JP3093352B2 - 移動物体検知装置 - Google Patents

移動物体検知装置

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JP3093352B2
JP3093352B2 JP03225659A JP22565991A JP3093352B2 JP 3093352 B2 JP3093352 B2 JP 3093352B2 JP 03225659 A JP03225659 A JP 03225659A JP 22565991 A JP22565991 A JP 22565991A JP 3093352 B2 JP3093352 B2 JP 3093352B2
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勇夫 堀場
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Description

【発明の詳細な説明】
【産業上の利用分野】本発明は、道路や駐車場などの屋
外および外界の輝度変化を生じ易いフィールドにおい
て、特定の領域をテレビカメラなどで撮影し、この撮影
画像中から目的とする移動物体のみを抽出することによ
り移動物体を検知するようにした移動物体検知装置に関
する。
【従来の技術】従来、道路や駐車場などをテレビカメラ
で撮影し、その撮影画像中から目的の移動物体、例えば
車両のみを抽出して交通流や駐車台数などの必要な情報
を得ようとする場合、まず最初に、車両の存在しない路
面の画像(以後「背景画像」という)を予め撮影してメ
モリなどに記憶しておき、この背景画像から現時点の撮
影画像を引き算することにより、車両と路面の輝度の違
いを利用して画像中から目的の車両のみを抽出してい
た。しかしながら、前記した方法による場合、特に屋外
においては、同じ昼間であっても、晴,曇,雨などの気
象状態によって路面の輝度が変化することから、背景画
像を固定的に記憶して撮影画像から引き算すると、実際
の撮影画像の背景成分と背景画像との背景成分が異なっ
たものとなり、車両だけでなく背景の一部も誤って抽出
してしまうという問題があった。このような問題は、昼
間だけに限らず、薄暮、夜間へと外界の明るさが変わる
ような場合にも同様に生じる。そこで、基準となる背景
画像を外界の輝度変化に追従して変え、背景成分を常に
現在の輝度状態と等しくしておけば、現時点の撮影画像
から背景画像を引くことにより画像中から移動物体以外
の背景成分のみを取り除くことが可能となる。前述した
ように、基準となる背景画像の外界を輝度変化に追従し
て変えるようにした移動物体検知装置の従来例(特開平
3−144797)を図6〜図9を参照して説明する。
図6は従来例の構成図、図7は車両検知処理のフローチ
ャート、図8は車両検知の説明図、図9は車両検知処理
の説明図である。まず、従来例の背景画像データを格納
する背景画像メモリのデータ書替法を説明する。或る時
間間隔で撮影されたディジタル画像と、予め記憶したデ
ィジタル背景画像の対応する画素同士の差分をとること
により両者の輝度値の変化量を算出し、その変化量が気
象状態による変化量であると判断される場合には、その
輝度値の変化量に重み付けを施した後、背景画像へ帰還
して加算し、この加算後の画像を新たな背景画像とす
る。すなわち、 IF |f(x,y,t) −g(x,y,t-T) |≦H THEN ……(1) β(x,y,t) =f(x,y,t) −g(x,y,t-T) ……(2) g(x,y,t) ←g(x,y,t-T) +{β(x,y,t) ×α(β(x,y,t))}……(3) なる演算を行う。ここで、f(x,y,t) はある時間間隔毎
に撮影されるディジタル画像であり、2次元的場所x,
yと時間tの関数である。g(x,y,t-T) は予め記憶した
背景画像、g(x,y,t) は新たに得られた背景画像であ
り、それぞれ2次元的場所x,yと時間tの関数であ
る。また、Hは気象状態の変化による輝度変化と車両に
よる輝度変化とを判別するためのしきい値、αは背景画
