JP3093641U - 歩行及びローラースケート走行可能なモノローラー靴 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 通常歩行とローラースケート走行の切り換え
操作が容易な多目的靴を提供すること。 【解決手段】 ローラー１２はローラー軸１３によりフ
レーム１１の長孔１１１に沿って移動可能に支持され
る。ローラー軸は圧縮バネ１５により下方に付勢され
る。通常歩行時には、押しバー１６５がローラー軸１３
の下方への移動を阻止して、ローラーが格納される。ス
ケート走行したい時には、靴体２のヒールから突出した
押しバー先１６１を押し込み、押しバーを前方に移動さ
せる。これにより、ローラー軸が長孔の下端に移動し、
ローラーが靴底から突出する。押しバー先を戻せば、ロ
ーラー軸の上方への移動が阻止され、スケート走行可能
となる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は運動、娯楽に使用されるローラースケート靴に関し、特に、歩行及び ローラースケート走行可能なモノローラー靴に関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来のローラースケート靴は四つのローラーを備えており、各ローラーは縮ん で格納することができないため、ただスケートすることしかできなかった。本願 考案者はローラーが格納可能で歩行及びローラースケート走行可能な多目的靴の 実用新型特許を申請した。その多目的靴は、外部に取り付けられている引っ張り メガニズム、並びにバネなどによって、ローラーを畳んで縮むものである。ロー ラーを折り畳んで縮ませる時には、使用者はかがんで、圧力バーを手で引っ張る 操作が必要であり、不便であった。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

本願考案者は豊富な実績経験と専門的な知識に基づいて、鋭意研究開発した結 果、本考案を創作した。 本考案の目的は、従来のローラースケート靴の短所を改善し、使いやすい歩行 及びローラースケート走行可能な多目的靴を提供することである。色々な曲芸に 適した多目的靴を提供することも本考案の目的である。本考案の別の目的は使い やすいモノローラー靴を提供することである。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

上記の目的を達成するために、本考案は、靴体と、その靴体に取り付けられた ローラーセットとを備えた歩行及びローラースケート走行可能な多目的靴を開示 する。詳しくは本考案は従来の技術問題を以下のようにして解決したものである 。即ち、歩行及びローラースケート走行可能な多目的靴において、その中の押し バーセットは押しバー先、後接続板、圧縮バネ、押しバー接続ボルト、押しバー 、前接続板、固定ナットから形成される。押しバー接続ボルト及び押しバーは、 溶接で前接続板に連接されている。圧力バネは押しバー接続ボルトの周囲に取り 付けられる。

【０００５】 歩行及びローラースケート走行可能な多目的靴において、前接続板の上にある 押しバー接続ボルトは、圧力バネの円心を通って、フレームの上部に設けられた 押しバー接続ボルト穴に挿入され、固定ナットで固定される。前接続板に溶接し た押しバーはフレームの下部に設けられた押しバースライド穴に挿入される。

【０００６】 歩行及びローラースケート走行可能な多目的靴において、フレームはＵ字形で 、左右両側にそれぞれ長溝を有し、フレームに形成された圧力バー移動穴は上述 の長溝に垂直にかつ長溝の円弧状の頂部を貫通する。押しバー接続ボルト穴と押 しバースライド穴はフレームの前後を貫通する。

【０００７】 歩行及びローラースケート走行可能な多目的靴において、ローラーは弾性のあ る材料で作られる。ローラー軸の両端には、平面が下方を向くように形成されて いる。

【０００８】 歩行及びローラースケート走行可能な多目的靴において、圧力バーと圧縮バネ がフレームの頂に形成された圧力バー移動穴に挿入される。圧縮バネは圧力バー の上部に設けられた平面に設置される。 歩行及びローラースケート走行可能な多目的靴において、靴はヒールに形成さ れた穴を有し、押しバー先がこの穴を貫通する。組み立てられたローラーセット はヒールに形成された窪んだ穴に収容されて、固定ボルにより靴体に一体的に固 定される。

