JP3120032B2 - オンラインロール研削機を備えた仕上圧延機列 - Google Patents

オンラインロール研削機を備えた仕上圧延機列

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JP3120032B2
JP3120032B2 JP07320755A JP32075595A JP3120032B2 JP 3120032 B2 JP3120032 B2 JP 3120032B2 JP 07320755 A JP07320755 A JP 07320755A JP 32075595 A JP32075595 A JP 32075595A JP 3120032 B2 JP3120032 B2 JP 3120032B2
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  • Grinding Of Cylindrical And Plane Surfaces (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、オンラインロール
研削機を備えた仕上圧延機列、特に、オンラインロール
グラインダー(以下、単にORGとする)を特定圧延機
内に配置した鋼板仕上圧延機列に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、鋼板の熱間或いは冷間圧延に使
用する圧延ロールは、鋼板通板部に相当する部分のみが
摩耗し、鋼板未通板部(未摩耗部)との間に段差が生じ
る。この摩耗段差が進行すると鋼板断面の板厚偏差が大
きくなったり、幅狭の鋼板の次に幅広の鋼板を圧延する
場合には、鋼板形状が不良となり、製品歩留りを低下さ
せる不都合がある。そのため圧延順序や圧延長さの規制
という圧延上の制約が生じていた。
【0003】このような不都合のある摩耗段差の解消の
ため、圧延機内に、ロール軸方向に横行自在にした円盤
状回転砥石を有するORG設備を設置し、圧延中或いは
圧延と圧延との間の未圧延中に圧延ロールを研削する試
みがなされている(例えば、特開平6−190410号
公報、特開平6−304614号公報参照)。
【0004】このORG設備による摩耗段差の解消は、
圧延上の制約、特に圧延幅の幅広移行(幅逆転)に対す
る制約を無くし、出鋼順=圧延順となるような、いわゆ
るスケジュールフリー圧延を可能とする足掛かりとな
る。従って、圧延ロールの組替頻度の高いワークロール
を有する仕上圧延機の全てに対して、ORG装置を配置
することがスケジュールフリー圧延を確立するために必
要と考えられていた。
【0005】一方、通常6ないし7スタンドで構成され
る仕上圧延機の前段スタンド(No.1〜No.3又は
No.4スタンド)においては、ロール肌荒れに起因す
るスケール発生が懸念されることから、ORG設備によ
り通板部の肌荒れ除去研削を行うことも従来提案されて
いる(特開昭61−49713号公報)。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ORG
設備を仕上圧延機の全ての各スタンド間に設置すること
は、仕上スタンド間にはロール冷却設備、ルーパー、
サイドガイド、各種計測機器が既に配設してあるため、
ORGの如き大型設備を設けるための設置スペースに乏
しいこと、ORG設備自体の設置費が高いこと、O
RG設備の工事期間が長く、その間の圧延機の休止ロス
が大きく生産性を低下させること、等の理由により、好
ましくない。
【0007】また、ORG設備による通板部の肌荒れ除
去研削についても、ロール肌荒れ状況を圧延中に観察す
る手段が必要であるが、実際には観察位置は冷却水、粉
塵の多い悪環境で、しかも振動状態となることから、カ
メラ等の設置は不向きであり、実機化には至っていな
い。そのためこの観察機器なしにORG研削を行うこと
は、過研削によるロール原単位の損失を招く問題があ
る。
【0008】本発明は、このような現状に鑑みなされた
もので、ORG設備を必要最小限の最も有効な位置に特
定して配置し、これにより経済性及び生産性の向上を図
り、低クラウン材の製造を安定して行うことができる仕
上圧延機列を提供することを目的とする。なお、従来に
おいてはこのように連続圧延機におけるORG設備の設
置スタンドを特定した発明は見当たらない。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の要旨は次の通り
である。 (1)連続する圧延機からなる低クラウンの圧延鋼板仕
上圧延機列において、連続仕上圧延機の最終3スタンド
のみに、ワークロール研削用のオンラインロール研削機
を組み込み設置したことを特徴とするオンラインロール
研削機を備えた仕上圧延機列。 (2)オンラインロール研削機は、各ワークロール毎に
少なくとも2個以上の研削ヘッドユニットを有し、該研
削ヘッドユニットのそれぞれは独立して制御し得るオン
ラインロールグラインダーである上記(1)記載の仕上
圧延機列。
【0010】以下、本発明を完成するに至った経緯につ
いて説明する。本発明者らは、圧延ロールの摩耗が低ク
ラウン材に及ぼす影響について、実際の7スタンドの熱
間仕上圧延機を用いて実験検討した結果、表1に示す知
見を得た。なお、表1において、摩耗比率とは最終スタ
ンドの摩耗量を1と置いたときの各スタンドの摩耗量比
率、遺伝係数とは圧延時のロールクラウンが成品板に及
ぼす転写比率、影響係数とは前記の摩耗比率×遺伝係数
である。
【0011】また、本発明において低クラウン材とは、
図3に示す板の断面図において、 クラウン=TC −TA (ただし、C:板センター部、A:板エッジ部、a:大
体15〜25mmの範囲) とした場合、低クラウン材=TC −TA ≦50μmと定
義したものである。
【0012】
【表1】
【0013】表1から影響比率をみた場合、前段のF1
〜F4と後段のF5〜F7とで明確に分かれることが明
