JP3095966B2 - 圧延ロールの研削方法 - Google Patents
圧延ロールの研削方法Info
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Description
に関する。さらに詳しくは、たとえば鋼板などの連続圧
延などの際に用いられている圧延ロールの研削方法に関
する。
一般に圧延機が用いられており、該圧延機の圧延ロール
によって鋼板などの圧延が行なわれているが、かかる圧
延操作を繰り返していくうちに圧延ロールが摩耗するた
め、該圧延ロールには、かかる摩耗による摩耗段差が生
じる。
とえばオンラインプロフィールメータによって求められ
たロール全長における計測値にもとづいて、イニシャル
ロールプロフィール関数および二次曲線・cos関数の
うちの1種類の関数であらかじめ近似して目標ロールプ
ロフィールを求め、これと実測によって求められた実測
ロールプロフィールとの差を研削量とし、かかる研削量
の分だけ圧延ロールをオンラインロールグラインダーで
研削するロール研削方法が提案されている(特開平1−
249207号公報)。
圧延中の鋼板による加熱によって発生する圧延ロールの
サーマルクラウンの影響を含んだ実測ロールプロフィー
ルデータで目標ロールプロフィールを作成するため、求
められた目標ロールプロフィールは凸部が急峻であり、
この目標ロールプロフィールにもとづいて圧延ロールを
研削したのち、常温に冷却した際には、該圧延ロール
は、過研削のロールプロフィールを有し、所定のイニシ
ャルロールプロフィールがえられず、また研削が必要以
上に行なわれるため、研削コストが増大するという欠点
がある。
延材が通る位置に存在するロール摩耗段差のうちの左右
それぞれの最大摩耗段差部とそれらの外側部から研削を
始めるオンラインロール研削方法が提案されている(特
開昭63−144810号公報)。
最大摩耗段差の外側を研削するため、通板部のサーマル
クラウンの影響を受けず、過研削を避けることができる
という利点がある。しかしながら、かかるオンラインロ
ール研削方法には、ロールを研削しながら該ロールのロ
ールプロフィールを継続して精度よく測定することがで
きないため、該ロールのロールプロフィールを目標ロー
ルプロフィールどおりに精度よく研削することができな
いという欠点がある。
術に鑑みてなされたものであり、未通板部のサーマルク
ラウンを考慮した目標ロールプロフィールを有し、最大
摩耗段差および摩耗段差がほとんどない圧延ロールを与
え、該圧延ロールの研削量の低減を図ることができ、ま
た圧延鋼板の形状不良の解消および通板時の安定性の向
上を図ることができる圧延ロールの研削方法を提供する
ことを目的とする。
によって摩耗段差が生じた圧延ロールに研削を施して該
圧延ロールの摩耗段差をなくする圧延ロールの研削方法
であって、圧延ロールのロールプロフィールをオンライ
ンプロフィールメータで測定し、えられた実測ロールプ
ロフィールのうち未通板部の実測ロールプロフィールに
もとづいて未通板部における目標ロールプロフィールを
求め、該目標ロールプロフィールにしたがって圧延ロー
ルの未通板部を研削する方法であり、前記未通板部にお
ける目標ロールプロフィールを未通板部における実測ロ
ールプロフィールにもとづいて最小二乗法によって求め
る圧延ロールの研削方法に関する。
て、えられた実測ロールプロフィールのうち通板部の実
測ロールプロフィールにもとづいて通板部における目標
ロールプロフィールを求め、該目標ロールプロフィール
にしたがって圧延ロールの通板部を研削する方法であ
り、前記通板部における目標ロールプロフィールを通板
部における実測ロールプロフィールにもとづいて最小二
乗法によって求める圧延ロールの研削方法に関する。
ロールの通板部および未通板部のロールプロフィールを
オンラインプロフィールメータで測定し、えられた実測
ロールプロフィールのうち未通板部の実測ロールプロフ
ィールにもとづいて未通板部における目標ロールプロフ
ィールを求め、該目標ロールプロフィールにしたがって
圧延ロールの未通板部を研削することにより、圧延ロー
ルの研削が行なわれる。
に、圧延ロールのロールプロフィールをオンラインプロ
フィールメータで測定し、その測定データのすべてを全
長にわたって採用するのではなく、特定の位置、すなわ
ち圧延ロールの未通板部における実測ロールプロフィー
ルを採用することにより、目標ロールプロフィールを求
め、該目標ロールプロフィールと実測ロールプロフィー
ルとの差にもとづいて研削量を決定し、圧延ロールの未
通板部をオンライン中に研削する点に特徴がある。
ールの未通板部のサーマルクラウンを考慮した凸部が急
峻ではない目標ロールプロフィールを作成することがで
き、該目標ロールプロフィールにもとづいてオンライン
