから第一領域11a側に離れた位置に平行に形
成されている。かくして、舌片14は基準線O−Oから
第一領域11a内に延び出すように形成されている。こ
の舌片14は、タブシール10を、第一領域11aが紙
端2aの上になり、基準線O−Oが紙端縁2aaにほぼ
重なるように、紙端2aとその前の巻取表面に貼り付け
た時、舌片14が紙端縁2aaを覆う状態となるように
設けるものであり、ミシン目12から舌片14の先端ま
での長さdは、タブシール10の貼り付け時に、貼り付
け位置に多少の誤差があっても舌片14で確実に紙端縁
2aaを覆うことができるよう2〜10mm程度に、好
ましくは4〜5mm程度に定められている。ミシン目1
2に交差するように形成されたスリット13a、13c
は、その後端(スリット13bとは反対側の端部)がミ
シン目12と一致するように形成してもよいが、図示実
施例のように、ミシン目12を少し超えて延びるように
しておくことが好ましい。このようにしておくと、ミシ
ン目12及びスリット13a〜13cの加工位置に多少
の誤差があっても、ミシン目12とスリット13a、1
3cを確実に接続させることができ、ミシン目12を切
断するのみで、タブシール10を二つの部分に分離でき
る。
【0016】ベースシート11の裏面には、基準線O−
Oの片側の第一領域11a内で且つ少なくとも舌片14
を除いた領域に第一粘着剤層16が設けられ、基準線O
−Oの反対側の第二領域11b内に第二粘着剤層17が
形成されている。これらの第一粘着剤層16及び第二粘
着剤層17は、ベースシート11に直接粘着剤を塗布し
て形成してもよいし、ベースシート11に両面テープを
貼り付けることで形成してもよい。第一粘着剤層16及
び第二粘着剤層17はそれぞれ、タブシール10を紙端
2a上と、その紙端2aの前に位置する巻取表面に貼り
付けるためのものである。その形状は、図2(b)に示
す形状に限らず、適宜変更可能であり、例えば、図4
(a)、(b)、(c)に示すような形状としてもよ
い。
【0017】図1、図2において、ベースシート11の
表面には、基準線O−Oの片側の第一領域11a内で且
つ少なくとも舌片14を除いた領域に第三粘着剤層18
が設けられている。この第三粘着剤層18は紙継ぎに当
たって走行中の紙に紙端2aを貼り付けるためのもので
ある。この第三粘着剤層18の形状も適宜変更可能であ
り、例えば、図5に示すような形状としてもよい。第
一、第二及び第三粘着剤層16〜18に使用する粘着剤
としては、低温でも接着性の良いアクリル系のものが好
ましい。
【0018】なお、図示は省略しているが、タブシール
10の保管、取り扱い等を容易にするため、第一、第二
及び第三粘着剤層16〜18には適当な形状の剥離紙を
貼り付けており、使用に際して除去するようになってい
る。
【0019】次に、上記構成のタブシール10の使用方
法を説明する。巻取1の紙端2aを所定形状にカットし
た後、その紙端2aに複数個のタブシール10を適当な
間隔をあけて貼り付け、巻取1の表面に固定する。この
際、タブシール10の貼り付け位置は、第一領域11a
が紙端2aの上に位置し、基準線O−O(ミシン目1
2)が紙端縁2aaにほぼ重なるように、定めておく。
これにより、舌片14が紙端縁2aaを覆う状態となる
と共に、ミシン目12を切り離すことにより、紙端2a
を巻取1の表面から離すことができる。この状態で、巻
取1は印刷機等にセットされ、紙継ぎに使用される。
【0020】図1において、紙継ぎの際、巻取1は周速
が走行中の紙(図示せず)の速度にほぼ一致するよう
に、矢印B方向に回転させられ、次いで、走行中の紙に
押し付けられ、タブシール10の表面の第三粘着剤層1
8によって走行中の紙に貼り付けられる。そして、タブ
シール10の第三粘着剤層18が走行中の紙に貼り付け
られると、その部分が走行中の紙によって引き出され、
タブシール10のミシン目12が切り離され、紙端2a
が走行中の紙と共に走行して、印刷機等の機械に対する
紙通しが行われる。
【0021】以上の動作中において、巻取1が矢印B方
向に回転した時、紙端縁2aaのタブシール10、10
ではさまれた領域は露出しているため、その下に風が入
って紙端2aを持ち上げる恐れがある。しかしながら、
幅W(紙端縁2aaに沿った方向の長さ)の大きいタブ
シール10、10を用いることで、タブシール10、1
0の間隔Lを小さくすることができ、露出した紙端縁2
aaから風が入って紙端2aを持ち上げるという現象を
回避することができる。また、各タブシール10内にお
いて、両端のミシン目12、12ではさまれた領域(舌
片14の形成領域)では紙端2aが巻取表面に貼り付け
られていないが、その部分は舌片14で覆われるため紙
端2aの下に風が入ることはなく、従って、この部分で
も紙端2aが持ち上げられるということはない。かくし
て、巻取1の回転中に紙端2aが剥がれたり、浮き上が
ったりするということがない。また、紙端2aがタブシ
