JP2000032714A - 横軸型発電機のロータ引抜方法及び挿入方法 - Google Patents

横軸型発電機のロータ引抜方法及び挿入方法

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JP2000032714A
JP2000032714A JP10194171A JP19417198A JP2000032714A JP 2000032714 A JP2000032714 A JP 2000032714A JP 10194171 A JP10194171 A JP 10194171A JP 19417198 A JP19417198 A JP 19417198A JP 2000032714 A JP2000032714 A JP 2000032714A
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JP
Japan
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rotor
rod
cylinder
type generator
shaft type
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JP10194171A
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English (en)
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Norimichi Adachi
憲道 安達
Yasuyuki Konishi
康之 小西
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Taihei Dengyo Kaisha Ltd
Original Assignee
Taihei Dengyo Kaisha Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、既存の建屋内に設置される横軸型
発電機にも簡単に用いて、ロータ、ステータ等の部品を
損傷することなく、熟練度に関係なく、短時間で適確に
作業ができる横軸型発電機のロータの引抜方法及び挿入
方法を提供する。 【解決手段】この工程では、ロッド15を伸長させて、
ロータ5bの軸14の一端14aとシリンダー17のロ
ッド15の先端15aとを芯合わせして、それらを軸方
向に接続用治具18により一体的に接続される。次に、
シリンダー17のロッド15を収縮させてロータ5bを
軸方向に移動させて引抜き、ロータ5bを天井クレーン
を用いてワイヤ13bで吊持する。そして、ロータ5b
の軸14の一端14aとシリンダー17のロッド15の
先端15aとが切離され、ロータ5bは、天井クレーン
により吊持されて、点検等を行う場所に搬送される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は発電所の横軸型発電
機のロータの引抜方法及び挿入方法に関する。
【0002】
【従来の技術】横軸型発電機は火力発電所のタ−ビン発
電機等で多く用いられている。一般に、横軸型発電機は
大型であるために、例えばタ−ビン発電機を構成するス
テータおよびロータは別々に発電所へ輸送され、発電所
の建屋内にステータを据付けた後に、ステータにロータ
を挿入して組立てられる。
【0003】また、タ−ビン発電機は長期間運転後の保
守点検時に、ロータをステータから引抜いて保守点検が
行われる。上述したように、横軸型発電機では、据付時
又は長期間運転後の保守点検時に、大型のロータを、限
られた建屋内で、ロータ自体又はステータ等に損傷を与
えないで、引抜又は挿入をしなければならない。
【0004】一般に、横軸型発電機のロータの引抜又は
挿入は、ウインチを用いてロータ軸の先端にワイヤーを
掛け、ロータを軸方向に移動させながら行われる。ま
た、発電機のロータの引抜等の合理化を図るために、種
々の検討もなされている。特開平3−86045号公報
には発電機ロータの取扱装置が開示されている。
【0005】図7は上記発電機ロータの取扱装置を備え
た発電所建屋の一例を示す断面図であり、図8、図9は
