JP3276002B2 - オンラインロールグラインダによる圧延ロール表面の研削方法 - Google Patents

オンラインロールグラインダによる圧延ロール表面の研削方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、圧延ロールのオン
ラインロールグラインダによるロール表面研削方法の改
良に関する。
【0002】
【従来の技術】圧延機で鋼片を圧延する際に、圧延ロー
ルの被圧延材と接触する部分に機械的な摩耗が生じる。
この摩耗も圧延と共に進行して、被圧延材と接触しない
非摩耗部分との間に段差(摩耗段差)が形成され、ロー
ルプロフィールが変化して行く。この摩耗段差の生じる
範囲は被圧延材の板幅の範囲である。しかして実際の圧
延操業では、被圧延材の板幅範囲は例えば800〜15
00mmと狭幅〜広幅にわたるから、摩耗の範囲も被圧
延材の板幅に応じて変化する。仮に、狭幅材を圧延して
その板幅範囲で摩耗段差を生じた圧延ロールを用いて次
により広幅材の圧延を行うと、既に生じている狭幅の摩
耗部分とその外側の非摩耗部分との段差を含むロールプ
ロフィールが広幅製品に転写されて良好な製品が得られ
なくなる。そこで、ある板幅材の圧延で生じた摩耗段差
が板幅の異なる次の圧延に及ぼす影響をできるだけ防止
するために、複数種の板幅のものを圧延するに際して
は、圧延順序がなるべく広幅材から狭幅材へとなるよう
に規制して操業を行うようにしている。
【0003】しかし近年、このような圧延順序規制が生
産性の向上を阻害することに鑑み、圧延機内にロール研
削装置(ロールグラインダ)を配置したオンラインロー
ル研削技術が実用化され、オンラインでのロール研削が
行われるようになっている。オンラインロール研削で
は、主に次の二つの様式の研削が行われる。 (1)通板部の外側を研削することにより前記摩耗段差
を削除する部分研削。 (2)全ロール表面を研削することにより、ロール表面
に局部的に生ずる凹凸疵を除去する全面研削。
【0004】このオンラインロール研削技術の実用化に
より、前述の圧延材板幅についての圧延順序規制が緩和
できるとともに、前記凹凸疵に起因した圧延材の表面疵
を防止できるので、熱間圧延ラインの生産能力の向上お
よび製造される熱延鋼板の品質の向上が期待できる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述のような、オンラ
インロールグラインダによるロール表面の研削は、所定
量の圧延を行う毎に行われ、被圧延材を圧延中または圧
延インターバル中に行われる。例えば、前記圧延中に研
削する場合、被圧延材コイルを1本圧延する間に、研削
された部分と研削されていない部分が生じることとな
る。この例を図2を参照して説明する。
【0006】図2は、ワークロール1で被圧延材2を圧
延中に、オンラインロールグラインダ設備11により当
該ワークロール1を研削しているところを上方向から見
た図である。オンラインロールグラインダ設備11は、
ワークロール1の胴長のほぼ半分程の間隔をへだてて配
した2基のオンラインロールグラインダ9,10を有す
る。各オンラインロールグラインダ9,10は、ワーク
ロール1の周面に対向して配置した研削砥石3,4並び
にその砥石を回転駆動させつつワークロールに押し付け
る砥石駆動装置5,6を備えている。それらのオンライ
ンロールグラインダ9,10は、ワークロール1の胴長
方向に延びるレール7により移動可能に支持される台座
8に取り付けられている。そして、ワークロール1を回
転させつつ、前記オンラインロールグランダ9および
10の研削砥石3および4をそれぞれワークロール1に
押し付けて研削させながら、台座8をレール7に沿って
矢符号Aの方向に移動させることにより、ワークロール
1をその胴長方向全体にわたって研削することができ
る。
【0007】この図2の例は、一方のオンラインロール
グラインダ9にワークロール1のオペレータ側半分の研
削を受けもたせ、他方のオンラインロールグラインダ1
0にワークロール1のドライブ側の研削を受け持たせる
ようにした例であり、被圧延材2を圧延中に、各オンラ
