JP3093951B2 - アンチロックブレーキシステムにおける油圧ユニット一体型電子制御ユニット - Google Patents

アンチロックブレーキシステムにおける油圧ユニット一体型電子制御ユニット

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JP3093951B2
JP3093951B2 JP07073675A JP7367595A JP3093951B2 JP 3093951 B2 JP3093951 B2 JP 3093951B2 JP 07073675 A JP07073675 A JP 07073675A JP 7367595 A JP7367595 A JP 7367595A JP 3093951 B2 JP3093951 B2 JP 3093951B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、急制動時や滑りやすい
路面での制動時にブレーキ液圧を調整して車輪がロック
するのを防止するようにした車両のアンチロックブレー
キシステムにおける油圧ユニット一体型電子制御ユニッ
トに関するものである。
【0002】
【従来の技術】例えば、自動車の安全性を向上させるた
めのシステムの一つとして、急制動時や滑りやすい路面
での制動時に車輪がロックしないようにするアンチロッ
クブレーキシステムがある。近年、自動車の高性能化に
伴ってこのようなアンチロックブレーキシステムを採用
した自動車が多く生産されるようになっている。
【0003】この種のアンチロックブレーキシステムに
関するものとしては、例えば、特開平6−239217
号公報に開示の技術が挙げられる。上記公報に記載の技
術は、自動車内スペースの有効利用およびハーネス作業
の簡略化を図るため、図34および図35に示される如
く、自動車の各車輪がロックしないようにブレーキ液圧
を制御する電子制御部204を備えた電子制御ユニット
201と、電子制御部204からの制御信号に基づき各
車輪側に対するブレーキ液圧を調整する油圧ユニット2
02とを一体化した油圧ユニット一体型電子制御ユニッ
トに関するものである。
【0004】上記電子制御ユニット201は、自動車の
各車輪(図示略)の回転状態を検出する回転検出装置2
03a〜203dからの信号に基づき各車輪がロックし
ないようにブレーキ液圧を制御する電子制御部204を
形成するプリント配線基板221と、電子制御部204
からの制御信号に基づき後述するモータ206の駆動を
制御するモータリレー207と、アンチロックブレーキ
システムに異常が生じたときに該システムの作動を停止
させるためのフェイルセーフリレー208とを備えてい
る。
【0005】油圧ユニット202は、取付用ブラケット
210により電子制御ユニット201の上方に一体的に
取り付けられており、ソレノイドバルブ205a〜20
5dを備えている。そして、電子制御部204からの制
御信号に基づいて、ソレノイドバルブ205a〜205
dの閉開が制御され、これにより各車輪のホイールシリ
ンダ(図示略)に対するブレーキ液圧を制御する。ま
た、油圧ユニット202のケース202aの一側には、
前記制御信号に基づいて図示省略のポンプを駆動し、ブ
レーキ液をマスターシリンダに還流させるためのモータ
206が備えられている。
【0006】上記油圧ユニット一体型電子制御ユニット
において、アンチロックブレーキシステムの電源である
自動車のバッテリ210からモータリレー207を介し
てモータ206に電源を供給するモータ電源用回路は、
電子制御ユニット201内においては、そのケース20
1a内に収容配置されたプリント配線基板221のプリ
ント配線パターンにより構成されている。
【0007】即ち、バッテリ210からの電流は、電子
制御ユニット201のケース201aに形成されたコネ
クタ220(図35参照)を介してプリント配線基板2
21上の配線パターンに供給され、プリント配線基板2
21上に取付けられたモータリレー207の接点部を通
った後、再度プリント配線基板221の配線パターンを
経て、リード線(図示略)により電子制御ユニット20
1の上方に配置されたモータ206に供給される。
【0008】なお、図35において、211はイグニッ
ションスイッチ、212はブレーキペダルの近傍に配置
されるストップランプスイッチ、213はリアランプの
一部を構成するストップランプ、214はこのアンチロ
ックブレーキシステムの異常を知らせるためのワーニン
グランプ、215はワーニングランプ214を点灯させ
るために設けられたダイオードである。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
ような油圧ユニット一体型電子制御ユニットにおいて
は、モータ206の電源用回路が、電子制御ユニット2
01内においてはプリント配線基板221上のプリント
配線パターンにより構成されているため、モータ駆動用
電流として例えば40A以上もの大電流がプリント配線
基板221上を流れることになり、プリント配線パター
ンの電流容量が一般に小さいためプリント配線パターン
に過電流が流れて、断線等を発生する恐れがある。
【0010】そこで、この発明は、上記のような問題を
解決すべくなされたもので、モータを駆動させるための
大電流に耐え得るモータ電源用回路を備えたアンチロッ
クブレーキシステムにおける油圧ユニット一体型電子制
御ユニットを提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め、この発明の請求項1記載のアンチロックブレーキシ
ステムにおける油圧ユニット一体型電子制御ユニット
は、各車輪がロックしないようにブレーキ液圧を制御す
る電子制御部がケース内に備えられた電子制御ユニット
