JPH01501793A - 透明帯に対する免疫化による避妊のための方法 - Google Patents
透明帯に対する免疫化による避妊のための方法Info
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Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるため要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
透明帯に対する免疫化による避妊のための方法発明の技術分野
この発明は雌性の生殖能力の制御に関する。さらに特定的には、この発明は、透
明帯に対する能動的免疫化の手段により、雌性哺乳動物を免疫化することを包含
する避妊の方法に関する。この発明に従うと、透明帯に対する能動的免疫化応を
誘発し、それによって妊娠を防止することを目的として、透明帯の抗原反応決定
因子の内部写像表現する、透明帯への抗体に対する抗特発型抗体を雌性哺乳動物
に投与する。
発明の背景
通常の避妊方法には、受精に対する機械的または化学的障壁の使用、ホルモンの
投与、もしくは受精卵子の着床を防止するt;めの機械的手段の使用がある。一
般にこれらの方法は、実用上の不便、有効性の不完全さならびに種々の好ましく
ない副作用などの重大な欠陥を持っている。機械的手段による避妊は感染を生じ
ることがあり、また、充分に有効でないこともしばしばである。通常「ビル」と
称されるホルモンの経口投与は、各種形態のガンを含む多くの生理学的問題が関
与している。
そのような各処置の不利益を考慮に入れて、妊娠防止のために体の免疫系を利用
することに努力が向けられてきている。たとえば、避妊のために、卵胞刺激ホル
モン(FSII)またはヒト絨毛性性腺刺激ホルモン(HCG)などのホルモン
に対する免疫化が先に報告されている〔米国特許第4.50,716号〕。しか
しながら、これらの方法もまた、種々の副作用を持つという特質がある。
透明帯(2F)は、哺乳動物の卵母細胞を包絡する糖蛋白質基質のものであって
、生殖過程において重要な役割を演する。その第一次的な機能は、その精子結合
受容体による精子の結合、受精後の多重受精の防止、ならびに着床の直前に2P
が流出するまで受精卵を保護することを含んでいる。生殖制御の一つの方法は、
未分化胎細胞の2Fを除去することによるその裸出を包含する〔米国特許第4,
243864号〕。
精製されたzPは、その2P製剤を誘導するのに用いられた種の場合を除き、注
射すると特定の抗体を高水準で誘発するので有効な免疫原である。雌性動物が2
Fで免疫化されt:ときに誘発されるIPに対する抗体が、妊娠防止の能力があ
ることを根拠とする避妊の方法が開発された〔米国特許第3.90,520号〕
。
しかし、精製2Fの使用を含む処置の有効性には、免疫反応を誘発するのに必須
の精製蛋白質が大量に必要であるということを含めて、種々の要因により限度が
あっ!;。2Pの精製は、長時間を要しかつ高コストであって、大量の純粋IP
を必要とするそのような避妊方法を非実際的なものとしていた。
それに加えて、全2Pの精製物あるいはその主要な部分単位を使用して免疫化す
ることは、2Fによって示されている多数の抗原反応決定因子に対応する異種抗
体群を誘発することになる。このようにして誘発された抗体の多くは、有効な避
妊と関係があるとは限らない。
ある種のモノクローナル抗zP抗体が避妊性ではないということが研究によって
示されているCD、W、 DrellおよびB、S、 Dunbxr、 ”Mo
l1o−clo++sl Antibodies To Rabbitムnd
Pi(1ona Psllucide Distim−1++isb 5pec
ies −−5pecitic And 5hared Anti(enic
DeL*r+m1ns++ts”、Bialo(y Of 1epredIle
tion、第30巻、445ページ(190)) 、この取組み方は、こうして
誘発された抗2F抗体の特異性にはコントロールがきかないことを考慮に入れた
ものであり、無駄が多いばかりでなく、有害な場合がある。ウサギを使用した実
験において、全2Fを用いる免疫化は、血清の性腺刺激ホルモンのレベルの異常
な上昇を伴なう濾胞細胞の分化における変質を含む重大なマイナスの副作用を生
じるかもしれないということが示されてきている〔J」。
5kinnerら、”Im+++++aiz*Lion With 2ons
Psll++cidi ProteinsRssmlts I+ Ab++or
+ul Ov*riu+ Folliewlir Differe++Li*1
ioiムnInhibition Of Go++sdoLrapim−[nd
icsd 5teroid 5seretion”、本発明は、抗2P抗体に対
する抗特発を抗体、すなわち、2Fの抗原決定因子の「内部写像」を表現する抗
体をもって雌性哺乳動物を免疫化することを包含する避妊の方法を提供する。本
発明の方法は、2Fに対する抗特発型抗体の避妊有効量を含有する組成物を雌性
哺乳動物に投与することによる2F特特異性体の誘発を包含する。
本発明はまた、前記の避妊方法、とくには雌性哺乳動物に投与するための避妊用
組成物の製造に用いられた場合に有用な、抗特発型抗体に関する。
