JP3095169B2 - 抗イディオタイプ抗体による抗腫瘍応答の誘導 - Google Patents

抗イディオタイプ抗体による抗腫瘍応答の誘導

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 発明の分野 本発明は、一般に、選択的にガンを処置するための新
規免疫原性組成物および方法に関し、より詳しくは、免
疫処置された患者において抗腫瘍応答を刺激することが
できるヒト抗イディオタイプモノクローナル抗体の生産
に関する。
【0002】 発明の背景 1970年代の後半におけるハイブリドーマ技術の導入の
結果として、大半がマウス起源のモノクローナル抗体が
様々なタイプのヒトのガンに対して作製された。異種モ
ノクローナル抗体により認識される腫瘍マーカーのほと
んどは厳密には腫瘍特異的でないが、腫瘍並びに或る種
の正常および/または胎児組織が共有しており、従って
腫瘍関連抗原と呼称される。
【0003】 異種抗体により同定された腫瘍関連抗原がガン患者に
おいて抗腫瘍応答を惹起せしめることができるかどう
か、そしてそのような抗原がガン患者における自己腫瘍
に対する免疫応答に関係するかどうかは、なお決定すべ
きである。腫瘍の成長および散布は、腫瘍関連抗原が認
識を免れるかまたはいずれかの抗腫瘍応答が抑制される
かによる、免疫応答の欠損のためであるかもしれないと
広く考えられている。従って、免疫原性を作ることがで
きる抗原は、治療的またはおそらく予防的恩恵のために
抗腫瘍免疫を誘導するのにもしかすると有用であるかも
しれない。
【0004】 そのような腫瘍関連抗原に対する免疫応答を操作する
ことに向けられた1つのアプローチは、イディオタイプ
相互作用に基づくものである。免疫グロブリン分子の抗
原結合部位(パラトープ)中および周辺のユニークな抗
原決定基はイディオトープとして知られており、そして
与えられた抗体の可変領域上に存在する全イディオトー
プの合計がそれのイディオタイプと呼称される。着目の
抗原のエピトープを結合する一次抗体の注入が抗イディ
オタイプ抗体の生産を誘導し得るので、イディオタイプ
は血清学的に定義される。
【0005】 一次抗体が向けられる抗原により一次抗体と抗イディ
オタイプ抗体との結合が阻害される時、そのイディオタ
イプは結合部位に関連すると考えられる。本質的に、抗
イディオタイプ抗体は一次抗体のパラトープ関連イディ
オトープを認識する。抗イディオタイプ抗体と抗原の両
者が一次抗体を認識するので、抗イディオタイプ抗体と
抗原は、いわゆるエピトープの「内部像(internal ima
ge)」を表わす同様な三次元コンホメーションを共有す
るだろう。一次抗体と抗原により阻害されない別の抗イ
ディオタイプ抗体との間の反応が存在することがあり、
これはパラトープ結合部位から空間的に離れているがま
だ免疫応答を調節することができる一次抗体のイディオ
トープが関与するだろう。
【0006】 腫瘍抗原の内部像として働く抗イディオタイプ抗体
は、腫瘍抗原に対する初めの応答を感作するために用い
ることができる。異なる分子環境中の抗原エピトープの
像を提供することにより、そうでなければ静止していた
であろう応答を活性化することができる。Nisonoffおよ
びLamoyi,Clin.Immunol.Immunopathol.(1981)21:39
7。即ち、抗イディオタイプ抗体が抗原のコンホメーシ
ョン鏡像を表わす時、それを名目の抗原の代わりに用い
て一次抗原様応答を惹起せしめることができる。その
上、抗原を模倣した抗イディオタイプ抗体は、通常は抑
制されている応答のアップレギュレーションにより、前
から存在するいずれかの抗腫瘍レパートリーを選択また
は拡大することができる。ほとんどの天然に存在する抗
イディオタイプ集団は少数の内部像抗イディオタイプし
か含まないが、異種抗イディオタイプ抗体は内部像免疫
原としてより頻繁に成功している。同文献。
【0007】 抗原の内部像を所有しない抗イディオタイプ抗体も、
調節イディオタイプネットワークに影響を及ぼすことに
より抗腫瘍応答を誘導することができる。Bona,1984,Id
iotypy in Biology and Medicine,Kohlerら編、Academi
c Press,29−42頁参照。フレームワーク関連イディオト
ープまたは調節イディオトープに対する抗体は、腫瘍抗
原に対する特異性を有するTおよび/またはB細胞クロ
ーンを選択または増幅することができる。しかしなが
ら、或る証拠は、このグループの抗イディオタイプ抗体
は体液性応答を感作することができるが名目の抗原によ
る更なるチャレンジなしでB細胞の成熟を引き起こすこ
とはできないことを示唆しており〔Heymanら、J.Exp.Me
d.(1982)155:994〕、従って所望の抗腫瘍応答を呼び
起こすためには内部像抗イディオタイプ抗体との組合せ
が必要かもしれない。
【0008】 抗イディオタイプ操作により誘導される抗腫瘍応答
は、マウス〔Forstromら、Nature(1983)303:627;Lee
ら、Proc.Natl.Acad.Sci.USA(1985)82:6286〕および
ヒト〔Herlynら、Eur.J.Immunol.(1987)17:1649;Vial
eら、J.Immunol.(1987)139:4250〕の腫瘍関連抗原に
対して示されている。伝えられるところによれば、異種
抗イディオタイプ抗体の注入が腫瘍成長の抑制に致る抗
腫瘍応答を誘導した〔Kennedyら、J.Exp.Med.(1985)1
61:1432;Raychaudhuriら、J.Immunol.(1987)139:27
1〕。しかしながら、最近の証拠は、腫瘍免疫の誘導に
おいて抗イディオタイプ抗体とTヘルパー細胞上の或る
種の非限定エピトープの存在が重要であり、そして異な
る抗イディオタイプは腫瘍成長において異なる効果を有
し得ることを示している〔Raychaudhuriら、J.Immunol.