と、前記電子制御部からの制御信号に基づき油圧ハウジ
ング内のソレノイドバルブを閉開制御して前記各車輪に
対するブレーキ液圧をそれぞれ制御するとともに、ブレ
ーキ液を還流させるためのモータを前記油圧ハウジング
の一側に有する油圧ユニットとを備え、前記電子制御ユ
ニット上に前記油圧ユニットが一体的に連結されたアン
チロックブレーキシステムにおける油圧ユニット一体型
電子制御ユニットにおいて、前記モータに電源を供給す
るためのコネクタ部が前記ケースに形成されるととも
に、そのケース内に前記電子制御部からの制御信号に基
づき自己の接点部をオン・オフ作動して前記コネクタ部
から前記モータへの給電を制御するモータリレーが備え
られ、前記コネクタ部のモータ電源供給用端子と前記モ
ータリレーの接点部に電気的に接続するためのモータリ
レー用端子とがケース内に配設されるとともに、前記モ
ータの給電用端子が前記ケースを貫通してそのケース内
に延設され、それら各端子が前記ケース内でバスバーに
より電気的に接続されることにより前記モータへの給電
経路が形成され、前記モータ電源供給用端子と前記モー
タリレー用端子と前記モータの給電用端子とが同一平
面、同一方向でかつ当該モータ電源供給用端子、当該モ
ータリレー用端子及び当該モータの給電用端子の幅方向
が同方向に揃えられて配設されるとともに、前記バスバ
ーが前記各端子の配列方向に沿って長板状に形成され、
かつ、前記各端子と前記バスバーとは中継端子を介して
それぞれ電気的に接続され、それら中継端子が前記各端
子の配列方向に沿って摺動自在な状態で前記各端子およ
び前記バスバーとそれぞれ接続されていることを特徴と
する。
【0012】
【0013】なお、請求項記載のように、前記電子制
御ユニットは前記ケース内に収容配置されたプリント配
線基板を備え、前記モータリレー用端子の基端側が前記
プリント配線基板の裏面側に沿って配設されるととも
に、モータリレーが前記プリント配線基板の表面側に配
設されてその前記プリント配線基板を貫通して前記モー
タリレー用端子の基端側に電気的に接続され、かつ、モ
ータリレー用端子の基端側と前記バスバーに接続状とさ
れる先端側との中間部が前記プリント配線基板に固定さ
れたことを特徴としてもよい。
【0014】
【0015】
【作用】以上のように構成された請求項1記載のアンチ
ロックブレーキシステムにおける油圧ユニット一体型電
子制御ユニットによると、それぞれ電子制御ユニット内
に配設されたモータ電源供給用端子とモータリレー用端
子とモータの給電用端子とがバスバーにより電気的に接
続されて、電子制御ユニット内におけるモータへの給電
経路が電流容量の大きなバスバーにより構成されている
ため、大電流に耐え得るモータ給電回路が形成される。
【0016】そして、モータ電源供給用端子とモータリ
レー用端子とモータの給電用端子とが同一平面、同一方
でかつ当該モータ電源供給用端子、当該モータリレー
用端子及び当該モータの給電用端子の幅方向が同方向に
揃えられて配列されるとともに、前記バスバーがその配
列方向に沿って長板状に配設され、かつ、前記各端子と
前記バスバーは中継端子を介してそれぞれ電気的に接続
され、それら中継端子が前記各端子の配列方向に沿って
摺動自在に前記各端子および前記バスバーに接続されれ
ば、前記バスバーが熱変動等により前記配列方向に沿っ
て伸縮するようなことがあっても、前記各端子と前記バ
スバーとは中継端子により常に良好な電気的接触を得る
ことができる。
【0017】なお、請求項記載のように、モータリレ
ー用端子の基端側がプリント配線基板の裏面側に沿って
配設されるとともに、モータリレーがプリント配線基板
の表面側に配設されてその端子が前記プリント配線基板
に電気的に接続され、かつ、モータリレー用端子の基端
側と前記バスバーに接続状とされる先端側との中間部が
前記プリント配線基板に固定されるようにすれば、モー
タリレーの端子が半田付けされた箇所にかかる外力を軽
減させることができる。
【0018】
【0019】
【実施例】以下、この発明にかかる一実施例を図面に基
づいて説明すると、図1ないし図5において、1は電子
制御ユニットで、その上部に油圧ユニット2が一体的に
連結されており、アンチロックブレーキシステムにおけ
る油圧ユニット一体型電子制御ユニットを構成してい
る。
【0020】このアンチロックブレーキシステムの電気
的構成は、図6に示される如く、図35に示す従来のア
ンチロックブレーキシステムとほぼ同様に構成されてい
る。
【0021】即ち、自動車の各車輪(図示略)の回転状
態をそれぞれの回転検出装置100a〜100dで検出
し、この検出信号が電子制御ユニット1内の電子制御部
6に送出される。電子制御部6は、各回転検出装置10
0a〜100dからの検出信号に基づいてブレーキが作
動された場合に各車輪がロックする傾向にあるかどうか
を判別し、その判別結果に基づいて後述するソレノイド
バルブ4a〜4dおよびモータリレー17の閉開を制御
する。
【0022】油圧ユニット2側に設けられたモータ7に
は、電子制御ユニット1に設けられたモータリレー17
の接点部を介してバッテリ108から電力供給がなされ
るように構成されており、このモータリレー17の接点
部が前記電子制御部6からの制御信号に基づき閉開制御
されることによりモータ7の駆動が制御される。また、
電子制御ユニット1には、アンチロックブレーキシステ
ムに不具合が生じた際に、ソレノイドバルブ4a〜4d
への電源の供給をカットするためのフェイルセーフリレ
ー18が内蔵されている。
【0023】また、自動車に設けられたバッテリ10
8、イグニッションスイッチ109、ブレーキペダルの
近傍に配置されるストップランプスイッチ110、リア
ランプの一部を構成するストップランプ111、このア
ンチロックブレーキシステムの異常を知らせるワーニン
