JP3095749B1 - タービン建屋構造及び吸気ダクト - Google Patents

タービン建屋構造及び吸気ダクト

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JP3095749B1
JP3095749B1 JP11285082A JP28508299A JP3095749B1 JP 3095749 B1 JP3095749 B1 JP 3095749B1 JP 11285082 A JP11285082 A JP 11285082A JP 28508299 A JP28508299 A JP 28508299A JP 3095749 B1 JP3095749 B1 JP 3095749B1
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Abstract

【要約】 【課題】 タービン建屋のコンパクト化を図ることがで
きるタービン建屋構造及び吸気ダクトを提供する。 【解決手段】 吸気ダクト7の曲がりダクト40を、天
井クレーン6のクレーンガーダビーム22から吊りサポ
ート50で吊り下げる。また、吸気ダクト7の下部ダク
ト41を取り外して仮置きするための仮置き架台を、ガ
スタービン建屋の作業床の上方に設ける。また、吸気ダ
クトは下方に曲がった曲がりダクト40と、この曲がり
ダクトの下端に接続した下部ダクト41とを有してなる
とともに、流路の途中が分岐した復流型とし、この分岐
部の隙間から天井クレーンの吊具が入って下部ダクト部
を吊り下げるように構成する。或いは、吸気ダクトは単
流型であって開閉可能な孔を設け、この孔から天井クレ
ーンの吊具が入って下部ダクトを吊り下げるように構成
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はタービン建屋構造及
び吸気ダクトに関する。
【0002】
【従来の技術】火力発電所におけるガスタービン建屋に
は、圧縮機、燃焼器、ガスタービン本体などからなるガ
スタービンが収容されている他、定期点検時に分解した
各種の部品の搬送などを行うための天井クレーンや、ガ
スタービンの燃焼器に空気を供給するための吸気ダクト
などが設けられている。
【0003】従って、ガスタービン建屋の大きさ(建屋
面積×高さ)は、これらのガスタービンや天井クレーン
や吸気ダクトなどの大きさや重量などによって決まる。
しかも、ガスタービン建屋の高さに関しては、耐震上の
厳しい建築基準が設定されており、この基準に適合した
ものとなっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】発電電力量の増加する
には、その増加量に応じてガスタービンの容量も増加す
るが、この場合、ガスタービンの大きさや重量は勿論、
天井クレーンや吸気ダクトなど大きさや重量も増加す
る。従って、これらのガスタービンや天井クレーンや吸
気ダクトなどを収容するガスタービン建屋の大きさ(建
屋面積×高さ)も必然的に増加することになる。
【0005】ところが、従来から(ガスタービンの容量
を大きくする前から)ガスタービン建屋の高さは建築基
準の限界に近い状態にあり、このまま単純にガスタービ
ンなどの大型化に応じてガスタービン建屋を大きくして
しまうと、建築基準を越えてしまうことになって建築基
準の特別申請を行わなければならなくなるため、多大な
コストや労力を要することなってしまう。
【0006】また、建屋面積の決定に当たっては、定期
点検時にガスタービン等の各部品を分解して、これらの
点検作業を効果的且つ容易に行うことができるように配
置計画をすることが大切であり、しかも、国内の発電所
において定期点検結果に対する公の立会い検査もあるた
め、その際に審査官が巡回し易いような通路を設けるこ
とも考慮しなければならない。更には、予期せぬ部品の
損傷が発生した場合に当該損傷品の現場補修作業をも考
慮した部品の仮置き計画でなければならない。従って、
この様な背景からは建屋面積はできるだけ広くすること
が望ましいが、建屋面積を広く取ると必然的に建屋サイ
ズが大きくなってコストアップとなってしまう。
【0007】このため、建屋面積もできるだけ小さくす
ることが望ましい。しかも、近年の発電所では敷地難も
あって、新たな敷地に発電所を建設することはせずに既
存の発電所の敷地内に増設することが多いこともあり、
通常運転時には広すぎることなく、且つ、定期点検時に
は点検作業に支障のない建屋面積でなければならないと
いう非常に難しい配置計画が要求されている。
【0008】従って本発明は上記の問題点に鑑み、ター
ビン建屋の大きさ(建屋面積×高さ)の増加を抑えてタ
ービン建屋のコンパクト化を図ることができるタービン
建屋構造及び吸気ダクトを提供することを課題とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決する第1
発明のタービン建屋構造は、タービンの吸気ダクトをタ
ービン建屋の上部から吊りサポートで吊り下げて、ター
ビン建屋の柱で支持したこと、吸気ダクトは下方に曲が
った曲がりダクトと、この曲がりダクトの下端に接続し
た下部ダクトとを有してなり、この吸気ダクトの曲がり
ダクト部をタービン建屋の上部から吊りサポートで吊り
下げたこと、 吸気ダクトは流路の途中が分岐した復流型
となっており、この分岐部の隙間から天井クレーンの吊