インロールグラインダ9,10が矢符号Aの向きに移動
しつつそれぞれの受け持ち区域を研削している。図中斜
線部分は、ワークロール1の研削が終了したことを示し
ている。
【0008】このように圧延中に研削を行うと、ワーク
ロール1は既に研削された部分(以下研削終了部分と言
う)と未だ研削されていない部分(以下未研削部分と言
う)が生じている状態にて被圧延材2の圧延を行うこと
となる。しかし、ワークロールの表面粗度は研削するこ
とにより変化するので、研削終了部分と未研削部分では
表面粗度が異なってしまう。そのため、被圧延材2とワ
ークロール1との摩擦係数が当該研削終了部分と未研削
部分とで異なることとなり、メタルフローの変化が生じ
て、その結果、図3に示すように被圧延材2の板幅方向
の板厚分布(以下板プロフィールと言う)に凹凸が生じ
てしまう。
【0009】また、圧延インターバル中に研削を行う場
合においても、一般に圧延インターバルは20秒程度と
短いため、この短時間のうちに表面粗度をワークロール
胴長方向に均一に研削するのは困難である。そのため、
オンラインロールグラインダにて研削直後のワークロー
ルを用いて圧延を行ったときには、被圧延材とワークロ
ールとの摩擦係数が被圧延材の板幅方向位置により異な
ってしまい、結果として、圧延中に研削を行う場合と同
じく板プロフィールに凹凸が生じやすくなる。
【0010】なお、図2には、上ワークロールに対して
設置されたオンラインロールグラインダ設備のみを示し
たが、通常、この図に示したものと同様のオンラインロ
ールグラインダが下ワークロールに対しても設置されて
いる。
【0011】ところで、熱間仕上圧延機のような、複数
のスタンドが連設された連続圧延機では、それら複数の
スタンドについてそれぞれ前記摩耗段差が形成される。
その摩耗段差の削除は各スタンド毎に行うことが好まし
く、そのため、連続圧延機にオンラインロールグライン
ダによる表面研削方法を適用する場合、オンラインロー
ルグラインダは複数のスタンドにそれぞれ設置されるこ
ととなる。
【0012】複数のスタンドにオンラインロールグライ
ンダを設けた場合、従来は、圧延中または圧延インター
バル中にそれら複数の各スタンド毎に、一定の研削頻度
を(例えば被圧延材の5コイルに1回研削)設定して、
お互いに独立に研削している。したがって、同一の被圧
延材コイルに対して同時に複数スタンドでの研削が行わ
れることがある。
【0013】このように、連続する複数スタンドで同時
にワークロールに研削を施して圧延すると、メタルフロ
ーの変化が助長されて被圧延材の板プロフィールに生ず
る凹凸量がさらに増大する。その実例を図4に示す。図
4は、7スタンドからなる熱間仕上圧延機の最終4スタ
ンドに、図2に示したオンラインロールグラインダ設備
をそれぞれ上下一対に設置して各スタンドのワークロー
ル1を研削しながら圧延を行った時の、圧延中の同時研
削スタンド数と、最終スタンド出側での板プロフィール
に生ずる凹凸量(図3参照)との関係を示した図であ
る。研削スタンド数が増加するのに伴い、前記凹凸量が
上昇していることがわかる。
【0014】すなわち、オンラインロールグラインダに
より複数スタンドの研削を同時に行う従来の圧延ロール
の研削方法では、最終スタンド出側での板プロフィール
に生ずる凹凸量が品質管理上の許容範囲を超えてしまう
という問題があった。
【0015】そこで本発明は、このような従来の問題を
解決するためになされたものであり、オンラインロール
グラインダを用いてワークロールを研削しても被圧延材
の板プロフィールに異常をきたすことなく研削できるオ
ンラインロールグラインダによるワークロール表面研削
方法を提供することを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】前述の目的を達成するた
めに、本発明に係るオンラインロールグラインダによる
ロール研削方法は、複数の圧延スタンドが連設された圧
延設備の、2つ以上の圧延スタンドにオンラインにて圧
延ロール表面を研削できるオンラインロールグラインダ
を設置し、該オンラインロールグラインダにより、各ス
タンドのワークロールで実際に被圧延材を圧延中に当該