像への帰還量を制御する重み関数であり、この重み関数
αは輝度値の変化量βの関数である。なお、(3) 式中の
「←」は右辺の演算結果を左辺に代入することを意味す
る。また、(1) 式で左辺がHより大のときは、車両が画
像中に存在するものとして、 g(x,y,t) ←g(x,y,t-T) ……(4) とする。すなわち、背景画像メモリのデータの書替えは
行なわない。上記のように、或る時間間隔でサンプリン
グされる撮影画像f(x,y,t) と、時間的に1つ前の背景
画像g(x,y,t-T) について、(2) (3) 式で示される演算
を行えば、新たに得られる背景画像g(x,y,t)を現在の
輝度状態に近づけていくことができ、気象状態の変化に
追従した新たな背景画像を次々に得ることができる。な
お、以下の説明においては、f(x,y,t) ,f(x,y,t-T)
,β(x,y,t) ,g(x,y,t-T) ,g(x,y,t) をそれぞれ
f(t) ,f(t-T) ,β(t) ,g(t-T) ,g(t)と略記す
る。なお、前記(3) 式において、重み関数αと変化量β
の積{β(t) ×α(β(t))}をその都度逐一計算する代
わりに、予めその乗算結果を格納した変換テーブルを用
意しておけば、処理をさらに高速化することができる。
次に、図6を参照して、従来例について説明する。図
中、1はテレビカメラ、2はローパスフィルタ、3はA
D変換器、4はシーケンスコントロール部、5はマルチ
プレクサ、6はサンプリング画像メモリ、7は背景画像
メモリ、8はマルチプレクサ、9は差分処理部、10は
マルチプレクサ、11は加算処理部、12は出力メモ
リ、13はマイクロプロセッサ、14はテーブル変換部
である。前記テレビカメラ1は検知対象とする路面に向
けて設置されている。勿論、このテレビカメラ1は固定
配置されており、同一地点を撮影して監視している。テ
ーブル変換部14には、(2) 式によって得られる変化量
βを入力アドレスとし、これに対応した帰還濃度値β×
αを出力データとする変換テーブルが予め備えられてい
る。次に、従来例の動作について説明する。 (1)処理が開始されると、テレビカメラ1で撮影され
た画像のビデオ信号に対し、ローパスフィルタ2により
雑音成分の除去を行うとともに、AD変換器3における
折り返し雑音の発生を防止するため、サンプリング定理
を満足するように高域成分の除去を行う。 (2)この初期状態において、シーケンスコントロール
部4は選択信号aを出力し、マルチプレクサ5を背景側
画像メモリ7側へ切り換える。 (3)ローパスフィルタ2の出力するビデオ信号に対
し、AD変換器3により1フレーム(1画面)分のAD
変換を行い、例えば図8(A)の撮影画像を背景画像メ
モリ7に書き込んで記憶する。この最初に記憶された図
8(A)の撮影画像が、初期背景画像となる。 (4)AD変換器3は、1フレーム分のAD変換を終了
すると同時に、シーケンスコントロール部4へAD変換
終了信号kを出力し、初期背景画像の取り込みが完了し
たことを知らせる。 (5)上記のようにして背景画像メモリ7に初期背景画
像を取り込んだ後、シーケンスコントロール部4はマル
チプレクサ5への選択信号aをOFFし、マルチプレク
サ5をサンプリング画像メモリ6側に切り換える。次い
で、AD変換器3にAD変換開始信号lを出力し、例え
ば図8(B)に示す次の撮影画像のAD変換を行わせ、
この図8(B)の撮影画像をマルチプレクサ5を通じて
サンプリング画像メモリ6に書き込んで記憶する。 (6)AD変換器3からAD変換終了信号kを受けたシ
ーケンスコントロール部4は、前記(2)式のβ(t) =
f(t) −g(t-T) なる演算を行うために、差分処理部9
に対して差分開始信号bを出力する。 (7)差分開始信号bを受けた差分処理部9は、背景画
像メモリ7内の背景画像と、サンプリング画像メモリ6
内の撮影画像から同一座標位置のディジタル濃度データ
を順次読み出し、両者の濃度差を求める。なお、この
時、マルチプレクサ8は差分処理部9側を選択している
ものとする。 (8)差分処理部9は、1フレーム分の差分処理が終了
した時点で、シーケンスコントロール部4に差分終了信
