JP3096186U - 偽造防止帳票 - Google Patents

偽造防止帳票

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秀之 野村
奨 高取
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 使用時の環境温度に左右されない安定した偽
造防止効果を発揮する。 【解決手段】 用紙11上に、サーモクロミックインキ
で印刷した標章部13と、標章部13の下層に積層して
印刷した背景部14と、を備えた真偽識別欄12を設け
る。このとき、標章部13の常温での配色と背景部14
の配色とを互いにコントラストの高い色に設定すること
で、標章部13の消色作用を確実に見極められるように
する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、各種証明書として好適な偽造防止帳票に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、身分証明書やその他の各種証明書に用いられる帳票には、隠し文字印 刷や透かし印刷等の偽造防止印刷が施されている。
【0003】 隠し文字印刷とは、網点の大小とコピー機の解像度の差を利用した偽造防止印 刷である。この印刷方法は、例えば隠し文字をコピー機で複写可能な大きな網点 で形成した場合には、背景をコピー機で複写不能な小さな網点で形成して印刷す るというものである。この隠し文字印刷によれば、肉眼では隠し文字は小さな網 点に埋もれて見えないが、コピー機で複写すると大きな網点だけが複写されて隠 し文字が浮かび上がって見えるようになる。
【0004】 ところが、この隠し文字印刷の場合には、コピー機で複写しなければ隠し文字 が現れないようになっているため、その場で即座に帳票の真偽判断ができないと いう最大の欠点がある。また、隠し文字印刷の場合、解像度の高いコピー機を使 えば隠し文字の背景の小さな網点までもが複写されてしまうため、近年急速に進 歩した高解像度のカラーコピー機やカラースキャナに対しては充分な偽造防止効 果が得られない。
【0005】 一方、透かし印刷とは、無色透明の油性インキを利用した偽造防止印刷である 。透かし印刷によると、油性インキが用紙の奥深くに浸透して通常の状態では見 えなくなるが、浸透した部分は他の部分に比べて光透過度が高くなり、用紙を光 にかざして見ると浸透したインキが透けて見えるようになる。
【0006】 ところが、この透かし印刷によると、帳票の原本において油性インキで印刷し た透かし印刷部分が他の部分に比べて際立っていることから、帳票に偽造防止印 刷が施されていることが容易に悟られてしまうという不具合がある。
【0007】 ところで、帳票において、このような隠し文字印刷や透かし印刷に加え、機能 インキによる変色印刷を併用する例も提案されている。この印刷方法は、所定温 度で変色するサーモクロミックインキの特性を利用したもので、用紙上に通常の 印刷インキで文字や絵柄を印刷し、その上に常温で同色のサーモクロミックイン キを用いて迷彩模様を印刷するというものである。そして、この迷彩模様を指で 触ると体温で温められたサーモクロミックインキが変色し、変色したサーモクロ ミックインキの間から下層の文字や絵柄が現れるようになっている。
【0008】 しかしながら、この変色印刷においては以下のような問題が指摘されている。
【0009】 サーモクロミックインキはインキ自体の濃度が低く、適正盛量のインキで所望 する印刷濃度を出すことは難しい。また、迷彩模様の印刷は、文字や絵柄を印刷 する通常の印刷インキとは種類の異なる特殊インキを用いて印刷するため、迷彩 模様の色相と文字や絵柄の色相とが同一となるようにインキの盛量や濃度を調整 するのは非常に煩わしい作業である。
【0010】 サーモクロミックインキは温度により色が変化する機能インキであり、一般的 なサーモクロミックインキは摂氏27度付近で消色するように設定されているも のが多い。このため、印刷時の環境と使用時の環境とで温度差がある場合や、使 用時の環境温度が変化する場合等のように、環境温度に起因してインキの色が変 化してしまうことがある。したがって、使用時の環境温度によっては所望のイン キの色が忠実に再現されているとは限らず、充分な偽造防止効果が得られない可 能性がある。
【0011】 すなわち、上記のような理由から、従来の変色印刷は、通常の印刷インキによ る文字や絵柄と、サーモクロミックインキによる迷彩模様とを同色に設定すると いう非常に煩わしい作業を伴うものであり、その偽造防止効果も使用時の環境温 度に左右される不安定なものとなっていた。