圧延中のワークロール表面の研削を行う際、または圧延
インターバル中にワークロール表面の研削を行う際に、
各スタンドのオンラインロールグラインダによる研削タ
イミングを異ならしめることを特徴とするものである。
【0017】本発明によれば、圧延中にワークロールを
研削する場合、研削しつつあるスタンドは常に1スタン
ドのみとなり、複数スタンドにおける同時研削は回避さ
れるので、板プロフィールに生ずる凹凸は1スタンドの
みからの発生となる。そのため、当該凹凸の発生スタン
ドが重なって凹凸量を助長することがなくなり、従来の
ように最終スタンド出側での板プロフィールに生ずる凹
凸量が品質管理上の許容範囲を超えてしまうことが少な
くなり、板プロフィール不良率を減少させることができ
る。
【0018】また、圧延インターバル中に研削する場合
であっても、各スタンドのオンラインロールグラインダ
による研削タイミングをずらす、すなわち、圧延インタ
ーバル中に研削されるスタンドを1スタンドのみとする
ことにより、板幅方向位置によりワークロールと被圧延
材との摩擦係数が異なってしまうスタンドは1スタンド
のみとなる。そのため、板プロフィールに生ずる凹凸の
発生スタンドが重なって凹凸量を助長することがなくな
り、その結果、板プロフィール不良率を減少させること
ができる。
【0019】
【発明実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面を
参照して説明する。図1は、オンラインロールグライン
ダが設置された熱間仕上圧延機群を示す図である。熱間
仕上圧延機群は、4重式圧延機F1〜F7の7スタンド
からなり、後段の4スタンドF4〜F7の上ワークロー
ル1に図2に示したものと同様のオンラインロールグラ
インダ設備11a〜11dが設置されると共に、下ワー
タロール1’にも図2に示したものと同様のオンライン
ロールグラインダ設備12a〜12dが設置されてい
る。
【0020】各オンラインロールグラインダ設備11a
〜11d、12a〜12dはオンラインロールグライン
ダ制御装置(以下ORG制御装置と言う)13により研
削動作の制御が行われる。該ORG制御装置は上位コン
ピュータからの各オンラインロールグラインダ設備の研
削開始指令を受取り、各オンラインロールグラインダ設
備の砥石押し付け力、ロール胴長方向に沿った移動速
度、ロール胴長方向の研削位置等を制御して研削動作を
行わせる。
【0021】本発明においては、F4〜F7スタンドの
オンラインロールグラインダ設備について、各スタンド
の研削タイミングをずらし、2スタンド以上の研削を同
時には行わないようにする。例えば、全面研削を行う場
合にあたっては、圧延中(被圧延材が圧延機に噛込んで
いる状態)に上ワークロール1と下ワークロール1’と
を同時に研削を行うようにし、前記上位コンピュータか
らORG制御装置13に送る各スタンドF4〜F7の研
削タイミングを、被圧延材の何本につき1回と決めてお
く。そして、この研削タイミングが複数のスタンドに重
ならないようにしておく。
【0022】表1は、本発明の第1の実施形態であり、
研削タイミングが複数のスタンドに重ならないように、
予め研削タイミングを決定しておいた例である。
【0023】
【表1】
【0024】表1の場合、F4スタンドについては3本
目の被圧延材を圧延中に初回研削を行い、以降は被圧延
材を7本圧延する度に1回全面研削を行うように、すな
わち8n−5本目(nは圧延回,自然数)の被圧延材を
圧延中に研削を行うようにしてある。また、F5スタン
ドについては4本目の被圧延材を圧延中に初回研削を行
い、以降は被圧延材を7本圧延する度に1回全面研削を
行うように、すなわち8n−4本目の被圧延材を圧延中
に研削を行うようにしてある。また、F6スタンドにつ
いては5本目の被圧延材を圧延中に初回研削を行い、以
降は被圧延材を3本圧延する度に1回全面研削を行うよ
うに、すなわち4n+1本目の被圧延材を圧延中に研削
を行うようにしてある。F7スタンドについては6本目
の被圧延材を圧延中に初回研削を行い、以降は被圧延材
を3本圧延する度に1回全面研削を行うように、すなわ
