JP2000205581A - レンジ機器台カバ― - Google Patents

レンジ機器台カバ―

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JP2000205581A
JP2000205581A JP11011162A JP1116299A JP2000205581A JP 2000205581 A JP2000205581 A JP 2000205581A JP 11011162 A JP11011162 A JP 11011162A JP 1116299 A JP1116299 A JP 1116299A JP 2000205581 A JP2000205581 A JP 2000205581A
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JP
Japan
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cover
range
equipment stand
aluminum foil
range equipment
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JP11011162A
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English (en)
Inventor
Mitsutoshi Tsuriba
光俊 釣場
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Lp Giken Kogyo Kk
Original Assignee
Lp Giken Kogyo Kk
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 しわにならずに美観を保つことができ、汚れ
た場合の拭き取りが容易となると共に、取扱いやすくし
かも低廉で、かつ鍔部の外方端縁の持ち上がりを防止す
ることができるレンジ機器台カバーを提供する。 【解決手段】 略矩形状の底面部21と、底面部21の
各辺の外方に連設された4つの側面部22と、これら側
面部22のそれぞれの外方に、相互に分離して形成され
た鍔部23と、鍔部23の外方端縁に連設され、鍔部2
3の外方端縁に略沿って延在する上方に凸状となる略半
円筒形状に曲げ成形された成形部27と、を有すること
を特徴とするレンジ機器台の上に敷設されるレンジ機器
台カバーである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えばシステムキ
ッチン用のレンジ機器台上の汚れを防止するためのカバ
ーに関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、例えばシステムキッチン用の
ガスレンジ機器台上の油や吹きこぼれなどによる汚れを
防止するため、ガスレンジの機器台上を覆うカバーとし
てアルミニウム箔を押圧成形すると共に、ガスレンジの
火口位置に対応する部分を抜き取りにより開口した形状
のものが使用されている。
【0003】このカバーには、ガスレンジの複数の各火
口位置に応じて別々に取り付ける個別タイプのものと、
ガスレンジの各火口位置に対応する部分のみを抜き取っ
て押圧成形した1枚タイプのものとがある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、これらのカ
バーのうち個別タイプのものは、形状的に小さく持ち運
びに便利であるが、いわゆるシステムキッチンのガスレ
ンジのように機器台上に火口が3ないし4個備わってい
るものの場合には、各火口位置ごとにセットするのが煩
わしく、また、それぞれのカバー同士の間から煮汁など
が漏れたりする虞れもあり、ガスレンジの機器台上の全
面を覆う1枚タイプのカバーの方が好ましいと言える。
ところが、アルミニウム箔を押圧成形した1枚タイプの
ものにあっては、形状を保持するために比較的厚いアル
ミニウム箔を使用しているので、製品コストが高いだけ
でなく使用後の廃棄量が多くなり、また、形状が大きい
ために廃棄すること自体が面倒であるという欠点があ
る。さらに、アルミニウム箔のみからなるので、しわの
発生により美観を損ない易く、汚れた場合の拭き取りも
しづらい。
【0005】これに対し、近年、難燃紙とアルミニウム