発明の詳細な説明
ここに記載された発明がより一層完全に理解され得るようにするために、つぎの
詳細な記述が提示されている。この記述中においては、つぎの用語が用いられて
いる。
透明帯(2P) ・・・ 透明帯とは、卵母細胞を被包する強靭で無反応性の細
胞外糖蛋白質基質である。その特徴的な縞状外観は、これを貫通する無数の微細
な導孔に起因する。濾胞細胞からの細胞原形質的過程はIFを透して波及し、時
には卵母細胞の原形質膜を陥入させる。濾胞細胞の細胞厚形質的過程はまた、栄
養物質を卵母細胞の表面に輸送する。それに加えて、卵母細胞の微絨毛は2P中
に延伸していて、卵母細胞の表面での吸収容量を増大させている。〔一般的には
、W、J、 llamjHoi編、”Hamilton、 Boy+l xnd
No5s+asn’s !lnmxnEmbryology”、27〜32ペ
ージおよび54〜64ページ(+972) ;J、B、 Lr5bxv編、”T
he Biologicxl Bxsis Of Reproduetion
AndDevelopmeIltsl Mtdicice″、(+973)を見
よ〕。
この出願において用いられている限りでは、r2PJには2Fに対する抗体を誘
発する能力がある糖蛋白質基質のすべての形態が含まれる。これらの中には、゛
排卵後に発現する抗原決定基と並んで、卵母細胞発達の後期において、腔段階お
よび排卵前段階中に発現するXP抗原決定基が包含される。
用語r2PJは、ここに用いられている限りでは、全2P抽出物、zPを包含す
る3mの個別糖蛋白質分画物、酵素的に消化されI;形態もしくは化学的に変性
された形態のIPのいずれか、またはそれらの組合せのいずれをも含んでいる。
その上、本質的には免疫原性ではないが、免疫原性担体分子(たとえばカギアナ
カサガイ血青素、ジフテリア毒素など)と化学的に結合した場合には免疫原とし
て利用され得る遊離2PvL[反応決定因子もr2PJに含まれる。
挾持発型 ・・・ 抗体の超可変領域は抗原反応決定因子(抗原決定基)として
作用する能力を持っている。免疫グロブリン分子のこの領域に配向する抗体は高
度に特異的であることがある。抗体形成を誘発する抗原反応決定因子は、特発型
抗原反応決定因子、または特発型と称され、それから誘発される抗抗体は「挾持
発型」と称される。(A、 N15onofl、“Introduction
To Mo1ecular Im+a++++olo(y”(1984); J
、 O++dinおよびM、 Michel、“[lne nouvrllsf
orm d’xllo−typic dos (lob++li++s 7 d
i serum dt 1api11. *ppxrreme++t 1ice
1挾持発型抗体は、速切抗体の対象となった抗原決定基の「内部写像」を表現
することができる。したがって、そのような挾持発型抗体は、抗体の結合部位と
結合する(E、S、 Golub、“TheCell++1arBasis o
f the Im+++u++e Re5ponse”、10〜179ページ(
+979)を見よ〕。
内部写像 ・・・ 抗体によって表現される抗原決定基であって、他の(一般的
には外部の)抗原分子のいくつかによって表現される抗原反応決定因子と免疫学
的交差反応性を共有する。
モノクローナル抗体 ・・・ モノクローナル抗体は、単一種の抗体分子を分泌
する抗体生産細胞と骨髄腫細胞との融合によって得られる。ついで融合細胞系統
から一つの細胞系統が広がってゆく。雑種体と称される融合細胞系統は、腫瘍細
胞系統に特徴的な不滅性を持っており、所望の抗体を大量に分泌する。G、 K
ohlsrおよびC,Mil−steicの方法(”Cevtiiia++s
C11t++res of Fused Ce1ls 5eeretie(An
tibodi*sof PredCfined 5pecificities″
、Nst++re、第256巻、195ページ(+975))で作られる雑種体
は、均質抗体の主要な供給源となる。この方法で形成される無制限量のモノクロ
ーナル抗体を所要の抗原まt;は付着体に対応して生産できる(C,Milst
eim、“Monocle−n*l A11bodies”、 5cielif
ic Ameriean、第243巻、66ページ(+910); A、 N1
5oIloff%Mo1seulsr 1mmn++ology (第2版)
、169〜IHページ(+90)を見よ〕。
能動的免疫化 ・・・ 抗原または付潜体に対応する体液性の免疫反応を誘発す
る過程でであって、その抗体または付着体に対して形成された抗体を付加するこ
とによる体の免疫系の補強(すなわち、受動的免疫化)とは反対のもの。
この発明は、雌性哺乳動物に対して、抗透明帯抗体に対する挾持発型抗体の避妊
有効量を含む組成物を投与する段階を包含する避妊のt;めの方法に関する。前
述の挾持発型抗体は、2Pの抗原結合部位(抗原決定基)に対応するポリクロー
ナル抗体またはモノクローナル抗体の生産と、それに続く抗抗体誘発のためのこ
れら抗体の使用とによって得ることができる。これらの抗抗体は、zP上の類似
の抗原反応決定因子と免疫化学的に交差反応する抗原反応決定因子を保有する。
抗IP抗体の抗原結合部位との結合力がある抗抗体中の部分は、抗2P抗体が対
応する2P抗原反応決定因子の内部写像を保有する。