(1987)139:3902〕。
【0009】 791T肉腫細胞系において最初に同定された72キロダル
トンの分子量の糖タンパク質抗原(gp72)は、結腸直腸
ガン、卵巣ガン、骨原性肉腫および他の悪性に関連づけ
られている〔Priceら、Brit.J.Cancer(1984)49:809;C
ampbellら、Int.J.Cancer(1984)34:31;Powellら、Ame
r.J.Obstet.Gynecol.(1987)157:28〕。マウスモノク
ローナル抗体791T/36はgp72抗原の決定基と反応する。
【0010】 Embletonら、Br.J.Cancer(1981)43:582。このモノ
クローナル抗体は、腫瘍のイムノシンチグラフィーにお
ける使用のために画像診断剤に結合されており、そして
細胞毒、例えばリシンA鎖、ダウノマイシンおよびメト
トレキセートに結合され、標的用分子として使用されて
いる。モノクローナル抗体791T/36またはリシンA鎖−7
91T/36免疫接合体を与えられた患者は、抗イディオタイ
プ抗体を生成することが示されている。Roweら、IRCS M
edical Science(1985)13:936;Pimmら、J.Nucl.Med.
(1985)26:1011;およびRobinsら、J.Immunol.Meths.
(1986)90:165。
【0011】 免疫応答を操作するための抗イディオタイプ抗体の使
用は、ガン療法への可能性ある新規アプローチである。
しかしながら、抗イディオタイプポリクローナルおよび
モノクローナル抗体の大部分は、ヒト以外の動物におい
て生産されている。それらの抗体は、ヒトにおける腫瘍
の処置にとって主な不利益を有する。抗腫瘍応答を誘導
するのに必要とされ得る異種免疫グロブリン分子の連続
暴露は、抗イソタイプ抗体の生産および抗イディオタイ
プの迅速な排除をもたらし得る。
【0012】 それらの難点を克服する1つの可能な方法は、好まし
くはモノクローナルのヒト抗イディオタイプ抗体の投与
によるものである。しかしながら、異種抗体で被覆され
ないヒト腫瘍関連抗原がヒトにおいて抗腫瘍応答を引き
出すことができることは少しも明らかでない。更に、gp
72分子の特定の抗原エピトープの内部像であるヒト抗体
の存在は未知である。本発明のヒト抗イディオタイプモ
ノクローナル抗体の発見は、驚くべきことにそれらの課
題の幾つかを解決しそして他の関連する要求を満たす。
【0013】 発明の要約 本発明は、腫瘍関連gp72抗原に結合する一次抗体の抗
イディオタイプである新規ヒトモノクローナル抗体の発
見に関する。gp72抗原は、結腸直腸ガン、卵巣ガンおよ
び骨原性肉腫を含む様々な腫瘍上に見つけることができ
る。一態様において、本発明のヒト抗イディオタイプ抗
体はgp72に対する一次抗体と複合体形成し、そして該抗
原への前記抗体の結合を阻止することができる。105AD7
抗体により例示されるヒト抗イディオタイプは、gp72抗
原のエピトープまたは他の決定基の内部像であることが
できる。「内部像(internal image)」とは、抗原のエ
ピトープとコンホメーション的に類似しているかまたは
模倣しているイディオトープを所有する抗体を意味す
る。
【0014】 別の態様において、本発明はgp72抗原を所有する腫瘍
を有する哺乳動物を処置する上で有用な方法および組成
物に関する。gp72に特異的に結合する一次抗体の抗イデ
ィオタイプであるヒトモノクローナル抗体またはそれの
イディオトープ領域の免疫学的または療法的有効量が該
組成物に使用され、そして病的宿主に投与される。抗イ
ディオタイプ抗体は、gp72抗原に対して保護的な宿主免
疫応答を引き出すことができ、この応答はgp72マーカー
を担持している腫瘍細胞を抑制または死滅させ、それに
よって前記抗原を所有する腫瘍細胞によって引き起こさ
れる病気を改善するかまたは除去する。
【0015】 この免疫応答は、血清補体を活性化しそして/または
抗体依存性細胞障害作用を媒介する体液性抗体応答の形
をとることができる。宿主応答は、腫瘍抗原特異的抑制
または拒絶の触発または拡大を直接的または間接的に媒
介することができる、例えばTヘルパー細胞、Tサプレ
ッサー細胞または細胞障害T細胞の形で細胞性免疫を伴
うこともある。ヒト抗イディオタイプ組成物の投与およ
び有効性を促進するために、製剤中に医薬上許容される
担体およびアジュバントを含めることができる。
【0016】 特定の実施態様の記載 本発明によれば、ヒトモノクローナル抗体を生産する
ことができる新規不死化細胞、およびそのような抗体を
含んで成る組成物が提供され、ここで前記ヒトモノクロ
ーナル抗体は、腫瘍関連gp72抗原に選択的に結合する抗
体の抗イディオタイプである。gp72抗原を所有する腫瘍
細胞を含む宿主への抗イディオタイプ抗体の投与は、腫
瘍細胞を抑制または死滅させる保護的免疫応答をもたら
す。
【0017】 本発明の抗イディオタイプヒトモノクローナル抗体
は、gp72抗原決定基またはそれのエピトープに選択的に
結合する抗体のイディオトープに特異的な抗体またはそ
れのイディオトープ領域をコードする核酸配列を不死化
することにより調製することができる。不死化過程は、
ハイブリドーマ融合技術、ヒト抗体産生リンパ球のウイ
ルス形質転換、または細胞融合とウイルス形質転換方法