【0012】
【考案が解決しようとする課題】
本考案は、上記のような問題点に鑑みてなされたもので、その目的とするとこ ろは、使用時の環境温度にかかわらず、安定した偽造防止効果が得られる偽造防 止帳票を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本考案は、用紙上に真偽識別欄が設けられた偽造 防止帳票であって、真偽識別欄は、常温において有色で常温よりも高い温度で消 色するサーモクロミックインキで印刷された標章部と、標章部の下層に積層して 印刷された背景部と、を備え、標章部の常温での配色と背景部の配色とが互いに コントラストの高い色に設定されていることを特徴とする。
【0014】 本考案における標章とは、模様や絵柄などのデザイン化されたものを指すもの とし、以下に例示するものを含む。 (イ)都道府県、市町村、会社、その他団体などを表わす紋章やシンボルマーク (ロ)例えば県の花、木、鳥などをデザイン化したもの (ハ)上記(イ)や(ロ)のような発行元を特定できるものに限らず、星型など のように偽造防止帳票に一般的な記号や図形のデザインとして印刷されるもの
【0015】 また、コントラストの高い色は、黒色,紺色,緑色等の濃色系と白色,黄色, 水色等の淡色系のように色の濃淡による対比や、あるいは青色,水色,紺色等の 寒色系と赤色,橙色,黄色等の暖色系のように色彩による対比によって実現する ことができる。
【0016】 また、本考案は、用紙上に真偽識別欄が設けられた偽造防止帳票であって、真 偽識別欄は、常温において有色で常温よりも高い温度で消色するサーモクロミッ クインキで印刷された標章部と、標章部を囲んで印刷された周囲部と、を備え、 標章部の常温での配色と周囲部の配色とが互いにコントラストの高い色に設定さ れていることを特徴とする。
【0017】 さらに、本考案は、用紙上に真偽識別欄が設けられた偽造防止帳票であって、 真偽識別欄は、常温において有色で常温よりも高い温度で消色するサーモクロミ ックインキで印刷された標章部と、標章部を囲んで印刷された周囲部と、標章部 の下層に標章部と同形状に印刷された下地部と、を備え、標章部の常温での配色 と背景部の配色とが互いにコントラストの高い色に設定され、かつ背景部の配色 と下地部の配色とが互いにコントラストの高い色に設定されていることを特徴と する。
【0018】 尚、本考案において、背景部や周囲部は網点や細線で印刷した隠し文字で構成 することもでき、この場合、標章部の消色作用を容易に見極めるためには、背景 部や周囲部は標章部に重ならないように設けることが望ましい。さらに、標章部 の下層に下地部を形成し、背景部や周囲部の配色と下地部の配色とがコントラス トの高い色に設定されていると、標章部の消色後もコントラストが良好に維持さ れるため、真偽の識別が行ない易くなる。
【0019】
【考案の実施の形態】
以下、本考案の好適な実施の形態について、添付図面を参照しながら詳細に説 明する。以下の各実施形態では、偽造防止帳票の一例として市町村が発行する身 分証明書に適用した例を挙げて説明する。
【0020】 [第1実施形態] 図1は偽造防止帳票の第1実施形態の構成を示す平面図、図2は同偽造防止帳 票の断面図、図3は同偽造防止帳票の作用を説明する部分拡大図である。
【0021】 本実施形態の身分証明書10−1は、用紙11の表面に本人の氏名、住所、本 籍地等の個人情報が印刷されており、用紙11の同一面には本物と複写による偽 物とを判別するための真偽識別欄12が設けられている。本実施形態では、真偽 識別欄12は用紙11表面のほぼ全面にわたる大きさで設けられているが、真偽 識別欄12の設置箇所や設置個数に制限はなく自由である。真偽識別欄12は、 標章部13と、標章部13の下層に積層して印刷された背景部14とを備えて構 成されている。
【0022】 標章部13は、可逆性のサーモクロミックインキを用いて印刷される。すなわ ち、この標章部13は常温においては有色であるが、常温よりも高い温度で透明 に変色し、常温に戻ると復色するように作用する。
【0023】 標章部13によって形成される形状は、模様や絵柄などのデザイン化されたも のが望ましい。図面では標章部13は星型に形成されているが、例えば、本実施 形態のように市町村が発行する身分証明書に適用する場合には、発行元を特定で きる市町村章などを印刷すると良い。尚、本考案でいう標章とは以下に例示する ものを含む。 (イ)都道府県、市町村、会社、その他団体などを表わす紋章やシンボルマーク (ロ)例えば県の花、木、鳥などをデザイン化したもの (ハ)上記(イ)や(ロ)のような発行元を特定できるものに限らず、星型など のように偽造防止帳票に一般的な記号や図形のデザインとして印刷されるもの
