JP3095485U - 屏風になる化粧箱 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【課題】 従来の化粧箱は、商品を取出した後は、
いくら豪華で優雅さのある化粧箱でも使い途は殆どな
く、大方の場合は不要のため廃棄してしまう甚だ不経済
なものであった。 【解決手段】 ケースの外観、内側の豪華優雅さは従来
の化粧箱と同じであるが、屏風として使用でき、人形、
動物、キャラクターの置物飾り屏風として好適な化粧箱
を提供する。 【効果】 本考案の化粧箱は屏風として使用できる
ので、人形、動物、キャラクターなどの置物の飾り屏風
として満喫できる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は屏風になる化粧箱に関し、詳しくはケース本体を折曲展開できるよう にして、種々な形状の屏風に形成して人形、動物、キャラクターなどの置物の飾 り屏風として使用できるようにしたことを特徴とする屏風になる化粧箱に関する ものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来化粧箱は商品を豪華に見せるため、化粧箱の外観及び内側に装飾を施した 進物用の箱として送り主からたいへん賞用されている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

ところが、受取人が化粧箱から商品を取出したあとは、いくら高価で豪華、優 雅さのある化粧箱でも使い途は殆どなく、大方の場合は不要の為廃棄してしまう 甚だ不経済なものであった。

【０００４】 そこで、本考案はケースの外観及び内側の豪華、優雅さは従来の化粧箱と同じ であるが、屏風としていつまでも活用できるようにした化粧箱に係るものである 。即ち、化粧箱を折曲展開自在として種々の屏風に形成でき、雛人形、其の他和 ・洋人形、動物、キャラクターなどの置物を載置して飾り置物屏風として使用で きるようにした屏風になる化粧箱を提供することを目的とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

本考案は上記課題を解決するためになされたものであって、その要旨とすると ころは、厚紙に化粧紙を貼着した長方形状のケース本体を折曲、展開することに よって屏風に形成でき、底台上の人形、動物、キャラクターなどの置物の飾り屏 風として使用できるようにしたことを特徴とする屏風になる化粧箱、及び長方形 のケース本体の左右両測部の前開きが広く開放できるような屏風に形成して、底 台が屏風より大きく前方へ突出できるようにした請求項1に記載の屏風になる化 粧箱、及び長方形のケース本体の背面部より上方へ延設した掩蓋をケース本体へ 開閉自在とした請求項１に記載の屏風になる化粧箱、並びに底板をケース本体よ り前方へ折曲自在とした前台板と底板とで２段の台に形成した請求項１に記載の 屏風になる化粧箱である。

【０００６】

【考案の実施の形態】

本考案の屏風になる化粧箱の実施例を別紙図面に基いて以下詳細に説明する。

【０００７】 （実施例１） 図３、４に於て、１は厚紙で成る長方形の台で、この台１は底板２と台蓋３と から構成されている。そして底板２には化粧紙４が貼着してある。台蓋３の表面 にも化粧紙（図示せず）が貼着してあることは勿論である。５は台蓋３の前後両 側部に夫々延設されている係止爪片であって、この係止爪片５によって台蓋３が 底板２から妄りに離脱することがないように構成されている。

【０００８】 図３に於て、６は長方形の厚紙で、この厚紙６の外面部及び内面部に花模様や 風景を描いた化粧紙７、８が貼着されてケース本体Ａ_１が構成される。

【０００９】 そこで、図４に示すように台１の底板２の正面部を除いた外側面部へ上記ケー ス本体Ａ_１の背面部１１右側面部１２左側面部１３の下部を夫々コ状に接着して 、ケース本体１を台１へ一体に形成する。次いで、ケース本体Ａ_１両側の正面扉 部１４、１５を台１の正面の両側縁部から矢印方向に折曲して屏風形状になるよ うに構成する。

【００１０】 図３に於いてＢ_１は厚紙９の外周面部に化粧紙１０を貼着して成る掩蓋である 。そこで、ケース本体Ａ_１の正面扉部１４、１５を閉じたならば、図１、２のよ うに掩蓋Ｂ_１を被せる。 なお、図中１６は人形、動物、キャラクターなどの置物で、台蓋３上へ接着若 しくは載置しておくものである。

【００１１】 （実施例２） 以上の実施例では台１が長方形状に構成されている場合を説明したが、長方形 の台にする代わりに、図５に示すように略正方形の台１に構成してケース本体Ａ の左・右側面部１３、１２の前開きが広く開放するようにした屏風式の化粧箱に 構成しても良い。

【００１２】 つまり、長手方向に拡がる厚紙６のケース本体Ａ_２の背面部１１を台１の底板 ２の背面部に接着し、さらに左・右側面部１３、１２の一部を底板２の両側部へ 接着して長手方向のケース本体Ａ_２を台１へ一体に形成する。このとき底板２の 両側部に一部を接着した端部から左、右側面部１３、１２を折曲自在とし、次い で正面扉部１４、１５が左、右側面部１３、１２の端部からさらに折曲できるよ うにして前開きが広く開放されるように構成されている。