グランプ112、接地端子120および回転検出装置1
00a〜100dから電子制御ユニット1に至るそれぞ
れの回路はひとつのワイヤーハーネスにより形成されて
おり、このワイヤーハーネスの先端には外部コネクタ1
4(図1参照)が接続されている。この外部コネクタ1
4は電子制御ユニット1側に設けられたコネクタ端子ユ
ニット19に接続される。
【0024】次に、このアンチロックブレーキシステム
における油圧ユニット一体型電子制御ユニットの構造に
ついて説明すると、図1ないし図5に示すように、油圧
ユニット2は、直方体状の油圧ハウジング3内に備えら
れた4個のソレノイドバルブ4a〜4dの開閉を制御す
ることにより各車輪のホイールシリンダに対するブレー
キ液圧を制御するもので、各ソレノイドバルブ4a〜4
dの閉開の制御は電子制御ユニット1のケース5内に備
えられた電子制御部6から送られる制御信号に基づいて
なされる。この油圧ユニット2には、図示省略のプラン
ジャポンプを駆動してブレーキ液をマスターシリンダに
還流させるための外形円柱状のモータ7が、油圧ハウジ
ング3の一側面側に備えられている。
【0025】また、油圧ハウジング3は、前記プランジ
ャポンプ、ソレノイドバルブ4a〜4dの閉開に伴って
作動する図示略のフローコントロールバルブあるいはブ
レーキ液流路等を内蔵している。さらに、油圧ハウジン
グ3には、その上面側にホイールシリンダに対するブレ
ーキ液の配管口8が設けられるとともに、マスターシリ
ンダに対するブレーキ液の配管口9が設けられている。
【0026】前記電子制御ユニット1のケース5は平面
視で油圧ユニット2とほぼ同じ大きさを有した扁平形状
に形成されており、アルミニウム材によりダイカスト成
形されてなる上ケース11と、板金材よりなる板状の下
ケース12とから構成されている。
【0027】また、前記上ケース11には、モータ7に
対向する上面側の両側縁部に位置して、それぞれリレー
収容部11aと電源供給用の外部コネクタ14が接続さ
れるコネクタハウジング11bとが上方膨出状に備えら
れており、該コネクタハウジング11bはさらに側方に
延設状とされている。即ち、コネクタハウジング11b
は上ケース11上面側とモータ7との相互間の間隙より
いわゆる延設状に配設された構造とされている。
【0028】そして、ケース5内には、電子制御部6を
構成する適宜回路が備えられたプリント配線基板16や
モータリレー17やフェイルセーフリレー18等が収容
されており、この際、図5に示される如く、上ケース1
1のリレー収容部11a位置に各リレー17、18が配
置され、コネクタハウジング11b位置に外部コネクタ
14が接続されるコネクタ端子ユニット19が収容配置
されている。
【0029】コネクタ端子ユニット19は、図5、図
7、図8、図9および図10に示すように、その本体部
19aにおいて、外部コネクタ14が接続可能なコネク
タ端子75が、本体部19aの表面側から裏面側に亘っ
て貫通状に上下方向3列設けられるとともに、これらコ
ネクタ端子75の側方位置に、電子制御部6に電源を供
給するための電源供給用端子79(図示省略)と、モー
タ7に電源を供給するためのモータ電源供給用オス端子
80とが設けられている。電源供給用端子79には本体
部19aの裏面側でリード線79a(図1参照)が接続
され、このリード線79aの他端はプリント配線基板1
6に電気的に接続される。モータ電源供給用オス端子8
0はその前端が本体部19aの表面側に突設されるとと
もに、後端が本体部19aの裏面側で垂下状に延設さ
れ、後述する電気接続箱42の接続部43a(図1参
照)に接続される。
【0030】本体部19aの表面側のコネクタ端子75
は、それぞれ外部コネクタ14内の端子(図示省略)に
電気的に接続される。尚、78はリブであり、外部コネ
クタ14嵌合時のこじりによるコネクタ端子75の変形
を防止するために設けられている。
【0031】本体部19aの上面側前端には係止突条部
77が上方へ突出状に設けられており、この係止突条部
77は、コネクタハウジング11bの内周上面に設けら
れた係止段部76に係止可能である。また、本体部19
aの下面側には、一対の側壁部81aと後壁部81bと
底板部19bとにより、前面側に開口したボックス状の
固定部が一体に形成されており、底板部19bの前端に
はネジ挿通孔83が2カ所に貫設されるとともに、底板
部19bの上面前端には位置決め突部84がネジ挿通孔
83と重複しないようにして2カ所に突設される。
【0032】一方、コネクタハウジング11bには、図
5および図15に示すように、その内周下面後端より後
方へ突出状に一対のネジ孔付取付片82が上記一対のネ
ジ挿通孔83に対応して形成されるとともに、一対の位
置決め孔付取付片85が上記一対の位置決め突起84に
対応して形成されている。
【0033】上記のように構成されたコネクタ端子ユニ
ット19はコネクタハウジング11b内に以下のように
して取り付けられる。即ち、コネクタ端子ユニット19
の係止突条部77をコネクタハウジング11b側の係止
段部76に係止させた状態で、底板部19bを取付片8
2、85の下面側に重ね合わせるようにして位置決め突
起84を取付片85の位置決め孔に嵌め込むとともに、
ネジ82aをネジ挿通孔83に通して取付片82のネジ
孔に螺合することにより取付けられる。
【0034】そして、図5に示すように、コネクタ端子
ユニット19のコネクタ端子75と電子制御ユニット1
内のプリント配線基板16とが補助配線基板86および
FPC(フレキシブルプリント基板)88等のフラット
ケーブルを介して電気的に接続される。
【0035】即ち、コネクタ端子ユニット19の裏面側
には各コネクタ端子75が後方へ延設されてそれぞれ端
子部75aが形成されており、この端子部75aはコネ