【0024】 一方、背景部14は、サーモクロミックインキのような機能インキではなく、 紫外線硬化型インキ等の通常の印刷インキを使用して印刷される。また、背景部 14は本実施形態では網点で「複写」という隠し文字が印刷されている。
【0025】 さらに、本考案では標章部13の常温での配色と背景部14の配色とが互いに コントラストの高い色に設定されていることが特徴である。
【0026】 コントラストの高い色とは、例えば標章部13の色相が黒色,紺色,緑色等の 濃色系の場合には、背景部14の色相を白色,黄色,水色等の淡色系に設定して 色の濃淡の対比によって実現できる。また、標章部13の色相が青色,水色,紺 色等の寒色系の場合には、背景部14の色相を赤色,橙色,黄色等の暖色系に設 定して色彩の対比を利用することもできる。
【0027】 そして、この身分証明書10−1の真偽を識別する方法は、図3に示すように 真偽識別欄12を指で触るだけで良い。つまり、真偽識別欄12を指で触ると、 体温で温められたサーモクロミックインキが透明に変色して標章部13の色が消 えるため、背景部14の配色が現れる。このとき、標章部13の常温での配色と 背景部14の配色とのコントラストが良好なため、標章部13の色が消えたこと を容易に見極めることができる。
【0028】 したがって、指で触れたときに真偽識別欄12が標章の形状に消色しない身分 証明書は複製された偽物であることが分かる。また、従来の隠し文字印刷のよう に複写しなければ真偽判断できない方法とは異なり、コピー機等の特別な装置を 必要とせずにその場で簡単に真偽判断ができる。
【0029】 さらに、カラーコピー機やカラースキャナ等を用いて出力した場合、見た目に 全く同色となるように複製することは可能であるが、標章部13の消色・復色作 用まで複製することは不可能であるため、高解像度のカラーコピー機やカラース キャナに対する偽造防止効果も充分である。
【0030】 ところで、サーモクロミックインキと紫外線硬化型インキというように異なる 種類の印刷インキを使用する場合には、従来のように両者の配色を同色に設定す る方法よりも、本考案のように両者の配色をコントラストの高い色に設定する方 法を採用した方が、選択する印刷インキの色、濃度、盛量等の許容範囲が広く印 刷が容易である。
【0031】 また、使用時の環境温度によってはサーモクロミックインキによる標章が所望 の色に再現されていない場合もある。従来のように文字や絵柄の上に迷彩模様を 重ねて両者を同色に設定する方法によると、サーモクロミックインキの色の微妙 な変化だけでは迷彩模様と文字や絵柄との色の差異を読み取ることが困難な場合 もあり、真偽の判断に迷うケースも少なくない。
【0032】 これに対して、本考案によれば、標章部13の常温での配色と背景部14の配 色とのコントラストが高く、輪郭13aを注意して見ていれば標章部13の色が 消えたことは簡単に見極めることができる。また、標章部13と背景部14との コントラストが高く設定されていることにより、標章部13の色の微妙な変化ま で読み取る必要がなく、標章部13の色が変わったかどうかだけを観察すれば良 く真偽の判断に迷うことがない。さらに、指で触る前の真偽識別欄12は、標章 と背景との境目が際立ち目立っているが、標章は帳票に設けられたデザインの一 部として認識されるため、偽造防止印刷が施されていることを意識させることな く帳票を作製できるという利点がある。
【0033】 次に、本考案の他の実施形態について説明する。
【0034】 [第2実施形態] 図4は偽造防止帳票の第2実施形態の構成を示す断面図、図5は同偽造防止帳 票の作用を説明する部分拡大図である。本実施形態と第1実施形態とで同一の箇 所には同一符号を附してその詳細な説明は省略する。
【0035】 図4に示すように、本実施形態の身分証明書10−2が第1実施形態の身分証 明書10−1と異なる点は、背景部14に替えて標章部13の形状を抜いて印刷 された周囲部15が設けられている点にある。
【0036】 すなわち、周囲部15は、標章部13に重ならないように標章部13を囲んで 設けられる。これは、サーモクロミックインキ自体の濃度が低いことから、周囲 部15の色が標章部13の色に影響して両者のコントラストが低下することを避 けるためである。
【0037】 また、周囲部15は、紫外線硬化型インキ等の通常の印刷インキを使用して印 刷され、本実施形態でも網点で図示しない「複写」という隠し文字が印刷されて いる。尚、標章部13の常温での配色と周囲部15の配色とは、第1実施形態と 同様に、互いにコントラストの高い色に設定される。
