JP3094359B2 - 廃タイヤ・廃frp等の分解処理装置 - Google Patents
廃タイヤ・廃frp等の分解処理装置Info
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- JP3094359B2 JP3094359B2 JP33550394A JP33550394A JP3094359B2 JP 3094359 B2 JP3094359 B2 JP 3094359B2 JP 33550394 A JP33550394 A JP 33550394A JP 33550394 A JP33550394 A JP 33550394A JP 3094359 B2 JP3094359 B2 JP 3094359B2
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- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02W—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO WASTEWATER TREATMENT OR WASTE MANAGEMENT
- Y02W30/00—Technologies for solid waste management
- Y02W30/50—Reuse, recycling or recovery technologies
- Y02W30/62—Plastics recycling; Rubber recycling
Landscapes
- Separation, Recovery Or Treatment Of Waste Materials Containing Plastics (AREA)
- Production Of Liquid Hydrocarbon Mixture For Refining Petroleum (AREA)
- Manufacture Of Porous Articles, And Recovery And Treatment Of Waste Products (AREA)
- Processing And Handling Of Plastics And Other Materials For Molding In General (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、廃タイヤ・廃FRP等
の非熱可塑性合成樹脂を減圧,加熱の条件下で分解処理
する装置に関し、更に詳細には、該廃タイヤ・廃FRP
等を連続的に効率良く処理できる装置に関する。
の非熱可塑性合成樹脂を減圧,加熱の条件下で分解処理
する装置に関し、更に詳細には、該廃タイヤ・廃FRP
等を連続的に効率良く処理できる装置に関する。
【0002】
【技術の背景】廃タイヤ・廃FRP等の非熱可塑性合成
樹脂は、熱可塑性合成樹脂と違って、常圧下で加熱して
も容易には溶融や分解が起こらず、例えば、廃FRPに
ついては、FRPボ−ド・FRP浴槽等を砂状になるま
で粉砕し、当該粉砕樹脂をガラス繊維と樹脂粉末とに分
別していた(特開平3−93511号)。しかし、該粉
末は自然分解しないため永久に残存し、環境汚染をもた
らし、好ましくないという問題があった。
樹脂は、熱可塑性合成樹脂と違って、常圧下で加熱して
も容易には溶融や分解が起こらず、例えば、廃FRPに
ついては、FRPボ−ド・FRP浴槽等を砂状になるま
で粉砕し、当該粉砕樹脂をガラス繊維と樹脂粉末とに分
別していた(特開平3−93511号)。しかし、該粉
末は自然分解しないため永久に残存し、環境汚染をもた
らし、好ましくないという問題があった。
【0003】
【従来の技術】そこで、本発明者は先に、FRP成形品
を破砕した後の廃FRP板を減圧加熱装置内の収納容器
に収納し、−600mmHgから−650mmHg程度
の気圧まで減圧すると共に、300℃から400℃の温
度で約15分加熱し、廃FRP板の硬化性樹脂分を分解
し、該分解した樹脂を冷却させ、熱硬化性樹脂液を貯溜
させる処理方法及びその装置を提案している(特願平3
−358758号)。
を破砕した後の廃FRP板を減圧加熱装置内の収納容器
に収納し、−600mmHgから−650mmHg程度
の気圧まで減圧すると共に、300℃から400℃の温
度で約15分加熱し、廃FRP板の硬化性樹脂分を分解
し、該分解した樹脂を冷却させ、熱硬化性樹脂液を貯溜