論とを組合せた技術により、行うことができる。
【0018】 本発明の一態様によれば、エプスタイン−バーウイル
ス(EBV)形質転換とハイブリドーマ融合技術との組合
せ、例えばKozborら、Proc.Natl.Acad.Sci.(1982)79:
6651(これは参考として本明細書中に組み込まれる)に
記載の方法を使って、ヒトモノクローナル抗イディオタ
イプ抗体が調製される。例えば、抗イディオタイプ(Ab
2)を作製しようとする一次(イディオタイプ)抗体(A
b1)で免疫処置されたヒトから得られた刺激されたB細
胞を、マウス/ヒトヘテロハイブリッド融合相手と融合
せしめることにより、ハイブリドーマを作製することが
できる。
【0019】 様々なそういった融合相手が記載されている。例え
ば、JamesおよびBell,J.Immunol.Meths.(1987)100:5
−04並びに米国特許第4,624,921号を参照のこと。これ
らは参考として本明細書中に組み込まれる。マウス/ヒ
ト融合相手は、EBVにより形質転換または刺激されたヒ
トリンパ球を、例えばポリエチレングリコールの存在下
で、容易に入手可能なマウスミエローマ系、例えばNS−
1またはP3NS−1と融合せしめることにより、作製する
ことができる。ハイブリッドは適当な薬剤で標識される
べきであり、標識は増加していく濃度の所望の薬剤、例
えば6−チオグアニン、ウアバインまたはネオマイシン
中でハイブリッドを培養することにより達成され得る。
【0020】 本発明の別の態様によれば、着目のヒト抗イディオタ
イプ抗体を生産する細胞の不死化は、EBV形質転換技術
を使って行うことができる。例えば、抗イディオタイプ
抗体で免疫処置された患者の末梢血、骨髄、リンパ節、
扁桃腺から誘導したBリンパ球を、米国特許第4,464,46
5号およびChanら、J.Immunol.(1986)136:106(これら
は参考として本明細書中に組み込まれる)に記載された
ような方法に従って、EBVを使って不死化する。
【0021】 着目の抗イディオタイプ抗体を分泌するハイブリドー
マまたはリンパ芽球様細胞は、gp72に特異的な抗体、好
ましくは患者を免疫処置するのに用いたgp72に対する抗
体について培養上清をスクリーニングすることにより、
同定することができる。所望の活性を有するウエルの細
胞を常法に従ってクローニングおよびサブクローニング
し、そして着目のヒトモノクローナル抗体を生産する安
定な不死化細胞系が同定されるまでモニタリングする。
【0022】 こうして生産されるモノクローナル抗体はIgG,IgM,Ig
AまたはIgDイソタイプのものであることができ、そして
更にIgGのサブクラス、例えばIgG1,IgG2,IgG3またはIgG
4のいずれかであることもできる。モノクローナル抗体
とは、異なる特異性のモノクローナル抗体を生産する細
胞から離れたクローン連続細胞系により生産される抗体
を意味する。そのような抗体は、他の抗体から孤立して
生産され、従ってヒト血清中に通常に存在するよりも高
い濃度で実質上純粋な形で生産される。
【0023】 本発明の細胞系を別の細胞と融合させてハイブリドー
マまたはヘテロハイブリドーマを作製することができ、
ヒトモノクローナル抗体をコードする遺伝子の運搬に備
えることができる。あるいは、組換え技術を用いて、gp
72エピトープの内部像であるイディオトープを含む免疫
グロブリンまたはその領域をコードするDNAを単離しそ
して特異抗体産生のための種々の宿主に運搬することが
できる。例えば、EP173,494およびEP239,440を参照のこ
と(これは参考として本明細書中に組み込まれる)。本
発明の抗イディオタイプヒトモノクローナル抗体は、所
望の免疫原的または療法的応答を惹起せしめるヒト免疫
グロブリンの可変領域のイディオトープ領域を包含する
つもりである。
【0024】 例えば、着目のヒト抗イディオタイプ免疫グロブリン
分子のフレームワークもしくはパラトープ関連イディオ
トープまたはイディオタイプ領域をコードするDNAは、
可変領域の部分として、または着目の特定領域が一度同
定されそして配列決定されてしまえば別々に、クローニ
ングすることができる。該領域は宿主中での発現のため
のベクター中にクローニングすることができる。例え
ば、着目のイディオトープ領域とワクシニアウイルス遺
伝子をコードする構成物を調製し、そして組換えワクシ
ニアウイルスを用いて、gp72エピトープを模倣している
かまたはそうでなければgp72所有腫瘍に対する免疫応答
を制御するかまたはそのような腫瘍の形成を防ぐイディ
オトープ領域に対して患者を免疫処置することができ
る。米国特許第4,722,848号を参照のこと(これは参考
として本明細書中に組み込まれる)。
【0025】 組換えDNA技術を使って「クラススイッチ」を容易に
達成することができ、それによって着目の免疫グロブリ
ン分子のイソタイプを決定する定常領域をコードする遺
伝子を異なるイソタイプまたは或るイソタイプの異なる
サブクラスをコードする遺伝子により置換または変更す
ることができる。クラススイッチされた免疫グロブリン
は、当業者に周知の方法を使って自然スイッチを行った
細胞を選択することにより単離することもできる。
【0026】 本発明の実例として、抗体105AD7は実施例1に記載の
マウス/ヒトヘテロハイブリドーマにより生産される。