ール10の第三粘着剤層18によって走行中の紙に貼り
付けられた後は、タブシール10の両端に形成している
ミシン目12のみを切り離せばよいので、幅Wの大きい
タブシール10を用いてもミシン目12の切断に過大な
力を要することはなく、タブシール10の各ミシン目1
2を支障なく切り離すことができる。このようにして、
常に良好な紙継ぎを行うことができ、また、紙継ぎ速度
を高めることができる。
【0022】ここで、隣接したタブシール10、10の
間隔Lとしては、紙端2aの浮き上がりを防止するため
には狭い方がよく、通常200mm以下が好ましく、更
には、50〜100mm程度が好ましい。タブシール1
0の幅W及びミシン目12の長さは、巻取の紙幅、タブ
シール10の使用枚数、ミシン目12の引き裂き強度等
に応じて定めるが、通常、幅Wとしては150〜300
mm程度が好ましく、またミシン目12の長さとして
は、20〜50mm程度が好ましい。もちろんこれ以外
の数値を選定してもよいことは言うまでもない。
【0023】以上に説明した実施例のタブシール10
は、ベースシート11の表面に第三粘着剤層18を設け
ているが、この第三粘着剤層18は省略してもよい。そ
の場合には、図6に示すように、紙端2aを、表面に粘
着剤層を設けていないタブシール10Aでほぐれ止めし
た後、紙端2a上に両面テープ20を貼り付け、この両
面テープ20を用いて走行中の紙に貼り付ける構成とす
ればよい。
【0024】図7は上記したタブシール10の他の使用
例を示すものである。この使用例では、紙端2cが、巻
取の軸線に平行な紙端縁2caと、その両端に続く略V
字状の紙端縁2cbを有しており、その紙端2cの先端
を一枚のタブシール10によって巻取表面にほぐれ止め
し、且つV字状の両辺に沿って両面テープ22を貼り付
けたものである。この場合にも、図1に示す実施例と同
様に、紙端2cの紙端縁2caをタブシール10の舌片
14が覆うので、その下に風が入って紙端2cを持ち上
げるということがなく、良好な紙継ぎを行うことができ
る。
【0025】上記実施例のタブシール10は、ベースシ
ート11の基準線O−Oの両端にミシン目12を形成し
ているが、ミシン目12の形成位置は適宜変更可能であ
る。例えば、図8(a)に示す実施例のタブシール10
Bは、中央の舌片14とそれをはさむように形成された
一対のミシン目12の更に外側に、スリット13d、1
3eによって舌片14Aを形成したものである。図8
(b)に示す実施例のタブシール10Cは、間隔をあけ
て3つのミシン目12を形成し、それぞれの間に、スリ
ット13a、13b、13cによって舌片14を形成し
たものである。これらのタブシール10B、10Cは、
タブシールの幅を長くできるので、1つの巻取に対する
使用枚数を少なくできる。また、一枚のタブシールに設
けるミシン目及び舌片の数を更に増やすことでより長い
タブシールを形成することも可能であり、巻取幅にほぼ
等しいタブシールを作成すれば、図1に示す形状の紙端
2aに対しても、一枚のタブシールで紙端をほぐれ止め
することができる。
【0026】図9は本発明のタブシール連続体の一実施
例の一部の裏面を示すものである。このタブシール連続
体25は、長尺のベースシートテープ26を有し、その
ベースシートテープ26には、長手方向に設定した基準
線O−O上に一定の間隔を開けて複数の切り離し用のミ
シン目12を形成すると共に、各ミシン目12、12間
に、基準線O−Oから一方の側に延びる舌片14を形成
するようにミシン目12に実質的に接続して形成された
略コ字状のスリット13a、13b、13cを有してい
る。そして、そのベースシートテープ26はその裏面
の、基準線O−Oよりも舌片14が延び出した側で且つ
少なくとも舌片14を除いた領域に第一粘着剤層16を
有し、前記基準線に関して反対側の領域に第二粘着剤層
17を有し、更に、表面にも、基準線O−Oよりも舌片
14が延び出した側で且つ少なくとも舌片14を除いた
領域に第三粘着剤層(図示せず)を有している。
【0027】このタブシール連続体25は、例えば、二
点鎖線27で示す位置を切り離すことで、図3に示す形
状のタブシール10を作製できる。通常、このタブシー
ル連続体25は、第三粘着剤層の上に剥離テープを貼り
付け、その剥離テープとベースシートテープ26をロー
ル状に巻き取った形態で供給される。そして使用に際し
ては、所望位置を切断することで所望長さのタブシール
とすることができ、巻取紙端のほぐれ止めに使用され
る。
【0028】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明のタブシ
ールは、巻取紙の紙端を巻取表面にほぐれ止めした時
に、紙端縁をタブシールに形成している舌片が覆うこと
となり、巻取を紙継ぎのために回転させた時に紙端が風
をはらんで膨らむということが少なく、タブシールが剥
がれたり、切れたりすることを防止でき、また、紙端を
走行中の紙に貼り付けて引き出す時には、タブシールの