【０００９】

【考案の実施の形態】

次に、添付の図面を参照して、本考案の一実施の形態について説明する。 図２に示す如く、本実施の形態のモノローラー靴は、主にローラーセット構造 １と靴体２を含む。ローラーセット構造１は靴体２に取り付けられ、ローラー１ ２と靴体２との位置に応じて、歩行又はローラースケート走行に好適な性能を発 揮する。

【００１０】 図１と図３に示す如く、ローラーセット構造１はフレーム１１、ローラー１２ 、ローラー軸１３、圧力バー１４、圧縮バネ１５、押しバーユニット１６、固定 ボルト１７を含む。ローラー軸１３はローラー１２の中心を通り抜け、ローラー １２をフレーム１１内に固定する。圧力バー１４と圧縮バネ１５がフレーム１１ の頂面に取り付けられて、ナット１６７を持って固定される。

【００１１】 フレーム１１はＵ字形の立体物で、左右両側にそれぞれ長溝１１１が開かれて いる。左右両側の二つの長溝１１１は同一の軸線の上に設置されて、ともにフレ ーム１１を貫通している。フレーム１１の頂面に接続ボルト穴１１２と、圧力バ ー１４の上下する穴（圧力バー移動孔）１１３が設けられて、圧力バー移動１１ ３が長溝１１１に垂直に且つその頂部の円弧面を突き抜けている。フレーム１１ の前後両面を貫通する押しバー接続ボルト穴１１４と押しバースライド穴１１５ が設けられている。

【００１２】 ローラー１２は弾性のある材料で造られたものであって、ベアリング穴１２２ を有する。ローリングベアリング１２１がベアリング穴１２２の内に装入されて いる。ローラー１２はフレーム１１内に取り付けられている。

【００１３】 ローリングベアリング１２１がローラー１２のベアリング穴１２２に圧入され る。ローラー軸１３はフレーム１１の一方の長溝１１１から、ローリングベアリ ング１２１を経てフレーム１１の他方の長溝１１１まで貫通している。ローラー 軸１３はローラー１２を伴って長溝１１１に沿って垂直に上下運動可能である。 その上下運動によってローラー１２とフレーム１１との間の高さが変更される。

【００１４】 ローラー軸１３は一つの円柱体であって、その両端にそれぞれ同じ方向に一つ の平面１３１が削られてある。ローラー軸１３はフレーム１１の長溝１１１及び ローラー１２のベアリング１２１を貫通する。ローラー軸１３の上に削られてあ る平面１３１がともに下方に向いている。

【００１５】 フレーム１１の頂面に設けられた圧力バー移動穴１１３の中に圧力バー１４が 挿入される。圧力バー１４は圧力バー移動穴１１３に沿って上下に移動可能であ る。圧縮バネ１５が圧力バー移動穴１１３に挿入される。圧縮バネ１５は圧力バ ー１４の上部に形成された平面に巻きつけられている。

【００１６】 押しバーユニット１６は押しバー先１６１、後接続板１６２、圧縮バネ１６３ 、押しバー接続ボルト１６４、押しバー１６５、前接続板１６６、固定ナット１ ６７により形成される。押しバー接続ボルト１６４及び押しバー１６５は共に前 接続板１６６に溶接により連結される。

【００１７】 前接続板１６６の上に溶接した押しバー接続ボルト１６４が圧縮バネの円心を 貫いて、さらにフレーム１１の上にある押しバー接続ボルト穴１１４を突き抜け る。それと同時に前接続板１６６の上に溶接してある押しバー１６５もフレーム １１の上の押しバースライド穴１１５の中に挿入される。押しバー接続ボルト１ ６４を後接続板１６２の穴１６２１に挿入し、固定ナット１６７で固定する。

【００１８】 押しバー先１６１は靴体２のヒールに設けた穴２３に差し込まれる。このとき 、組み立てられたローラーセット１を靴体２のヒールに設けられた窪んだ穴セッ ト２２に取り付ける。固定ボルト１７を使ってローラーセット１と靴体２とを固 く一体に連結する。