105AD7ヒト抗体はIgG1イソタイプであり、マウスモノク
ローナル抗体791T/36と特異的に結合する。105AD7抗体
は、gp72への791T/36の結合が阻止されるような形式で7
91T/36に結合し、そしてgp72抗原のエピトープの内部像
を表わすことができる。「阻止される」とは、精製gp72
またはgp72抗原を所有する細胞への791T/36の結合を測
定するアッセイにおいて、105AD7と791T/36とのプレイ
ンキュベーションがgp72を結合する791T/36のその後の
能力を低下させることを意味する。
【0027】 本発明の範囲内に含まれるのは105AD7に類似したヒト
モノクローナル抗体であり、異なるイソタイプ、親和性
および生物学的機能のものを包含する。本発明の抗体の
特定例である105AD7は、特定の抗−gp72マウスモノクロ
ーナル抗体791T/36のイディオトープに結合するが、こ
れは限定であるという意味ではない。791T/36上の別の
イディオタイプ部位に結合するヒトモノクローナル抗体
またはgp72に特異的な別の抗体が本発明により期待され
る。そのような抗体は、本明細書中に含まれる技術に基
づき容易に生産されそして同定され得る。その上、gp72
抗原のエピトープの内部像を表わすヒト抗イディオタイ
プモノクローナル抗体を用いて、別のヒト抗−抗イディ
オタイプモノクローナル抗体を作製することができ、こ
の抗体はgp72抗原を結合し、療法上有用であろう。
【0028】 本発明のヒトモノクローナル抗体は、そのままでまた
は免疫原性断片、例えばFv,FabまたはF(ab′)断片
として用いることができるが、通常はそのまま用いられ
る。断片は、常用技術、例えばペプシンもしくはパパイ
ンを使った抗体のタンパク質分解消化により、または所
望の断片をコードするDNAをクローニングしそして種々
の宿主中で発現させる組換え技術により、抗体から調製
することができる。
【0029】 本発明のヒト抗−抗gp72モノクローナル抗体は、免疫
原的および療法的有効量の少なくとも1種の本発明のモ
ノクローナル抗体を含有する組成物において特定の用途
を見出す。免疫原的および療法的有効量は、免疫処置さ
れた宿主における体液性および/または細胞性の免疫応
答を刺激し、それによって宿主の免疫系がgp72抗原を有
する腫瘍細胞に対して増加された活性を示すような量で
ある。従って該組成物は、腫瘍細胞が排除されるかまた
は部分的に停止されるという点で、病的宿主において治
療または保護効果を有する。
【0030】 医療組成物において宿主の免疫応答の刺激を促進する
ためにアジュバントを用いることができ、アジュバント
としては水酸化アルミニウム、リゾレシチン、プルロニ
ックポリオール、ポリアニオン、ペプチド、タンパク質
およびオイルエマルションを挙げることができる。本発
明の抗イディオタイプ抗体は、免疫原性担体に結合する
ことができまたは架橋することができる。生理的に許容
される担体、例えば塩溶液、無菌水、リン酸塩緩衝化塩
溶液等もまた組成物に使用することができる。
【0031】 患者への供給に適当な他の緩衝剤および分散剤並びに
不活性非毒性物質を医薬組成物に含めることができ、そ
のようなものは当業者に周知である。投与溶液は無菌で
あり、そして通常は粒子物質を含まない。組成物は常用
の滅菌技術により滅菌することができる。製剤中の抗体
濃度は広範囲に渡り異なることができ、即ち約0.01%未
満から、通常少なくとも0.5%未満から15〜20重量%ほ
どまで異なることができ、そして主に液体の体積、粘
度、抗原性等に基づいて、選択された特定の投与形式に
従って選択されるだろう。
【0032】 本発明のヒトモノクローナル抗体および医薬組成物
は、特に非経口投与、即ち静脈内、筋肉内または皮下投
与に適当である。組成物は、gp72抗原を所有する腫瘍を
有するかまたは有する疑いがあると診断された患者に投
与され、またはそのような病気にかかりやすい人に予防
的に投与してもよい。「gp72抗原を所有する」とは、自
身がgp72抗原を発現する腫瘍細胞、またはgp72抗原が結
合もしくは関連するようになった腫瘍細胞を意味する。
gp72抗原は、望ましくは本発明の抗イディオタイプ抗体
または該抗体の投与に応答する細胞に近づきやすいかま
たは近づきやすくすることができる。
【0033】 該組成物は、免疫応答を刺激しそれによって腫瘍細胞
が排除または部分的に抑制されるのに十分な量で投与さ
れる。この使用目的の有効量は、病気の重さと患者の免
疫系の状態に依存するだろうが、通常は体重1キログラ
ム当り約〔0.1μg〕〜約〔1mg〕の抗体、より普通には
1キログラム当り約〔1μg〕〜〔200μg〕の用量範
囲であろう。投与は1回または長期に渡り複数回である
ことができる。
【0034】 本発明の物質を重い病気状態、即ち命にかかわるかま
たはもしかすると命にかかわる状態において使用する
時、外来物質の不存在およびヒト宿主における「外来物
質」拒絶反応の不存在を考慮して治療医により所望され
るならば実質的に過剰量のヒトモノクローナル抗体を投
与することができる。本発明の組成物の注入のための好
ましい希釈技術を含む医薬組成物の実際の調製および投
与方法は、当業者に周知であるかまたは明らかであろ
う。例えば、Remington's Pharmaceutical Science、第