具が入って下部ダクトを吊り下げるように構成したこと
を特徴とする。
【0010】また、第2発明のタービン建屋構造は、
ービンの吸気ダクトをタービン建屋の上部から吊りサポ
ートで吊り下げて、タービン建屋の柱で支持したこと、
タービン建屋の上部には天井クレーンが取り付けられて
おり、この天井クレーンのクレーンガーダビームから吸
気ダクトを吊りサポートで吊り下げたこと、吸気ダクト
は下方に曲がった曲がりダクトと、この曲がりダクトの
下端に接続した下部ダクトとを有してなり、この吸気ダ
クトの曲がりダクト部をタービン建屋の上部から吊りサ
ポートで吊り下げたこと、 吸気ダクトは流路の途中が分
岐した復流型となっており、この分岐部の隙間から天井
クレーンの吊具が入って下部ダクトを吊り下げるように
構成したことを特徴とする。
【0011】また、第3発明のタービン建屋構造は、タ
ービンの吸気ダクトを取り外して仮置きするための仮置
き架台を、タービン建屋の作業床の上方に設けたこと、
吸気ダクトは下方に曲がった曲がりダクトと、この曲が
りダクトの下端に接続した下部ダクトとを有してなり、
この吸気ダクトの曲がりダクト部をタービン建屋の上部
から吊りサポートで吊り下げたこと、 吸気ダクトは流路
の途中が分岐した復流型となっており、この分岐部の隙
間から天井クレーンの吊具が入って下部ダクトを吊り下
げるように構成したことを特徴とする。
【0012】また、第4発明のタービン建屋構造は、
ービンの吸気ダクトをタービン建屋の上部から吊りサポ
ートで吊り下げて、タービン建屋の柱で支持したこと、
吸気ダクトは下方に曲がった曲がりダクトと、この曲が
りダクトの下端に接続した下部ダクトとを有してなり、
この吸気ダクトの曲がりダクト部をタービン建屋の上部
から吊りサポートで吊り下げたこと、吸気ダクトは単流
型であって開閉可能な孔を設けており、この孔から天井
クレーンの吊具が入って下部ダクトを吊り下げるように
構成したことを特徴とする。
【0013】また、第5発明のタービン建屋構造は、
ービンの吸気ダクトをタービン建屋の上部から吊りサポ
ートで吊り下げて、タービン建屋の柱で支持したこと、
タービン建屋の上部には天井クレーンが取り付けられて
おり、この天井クレーンのクレーンガーダビームから吸
気ダクトを吊りサポートで吊り下げたこと、 吸気ダクト
は下方に曲がった曲がりダクトと、この曲がりダクトの
下端に接続した下部ダクトとを有してなり、この吸気ダ
クトの曲がりダクト部をタービン建屋の上部から吊りサ
ポートで吊り下げたこと、 吸気ダクトは単流型であって
開閉可能な孔を設けており、この孔から天井クレーンの
吊具が入って下部ダクトを吊り下げるように構成したこ
を特徴とする。
【0014】また、第6発明のタービン建屋構造は、
ービンの吸気ダクトを取り外して仮置きするための仮置
き架台を、タービン建屋の作業床の上方に設けたこと、
吸気ダクトは下方に曲がった曲がりダクトと、この曲が
りダクトの下端に接続した下部ダクトとを有してなり、
この吸気ダクトの曲がりダクト部をタービン建屋の上部
から吊りサポートで吊り下げたこと、吸気ダクトは単流
型であって開閉可能な孔を設けており、この孔から天井
クレーンの吊具が入って下部ダクトを吊り下げるように
構成したことを特徴とする。
【0015】また、第7発明のタービン吸気ダクトは、
下方に曲がった曲がりダクトと、この曲がりダクトの下
端に接続した下部ダクトとを有してなるタービン吸気ダ
クトであって、流路の途中が分岐した復流型となってお
り、この分岐部の隙間から天井クレーンの吊具が入って
下部ダクト部を吊り下げるように構成したことを特徴と
する。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づき詳細に説明する。
【0017】図1は本発明の実施の形態に係るガスター
ビン建屋の全体構成を示す側面図、図2は前記ガスター
ビン建屋における吸気ダクト部の詳細を示す側面図、図
3は図2のA方向矢視図(正面図)、図4は図2のB方
向矢視図(平面図)である。また、図5は前記吸気ダク
トから下部ダクトを取り外したときの状態を示す説明
図、図6は前記下部ダクトの仮置き架台を示す正面図、
図7(a)は前記仮置き架台の平面図、図7(b)は図
7(a)のC−C線矢視図(正面図)、図7(c)は図
7(a)のD方向矢視図(側面図)、図8は定期点検時
に曲がりダクトを取り外す方式とした場合の説明図であ
る。
【0018】<構成>図1に示すように、ガスタービン
建屋1には、圧縮機3、燃焼器4、ガスタービン本体5
などからなるガスタービン2が収容されている他、定期
点検時に分解した各種の部品の搬送などを行うための天
井クレーン5や、ガスタービン2の燃焼器4に空気を供
給するための吸気ダクト7などが設けられている。
【0019】吸気ダクト7は側面視がL字状のものであ
り、水平状態から下方へと垂れ下がった縦型のものであ
る。このように吸気ダクト7を縦型としているのは建屋
面積をあまり広くすることなくガスタービンの増設を可
能にするためである。つまり、図1の紙面と直交する方
向にガスタービンを増設しようとする場合、横型の吸気
ダクトではガスタービン同士の間隔を広くしなければな
らないが、縦型の吸気ダクトであればガスタービン同士
の間隔をあまり広くすることなくガスタービンを増設す
ることができるからである。
【0020】吸気ダクト7の先端部(下端部)はガスタ