号cを出力し、背景画像と現時点の撮影画像との濃度差
を算出したことを知らせる。 (9)シーケンスコントロール部4は、この差分終了信
号cを受けると同時に、差分開始信号bをOFFして差
分処理を禁止する。さらに、マルチプレクサ10を通じ
て、その差分結果をテーブル変換部14へ送る。 (10)テーブル変換部14では、この入力してくる差分
結果をメモリのアドレスに展開し、そのアドレスに書き
込まれた帰還濃度値を読み出すことでデータの変換を行
う。すなわち、このテーブル変換部14は、前述したよ
うに、(2) 式で得られるβを入力アドレスとし、これに
対応する帰還濃度値β×αを出力データとする変換テー
ブルを備えており、この変換テーブルからテーブル引き
によって(3) 式の右辺中の{β(t) ×α(β(t))}なる
帰還濃度値を直接求める。 (11)シーケンスコントロール部4は選択信号jを出力
し、マルチプレクサ8を加算処理部11側へ切り換える
とともに、加算処理部11へ加算開始信号eを出力し、
加算処理部11において(3) 式の右辺のg(t-T) +{β
(t) ×α(β(t))}なる演算を行わせ、その演算結果を
背景画像メモリ7へ書き戻す処理を行う。この処理によ
り、(3) 式のg(t) ←g(t-T) +{β(t) ×α(β
(t))}の演算が実行されたことになり、新たな背景画像
が背景画像メモリ7に格納されたことになる。 (12)加算処理部11は、上記背景画像メモリ7内の背
景画像の書き換えを終了した時点で、シーケンスコント
ロール部4に加算処理終了信号fを出力する。 (13)シーケンスコントロール部4は、加算処理部11
から加算処理終了信号fを受けると、加算開始信号eと
マルチプレクサ8の選択信号jをOFFし、加算処理を
停止すると同時に、マルチプレクサ8の選択先を差分処
理部9へ戻す。 (14)さらに、シーケンスコントロール部4は選択信号
dを出力し、マルチプレクサ10を出力メモリ12側へ
切り換える。これと同時に、差分処理部9に対して差分
開始信号bを出力し、h(t) =f(t) −g(t) なる演算
を行い、図8(C)に示すように、撮影画像中から背景
成分を取り除いた車両のみの画像を抽出する。この演算
結果は、マルチプレクサ10を通じて出力メモリ12へ
送られて記憶される。 (15)差分処理部9は、1フレーム分の差分処理を終了
し、出力メモリ12にその結果を書き込んだ時点で、シ
ーケンスコントロール部4へ差分終了信号cを出力し、
差分演算の終了を知らせる。 (16)シーケンスコントロール部4は、前記差分終了信
号cにより、差分開始信号bをOFFして差分処理部9
の差分演算を停止するとともに、マルチプレクサ10の
選択信号dをOFFし、選択先の元のテーブル変換部1
4側へ戻す。さらに、シーケンスコントロール部4は、
マイクロプロセッサ13に対し、背景除去処理が終了し
て車両の判断処理が可能になったことを知らせる判断処
理信号gを出力する。 (17)マイクロプロセッサ13は、この判断処理信号g
を受けると、データバスhを通じて出力メモリ12から
図8(C)の車両抽出画像のデータを読み出し、後述す
る車両検知処理によって画像中に存在する車両を検知す
る。この車両検知処理が終了すると、マイクロプロセッ
サ13はシーケンスコントロール部4に検知処理終了信
号iを出力する。 (18)シーケンスコントロール部4は、検知処理終了信
号iを受けると、AD変換器3にAD変換開始信号lを
出力し、AD変換を再び開始して次の撮影画像をマルチ
プレクサ5を通じてサンプリング画像メモリ6に記憶す
る。 (19)以後、前記(6)から(18)の処理を繰り返し実
行する。 次に、前記(17)で述べたマイクロプロセッサ13にお
ける車両検知動作を図7を参照して説明する。前記(1
6)までの処理によって、出力メモリ12には、背景成
分を取り除かれた図8(C)に示すような車両のみから
なる画像が得られている。一方、マイクロプロセッサ1
3には、図8(D)中にハッチングで示すように、予め
撮影画像中に所定の大きさの車両検知領域DL ,DR
設定しておく。そして、この車両検知領域DL ,DR