【００１３】 上記実施例２のケース本体Ａ_２は、左、右両側部１３、１２を奥深くから前開 きが開放できるように構成したから、実施例１の屏風に比較して雄大にして絢爛 豪華な屏風が醸し出される。また、ケース本体Ａ_２が前開きが広く開放された屏 風に形成されるので、台１の略全面が屏風から突出するから、台１上の人形１６ の全形を眺めることができる。なお、かつ人形１６とケース本体Ａに貼着した化 粧絵とがマッチするようにすれば屏風として一層優雅さを表現できる。

【００１４】 （実施例３） 実施例１、２ではケース本体Ａ_１と掩蓋Ｂ_１とが別々に分けられて作られてい て、掩蓋Ｂ_１をケース本体Ａ_１へ着脱するように構成されている。然しながら掩 蓋とケース本体とを別々に構成する代わりに図７に示すように掩蓋Ｂ_２をケース 本体Ａ_３の背面部１１の上方へ延設して、該延設部分より掩蓋Ｂ_２を折曲自在と して掩蓋Ｂ_２をケース本体Ａ_３へ開閉できるように構成しても良い。なお、図中 ６ａは厚紙であって、ケース本体Ａ_３が形成されている。また、９ａは厚紙で、 この厚紙９ａに化粧紙１０ａが貼着されて掩蓋Ｂ_２がケース本体Ａ_３に一体に形 成されている。

【００１５】 （実施例４） 以上実子例１、２、３では化粧箱の台が全て一段に構成されている場合を説明 したが、図９に示すように化粧箱の台の前にもう一段前台板が出るようにして２ 段の台に構成しても良い。 所謂、ケース本体Ａ_１の底板２を前方へ延出してその延出部より折曲自在にし た前台板１７を形成する。すると、図９に示すように台１の前方にも前台板１７ を形成でき、台１、前台板１７と２段に人形１６、１８を飾ることができ、化粧 絵屏風と相俟って一段と豪華な装飾化粧箱となる。

【００１６】

【発明の効果】

本考案の化粧箱は屏風となるので、台上の人形、動物、キャラクターなどの置 物と屏風の化粧絵とがマッチして一層豪華な飾り屏風として頗る好適なものであ る。

【００１７】 また、本考案の化粧箱はケース本体の折曲展開によって前開きが広く開放する 雄大にして絢爛豪華な屏風になるように構成したので、台上の人形の全形を眺め ることができる、飾り置物の化粧箱として極めて有益なもので、斯界に寄与する ところ洵に大である。

【００１８】 また、本考案の化粧箱は２段式の台としたので、上下２段に載置した人形を眺 めることができ趣興を満喫できる。なお、人形１８の代わりに商号などの広告を 掲載しても良い。

【００１９】 さらに、本考案は上下に折曲げするだけで掩蓋をケース本体に開閉できるので 、前開きが非常に迅速且容易にできる利便性がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の実施例１の化粧箱の正面図である。

【図２】本考案の実施例１の化粧箱の斜視図である。

【図３】図１Ｚ−Ｚ線縦断面図である。

【図４】本考案の実施例１の化粧箱の展開斜視図であ
る。

【図５】本考案の実施例２の化粧箱の展開斜視図であ
る。

【図６】本考案の実施例３の化粧箱の縦断面図である。

【図７】本考案の実施例３の化粧箱の展開斜視図であ
る。

【図８】本考案の実施例４の化粧箱の縦断面図である。

【図９】本考案の実施例４の化粧箱の展開斜視図であ
る。

【符号の説明】

１ 台 ２ 底板 ３ 台蓋 ４ 化粧紙 ５ 係止爪片 ６ 厚紙 ６ａ厚紙 ７ 化粧紙 ７ａ化粧紙 ８ 化粧紙 ８ａ化粧紙 ９ 厚紙 ９ａ厚紙 10 化粧紙 10ａ化粧紙 11 背面部 12 右側面部 13 左側面部 14 正面扉部 15 正面扉部 16 人形 17 前台板 18 人形 Ａ_１ケース本体 Ａ_２ケース本体 Ａ_３ケース本体 Ｂ_１掩蓋 Ｂ_２掩蓋

Claims (4)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 厚紙に化粧紙を貼着した長方形状のケ
   ース本体を折曲、展開することによって屏風に形成で
   き、底台上の人形、動物、キャラクターなどの置物の飾
   り屏風として使用できるようにしたことを特徴とする屏
   風になる化粧箱。
2. 【請求項２】 長方形のケース本体の左右両側部の前
   開きが広く開放できるような屏風に形成して、底台が屏
   風より大きく前方へ突出できるようにした請求項1に記
   載の屏風になる化粧箱。
3. 【請求項３】 長方形のケース本体の背面部より上方
   へ延設した掩 蓋をケース本体へ開閉自在とした請求項
   １に記載の屏風になる化粧箱。
4. 【請求項４】 底板を折曲げすることによってケース
   本体より前方へ突出できるようにした前台板と底板との
   ２段の台に形成した請求項１に記載の屏風になる化粧
   箱。