上記発電機ロータの引抜作業の状態を示す図で、図8は
平面図であり、図9は側面図である。発電所建屋1内に
は、横軸型発電機2a及びタービン3が設置され、天井
には作業用の天井クレーン4が設けられている。建屋壁
1aには、横軸型発電機2aのロータ5aを挿入又は引
抜する時のためのスペース6を確保し、ロータ5aの一
部を発電所建屋1の外部へ突出させることが可能な開口
部7が形成されている。開口部7はロータ5aの挿入又
は引抜時以外に閉鎖される。
【0006】発電機ロータの取扱装置は、上記した開口
部6を有する建屋壁1aと、挿入又は引抜時にロータ5
aを支持するすべり板8と、ロータ5aの重心下部に接
触して支持した状態で上記すべり板8上を滑動可能なサ
ポート台9と、このサポート台9のすべり板8上の滑動
を案内するガイド部材10とを具備している。ロータ5
aはチェーンブロック12等を取付け、そのワイヤ13
により横軸型発電機2aのステータ11aから引抜かれ
る。ロータ5aの重心がステータ11aの外へでたとこ
ろで、一旦、天井クレーン4で吊上げ、ロータ5aの重
心下部にサポート台9が設置され、ボルト等によって固
定される。そして、サポート台9の両脇をガイド部材1
0により案内し、ロータ5aはステータ11aからまっ
すぐに引抜かれる。このとき、建屋壁1aに開口部6が
形成されているために、ロータ5aは建屋壁1aに干渉
することなく、ロータ5aの一部を開口部6の外方へ突
出させることができる。
【0007】ロータ5aが完全にステータ11aの外へ
出たところで、ガイド部材10を取外し、チェーンブロ
ック12を用いて、サポート台9を中心としてロータ5
aを方向転換する。方向転換後、再びガイド部材10を
すべり板8に取付け、サポート台9を案内しつつ、ロー
タ5aを発電所建屋1の内側へ移動させる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述し
た従来のウインチ方法では以下の問題がある。上記ウイ
ンチ方法では、単純にワイヤによりロータの引抜又は挿
入する場合には、ロータを軸方向に適確に移動させるこ
とが容易でなく、ロータ、ステータ等の部品を損傷し易
い。
【0009】また、準備に時間がかかり、また、取扱い
が煩雑で、ワイヤ取扱い等の安全性を保持するために、
必要以上に慎重にせざるを得ない。そのために、引抜等
の作業を行う人の熟練度を要する。特開平3−8604
5号公報に示す技術は、新規に建屋を含めた発電機を設
計する場合には、建屋の小型化、建屋の建築費の減少、
発電所の敷地の縮小等の効果が期待できるが、既存の発
電機に適用する場合には以下の問題がある。
【0010】タービン型発電機のような横軸型発電機は
既存のものが非常に多く設置されており、それらの更
新、又は点検のために、上記技術をそのまま用いること
は困難である。また、図8、図9に示すように、ロータ
5aはチェーンブロック12等のワイヤ13aをサポー
ト台9の両側の2個所に取付け、ガイド10の案内によ
り移動されて、ステータ11aから引抜又はステータ1
1aへ挿入されるので、軸方向へ適確に移動させること
が容易でなく、ロータ、ステータ等の部品を損傷し易
い。
【0011】本発明は既存の建屋内に設置される横軸型
発電機にも簡単に用いることができ、且つロータ、ステ
ータ等の部品を損傷することなく、熟練度に関係なく、
短時間で適確に作業ができる横軸型発電機のロータの引
抜方法及びロータの挿入方法を提供することを目的とす
る。
【0012】
【課題を解決するための手段】第一の発明は、横軸型発
電機からロータを引抜くにあたり、下記の(イ)〜
(ハ)工程を順次行うことを特徴とする横軸型発電機の
ロータ引抜方法である。 (イ)ロータ軸の一端とシリンダーのロッド先端とを芯
合わせして、それらを軸方向に一体的に接続させる工
程、(ロ)シリンダーのロッドを収縮させてロータを軸
方向に移動させて引抜き、ロータを吊持する工程、及
び、(ハ)ロータ軸の一端とシリンダーのロッド先端を
切離し、ロータを搬送する工程。
【0013】第二の発明は、横軸型発電機にロータを挿
入するにあたり、下記の(イ)〜(ハ)工程を順次行う
ことを特徴とする横軸型発電機のロータ挿入方法であ
る。 (イ)横軸型発電機のロータ入口と、シリンダーの間に