ービン2の上半マニホールド8aに接続され、吸気ダク
ト7の基端部(左端部)は吸気サイレンサ室44の吸気
サイレンサ9に接続されている。また、吸気サイレンサ
9は吸気フィルタ室80の吸気フィルタ83に接続され
ている。従って、空気は吸気フィルタ83及び吸気サイ
レンサ9を介して吸気ダクト7へと導入され、更に、こ
の吸気ダクト7により下方へと導かれて、上半マニホー
ルド8と下半マニホールド8bとからなるマニホールド
(吸気室)へと供給される。
【0021】マニホールドに供給された空気は圧縮機3
で圧縮されて燃焼器4に送られる。燃焼器4では空気と
燃料とを燃焼して燃焼ガスを発生させる。そして、この
燃焼ガスによりガスタービン本体5を回転駆動する。そ
の結果、このガスタービン本体5によって発電機10が
回転駆動され、所定の電力が発電される。なお、図1中
の11は励磁機、12はターニング装置、30は発電機
10の軸受、31は圧縮機3の軸受、32はガスタービ
ンエンクロージャーである。
【0022】天井クレーン6はクレーンガーダ13上を
横行すトロリ14と、クレーンガーダ13の下側に設け
られたレール19に沿って横行するホイスト15とを備
えたものである。トロリ14は主巻と補巻とを備えてお
り、それぞれに吊具(フック)15,16を有してい
る。ホイスト17には吊具(フック)18が設けられて
いる。これらは吊り上げる部品の重さなどに応じて使い
分けられる。
【0023】クレーンガーダ13はタービン建屋1の左
右両側の柱20に亘って設けられおり、両端部には車輪
28を有している。一方、両側の柱20の上部には支持
部材26が突設されており、これらの支持部材26上に
はクレーンガーダビーム22がそれぞれ固定されてい
る。これらのクレーンガーダビーム22は図1の紙面と
直交する方向に平行に延びており、同方向に沿って敷設
されたレール24を有している。そして、これらのレー
ル24上をクレーンガーダ13の車輪28が転動するよ
うになっている。
【0024】即ち、天井クレーン6は全体がクレーンガ
ーダビーム22上のレール24に沿って図1の紙面と直
交する方向に走行するとともに、トロリ14及びホイス
ト17がクレーンガーダ13の長手方向(図1中左右方
向)に沿って横行するように構成されている。また、天
井クレーン6の全荷重はクレーンガーダビーム22を介
してガスタービン建屋1の柱20で支持されている。
【0025】図2に示すように、吸気ダクト7は曲がり
ダクト40と、この曲がりダクト40の下端に着脱可能
に接続された下部ダクト41とを有してなるものであ
る。曲がりダクト40は吸気サイレンサ室44側に位置
する水平部42と、ガスタービン建屋1側にオーバハン
グして下方に曲がった曲がり部43とをフランジ部45
で接続してなるものであり、内部にはガイドベーン46
が設けられている。このガイドベーン46を設けること
により、低圧損化や圧縮機入口の整流を行って吸気ダク
ト性能を保証することができ、また、吸気ダクト7を短
くすることができるため、この点からも圧損に対する効
果が大であるとともに吸気ダクト7を軽量で安価なもの
とすることができる。
【0026】また、曲がりダクト40の水平部42及び
吸気サイレンサ9と、吸気サイレンサ室44の床面52
との間には、複数の支持部材(梁伏せ)51が設けられ
ている。吸気フィルタ83と、吸気フィルタ室80の床
面81との間にも、複数の支持部材(梁伏せ)82が設
けられている。
【0027】下部ダクト41はエキスパン(伸縮継手)
48を介して上半マニホールド8aに接続されている。
このエキスパン48はガスタービン2の振動を吸収する
ことにより、同振動が吸気ダクト7側に伝わって共振す
るのを防止するためのものである。なお、下部ダクト4
1にはメンテナンス用デッキ(取り外し作業用の足場)
47が設けられており、このメンテナンス用デッキ47
へは吸気サイレンサ室44から階段を使ってアクセスす
ることができるようになっている。
【0028】そして、吸気ダクト7の曲がりダクト40
は、吊りサポート50によって上方のクレーンガーダビ
ーム22から吊り下げられている。吊りサポート50の
上端部はボルト等によってクレーンガーダビーム22の
下面側に固定されており、吊りサポート50の下端部は
曲がりダクト40に設けられた取付金具(取付座)53
にボルト等によって固定されている。なお、図示例では
吊りサポート50を吸気ダクト7の外側面に取り付けて
いるが、これに限定するものではなく、吊りサポート5
0は二股に分かれた曲がりダクト40(詳細後述)の内
側面に取り付けてもよい。
【0029】通常の設計では建築物と機械とは分離させ
た構造とするのが基本であるため、上記のようにクレー
ンガーダビーム22から吊りサポート50で吸気ダクト
7を吊り下げるという構造はあり得ず、当業者とって容
易に相当し得るものではないが、後述するような多大な
メリットが得られることに着目して採用したものであ
る。
【0030】なお、クレーンガーダビーム22自体は天
井クレーン6の容量(例えば110トン)から設計され
たものであるため、これに曲がりダクト40の荷重(例
えば20トン)を加えても、何等建屋設計の追加や変更
となるような障害にはならない。更に、吸気ダクト7は
ガイドベーン46等の効果から流体力学上の乱流防止構
造であることが証明されているため、吸気ダクト6の振
動が吊りサポート50を介してクレーンガーダビーム2