箔とが積層された複合シートからなるカバーが利用され
てきている。このような複合シートからなるカバーによ
れば、アルミニウム箔の押圧成形品のように表面にしわ
が発生し易いということもなく外観上美麗となる。ま
た、複合シートを利用したシステムキッチン用の1枚タ
イプのものでは、アルミニウム箔を押圧成形したものに
比べてきわめて軽量である。
【0006】ここで、複合シート等を利用してカバーを
作る場合にあっては、略矩形状の底面部の各辺の外方に
連設された側面部や、さらに外方の組み立てたときに水
平面をなす鍔部を形成するために、周縁を立ち上がらせ
て変形させることが必要である。
【0007】しかしながら、アルミニウム箔を押圧成形
するように自由な成形を行うことができないので、周縁
の4つの角部に切り込み等を入れた上で、側面部や鍔部
を形成しなければならない。特に、最外方の鍔部は、相
互に分離した自由な状態となる。
【0008】このため、実際にカバーをレンジ機器台の
上に敷設して、例えば、その上から五徳を載置したよう
な場合には、その自重による押圧力により、鍔部の外方
端縁が自然と持ち上がってしまうという欠点があった。
このため、見栄えが悪くなるばかりか、持ち上がった部
分に物がはさまったり、汚れが発生したりするという問
題がある。
【0009】本発明は、このような従来技術の問題点に
鑑みてなされたものであり、本発明の目的は、しわにな
らずに美観を保つことができ、汚れた場合の拭き取りが
容易となると共に、取扱いやすくしかも低廉で、かつ鍔
部の外方端縁の持ち上がりを防止することができるレン
ジ機器台カバーを提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の目的は、下記す
る手段により達成される。
【0011】(1) 略矩形状の底面部と、前記底面部
の各辺の外方に連設された4つの側面部と、前記側面部
の外方に形成された鍔部と、前記鍔部の外方端縁に連設
され、当該鍔部の外方端縁に略沿って延在する曲げ成形
された成形部と、を有することを特徴とするレンジ機器
台の上に敷設されるレンジ機器台カバー。
【0012】(2) 前記鍔部は、前記4つの側面部の
それぞれの外方に、相互に分離して形成されていること
を特徴とする上記(1)に記載のレンジ機器台カバー。
【0013】(3) 前記成形部は、上方に凸状となる
略半円筒形状に成形されることを特徴とする上記(2)
に記載のレンジ機器台カバー。
【0014】(4) 前記成形部の幅寸法は、2〜6m
mに設定されていることを特徴とする上記(2)に記載
のレンジ機器台カバー。
【0015】(5) 難燃紙とアルミニウム箔とを積層
したものから作られることを特徴とする上記(2)に記
載のレンジ機器台カバー。
【0016】(6) アルミニウム箔の少なくとも一方
の表面に非粘着性を有する合成樹脂よりなる表層を形成
した保護シートを、複数枚相互に密着させて剥離可能に
積層したものから作られることを特徴とする上記(2)
に記載のレンジ機器台カバー。
【0017】(7) 難燃紙(11)にアルミニウム粉をコ
ーティングしたものから作られることを特徴とする上記
(2)に記載のレンジ機器台カバー。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を説明する。
【0019】図1は、本発明の一実施形態に係るシステ
ムキッチン用のガスレンジ機器台カバーの平面図、図2
は、同カバーの拡大断面図、図3は、同カバーの使用状
態を説明するための斜視図、図4は、図3のIV−IV線に
沿う部分断面図である。
【0020】図1に示すシステムキッチン用のガスレン
ジ機器台カバー10は、ガスレンジ1(図3参照)のレ
ンジ機器台の上に敷設されるカバーであって、図2に示
すように、難燃紙11の両面にアルミニウム箔12(約
7〜30μm)を接着剤層13を介して積層し接合させ
たシートから構成される。なお、難燃紙11の片面にの
みアルミニウム箔12を接着剤層13を介して接合させ
たシートから構成することも可能である。また、本明細
書中においては、アルミニウム箔にはアルミニウム合金
箔が含まれ、難燃紙には不燃紙が含まれる概念として使
用する。
【0021】このレンジ機器台カバー10は、図1に示
したように、ガスレンジ機器台の上面全体をほぼ覆う形
状となっており、略矩形状の底面部21、底面部21の
各辺に谷折れの折曲線T1 を介して連設される4つの側
面部22、それぞれの側面部22に山折れの折曲線T2