この発明の方法は、2Fの抗原反応決定因子の内部写像を表現する抗イド抗体に
対応する雌性哺乳動物による抗体の生産を考慮に入れたものである点において有
利なものである。これらの抗イド抗体は、2Fに特異的な抗体を誘発し、それに
より妊娠を防止するための手段として実際の抗原の代わりに用いられる。本発明
は、2Fによって表現される多数の抗原反応決定因子に対応する異質の抗体群を
誘発する全zPまたはその部分単位にまさる顕著な利益を提供するものである。
この発明の内部写像ワクチンは、抗2F反応の異質性の精密な制御を考慮に入れ
たものであり、有害な副作用の可能性を示すものではない。さらに、この発明の
内部写像ワクチンは、ワクチン投与プログラムに必要とされる大量を安価に製造
することができる。
この発明の方法において用いられる2Fは、卵母細胞の発達のどの段階からでも
取出すことができる。ある種の2F抗原決定基は、卵形成の進行過程で一時的に
発現される。たとえば、ある種の抗原決定基は卵母細胞の発達過程での巣内段階
および排卵直前段階において出現し、また、他の抗原決定基は、排卵中および排
卵後に発現される。
本発明の好ましい一態様においては、挾持発型抗体は、卵母細胞発達の初期段階
において表現される2F抗原決定基に対応するよりも、むしろ卵形成の晩期に、
まI;は排卵直後に発達する2F抗原決定基(後発IP抗原決定基)に対応して
いる。後発2P抗原決定基に特異な抗体は、卵母細胞発達の初期段階に連関する
2Pとは反応しない、後発ZP抗原決定基に対して誘発される抗体は、排卵に際
して卵巣を発出する前の短時間だけ、目標と結合する能力がある。このようにし
て、有効な避妊活性が付与される一方で、卵巣中にある結合された2F−抗体複
合物の潜在的なマイナスの副作用が極小化される。
この発明の一態様によると、適切なzP製剤はハツカネズミを免疫化するのに用
いられ、そのハツカネズミの抗IF抗体のレベルは標準の血清学的方法によって
検定される。抗2P抗体の力価が満足な水準に達すると、抗2F抗体は目標種に
おける体外または体内妊娠を阻止する能力について試験される。受精を阻止する
抗体を持つ/\ツカネズミからの細胞が、ついで雑種体を造るために用いられる
。2Fに特異的なモノクローナル抗体が選択され、抗IP抗体を分泌するモノク
ローナル細胞系列が成立する。モノクローナル抗IP免疫グロブリンは、その後
、体外または体内受精を阻止する能力を基礎として、避妊能力に関して選別され
る。目標種において避妊性であるノ1ツカネズミモノクローナル抗体は、ついで
、2F抗原反応決定因子の内部写像を表現する抗抗体を発現させるために用いら
れる〔後記12ページ、例1を見よ〕。ハツカネズミを抗IPモノクローナル抗
体で免疫化しようとする場合は、モノクローナル抗体は免疫原性を増大させるた
めに抗原「担体」蛋白質と結合されなければならない。他の種をハツカネズミ免
疫グロブリンで免疫化する場合には、このようなことは必要とされない。抗2P
で免疫化され、かつ明確な力価を示す動物は、さらに免疫化を進め、採血するこ
とによって、血清挾持発塑抗体の生産に用いることができる。ハツカネズミおよ
びラットもまた、標準の雑種体技術によって誘導されるモノクローナル抗特発型
抗体の生産のI;めの抗体生産細胞供給源として役立つ。
挾持発型抗体の育成に供される種の選択は、意図されl;抗体の用途に応じて指
示される。もし、内部写像を発現するモノクローナル抗特発型抗体の生産が希望
されているのであれば、/島ツカネズミおよびラットは好ましい種である。もし
、血清を挾持発塁抗体の供給源として役立てることを考えるのであれば、もっと
大型の動物(たとえばウマまたはブタ)はより大量の血清を提供してくれるので
好ましい。ヒト、イヌ、ネコその他の大型哺乳動物に使用するためのワクチンを
調製するには、大型の種、!二とえばバロウ、ウマまたはヤギが好まれる。内部
写像は免疫化されるべき種以外の種に発生させることが好ましく、そうすれば免
疫反応を発生させる!こめに内部写像抗体を抗原担体と結合させることは必要で
なくなる。
この発明の方法は、イヌ、ウサギ、ラット、ハツカネズミ、ブタまたはヒトを含
む霊長類を包含する哺乳類のいずれを処理するのにも使用できるが、それらに限
定されるものではない。哺乳類の特定の種において避妊防止に有効な、抗2F抗
体に対する挾持発を抗体は、すべての哺乳動物において避妊性であるとは示ぎら
ない。このことは、異なる種のZPにおける抗原の差に基づくものである。t;
とえば、ブタIFを用いる免疫化は、イヌ、ウサギおよび各種の霊長類(たとえ
ばカニクイザル)において妊娠を防止するが、ラットおよびハツカネズミにおい
ては無効である。それは、ラットやハツカネズミはブタ2Fに対する抗体を生産
するにもかかわらずその抗体がラットまたはハツカネズミのIFと交差反応しな
いからである。上述のことを考慮に入れると、本発明の方法の実施において、最
初の抗11に2Fが受精制御の目標となる種のzPと反応し得る避妊抗体を発生
する能力を持つものでなければならぬということが理解されよう。2Fは目標と
なる種またはそれに代わる適当な他の種から得ることができる。
上記のようにして得られた挾持発型抗体の避妊能力は、目標の種において次のよ
うにして試験される。1種または2種以上の2P抗原反応決定因子の内部写像を
