JP3092132U - 三輪スケート靴 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 人の重心移動に従って移動し、支持軸体の局
部が適度にゆがみ、スムーズに回転し、且つゆがみ過ぎ
ない三輪スケート靴を提供する。 【解決手段】 靴後方底部に中空空間が形成され、後端
から前方に向かって宙吊りの支持軸体１１が伸びる。支
持軸体１１の端部には横向きの軸管１２が設置され、滑
動車輪が設置される。また軸管１２上中央に受台１３が
形成され、後方上部には内側に凹んだ段槽１４が形成さ
れ、その槽底には貫通孔１５が設置されて下方の中空空
間に通じる。貫通孔１５と受台１３の間に接合塊１６を
挿入し、凸体１６１が設置される。下端は球面で受台１
３に接し、接合塊１６の最上面にはネジ孔１６２が貫設
される。靴本体の後方底面の段状体２１は底台後方の段
槽１４に対応して嵌合する。支持軸体１１は体重の重み
で圧され、そのゆがみがカーブを滑走する傾斜角度に合
わせる。

Description

【考案の詳細な説明】 【０００１】 【考案の属する技術分野】 本考案は、三輪スケート靴に関する。 【０００２】 【従来の技術】 陸上でのスケート運動は、今日の若者にとって人気のあるスポーツであり、現 在ほとんどのスケートに使用されている靴は、昔からの前後に二輪が配列された 四輪直列スケート靴から発展し、今日では直列車輪のスケート靴に移行している 。直列車輪靴の機能、使用者の年齢、構造形態、サイズ、規格はそれぞれ異なっ ているものの、製品の発展には、現代の科学技術を取り入れた復古調の流行がよ く見られる。このため昔の前後各二輪の四輪スケート靴が再度流行しており、こ の復古調スケート靴には踝を保護するプラスチック製靴本体が結合したものや、 スピーディーに着脱でき、耐震機能を備えたプラスチック靴底車輪台などの改善 が見られ、流行を求める人々の注目を集めている。更にこの四輪スケート靴は簡 単に立てる特性があるため、初心者に適しており、滑りながら慣れ、それからス ケートの各種動作を学ぶことができる。 【０００３】 また今日プラスチック靴本体、靴底車輪台を結合した公知の復古調四輪スケー ト靴は、その基本構造が昔と同じ皮(布)製の靴体を金属車輪体に連接設置するや り方で、現在のデザインは靴体、車輪体の材質をプラスチックに変えただけであ る。また同様に車輪体底部にゴム製の緩衝防震弾性塊を結合して横向きの車輪軸 のゆがみ機能とし、両端の滑動車輪は人体の重心移動に沿って適度に傾斜してカ ーブを走行する。しかし四輪スケート靴のカーブ時のゆがみに使用されるゴム製 の緩衝防震弾性塊は、材質が軟性のゴムであるため、圧力で簡単に変形するため 、スケート靴の左右弾性傾斜の程度が簡単で安定しないという問題がある。 【０００４】 この他、一般の直列車輪靴は、車輪体に複数の滑動車輪を前後に配列するため 、地面に接触するのは僅か滑動車輪を配列した狭い車輪面だけなので、ゆがみ角 度で地面に接触し、楽にカーブ走行する。このため直列車輪はゴム製の緩衝防震 弾性塊を横向き車輪軸のゆがみ機能を設置する必要がない。また直列滑動車輪と 左右に配列した二輪構造には上述のような特性及び長所と短所がある。そのため この二種を結合し、実現したのが、前一輪、後ろ二輪の三輪スケート靴で、この 三輪スケート靴は公知の四輪より回転が楽で軽い。これは大部分の作用力が後輪 にかかるので、回転時の抵抗力が減少し、より自由に回ることができ、更に安定 性も高まる。 