ち、4n+2本目を圧延中に全面研削を1回行うように
してある。
【0025】なお、圧延1本目の決定法については、ワ
ークロールを替えた時点を基準に該ワークロール替え直
後の被圧延材を1本目としてもよいし、オペレータが圧
延操業状態を見ながらオンラインロールグラインダによ
る研削を行うか否かを選択できるようにしておき、該研
削をさせるように選択した時点の被圧延材を1本目とす
る等、適宜決定することができる。
【0026】表1のような圧延本数と研削タイミングを
予め上位コンピュータに登録しておき、研削タイミング
になったスタンドについてのみ研削するようにORG制
御装置に指令を出すようにしておくことにより、各スタ
ンドの研削タイミングを異ならしめることができ、複数
スタンドの研削が同時に行われることがない。
【0027】表2は、研削タイミングが複数のスタンド
に重ならないようにする本発明の第2の実施形態の例で
ある。
【0028】
【表2】
【0029】この実施形態においては、各スタンドにつ
いて予め何本目に研削するようするかを決定しておき
複数のスタンドの研削タイミングが重なった場合には上
流側スタンドの研削を優先して行うようにし、下流側ス
タンドの研削はその次の被圧延材を圧延する時に行うよ
うにする。すなわち、上位コンピュータには、F4につ
いては5n本目、F5については5n+1本目、F6に
ついては3n本目、F7については3n+1本目の被圧
延材を圧延中に、ワークロールの研削開始指令を出すよ
うに登録しておく。そして、被圧延材の圧延順をみて、
当該被圧延材を圧延中にいずれのスタンドのワークロー
ルを研削すべきかを求める。このとき、複数のスタンド
について研削タイミングが重なった場合は、上流側の圧
延スタンドのみ研削するように、ORG制御装置に研削
指令を出す。そして、前記研削タイミングが重なったス
タンドのうち、下流側の圧延スタンドの研削は次圧延中
に行うように、ORG制御装置に研削指令を出すものと
する。
【0030】例えば、表2中の6本目圧延時は、F5ス
タンドおよびF6スタンドを研削するように上位コンピ
ュータには登録してあるが、上流側のスタンドであるF
5スタンドのみを研削するようにORG制御装置に研削
指令が出される。そして、F6スタンドの研削は7本目
の被圧延材を圧延中に行われるように研削指令が出され
る。次に、圧延順が7本目となると、6本目に圧延する
予定であったが7本目に繰り下がったF6スタンドおよ
び予め研削されるように登録されていたF7スタンドの
うち、上流側のスタンド、すなわちF6スタンドの研削
が行われる。次に、8本目の被圧延材を圧延する際に
は、7本目に圧延する予定であったが8本目に繰り下が
ったF7スタンドが研削される。そして、9本目の被圧
延材を圧延する際には、予め登録しておいたF6スタン
ドが研削される。以降、上記同様に各スタンドの研削タ
イミング決定を行うことにより、同一タイミングにおけ
る研削は一の圧延スタンドのみとすることができ、複数
スタンドの研削が同一タイミングで重なることがない。
【0031】なお、上記の各実施形態では、ワークロー
ルを全面研削する場合の例を示したが、本発明はこれに
限定されない。例えば、ワークロールの被圧延材との非
接触部分である通板部外側を研削して、板道に生ずる段
差摩耗を消失させる部分研削の場合について行ってもよ
い。
【0032】また、上記の各実施形態では、被圧延材を
圧延中(圧延機に被圧延材が噛込んでいる状態)に研削
する例を示したが、本発明はこれに限らず、圧延インタ
ーバル中、即ち、先行材尾端が圧延機を抜けてから、次
材先端が圧延機に噛込むまでの間に研削する場合にも適
用できる。この場合、ある圧延インターバル中に研削す
るスタンドを1スタンドのみとする必要がある。
【0033】また、本発明の実施に適用できるオンライ
ンロールグラインダ設備は、図2に示したオンラインロ
ールグラインダ設備に限定されず、1本のワークロール
に対して、オンラインロールグラインダ(砥石、砥石駆
動装置)が1個あるいは3個以上設置されているもので
あってもよい。また、1本のワークロールに対して、オ
ンラインロールグラインダが複数個設置されている場合
に、各オンラインロールグラインダが胴長方向へ単独に