2に伝わる心配もない。
【0031】また、ガスタービン建屋1の柱20にはキ
ャンチサポート49が設けられおり、これらのキャンチ
サポート49でも吸気ダクト7を下側で支持している
(図3,図4参照)。更には、ガスタービン建屋1の柱
20には振動防止サポート54が設けられており、この
振動防止サポート54によって大量の空気(例えば従来
の1.5倍)を流す吸気ダクト7の振動を防止すること
により、安全性の向上が図られている(図3参照)。
【0032】しかも、図3及び図4に示すように、吸気
ダクト7は流路の途中が二股(第1流路61と第2流路
62)に分かれた復流型となっており、第1流路61と
第2流路62との間には天井クレーン6の吊具15が出
入り可能な間隔の隙間60を有している。即ち、図2及
び図3に示すように吊具15を吸気ダクト7の隙間60
内に進入させて下部ダクト41の真上に位置させること
ができ、この状態で下部ダクト41を吊り下げることが
できる。
【0033】この吊具15によって真上から吊り下げた
下部ダクト41は、エキスパン48を圧縮させてエキス
パン48と下部ダクト41との間に隙間を生じさせてか
ら、図5に示すように吊具15を水平に移動させて下部
ダクト41を水平(矢印X方向)にスライドさせるだけ
で取り外すことができる。
【0034】また、このように下部ダクト41だけを取
り外すことができるため、曲がりダクト40の曲がり部
43のフランジ部45は定期点検時に取り外さない。曲
がり部43を取り外さないため、作業床(詳細後述)の
部品仮置きスペースを縮小できる。なお、曲がり部43
を取り外す場合には危険作業となるばかりでなく、専用
の作業足場が必要になり、建屋構造が成り立ち難くなっ
てしまう。
【0035】また、取り外した下部ダクト41を仮置き
するために、図6に示すように、吸気ダクト7の側方に
位置する建屋の柱20には、仮置き架台71が設けられ
ている。この仮置き架台71はガスタービン建屋1の作
業床72の上方に位置している。この作業床72には定
期点検の際に分解されて天井クレーン6により搬送され
てきた各種の部品が多数配置される。
【0036】図7に示すように、仮置き架台71は下部
ダクト41を載置するための支持部材73を柱20から
突設してなるものである。支持部材73上にはサイドガ
イド74が設けられており、これらのサイドガイド74
によって下部ダクト41を案内するようになっている。
また、支持部材73上の基端部には位置決めストッパ7
5が設けられており、これらの位置決めストッパ75に
よって支持部材73上の下部ダクト41の位置決めを行
うようになっている。
【0037】なお、仮置き架台71は単に建屋の柱20
を便乗利用するだけであり、この柱20は容量が例えば
容量110トンの天井クレーン6を支持する柱であるた
め、仮置き架台71を介して吸気ダクト14の重量(例
えば13トン)を支持するようにしても、建屋設計に対
して特別の障害とはならない。
【0038】<作用・効果>本実施の形態のガスタービ
ン建屋構造及び吸気ダクトによって得られる作用・効果
は以下の通りである。
【0039】(1)ガスタービン建屋1の上部に取り付
けた天井クレーン6のクレーンガーダビーム22から吸
気ダクト7を吊りサポート50で吊り下げるようにし
て、ガスタービン建屋1の柱20で支持したため、次の
ような作用・効果が得られる。
【0040】 吸気ダクト7を上から吊りサポート5
0で吊り下げてガスタービン建屋1の柱20で支持した
ことから、その分、吸気サイレンサ室44の床面52に
設けた支持部材51を薄物にすることができる。このた
め、吸気サイレンサ室44の下側(支持部材51の下
側)の空間84を広くすることができる。
【0041】即ち、吸気ダクト7を上から吊り下げない
場合には、吸気ダクト7のオーバハング荷重を支持する
支持部材51は厚くなり、結果として、支持部材51の
下側もの空間84は狭くなってしまう。これに対して、
吸気ダクト7を上から吊り下げた場合には、上記のよう
に支持部材51を薄くすることができるため、支持部材
51の下側の空間84を広くすることができる。従っ
て、この空間84に設けられている発電機10の軸受3
0や圧縮機3の軸受31などの点検作業が楽になる。更
に、図示は省略するが、空間84には圧縮機3の軸受3
1などを吊り上げるためのクレーンが備えられている
が、このクレーンによって軸受31などを吊り上げると
きの補助として、チェーンブロックを吸気ダクト6に取
り付けることも可能となり、より作業性を改善すること
もできる。
【0042】 また、吸気ダクト7を上から吊り下げ
ることによって支持部材51を薄くすることができるこ
とから、ガスタービン建屋1の高さを低くすることもで
きる。
【0043】即ち、吸気フィルタ室80の床面81は低
くすることが可能であるため、支持部材51を薄くして
吸気ダクト7や吸気サイレンサ9の位置を低くするのに
応じて、吸気サイレンサ室80の床面81も低くして吸
気フィルタ83を低くすれば、この吸気フィルタ83と
吸気サイレンサ及び吸気ダクト7とを接続することがで
きるので、吸気ダクト7の位置を下げることができる。
このため、天井クレーン6の位置も下げることができ、
ひいてはガスタービン建屋1の高さを下げることができ
る。従って、ガスタービン建屋1は、従来よりも多量の
空気(例えば1.5倍)を流す吸気ダクト7を収容する