対して図7のフローチャートに示す車両検知処理を行う
ことにより、目的とする車両を検知するものである。す
なわち、マイクロプロセッサ13は、シーケンスコント
ロール部4から判断処理信号gが送られてくると(図7
ステップ[1][2])、図9に示すように、前記車両
検知領域DL ,DR のそれぞれについて画像データの水
平方向の濃度加算を行う(ステップ[3])。車両検知
領域DL ,DR 内に車両が存在する場合、水平方向の濃
度加算結果は、図9(b)(c)に示すようになり、そ
れぞれの加算結果中に車両長に対応した長さの高濃度部
分が現れる。そこで、この高濃度部分をしきい値Lによ
って取り出した後、その長さを算出し(ステップ
[4])、この算出した高濃度部分の長さからそれぞれ
が車両であるか否かを識別する(ステップ[5])。ス
テップ[5]において、高濃度部分が車両であると判定
された場合には、ステップ[6]へ移行し、車両検知領
域DL ,DR 内に存在する車両の台数やその位置などの
必要な情報を収集した後(ステップ[6])、シーケン
スコントロール部4へ検知処理終了信号iを出力し(ス
テップ[7])、車両検知処理動作を終了する。なお、
前記ステップ[5]において、車両の存在位置と、画像
のサンプリング間隔からその時の車両の移動速度、すな
わち車速を容易に知ることもできる。
【発明が解決しようとする課題】前述したように、従来
の移動物体検知装置においては、物体を検知するための
データ、すなわち、出力メモリ12に記録されるデータ
は、従来例の動作(14)で説明したように、h(t) =f
(t) −g(t) なる演算結果が入力される。その結果、撮
影画像f(t) と背景画像g(t) との濃度差が少ない移動
物体の場合はh(t) が小さくなり、移動物体がない背景
部分よりの出力値との差が少なくなる。また、濃度差が
ある程度の大きさである場合でも出力値は背景成分が引
かれるためSN比を低下させ、移動物体の検知誤りを発
生させる要因となっていた。本発明は、撮影物体画像と
背景画像との濃度差が少ない場合においても高いSN比
を得るように改良した移動物体検知装置を提供すること
を目的とする。
【課題を解決するための手段】前述の課題を解決するた
めに本発明が採用した手段を説明する。背景画像と現時
点の撮影画像との減算を行うことにより撮影画像中から
目的とする移動体のみを抽出して検出する移動物体検知
装置において、前記背景画像と現時点の撮影画像との減
算処理時に、差分値が或る値以上の場合、差分値を現時
点撮影画像値に変更して出力する出力データ変更手段を
備える。
【作用】出力データ変更手段では、撮影画像f(t) と背
景画像g(t) との差分値h(t)が或る値Kより大か否か
を判別する。判別結果h(t) >Kならば、撮影画像f
(t) を、h(t) ≦Kならば、h(t) を選択して物体検知
用データとして出力する。すなわち、撮影画像f(t) と
背景画像g(t) との差分h(t) を求めることによって両
者の輝度値の差が算出できる。もし、撮影画像に移動物
体が無い場合は背景画像と同一となり、差分値h(t) は
輝度の変化に相当する値となる。撮影画像に移動物体が
含まれている場合は、物体部分に対応する画素に対する
差分値は物体部分以外の背景部分に対応する画素に対す
る差分値とは異なった値となる。また、前記した或る値
Kは、気象などによる背景部分の輝度変化値以上の値
で、かつ、背景部分の輝度に近い物体に対しても物体部
分であることを判別させるために出来るだけ小さな値に
セットされる。したがって、差分値h(t) とKを比較
し、h(t) がKより小となる画素に対しては背景部分で
あると判断して差分値h(t) を出力し、h(t)がKより
大となる画素に対しては物体部分であると判断して撮影
画像値のf(t) を出力させる。以上のように、撮影画像
と背景画像との差分値が或る値以上であれば撮影画像値
を、また差分値が或る値以下ならば差分値を選択して物
体検知用データとして出力するようにしたので、物体に
対して背景画像の輝度値分大きな出力が得られ、SN比