クタ端子ユニット19の裏面に配設された補助配線基板
86(図8、図9、図10の点線)に半田付けにより電
気的に接続されている。
【0036】この補助配線基板86は、図11に示すよ
うに、端子部75aが挿入されるスルーホール92と配
線パターン(図示略)とが形成され、プリント配線基板
16と一体に形成される。これらプリント配線基板16
と補助配線基板86との境界には切離溝87が形成され
ており、図12に示すように、FPC88の一方端をプ
リント配線基板16上のランド16a(図11参照)に
半田付けして電気的に接続するとともに、他方端を補助
配線基板86のランド86a(図11参照)に半田付け
して電気的に接続し、その後、切離溝87で両基板1
6、86を切離す。そして、切離し後、コネクタ端子ユ
ニット19の端子部75aを補助配線基板86のスルー
ホール92に挿通しながら、補助配線基板86をコネク
タ端子ユニット19の本体部19a裏面側の当接面(図
9の斜線)に押し付けるようにして、補助配線基板86
の両端部をコネクタ端子ユニット19の裏面側に突設し
た一対の弾性フック90により保持させ、その状態で端
子部75aを補助配線基板86に半田付けする。
【0037】こうして、図12(c)に示すように、コ
ネクタ端子ユニット19とプリント配線基板16とを分
割配線基板86およびFPC88により電気的に接続し
た後、上述の如くコネクタ端子ユニット19がコネクタ
ハウジング11b内に取り付けられるとともに、プリン
ト配線基板16がケース5内に組み付けられる。
【0038】また、コネクタハウジング11bの油圧ハ
ウジング3に対向するケース壁面としての上下方向の壁
部11cには、図1、図5および図13に示される如
く、小孔状の通気孔部21が設けられている。この通気
孔部21は壁部11cに形成された孔部22と、該孔部
22を内面側より閉塞状として装着された通気膜体23
とから構成されており、通気膜体23は通気性を有しか
つ水を通さないように4μ〜10μ程度の多数のミクロ
孔を有するテフロン系等の薄膜23aにより主構成さ
れ、その外周部に沿ってポリプロピレンやポリエステル
等の保持枠23bが熱圧着された構造とされている。
【0039】そして、この通気膜体23が両面接着テー
プ24を利用して孔部22内面側に装着されており、こ
こに通気孔部21は通気性を有しかつ水を通さない液密
状の構造とされている。
【0040】また、図5、図14および図15に示され
る如く、上ケース11の中央部下面側に、下ケース12
に至るボルト挿通筒部26が一体に備えられており、該
ボルト挿通筒部26の下端内周縁に沿ってシール段部2
6aが形成されている。
【0041】そして、シール段部26aにOリング27
を装着して、上ケース11の下向き解放状とされた下側
開口部28を閉塞状に下ケース12が装着され、下ケー
ス12側のボルト挿通孔29および上ケース11側のボ
ルト挿通孔30を貫通状として下方より装着された貫通
ボルトとしてのフランジ付きボルト31の油圧ハウジン
グ3に対する螺合締結により、電子制御ユニット1と油
圧ユニット2とが一体的に連結される。この際、Oリン
グ27によってボルト挿通筒部26と下ケース12間が
シールされるように構成されている。
【0042】また、図5、図16ないし図18に示され
る如く、上ケース11の下側開口部28内周縁に沿って
下ケース12が嵌合状とされるシール段部32が形成さ
れ、該シール段部32に周方向に沿ってシール溝32a
が形成されている。
【0043】そして、シール溝32aに沿ってオーバー
フロー状に接着性を有するシール剤33が充填された状
態で(図16参照)、下ケース12がシール段部32に
嵌合状とされ(図17参照)、上ケース11の下側開口
部28下端縁部が周方向に適宜間隔を有して複数位置で
カシメられており、ここに、上ケース11に下ケース1
2がカシメ結合されている(図18参照)。また、この
カシメ結合により、シール剤33が上ケース11と下ケ
ース12双方にわたって密着状となり、互いに密着状に
接着されて、シールされるように構成されている。
【0044】前記油圧ハウジング3には、図15および
図19に示される如く、アンチロックブレーキ動作時に
一時的にブレーキ液を溜めるバッファチャンバー35が
一対設けられている。該バッファチャンバー35はブレ
ーキ液が流入するブレーキ液貯溜室35aとピストン3
6で仕切られた反対側の非ブレーキ液貯溜室35bとを
備え、該非ブレーキ液貯溜室35b側が油圧ハウジング
3下面側に面して設けられている。また、非ブレーキ液
貯溜室35bの下部には通気孔37aを有する蓋体37
が装着されており、ピストン36と蓋体37間に戻しバ
ネ38が介在されている。
【0045】そして、電子制御ユニット1と油圧ユニッ
ト2とが互いに連結された際、蓋体37の通気孔37a
を通じて非ブレーキ液貯溜室35bと外気とを連通させ
るべく、上ケース11上面に油圧ハウジング3のバッフ
ァチャンバー35位置から油圧ハウジング3外に至る連
通溝40がそれぞれ形成されている。
【0046】図1、図20および図21において、42
はモータ7電源用回路を構成する大電流用の電気接続箱
で、樹脂成形体よりなるバスバー保持ケース43を備
え、該バスバー保持ケース43は一端側にコネクタ端子
ユニット19のモータ電源供給用オス端子80(図29
参照)が接続状とされるコネクタ側接続部43aを備
え、他端側にモータリレー17側のモータリレー用オス
端子130a、130b(図29参照)が接続状とされ
るリレー側接続部43bを備え、中央部にモータ7側の
接続端子としてのモータの給電用オス端子45(図29
参照)が接続状とされるモータ側接続部43cを備えて
いる。
【0047】そして、バスバー保持ケース43に同一平
面上に同一方向に配設された各接続部43a、43b、