移動するものであってもよい。
【0034】(実施例)前述の図1に示した、熱間仕上
圧延機により圧延を行う際に、オンラインロールグライ
ンダ設備を用いて、表2に示すタイミングにてワークロ
ールの全面研削を行った。そのとき、F7出側における
板プロフィールに生じた凹凸量をF7出側に設置してあ
る板プロフィール計により測定した結果を表3に示す。
【0035】
【表3】
【0036】また、同一タイミングに複数スタンドの研
削を行う従来の研削方法にて研削を行った場合の、研削
タイミングおよびF7出側における板プロフィールに生
じた凹凸量を表4に示す。
【0037】
【表4】
【0038】被圧延材は、表3および表4いずれの場合
も、板厚2.0〜2.3mm、板幅750〜900mm
の低炭素鋼である。表3に示した本発明例においては、
被圧延材を20本圧延した際の、板プロフィールに生ず
る凹凸量の平均値が1.8μmであった。一方、表4に
示す従来例では、被圧延材の板プロフィールに生ずる凹
凸量の平均値は8.8μmであった。これらの結果か
ら、本発明例では、板プロフィールに生ずる凹凸量を小
さくできることがわかる。
【0039】また、表4に示した従来法による研削を行
った場合、研削スタンド数が2以上に重なったときに凹
凸量が大きくなっていることがわかる。これに対して、
表3に示す本発明法を用いた場合にあっては、研削スタ
ンド数が2以上になることがないので、前記凹凸量が全
被圧延材について小さく抑えられることがわかる。
【0040】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のオンライ
ンロールグラインダによる圧延ロール表面の研削方法に
よれば、各スタンドのオンラインロールグラインダによ
る研削タイミングを異ならしめ、複数スタンドの同時研
削を回避することができて、その結果、被圧延材の板プ
ロフィールに発生する凹凸量の増大を防止することがで
きるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】オンラインロールグラインダが設置された熱間
仕上圧延機群を示す本発明の一実施形態の模式図であ
る。
【図2】被圧延材を圧延中のワークロールをオンライン
ロールグラインダ設備により研削している状態の平面図
である。
【図3】被圧延材の表面に凹凸が生じた状態を示す板プ
ロフィール図である。
【図4】圧延中の同時研削スタンド数と、最終スタンド
出側での板プロフィールに生ずる凹凸量との関係を示し
た図である。
【符号の説明】
1 ワークロール 11 オンライングラインダ(設備) 11a オンライングラインダ(設備) 11b オンライングラインダ(設備) F1〜F7 圧延スタンド
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭59−61506(JP,A) 特開 昭57−9509(JP,A) 特開 平9−155418(JP,A) 特開 平6−344012(JP,A) 特開 平7−185621(JP,A) 特開 昭61−56717(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B21B 28/04 B24B 5/37

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の圧延スタンドが連設された圧延設
    備の、2つ以上の圧延スタンドにオンラインにて圧延ロ
    ール表面を研削できるオンラインロールグラインダを設
    置し、該オンラインロールグラインダにより、各スタン
    ドのワークロールで実際に被圧延材を圧延中に当該圧延
    中のワークロール表面の研削を行う際、または圧延イン
    ターバル中にワークロール表面の研削を行う際に、各ス
    タンドのオンラインロールグラインダによる研削タイミ
    ングを異ならしめることを特徴とするオンラインロール
    グラインダによる圧延ロール表面の研削方法。
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