【００１９】 ローラースケート走行しようとする時、外力を持って押し先１６１を圧縮して 、後接続板１６２及び押しバー接続ボルト１６４を前方に移動させる。これによ り、前接続板１６６と押しバー１６５が押しバースライド穴１１５に沿って、水 平に前方へ移動される。押しバー１６５が前方へ移動して、押しバー１６５の後 端がフレーム１１の長溝１１１から離れた時、圧縮バネ１５の働きによって、長 溝１１１の中に置かれてあるローラー軸１３が長溝１１１の下端に向かって移動 する。ローラー軸１３の移動に伴ってローラー１２も下方に移動する。これによ り、ローラー１２の下端はし、靴体２の底にある窪んだ穴２２の外に配置される 。このとき押しバー先１６１に作用した圧力を外せば、圧縮バネ１６３が戻る。 押しバーユニット１６が全体としてフレーム１１の上にある押しバー接続ボルト 穴１１４及び押しバースライド穴１１５に沿って、後方に移動する。押しバー１ ６５がローラー軸１３の上に圧力を掛けて、ローラー軸１３及びローラー１２が フレームの長溝１１１に沿って上下に動けないようにさせる。これにより、ロー ラースケート或いは特殊な曲芸を演じることができるようになる。

【００２０】 歩行したい場合、外力を使って押しバー先１６１に圧力を掛け、後接続板１６ ２及び押しバー接続ボルト１６４を前方に移動させる。これにより、前接続板１ ６６及び押しバー１６５も押しバースライド穴１１５に沿って水平に前方へ移動 される。押しバー１６５の後端が長溝１１１から離れた時、ヒールを持って、地 面に向けてローラー１２に圧力を掛け、ローラー１２とローラー軸１３とを長溝 １１１に沿って上方に移動させ、ローラー１２が靴体の底面に窪んだ穴２２の中 に格納される。押しバー先１６１に掛けた外力を外すと、圧縮バネ１６３が元に 戻る。押しバーユニット１６をして、一体としてフレーム１１の上にある押しバ ー接続ボルト穴１１４、押しバースライド穴１１５に沿って後方へ動かせる。押 しバー１６５がローラー軸１３の下方に挿入させられる。ローラー軸１３の上の ローラー１２をして、フレーム１１の上の長溝１１１に沿って、上下運動するこ とができないようにする。

【００２１】

【考案の効果】

以上説明したように、本考案は以下の長所及び実用的効用を持っている。 本考案の歩行及びローラースケート走行可能な多目的靴は、ヒールに形成され た一つの窪んだ穴の中に、垂直に格納されるローラーが取り付けられている。ロ ーラーが格納されたとき、靴底が全面的に地面と接触して歩行可能となる。一方 、ローラーが靴底から突出して配置されたとき、ローラーが地面と接触して、ス ケート走行及び特殊の曲芸を演じることができる。

【００２２】 ローラーがただ一つであるので、靴が軽くて精巧であり、各種の曲芸を演じる に便利で、歩行する時も便利にして軽やかである。 使用者は使用状態に応じて、手動操作の必要なしに、ただ靴のヒールの靴側を 壁や、外の物体に衝突して圧力を掛ければ、歩行とローラースケートの動作を交 換することができる。従って、非常に便利である。

【００２３】 本考案の歩行及びローラースケート走行可能な多目的靴は技術の開発余裕が限 られている分野において、構造の上にも効用の上にも比較的大きい進展が遂げら れ、使いやすいという実用の効果を収めて、従来にない効果が得られる。したが って一歩進んで実用的なものになった。誠に斬新で進んでいて、実用的な設計で ある。

【００２４】 ローラーは地面に垂直方向へ伸縮できるので、ローラーが体の方向に縮むこと によって、靴の底面が全部地面に接触し、歩行可能となる。他方、ローラーを靴 底から突出させた時、ローラーが地面と接触することにより、ローラースケート 走行又は特殊な曲芸を演じるのが可能となる。

【図面の簡単な説明】

【図１】 本考案に係るモノローラー靴のローラーセッ
トの分解斜視図。

【図２】 本考案に係るモノローラー靴の底面図。

【図３】 本考案に係るモノローラー靴の底部の部分断
面図。

【符号の説明】

１…ローラーセット、２…靴体、１１…フレーム、１２
…ローラー、１３…ローラー軸、１４…圧力バー、１５
…圧縮バネ、１６…押しバーユニット、１７…固定ボル
ト、１６５…押しバー。