を低下させることなく物体検知を行なうことができる。
【実施例】本発明の一実施例を図1および図2を参照し
て説明する。図1は本発明の第1の実施例の構成図、図
2は同実施例の出力判定部の動作フローチャートであ
る。図1において、テレビカメラ1、ローパスフィルタ
2、AD変換器3、シーケンスコントロール部4、マル
チプレクサ5および8、サンプリング画像メモリ6、背
景画像メモリ7、差分処理部9、加算処理部11、出力
メモリ12、マイクロプロセッサ13およびテーブル変
換部14については図6で説明したとおりである。20
は本発明の出力データ変更手段であり、差分処理部9よ
りの差分値がK以上であればサンプリング画像メモリ6
よりのデータを、また差分値がK以下ならば差分値を出
力させるよう判定を行う出力判定部21と、出力判定部
21の判定結果にもとずいてデータ出力を切替えるマル
チプレクサ22とで構成される。つぎに、実施例の動作
を説明する。テレビカメラ1で撮影された画像をディジ
タルデータに変換し、背景画像メモリのデータを更新
し、更新したデータと撮影画像データとの差分を求める
までの動作は、従来例の動作(1)〜(13)で説明した
と同様の動作が行なわれる。つぎに (14)シーケンスコントロール部は出力判定部21に判
定開始信号dを出力し、出力判定部21は図2で示すフ
ローに従って判定処理を開始する。 処理S1 処理S1では差分処理部9より出力されたデ
ータ値h(t) =|f(t) −g(t) |が或る値Kより大か
否かの判定が行なわれる。すなわち、物体部分のデータ
であるか否かの判定を行なう。判定結果がNOの場合は
処理S4に、YESの場合は処理S2に移る。 処理S2 処理S1での判定結果がYES、すなわち、
物体部分のデータであると判定された場合、処理S2で
更にf(t) とh(t) との比較が行なわれ、YESの場合
は処理S3に、NOの場合は処理S4に移る。 処理S3 処理S3ではマルチプレクサ22に対してサ
ンプリング画像メモリ6よりのデータf(t) を出力メモ
リ12に出力するよう制御が行なわれ処理を完了する。 処理S4 処理S4では差分処理部9よりのデータh
(t) を出力してメモリ12に入力するようマルチプレク
サ22に制御が行なわれ処理を終了する。すなわち、処
理S1で物体部と判定されたデータに対しては、更に処
理S2でf(t) とh(t) を比較し、データ値の大なる値
のデータを出力してSN比を高くするようにしている。 以上の処理が出力判定部21で行なわれ、判定結果にも
とずいてマルチプレクサ22は動作し、画素ごとに選択
されたデータが出力メモリ12に送られて記憶される。
その後、 (15)差分処理部9は、1フレーム分の差分処理を終了
し、出力メモリ12にその結果を書き込んだ時点で、シ
ーケンスコントロール部4へ差分終了信号cを出力し、
差分演算の終了を知らせる。 (16)シーケンスコントロール部4は、前記差分終了信
号cにより、差分開始信号bをOFFして差分処理部9
の差分演算を停止する。さらに、シーケンスコントロー
ル部4は、マイクロプロセッサ13に対し、背景除去処
理が終了して車両の判断処理が可能になったことを知ら
せる判断処理信号gを出力する。 (17)マイクロプロセッサ13は、この判断処理信号g
を受けると、データバスhを通じて出力メモリ12から
図8(C)の車両抽出画像のデータを読み出し、図7で
説明した車両検知処理によって画像中に存在する車両を
検知する。この車両検知処理が終了すると、マイクロプ
ロセッサ13はシーケンスコントロール部4に検知処理
終了信号iを出力する。 (18)シーケンスコントロール部4は、検知処理終了信
号iを受けると、AD変換器3にAD変換開始信号lを
出力し、AD変換を再び開始して次の撮影画像をマルチ
プレクサ5を通じてサンプリング画像メモリ6に記憶す
る。 (19)以後、前記(6)から(18)の処理を繰り返し実
行する。 つぎに図3〜図5を参照して第2の実施例について説明
する。図3は第2の実施例の構成図、図4は第2の実施
例の出力判定部の動作フローチャート、図5は第2の実
施例の原理説明図である。まず図5を参照して第2の実
