JP2823514B2 - 形状検出ローラ - Google Patents
形状検出ローラInfo
- Publication number
- JP2823514B2 JP2823514B2 JP6219125A JP21912594A JP2823514B2 JP 2823514 B2 JP2823514 B2 JP 2823514B2 JP 6219125 A JP6219125 A JP 6219125A JP 21912594 A JP21912594 A JP 21912594A JP 2823514 B2 JP2823514 B2 JP 2823514B2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- gap
- disk
- disks
- roller
- shape
- Prior art date
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- Expired - Fee Related
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Classifications
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B21—MECHANICAL METAL-WORKING WITHOUT ESSENTIALLY REMOVING MATERIAL; PUNCHING METAL
- B21B—ROLLING OF METAL
- B21B38/00—Methods or devices for measuring, detecting or monitoring specially adapted for metal-rolling mills, e.g. position detection, inspection of the product
- B21B38/02—Methods or devices for measuring, detecting or monitoring specially adapted for metal-rolling mills, e.g. position detection, inspection of the product for measuring flatness or profile of strips
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- A Measuring Device Byusing Mechanical Method (AREA)
- Length Measuring Devices With Unspecified Measuring Means (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、圧延板材の幅方向の各
部の延びを検出するための形状検出ローラに関する。
部の延びを検出するための形状検出ローラに関する。
【0002】
【従来の技術】走行する圧延板材をその幅方向に亘って
回転支承し、圧延板材の幅方向の各部の押圧力を検出す
るローラ(形状検出ローラ)を設け、前記押圧力から幅
方向各部の張力ひいては延びを測定し、圧延板材の幅方
向の形状を検出する方法がある。
回転支承し、圧延板材の幅方向の各部の押圧力を検出す
るローラ(形状検出ローラ)を設け、前記押圧力から幅
方向各部の張力ひいては延びを測定し、圧延板材の幅方
向の形状を検出する方法がある。
【0003】前記形状検出ローラは、例えば特開平1−
207601号公報に開示されており、図4および図5
に示すように、外周部に圧力センサ1が内蔵されたディ
スク2の複数個が左右一対の固定板3に挟持され、タイ
ロッド4により軸方向に同心状に連設され、その両端に
はローラ軸5を有する端部材6が同心状に付設されてい
る。前記ディスク2は、その外周下部8と外周上部9と
の間に圧力センサ1が取り付けられており、外周下部8
が隣接するディスク2の外周下部8と当接して取り付け
間隔が規制され、外周上部9、9の間には外周上部の相
互干渉を防止するため、数十μmの幅の隙間11が形成
されており、該隙間11にはシールリング10が装着さ
れている。尚、形状検出ローラの外周面(外周上部上
面)は圧延板材と接触するため、耐摩耗性が要求され、
表面硬度を向上させるために硬質クロムメッキや、タン
グステン・カーバイト等の高硬度ライニング材が溶射さ
れる場合がある。
207601号公報に開示されており、図4および図5
に示すように、外周部に圧力センサ1が内蔵されたディ
スク2の複数個が左右一対の固定板3に挟持され、タイ
ロッド4により軸方向に同心状に連設され、その両端に
はローラ軸5を有する端部材6が同心状に付設されてい
る。前記ディスク2は、その外周下部8と外周上部9と
の間に圧力センサ1が取り付けられており、外周下部8
が隣接するディスク2の外周下部8と当接して取り付け
間隔が規制され、外周上部9、9の間には外周上部の相
互干渉を防止するため、数十μmの幅の隙間11が形成
されており、該隙間11にはシールリング10が装着さ
れている。尚、形状検出ローラの外周面(外周上部上
面)は圧延板材と接触するため、耐摩耗性が要求され、
表面硬度を向上させるために硬質クロムメッキや、タン
グステン・カーバイト等の高硬度ライニング材が溶射さ
れる場合がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前記形状検出ローラは
圧力センサを内蔵したディスクの複数個を軸方向に連設
し、1本のローラに組立てた後、研削による仕上げ加工
が施されるが、該研削加工により、ディスク間の隙間に
臨む、外周上部の角部がシャープエッジになる。このた