43c内には、それぞれ上下にメス接続部46aを備え
た中継端子46が抜止状に装着されており、それらの配
列方向に沿って配設された長板状の各バスバー47、4
8、49の両端部に上向き突出状に備えられた接続端子
としてのオス端子47a、48a、49aが、それらに
対応する中継端子46の下側メス接続部46aにそれぞ
れ下側より挿入状に接続される。
【0048】前記各バスバー47、48、49は、図2
1、図22に示される如く、バスバー保持ケース43下
側のバスバー保持部138によりそれぞれ固定されてい
る。即ち、一対のバスバー保持部138の先端に、内方
向に向かって徐々に狭まるガイド面138bを備えた係
止凸部138aが対向状に突設される一方、バスバー4
7、48、49の上面側両側辺は面取りされる。そし
て、バスバー47、48、49をバスバー保持部138
のガイド面138bに押し当てながら挿入すると、両バ
スバー保持部138は外側に均等に押し広げられた後弾
性復帰して、バスバー47、48、49がその内部に収
納保持される。
【0049】また、図23、図24に示される如く、電
子制御ユニット1内のプリント配線基板16表面側に実
装されるモータリレー17は、そのコイル側端子(図示
略)がプリント配線基板16のプリント配線パターンに
接続されるとともに、接点側端子(図示略)はモータリ
レー用オス端子130a、130bに以下のようにして
接続される。即ち、モータリレー用オス端子130a
は、薄い金属板を打ち抜きおよび折り曲げ加工して形成
され、その基端側にモータリレー17の接点側端子が挿
通するリレー端子挿通孔131aが形成されるととも
に、その先端側ではコの字状に切り起こされている。そ
して、その先端部131bが垂下状に延設されてオス端
子となり、電気接続箱42に接続されるように構成され
ている。さらに、基端側と先端側との間の中間部には上
向きに一対の保持片132が形成されている。
【0050】このように構成されたモータリレー用オス
端子130aが、その基端部をプリント配線基板16の
下面に沿って配設した状態で、モータリレー17の接点
側端子がプリント配線基板16の端子挿通孔(図示略)
およびリレー端子挿通孔131aに挿通されて、プリン
ト配線基板16の下面側でモータリレー17の接点側端
子がモータリレー用オス端子130aの基端側に半田付
けされる。この際、モータリレー用オス端子130aの
保持片132が、プリント配線基板16側に設けられた
一対の保持孔133をそれぞれ下方側より貫通して、そ
の上端がプリント配線基板16の上面側で折り曲げられ
ることによって、モータリレー用オス端子130aがプ
リント配線基板16に対して固定される。なお、モータ
リレー用オス端子130bもほぼ同様に構成され、モー
タリレー17のもう一方の接点側端子と電気的に接続さ
れている。
【0051】また、モータリレー用オス端子130a、
130bのコの字状部分が、アルミニウム材により形成
された電子制御ユニット1のケース5に接触して、アン
チロックブレーキシステムの回路が短絡しないように、
モータリレー用オス端子130a、130bとケース5
の間には、図25に示すような絶縁スペーサ135が介
在される。この絶縁スペーサ135はケース5のリレー
収容部11a(図5参照)の内面形状に合わせて傾斜さ
せたテーパ面をもつ台形ブロック状に形成され、その上
面に設けられた孔部137aがリレー収容部11aの内
周面に形成された突部136(図29参照)に嵌め込ま
れるとともに、その下面に形成された一対のリレー端子
嵌合凹部137bにモータリレー用オス端子130a、
130bのコの字状部分に嵌合収容されるように構成さ
れている。
【0052】図26に示される如く、モータ7の下部に
は下向き突出状に前記モータの給電用オス端子45が備
えられており、その外周部を囲繞して環状壁部51が突
設されている。そして、環状壁部51内に沿ってOリン
グ52が装着された状態で、電気接続箱42のモータ側
接続部43cがプリント配線基板16の挿通孔53およ
び上ケース11の挿通孔54を通じて環状壁部51内に
挿入状とされるとともに、電子制御ユニット1と油圧ユ
ニット2とが一体的に連結された際、各モータの給電用
オス端子45が中継端子46の上側メス接続部46aに
接続されるように構成されている。また、この接続状態
にあっては、Oリング52が上ケース11の上面側に圧
着状とされ、環状壁部51と上ケース11との相互間が
シールされるように構成されている。
【0053】そして、図29に示される如く、モータ7
のモータの給電用オス端子45とコネクタ端子ユニット
19のモータ電源供給用オス端子80とモータリレー用
オス端子130とは同一直線上に垂下状に配列され、中
継端子46およびバスバー47、48、49を介して相
互に電気的に接続される。こうして、モータ電源供給用
オス端子80〜バスバー49〜モータリレー用オス端子
130b〜モータリレー17〜モータリレー用オス端子
130a〜バスバー48〜モータの給電用オス端子45
〜モータ7〜モータの給電用オス端子45〜バスバー4
7〜モータ電源供給用オス端子80を通電路とするモー
タ電源用回路が形成される。
【0054】この際、図28に示した各オス端子45、
80、130(130a、130b)は、その先端側の
幅方向が各オス端子45、80の配列方向と同方向に揃
えられて、同じく幅方向が同方向に揃えられた中継端子
46によってその幅方向に摺動自在に圧接保持される
(図20,図21参照)
【0055】図30はプリント配線基板16に実装され
たレギュレータやコンバータ等の発熱部品55の取付構
造を示しており、プリント配線基板16上に導体部56
が設けられ、該導体部56に接触状として発熱部品55
が実装され、その導体部56が上ケース11に接触状と
してプリント配線基板16が上ケース11側にネジ57