表現する挾持発星抗体の精製された製剤または中間精製段階の製剤で動物を免疫
化し、抗2F抗体の力価を検査する。力価が満足な水準に達しているときには、
抗2F抗体は、目的の種における体外まt;は体内での受精を禁止する能力につ
いて試験される。目的雌性動物中で抗zP反応を発生する挾持発型抗体は、避妊
ワクチンの調製に用いられると、妊娠を効果的に防止する。各回の投与ワクチン
は、目標種の雌において避妊効果を発生するのに充分な量の抗2F抗体の生産を
誘発するような量の挾持発型抗体を含んでいなければならない。
抗2F抗体がどのようにして妊娠を防止するのかは、完全には立証されていない
。われわれは、理論にとられれることなく、われわれのワクチンの避妊効果が透
明帯の周辺の立体障害に基づくものであって、精子が2Fを通過して卵子を受精
させるのを防止していることによるものであると信じている。2Fに対して形成
された抗体が2F抗原決定基と結合するときには、精子は透明体を通過して浸透
してゆくことが物理的に不可能となる。他の機構として、正常な卵巣機能が変化
するということも考えられる。免疫過程の停止に統いて抗IF抗体の水準が後退
すると、受精は回復する。
この発明のワクチンは、1価または多価のいずれかである。すなわち、単一の2
F内部写像を表現する単一のモノクローナル抗体種を含んでいるか、またはモノ
クローナル抗体種の混合物を含んでいて、その抗体のそれぞれが、抗原的に異な
る2Fの内部写像を表現している。それに加えて、血清抗体は、抗2P避妊反応
を誘発させるのに用いることができる。
これらの挾持発型抗体、または製薬上支障のないその誘導物の投与は、IP抗原
決定基に対する免疫原性を示す薬剤の、通常認められた投与方式によつて行なわ
れる。これらの中には、皮下、筋肉内、腹腔内および静脈内の投与を含む種々の
非経口的径路が含まれるが、それらに限定はされない。
これらの療法に使用される組成物もまた、多様な剤層のものとすることができる
。一般的に前述の各方法によって投与が行なわれる挾持発型抗体は、また、ワク
チン処方に用いられている通常製薬上認められた基剤の典型的なもの、たとえば
滅菌水または滅菌食塩水を含んでいることが望ましい。抗抗体を包含するワクチ
ン組成物はまた、他の医薬品、助剤、賦形剤などを含んでいてもよい。この発明
の組成物は、単位薬量形式のものとしておくことが望ましい。ワクチンとして1
回に、または一定期間内に投与される挾持発型抗体の量は、処置を受ける対象、
投与の方法と形式、ならびに処置をする医師まI;は獣医師の判断に依存する。
しかしながら、避妊的に有効な投与量は、約1 n9/J29から約I l1e
lkeの範囲、好ましくは約10μ9/kWから約100μg/kgの範囲であ
る。それよりも少い投与量および多い投与量もまた有用であるということが認め
られている。一般的に、ワクチンのその程度の投与−回で約6ケ月間避妊効果を
与え得るものと期待されている。したがって、最初の免疫化の後でほぼ6ケ月ご
とに免疫化を施すことが望ましい。
ここに記載された発明が一層充分に理解されるように、つぎの6例が提示されて
いる。これらの例が例示の目的のみを持つものであり、いかなる意味においても
この発明を限定するものと解釈されるべきではないと理解されるべき、である。
われわれは、ブタZPに対して免疫化されたハツカネズミからモノクローナル抗
IP抗体を製造しt;。われわれは、多種間交差反応性があることのためにブタ
2Fを選択したのである。われわれのzP抗原を創製するために、われわれは可
溶化されt;ブタ2Pを加熱し、ブタ2Fを脱糖し、DJ、 Drtllおよび
B、S、 Dunbsrの方法〔Biology orRcproduetie
n″、第30巻、445ページ(19N))に従ってブタIPの分子量90kd
、65kdおよび55kdの各フラクションを分離した。
われわれは、ハツカネズミにおける免疫学的研究において標準的免疫助剤として
用いられるFcA(H37Ra)中に乳化したブタ2F70〜100p9を方今
1のCAF 、系雌ハツカネズミ4頭の腹腔内に注射することにより、2P特異
性のモノクローナル抗体を生成させた。われわれは4週の間隔で追加の注射を施
した。各回の注射は、塩水中に含まれI:2P100P9からなるものであって
、腹腔内に投与されt;。エピネフリン(0,1dX1 :5OOO)が各回の
2P(塩水)増刃物と共に腹腔内に注射されI;。われわれは、こうして、全I
P、脱糖2F、全2Pの90kd。
650および55kd各7ラクシヨンならびに2Fによって表現される炭水化物
抗原決定基に対して特異的な抗体の生産を行った。
ハツカネズミが2P特異性の抗体を生産しつつあるかどうかを確めるために、わ
れわれは酵素結合免疫吸収剤検定(“ELISAつを実施した。この検定におい
ては、抗体は(放射免疫検定において用いられる放射性標識の代りに)共有結合
的に付着させた酵素によって標識付けされる。抗体に付着させた酵素は、無色の
基質と反応して有色の生成物を与え得るようなものである。一定時間内に放出さ
れる生成物の量は酵素の濃度に依存し、このことは、ひいては存在する抗体の量
の目安となる。専用の分光測光装置で光学密度(0,D、)が読み取られるが、
その値は結合された抗体の量に関係する。
われわれはつぎのようにしてわれわれの検定法を確立した。:われわれは、la