Claims (9)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 歩行及びローラースケート走行可能なモ
   ノローラー靴であって、 靴体（２）と、当該靴体（２）に取り付けられたローラ
   ーセット（１）とを備えることを特徴とするモノローラ
   ー靴。
2. 【請求項２】 前記ローラーセット（１）がフレーム
   （１１）、ローラー（１２）、ローラー軸（１３）、圧
   力バー（１４）、圧縮バネ（１５）、押しバーユニット
   （１６）、及び固定ボルト（１７）から形成され、ロー
   ラー軸（１３）がローラー（１２）の円心を貫通してフ
   レーム（１１）に支持され、圧力バー（１４）と圧縮バ
   ネ（１５）がフレーム（１１）の頂に取り付けられ、押
   しバーユニット（１６）がナット（１６７）に固定さ
   れ、かつ、フレーム（１１）に移動可能に取り付けられ
   ている請求項１記載のモノローラー靴。
3. 【請求項３】 前記押しバーユニット（１６）は押しバ
   ー先（１６１）、後接続板（１６２）、圧縮バネ（１６
   ３）、押しバー接続ボルト（１６４）、押しバー（１６
   ５）、前接続板（１６６）、及び固定ナット（１６７）
   から形成され、押しバー接続ボルト（１６４）及び押し
   バー（１６５）が前接続板（１６６）に溶接により連結
   され、圧縮バネ（１６３）が押しバー接続ボルト（１６
   ４）の周りに配置されている請求項１或請求項２記載の
   モノローラー靴。
4. 【請求項４】 前記押しバー接続ボルト（１６４）は圧
   縮バネ（１６３）の円心を通り抜け、フレーム（１１）
   に形成された押しバー接続ボルト穴（１１４）を貫通
   し、後接続板（１６２）に形成された穴（１６２１）を
   貫通して、固定ナット（１６７）で固定されていること
   と、前記押しバー（１６５）はフレーム（１１）に形成
   された押しバースライド穴（１１５）に挿入されている
   請求項２記載のモノローラー靴。
5. 【請求項５】 前記フレーム（１１）はＵ字形の立体で
   あり、左右側にそれぞれ長溝（１１１）を有し、フレー
   ム（１１）の頂面に接続ボルト穴（１１２）、及び圧力
   バーが上下移動する圧力バー移動穴（１１３）を有し、
   圧力バー移動穴（１１３）が長溝（１１１）に垂直に且
   つその長溝の円弧状の上端に開口し、フレーム（１１）
   の前後を貫通する押しバー接続ボルト穴（１１４）と押
   しバースライド穴（１１５）を有する請求項２記載のモ
   ノローラー靴。
6. 【請求項６】 前記ローラー（１２）が弾性のある材料
   で造られ、ベアリングを取り付けるベアリング穴（１２
   ２）を有し、そのベアリング穴にローリングベアリング
   （１２１）が取り付けられていることと、ローラー（１
   ２）はフレーム（１１）の中に取り付けられている請求
   項２記載のモノローラー靴。
7. 【請求項７】 前記ローラー軸（１３）は円柱体で、そ
   の両端において周面の同じ方向にそれぞれ平面（１３
   １）を有し、ローラー軸（１３）は長溝（１１１）と、
   ローラー（１２）に設けられたベアリング（１２１）を
   突き抜け、ローラー軸の平面（１３１）が下方に向くよ
   うに構成されている請求項２記載のモノローラー靴。
8. 【請求項８】 前記圧力バー（１４）及び圧縮バネ（１
   ５）がフレーム（１１）の頂面にある圧力バー移動穴
   （１１３）の中に挿入され、圧縮バネ（１５）は圧力バ
   ー（１４）の上端に形成された平面に巻きつけられてい
   る請求項２記載のモノローラー靴。
9. 【請求項９】 前記靴体（２）は、ヒールに形成され、
   ローラーセット（１）が収容される穴（２３）を有し、
   押しバー先（１６１）が靴体（２）の穴（２３）を貫通
   し、固定ボルト（１７）によりローラーセット（１）が
   靴体（２）に固く連結されている請求項１記載のモノロ
   ーラー靴。