させる処理方法及びその装置を提案している(特願平3
−358758号)。
【0004】しかし、(a)減圧下とする該装置内で
は、空気の対流がないため、熱伝達は輻射又は伝導によ
らねばならず、容器内に静置させただけの該装置では加
熱が不十分で、分解の進行速度が遅くなる傾向にあり、
(b)処理が終了すると減圧容器を常気圧に戻して出し
入れを行なうバッジ式である為、運転効率が極めて悪い
等の欠点があった。
は、空気の対流がないため、熱伝達は輻射又は伝導によ
らねばならず、容器内に静置させただけの該装置では加
熱が不十分で、分解の進行速度が遅くなる傾向にあり、
(b)処理が終了すると減圧容器を常気圧に戻して出し
入れを行なうバッジ式である為、運転効率が極めて悪い
等の欠点があった。
【0005】一方、合成樹脂に対する連続熱処理手段と
して、胴部に加熱ヒ−タ−を備えて加熱可能とし、スク
リュ−軸を有して連続的にプラスチックの熱分解が可能
な装置(特開平5−245463号)や、胴体の周囲に
加熱装置を配し、2軸のスクリュ−軸でガラス繊維を含
有する合成高分子廃棄物を熱分解処理する方法(特開昭
51−28883号)等が公知である。
して、胴部に加熱ヒ−タ−を備えて加熱可能とし、スク
リュ−軸を有して連続的にプラスチックの熱分解が可能
な装置(特開平5−245463号)や、胴体の周囲に
加熱装置を配し、2軸のスクリュ−軸でガラス繊維を含
有する合成高分子廃棄物を熱分解処理する方法(特開昭
51−28883号)等が公知である。
【0006】しかし、これら手段はスクリュ−軸を配し
た筒体が開放系であり、減圧度を高めることが難しく、
一方、非熱可塑性樹脂は難分解性であるから、該開放系
の装置で熱分解しようとすると、相当な加熱が必要とさ
れることになる。けれど、高温下で熱分解ガスが存在す
ると、そこに酸素を含んだ外気が導入されると火災や爆
発の危険が大きくなるという矛盾があった。
た筒体が開放系であり、減圧度を高めることが難しく、
一方、非熱可塑性樹脂は難分解性であるから、該開放系
の装置で熱分解しようとすると、相当な加熱が必要とさ
れることになる。けれど、高温下で熱分解ガスが存在す
ると、そこに酸素を含んだ外気が導入されると火災や爆
発の危険が大きくなるという矛盾があった。
【0007】
【発明の解決しようとする課題】そこで本発明装置は、
上記容器式の減圧分解装置の運転効率を改善する為、ス
クリュ−軸を有する連続処理装置に着目し、その際生じ
る火災等の危険を回避できるよう可及的に低温で、且
つ、分解効率の良い装置を開発せんとするものである。
上記容器式の減圧分解装置の運転効率を改善する為、ス
クリュ−軸を有する連続処理装置に着目し、その際生じ
る火災等の危険を回避できるよう可及的に低温で、且
つ、分解効率の良い装置を開発せんとするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明分解装置は、谷部
が漸次底浅となる圧潰部を適当間隔を保って複数個形成
したスクリュー軸を胴部に軸装し、該胴部の外側に加熱
ヒーターを備えた分解部を配し、該胴部の前端に第1弁
と第2弁の間に待機室を介設した投入部を配設すると共
に後端に第1弁と第2弁の間に待機室を介設した排出部
を配設し、該胴部の上側から数本の吸引管を真空ポンプ
に連結し、中間に分解ガスを冷却液化して蓄える貯留室
を介設して構成される。
が漸次底浅となる圧潰部を適当間隔を保って複数個形成
したスクリュー軸を胴部に軸装し、該胴部の外側に加熱
ヒーターを備えた分解部を配し、該胴部の前端に第1弁
と第2弁の間に待機室を介設した投入部を配設すると共
に後端に第1弁と第2弁の間に待機室を介設した排出部
を配設し、該胴部の上側から数本の吸引管を真空ポンプ
に連結し、中間に分解ガスを冷却液化して蓄える貯留室
を介設して構成される。
【0009】胴部の腹部には延設した数本の吸引管に調
整弁を介設し、発生ガス量に応じて吸引量を調整自在と
するのが好ましい。
整弁を介設し、発生ガス量に応じて吸引量を調整自在と
するのが好ましい。
【0010】又、待機室の一部には吸引管を連通させて
室内を無酸素状態にするのが好ましい。
室内を無酸素状態にするのが好ましい。
【0011】胴部 に導入された被処理物は、軸装され
たスクリュ−軸によって徐々に前進し、加熱ヒ−タ−に
よって加熱された胴部の内壁に接触すると、その熱が直
接に伝達され直ちに昇温し、同時に、内部は真空ポンプ
によって減圧されているので、高温、低圧となり、非熱