16版、Mack Publishing Co.,Penn.(1982)において詳
細に記載されており、これは参考として本明細書中に組
み込まれる。
【0035】 ヒトモノクローナル抗体は別の抗体、好ましくはヒト
抗体と組合せて使用することができ、または別の化学療
法薬と共に投与することができる。使用する追加の抗体
がgp72抗原と結合するならば、それらは望ましくは同じ
く投与される抗イディオタイプ抗体を結合しない。成分
間の可能な相乗作用を達成するために、追加の抗体は、
同じく投与される本発明の抗イディオタイプ抗体により
引き起こされる免疫応答により認識されないgp72の決定
基を結合するだろう。追加のモノクローナル抗体は、本
発明の抗体とは別々にまたは一緒に投与することがで
き、それら自体を化学療法薬に接合することもできる。
例えば、米国特許第4,590,071号および第4,671,958号
(これは参考として本明細書中に組み込まれる)は、ヒ
ト腫瘍細胞を標的するためのモノクローナル抗体へのリ
シンA鎖の結合を記載している。
【0036】 本発明のヒトモノクローナル抗体の有効性は、試験管
内または生体内でモニタリングすることができる。望ま
しくは、抗イディオタイプ抗体は、患者へ投与すると、
gp72抗原を担持する細胞に対する免疫応答を惹起および
/または調節するだろう。免疫応答を新たに誘導するこ
とができ、または予め感作された細胞を選択しそして増
幅させることもできる。抗腫瘍反応性は体液性および/
または細胞性であることができる。体液性応答は常用の
イムノアッセイにより試験管内でモニタリングでき、そ
の場合補体依存性細胞障害および抗体依存性細胞障害
(ADCC)アッセイにより該応答の抗腫瘍活性を測定する
ことができる。
【0037】 アッセイの形式は当業者に周知であり、例えば、Hand
book of Experimental Immunology、第2巻、D.M.Weir
編、第2版、Blackwell Scientific Publications,Oxfo
rd(1986)に記載されている(これは参考として本明細
書中に組み込まれる)。他のアッセイは、患者または組
織中の腫瘍抗原、例えばgp72のレベルに向けられること
がある。細胞性免疫は、遅延型過敏症反応の発生により
生体内でモニタリングすることができ、または当業者に
既知の他の生体内もしくは試験管内手段によりモニタリ
ングすることができる。
【0038】 本発明のモノクローナル抗体は、試験管内において広
範な用途を見つけることができる。一例として、抗イデ
ィオタイプ抗体はヒトまたは動物のgp72抗原に対する免
疫応答を分析するために用いることができ、そしてgp72
の機能性基質として働くことができる。モノクローナル
抗体は当業者に既知の種々の手段により標識することが
でき、ここで標識は、抗イディオタイプ抗体がイディオ
タイプの抗分析物抗体により結合する程度をイムノアッ
セイにおいて測定するための便利な手段として役立つ。
標識は、放射性同位体、酵素発色団、蛍光団、光吸収性
または屈折性粒子、常磁性粒子またはコロイド粒子等で
あることができる。
【0039】 抗イディオタイプ抗体を、抗イディオタイプ抗体上の
非イディオタイプ抗原決定基に対して向けられた標識抗
体、例えば抗イディオタイプ抗体のFc領域中の決定基に
対して向けられた直接標識された異種抗体、により間接
的に標識することも可能である。抗イディオタイプ抗体
を使用することができるイムノアッセイは多数あり、例
えば米国特許第4,536,479;3,654,090;4,233,402および
4,016,043号に記載されている(これらは参考として本
明細書中に組み込まれる)。また、抗イディオタイプ抗
体を使用して宿主から取り出した細胞を試験管内で刺激
し、次いでこれをクローン活性化および/または選択後
に宿主に戻すことができる。 次の実施例は例示のために与えられ、限定のためでは
ない。
【0040】 実験 実施例1 A.適当なヒトB細胞の収得 融合に適するヒトBリンパ球は、結腸直腸ガンの放射
線局在定位のために予め3年間131I−791T/36を与えた
個体の末梢血液から得た。患者はマウス抗体での皮内チ
ャレンジに対して激しい皮膚反応を与え、そして14日後
末梢血液を取り出し、標準分離技術によりリンパ球を分
離した。細胞をハンクス液中で2回洗浄し、10%ウシ胎
児血清(FCS)が補足されたダルベッコ改良イーグル培
地(DMEM)中に再懸濁し、そして血球計を使ってカウン
トした。約2×106/mlのリンパ球をDMEM+10%FCS中で
4日間試験管内培養し、50μg/mlの濃度のアジュバント
ペプチド(N−アセチルムラミル−L−アラニル−D−
イソロイシン)と1μg/mlの精製791T/36抗体で刺激し
た。
【0041】 B.刺激されたB細胞とマウス/ヒトヘテロハイブリッド
との融合 刺激されたB細胞をマウス/ヒトヘテロハイブリッド
融合相手のEL41と融合せしめることにより、791T/36に
対するヒトモノクローナル抗体を分泌するハイブリッド
細胞を作製した。まず、エプスタイン−バーウイルスで
刺激されたヒトリンパ節リンパ球を50%ポリエチレング
リコール(PEG)の存在下でマウスミエローマ系P3NS1と
融合させることによりEL41を作製した。
【0042】 得られた6つのハイブリッドを、2μg/mlで始まり隔