wn l o n■(Dynatcch製造)IJU−プレートのくぼみに、抗
原の塗布用緩衝液(,1モルグリシン、 pH−LS)中の溶液(2F。
脱糖2P190kd、65kdまたは55kd蛋白質)としてのグリシン緩衝液
(0,1モル、 pH−9,5)中2〜l Opg/mlのもの25pnを塗付
し、塗付されたくぼみを4℃に一夜保持した。くぼみは、丁veen −200
,5%とNaN30.02%を添加された塩水洗浄溶液で4回すすがれた。われ
われはくぼみ一つあたり25μgの抗体(全2Fで免疫化されたハツカネズミか
ら得られた抗IP血清の1O−1から10−′までの逐次10倍希釈液、または
細胞培養液の上澄み)を添加し、22°Cで1時間保温した。われわれはついで
再びくぼみをすすいだ。われわれは、ウサギの抗ハツカネズミIg(多角特異的
または単一特異的同型試薬、FT人血液凝集緩衝液+0.05%Tves++
−20+0.02%N!NS 1 :l000)またはビオチン化(bioti
nylited)したウサギの抗ハツカネズミ+1(1:1000)のいずれか
からなる第2次抗体を各くぼみごとにその25μCを用いてこのことを繰返し、
22℃で1時間保温しl;。われわれはくぼみを再びすすぎ洗いし、ついでそれ
ぞれのくぼみに、ヤギの抗ウサギ!gとアルカリ性フォスファターゼとの複合体
(1:2ON)またはアビジンとアルカリ性フォスファターゼとの複合体(1:
2ON)のいずれか各25μNを加え、22℃で1時間保温しI;。つぎにわれ
われはくぼみをもう一度すすぎ洗いしt;。われわれはくぼみを再びすすぎ洗い
し、1 mg/ranのp−ニトロフェニル燐酸エステル(10%ジェタノール
アミン、0.5ミリ%ルMgC5,11,02%NlN5、pH−9,8)25
μkを各くぼみに加えて5〜30分間発色するのを待った。われわれは光学密度
をDy++atech製Microelisi Readerで測定した。われ
われの希釈用溶液はTweet −2OL05%およびN*N30.02%を添
加しtニーFT人血液凝集緩衝液(pl!−7,2)からなるものであっt;。
鶏卵リソシーム、ウシ血清アルブミン、ニワトリ卵白アルブミンなど他の蛋白質
抗原を抗体特異性に関する陰性対照としてプレートに塗付し、上記と類似の方法
でそれらを分析しI;。
われわれは、 2Fで免疫化されI;ハツカネズミの尾部静脈採血から得られた
血清の、われわれの希釈用溶液を用いた逐次10倍希釈液についてELISAI
!施した。われわれの検定によって、われわれの免疫化実験手順は、抗原の第2
回注射後7日以内にlOS以上の抗2P力価を恒常的に生じさせるものであるこ
とが示されI;。われわれの検定においてはまた、2Fでの免疫化は、熱で可溶
化された2Fによって表現される構造的な抗原反応決定因子、炭水化物について
特異的な抗原反応決定因子、ならびに90口、65kdおよび55kdの分画物
によって表現される抗原反応決定因子に対応する抗体を誘発するものであること
が示された。したがって、われわれの免疫化過程では、われわれのIP−抗原調
製物のすべてについて特異的な抗体が誘発されることになる。このように、その
ようなハツカネズミから得られた細胞は、種々の2F抗原調製物に対する抗体を
分泌する雑種を得るための融合対象として使用できることになる。
に従い、細胞融合を実施した。われわれは、zPで免疫化されたP3111瘍細
胞を持つハツカネズミから得た牌朦細胞をポリエチレングリコールを用いて融合
させることにより、モノクローナル抗zP抗体を生産する雑種体を創製した。わ
れわれは、ハイポキサンチン−アミノプテリン−チミジン(BAT)で補力され
た媒体を与え、ついでELISAによって特定の抗体の生産に関して取捨するこ
とにより、われわれの雑種を選別しt;。2種の融合体(F1238よびF28
G)が、それぞれ異なるいくつかの雑種体系列を形成した。融合体H3から得ら
れた雑種は、現有の(2P増力された)免疫反応を増進するためにzPに対して
再接触させられ、先に定義されたELISA実験手順を用いてzPに対する反応
性を通じて選別されたハツカネズミから導かれたものである。
雑種系列が確立されたあと、われわれは、われわれの雑種が全2F。
脱糖2F、それらの55k11および90ロフラクシヨンならびにIPの炭水化
物抗原反応決定因子を含む種々のIP抗原調製物に対応するモノクローナル抗体
を分泌していることを確証した。融合体286からの雑種は、 IP、 90k
dフラクシ」ンおよび65kdフラクシ璽ンの混合物で増力されたハツカネズミ
から導かれたものである。われわれは、細胞系列が、そのクローニング効率が1
00%に達したときに確立されているものと考えた。確立された細胞系列の試料
は、凍結され、液体N2温度で貯蔵された。
われわれは、上記Mishellの方法に従って、ハッカネズミの腹腔内の腹水
腫瘍として作業所要量のモノクローナル抗体を生成させ、腹水を集めI;。われ
われはCAF、ハッカネズミにPrisLtatLSmffiの腹腔内注射を行
なった。3日後、われわれはL5mAの塩水に懸濁させた2X10@個の雑種細
胞をそのハッカネズミに対し腹腔内注射した。ハツカネズミの腹腔から腹水を集
めたのち、われわれは細胞を除去するIこめにその液を遠心分離(400x1.