等により固定されている。
【0056】前記油圧ハウジング3内に備えられた各ソ
レノイドバルブ4a〜dは、それぞれ一対の接続端子と
してのオス端子58を油圧ハウジング3下面側より下向
き突出状に備え(図33参照)、図1、図31ないし図
33に示されるソレノイドコネクタ59にそれぞれ接続
され、該ソレノイドコネクタ59はプリント配線基板1
6の一端側に備えられたソレノイドコネクタ接続部60
に接続される(図1および図33参照)。
【0057】前記ソレノイドコネクタ59は、合成樹脂
等により成形されてなる扁平状のフランジ基部59a
と、各ソレノイドバルブ4に対応して下向き突出状に備
えられた4個所のソレノイド接続部59bとを備え、各
ソレノイド接続部59b内にはそれぞれ一対毎の中継端
子61が抜止状に装着されている。
【0058】各中継端子61は、図32および図33に
示される如く、ほぼU字状に屈曲されており、その屈曲
された両端部がそれぞれメス接続部61aとされてい
る。そして両側のメス接続部61aがソレノイド接続部
59bのそれぞれの端子収容凹部59c内に上方側より
収容され、上下方向に若干の移動を許容した状態で抜止
状に保持されている。
【0059】そして、一方のメス接続部61aには上方
より接続可能とされ、他方のメス接続部61aはソレノ
イド接続部59b下面側に形成された端子挿入孔59d
を通じて下方より接続可能に構成されている。
【0060】また、フランジ基部59aの上面側には一
対の位置決めピン63が上向き突出状に備えられてお
り、図33に示される如く、各位置決めピン63を油圧
ハウジング3下面側に形成された対応する位置決め孔6
4にそれぞれ嵌合させることにより、油圧ハウジング3
に対するソレノイドコネクタ59の位置決めがなされる
と共に、各ソレノイドバルブ4の各オス端子58が各ソ
レノイド接続部59b内に収容された中継端子61のメ
ス接続部61aに接続されるように構成されている。
【0061】さらに、フランジ基部59aの外周縁部
は、Oリング65のガイドを構成し、図33に示される
如く、フランジ基部59aの外周縁部に沿ってOリング
65が装着可能に構成されている。
【0062】前記ソレノイドコネクタ接続部60は、可
撓性を有する合成樹脂等により成形されてなり、ソレノ
イドコネクタ59の各ソレノイド接続部59bが上方よ
り嵌合される嵌合凹部60aをそれぞれ備えると共に、
各ソレノイド接続部59bの各端子挿入孔59dに対応
して嵌合凹部60a内にオス端子66がそれぞれ上方突
出状に備えられている。また、オス端子66の他端部は
プリント配線基板16の回路側に半田付け等により接続
されている。
【0063】さらに、図33に示される如く、上ケース
11に形成された取付孔67にソレノイドコネクタ接続
部60が嵌合された際、ソレノイドコネクタ接続部60
の弾性変形により抜止状に係止される係止片部60bが
各ソレノイドコネクタ接続部60の一側壁に適宜形成さ
れている。
【0064】また、図33に示される如く、上ケース1
1上面側の取付孔67周縁部にはシール段部68が形成
されており、ソレノイドバルブ4の各オス端子58がソ
レノイドコネクタ59の一方の各メス接続部61aに接
続されると共に、フランジ基部59a外周縁部にOリン
グ65が装着された状態で、ソレノイド接続部59bが
ソレノイドコネクタ接続部60の嵌合凹部60a内に嵌
合されると、各オス端子66が端子挿入孔59dを通じ
て他方の各メス接続部61aに接続されると共に、フラ
ンジ基部59aおよびOリング65がシール段部68に
嵌合状とされ、電子制御ユニット1と油圧ユニット2と
の一体的な連結により、Oリング65が油圧ハウジング
3とシール段部68間で圧縮状とされ、上ケース11と
油圧ハウジング3との相互間がシールされるように構成
されている。
【0065】なお、電子制御ユニット1と油圧ユニット
2との一体的な連結は、本実施例にあっては、前記フラ
ンジ付きボルト31と、図1に示される如く、上ケース
11を貫通して油圧ハウジング3に螺合される一対のボ
ルト70との3本によって互いに連結する構造とされて
いる。
【0066】以上のように構成されたアンチロックブレ
ーキシステムにおける油圧ユニット一体型電子制御ユニ
ットによると、モータ7にモータリレー17を介して電
源電流を供給するための給電回路が、バッテリ108〜
モータ電源供給用オス端子80〜バスバー49〜モータ
リレー用オス端子130b〜モータリレー17〜モータ
リレー用オス端子130a〜バスバー48〜モータの給
電用オス端子45〜モータ7〜モータの給電用オス端子
45〜バスバー47〜モータ電源供給用オス端子80に
至る回路により構成されているため、モータ7を駆動さ
せるための大電流にも十分耐え得る。また、この回路
は、各オス端子45、80、130a、130bを、電
気接続箱42の中継端子46にそれぞれ挿入状に接続す
るだけで構成することができるため、その組立作業が簡
単であるとともに、その構成もコンパクトである。
【0067】さらに、各オス端子45、80、130
a、130bは、各中継端子46によりそれぞれその配
列方向に摺動自在に圧接保持されているため、プリント
配線基板16、バスバー保持ケース43、バスバー4
7、48、49の熱膨張率の違いにより、各位置が変位
するようなことがあっても、各オス端子45、80、1
30a、130bと各中継端子46および各バスバー4
7、48、49とは常に良好な電気的接触を得ることが
できる。このことは、油圧ユニット一体型電子制御ユニ
ットを自動車のエンジンルーム等の熱変動の大きい場所
に配置する際に特に有効である。
【0068】また、バスバー47、48、49を保持す
る保持部138の先端の係止凸部138aに内方向に狭
まるガイド面138bを形成する一方、バスバー47、