め、圧延に際して、形状検出ローラを使用すると、圧延
板材にシャープエッジが転写し、あるいはシャープエッ
ジによるすり疵が発生し、圧延板材の表面品質が劣化す
る場合があった。
圧力センサを内蔵したディスクの複数個を軸方向に連設
し、1本のローラに組立てた後、研削による仕上げ加工
が施されるが、該研削加工により、ディスク間の隙間に
臨む、外周上部の角部がシャープエッジになる。このた
め、圧延に際して、形状検出ローラを使用すると、圧延
板材にシャープエッジが転写し、あるいはシャープエッ
ジによるすり疵が発生し、圧延板材の表面品質が劣化す
る場合があった。
【0005】本発明はかかる問題に鑑みなされたもの
で、形状検出ローラの使用に起因する、圧延板材の表面
欠陥の発生を防止することを目的とする。
で、形状検出ローラの使用に起因する、圧延板材の表面
欠陥の発生を防止することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の形状検出ローラ
は、外周部に圧力センサを内蔵したディスクの複数個が
同心状に連設され、隣接するディスクの外周上部の間に
外周上部同士が干渉するのを防止するための隙間が形成
された形状検出ローラにおいて、前記外周上部の角部が
面取りされ、面取り部における曲率半径が5μm以上
で、かつディスクの隙間及び隣接するディスクの外周上
部上面における面取り部の幅の合計W(加工幅と呼
ぶ。)が500μm以下とされている。
は、外周部に圧力センサを内蔵したディスクの複数個が
同心状に連設され、隣接するディスクの外周上部の間に
外周上部同士が干渉するのを防止するための隙間が形成
された形状検出ローラにおいて、前記外周上部の角部が
面取りされ、面取り部における曲率半径が5μm以上
で、かつディスクの隙間及び隣接するディスクの外周上
部上面における面取り部の幅の合計W(加工幅と呼
ぶ。)が500μm以下とされている。
【0007】
【作用】外周上部の角部に面取り加工を施した場合、外
周上部上面(ローラの外周面)において、前記加工を施
した面と施さない面では微妙な形状、粗度の変化が生
じ、加工幅が大きいと板表面に光沢ムラ、油じみが浮き
出てくる。加工幅が500μmを越えると、これらが顕
著となり、製品欠陥となる。また、面取り部における、
最小の曲率半径が5μm未満では、角部のシャープエッ
ジ除去効果が僅少であり、十分な効果が得難い。
周上部上面(ローラの外周面)において、前記加工を施
した面と施さない面では微妙な形状、粗度の変化が生
じ、加工幅が大きいと板表面に光沢ムラ、油じみが浮き
出てくる。加工幅が500μmを越えると、これらが顕
著となり、製品欠陥となる。また、面取り部における、
最小の曲率半径が5μm未満では、角部のシャープエッ
ジ除去効果が僅少であり、十分な効果が得難い。
【0008】
【実施例】本発明にかかる形状検出ローラの基本構造は
従来と同様であるが、ディスクの外周上部の角部の形状
が異なる。勿論、ディスクの外周面にメッキや高硬度ラ
イニング溶射層が形成されていてもよい。尚、ディスク
の材質としては、SCM材(例えば、SCM−440)
などの機械構造用低合金鋼やSKD材(例えば、SKD
11)などの合金工具鋼が使用される。
従来と同様であるが、ディスクの外周上部の角部の形状
が異なる。勿論、ディスクの外周面にメッキや高硬度ラ
イニング溶射層が形成されていてもよい。尚、ディスク
の材質としては、SCM材(例えば、SCM−440)
などの機械構造用低合金鋼やSKD材(例えば、SKD
11)などの合金工具鋼が使用される。
【0009】図1は実施例にかかるディスクの隣接部の
拡大図であり、ディスク間の隙間11に臨む外周上部
9、9の角部には半径30〜50μmの面取り部12が
形成されている。隙間11は通常、数十μmに設定され
るが、この値をSとすると、加工幅Wは、(S+60〜
100)μmとされる。図2は面取り部12の他の例を
示しており、外周上部上面から微小な角度を有する傾斜
面13が形成され、これに続いて5μm以上の微小半径
を有するアール部14が連成され、更に外周上部側面に
向かう傾斜面15が形成されている。この場合の加工幅
Wは、隣接するディスクの外周上部上面における傾斜面
13、13の起点間の距離となる。
拡大図であり、ディスク間の隙間11に臨む外周上部
9、9の角部には半径30〜50μmの面取り部12が
形成されている。隙間11は通常、数十μmに設定され
るが、この値をSとすると、加工幅Wは、(S+60〜
100)μmとされる。図2は面取り部12の他の例を
示しており、外周上部上面から微小な角度を有する傾斜
面13が形成され、これに続いて5μm以上の微小半径
を有するアール部14が連成され、更に外周上部側面に
向かう傾斜面15が形成されている。この場合の加工幅
Wは、隣接するディスクの外周上部上面における傾斜面
13、13の起点間の距離となる。
【0010】本発明にかかる形状検出ローラは、所定の
形状に加工されたディスクに、焼入れ・焼戻し熱処理を
施して高硬度化し、必要により硬質メッキを施した後、
圧力センサを取り付け、その複数個を軸方向に同心状に
組立て、外周面を仕上げ研削する。メッキを施さない場
合、ディスクを組立後、粗研削し、その上に、高硬度ラ
イニング材を溶射し、仕上げ研削加工を施してもよい。
次いで、ローラを回転させて、ディスクの隙間11に臨
む外周上部9、9の角部に所定の形状に成形した砥石を
押し当てて面取り加工を施す。あるいは、前記角部に研
磨粒子を含むペーストを塗布することにより面取り加工
をしてもよい。
形状に加工されたディスクに、焼入れ・焼戻し熱処理を
施して高硬度化し、必要により硬質メッキを施した後、
圧力センサを取り付け、その複数個を軸方向に同心状に
組立て、外周面を仕上げ研削する。メッキを施さない場
合、ディスクを組立後、粗研削し、その上に、高硬度ラ
イニング材を溶射し、仕上げ研削加工を施してもよい。