ロータを搬送して、ロータ軸の一端とシリンダーのロッ
ド先端とを芯合わせして、それらを軸方向に一体的に接
続させる工程、(ロ)シリンダーのロッドを伸長させ
て、ロータを軸方向に移動させ、横軸型発電機内に挿入
させる工程、及び、(ハ)ロータを横軸型発電機内に位
置決めし、ロータ軸の一端とシリンダーのロッド先端を
切離す工程。
【0014】本発明によれば、上記構成により、熟練度
に関係なく、ロータを軸方向に適確に短時間で移動でき
るので、作業効率が高く、また、ロータ、スタータ等の
部品を損傷しない。
【0015】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を図によって
説明する。図1〜図3は本発明の横軸型発電機のロータ
引抜工程を示す図である。図4〜図6と共通する個所は
同じ符号を用い、説明を省略した。横軸型発電機2bは
ロータ5bと、ロータ5bを嵌合するステータ11bと
から構成されている。符号19はロータ5bを引抜き又
は挿入するロータ引抜口である。
【0016】図1に示す工程では、ロッド15を伸長さ
せて、ロータ5bの軸14の一端14aとシリンダー1
7のロッド15の先端15aとを芯合わせして、それら
を軸方向に接続用治具18により一体的に接続される。
21はロッド受台でロッド15を支持し、先端15aの
垂下がりを防止している。また、ロッド15の先端15
aにはフック16を具えて、図示しない天井クレーンに
より垂下させたワイヤ13bを取付け、芯合わせおよび
その接続を円滑にできるようにしている。上記工程を行
う前に、横軸型発電機2bのロータ5bのロータ引抜口
19側に、所定の間隔をおいて、対向させてシリンダー
17が設置される。シリンダー17はシリンダー受台2
0に固定される。シリンダー17には3段切替えのロッ
ド15が備えられており、ロッド15の先端15a位置
がロータ5bの軸14の一端14aと芯合わせできるよ
うに、予め以下の準備がされる。シリンダー受台20に
設けられているシリンダー上下左右位置調節装置23に
より、レベルロッド15が伸長した場合、ロータ5bの
軸方向に位置し、且つロータ5bの軸14と高さが一致
するように図示しないレベル計の計測に基いて調整され
る。
【0017】図2に示す工程ではシリンダー17のロッ
ド15を収縮させてロータ5bを矢印に示す軸方向に移
動させて引抜き、ロータ5bを図示しない天井クレーン
を用いてワイヤ13bで吊持する。ワイヤ13cはロー
タ5bの後端がステータ11b内に残って支持されてい
る間に、ロータ5bに掛けられ、ロータ5bがステータ
11bの外方に出たら直ぐに吊持できるようする。天井
クレーンのワイヤ13cの吊持に代わって、ロータ5b
の下側に軸方向と直交する方向から台車を挿入させ、ロ
ータ5bを載置することもできる。また、天井クレーン
に代わってホイストクレーン等を用いることもできる。
また、ステータ11b内ではロータ5bの軸方向への引
抜きに応じて、ロータ5bを円滑に引抜きできるよう
に、カップリングシュー等の隙間調整治具22をロータ
5bの下側に挿入させる。隙間調整治具22は横軸型発
電機2bの構造等によって、必要な場合に用いる。
【0018】図3に示す工程では、ロータ5bの軸14
の一端14aとシリンダー17のロッド15の先端15
aとが切離され、ロータ5bは、図示しない天井クレー
ンにより吊持されて、点検等を行う場所に搬送される。
図4〜図6は本発明の横軸型発電機のロータ挿入工程を
示す図である。
【0019】図4に示す工程では、ロータ5bは図示し
ない天井クレーンで吊持しながら横軸型発電機2bのロ
ータ入口19と、シリンダー17の間に搬送され、吊持
した状態で、ロータ5bの軸14の一端14aとシリン
ダー17のロッド15の先端15aとを芯合わせして、
接続用治具18を用いて、それらを軸方向に一体的に接
続させる。ロッド15はロッド受台21で支持され、先
端15aの垂下がりが防止されている。
【0020】図5に示す工程では、シリンダー17のロ
ッド15を伸長させて、ロータ5bを軸方向に移動さ
せ、横軸型発電機2b内に挿入させる。カップリングシ
ュー等の隙間調整治具22が、ロータ5bを円滑に挿入
できるように、ロータ5bの下側に挿入されている。ま
た、ロータ5bの吊持に用いたワイヤ13cは外され、