48、49側の上面両側辺を面取りしたので、バスバー
47、48、49を保持部138に挿入する際に、保持
部138が両側に向かって均等に広がるため、保持部1
38の一方側のみが広がることを防ぐことができ、保持
部138の欠損を有効に防ぐことができる。また、バス
バー47、48、49は保持部138によりその長手方
向に移動自在に抜け止め保持されているため、バスバー
47、48、49とバスバー保持ケース43の熱膨張率
の違いにより、それらの間に歪が生じるようなことはな
く、確実に固定保持される。また、振動等によりバスバ
ー47、48、49が電気接続箱42から脱落して下ケ
ース12に接触することを防止できる。
【0069】そして、モータリレー用オス端子130
a、130bは、その中間部の保持片132を保持孔1
33に下方より通してプリント配線基板16の上面側に
折り曲げられ係止しているため、モータリレー用オス端
子130a、130bを電気接続箱42に接続する組立
作業時等に、モータリレー用オス端子130a、130
bの基部側の半田付けされた部分に作用する外力を軽減
することもできる。
【0070】さらに、モータリレー用オス端子130
a、130bとケース5のリレー収容部11aとの間に
絶縁スペーサ135を介在させれば、絶縁スペーサ13
5がアルミニウム材により形成された上ケース11と接
触して、アンチロックブレーキシステムの回路が短絡す
るのを防ぐことができる。
【0071】なお、本実施例では各オス端子45、8
0、130a、130bを同一直線上に配列されている
としたが、同一直線上に配列せずとも、それらの位置に
合わせて適宜バスバー47、48、49を形成し配設し
ても、大電流に耐え得るモータ給電回路を形成すること
ができる。さらに、各オス端子はメス端子であってもよ
い。
【0072】また、モータリレー用オス端子130a、
130bは保持部138によりプリント配線基板16に
固定されているとしたが、その他、プリント配線基板1
6に凸部を設け、この凸部をモータリレー用オス端子1
30a、130bの中間部に形成された孔部に嵌め込
み、凸部先端を融着する等の固定手段により固定しても
よい。
【0073】
【発明の効果】以上のように、請求項1記載のアンチロ
ックブレーキシステムにおける油圧ユニット一体型電子
制御ユニットによると、モータ電源供給用端子、モータ
リレー用端子、モータの給電用端子とはバスバーにより
電気的に接続されるため、モータを駆動させるための大
電流にも耐え得る電流容量の大きい回路を形成すること
ができる。
【0074】そして、モータ電源供給用端子とモータリ
レー用端子とモータの給電用端子とが同一平面、同一方
向でかつ当該モータ電源供給用端子、当該モータリレー
用端子及び当該モータの給電用端子の幅方向が同方向に
揃えられて配列されるとともに、前記バスバーがその配
列方向に沿って長板状に配設され、かつ、前記各端子と
前記バスバーは中継端子を介してそれぞれ電気的に接続
され、それら中継端子が前記各端子の配列方向に沿って
摺動自在に前記各端子および前記バスバーに接続してい
るので、前記バスバーが熱変動等により伸縮しても、バ
スバーと各端子とは中継端子を介して常に良好な電気的
接触を得ることができるため、例えば、油圧ユニット一
体型電子制御ユニットを車両のエンジンルーム等の熱変
動の多い場所に配置する際にも好適である。
【0075】なお、請求項記載のようにすれば、モー
タリレー用端子はプリント配線基板により直接固定保持
されているため、半田付け部分にかかる外力の負担を軽
減させることができ、組立作業時等にモータリレーとモ
ータリレー接続用端子との半田付けが外れてしまうこと
を防止できる。
【0076】
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明にかかる一実施例のアンチロックブレ
ーキシステムの油圧ユニット一体型電子制御ユニットを
示す分解斜視図である。
【図2】同上の組立状態を示す正面図である。
【図3】図2の右側面図である。
【図4】図2の平面図である。
【図5】同要部断面説明図である。
【図6】図1の油圧ユニット一体型電子制御ユニットの
電気結線図である。
【図7】コネクタ端子ユニットの正面図である。
【図8】図7の底面図である。
【図9】図7の背面図である。
【図10】図7のX−X線断面図である。
【図11】プリント配線基板と補助配線基板とを示す図
である。
【図12】プリント配線基板と補助配線基板との接続構
造の組立を示す図である。
【図13】通気孔部の拡大断面図である。
【図14】ボルト挿通筒部位置における要部断面図であ
る。
【図15】上ケースの平面図である。
【図16】上ケースと下ケースのカシメ結合作業を示す
要部説明図である。
【図17】上ケースと下ケースのカシメ結合作業を示す
要部説明図である。
【図18】上ケースと下ケースのカシメ結合作業を示す
要部説明図である。
【図19】バッファチャンバー位置における要部断面図
である。
【図20】電気接続箱の分解斜視図である。
【図21】電気接続箱の正面図である。
【図22】図21のXXII−XXII線端面図であ
る。
【図23】モータリレーとモータリレー用オス端子との
接続状態を示す斜視図である。
【図24】モータリレー用オス端子の斜視図である。
【図25】絶縁スペーサを示す斜視図である。
【図26】モータ側と電子制御ユニット側との電気的接
続部を示す説明図である。
【図27】図26のXXVII−XXVII線断面矢視
図である。
【図28】図27におけるオス端子とメス接続部との接
続状態を示すXXVIII−XXVIII線断面矢視図
である。
【図29】各オス端子と電気接続箱との接続状態を示す
説明図である。
【図30】発熱部品の取付状態を示す要部断面図であ
る。
【図31】ソレノイドコネクタの平面図である。