可塑性樹脂の分解が可能となる。
たスクリュ−軸によって徐々に前進し、加熱ヒ−タ−に
よって加熱された胴部の内壁に接触すると、その熱が直
接に伝達され直ちに昇温し、同時に、内部は真空ポンプ
によって減圧されているので、高温、低圧となり、非熱
可塑性樹脂の分解が可能となる。
【0012】その導入の際、被処理物の投入には、投入
部の第2弁を閉じて、第1弁を開口し、被処理物を待機
室内に導入し、次いで、第1弁を閉じて、第2弁を開口
して胴部に導入するので、常に胴部と外界とが仕切られ
た状態となり、酸素が胴部内に導入される危険がない。
待機室の一部に吸引管を連通させると、更に無酸素状態
となる。
部の第2弁を閉じて、第1弁を開口し、被処理物を待機
室内に導入し、次いで、第1弁を閉じて、第2弁を開口
して胴部に導入するので、常に胴部と外界とが仕切られ
た状態となり、酸素が胴部内に導入される危険がない。
待機室の一部に吸引管を連通させると、更に無酸素状態
となる。
【0013】スクリュ−軸に沿って進行し、非処理物の
表面の熱分解が進むと、分解後の残留物が表面を覆い、
更なる熱分解の内部進行が妨げられるが、圧潰部に差し
掛かると、螺旋の進行方向に向って谷部の底が徐々に浅
くなり、被処理物の外側が圧潰されるので、内部が露出
し、熱分解が内部まで進行する。
表面の熱分解が進むと、分解後の残留物が表面を覆い、
更なる熱分解の内部進行が妨げられるが、圧潰部に差し
掛かると、螺旋の進行方向に向って谷部の底が徐々に浅
くなり、被処理物の外側が圧潰されるので、内部が露出
し、熱分解が内部まで進行する。
【0014】熱分解によって生じた気化成分は、連結管
を介して冷却自在な貯留室に吸引され、液化させるが、
このとき、連結管に介設した調整弁は、胴部各箇所から
発生する気化成分の量の多少に応じて、開度を調整し、
全体の均衡が図られる。
を介して冷却自在な貯留室に吸引され、液化させるが、
このとき、連結管に介設した調整弁は、胴部各箇所から
発生する気化成分の量の多少に応じて、開度を調整し、
全体の均衡が図られる。
【0015】熱分解が進むと、例えば、廃タイヤに含ま
れる多量のカ−ボン成分、及びFRPのガラス繊維成分
等の熱分解しないものが残渣として残るが、排出部から
投入部と同様の操作で酸素を導入させない状態で排出さ
れる。排出された残渣成分及び液化成分は再利用するこ
とができる。
れる多量のカ−ボン成分、及びFRPのガラス繊維成分
等の熱分解しないものが残渣として残るが、排出部から
投入部と同様の操作で酸素を導入させない状態で排出さ
れる。排出された残渣成分及び液化成分は再利用するこ
とができる。
【0016】
【実施例】以下、図面を基に実施例について説明する
と、本発明装置の縦断側面図を描いた図1において、1
0が分解部で、円筒形の胴体11の内部に1軸のスクリ
ュ−軸12を、モ−タ−16にスプロケット13,14
間にチャ−ン15を直結させて回転自在に軸装し、回転
軸部周縁には気密性を高める為のシ−ル材17を施し
て、胴体内部に一定の気密空間を形成する。
と、本発明装置の縦断側面図を描いた図1において、1
0が分解部で、円筒形の胴体11の内部に1軸のスクリ
ュ−軸12を、モ−タ−16にスプロケット13,14
間にチャ−ン15を直結させて回転自在に軸装し、回転
軸部周縁には気密性を高める為のシ−ル材17を施し
て、胴体内部に一定の気密空間を形成する。
【0017】そして、該円筒形の胴体11の左右一端
に、廃タイヤ,廃FRP等の被処理物を投入する投入口
部20と、他端に分解処理後に生成されるカ−ボン、ガ
ラス繊維等の残留物を排出させる為の排出口部30を形
成し、先ず、投入口部20は、頭端にシュ−ト21を配
すると共に、その下に第1弁22を設け、更にその下に
投下した被処理物を直接胴体に導かず、一時控えさせる
為の待機室23を形成し、その下に胴体11との境を形
成する第2弁24を配設する。排出口部30にも、同様
に、胴体11から残留物を導く導引口31を形成した
後、その下に胴体11と仕切る第2弁34を配し、その
下に落下した残留物を貯め置くための待機室33を形成
し、その下に排出のための第1弁32を配設する。
に、廃タイヤ,廃FRP等の被処理物を投入する投入口
部20と、他端に分解処理後に生成されるカ−ボン、ガ
ラス繊維等の残留物を排出させる為の排出口部30を形
成し、先ず、投入口部20は、頭端にシュ−ト21を配
すると共に、その下に第1弁22を設け、更にその下に