【０００５】 【考案が解決しようとする課題】 しかしながら、この種の三輪スケート靴は、ゴム製の緩衝防震弾性塊を横向き車 輪軸のゆがみ機能としており、更に車輪軸両端に滑動車輪を設置して三輪スケー ト靴の後輪を形成しているため、この後輪の防震傾斜構造は圧力を受けて変形す る元の問題がまた浮上する。 したがって本考案の目的は、人の重心移動に従って移動し、支持軸体の局部が 適度にゆがみ、スムーズに回転し、且つゆがみ過ぎない三輪スケート靴を提供す ることにある。 【０００６】 【課題を解決するための手段】 上述の目的を達成するために、本考案の請求項１記載の三輪スケート靴は、プ ラスチック材質で製造し、底台上部に靴本体が接合される。そのうち、底台は、 後方底部に中空空間が形成され、後端から前方に向かって宙吊りの支持軸体が伸 び、この支持軸体の端部には横向きの軸管が設置され、且つ軸管上中央に受台が 形成され、後方上部には内側に凹んだ段槽が形成され、その段槽の槽底に貫通孔 が設置されて下方の中空空間に通じ、その貫通孔と受台の間に接合塊を挿入し、 その接合塊上端には貫通孔に対応して定位する凸体が設置され、下端は球面で、 受台に接し、接合塊の最上面にはネジ孔が貫設される。靴本体は、後方が底面に 向かって隆起し、中心に穿孔が貫設された段状体が形成される。これらによって 、靴本体の後方底面の段状体が底台後方の段槽に対応して嵌合し、ネジ部品を使 用して直接穿孔に嵌められ、接合塊のネジ孔を締め、且つ支持軸体の軸管は車輪 軸に枢設され、車輪軸の両端に滑動車輪が設置されるもので、後部の滑動車輪二 つが地面を滑走する時、使用者の重みで圧されて、ゆがんで宙吊りの支持軸体が カーブを滑走する傾斜角度に合わせることを特徴とする。 【０００７】 【考案の実施の形態】 以下、本考案の実施例を図面に基づいて説明する。 先ず図１に示すように、本考案の一実施例による三輪スケート靴は底台１にプ ラスチック材質で成形し、底台１上部にはプラスチック製の靴本体２が設置され る。 【０００８】 底台１は、後方底部が中空に成形され、後端から前方に向かって宙吊りの支持 軸体１１が伸び、この支持軸体１１の端部には横向きの軸管１２が成形される。 また軸管１２上中央には受台１３が成形され、底台１後方の底体上には内側に凹 んだ段槽１４が設置される。この段槽１４の槽底には貫通孔１５が貫設され、下 方の中空空間に通じており、またこの貫通孔１５と受台１３の間には接合塊１６ が挿入される。その接合塊１６上端には貫通孔１５に対応して嵌めこみ定位させ る凸体１６１が設置される。 【０００９】 図に示すように、凸体１６１と貫通孔１５は六角形と孔の形態であるため、接 合塊１６は回転できず、且つ接合塊１６下端の球面が受台１３に合わさり、接合 塊１６の最上面にはネジ孔１６２が設置される。 靴本体は後方が底面に向かって隆起し、且つ中心に穿孔２１１が設置された段 状体２１が成形される。 【００１０】 上述の部品を組み立てる時、図２、図３に示すように、靴本体２の後方底面の 段状体２１を底台１後方上部の段槽１４に合わせて嵌合する。ネジ部品３を使用 し、ワッシャー３１を穿孔２１１に直接合わせ、接合塊１６のネジ孔１６２で締 めて靴本体２は底台１の対応後部で固定する。靴本体２と底台１の前部は公知の リベット釘４(またはネジ栓)で固定する。また底台１の前端の前輪フォーク１７ に前輪５を設置し、後輪部分は支持軸体１１の軸管１２に車輪軸６を差し込み、 両軸端には二つの滑動車輪７を設置する。 【００１１】 この三輪スケート靴で走行する時、底台１前端は単一の前輪５及び後部の二つ の滑動車輪７で地面を滑走する。