建屋でありながら、従来のガスタービン建屋と同程度の
高さにすることができる。しかも、吸気ダクト7の位置
を下げることにより、その分、下部ダクト41は短縮さ
れて軽量化するため、仮置き架台71への設置が容易に
もなる。
【0044】 また、曲がりダクト40を上から吊り
サポート50で吊り下げることにより、曲がりダクト4
0の据え付けを安全且つ短期間に行うことができるよう
になる。
【0045】即ち、従来は天井クレーンを使って吸気ダ
クトの据え付けを行っていたが、曲がりダクト40部を
上から吊り下げるようにしたことによって、吸気サイレ
ンサ室44で曲がりダクト40を吸気サイレンサ9に接
続した後、曲がりダクト40をコロで押し出すという新
工法を採用することができるようになるため、曲がりダ
クト40の据え付け時期の観点からは天井クレーン6の
設置時期に対する要求がなくなるとともに、コロで押し
出すだけであるから、安全且つ短期間に曲がりダクト4
0の据え付けを行うことができる。
【0046】 また、曲がりダクト40部を上から吊
りサポート50で吊り下げることにより、曲がりダクト
40のオーバハング重量は吊りサポート50で支持する
ことができるため、下側のキャンチサポート49をコン
パクトにすることができる。更に、キャンチサポート4
9をコンパクトにすることができることにより、吸気ダ
クト7のオーバハングを短くして吸気ダクト7を長さを
短くすることができるため、吸気ダクト7が軽量化され
て建屋荷重が楽になる。
【0047】 また、吸気ダクト6の曲がりダクト4
0部を上から吊りサポート50で吊り下げることによ
り、下部ダクト41の取り外し作業用の足場であるメン
テナンス用デッキ47は、正にこの目的だけのものでよ
いことになるため、その骨組みは軽量で安価なものとな
り、コンパクトな構成となる。このため、振動防止サポ
ート54を下部ダクト41に取り付けるスペースが生ま
れ、この振動防止サポート54によって更に吸気ダクト
7の安全性を向上させることができる。
【0048】 また、クレーンガーダビーム22から
吸気ダクト7を吊り下げるようにしたことにより、吸気
ダクト7を吊り下げるための専用の支持部材を柱20に
設ける必要がなく、既設のクレーンガーダビーム22を
有効に利用することができるため、建屋設計に対して特
別の障害とはならない。
【0049】(2)下部ダクト41を取り外して仮置き
するための仮置き架台71を、ガスタービン建屋1の作
業床72の上方に設けたことにより、次のような作用・
効果が得られる。
【0050】 下部ダクト41は定期点検時に分解さ
れる部品の中では大物で且つ重量物の部類に入るため、
この下部ダクト41を作業床72に仮置きせずに済むこ
とは、他の分解部品の仮置きの配置計画の大いなる助け
となり、その分、作業床72の面積を小さくすることが
でき、ひいては建屋面積を小さくすることができる。な
お、下部ダクト41は常温品であり定期点検中には特に
点検することもないため単に仮置きするだけであるにも
かかわらず、従来のように作業床72に仮置きする場合
には、建屋内の柱やブレース等の関係から作業床72の
コーナに置くことはできず、作業床72の比較的中央部
に置かざるを得ないため、単に点検作業の障害物となっ
てしまう。
【0051】 また、図示例(図6)では、隣の建屋
の柱20を利用して仮置き架台71を設けているため、
天井クレーン6によって下部ダクト41を移動する距離
も短くなり、しかも、単に仮置き架台71上に下部ダク
ト41を置くだけであるため、仮置き作業をマニアル化
して容易に行うことができるため、定期点検の短縮化に
大いに寄与することができる。
【0052】(3)吸気ダクト7は下方に曲がった曲が
りダクト40と、この曲がりダクト40の下端に接続し
た下部ダクト41とを有してなるものであって、流路の
途中が分岐した復流型となっており、この分岐部の隙間
60から天井クレーン6の吊具15が入って下部ダクト
41を吊り下げるように構成したことにより、次のよう
な作用・効果が得られる。
【0053】 天井クレーン6の吊具15を下部ダク
ト41の真上に位置させた状態で下部ダクト41を吊り
下げることができるため、下部ダクト41を容易且つ安
全に吊り下げて移動させることができる。
【0054】 天井クレーン6の寄り代及び高さを極
端に短縮することができため、ガスタービン建屋1の大
きさ(建屋面積×高さ)を大幅に小さくすることができ
る。また、ガスタービン建屋1の長さが短くなれば天井
クレーン6のクレーンガーダ13のスパンも短くなる。
そして、クレーンガーダ13の撓み量はクレーンガーダ
13のスパンの3乗に比例するため、天井クレーン6
(クレーンガーダ13)を小型にしてガスタービン建屋
1の高さを低くすることができる。
【0055】図8に示すように、定期点検時に曲がりダ
クト40を取り外す方式とした場合には、作業員100
がフランジ部45のフランジボルトの取り外し作業を行
うための足場及び作業スペースを曲がりダクト40と天
井クレーン6と間に確保する必要があること、曲がりダ
クト40を吊り上げるための吊り具長さL1 を確保する
必要があることから、天井クレーンレベルが高くなり、
その結果、建屋天井101も高くなる。また、天井クレ
ーン6には吊具15の最小寄付寸法L2 の制限があるこ
とから、この吊具15によって曲がりダクト40を吊り
上げるには曲がりダクト40の重心位置P1 が最小寄付