投下した被処理物を直接胴体に導かず、一時控えさせる
為の待機室23を形成し、その下に胴体11との境を形
成する第2弁24を配設する。排出口部30にも、同様
に、胴体11から残留物を導く導引口31を形成した
後、その下に胴体11と仕切る第2弁34を配し、その
下に落下した残留物を貯め置くための待機室33を形成
し、その下に排出のための第1弁32を配設する。
【0018】該投入口部20及び排出口部30の待機室
23,33の一部には、室内の酸素を含んだ空気を排除
するため、吸気管25,35を連結し、それを後述の真
空ポンプ46に連結させるか、或いは、独立の小型の真
空ポンプに連結させる。
23,33の一部には、室内の酸素を含んだ空気を排除
するため、吸気管25,35を連結し、それを後述の真
空ポンプ46に連結させるか、或いは、独立の小型の真
空ポンプに連結させる。
【0019】上記胴体11の周囲には、胴体11の器壁
及び胴体11室内を加熱する為の加熱ヒ−タ−18を囲
僥させ、金属体で形成された胴体11を伝導加熱し、直
接の接触で加熱を図る。該ヒ−タ−18には、電熱ヒ−
タ−、誘導加熱ヒ−タ−等が利用できる。
及び胴体11室内を加熱する為の加熱ヒ−タ−18を囲
僥させ、金属体で形成された胴体11を伝導加熱し、直
接の接触で加熱を図る。該ヒ−タ−18には、電熱ヒ−
タ−、誘導加熱ヒ−タ−等が利用できる。
【0020】そして、上記スクリュ−軸11は、螺旋状
の隆起12aが連続的に形成され、その間に谷部12b
が挟まって、該谷部12bに挟まった被処理物が螺旋の
回転と共にその推進作用で前進するが、図3に示す如
く、適当間隔を保って、被処理物を圧潰する為谷部12
bの深度が斬次浅くなって行く圧潰部12cを形成す
る。即ち、螺旋の進行方向に向って、谷部の底を徐々に
浅くし頂部での底の深さを通常の深さの例えば約1/2
程度に狭くなるように形成する。そして、該底の深さ
は、数箇所設けた圧潰部12cにあって進行方向に従っ
て段階的に浅くする。
の隆起12aが連続的に形成され、その間に谷部12b
が挟まって、該谷部12bに挟まった被処理物が螺旋の
回転と共にその推進作用で前進するが、図3に示す如
く、適当間隔を保って、被処理物を圧潰する為谷部12
bの深度が斬次浅くなって行く圧潰部12cを形成す
る。即ち、螺旋の進行方向に向って、谷部の底を徐々に
浅くし頂部での底の深さを通常の深さの例えば約1/2
程度に狭くなるように形成する。そして、該底の深さ
は、数箇所設けた圧潰部12cにあって進行方向に従っ
て段階的に浅くする。
【0021】次に、胴体11の外側には、胴体内部を減
圧する為の真空ポンプ46を配設し、吸引管41,45
で連通させるが、その中間に熱分解した樹脂を冷却して
液状化させて貯留する貯留タンク40を介設する。タン
ク内にはフィルタ−43及び排出のためのドレン44を
配設する。
圧する為の真空ポンプ46を配設し、吸引管41,45
で連通させるが、その中間に熱分解した樹脂を冷却して
液状化させて貯留する貯留タンク40を介設する。タン
ク内にはフィルタ−43及び排出のためのドレン44を
配設する。
【0022】そして、該吸引管41は胴部11の複数箇
所から引出し、例えば、左右端部付近と中間の4箇所4
1a,41b,41c,41dとし、各吸引管の基部に
は開度の調整を行なう調整弁42a,42b,42c,
42dを付設する。即ち、胴部11の内部の各箇所にお
いて発生するガスの量には多少の変化があり、その変化
に応じて吸引量を調整して、真空ポンプからの吸引を最
も効果的にしようとするものである。
所から引出し、例えば、左右端部付近と中間の4箇所4
1a,41b,41c,41dとし、各吸引管の基部に
は開度の調整を行なう調整弁42a,42b,42c,
42dを付設する。即ち、胴部11の内部の各箇所にお
いて発生するガスの量には多少の変化があり、その変化
に応じて吸引量を調整して、真空ポンプからの吸引を最
も効果的にしようとするものである。
【0023】次に、本実施例の作用を説明すると、先
ず、対象となる被処理物は、廃タイヤ、廃FRP板等の
熱分解が困難な非熱可塑性の合成樹脂を用いた製品の廃
棄物であり、これを適当な大きさ、例えば2〜3cm立
方角程度に裁断する。
ず、対象となる被処理物は、廃タイヤ、廃FRP板等の
熱分解が困難な非熱可塑性の合成樹脂を用いた製品の廃
棄物であり、これを適当な大きさ、例えば2〜3cm立
方角程度に裁断する。
【0024】そして、分解部10の胴体11を囲僥した
加熱ヒ−タ−18に入力し、器壁を加熱し、その設定温