で圧延ロールを研削するので、冷却状態で過研削のない
イニシャルロールプロフィールを確保することができ
る。
プロフィールにしたがってオンライン中のロールを研削
するので、最大摩耗段差および摩耗段差がほとんどない
ロールプロフィールを有する圧延ロールとすることがで
きるとともに、圧延ロールの凸形状の急峻さがロール未
通板部でも減少し、所望の圧延ロールのロールプロフィ
ールをうることができ、ひいては通板される鋼帯などの
形状確保とともに研削量の削減が図れるので、研削に関
するコストの低減を図ることができる。
第2に、未通板部における目標ロールプロフィールを未
通板部における実測ロールプロフィールにもとづいて最
小二乗法によって求める点に特徴がある。
ルを求めたばあいには、該目標ロールプロフィールにも
とづいてオンラインで圧延ロールを研削することによ
り、冷却状態で過研削のないすぐれたイニシャルロール
プロフィールを確保することができる。
は、第3に、えられた実測ロールプロフィールのうち通
板部の実測ロールプロフィールにもとづいて通板部にお
ける目標ロールプロフィールを求め、該目標ロールプロ
フィールにしたがって圧延ロールの通板部を研削する点
に特徴がある。
らず、通板部の目標ロールプロフィールを求めたばあ
い、これら未通板部および通板部のサーマルクラウンが
それぞれの区間のみで考慮されているため、オンライン
で圧延ロールを研削することにより、該圧延ロールの冷
却状態で該圧延ロールの全長にわたって過研削がないイ
ニシャルロールプロフィールを確保することができる。
とくに、通板部における目標ロールプロフィールを通板
部における実測ロールプロフィールにもとづいて最小二
乗法によって求めたばあい、前記圧延ロールの冷却状態
で、その全長にわたって過研削がより一層少ないイニシ
ャルロールプロフィールを確保することができる。
施例にもとづいて説明する。
着し、幅625〜1731mmの鋼板のコイル(圧延長
さ74km)108本を走行させたのち、該圧延ロール
全体(通板部および未通板部)のロールプロフィールを
オンラインプロフィールメータで測定した。その結果を
図1のPに示す。
を通過した鋼板の両側端を中心にしてロール外側方向に
120mm、ロール中心方向に120mmのそれぞれ2
40mmの範囲内で10mmきざみでロールプロフィー
ルデータを検出し、これらロールプロフィールデータの
なかで隣あうデータとのあいだで傾き(微分係数)を求
め、かかる傾き(絶対値)がもっとも大きい点とした。
その結果、図1中の点Aおよび点Bが通板部と未通板部
との境界であった。
点Bとのあいだのロールプロフィールデータ(未通板部
のロールプロフィールデータ)を10mmきざみで検出
し、これらのロールプロフィールデータにもとづいて最
小二乗法によって近似式を求めたのち、実測ロールプロ
フィールのプロフィールデータからこの近似式によって
求められた値を差し引いた値が最小となる点における実
測ロールプロフィールの値で接するようにY軸(縦軸)
方向に求められた2次曲線を移動させて目標ロールプロ
フィールを求めた。その結果を図1のQに示す。
ールプロフィールで囲まれた未通板部(図1中のハッチ
ングXおよびハッチングY)を研磨用砥石で研削したの
ち、常温にまで冷却した。常温にまで冷却したときの圧
延ロールのロールプロフィールを図2のAに示す。
かったほかは、実施例1と同様にして鋼板のコイル10
8本を走行させたのち、常温にまで冷却した。常温にま
で冷却したときの圧延ロールのロールプロフィールを図
2のBに示す。
によれば、圧延ロールの未通板部を研削するだけで圧延
ロールの研削量の低減を図ることができ、また常温に冷
却したばあいであっても、最大摩耗段差および摩耗段差
がほとんどなく、ほぼ平滑な表面状態を有する圧延ロー
ルに仕上げることができることがわかる。
に摩耗が生じており、該圧延ロールを稼働させたのち冷
却した際には、ロールプロフィールが大きく変化してし
まうことがわかる。
着し、幅813〜1266mmの鋼板のコイル(圧延長
さ79km)120本を走行させたのち、該圧延ロール
全体(通板部および未通板部)のロールプロフィールを
オンラインプロフィールメータで測定した。
を通過した鋼板の両側端を中心にしてロール外側方向に
120mm、ロール中心方向に120mmのそれぞれ2
40mmの範囲内で10mmきざみでロールプロフィー
ルデータを検出し、これらロールプロフィールデータの
なかで隣あうデータとのあいだで傾きを求め、かかる傾
き(絶対値)がもっとも大きい点とした。
ロフィールデータを10mmきざみで検出し、これらの
ロールプロフィールデータにもとづいて、通板部および
未通板部それぞれの目標ロールプロフィールを最小二乗
法によって近似式として求め、通板部および未通板部そ