位置における吊具15の真下に位置するようにしなけれ
ばならないため、建屋壁102側の柱20から下部ダク
ト41の重心位置P2 までの距離L3 が長くなり、その
結果、ガスタービン建屋1のスパンが長くなって天井ク
レーン6のスパンも長くなるとともに発電機や圧縮機軸
受の点検用クレーン等の設置も自動的に困難となる。ま
た、天井クレーン6のスパンが長くなると、その分、強
度を持たせるために天井クレーン6の断面積を大きくす
る必要があり、このことによって更に建屋天井101が
高くなる。
【0056】これに対して、吸気ダクト7を複流型とし
た場合には、定期点検時に曲がりダクト40は取り外さ
ずに下部ダクト41のみを容易に取り外すことができる
ことから、上記のような足場及び作業スペースの確保や
吊り具長さL1 の確保が不要となるため、天井クレーン
レベルを下げて建屋天井101も下げることができる。
また、下部ダクト41の重心位置P2 を最小寄付位置に
おける吊具15の真下に位置させることができるため、
建屋壁102側の柱20から下部ダクト41の重心位置
2 までの距離L3 が短くなり、その結果、ガスタービ
ン建屋1のスパンが短くなって天井クレーン6のスパン
も短くなる。
【0057】なお、復流型に限らず、流路が分岐されて
いない単流型の場合にも、これに開閉可能な孔を設けれ
ば復流型と同様の作用・効果を得ることができる。つま
り、図示は省略するが、曲がりダクトと下部ダクトとか
らなる単流型の吸気ダクトに天井クレーン6の吊具15
が出入り可能な孔(例えば復流型の吸気ダクト7の隙間
60に相当するような縦長の孔)を形成し、通常時には
この孔に蓋をしておく。
【0058】そして、定期点検時には孔の蓋を外して、
この孔に吊具15を進入させ、この吊具15によって下
部ダクトを真上から吊り下げた後、エキスパンを圧縮さ
せてエキスパンと下部ダクトとの間に隙間を生じさせて
から、吊具15を水平に移動させることにより下部ダク
トを水平にスライドさせて取り外すことができるように
する。
【0059】
【発明の効果】以上、発明の実施の形態と共に具体的に
説明したように、第1発明のタービン建屋構造は、ター
ビンの吸気ダクトをタービン建屋の上部から吊りサポー
トで吊り下げて、タービン建屋の柱で支持したこと、
気ダクトは下方に曲がった曲がりダクトと、この曲がり
ダクトの下端に接続した下部ダクトとを有してなり、こ
の吸気ダクトの曲がりダクト部をタービン建屋の上部か
ら吊りサポートで吊り下げたこと、 吸気ダクトは流路の
途中が分岐した復流型となっており、この分岐部の隙間
から天井クレーンの吊具が入って下部ダクトを吊り下げ
るように構成したことを特徴とする。
【0060】また、第2発明のタービン建屋構造は、
ービンの吸気ダクトをタービン建屋の上部から吊りサポ
ートで吊り下げて、タービン建屋の柱で支持したこと、
タービン建屋の上部には天井クレーンが取り付けられて
おり、この天井クレーンのクレーンガーダビームから吸
気ダクトを吊りサポートで吊り下げたこと、吸気ダクト
は下方に曲がった曲がりダクトと、この曲がりダクトの
下端に接続した下部ダクトとを有してなり、この吸気ダ
クトの曲がりダクト部をタービン建屋の上部から吊りサ
ポートで吊り下げたこと、 吸気ダクトは流路の途中が分
岐した復流型となっており、この分岐部の隙間から天井
クレーンの吊具が入って下部ダクトを吊り下げるように
構成したことを特徴とする。
【0061】また、第3発明のタービン建屋構造は、タ
ービンの吸気ダクトを取り外して仮置きするための仮置
き架台を、タービン建屋の作業床の上方に設けたこと、
吸気ダクトは下方に曲がった曲がりダクトと、この曲が
りダクトの下端に接続した下部ダクトとを有してなり、
この吸気ダクトの曲がりダクト部をタービン建屋の上部
から吊りサポートで吊り下げたこと、 吸気ダクトは流路
の途中が分岐した復流型となっており、この分岐部の隙
間から天井クレーンの吊具が入って下部ダクトを吊り下
げるように構成したことを特徴とする。
【0062】また、第4発明のタービン建屋構造は、タ
ービンの吸気ダクトをタービン建屋の上部から吊りサポ
ートで吊り下げて、タービン建屋の柱で支持したこと、
吸気ダクトは下方に曲がった曲がりダクトと、この曲が
りダクトの下端に接続した下部ダクトとを有してなり、
この吸気ダクトの曲がりダクト部をタービン建屋の上部
から吊りサポートで吊り下げたこと、 吸気ダクトは単流
型であって開閉可能な孔を設けており、この孔から天井
クレーンの吊具が入って下部ダクトを吊り下げるように
構成したことを特徴とする。
【0063】また、第5発明のタービン建屋構造は、タ
ービンの吸気ダクトをタービン建屋の上部から吊りサポ
ートで吊り下げて、タービン建屋の柱で支持したこと、
タービン建屋の上部には天井クレーンが取り付けられて
おり、この天井クレーンのクレーンガーダビームから吸
気ダクトを吊りサポートで吊り下げたこと、 吸気ダクト
は下方に曲がった曲がりダクトと、この曲がりダクトの
下端に接続した下部ダクトとを有してなり、この吸気ダ
クトの曲がりダクト部をタービン建屋の上部から吊りサ
ポートで吊り下げたこと、 吸気ダクトは単流型であって
開閉可能な孔を設けており、この孔から天井クレーンの
吊具が入って下部ダクトを吊り下げるように構成したこ
とを特徴とする。
【0064】また、第6発明のタービン建屋構造は、タ
ービンの吸気ダクトを取り外して仮置きするための仮置