その時使用者の重みで押され、カーブを回る時 、単一の前輪５は直接ひずむ他に、図４に示すように、適する撓性を備えた支持 軸体１１が、人体の重心移動に沿って移動し、カーブの傾斜角度に従って、支持 軸体１１の宙吊り局部が適度にゆがみ回転する。且つ支持軸体１１端部上方の受 台１３は接合塊１６下端球面に合わさり、一定点の円弧線に沿って移動するため 、過度な傾斜にならず、安定し、スムーズなカーブが可能となる。 【００１２】 【考案の効果】 以上説明したように、本考案の三輪スケート靴は、靴後方底部に中空空間が形 成され、後端から前方に向かって宙吊りの支持軸体が伸びる。この支持軸体の端 部には横向きの軸管が設置され、そこに車輪軸が挿入され、両端には滑動車輪が 設置される。また軸管上中央に受台が形成され、後方上部には内側に凹んだ段槽 が形成され、その段槽の槽底は貫通孔が設置されて下方の中空空間に通じる。貫 通孔と受台の間に接合塊を挿入し、その接合塊上端には貫通孔に対応して定位す る凸体が設置される。下端は球面で受台に接し、接合塊の最上面にはネジ孔が貫 設される。また靴本体は、後方が底面に向かって隆起し、中心に穿孔が貫設され た段状体が形成される。これらによって、靴本体の後方底面の段状体が底台後方 の段槽に対応して嵌合する。支持軸体は体重の重みで圧され、そのゆがみがカー ブを滑走する傾斜角度に合わせるという特徴をもつ。それにより、人の重心移動 に従って移動し、支持軸体の局部が適度にゆがみ、スムーズに回転し、且つゆが み過ぎない効果がある。

【図面の簡単な説明】 【図１】本考案の一実施例による三輪スケート靴を示す
分解図である。 【図２】本考案の一実施例による三輪スケート靴を示す
組立断面図である。 【図３】本考案の一実施例による三輪スケート靴を示す
組立断面図である。 【図４】本考案の一実施例による三輪スケート靴でカー
ブ走行時の靴の変形状態を示す断面図である。 【符号の説明】 １ 底台 ２ 靴本体 ３ ネジ部品 ４ リベット釘 ５ 前輪 ６ 車輪軸 ７ 滑動車輪 １１ 支持軸体 １２ 軸管 １３ 受台 １４ 段槽 １５ 貫通孔 １６ 接合塊 １７ 前輪フォーク ２１ 段状体 ３１ ワッシャー １６１ 凸体 １６２ ネジ孔 ２１１ 穿孔

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 【請求項１】 プラスチック材質で製造し、底台上部に
   靴本体が接合される三輪スケート靴であって、 後方底部に中空空間が形成され、後端から前方に向かっ
   て宙吊りの支持軸体が伸び、この支持軸体の端部には横
   向きの軸管が設置され、且つ軸管上中央に受台が形成さ
   れ、後方上部には内側に凹んだ段槽が形成され、その段
   槽の槽底に貫通孔が設置されて下方の中空空間に通じ、
   その貫通孔と受台との間に接合塊を挿入し、その接合塊
   の上端には貫通孔に対応して定位する凸体が設置され、
   下端は球面で受台に接し、接合塊の最上面にはネジ孔が
   貫設される底台と、 後方が底面に向かって隆起し、中心に穿孔が貫設された
   段状体が形成される靴本体と、 から構成され、 靴本体の後方底面の段状体が底台後方の段槽に対応して
   嵌合し、ネジ部品を使用して直接穿孔に嵌められ、接合
   塊のネジ孔を締め、且つ支持軸体の軸管は車輪軸に枢設
   され、車輪軸の両端に滑動車輪が設置され、後部の滑動
   車輪二つが地面を滑走する時、使用者の重みで圧され
   て、ゆがんで宙吊りの支持軸体がカーブを滑走する傾斜
   角度に合わせることを特徴とする三輪スケート靴。