週2μg/mlの増分で10μg/mlまで増加し次に5μg/mlの
増分で増加する濃度の6−チオグアニンの存在下で増殖
させた。1つのハイブリッドが30μg/mlの濃度の6−チ
オグアニンに対して耐性であった。この系と未刺激のヒ
トリンパ節リンパ球との間で第二の融合を50%PEG上で
行った。30μg/mlの6−チオグアニン中で安定であった
融合体からEL41と命名した1つの系を単離した。この系
はヒトλ軽鎖を生産した。
【0043】 Galfreら、Nature(1977)266:555の方法に従って、
刺激されたヒト末梢血リンパ球をそれぞれ3:2の比にお
いてEL41細胞と共に22℃にて1分間50%PEG中に懸濁し
た。最終ハイブリッド細胞懸濁液を、10%FCSとHMT(1
×10-4Mヒポキサンチン、1×10-5Mメトトレキセートお
よび1.6×10-5Mチミジン)を含むDMEM中に2.25×105
胞/mlの濃度に希釈した。支持細胞としてラット腹腔浸
出細胞を含む2枚の96ウエル組織培養プレートに前記混
合物を接種した(200μl/ウエル)。2〜3日ごとに各
ウエルの容量の50%を除去しそして新鮮なDMEM−FCS−H
MTで置換することにより、培養物に補給を行った。細胞
増殖の徴候についてウエルを倒立顕微鏡で観察した。接
種後21日目に、15個のウエルが増殖している細胞を含む
ことが観察された。
【0044】 増殖しているウエルから上清を取り出し、そして後述
のELISAを使って抗−791T/36抗体の存在について予備ス
クリーニングした。ハイブリッドが791T/36と反応性で
あるが別のマウスIgG2aおよびIgG2b抗体とは反応性でな
いヒト抗体を分泌する2つのウエルが検出された。しか
しながら、それらの系のうちの一方は、4週間後に抗体
産生が止まった。105AD7と命名した残りの系を、ELISA
法によってアッセイした全てのクローンの上清が791T/3
6抗原ウエル中で陽性反応を与えるまでDMEM+10%FCSお
よびHMT中に限界希釈することにより、数回のクローニ
ングにかけた。
【0045】 このクローニング方法は、支持層としてラットPECを
含む6枚の96ウエルミクロ培養プレート上に最初のハイ
ブリッド細胞を分配することを含んだ。生じた派生物か
らの上清を791T/36に対する活性についてスクリーニン
グし、そして陽性ウエルの細胞を2細胞/ウエルにおい
て再度クローニングした。単一コロニーを含むウエルを
抗体産生について再びスクリーニングし、次いで2細胞
/ウエルにおいて96ウエルミクロ培養プレート中に再度
クローニングした。
【0046】 C.ヒトモノクローナル抗体105AD7の特徴づけ 105AD7ハイブリドーマから得られたモノクローナル抗
体105AD7の反応性をELISA法によってアッセイした。96
ウエルPVCミクロタイタープレート(Titertek Immunoas
say plate,Flow Laboratories)のウエルをマウスモノ
クローナル抗体(PBS中5μg/ml溶液の50μl/ウエル;25
0ng/ウエルを与える)でコーティングし、4℃で一晩イ
ンキュベートした。次いでプレートをリン酸塩緩衝化塩
溶液(PBS)/0.05%Tween 20(Sigma)中で洗浄し、PBS
/1%ウシ血清アルブミン(BSA)の溶液200μl/ウエルで
ブロックし、そして室温で2時間インキュベートした。
【0047】 プレートを逆さにして「払い落とす」ことにより、ブ
ロッキング溶液を除去した。テストしようとするウエル
からの培養上清25μl/ウエルを複製ウエルに添加し、室
温で30分間インキュベートした。プレートをPBS/0.05%
Tween 20で5回洗浄し、そして各ウエルに50μlのヤギ
抗−ヒトIgG(γ鎖特異的)またはIgM(μ鎖特異的)−
アルカリホスファターゼ接合体(PBS/1%BSA中1:1000希
釈)を添加した。
【0048】 室温で30分間のインキュベーション期間後、ウエルを
再びPBS/0.05%Tween 20で5回洗浄し、次いで150μl
の基質〔p−ニトロフェニルホスフェート二ナトリウム
塩(Sigma);0.001M MgCl2と0.001M ZnCl2を含む0.1Mグ
リシン緩衝液(pH10.4)中1mg/ml〕を各ウエルに添加
し、遮光下で22℃にて30分間プレートをインキュベート
し、そしてTitertek Multiskanリーダー(Flow Laborat
ories,Ltd.)を使って405nmでの吸光度を測定した。
【0049】 表1に示すように、ヒトモノクローナル抗体105AD7
は、マウスモノクローナル抗体791T/36と特異的に反応
した。105AD7抗体は、クローン選択を使って予め得られ
た791T/36のIgG2aクラススイッチ変異体よりもIgG2b
の791T/36と高い反応性を示した。105AD7抗体は、gp72
抗原以外の抗原に特異的な種々のマウスモノクローナル
抗体への有意な結合を示さなかった。他の抗体として、
2つのIgG2bイソタイプ、5つのIgG1イソタイプ、2つ
のIgG2a,IgG2bミエローマタンパク質および1つのIgM抗
体を挙げた。
【0050】
【表1】
【0051】 D.105AD7の特異性分析 画像診断研究のために放射能標識マウスモノクローナ