を介して外方に連設される鍔部23、および各側面部2
2の間に位置し側面部22折曲線T3 を介して連設され
るコーナー部24を有して構成されている。そして、レ
ンジ機器台カバー10の4つの角部近傍には、それぞれ
切れ込み25が形成されている。なお、カバー10の形
状や大きさは適宜変更することが可能であり、例えば、
カバー10の上に五徳を載置する段差を形成するための
折曲線を追加的に形成することができる。
【0022】底面部21は、ガスレンジ1の機器台上面
に形成される凹部2(図3参照)にはまり込むような大
きさにほぼ設定されており、ガスレンジ1の火口3(図
3参照)位置に対応する部分を抜き取って開口部26が
設けられる。本実施形態ではガスの火口が3個のシステ
ムキッチン用のものを示したが、例えば火口が4個の場
合などその他仕様に応じて製作することが可能である。
なお、開口部26の内縁に沿って円周方向等間隔に複数
の放射状の切れ目を入れ、開口部26の内縁に沿って複
数の舌片状のフラップを形成するようにしてもよい。
【0023】コーナー部24は、側面部22に谷折れの
折曲線T3 を介して連設される三角形状を呈するコーナ
ー合わせ調整部である。切れ込み25は側面部22より
内方に切り込まないように形成されているので、油や煮
汁などが漏れ出ることのないよう配慮されている。
【0024】本実施形態では特に、4つの側面部22の
それぞれの外方に相互に分離して形成されている鍔部2
3の外方端縁に、当該鍔部23の外方端縁に略沿って延
在する曲げ成形された成形部27が連設されている。こ
の成形部27の存在により、鍔部23の剛性が向上し、
外力で容易に変形することが防止される。なお、成形部
27は、図示のようにすべての鍔部23について連続的
に形成するのが好ましいが、特に必要な一部の鍔部23
にのみ形成してもよく、また、鍔部23の外方端縁の全
長に沿ってではなくその一部について形成することも可
能である。
【0025】この成形部27は、図4に示すように、上
方に凸状となる略半円筒形状(断面逆U字形状)に成形
される。このようにすれば、容易に成形できて剛性の向
上が図れるばかりでなく、鍔部23の裏面側に突出する
ことがないので安定して機器台に設置することができ、
また成形部27内に異物が入り込んで溜まることもな
い。但し、必ずしも断面が略半円筒形状である必要はな
く、例えば、逆V字形状やコ字形状等に形成することも
できる。また、図1および図3では、成形部27を各鍔
部23の外方端縁に略沿って1列ずつ形成しているが、
成形部27を複数列ずつ形成することも可能である。
【0026】また、成形部27の幅寸法Wは、好ましく
は2〜6mm、より好ましくは約4mmに設定される。
幅寸法Wが2mmより小さいと、鍔部23の剛性の向上
があまり期待できず、また成形も困難になるからであ
り、一方、6mmより大きいと使用上煩わしく見栄えも
悪くなり、また、鍔部23の平面領域が縮小されてしま
うからである。
【0027】ここで、機器台カバー10は、高価な金型
を使用して製作されるアルミニウム箔の押圧成形品とは
異なり、難燃紙とアルミニウム箔とが積層されたシート
を利用して、打ち抜きと押圧による折曲線の形成のみで
製作できるので、製品コストの低減が図られる。また、
この際、難燃紙とアルミニウム箔とが積層されたシート
を複数枚、例えば5枚程度重ねて同時に加工するのが作
業効率の観点から好ましい。
【0028】レンジ機器台カバー10を使用状態にする
にあたっては、山折れと谷折れとに留意しながら図1に
示した折曲線に沿って折り曲げる。コーナー部24に関
する折り曲げを行う場合には、図3に示したように、コ
ーナー部24の中央付近が内側に迫り出して折り曲がる
ような形で、折曲線T3 にしたがって折り曲げる。但
し、コーナー部24近傍において、カバー10とガスレ
ンジ1の凹部2との間に所定の空間を生じるようにすれ
ば、コーナー部24の中央付近が外側に迫り出すような
形で折り曲げるようにしてもよい。そして、鍔部23
は、ほぼ水平になるように折り曲げられる。
【0029】このように組み立てられたレンジ機器台カ
バー10を使用する場合にあっては、図3に示したよう
に、レンジ機器台カバー10を、その開口部26の位置
をガスレンジ1の火口3に合わせつつ、ガスレンジ1の
機器台上面に形成される凹部2にはまり込むようにして
載置するだけでよいので、手間がかからず簡単にセット
することができる。この後、図示しない五徳を機器台カ