.10分間)にかけた。
さて、表1について述べると、われわれはその中に上記のようにしてわれわれが
得たモノクローナル抗体を、それらの同形体ならびに特異性と共に列挙した。わ
れわれは上記したELISAによって同形体を決定し、また、2Pおよび各種の
2F成分に対するELISA中での反応性を基礎として特異性を決定した。われ
われは、既知の方法〔I;とえば、上記Drrllt−具よ〕に従って、vts
ttrnの斑点分析によりこのデータの裏付けをしI;。
表 1
+23−3 1rG−190Kd
+23−5 11G−1coカf9京
+23−フ IHG−I conf。
123−B IgG−3Cll0本本
123−II IgG−1conI。
123−12 1寥G−155Kd
123−13 1tG−1cent。
286−1 1gM cn。
06−j IgG−190に6
2に6−3 1rG−190Kd
06−4 1rG−190Kd
H6−511G−190Kd
216−6 夏gG−190Kd
2H−71rG−2* 90Kd
28G−11!A 90Kd
本 conf、 −熱可溶化されたZPが成分フラクシヨンに分離されt;際に
失なわれた構造的抗原反応決定因子
*本C[lO−炭水化物に依存する抗原反応決定因子であって、脱糖と共に失な
われI;もの
われわれは、1.J、 EistおよびJ、 DeIの手法〔Jo++rn*I
of CsC51lBiolo”、第98巻、795ページ(1984))を
用いる免疫蛍光法により、モノクローナル抗体について、新しく区分されたブタ
卵母細胞から得られt;卵母細胞つきの2Pと結合するだめの受容力を評価しt
;。われわれが選別したすべてのモノクローナル(すなわち123系統)につい
て卵母細胞つきのzPと結合することが示され、したがって、生産されt;抗体
の反応性が明らかにされた。
われわれは、融合体+23から得たわれわれのモノクローナル抗体を、抗原蛋白
質であるカギアナカサガイ血青素(“KLB”)と、抗体とKLHの量を等しく
して化学的に結合させることにより、われわれの抗原を調製しI;。
われわれは、硫酸アンモニウム中の血リンパ沈降物として購入されたKLHを、
懸濁沈降物の0.5モルNaClに対する透析とそれに統くS!pbxcryl
’!1400カラム上へのゲルろ過(50x 1.scm、 3IIQ/時、1
モルN5CI)とによって単離しt;。われわれはKLHを含むフラクションを
集め、Gllford分光光度計:: 260(A28G測定)を使用する標準
的分光光度測定技術を用いて蛋白質濃度を定量し、かつ、0.5モルNaClに
対して7ラクシヨンの合体物を透析しI;。われわれはつぎにAm1con′濃
縮器によって透析物を5 my/mlまで濃縮しI;。
われわれは、腹水+23−3.123−5.123−7.113−8. +23
−II。
+23−12および123−13(ELISΔによって定量されに力価の大きさ
は、10倍以内の範囲)の各等容量を合体させた。われわれのモノクローナル抗
体の混合物を精製するために、われわれはそれを硫酸アンモニウム(40%)で
沈澱させ、沈降物をH,Oに対して透析し、さらに透析された溶液を凍結乾燥し
た。われわれは、凍結乾燥されt;123抗体の混合物を、KLB5 、Dtn
gを含む0.5モルNlCl 2.5val中に溶解した。少量の不純物を除去
するために混合物を遠心分離(2000X t、、10分間)にかけたのち、わ
れわれは、l−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド塩
酸塩50+ayを撹拌しながら添加した。われわれは、室温で16時間反応を進
行させ、ついで混合物を0.5モルNgCIに対して透析した。われわれは透析
された混合物を凍結させて貯蔵し、使用の直前にそれを解凍しt;。
われわれは、上記12〜13ページに記載されたのと同一の実験手順により、z
Fに対して免疫化するために、 0.l+nfiの注射(1回の注射につき複合
物100μ9を含む)によってCAF 、ハッカネズミを免疫化した。われわれ
は、各回注射のあと、いろいろのの間隔をおいて尾部静脈から採血して血清を得
た。
われわれは、抗2Fモノクローナル抗体(123モノクローナル)の2Pとの結
合を阻止する能力を基礎として、ハッカネズミの挾持発型抗体の存在を決定する
ため、入手し!;血清を検定した。われわれは、H3で免疫化したハツカネズミ
から集められた血清を、希釈用ELIS五緩衝液で1:10”に希釈し、つぎに
希釈された血清を、1:10’。
10″または10’に希釈されt;抗2Fモノクローナル抗体の試料とl:lに
混合した。これらの試料は、硫酸アンモニウムで沈澱させられたH3の混合物を
、その混合物を包含する個別の(腹水)モノクローナルのそれぞれと共に含んで
いた。それぞれの混合物を室温で1時間保温したのち、われわれは各混合物25
μlづつを、2Pを塗布したELISAプレートのくぼみに注加した。これに続
いて、抗2F特異性を確認するために、われわれは標準的なIP ELISA実
験手順をたどった。対照として、正常ハッカネズミ血清と共にあらかじめ適当な
希釈率で保温処理された挾持発型血清およびモノクローナル抗体の両者を含めた
。
表■は、ハツカネズミの挾持発塁血清の阻止活性の程度を、抗2Fモノクローナ
ル抗体のIPとの結合に対する抑制の百分率として示しt;ものである。
表■に示されているように、挾持発型血清は、融合体123からのモノクローナ
ルの混合物の結合を37%抑制した。このことは、特発型に対して特異的な抗体
が血清中に存在することを示したものである。われわれは、つぎに、個別のモノ
クローナル抗体のそれぞれが抑制を受けた程度を確認することによって、挾持発
型血清がそれぞれのモノクローナル抗体を抑制する能力を試験した。抗体12ト
5は79%抑制され、抗体123−7は47%抑制された。+23−5および7
に対して得られた高度の抑制は、強い挾持発型反応を示唆している。
+23−1.H3−11,H3−12および+23−13においては、相対的に
弱い反応が誘発されている。H3−3では実質的に挾持発型の性質が発揮されて
いない。われわれのデータは、われわれの血清が、混合物中にあるそれぞれのモ
ノクローナル抗体のいくつかに対する挾持発型抗体の高い力価を含んでいること
を確証した。
B)ウサギにおける挾持発型抗体の生成われわれは、融合体123からのモノク
ローナル抗体の、先に記載されたような、塩水中に溶解されI;混合物0.5m
gを用いてウサギを免疫化した。われわれは、抗1[1,OBをミョウバン上に
共沈澱させ、全容量0.5mlをウサギの背部に皮下注射しI;〔上記Mish
ellおよび5hii(i、 47ヘージを見よ〕。われわれは第1回の注射の
1か月後に同一の注射の投与を行なった。それぞれにI 、tJrtrgの抗原
を塩水中に含む追加の注射が1か月の間隔で与えられt;。われわれは、耳の中
枢動脈から採血して血清の試料を得た。
われわれは、抑制ELISAにより、挾持発型活性の存在についてウサギの血清
試料を検定した。その検定は、正常ハツカネズミの血清1%が(123の特発型
とは無関係な、ウサギの抗ハッカネズミ免疫グロブリン(rlgJ)活性を吸収
除去するために)希釈用緩衝液中に含有させたことを除いては、ハツカネズミの
挾持発型活性の定量に関して記述されt;のと同一の方法で実施されt;。表■
は、ウサギの挾持発型血清による、抗ZPモノクローナル抗体の2Fとの結合の
抑制の百分率を示している。
表 ■
表■中のデータが示しているように、ウサギの血清は、123混合物の結合を7
4%抑制することが可能であった。このことは、ウサギ血清に含まれる抗体の高
い力価によって説明できる。われわれは、つぎにウサギ血清がそれぞれのモノク
ローナル抗体を抑制する能力をチェックした。123−3.123−5および!