ル抗体791T/36を与えられた患者の血清中の抗イディオ
タイプ抗体を、標的791T肉腫細胞とフルオレセインイソ
チオシアネート(FITC)標識791T/36との結合の阻害を
測定するフローサイトメトリーアッセイを使って検出し
た。Robinsら、J.Immunol.Meths.(1986)90:165。この
プロトコルを使って、標的抗原への791T/36の結合を阻
害する能力についてヒトモノクローナル抗体105AD7をテ
ストした。
【0052】 Roeら、Mol.Immunol.(1985)22:11の方法を使って、
マウスモノクローナル抗体791T/36をFITCで標識した。
2%FCSを含むDMEM中に100ng接合体/100μl培地におい
て懸濁された791T/36−FITC接合体を、ヒトモノクロー
ナル抗体105AD7の種々の希釈液(DMEM/2%FCS中のハイ
ブリドーマ培養上清または精製抗体200μl)と共に4
℃で30分間インキュベートした。gp72抗原を発現する標
的791T細胞を105細胞/100μl DMEM+2%FCSの濃度にお
いてモノクローナル抗体混合物に添加し、そして4℃で
更に30分間インキュベートした。蛍光強度により表示さ
れる標的791T細胞へのFITC標識マウス抗体の結合は、蛍
光標示式細胞分取器FACSIVを使って測定した。
【0053】 FACS阻害アッセイの結果は、ヒトモノクローナル抗体
105AD7が標的791T細胞への791T/36−FITCの結合を完全
に阻止することを示した。791T/36 IgG2bおよび791T/36
IgG2aクラススイッチ変異体の完全阻害は1:1および1:5
の105AD7培養上清希釈液を使って得られ、一方791T/36
−FITC(100ng)の50%阻害は約40ngの精製105AD7で観
察された。 抗−CEAマウスモノクローナル抗体228(IgG2a)を使
って、791T/36に対する105AD7の阻害の特異性を確かめ
た。FITC標識228を105AD7と共にプレインキュベート
し、そしてCEA標的との結合をFACSによりアッセイし
た。標的CEAへの228の結合の阻害は全く観察されなかっ
た。
【0054】 791T/36結合の105AD7媒介阻害の特異性を、胃ガンMKN
45細胞を使って更に明らかにした。それらの細胞はCEA
とgp72抗原の両方を発現する。105AD7は1:1および1:5の
希釈度においてMKN45細胞への791T/36−FITCのIgG2a
異体の結合を効果的に阻害したが、CEA抗原への228−FI
TCの結合を阻害しなかった。 こうしてヒトモノクローナル抗体105AD7はgp72の内部
像を表すことができる。105AD7の強力な阻止活性は、そ
れが791T/36のパラトープの内部または非常に近位に結
合することを示す。
【0055】 実施例2 抗−抗イディオタイプ応答の刺激 ヒトモノクローナル抗体105AD7でのラットおよびウサ
ギの免疫処置は、105AD7に対する免疫応答をもたらし
た。4匹のWistarラットをフロイント完全アジュバント
(FCA)中の115μgの105AD7で腹腔内に免疫処置し、そ
して2週間後、フロイント完全アジュバント中の115μ
gで追加免疫した。免疫処置前並びに第1回注射の1,2,
3および4週間後に血清を採取し、そしてELISAおよびFA
CS阻害によりアッセイした。4羽のニュージーランド白
ウサギもFCA中の150μgの105AD7で筋肉内に免疫処置
し、免疫応答についてモニタリングした。
【0056】 105AD7での免疫処置前に得られたラットの血清は、EL
ISAにおいて105AD7抗体ものgp72抗原を有する肉腫791T
細胞とも反応しなかった。ELISAは、本質的には実施例
1に記載されたようにして実施したが、ただし0.05%グ
ルタルアルデヒドを用いて22℃にて10分間791T細胞をプ
レートに固定した。しかしながら、105AD7での免疫処置
後、1〜4週間後の血清は105AD7免疫グロブリンと791T
細胞の両者と反応した。
【0057】 FACS分析は、免疫処置ラットからの血清の抗−791T反
応性を測定するための間接結合アッセイを伴った。略述
すれば、100μlの免疫血清または対照血清を2×105
の791T細胞または結腸ガンC170細胞と共に4℃にて25分
間インキュベートした(C170細胞もgp72抗原を発現す
る)。細胞を洗浄し、ヤギ抗−ラットIgG−FITC接合体
と共に4℃で25分間インキュベートし、洗浄し、再懸濁
し、そして細胞分取器中で分析した。結果(表2)は、
ラット抗−105AD7血清が791TとC170細胞の両方に結合
し、一方非免疫血清は結合しなかったことを示した。マ
ウス791T/36抗体は791T細胞に強力に結合し、そしてC17
0細胞には幾分弱く結合した。
【0058】
【表2】
【0059】 実施例3 105AD7での免疫処置により誘導される抗腫瘍細胞活性の
特徴づけ 105AD7により誘導される体液性免疫は、補体または抗
体依存性細胞障害作用(CDCCまたはADCC)を活性化する
ことにより、gp72抗原を所有する腫瘍に対する活性を媒
介し得る。例えば、補体を固定する105AD7免疫処置後に
生産される抗体は、補体により媒介される膜障害または
食作用に対する感受性の増加によって、gp72抗原を発現
している腫瘍細胞を除去することができる。