バー10の上から載置すればガスレンジの使用準備が整
う。
【0030】なお、レンジ機器台カバー10の折り曲げ
の順序は、必ずしも上記の通りでなくてもよく、適宜変
更することが可能である。また、ガスレンジ1の機器台
上に実際にカバー10を載置し、そのガスレンジ1の機
器台の上面形状に沿わせて適宜折り曲げて組み立てるよ
うにしてもよい。さらに、上記実施形態では、折曲線T
1 〜T3 を押し型により形成するようにしたが、必ずし
も折曲線T1 〜T3 のすべてを形成する必要はなく、そ
の一部または全部を省略することもできる。
【0031】このように、本実施形態によるガスレンジ
1の機器台上に敷設されるカバー10によれば、鍔部2
3の外方端縁に、鍔部23の外方端縁に略沿って延在す
る曲げ成形された成形部27を連設するようにしたの
で、鍔部23の剛性が向上し、外力で容易に変形するこ
とを防止することができる。これにより、カバーの上に
五徳を載置しても、その自重によって鍔部の外方端縁が
自然と持ち上がってしまうというようなことがなくな
る。したがって見栄えも悪くならず、持ち上がった部分
に物がはさまったり汚れが発生したりするという事態を
回避することができる。
【0032】しかも、使用中においてアルミニウム箔の
光沢により美麗を損なわず、しわが発生したりすること
もないので煮汁などがこぼれても一拭きで簡単に除去す
ることもでき、衛生上の点からも好ましい。
【0033】さらに、従来のように比較的厚いアルミニ
ウム箔を押圧成形したものとは異なり、難燃紙とアルミ
ニウム箔とが積層されたシートを利用しているので、使
用後は折り畳んで容易に廃棄できて、取扱いがきわめて
簡単となり、また、廃棄物の減量化も図ることができ
る。
【0034】図5は、他の実施形態に係るシステムキッ
チン用のガスレンジ機器台カバー10aの拡大断面図で
ある。
【0035】この実施形態では、図5(A)に示すよう
に、アルミニウム箔12の少なくとも一方の表面に非粘
着性を有する合成樹脂よりなる表層14を形成した保護
シートS1〜S3を、複数枚相互に密着させて剥離可能
に積層したものから作られる点で、前述した実施形態と
相違している。但し、成形部27をはじめ他の点は同様
であるので、その説明を省略する。
【0036】ここで、「密着」とは、本明細書では、両
者が不可分一体的に接合されることなく接触している状
態をいう。なお、アルミニウム箔12の表裏面双方に表
層14を形成して保護シートを構成することも可能であ
る。また、保護シートの積層枚数は、図5に示す3枚に
限られるものではなく、例えば使用上の利便性の観点か
ら3〜5枚程度とするのが好ましい。
【0037】アルミニウム箔12の厚さは、20〜40
μmとするのが好ましい。薄過ぎると強度が低下すると
共に、後述するように積層した状態から1枚ずつ剥がす
のが困難となるからであり、厚過ぎると製品コストが高
くなるだけでなく使用後の廃棄が面倒だからである。
【0038】アルミニウム箔12の表面には、非粘着性
を有する合成樹脂よりなる表層14が例えば1〜3μm
程度形成されている。表層14をアルミニウム箔12の
表面に形成することによって、しわの発生を防止してい
つまでも外観上の美麗さを保つことができると共に、積
層した保護シートS1 〜S3 を1枚ずつ剥離させること
を容易ならしめている。表層14に使用される非粘着性
を有する合成樹脂としては、ポリ4フッエチレン(PT
FE)などのフッ素樹脂を使用するのが望ましい。これ
によれば、各保護シート間の剥離性がきわめて良好で、
しかも耐熱性が高いという利点がある。なお、表層14
に、例えばシリコン樹脂を使用することも可能である。
【0039】このレンジ機器台カバー10aは、例えば
以下のような方法で製造することができる。すなわち、
まずアルミニウム箔12の表面に、例えばフッ素樹脂を
塗布ないしコーティングすることにより、表層14を形
成し、保護シートを形成する。次いで、このようにして
得られた複数の保護シートS1 〜S3 を相互に密着させ
て積層する。なお、保護シートの表面に適宜物理的ない
し化学的処理を施して、各保護シート相互間の剥離力を
調整することも可能である。
【0040】次に、プレス機械により打ち抜き加工を行
う。このとき同時に折曲線を押し型により形成する。こ
のように、レンジ機器台カバー10aは、アルミニウム
箔12の表面に表層14を形成した保護シートを複数枚