らかである。即ち、仕上圧延機の最終3スタンドの影響
比率が前段スタンドのそれに比較し格段に高いことが分
かる。これはロール摩耗はロール回転数と圧延荷重の積
に比例するため、後段スタンドになればなるほど、回転
数が増大することによるものと考えられる。このことか
ら低クラウン材の製造に際しては、少なくともロール摩
耗の影響は仕上圧延機の最終3スタンドにおいて顕著に
出ており、この最終3スタンドで精度の高い摩耗段差の
解消が図れれば、仕上前段のロール摩耗段差はこれを無
視しても実操業上問題のないことが知見された。この知
見に基づいて本発明者らは、仕上圧延機の最終3スタン
ドのみにオンラインロール研削機(ORG)を配置し、
その摩耗段差の解消を図った結果、満足すべき所望の品
質の低クラウン材を得ることができたのである。なお、
鋼種や板厚を変えて実験してみても、表1に示す傾向は
同様であることが認められた。
【0014】
【発明の実施の形態】以下本発明の実施例を図面にした
がって説明する。図1は4Hi(勿論、6Hiであって
もよい)の7スタンドからなる熱間仕上圧延機に本発明
を適用した場合の実施態様を示すものである。図におい
て、1は連続仕上圧延機群、2,3,4は仕上圧延機群
1の最終3スタンドの圧延機をそれぞれ示す。5は最終
3スタンドの圧延機2,3,4の上ワークロール及び下
ワークロールにそれぞれ対応して近接設置するORG装
置、6は圧延荷重を計測するロードセル、7は圧延荷
重、ロール回転数などの圧延条件に基づき各圧延機2,
3,4の上ワークロール及び下ワークロールの各摩耗量
を演算する摩耗演算部、8は該摩耗演算部7からの信号
に基づき各ORG装置5のそれぞれに対し所定のロール
研削指令を出力するORG研削制御部である。なお、摩
耗量を得る場合、図示の例に限らず、圧延機スタンド間
に設置した適宜のオンラインプロフィルメータによるロ
ールプロフィルの測定値に基づいて得ることも可能であ
る。
【0015】図2はORG装置5の概要を示すもので、
9は研削すべき圧延ロール表面に対応して配置したOR
G研削ヘッドユニット、10はORG研削砥石、11は
ORG研削ヘッド横行レール、12は被研削材である圧
延ロール、13は該圧延ロールのチョックである。前記
研削ヘッドユニット9は、図示の如く、1個の圧延ロー
ル12に対し少なくとも2個配置されており、それぞれ
は独立して制御可能、即ち、ロールに対する押付力及び
横行速度が個々に制御し得るようになっている。また、
研削砥石10は矢印のように横行レール11に沿って
(即ち、ロール軸方向に)横行自在で、かつ、ロール表
面に対しても前後進自在に保持されている。このような
ORG装置5によって、圧延ロール12の摩耗部を除く
未摩耗部を主として研削することになる。
【0016】なお、本発明の図示の例ではオンラインロ
ールグラインダー(ORG)を配置した場合を説明した
が、これはこのグラインダーが最もコンパクトで安定か
つ確実な研削操作が行えるためである。勿論、同様な研
削作業が行えるものであれば、他のオンラインロール研
削装置を採用することも可能である。
【0017】
【発明の効果】以上の本発明の仕上圧延機列によれば、
高価なORG設備を後段の最終3スタンドのみに配置す
るだけで済むので、設備費の低減を図ることができると
共に、圧延機の休止ロスを短くでき生産性の低下をでき
るだけ少なくし得る。更に、本発明により品質の良好な
低クラウン材を安定して供給できると共に、圧延幅移行
における圧延制約緩和を可能とする。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る仕上圧延機列の実施例を示す全体
配置図。
【図2】図1において使用するORG設備の概要を示す
説明図。
【図3】低クラウン材の定義をするための板断面図。
【符号の説明】
1 仕上圧延機群 2〜4 最終3スタンド 5 ORG装置 6 ロードセル 7 摩耗演算部 8 ORG研削制御部 9 ORG研削ヘッドユニット 10 研削砥石 11 横行レール 12 圧延ロール 13 ロールチョック
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 木村 寛 大分県大分市大字西ノ洲1番地 新日本 製鐵株式会社 大分製鐵所内 (56)参考文献 特開 昭61−56713(JP,A) 特開 平6−190410(JP,A) 特開 昭61−56717(JP,A) 特開 昭61−164778(JP,A) 特開 平6−304614(JP,A) 特開 平6−344012(JP,A) 特開 昭61−49713(JP,A) 特開 昭60−141304(JP,A) 特開 平6−262205(JP,A) 特開 昭59−61506(JP,A) 特開 平8−192204(JP,A) 特開 平7−185621(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B21B 28/04 B24B 5/37

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 連続する圧延機からなる低クラウンの圧
    延鋼板仕上圧延機列において、連続仕上圧延機の最終3
    スタンドのみに、ワークロール研削用のオンラインロー
    ル研削機を組み込み設置したことを特徴とするオンライ
    ンロール研削機を備えた仕上圧延機列。
  2. 【請求項2】 オンラインロール研削機は、各ワークロ
    ール毎に少なくとも2個以上の研削ヘッドユニットを有
    し、該研削ヘッドユニットのそれぞれは独立して制御し
    得るオンラインロールグラインダーである請求項1記載
    の仕上圧延機列。
JP07320755A 1995-12-08 1995-12-08 オンラインロール研削機を備えた仕上圧延機列 Ceased JP3120032B2 (ja)

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