【0038】 図5に示すように、本実施形態の身分証明書10−2の真偽を判別する場合に も真偽識別欄12を指で触るだけで良い。本実施形態の場合、真偽識別欄12を 指で触ると、体温で温められたサーモクロミックインキが透明に変色して標章部 13の色が消え、標章の形状が標章部13の下層にある用紙11の地色で浮かび 上がる。ここで、標章部13の常温での配色と周囲部15の配色とは、コントラ ストが良好なため、標章部13の色が消えたことを容易に見極めることができ、 第1実施形態と同様に簡単かつ確実な方法で真偽の判断ができる。
【0039】 また、本実施形態では、標章部13は用紙11の上に直接印刷されるため、周 囲部15の色の干渉を受けずに、サーモクロミックインキ本来の色を忠実に再現 できる。さらに、周囲部15は標章の形状を抜いて印刷されているため、標章部 13が消色したときに、周囲部15との輪郭13aを第1実施形態に比べてより はっきりと捉えることができるという利点もある。
【0040】 [第3実施形態] 図6は偽造防止帳票の第3実施形態の構成を示す断面図、図7は同偽造防止帳 票の作用を説明する部分拡大図である。本実施形態と第1実施形態とで同一の箇 所には同一符号を附してその詳細な説明は省略する。
【0041】 図6に示すように、本実施形態の身分証明書10−3が第1実施形態の身分証 明書10−1と異なる点は、背景部14に替えて標章部13の形状を抜いて印刷 された周囲部15が設けられている点と、標章部13の下層に下地部16が印刷 されている点にある。
【0042】 周囲部15は、上述したコントラストの低下を避けるという理由から、標章部 13に重ならないように標章部13を囲んで設けられる。また、本実施形態にお いても、周囲部15は、網点で図示しない「複写」という隠し文字が印刷され、 標章部13の常温での配色と周囲部15の配色とは、互いにコントラストの高い 色に設定される。
【0043】 一方、下地部16は、周囲部15と同様に紫外線硬化型インキ等の通常の印刷 インキを用いて標章部13と同一の形状で印刷される。また、下地部16の配色 と周囲部15の配色とは、互いにコントラストの高い色に設定される。
【0044】 図7に示すように、本実施形態の身分証明書10−3の真偽を判別する場合に も真偽識別欄12を指で触るだけで良い。本実施形態の場合、真偽識別欄12を 指で触ると、体温で温められたサーモクロミックインキが透明に変色して標章部 13の色が消え、標章の形状が標章部13の下層にある下地部16の色で浮かび 上がる。ここで、標章部13の常温での配色と周囲部15の配色とは、コントラ ストが良好なため、標章部13の色が消えたことを容易に見極めることができ、 第1実施形態と同様に簡単かつ確実な方法で真偽の判断ができる。
【0045】 また、本実施形態では、標章部13の消色後にも、下地部16の配色と周囲部 15の配色とのコントラストが良好に維持されているため、第1実施形態や第2 実施形態に比べてより一層真偽の識別が行ない易くなるという利点がある。
【0046】 尚、上述した各実施形態では市町村が発行する身分証明書に適用した例を挙げ て説明したが、本考案は、大学における学生証や病院におけるカルテ等の各種証 明書にも全く同様に適用できる。
【0047】 また、各実施形態では、背景部14や周囲部15の構成として網点や細線によ る隠し文字印刷を利用しているが、図8(a)(b)(c)に示すように、背景 部14−1や周囲部15−1をそれぞれベタ印刷しても構わない。さらに、上述 したような真偽識別欄12さえ備えていれば、周知の透かし印刷等のその他の偽 造防止印刷を併用することもでき、その場合にはより一層安全な偽造防止帳票と なる。
【0048】
【考案の効果】
以上詳細に説明したように、本考案に係る偽造防止帳票によれば以下のような 効果を奏する。
【0049】 (1)真偽識別欄を指で触ると、体温で温められたサーモクロミックインキが透 明に変色し、標章部の色が消えることで標章の形状が用紙の地色や下地部の色で 浮かび上がる。したがって、指で触れたときに真偽識別欄が標章の形状に消色し ない帳票は複製された偽物であることが分かり、コピー機等の装置を使わずにそ の場で即座に真偽判断ができる。
【0050】 (2)真偽識別欄は、標章部と周囲部とが重ならないように標章部を囲んで設け られ、かつ両者の配色が互いにコントラストの高い色に設定されていると、標章 部が消色したときに周囲部との輪郭をよりはっきりと捉えることができる。よっ て、標章部の色の微妙な変化まで読み取る必要がなく、色が変わったかどうかだ けを観察すれば良いため、真偽の判断を誤る恐れもない。