き架台を、タービン建屋の作業床の上方に設けたこと、
吸気ダクトは下方に曲がった曲がりダクトと、この曲が
りダクトの下端に接続した下部ダクトとを有してなり、
この吸気ダクトの曲がりダクト部をタービン建屋の上部
から吊りサポートで吊り下げたこと、 吸気ダクトは単流
型であって開閉可能な孔を設けており、この孔から天井
クレーンの吊具が入って下部ダクトを吊り下げるように
構成したことを特徴とする。
【0065】また、第7発明のタービン吸気ダクトは、
下方に曲がった曲がりダクトと、この曲がりダクトの下
端に接続した下部ダクトとを有してなるタービン吸気ダ
クトであって、 流路の途中が分岐した復流型となってお
り、この分岐部の隙間から天井クレーンの吊具が入って
下部ダクト部を吊り下げるように構成したことを特徴と
する。
【0066】従って、第1,第2,第4又は第5発明の
タービン建屋構造によれば、吸気ダクトを上から吊りサ
ポートで吊り下げてタービン建屋の柱で支持したことか
ら、その分、支持部材(梁伏せ)を薄物にすることがで
きる。このため、この支持部材の下側の空間を広くする
ことができ、この空間に設けられている機器の点検作業
が楽になる。
【0067】また、吸気ダクトを上から吊りサポートで
吊り下げることによって支持部材を薄くすることができ
ることから、タービン建屋の高さを低くすることもでき
る。
【0068】また、クレーンガーダビームから吸気ダク
トを吊りサポートで吊り下げるようにしたことにより、
吸気ダクトを吊り下げるための専用の支持部材を柱に設
ける必要がなく、既設のクレーンガーダビームを有効に
利用することができるため、建屋設計に対して特別の障
害とはならない。
【0069】また、第3又は第6発明のタービン建屋構
造によれば、吸気ダクトを作業床に仮置きせずに済むた
め、他の分解部品の仮置きの配置計画の大いなる助けと
なり、その分、作業床の面積を小さくすることができ、
ひいては建屋面積を小さくすることができる。
【0070】しかも、単に仮置き架台上に吸気ダクトを
置くだけであるため、仮置き作業をマニアル化して容易
に行うことができるため、定期点検の短縮化に大いに寄
与することができる。
【0071】また、第1,第2,第4又は第5発明のタ
ービン建屋構造によれば、曲がりダクトを上から吊りサ
ポートで吊り下げることにより、曲がりダクトの据え付
けを安全且つ短期間に行うことができるようになる。
【0072】また、曲がりダクトを上から吊りサポート
で吊り下げることにより、曲がりダクトのオーバハング
重量は吊りサポートで支持することができるため、下側
のサポート部をコンパクトにすることができる。更に、
下側のポート部をコンパクトにすることができることに
より、吸気ダクトのオーバハングを短くして吸気ダクト
を長さを短くすることができるため、吸気ダクトが軽量
化されて建屋荷重が楽になる。
【0073】また、曲がりダクトを上から吊りサポート
で吊り下げることにより、下部ダクトの取り外し作業用
の足場は、正にこの目的だけのものでよいことになるた
め、その骨組みは軽量で安価なものとなり、コンパクト
な構成となる。このため、振動防止サポートを下部ダク
トに取り付けるスペースが生まれ、この振動防止サポー
トによって更に吸気ダクトの安全性を向上させることが
できる。
【0074】また、第1,第2,第3,第4,第5,第
6又は第7発明のタービン建屋構造又は吸気ダクトによ
れば、天井クレーンの吊具を下部ダクトの真上に位置さ
せた状態で下部ダクトを吊り下げることができるため、
下部ダクトを容易且つ安全に吊り下げて移動させること
ができる。
【0075】しかも、天井クレーンの寄り代及び高さを
極端に短縮することができため、タービン建屋の大きさ
(建屋面積×高さ)を大幅に小さくすることができる。
また、タービン建屋の長さが短くなれば天井クレーンの
クレーンガーダのスパンも短くなるため、天井クレーン
(クレーンガーダ)を小型にしてタービン建屋の高さを
低くすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係るガスタービン建屋の
全体構成を示す側面図である。
【図2】前記ガスタービン建屋における吸気ダクト部の
詳細を示す側面図である。
【図3】図2のA方向矢視図(正面図)である。
【図4】図2のB方向矢視図(平面図)である。
【図5】前記吸気ダクトから下部ダクトを取り外したと
きの状態を示す説明図である。
【図6】前記下部ダクトの仮置き架台を示す正面図であ
る。
【図7】(a)は前記仮置き架台の平面図、(b)は
(a)のC−C線矢視図(正面図)、(c)は(a)の
D方向矢視図(側面図)である。
【図8】定期点検時に曲がりダクトを取り外す方式とし
た場合の説明図である。
【符号の説明】
1 ガスタービン建屋 2 ガスタービン 3 圧縮機 4 燃焼器 5 ガスタービン本体 6 天井クレーン 7 吸気ダクト 8a 上半マニホールド 8b 下半マニホールド 9 吸気サイレンサ 10 発電機 11 励磁機 12 ターニング装置 13 クレーンガーダ 14 トロリ 15,16,18 吊具(フック) 17 ホイスト 19 レール 20 柱 22 クレーンガーダビーム 24 レール 26 支持部材 28 車輪 30,31 軸受 40 曲がりダクト 41 下部ダクト 42 水平部 43 曲がり部 44 吸気サイレンサ室 45 フランジ部 46 ガイドベーン 47 メンテナンス用デッキ 48 エキスパン 49 キャンチサポート 50 吊りサポート 51 支持部材 52 床面 53 取付金具 54 振動防止サポート 60 隙間 61 第1流路 62 第2流路 71 仮置き架台 72 作業床 73 支持部材 74 サイドガイド 75 位置決めストッパ 80 吸気フィルタ室 81 床面 82 支持部材 83 吸気フィルタ 84 空間