【図32】図31のXXXII−XXXII線断面矢視
図である。
【図33】ソレノイドコネクタとソレノイドコネクタ接
続部の接続動作断面図である。
【図34】従来のアンチロックブレーキシステムにおけ
る油圧ユニット一体型電子制御ユニットを示す図であ
る。
【図35】同上の電気結線図である。
【符号の説明】
1 電子制御ユニット 2 油圧ユニット 3 油圧ハウジング 4a〜4d ソレノイドバルブ 5 ケース 6 電子制御部 7 モータ 16 プリント配線基板 17 モータリレー 45 モータの給電用オス端子 46 中継端子 47、48、49 バスバー 80 モータ電源供給用オス端子 130 モータリレー用オス端子 135 絶縁スペーサ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 羽柴 仁志 大阪市此花区島屋一丁目1番3号 住友 電気工業株式会社 大阪製作所内 (56)参考文献 特開 平6−115420(JP,A) 特開 平6−239217(JP,A) 特開 平4−372444(JP,A) 特開 平5−139273(JP,A) 特開 平5−139274(JP,A) 実開 平5−80942(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B60T 8/34

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 各車輪がロックしないようにブレーキ液
    圧を制御する電子制御部がケース内に備えられた電子制
    御ユニットと、前記電子制御部からの制御信号に基づき
    油圧ハウジング内のソレノイドバルブを閉開制御して前
    記各車輪に対するブレーキ液圧をそれぞれ制御するとと
    もに、ブレーキ液を還流させるためのモータを前記油圧
    ハウジングの一側に有する油圧ユニットとを備え、前記
    電子制御ユニット上に前記油圧ユニットが一体的に連結
    されたアンチロックブレーキシステムにおける油圧ユニ
    ット一体型電子制御ユニットにおいて、 前記モータに電源を供給するためのコネクタ部が前記ケ
    ースに形成されるとともに、そのケース内に前記電子制
    御部からの制御信号に基づき自己の接点部をオン・オフ
    作動して前記コネクタ部から前記モータへの給電を制御
    するモータリレーが備えられ、 前記コネクタ部のモータ電源供給用端子と前記モータリ
    レーの接点部に電気的に接続するためのモータリレー用
    端子とがケース内に配設されるとともに、前記モータの
    給電用端子が前記ケースを貫通してそのケース内に延設
    され、 それら各端子が前記ケース内でバスバーにより電気的に
    接続されることにより前記モータへの給電経路が形成さ
    前記モータ電源供給用端子と前記モータリレー用端子と
    前記モータの給電用端子とが同一平面、同一方向でかつ
    当該モータ電源供給用端子、当該モータリレー用端子及
    び当該モータの給電用端子の幅方向が同方向に揃えられ
    て配設されるとともに、前記バスバーが前記各端子の配
    列方向に沿って長板状に形成され、かつ、前記各端子と
    前記バスバーとは中継端子を介してそれぞれ電気的に接
    続され、それら中継端子が前記各端子の配列方向に沿っ
    て摺動自在な状態で前記各端子および前記バスバーとそ
    れぞれ接続されている ことを特徴とするアンチロックブ
    レーキシステムにおける油圧ユニット一体型電子制御ユ
    ニット。
  2. 【請求項2】 各車輪がロックしないようにブレーキ液
    圧を制御する電子制御部がケース内に備えられた電子制
    御ユニットと、前記電子制御部からの制御信号に基づき
    油圧ハウジング内のソレノイドバルブを閉開制御して前
    記各車輪に対するブレーキ液圧をそれぞれ制御するとと
    もに、ブレーキ液を還流させるための モータを前記油圧
    ハウジングの一側に有する油圧ユニットとを備え、前記
    電子制御ユニット上に前記油圧ユニットが一体的に連結
    されたアンチロックブレーキシステムにおける油圧ユニ
    ット一体型電子制御ユニットにおいて、 前記モータに電源を供給するためのコネクタ部が前記ケ
    ースに形成されるとともに、そのケース内に前記電子制
    御部からの制御信号に基づき自己の接点部をオン・オフ
    作動して前記コネクタ部から前記モータへの給電を制御
    するモータリレーが備えられ、 前記コネクタ部のモータ電源供給用端子と前記モータリ
    レーの接点部に電気的に接続するためのモータリレー用
    端子とがケース内に配設されるとともに、前記モータの
    給電用端子が前記ケースを貫通してそのケース内に延設
    され、 それら各端子が前記ケース内でバスバーにより電気的に
    接続されることにより前記モータへの給電経路が形成さ
    れ、 前記電子制御ユニットは前記ケース内に収容配置された
    プリント配線基板を備え、 前記モータリレー用端子の基端側が前記プリント配線基
    板の裏面側に沿って配設されるとともに、モータリレー
    が前記プリント配線基板の表面側に配設されてその前記
    プリント配線基板を貫通して前記モータリレー用端子の
    基端側に電気的に接続され、かつ、モータリレー用端子
    の基端側と前記バスバーに接続状とされる先端側との中
    間部が前記プリント配線基板に固定されたことを特徴と
    する アンチロックブレーキシステムにおける油圧ユニッ
    ト一体型電子制御ユニット。
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