一部に形成しているミシン目のみを切断すればよいの
で、ミシン目の切断に要する力が小さく、このため、紙
継ぎ時に支障なく切断でき、良好に紙継ぎを行うことが
でき、しかも、タブシールは構造が簡単なため低コスト
で製造できるという効果を有している。
【0029】また、本発明のタブシール連続体は、長尺
のタブシールテープを長手方向に適当な間隔を開けて切
り離すことで、本発明のタブシールを作製できるという
効果を有している。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例のタブシールを用いて仕立て
を行った巻取の概略斜視図
【図2】(a)は図1に示す巻取のタブシール取付部分
を拡大して示す概略平面図 (b)はそのA−A概略断面図
【図3】タブシール10の概略裏面図
【図4】(a)、(b)、(c)はそれぞれ、タブシー
ル10の裏面の粘着剤層16、17の変形例を示す概略
裏面図
【図5】タブシール10の表面の粘着剤層18の変形例
を示す概略平面図
【図6】本発明の他の実施例によるタブシール10Aを
用いて仕立てを行った巻取の概略斜視図
【図7】タブシール10を用いて仕立てを行った巻取の
他の例を示す概略斜視図
【図8】(a)、(b)はそれぞれ、タブシールの変形
例を示す概略平面図
【図9】本発明の実施例によるタブシール連続体の一部
を示す概略裏面図
【図10】従来の巻取の仕立て形態及びそれに用いるタ
ブシールを示す概略斜視図
【図11】図10に示すタブシールを用いた時の問題点
を説明する概略斜視図
【図12】従来の巻取の仕立て形態の他の例及びそれに
用いるタブシールを示す概略平面図
【図13】図12に示すタブシールを用いた時の問題点
を説明する概略斜視図
【符号の説明】
1 巻取 2a 紙端 2aa 紙端縁 10 タブシール 11 ベースシート 11a 第一領域 11b 第二領域 12 ミシン目 13a、13b、13c スリット 14 舌片 16 第一粘着剤層 17 第二粘着剤層 18 第三粘着剤層 25 タブシール連続体

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 巻取紙の紙端を巻取表面に貼り付けるた
    めのベースシートを有し、該ベースシートは、そのベー
    スシートを第一領域と第二領域に区分するように設定し
    た直線状の基準線上に部分的に形成された切り離し用の
    ミシン目を有すると共に、前記基準線のミシン目を形成
    していない部分から前記第一領域側に延びる舌片を形成
    するように前記ミシン目に実質的に接続して形成された
    スリットを有しており、更に、前記ベースシートはその
    裏面の、前記第一領域内で且つ少なくとも前記舌片を除
    いた領域に第一粘着剤層を有し、前記第二領域内に第二
    粘着剤層を有していることを特徴とする巻取紙のほぐれ
    止め用タブシール。
  2. 【請求項2】 前記切り離し用のミシン目が前記ベース
    シートの両端に形成されており、両ミシン目の間に略コ
    字状のスリットが形成されて舌片を形成していることを
    特徴とする請求項1記載の巻取紙のほぐれ止め用タブシ
    ール。
  3. 【請求項3】 前記ベースシートの表面の、前記第一領
    域内で且つ少なくとも前記舌片を除いた領域に第三粘着
    剤層を有していることを特徴とする請求項1又は2記載
    の巻取紙のほぐれ止め用タブシール。
  4. 【請求項4】 長尺のベースシートテープを有し、該ベ
    ースシートテープは、長手方向に設定した基準線上に間
    隔を開けて形成した複数の切り離し用のミシン目を有す
    ると共に、各ミシン目間に、前記基準線から一方の側に
    延びる舌片を形成するように前記ミシン目に実質的に接
    続して形成された略コ字状のスリットを有しており、更
    に、前記ベースシートテープはその裏面の、前記基準線
    よりも前記舌片が延び出した側で且つ少なくとも前記舌
    片を除いた領域に第一粘着剤層を有し、前記基準線に関
    して反対側の領域に第二粘着剤層を有していることを特
    徴とする巻取紙のほぐれ止め用タブシール連続体。
  5. 【請求項5】 前記ベースシートテープの表面の、前記
    基準線よりも前記舌片が延び出した側で且つ少なくとも
    前記舌片を除いた領域に第三粘着剤層を有していること
    を特徴とする請求項4記載の巻取紙のほぐれ止め用タブ
    シール連続体。
  6. 【請求項6】 前記ベースシートテープの表面の、少な
    くとも前記第三粘着剤層の上に剥離テープが貼られてお
    り、その剥離テープと前記ベースシートテープがロール
    状に巻き取られていることを特徴とする請求項5記載の
    巻取紙のほぐれ止め用タブシール連続体。
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