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F02C 7/00 F01K 13/00 F02C 7/20

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 タービンの吸気ダクトをタービン建屋の
    上部から吊りサポートで吊り下げて、タービン建屋の柱
    で支持したこと、吸気ダクトは下方に曲がった曲がりダクトと、この曲が
    りダクトの下端に接続した下部ダクトとを有してなり、
    この吸気ダクトの曲がりダクト部をタービン建屋の上部
    から吊りサポートで吊り下げたこと、 吸気ダクトは流路の途中が分岐した復流型となってお
    り、この分岐部の隙間から天井クレーンの吊具が入って
    下部ダクトを吊り下げるように構成したこと を特徴とす
    るタービン建屋構造。
  2. 【請求項2】 タービンの吸気ダクトをタービン建屋の
    上部から吊りサポートで吊り下げて、タービン建屋の柱
    で支持したこと、 タービン建屋の上部には天井クレーンが取り付けられて
    おり、この天井クレーンのクレーンガーダビームから吸
    気ダクトを吊りサポートで吊り下げたこと、吸気ダクトは下方に曲がった曲がりダクトと、この曲が
    りダクトの下端に接続した下部ダクトとを有してなり、
    この吸気ダクトの曲がりダクト部をタービン建屋の上部
    から吊りサポートで吊り下げたこと、 吸気ダクトは流路の途中が分岐した復流型となってお
    り、この分岐部の隙間から天井クレーンの吊具が入って
    下部ダクトを吊り下げるように構成したこと を特徴とす
    るタービン建屋構造。
  3. 【請求項3】 タービンの吸気ダクトを取り外して仮置
    きするための仮置き架台を、タービン建屋の作業床の上
    方に設けたこと、吸気ダクトは下方に曲がった曲がりダクトと、この曲が
    りダクトの下端に接続した下部ダクトとを有してなり、
    この吸気ダクトの曲がりダクト部をタービン建屋の上部
    から吊りサポートで吊り下げたこと、 吸気ダクトは流路の途中が分岐した復流型となってお
    り、この分岐部の隙間から天井クレーンの吊具が入って
    下部ダクトを吊り下げるように構成したこと を特徴とす
    るタービン建屋構造。
  4. 【請求項4】 タービンの吸気ダクトをタービン建屋の
    上部から吊りサポートで吊り下げて、タービン建屋の柱
    で支持したこと、 吸気ダクトは下方に曲がった曲がりダクトと、この曲が
    りダクトの下端に接続した下部ダクトとを有してなり、
    この吸気ダクトの曲がりダクト部をタービン建屋の上部
    から吊りサポートで吊り下げたこと、吸気ダクトは単流型であって開閉可能な孔を設けてお
    り、この孔から天井クレーンの吊具が入って下部ダクト
    を吊り下げるように構成したこと を特徴とするタービン
    建屋構造。
  5. 【請求項5】 タービンの吸気ダクトをタービン建屋の
    上部から吊りサポートで吊り下げて、タービン建屋の柱
    で支持したこと、 タービン建屋の上部には天井クレーンが取り付けられて
    おり、この天井クレーンのクレーンガーダビームから吸
    気ダクトを吊りサポートで吊り下げたこと、 吸気ダクトは下方に曲がった曲がりダクトと、この曲が
    りダクトの下端に接続した下部ダクトとを有してなり、
    この吸気ダクトの曲がりダクト部をタービン建屋の上部
    から吊りサポートで吊り下げたこと、 吸気ダクトは単流型であって開閉可能な孔を設けてお
    り、この孔から天井クレーンの吊具が入って下部ダクト
    を吊り下げるように構成したこと を特徴とするタービン
    建屋構造。
  6. 【請求項6】 タービンの吸気ダクトを取り外して仮置
    きするための仮置き架台を、タービン建屋の作業床の上
    方に設けたこと、 吸気ダクトは下方に曲がった曲がりダクトと、この曲が
    りダクトの下端に接続した下部ダクトとを有してなり、
    この吸気ダクトの曲がりダクト部をタービン建屋の上部
    から吊りサポートで吊り下げたこと、 吸気ダクトは単流型であって開閉可能な孔を設けてお
    り、この孔から天井クレーンの吊具が入って下部ダクト
    を吊り下げるように構成したことを特徴とするタービン
    建屋構造。
  7. 【請求項7】 下方に曲がった曲がりダクトと、この曲
    がりダクトの下端に接続した下部ダクトとを有してなる
    タービン吸気ダクトであって、 流路の途中が分岐した復流型となっており、この分岐部
    の隙間から天井クレーンの吊具が入って下部ダクト部を
    吊り下げるように構成したことを特徴とするタービン吸
    気ダクト。
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