施例の原理を説明する。第1の実施例においては、図5
(A)に示すように、背景画像をg(t) ,撮影画像をf
(t) およびh(t)=|g(t) −f(t) |とするとき、 h(t) >Kで、かつf(t) >h(t) ……(5) のときはf(t) を出力し、 h(t) <K、または、h(t) >Kで、かつf(t) <h(t) ……(6) のときはh(t) を出力するようにしてSN比を高くする
ようにしていた。しかし、図5(B)および(C)に示
されるように、背景画像値g(t) が小さくなり、撮影画
像値f(t) も背景画像値g(t) に近い値になると、例え
(5) 式の関係が満足されてf(t) が出力されたとしても
f(t) の値そのものは小さく高いSN比を得ることが出
来なくなる。そこで、撮影画像値が物体部分であるか否
かを判定した後、すなわち、 h(t) >K ……(7) ならば、f(t) を出力し、そのf(t) に対して m(t) =f(t) ・γ(f(t) ) ……(8) なる変換値m(t) を出力させるようにする。γ(f(t)
)はf(t) を変数とする函数であり、1.0より大な
る値をとる。図5(D)は、上述した変換値m(t) とf
(t) との対応を示した一例である。例えばAD変換器3
の輝度分解能を8ビットとすればf(t) は0より255
の値を取る。輝度分解能を8ビットとした場合、一般に
アスファルト道路面の輝度は32〜72なる値をとる。
そこでアスファルト道路面の基準値LをL=64とし、
f(t) がLより大の場合はγ(f(t) )=1.0とし、
f(t) がLより小さい場合はγ(f(t) )を大にしてm
(t) を大にする。このようにすることにより、背景画像
値g(t)が小さい場合でもSN比の高いデータを得るこ
とができる。つぎに第2の実施例の構成を図3を参照し
て説明する。図3において、重みテーブル変換部23以
外は全て図1で説明したとおりである。重みテーブル変
換部23は、前述の図5(D)で説明したように、入力
値f(t) に対応したm(t) を出力する。具体例として
は、重みテーブル変換部23をメモリで構成させ、入力
値f(t) に対応するアドレスm(t) =f(t) γ(f(t)
)なるデータ値を格納させ、f(t) に対応するアドレ
スのデータを読み出して出力値として出力させる。ま
た、(8) 式のγ(f(t) )に対する近似式を用意し、プ
ロセッサで算出させるようにしてもよい。つぎに実施例
の動作を説明する。第2の実施例の動作は、第1の実施
例の動作で説明した動作(14)以外は同じであるので、
説明を省略する。第2の実施例における動作(14)を図
4を参照して説明する。 (14)シーケンスコントロール部は出力判定部21に判
定開始信号dを出力し、出力判定部21は図4で示すフ
ローに従って判定処理を開始する。 処理S1 処理S1では差分処理部9より出力されたデ
ータ値h(t) =|f(t) −g(t) |が或る値Kより大か
否かの判定が行なわれる。すなわち、物体部分のデータ
であるか否かの判定を行なう。判定結果がNOの場合は
処理S3に、YESの場合は処理S2に移る。 処理S2 処理S1での判定結果がYES、すなわち、
物体部分のデータであると判定された場合、処理S2で
はマルチプレクサ22に対して重みテーブル変換部23
よりのデータm(t) を出力するように制御が行なわれ処
理を完了する。 処理S3 処理S1での判定結果がNO、すなわち、物
体部分のデータでないと判定された場合、処理S3では
マルチプレクサ22に対して差分処理部9よりの差分値
h(t) を出力するよう制御が行なわれると処理を完了す
る。 すなわち、処理S1で物体部分と判定されたデータに対
しては、重みテーブル変換部でγ(f(t) )が乗ぜられ
た値が出力するため、撮影画像値f(t) が小さくても大
きな変換値m(t) を出力させるようにしたので高いSN
比を得ることができる。以上、本発明の一実施例につい
て説明したが、本発明はこの実施例に限定されるもので
はなく、その発明の主旨に従った各種変形が可能であ
る。