度は被処理物によって異なるが、タイヤの場合300℃
程度で、FRP樹脂の場合には250℃程度とする。更
に、真空ポンプ46を作動させて、−500mmHgか
ら−650mmHg程度まで減圧状態とする。
加熱ヒ−タ−18に入力し、器壁を加熱し、その設定温
度は被処理物によって異なるが、タイヤの場合300℃
程度で、FRP樹脂の場合には250℃程度とする。更
に、真空ポンプ46を作動させて、−500mmHgか
ら−650mmHg程度まで減圧状態とする。
【0025】次に、被処理物の投入に移り、先ず、投入
部20のシュ−ト21に上記裁断した非処理物を投下
し、第2弁24を閉じて、第1弁22を開口し、被処理
物を待機室23内に導入する。このとき、胴部11と外
界とは第2弁24によって仕切られているので、気密性
を保つ。次いで、第1弁22を閉じて、第2弁24を開
口すると、待機室23に封入されていた被処理物は、自
重及び胴部11の低圧に誘導されて落下し、胴部11に
入る。このときは、第1弁22が閉じているので、外界
と胴部とが仕切られ、酸素を含んだ外気が胴部11内に
導入される虞はない。
部20のシュ−ト21に上記裁断した非処理物を投下
し、第2弁24を閉じて、第1弁22を開口し、被処理
物を待機室23内に導入する。このとき、胴部11と外
界とは第2弁24によって仕切られているので、気密性
を保つ。次いで、第1弁22を閉じて、第2弁24を開
口すると、待機室23に封入されていた被処理物は、自
重及び胴部11の低圧に誘導されて落下し、胴部11に
入る。このときは、第1弁22が閉じているので、外界
と胴部とが仕切られ、酸素を含んだ外気が胴部11内に
導入される虞はない。
【0026】胴部11に入った被処理物は、胴部11に
軸装されたスクリュ−軸12によって徐々に前進する
が、該胴部11は外縁に沿って囲僥した加熱ヒ−タ−1
8によって加熱されているので、その内壁に被処理物が
接触すると、その熱が直接に伝達され直ちに昇温する。
同時に、内部は真空ポンプ46によって減圧されている
ので、高温、低圧条件が揃い、非熱可塑性樹脂の分解が
可能となる。
軸装されたスクリュ−軸12によって徐々に前進する
が、該胴部11は外縁に沿って囲僥した加熱ヒ−タ−1
8によって加熱されているので、その内壁に被処理物が
接触すると、その熱が直接に伝達され直ちに昇温する。
同時に、内部は真空ポンプ46によって減圧されている
ので、高温、低圧条件が揃い、非熱可塑性樹脂の分解が
可能となる。
【0027】そして、投入された非処理物が吸引管41
aに差し掛かる位置では、分解が始る頭初なので、樹脂
内部に含まれる低沸点成分が蒸散を始めるので、この量
は比較的多いので、吸引管41dの調整弁42dの開度
をいっぱいにする。
aに差し掛かる位置では、分解が始る頭初なので、樹脂
内部に含まれる低沸点成分が蒸散を始めるので、この量
は比較的多いので、吸引管41dの調整弁42dの開度
をいっぱいにする。
【0028】次に、更に進むと、高分子の熱分解が開始
され、廃タイヤや廃FRP樹脂の結合が解かれ、低分子
へと分解されるが、このとき、非熱可塑性樹脂は熱分解
温度が高い傾向にあるが、−500mmHg以下程度ま
で減圧状態になるので、相対的に低い温度での熱分解が
可能となる。
され、廃タイヤや廃FRP樹脂の結合が解かれ、低分子
へと分解されるが、このとき、非熱可塑性樹脂は熱分解
温度が高い傾向にあるが、−500mmHg以下程度ま
で減圧状態になるので、相対的に低い温度での熱分解が
可能となる。
【0029】ここで、表面の熱分解が進むと、全てが蒸
散するとはかぎらず、残留物が表面を覆い、更に熱分解
が内部に進行するのを妨害する。しかし、被処理物が圧
潰部12cに差し掛かると、螺旋の進行方向に向って谷
部の底が徐々に浅くなり、頂部では底の深さが通常の深
さの約1/2程度に狭くなるので、被処理物の外側が潰
され、内部が露出する。次の圧潰部では、更に底の深さ
が浅くなるので、圧潰作用が続き、この結果、被処理物
の熱分解が内部まで進行する。
散するとはかぎらず、残留物が表面を覆い、更に熱分解
が内部に進行するのを妨害する。しかし、被処理物が圧
潰部12cに差し掛かると、螺旋の進行方向に向って谷
部の底が徐々に浅くなり、頂部では底の深さが通常の深
さの約1/2程度に狭くなるので、被処理物の外側が潰
され、内部が露出する。次の圧潰部では、更に底の深さ
が浅くなるので、圧潰作用が続き、この結果、被処理物
の熱分解が内部まで進行する。