【0051】 (3)指で触る前の真偽識別欄は、標章部と背景部、または標章部と周囲部との 境目が際立っているが、標章は帳票に設けられたデザインの一部として認識され るため、偽造防止印刷が施されていることを意識させることなく帳票を作製でき る。
【0052】 (4)カラーコピー機やカラースキャナ等を用いて出力しても標章部の消色・復 色作用まで複製することは不可能であるため、高解像度の複写装置に対しても確 実に偽造防止効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態の構成を示す平面図。
【図2】図1に示すA−A線断面図。
【図3】第1実施形態の作用を説明する部分拡大図。
【図4】第2実施形態の構成を示す断面図。
【図5】第2実施形態の作用を説明する部分拡大図。
【図6】第3実施形態の構成を示す断面図。
【図7】第3実施形態の作用を説明する部分拡大図。
【図8】その他の実施形態の構成を示す断面図。
【符号の説明】
10−1,10−2,10−3…偽造防止帳票 11…用紙 12…真偽識別欄 13…標章部 13a…輪郭 14,14−1…背景層 15,15−1…周囲部 16…下地部

Claims (6)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 用紙上に真偽識別欄が設けられた偽造防
    止帳票であって、 上記真偽識別欄は、 常温において有色で常温よりも高い温度で消色するサー
    モクロミックインキで印刷された標章部と、 上記標章部の下層に積層して印刷された背景部と、を備
    え、 上記標章部の常温での配色と背景部の配色とが互いにコ
    ントラストの高い色に設定されていることを特徴とする
    偽造防止帳票。
  2. 【請求項2】 用紙上に真偽識別欄が設けられた偽造防
    止帳票であって、 上記真偽識別欄は、 常温において有色で常温よりも高い温度で消色するサー
    モクロミックインキで印刷された標章部と、 上記標章部を囲んで印刷された周囲部と、を備え、 上記標章部の常温での配色と周囲部の配色とが互いにコ
    ントラストの高い色に設定されていることを特徴とする
    偽造防止帳票。
  3. 【請求項3】 用紙上に真偽識別欄が設けられた偽造防
    止帳票であって、 上記真偽識別欄は、 常温において有色で常温よりも高い温度で消色するサー
    モクロミックインキで印刷された標章部と、 上記標章部を囲んで印刷された周囲部と、 上記標章部の下層に当該標章部と同形状に印刷された下
    地部と、を備え、 上記標章部の常温での配色と周囲部の配色とが互いにコ
    ントラストの高い色に設定され、かつ上記周囲部の配色
    と下地部の配色とが互いにコントラストの高い色に設定
    されていることを特徴とする偽造防止帳票。
  4. 【請求項4】 用紙上に真偽識別欄が設けられた偽造防
    止帳票であって、 上記真偽識別欄は、 常温において有色で常温よりも高い温度で消色するサー
    モクロミックインキで印刷された標章部と、 上記標章部の下層に積層して網点または細線で隠し文字
    が印刷された背景部と、を備え、 上記標章部の常温での配色と背景部の配色とが互いにコ
    ントラストの高い色に設定されていることを特徴とする
    偽造防止帳票。
  5. 【請求項5】 用紙上に真偽識別欄が設けられた偽造防
    止帳票であって、 上記真偽識別欄は、 常温において有色で常温よりも高い温度で消色するサー
    モクロミックインキで印刷された標章部と、 上記標章部を囲んで網点または細線で隠し文字が印刷さ
    れた周囲部と、を備え、 上記標章部の常温での配色と周囲部の配色とが互いにコ
    ントラストの高い色に設定されるとともに、上記標章部
    と周囲部とが重ならないように印刷されていることを特
    徴とする偽造防止帳票。
  6. 【請求項6】 用紙上に真偽識別欄が設けられた偽造防
    止帳票であって、 上記真偽識別欄は、 常温において有色で常温よりも高い温度で消色するサー
    モクロミックインキで印刷された標章部と、 上記標章部を囲んで網点または細線で隠し文字が印刷さ
    れた周囲部と、 上記標章部の下層に当該標章部と同形状に印刷された下
    地部と、を備え、 上記標章部の常温での配色と周囲部の配色とが互いにコ
    ントラストの高い色に設定され、かつ上記周囲部の配色
    と下地部の配色とが互いにコントラストの高い色に設定
    されるとともに、上記標章部と周囲部とが重ならないよ
    うに印刷されていることを特徴とする偽造防止帳票。
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