23−7に対しては強い挾持発を反応が発揮され、+23−L I+および13
に対しては中等度の活性が。
対応したが、123−12によっては相対的に弱い反応が示された。したがって
、1つを除くほとんどのモノクローナルにウサギ血清がよく反応したことになる
。
われわれは、つぎに挾持発型抗体での免疫化により、ウサギおよびハッカ不ズミ
において抗IP抗体を誘発した。
A)ハッカ不ズミの挾持発型抗体でのウサギの免疫化われわれは、上記19〜2
0ページの記述のようにして生成させた血清を使用して、ハッカ不ズミの挾持発
型抗体によりウサギを免疫化しI;。われわれは、飽和硫酸アンモニウムの添加
によって、123モノクローナル抗体に対する挾持発型活性を含むハツカネズミ
血清を、硫酸アンモニウムの最終濃度が40%になるようにして沈澱させた。わ
れわれは、ついでその沈澱物をFTA血液血液凝集緩衝液5中l中溶解し、同じ
緩衝液に対して透析した。われわれはこの調製物1.OrngをFCA中に乳化
し、 0.2m11をウサギの背部に皮下注射した。それ以後の接種は塩水に添
加することによって1か月の間隔で同一部位に投与された。われわれは第1回の
追加免疫では1.Omgの抗原を、第2回目には2.0mgの抗原を注射した。
ウサギの耳の中枢動脈から、血液が定期的に抜き取られた。われわれは、第1回
の注射の14日後および32日後にウサギから採血した。われわれは第2回の注
射を32日目に施し、第40.54および62日にそのウサギから採血した。第
3回の注射が第68日に施され、第83日に再びそのウサギから採血した。
われわれは、標準の2P ELISAを用いて、10倍ずつの逐次希釈で血清試
料を検定した。免疫学的に2Pとは無関係な非特異的な結合は、ウィルス蛋白質
(VP)抗原に対してチェックされた。2Pとは対応しない抗体を含む硫酸アン
モニウムで沈降させj;腹水によって免疫化されたウサギから陰性対照血清が得
られた。図1に見られるように、抗2P抗体の水準は、採血を順次行なうごとに
累進的に増大し、(抗原の投与量が倍増された)第3回の注射の後では劇的に上
昇した。
したがって、挾持発型での免疫化の結果として抗体の力価が増大したことになる
。
vPに対する非特異的結合は比較的一定に保持されt;。未知の特異性を伴なう
抗IP活性における幾分の上昇が、対照動物の血清に検出された。われわれは、
新しく区分されたブタ卵母細胞を利用する間接の免疫蛍光法的研究により、ハッ
カ不ズミの挾持発方で免疫化されたウサギの血清中に抗2F活性の存在を実証し
た。われわれの対照血清は陰性であった。したがって、われわれは、先に得たE
LISAの結果を立証し、われわれが抗2F抗体を誘発したことの別の証拠をつ
け加えた。その上、われわれは、挾持発型で免疫化されたウサギからの抗2F抗
体は、それが生体中に存在する時にはZPと結合し得るということを示した。
ハツカネズミの挾持発型で誘発された抗lP抗体の特異性を評価するt;めに、
われわれは種々の抗原調製物に対して種々の希釈度でウサギの血清を検定した。
表■は、第5回の採血をELISA希釈用緩衝液で1:10”に希釈しt;もの
のzPに対する反応性を表示するELISAでのO,D、を表している。
*バックグラウンドー陰性の対照ウサギから採られた血清を用いて得られた基線
0.D。
表■に示されているように、zPおよび脱糖2Fに対してのみ顕著な反応性が得
られており、そのことは、ハツカネズミの挾持発型血清が、構造的な抗原反応決
定因子に対して特異的なウサギ抗体を誘発しt;ことを示唆している。
B)ウサギの挾持発型抗体でのハッカネズミの免疫化われわれは、22〜23ペ
ージに記述されたようにして生成させた血清を使用して、ウサギの挾持発型抗体
でハッカ不ズミを免疫化した。われわれは、123モノクローナル抗体に対応す
る挾持発型活性を含有するウサギ血清を、最終濃度40%まで飽和i酸アンモニ
ウムで沈降させ、ついでFT人血液凝集緩衝液ト社中に溶解して、さらにPTA
血液凝集緩衝液に対して透析した。非特発型ハッカネズミ+g抗原反応決定因子
に対して特異的なウサギ抗体は、ハッカネズミ+1−5ephxrose CL
−48カラム(カラム容積−7tnft、流下緩衝液−FTA。
0、S峠/分)に(2回)通すことにより除去された。われわれは、抗2P特発
型とは無関係なハッカネズミの免疫グロブリン反応決定因子に関して特異的なウ
サギ抗体の除去と、挾持発型阻止活性の保持とをELISAによって確認した。
挾持発型抗体は、1m1con装置で6 tng/rnlまで濃縮された。