次いで、ローラを回転させて、ディスクの隙間11に臨
む外周上部9、9の角部に所定の形状に成形した砥石を
押し当てて面取り加工を施す。あるいは、前記角部に研
磨粒子を含むペーストを塗布することにより面取り加工
をしてもよい。
【0011】図3はハンドラッパによる面取り加工前
(A)、及び加工後(B)のディスク隙間近傍における
外周上部の表面粗さ図(横方向50倍、縦方向1000
倍)であり、同図の加工前後の形状検出ローラを圧延に
使用したところ、加工前のものではシャープエッジの転
写、すり疵が発生したが、加工後のものではこれらの欠
陥は皆無であった。
(A)、及び加工後(B)のディスク隙間近傍における
外周上部の表面粗さ図(横方向50倍、縦方向1000
倍)であり、同図の加工前後の形状検出ローラを圧延に
使用したところ、加工前のものではシャープエッジの転
写、すり疵が発生したが、加工後のものではこれらの欠
陥は皆無であった。
【0012】
【発明の効果】以上説明した通り、本発明の形状検出ロ
ーラによれば、ディスク間の隙間に臨むディスク外周上
部の角部が面取りされ、面取り部における曲率半径が5
μm以上で、かつ隙間及び隣接する外周上部の面取り部
の幅の合計Wが500μm以下とされているので、面取
り前の角部のシャープエッジによる圧延板材へのエッジ
の転写、すり疵の発生が防止され、しかも光沢むらや油
じみ等の表面欠陥も生じず良好な表面品質が得られる。
ーラによれば、ディスク間の隙間に臨むディスク外周上
部の角部が面取りされ、面取り部における曲率半径が5
μm以上で、かつ隙間及び隣接する外周上部の面取り部
の幅の合計Wが500μm以下とされているので、面取
り前の角部のシャープエッジによる圧延板材へのエッジ
の転写、すり疵の発生が防止され、しかも光沢むらや油
じみ等の表面欠陥も生じず良好な表面品質が得られる。
【図1】実施例にかかるディスクの隙間近傍における外
周上部の要部断面拡大図である。
周上部の要部断面拡大図である。
【図2】他の実施例にかかるディスクの隙間近傍におけ
る外周上部の要部断面拡大図である。
る外周上部の要部断面拡大図である。
【図3】ハンドラッパによる面取り加工前(A)、加工
後(B)のディスクの隙間近傍における外周上部の表面
粗さ図である。
後(B)のディスクの隙間近傍における外周上部の表面
粗さ図である。
【図4】形状検出ローラのディスク隣接部の要部断面図
である。
である。
【図5】形状検出ローラの要部拡大断面図である。
【符号の説明】 1 圧力センサ 2 ディスク 9 ディスク外周上部 11 隙間 12 面取り部 W 加工幅
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 和泉 康男 千葉県千葉市中央区川崎町1番地 川崎 製鉄株式会社 千葉製鉄所内 (72)発明者 高田 信 千葉県千葉市中央区川崎町1番地 川崎 製鉄株式会社 千葉製鉄所内 (72)発明者 高橋 弘之 千葉県千葉市中央区川崎町1番地 川崎 製鉄株式会社 千葉製鉄所内 (72)発明者 岡本 雅好 兵庫県高砂市荒井町新浜2丁目3番1号 株式会社神戸製鋼所 高砂製作所内 (72)発明者 中舎 広寿 兵庫県高砂市荒井町新浜2丁目3番1号 株式会社神戸製鋼所 高砂製作所内 (56)参考文献 特開 平8−82503(JP,A) 実開 平1−132944(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G01B 5/00 - 5/30 G01B 21/20
Claims (1)
- 【請求項1】 外周部に圧力センサを内蔵したディスク
の複数個が同心状に連設され、隣接するディスクの外周
上部(9)(9)の間に外周上部同士が干渉するのを防
止するための隙間(11)が形成された形状検出ローラ
において、 前記外周上部(9)の角部が面取りされ、面取り部(1
2)における曲率半径が5μm以上で、かつディスクの
隙間(12)及び隣接するディスクの外周上部上面にお
ける面取り部(12)の幅の合計Wが500μm以下と
されている形状検出ローラ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6219125A JP2823514B2 (ja) | 1994-09-13 | 1994-09-13 | 形状検出ローラ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6219125A JP2823514B2 (ja) | 1994-09-13 | 1994-09-13 | 形状検出ローラ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0882502A JPH0882502A (ja) | 1996-03-26 |
JP2823514B2 true JP2823514B2 (ja) | 1998-11-11 |
Family
ID=16730636
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6219125A Expired - Fee Related JP2823514B2 (ja) | 1994-09-13 | 1994-09-13 | 形状検出ローラ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2823514B2 (ja) |
-
1994
- 1994-09-13 JP JP6219125A patent/JP2823514B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0882502A (ja) | 1996-03-26 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |