JP3093225U - 紙製皿 - Google Patents
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 特にモールドにセットした紙製のプレート体
を打ち抜いて立体状の外環プレート及び底板を形成し、
所定個所を貼り合わせることにより碗状或いは平皿状に
構成される紙製皿を提供する。 【解決手段】 紙素材から成る皿であって、紙シートを
打ち抜くことにより形成される、中央に開口を有し、該
開口から外側へ拡開するように傾斜縁(12)及び外折
縁(13)が設けられる外環プレート(10)と、外環
プレート(10)における開口を封止するように貼り合
わされる底板(20)とを備え、外環プレート(10)
における傾斜縁(12)及び外折縁(13)の適当個所
に互いに貼り合わされる切欠部(14)が設けられ、そ
れらの切欠部(14)が貼り合わされることにより、立
体外環プレートが形成され、更に、外環プレート(1
0)と底板(20)との接合は、傾斜縁(12)の底面
と底板(20)の上面周縁とを貼り合わせることにより
達成される。
を打ち抜いて立体状の外環プレート及び底板を形成し、
所定個所を貼り合わせることにより碗状或いは平皿状に
構成される紙製皿を提供する。 【解決手段】 紙素材から成る皿であって、紙シートを
打ち抜くことにより形成される、中央に開口を有し、該
開口から外側へ拡開するように傾斜縁(12)及び外折
縁(13)が設けられる外環プレート(10)と、外環
プレート(10)における開口を封止するように貼り合
わされる底板(20)とを備え、外環プレート(10)
における傾斜縁(12)及び外折縁(13)の適当個所
に互いに貼り合わされる切欠部(14)が設けられ、そ
れらの切欠部(14)が貼り合わされることにより、立
体外環プレートが形成され、更に、外環プレート(1
0)と底板(20)との接合は、傾斜縁(12)の底面
と底板(20)の上面周縁とを貼り合わせることにより
達成される。
Description
【0001】
本考案は、特にモールドにセットした紙製のプレート体を打ち抜いて立体形状の
外環プレート及び底板を形成し、所定個所を貼り合わせることにより碗状或いは
平皿状に構成する紙製皿に関するものである。
【0002】
現在、皿や椀などの食器類には、使い捨てタイプのものが頻繁に使用されており
、その主な材質としてはプラスチックや紙などが挙げられる。そのうち、プラス
チックを材料としたものは、成形が容易に行えると共に、強度に優れるという長
所を有する一方、現在のリサイクル関連技術やハード面の設備、コストなど面か
ら考えると、自然分解ができないと共に、焼却が非常に難しく、更に、焼却時に
は有害物質が発生するという欠点を有していた。このため、多くの国ではこのよ
うなプラスチック材質による食器類の使用を禁止し、或いは使用を禁止する方向
で検討が進められている。このような事情から、紙製食器類の更なる開発が急務
となっている。
【0003】
一方、現在一般に使用されている紙製皿は、周縁が皺状に形成されるものが殆ど
であるが、その皺を形成するためにはプレス加工を長時間行なう必要があるため
に加工に時間がかかると共に、皺部同士を貼り合わせて接合することから強度に
欠け、重い物を載せると剥がれる恐れがある。また、皿の形状を角型に形成した
場合には、サイズに制限があるとともに強度を確保することが難しいことから使
い勝手が悪いばかりでなく、角部を他の加工処理によって形成する必要があるの
で製造コストの増大をもたらしていた。
【0004】
本考案は、上記課題を解決するためになされたものであり、紙素材から成る皿で
あって、紙シートを打ち抜くことにより形成される、中央に開口(11)を有し
、該開口(11)から外側へ拡開するように傾斜縁(12)及び外折縁(13)
が設けられる外環プレート(10)と、該外環プレート(10)における開口(
11)を封止するように貼り合わされる底板(20)とを備え、外環プレート(
10)における傾斜縁(12)及び外折縁(13)の適当個所に互いに貼り合わ
される切欠部(14)が設けられ、それらの切欠部(14)が貼り合わされるこ
とにより、立体外環プレート(10′)が形成され、更に、外環プレート(10
)と底板(20)との接合は、傾斜縁(12)の底面と底板(20)の上面周縁
とを貼り合わせることにより達成されることを特徴とする紙製皿(A)、を提供
するものである。
【0005】
すなわち、紙シートを打ち抜いて中央に形成される開口(11)から外側へ拡開
するよう傾斜縁(12)及び外折縁(13)を設けた外環プレート(10)と、
外環プレート(10)の開口(11)を封止するように貼り合わされる底板(2
0)とを備え、外環プレート(10)の傾斜縁(12)及び外折縁(13)の適
当個所に設けられる切欠部(14)の両側を貼り合わせて立体外環プレート(1
0′)とし、立体外環プレート(10′)の傾斜縁(12)の底面と底板(20
)の上面周縁とを貼り合わせて接合することによって、紙製皿(A)の厚みをよ
り薄くしながら全体の強度を高めることができると共に、加工が容易に行えるよ
うになって、結果的に製造コストを削減することができるようになる。
【0006】
更に、本考案によれば、紙シートを打ち抜くことにより、所定形状を有する主要
部材をただ一度の成形処理で得ることができるので、貼り合わせ作業をスムーズ
に行なうことができ、製品の製造時間を短縮することができるようになる。
【0007】
以下、図面を参照して本考案の好適な実施の形態を詳細に説明する。
【0008】
(実施例1)
図1から図4には、本考案に係る紙製皿の第一実施例を示している。図1から図
4に示すように、紙製皿(A)は紙素材から成っており、外環プレート(10)
と底板(20)とを有する。外環プレート(10)は、開口(11)と、傾斜縁
(12)と、外折縁(13)とを備える。開口(11)は、紙シートを打ち抜く
ことによって外環プレート(10)の中央に形成される。傾斜縁(12)は、開
口(11)から外側へ拡開するように形成されており、外折縁(13)は、傾斜
縁(12)の周縁に沿って形成されている。さらに、傾斜縁(12)及び外折縁
(13)の適当個所には、切欠部(14)が設けられる。そして、この切欠部(
14)が貼り合わされることによって、立体外環プレート(10′)が形成され
る。
【0009】
底板(20)は、上記のように形成される立体外環プレート(10′)の開口
(11)を封止するように貼り合わされて、紙製皿(A)の底部を形成するもの
である。立体外環プレート(10)と底板(20)とは、傾斜縁(12)の底面
と底板(20)の上面周縁とを貼り合わせることによって接合される。
【0010】
(実施例2)
図5から図8には、本考案に係る紙製皿の第二実施例を示している。第二実施例
は第一実施例とほぼ同一であるが、外環プレート(10)における傾斜縁(12
)の内周縁に平坦状の接合縁(15)が設けられ、その接合縁(15)に、外環
プレート(10)における切欠部(14)の両側を互いに貼り合わせて立体外環
プレート(10′)が形成された後に、底板(20)の周縁が貼り合わされる点
において相違している。
【0011】
(実施例3)
図9から図12には、本考案に係る紙製皿の第三実施例を示している。第3実施
例もまた、基本的には第一実施例とほぼ同一の構成を採るが、底板(20)の外
周縁近傍に内環溝(22)が形成され、その内環溝(22)の外側縁が立体外環
プレート(10′)における傾斜縁(12)の底面と貼り合わされることによっ
て底板(20)に断熱効果を有する凸縁が形成される点において相違している。
これによって、底板(20)と傾斜縁(12)とが接合されると共に、底板(2
0)の周縁近傍に内環溝(22)が形成され、複数の部材が重なり合って多重に
構成されるので、紙製皿(A)の底部における支持効果をより向上させることが
できる。
【0012】
(実施例4)
図13には、本考案に係る紙製皿の第四実施例を示している。第四実施例は、第
三実施例と第二実施例とを組合わせた構成であり、底板(20)における内環溝
(22)が立体外環プレート(10′)における接合縁(15)の底面に貼り合
わされると共に、内環溝(22)の外側における傾斜接合縁(21)が立体外環
プレート(10′)の傾斜縁(12)の底面に貼り合わされて形成されている。
これにより、立体外環プレート(10′)と底板(20)とが強固に接合される
とともに、紙製皿(A)の断熱効果も向上させることができる。
【0013】
(実施例5)
図14及び図15には、本考案に係る紙製皿の第五実施例を示している。第五実
施例は、第四実施例とほぼ同一の構成を採るが、立体外環プレート(10′)の
最も外側である外折縁(13)の底面にリング状部材(17)が貼り合わされる
点において第四実施例と相違している。これによって、紙製皿(A)全体の強度
をより一層向上させることができる。
【0014】
尚、上述の第一実施例から第五実施例に示す紙製皿は、単に本考案の一部の形態
であり、本明細書に開示した技術的範囲内であれば如何なる形態(例えば、異な
る深さを有する碗や平皿など)であってもよく、また、容易に想到し得る範囲内
であれば、当然本考案の技術的範囲に属することは言うまでもない。
【0015】
本考案は上記の構成を有することによって、次に示すような効果を奏する。
1. 本考案に係る紙製皿は、略すり鉢状を成す立体外環プレートと底板とを
貼り合わせることにより、所定の深さを有し、強度に優れた紙製皿を提供するこ
とができる。
2. 本考案に係る立体外環プレートと底板とを貼り合わせて成る紙製皿は、
一枚の紙素材からなるプレート体をプレスで打ち抜く工程を介して、外環プレー
トの両側を貼り合わさせて立体外環プレートを構成した後、その立体外環プレー
トの底部に底板を貼り合わせて、皿全体を略すり鉢状に構成することができるの
で、強度をより一層高めることができる。また、本考案によれば、紙の厚さを従
来と比較して30%〜40%減少させたとしても、所要の強度を確保できるので
、資源の有効利用につながると共に、製造コストを低減することもできる。
3. 本考案に係る紙製皿は、一枚の紙素材からなるプレート体をプレスで打
ち抜くことによって部材の輪郭や形状を形成すると共に、モールドによりプレー
ト体を貼り合わせることにより製造するので、製造工程が極めて簡単になり製品
の製造時間を短縮することができる。
4. 本考案に係る紙製皿は、有害物質を発生することなく容易に焼却処理が