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば次
の諸効果が得られる。 撮影画像と背景画像との差分値が或る値以上であれ
ば撮影画像値を、また差分値が或る値以下ならば差分値
を選択して物体検知用データとして出力するようにした
ので、差分値が小さな物体に対してもSN比を低下させ
ることなく物体検知を行なうことができる。 また、差分値が或る値以上であっても、出力させよ
うとした撮影画像値が、差分値より低い場合は差分値を
出力するようにしているため、更にSN比を高くするこ
とができ、物体の検知を確実に行なわせることができ
る。処理内容が加減算のみで達成できるためハードウェ
ア化も容易でありビデオフレームレートに追従した高速
処理が十分に可能となる。 また、差分値が或る値以上の時、撮影画像値に重み
付けした値を出力するようにしたので、撮影画像値が小
さくても大きな値に変換出力されるため、SN比を高く
することができ、物体の検知を確実に行なわせることが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例の構成図である。
【図2】第1の実施例の出力判定部の動作フローチャー
トである。
【図3】第2の実施例の構成図である。
【図4】第2の実施例の出力判定部の動作フローチャー
トである。
【図5】第2の実施例の原理説明図である。
【図6】従来例の構成図である。
【図7】車両検知処理のフローチャートである。
【図8】車両検知の説明図である。
【図9】車両検知処理の説明図である。
【符号の説明】
1 テレビカメラ 2 ローパスフィルタ 3 AD変換器 4 シーケンスコントロール部 5,8,10,22 マルチプレクサ 6 サンプリング画像メモリ 7 背景画像メモリ 9 差分処理部 11 加算処理部 12 出力メモリ 13 マイクロプロセッサ 14 テーブル変換部 20 出力データ変更手段 21 出力判定部 22 重みテーブル変換部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 古田 博也 愛知県海部郡美和町大字篠田字面徳29− 1 名古屋電機工業株式会社 美和工場 内 (56)参考文献 特開 平2−274174(JP,A) 特開 昭64−65486(JP,A) 特開 昭62−296687(JP,A) 実開 平3−44799(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G08G 1/00 - 1/16 G06T 7/20 H04N 7/18

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 背景画像と現時点の撮影画像との減算を
    行うことにより撮影画像中から目的とする移動体のみを
    抽出して検出する移動物体検知装置において、 前記背景画像と現時点の撮影画像との減算処理時に、差
    分値が或る値以上の場合、差分値を現時点撮影画像値に
    変更して出力する出力データ変更手段を備えたことを特
    徴とする移動物体検知装置。
  2. 【請求項2】 前記或る値を、気象などによる前記背景
    部分の輝度変化値以上の値で、かつ、背景部分の輝度に
    近い物体に対しても物体部分であると判別できる値であ
    ることを特徴とする請求項1記載の移動物体検知装置。
  3. 【請求項3】 前記出力データ変更手段が、背景画像と
    現時点の撮影画像との差分値が或る値以上の場合でも、
    現時点撮影画像値が前記或る値より以下ならば、前記差
    分値を出力するようにしたことを特徴とする請求項1
    たは2記載の移動物体検知装置。
  4. 【請求項4】 前記出力データ変更手段が、背景画像と
    現時点の撮影画像との差分値が或る値以上の場合、現時
    点撮影画像値に応じた重み定数を現時点撮影画像値にか
    け出力するようにしたことを特徴とする請求項1または
    項記載の移動物体検知装置。
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