ロッド15の先端部に具えたフック16にワイヤ13b
が掛けられ、ロッド15の伸長が円滑にされる。
【0021】図6に示す工程では、ロータ5bが横軸型
発電機2b内に位置決めされて、固定され、ロータ5b
の軸14の一端14aとシリンダー17のロッド15の
先端15aとが切離されている。
【0022】この後、ワイヤ13bが外され、シリンダ
ー17はロッド15を収縮させて、シリンダー受台20
と共に、所定の場所に片付けられる。以上の実施の形態
に示すように、本発明による横軸型発電機のロータの引
抜方法及び挿入方法は以下の効果が挙げられる。
【0023】既存の建屋内に設置される発電機の更新、
又はロータの点検、修理等に適用できる。シリンダーの
ロッドの先端とロータ軸の先端とを一体的に接続させ
て、ロッドを水平方向に伸縮させて、ロータを移動さ
せ、引抜き、又は挿入を行うので、ロータの軸方向への
移動が、適確に、短時間でできる。また、シリンダーは
取付け準備が容易である。また、安全性の維持が容易で
あり、取扱い操作が容易で熟練度を必要としないので、
作業が容易である。また、シリンダーは、他の作業と兼
用できる。
【0024】
【発明の効果】以上のように、本発明は、既存の建屋内
に設置される横軸型発電機にも簡単に用いることがで
き、且つロータ、ステータ等の部品を損傷することな
く、熟練度に関係なく、短時間で適確に作業ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の横軸型発電機のロータ引抜工程(イ)
を示す説明図である。
【図2】本発明の横軸型発電機のロータ引抜工程(ロ)
を示す説明図である。
【図3】本発明の横軸型発電機のロータ引抜工程(ハ)
を示す説明図である。
【図4】本発明の横軸型発電機のロータ挿入工程(イ)
を示す説明図である。
【図5】本発明の横軸型発電機のロータ挿入工程(ロ)
を示す説明図である。
【図6】本発明の横軸型発電機のロータ挿入工程(ハ)
を示す説明図である。
【図7】従来の発電機ロータの取扱装置を備えた発電所
建屋の一例を示す断面図である。
【図8】図7の発電機ロータの取扱装置のロータ引抜き
作業の状態を示す平面図である。
【図9】図7の発電機ロータの取扱装置のロータ引抜き
作業の状態を示す側面図である。
【符号の説明】
1 発電所建屋 1a 建屋壁 2a、2b 横軸型発電機 3 タービン 4 天井クレーン 5a、5b ロータ 6 開口部 7 スペース 8 すべり板 9 サポート台 10 ガイド部材 11a、11b ステータ 12 チェーンブロック 13a、13b、13c ワイヤ 14 ロータ軸 14a 一端 15 ロッド 16a ロッド先端 17 シリンダー 18 接続用治具 19 ロータ引抜口 20 シリンダー受台 21 ロッド受台 22 隙間調整治具 23 シリンダー上下左右位置調節装置

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 横軸型発電機からロータを引抜くにあた
    り、下記の(イ)〜(ハ)工程を順次行うことを特徴と
    する横軸型発電機のロータ引抜方法。 (イ)ロータ軸の一端とシリンダーのロッド先端とを芯
    合わせして、それらを軸方向に一体的に接続させる工
    程、 (ロ)シリンダーのロッドを収縮させてロータを軸方向
    に移動させて引抜き、ロータを吊持する工程、及び、 (ハ)ロータ軸の一端とシリンダーのロッド先端を切離
    し、ロータを搬送する工程。
  2. 【請求項2】 横軸型発電機にロータを挿入するにあた
    り、下記の(イ)〜(ハ)工程を順次行うことを特徴と
    する横軸型発電機のロータ挿入方法。 (イ)横軸型発電機のロータ入口と、シリンダーの間に
    ロータを搬送して、ロータ軸の一端とシリンダーのロッ
    ド先端とを芯合わせして、それらを軸方向に一体的に接
    続させる工程、 (ロ)シリンダーのロッドを伸長させて、ロータを軸方
    向に移動させ、横軸型発電機内に挿入させる工程、及
    び、 (ハ)ロータを横軸型発電機内に位置決めし、ロータ軸
    の一端とシリンダーのロッド先端を切離す工程。
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