れぞれの実測ロールプロフィールのプロフィールデータ
から近似式によって求められた値を差し引いた値の最小
値を求め、これらのうち小さいほうの点における実測ロ
ールプロフィールの値で接するようにY軸(縦軸)方向
に、それぞれ通板部および未通板部について求められた
2次曲線を移動させて目標ロールプロフィールを求め
た。
ルプロフィールを目標ロールプロフィールで囲まれた通
板部および未通板部を研磨用砥石で研削したのち、常温
にまで冷却した。
も、圧延ロールは平滑な表面状態を有し、圧延ロール未
通板部の急峻さが減少し、通板される鋼板の形状確保を
図ることができた。
ところ、実施例1で冷却後にえられた圧延ロールと対比
して、通板部でやや凹部が形成されたものの、最大摩耗
段差および摩耗段差がなく、ほぼ平滑な表面状態を有す
る圧延ロールに仕上っていた。
ば、未通板部のサーマルクラウンを考慮した目標ロール
プロフィールを有し、最大摩耗段差および摩耗段差がほ
とんどない圧延ロールを与え、圧延ロールの研削量の低
減を図ることができ、また圧延鋼板の形状不良の解消お
よび通板時の安定性の向上を図ることができる。
と目標ロールプロフィールを示す図である。
よび該研削を行なわなかったばあいにおける冷却後の圧
延ロールのロールプロフィールを示す図である。
Claims (2)
- 【請求項1】 圧延によって摩耗段差が生じた圧延ロー
ルに研削を施して該圧延ロールの摩耗段差をなくする圧
延ロールの研削方法であって、圧延ロールのロールプロ
フィールをオンラインプロフィールメータで測定し、え
られた実測ロールプロフィールのうち未通板部の実測ロ
ールプロフィールにもとづいて未通板部における目標ロ
ールプロフィールを求め、該目標ロールプロフィールに
したがって圧延ロールの未通板部を研削する方法であ
り、 前記未通板部における目標ロールプロフィールを未通板
部における実測ロールプロフィールにもとづいて最小二
乗法によって求める ことを特徴とする圧延ロールの研削
方法。 - 【請求項2】 えられた実測ロールプロフィールのうち
通板部の実測ロールプロフィールにもとづいて通板部に
おける目標ロールプロフィールを求め、該目標ロールプ
ロフィールにしたがって圧延ロールの通板部を研削する
方法であり、前記通板部における目標ロールプロフィー
ルを通板部における実測ロールプロフィールにもとづい
て最小二乗法によって求める請求項1記載の圧延ロール
の研削方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP07022888A JP3095966B2 (ja) | 1995-02-10 | 1995-02-10 | 圧延ロールの研削方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP07022888A JP3095966B2 (ja) | 1995-02-10 | 1995-02-10 | 圧延ロールの研削方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08215722A JPH08215722A (ja) | 1996-08-27 |
JP3095966B2 true JP3095966B2 (ja) | 2000-10-10 |
Family
ID=12095217
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP07022888A Expired - Lifetime JP3095966B2 (ja) | 1995-02-10 | 1995-02-10 | 圧延ロールの研削方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3095966B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002066918A (ja) * | 2000-08-29 | 2002-03-05 | Toshiba Mach Co Ltd | ロール研削加工におけるプロファイル修正研削方法およびロール研削加工制御装置 |
JP5928373B2 (ja) * | 2013-03-01 | 2016-06-01 | Jfeスチール株式会社 | トップロール研磨方法 |
-
1995
- 1995-02-10 JP JP07022888A patent/JP3095966B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH08215722A (ja) | 1996-08-27 |
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