【0030】熱分解によって生じた気化成分は、吸引管
41a,41b,41c,41dを介して貯留室40に
吸引され、該貯留室40は周囲を風に当て、又は冷却水
を巡らす等して冷却可能な構造として、気化成分を凝縮
液化させる。
41a,41b,41c,41dを介して貯留室40に
吸引され、該貯留室40は周囲を風に当て、又は冷却水
を巡らす等して冷却可能な構造として、気化成分を凝縮
液化させる。
【0031】このとき、吸引管41a,41b,41
c,41dに介設した調整弁42a,42b,42c,
42dは、夫々、胴部11から発生する気化成分等の量
の多少に応じて、開度を調整し、例えば、順次小、中、
大、大とする。
c,41dに介設した調整弁42a,42b,42c,
42dは、夫々、胴部11から発生する気化成分等の量
の多少に応じて、開度を調整し、例えば、順次小、中、
大、大とする。
【0032】熱分解が進むと、例えば、廃タイヤに含ま
れる多量のカ−ボン成分、及びFRPのガラス繊維成分
は熱分解しないので残渣として残り、スクリュ−軸12
によって終端まで送られ、排出部30の導引口31に入
る。そこで、排出部30の第1弁32を閉じて、第2弁
34を開口し、待機室33内に残渣物を落とし込む。次
いで、第2弁34を閉じて、第1弁32を開口すると、
待機室33に封入されていた残渣物は、自重で落下し、
排出される。このときは、第2弁34が閉じているの
で、外界と胴部とが仕切られ、外気が胴部11内に導入
される虞はない。
れる多量のカ−ボン成分、及びFRPのガラス繊維成分
は熱分解しないので残渣として残り、スクリュ−軸12
によって終端まで送られ、排出部30の導引口31に入
る。そこで、排出部30の第1弁32を閉じて、第2弁
34を開口し、待機室33内に残渣物を落とし込む。次
いで、第2弁34を閉じて、第1弁32を開口すると、
待機室33に封入されていた残渣物は、自重で落下し、
排出される。このときは、第2弁34が閉じているの
で、外界と胴部とが仕切られ、外気が胴部11内に導入
される虞はない。
【0033】排出された残渣成分及び液化成分は再利用
することができ、例えば、カ−ボンは吸着能に秀れるの
で、上下水道の慮過材,消臭剤に、ガラス繊維はセメン
トに混合させて補強材に、液化成分は燃料とすることが
できる。
することができ、例えば、カ−ボンは吸着能に秀れるの
で、上下水道の慮過材,消臭剤に、ガラス繊維はセメン
トに混合させて補強材に、液化成分は燃料とすることが
できる。
【0034】
【発明の効果】以上の構成及び作用に基づく本発明装置
は、(a)スクリュ−軸を内装した胴部を気密性に保つ
ことができるので、気化成分と酸素とが接触する虞は皆
無となり、火災や爆発の危険が回避され、(b)待機室
を備えた投入部と排出部により、気密性を保持しつつス
クリュ−軸を連続回転させ、バッジ式によらない連続的
な処理が可能となって運転効率が向上し、(c)器壁か
らの直接加熱及び圧潰部の作用で内部までの熱分解が可
能となり、熱効率も飛躍的に改善される等の優れた効果
を奏する。
は、(a)スクリュ−軸を内装した胴部を気密性に保つ
ことができるので、気化成分と酸素とが接触する虞は皆
無となり、火災や爆発の危険が回避され、(b)待機室
を備えた投入部と排出部により、気密性を保持しつつス
クリュ−軸を連続回転させ、バッジ式によらない連続的
な処理が可能となって運転効率が向上し、(c)器壁か
らの直接加熱及び圧潰部の作用で内部までの熱分解が可
能となり、熱効率も飛躍的に改善される等の優れた効果
を奏する。
【図1】本発明装置の一部切欠側面図。
【図2】本発明装置の平面図。
【図3】スクリュ−軸の圧潰部を示す模式的断面図。
10 分解部 11 胴部 12 スクリュ−軸 12c 圧潰部 16 モ−タ− 18 加熱ヒ−タ− 20 投入口部 22 第1弁 23 待機室 24 第2弁 25 吸気管 30 排出口部 32 第1弁 33 待機室 34 第2弁 35 吸気管 40 貯留タンク 41 吸引管 42 調整弁 46 真空ポンプ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C08J 11/12 B09B 3/00 B29B 17/00 C10G 1/10
Claims (3)
- 【請求項1】 谷部が漸次底浅となる圧潰部を適当間隔
を保って複数個形成したスクリュー軸を胴部に軸装し、
該胴部の外側に加熱ヒーターを備えた分解部を配し、該