われわれは、ウサギの挾持発型(FCA)330μ9の第1回の腹腔内注射によ
り、方今1の雌のCAF、ハッカネズミ6頭を免疫化した。最初の注射の後、わ
れわれは追加の注射を3回施した。1か月の間隔で投与された第2回および第3
回の注射は、エピネフリン(1:5000)0.1mfiと共に腹腔内に与えら
れたものであって、FTA中に100N9の抗原を含有していた。第4回の注射
においては、われわれはハッカネズミに対して種々の量(1μ9、+00pgま
たはI B)を与えた。われわれは、尾部静脈から一定間隔で採血することによ
って血清試料を得た〔図2を見よ〕。ハッカ不ズミは初日に採血され注射を受け
た。
第31日にそれらのハツカネズミは第2回の注射を受け、第42日および第56
日に採血されl;。ハッカネズミは第57日に第3回の注射を受け、第67日に
採血された。われわれは最終回の注射を第74日に投与し、その10日後に採血
した。
われわれは抗2P力価を標準の2P ELISAによって評価した。われわれは
VPを陰性の対照抗原として用いた。図2に見られるように、ウサギの挾持発型
抗体はハツカネズミに抗2F反応を誘発し、これはその後の接種によって増加を
続けた。抗VP抗体の水準は、免疫化の全過程を通じて無変化のままに保たれた
。しt;がって、われわれがELISAの0.D、で確認した平均の抗体水準は
、挾持発型抗体での免疫化の結果として著しい上昇を示しt;ことになる。
われわれは、上記N15he!+および5bii(iの299ページに記述され
I;間接の免疫蛍光性技術を用いて、免疫化後のハツカネズミの血清が、新しく
区分されたブタの卵母細胞中の2Fと結合する抗体を含有することを明示するこ
とによってわれわれの結果を実証した。われわれ−は、洗浄されたブタ卵母細胞
をハッカネズミ抗血清の(PTA血液凝集緩衝液での)l :40希釈液で1時
間、22°Cにおいて処理した。卵母細胞は(FTA中で)洗浄され、ついで蛍
光性のウサギ用抗ハツカネズミ免疫グロブリン試薬のl:lN希釈液に22℃で
1時間接触させI;。最後に、われわれは卵母細胞を洗浄し、蛍光顕微鏡法で検
査しt二。
われわれがこれまでにこの発明の態様を多数提示してきたので、われわれの基本
的な構成が、この発明の方法と組成物とを利用するそれ以外の態様を提供するよ
うに改変されてもよいことは明白である。それ故に、この発明の要旨がここに添
付された請求の範囲によって定義されるべきであって、例としてこれまでに示さ
れた特定の態様によるべきではないということが認められるであろう。
図 2
ウサギの挾持発型抗体で免疫化されたハツカネズミの血清中での抗zp活性の平
均値
ELISAO,D、対 血清希釈率
(B1=採血41、以下同様)
血清希釈率
国際調査報告
Claims (10)
- 1.雌性哺乳動物に対し、抗透明帯抗体に対応して形成された抗特発型抗体の避 妊有効量を包含する組成物を投与する段階を包含し、その抗特発型抗体が、避妊 反応を誘発することが可能な抗透明帯抗原反応決定因子の内部写像を表現するも のである、避妊のための方法。
- 2.避妊性の抗透明帯反応の誘発に用いられる抗特発型抗体がモノクローナル抗 体である、請求の範囲第1項に記載の方法。
- 3.避妊性の抗透明帯反応の誘発に用いられる抗特発型抗体が血清抗体である、 請求の範囲第1項に記載の方法。
- 4.抗特発型抗体が、排卵の直前または直後に形成されるZP抗原反応決定因子 の内部写像を表現するものである、請求の範囲第1項に記載の方法。
- 5.組成物が約1ng/kgから約10μg/kgまでの投与量で投与されるも のである、請求の範囲第1項に記載の方法。
- 6.投与薬量が約10μg/kgである請求の範囲第5項に記載の方法。
- 7.抗透明帝抗体に対する抗特発型抗体の避妊有効量ならびに製薬上認め得る担 体を包含し、抗特発型抗体が、避妊反応を誘発することが可能な抗透明帯抗原反 応決定因子の内部写像を表現するものである避妊用組成物。
- 8.該量が約1ng/kg約1ng/kgの間にある請求の範囲第7項に記載の 組成物。
- 9.該量が約10μg/kgである請求の範囲第7項に記載の組成物。
- 10.抗特発型抗体が、避妊反応を誘発することが可能な透明帯抗原反応決定因 子の内部写像を表現する、製薬上認め得る避妊用組成物の製造のための、抗透明 帯抗体に対する抗特発型抗体の避妊有効量の使用。
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