【0060】 ADCCは、gp72所有細胞の選択的致死により特徴付けら
れ、「非免疫」リンパ球がエフェクター細胞の源であ
る。例えばBraggemannら、J.Exp.Med.(1987)106:1351
(これは参考として本明細書中に組み込まれる)により
記載されているように、51Cr−放出試験を用いて標的腫
瘍細胞のADCCを検出している。略述すれば、モノクロー
ナル抗体105AD7で免疫処置されていない患者または健康
な動物(並びに対照として免疫処置された動物または患
者)から末梢血リンパ球を得、エフェクター細胞を提供
する。
【0061】 gp72抗原を所有する標的細胞、例えば791T肉腫細胞を
51Crと共に37℃で1時間インキュベートすることにより
標識し、その後細胞を洗浄し、培地中に再懸濁する。標
準細胞を2×104細胞/ウエルにおいてミクロ培養プレ
ートに接種する。次に105AD7で免疫処置された動物また
は患者からの免疫血清をウエルに添加し、次いで6×10
5リンパ球/ウエルを添加する。混合物を4時間インキ
ュベートした後、手短かにプレートを遠心し、上清試料
中の放射能をカウントし、それによって細胞障害率を決
定する。
【0062】 51Cr−放出アッセイは、補体の入手源として非免疫血
清の存在下でgp72所有細胞を殺す(CDCC)、105AD7で免
疫処置された動物または患者の血清中の抗体の能力をテ
ストするためにも用いることができる。それは、エフェ
クター細胞の懸濁液の代わりに未希釈で未加熱の血清を
ミクロテストウエルに添加することを除き、ADCCについ
てのアッセイと同様にして行われる。
【0063】 gp72抗原に対するヒト抗イディオタイプ抗体での免疫
処置に応答した細胞性免疫の誘導は、gp72抗原を所有す
る腫瘍の拒絶において重要となり得るのでモニタリング
される。Leeら、Proc.Natl.Acad.Sci.USA(1985)82:62
86(これは参考として本明細書中に組み込まれる)の方
法を用いることができる。略述すれば、gp72抗原に対す
るヒト抗イディオタイプ抗体、例えば105AD7、で免疫処
置された動物または患者を、活性なまたはヒトの場合に
は不活性化されたgp72抗原所有腫瘍細胞の接種材料でチ
ャレンジする。チャレンジ接種材料を肉趾または他の皮
内注射として与え、そして肉趾または皮膚の腫大を測定
することにより、CM Iの指標として遅延型過敏症(DT
H)を測定する。Leeら、前掲に記載の白血球粘着阻害試
験をDTHアッセイの試験管内相関物として用いることが
できる。
【0064】 上記のことから、本発明の細胞系が、様々な腫瘍と関
連があるgp72抗原に対する免疫応答を生じさせることが
できるヒト抗イディオタイプモノクローナル抗体の組成
物を提供することは明白であろう。これは、そのような
抗原を所有する腫瘍に対する治療および予防組成物をよ
り容易に開発することを可能にする。加えて該細胞系
は、試験管内用途、画像診断および他の周知の方法にお
いて用いられる抗体を提供する。 本発明を今まで明確化および理解のために説明および
実施例によって幾らか詳細に記載してきたが、添付の請
求の範囲内において幾つかの変更および改良をなし得る
ことは明らかであろう。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI C12R 1:91) (72)発明者 ダーラント,リンダ ギリアン イギリス国,ノッティングハム エヌジ ー14 7ビーエヌ,ロードハム,メイン ストリート 87 (72)発明者 オースチン,エリック バートラム イギリス国,ノッティングハム エヌジ ー9 1エルキュー,リーストン ライ ランズ,トレント ロード 106 (72)発明者 バイアーズ,ベラ エス. アメリカ合衆国,カリフォルニア 94114,サンフランシスコ,クラレンド ン ストリート 56 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C12N 5/10 C12P 21/08 C12N 15/02 BIOSIS(DIALOG)

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】腫瘍関連p72抗原のエピトープに結合する
    抗体の抗イデオタイプであるヒトモノクローナル抗体を
    産生する不死化細胞系105AD7(ATCC No.HB9857)。
  2. 【請求項2】請求項1に記載の不死化細胞系105AD7によ
    り生産されるヒトモノクローナル抗体。
  3. 【請求項3】gp72腫瘍関連抗原を有する腫瘍を有する患
    者を処置するための、請求項2に記載のヒトモノクロー
    ナル抗体を含んで成る医薬組成物。
  4. 【請求項4】医薬として許容されるアジュバントを更に
    含んで成る、請求項3に記載の医薬組成物。
  5. 【請求項5】医薬として許容される抗体を更に含んで成
    る、請求項3又は4に記載の医薬組成物。
  6. 【請求項6】gp72抗原に結合するが前記ヒトモノクロー
    ナル抗体により阻止されないモノクローナル抗体を更に
    含んで成る、請求項3〜5のいずれか1項に記載の医薬
    組成物。
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