胴部の前端に第1弁と第2弁の間に待機室を介設した投
入部を配設すると共に後端に第1弁と第2弁の間に待機
室を介設した排出部を配設し、該胴部の上側から数本の
吸引管を真空ポンプに連結し、中間に分解ガスを冷却液
化して蓄える貯留室を介設したことを特徴とする廃タイ
ヤ・廃FRP等の分解装置。 - 【請求項2】 胴部の上側から延設した数本の吸引管に
調整弁を介設し、発生ガス量に応じて吸引量を調整自在
とした請求項1記載の廃タイヤ・廃FRP等の分解装
置。 - 【請求項3】 待機室の一部に吸引管を連通させた請求
項1,2項記載の廃タイヤ・廃FRP等の分解処理装
置。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP33550394A JP3094359B2 (ja) | 1994-12-20 | 1994-12-20 | 廃タイヤ・廃frp等の分解処理装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP33550394A JP3094359B2 (ja) | 1994-12-20 | 1994-12-20 | 廃タイヤ・廃frp等の分解処理装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08169978A JPH08169978A (ja) | 1996-07-02 |
JP3094359B2 true JP3094359B2 (ja) | 2000-10-03 |
Family
ID=18289309
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP33550394A Expired - Fee Related JP3094359B2 (ja) | 1994-12-20 | 1994-12-20 | 廃タイヤ・廃frp等の分解処理装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3094359B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN101328417B (zh) * | 2008-08-04 | 2011-08-17 | 温小兵 | 气、油混合式裂解炉 |
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CN100412735C (zh) * | 2005-09-27 | 2008-08-20 | 任丽娟 | 废旧轮胎自动控制处理设备 |
KR100979169B1 (ko) * | 2008-11-18 | 2010-08-31 | 정세진 | 폐고무용 열분해장치 |
JP6706408B2 (ja) * | 2013-12-04 | 2020-06-10 | エコメーション オイ | 熱分解装置 |
JP6340195B2 (ja) * | 2013-12-27 | 2018-06-06 | クリーンテックス・ジャパン株式会社 | 廃ラバーマットの再利用方法及び床敷物用裏材の製造方法 |
CN106985304B (zh) * | 2017-05-18 | 2018-12-07 | 宁夏鼎盛阳光环保科技有限公司 | 无烟无尘式废旧泡沫塑料回收制粒机 |
KR102213139B1 (ko) * | 2019-08-07 | 2021-02-05 | 조상태 | 열분해로 슬러지 배출장치 |
EP4041517A4 (en) * | 2019-10-11 | 2023-08-16 | Jeosal Materials Research Corporation | RECYCLING OF FIBER REINFORCED POLYMER MATERIALS |
-
1994
- 1994-12-20 JP JP33550394A patent/JP3094359B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN101328417B (zh) * | 2008-08-04 | 2011-08-17 | 温小兵 | 气、油混合式裂解炉 |
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JPH08169978A (ja) | 1996-07-02 |
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