可能であるとともに、自然分解が可能であることから環境保全に有効である。
【図1】 本考案に係る紙製皿の第一実施例を示す斜
視図である。
視図である。
【図2】 本考案に係る紙製皿の第一実施例を示す平
面図である。
面図である。
【図3】 本考案に係る紙製皿の第一実施例を示す分
解斜視図である。
解斜視図である。
【図4】 本考案に係る紙製皿の第一実施例を示す側
面断面図である。
面断面図である。
【図5】 本考案に係る紙製皿の第二実施例を示す斜
視図である。
視図である。
【図6】 本考案に係る紙製皿の第二実施例を示す平
面図である。
面図である。
【図7】 本考案に係る紙製皿の第二実施例を示す分
解斜視図である。
解斜視図である。
【図8】 本考案に係る紙製皿の第二実施例を示す側
面断面図である。
面断面図である。
【図9】 本考案に係る紙製皿の第三実施例を示す斜
視図である。
視図である。
【図10】 本考案に係る紙製皿の第三実施例を示す平
面図である。
面図である。
【図11】 本考案に係る紙製皿の第三実施例を示す分
解斜視図である。
解斜視図である。
【図12】 本考案に係る紙製皿の第三実施例を示す側
面断面図である。
面断面図である。
【図13】 本考案に係る紙製皿の第四実施例を示す側
面断面図である。
面断面図である。
【図14】 本考案に係る紙製皿の第五実施例を示す分
解斜視図である。
解斜視図である。
【図15】 本考案に係る紙製皿の第五実施例を示す側
面断面図である。
面断面図である。
A 紙製皿
10 外環プレート
10′ 立体外環プレート
11 開口
12 傾斜縁
13 外折縁
14 切欠部
15 接合縁
16 余料
17 リング状部材
20 底板
21 傾斜接合縁
22 内環溝
Claims (3)
- 【請求項1】 紙素材から成る皿であって、紙シートを
打ち抜くことにより形成される、中央に開口(11)を
有し、該開口(11)から外側へ拡開するように傾斜縁
(12)及び外折縁(13)が設けられる外環プレート
(10)と、該外環プレート(10)における開口(1
1)を封止するように貼り合わされる底板(20)とを
備え、外環プレート(10)における傾斜縁(12)及
び外折縁(13)の適当個所に互いに貼り合わされる切
欠部(14)が設けられ、それらの切欠部(14)が貼
り合わされることにより、立体外環プレート(10′)
が形成され、更に、外環プレート(10)と底板(2
0)との接合は、傾斜縁(12)の底面と底板(20)
の上面周縁とを貼り合わせることにより達成されること
を特徴とする紙製皿(A)。 - 【請求項2】 外環プレート(10)における傾斜縁
(12)の内周縁に平坦状の接合縁(15)が設けら
れ、その接合縁(15)は、外環プレート(10)にお
ける切欠部(14)を互いに貼り合わせた後、底板(2
0)の上面周縁と貼り合わされると共に、底板(20)
の外周縁近傍に内環溝(22)が形成され、その内環溝
(22)の外側縁が立体外環プレート(10′)におけ
る傾斜縁(12)の底面と貼り合わされた後、内環溝
(22)により断熱効果を有する凸縁が形成されること
を特徴とする請求項1に記載の紙製皿(A)。 - 【請求項3】 底板(20)は立体外環プレート(1
0′)における傾斜縁(12)の上面に貼り合わされる
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の紙製皿
(A)。
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
TW091203951 | 2002-03-27 | ||
TW091203951U TWM240929U (en) | 2002-03-27 | 2002-03-27 | Structure of paper-made disk-type dish |
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---|---|
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---|---|---|---|
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- 2002-03-27 TW TW091203951U patent/TWM240929U/zh unknown
- 2002-08-08 US US10/214,995 patent/US20030183681A1/en not_active Abandoned
- 2002-10-04 JP JP2002006306U patent/JP3093225U/ja not_active Expired - Lifetime
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---|---|
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TWM240929U (en) | 2004-08-21 |
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