相互に密着させて積層した状態で所定の形状に打ち抜き
加工して製造するようにしたので、アルミニウム箔のみ
を複数枚積層した状態で打ち抜き加工した場合に切断面
で一体化されて1枚ごとに分離不能となるような不都合
を防止しつつ、きわめて効率良く少ない作業工数で製造
することが可能となっている。
【0041】そして、使用中においては、レンジ機器台
カバー10aの上面がかなり汚れてきた場合には、図5
(B)に示すように、図中矢印方向に一番上の保護シー
トを1枚剥がすことにより、次の汚れのない新しい保護
シートS2 ,S3 の表面が順次現れることになる。
【0042】このように、この実施形態によるレンジ機
器台カバー10aによれば、前述した実施形態と同様な
効果を得ることができることに加えて、アルミニウム箔
12の表面に非粘着性を有する合成樹脂よりなる表層1
4を形成した保護シートを、複数枚相互に密着させて剥
離可能に積層するようにしたので、カバー10aの上面
の汚れが目立ってきた場合に、積層された保護シートを
容易に枚葉に分離して剥がすことができ、長期間に亘っ
て常に汚れのない清潔さと見栄えの良さを維持すること
ができる。また、難燃紙とアルミニウム箔とを積層して
構成したものに比べ、より低コストな製品を提供するこ
とができる。
【0043】本発明は、これまで述べたような、ある程
度成形時の変形量が制限されるために、アルミニウム箔
を押圧成形するように自由な成形を行うことができず、
周縁の4つの角部に切り込み等を入れた上で側面部や鍔
部を形成しなければならないような材料を使用した、シ
ステムキッチン用のガスレンジ機器台カバーの場合に適
用して好ましいものであり、上述した実施形態で利用し
た材料にのみ限定されるものではない。例えば、難燃紙
にアルミニウム粉をコーティングしたもの等、種々の材
料を利用して作ることも可能である。難燃紙へのアルミ
ニウム粉のコーティングは、樹脂にアルミニウム粉を混
入して難燃紙に塗布することにより行うことができる。
但し、本発明は、アルミニウム箔のみを押圧成形するタ
イプや各火口位置に応じて別々に取り付ける個別タイプ
のものにも適用可能であることは言うまでもない。
【0044】なお、以上説明した実施形態は、本発明の
理解を容易にするために記載されたものであって、本発
明を限定するために記載されたものではなく、したがっ
て、上記実施形態に開示された各要素は、本発明の技術
的範囲に属する全ての設計変更や均等物をも含む趣旨で
ある。
【0045】例えば上述した実施形態では、レンジ機器
台カバーを使用するときに折り曲げ等を行って組み立て
ることを想定したが、本発明はこのような形態に限定さ
れるものではなく、当初からガスレンジ1の機器台の形
状に合わせて、成型加工を行うようにしてもよい。この
ようにすれば組み立てる手間が省かれそのまま直ちに使
用することができる。また、上述した実施形態では、ガ
スレンジの機器台上に敷設するカバーについて説明した
が、電気レンジの機器台上に敷設するカバーにも適用す
ることができる。
【0046】
【発明の効果】以上述べたように本発明によれば、請求
項毎に次のような効果を奏する。
【0047】請求項1に記載の発明によれば、鍔部の外
方端縁に、当該鍔部の外方端縁に略沿って延在する曲げ
成形された成形部を連設するようにしたので、鍔部の剛
性が向上し、外力で容易に変形することを防止すること
ができる。これにより、カバーの上に五徳を載置して
も、その自重によって鍔部の外方端縁が自然と持ち上が
ってしまうというようなことがなくなる。したがって見
栄えも悪くならず、持ち上がった部分に物がはさまった
り汚れが発生したりするという事態を回避することがで
きる。
【0048】請求項2に記載の発明によれば、上記請求
項1に記載の発明の効果に加え、ある程度成形時の変形
量が制限されるために自由な成形を行うことができず、
周縁の4つの角部に切り込み等を入れた上で側面部や鍔
部を形成しなければならないような材料を使用した、ガ
スレンジ機器台カバーの場合に適用して好ましいものと
なる。
【0049】請求項3に記載の発明によれば、上記請求
項2に記載の発明の効果に加え、成形部を容易に成形で
きて剛性の向上が図れるばかりでなく、鍔部の裏面側に
突出することがないので安定して機器台に設置すること
ができ、また成形部内に異物が入り込んで溜まることも
ない。
【0050】請求項4に記載の発明によれば、上記請求
項2に記載の発明の効果に加え、鍔部の剛性の向上を確
保しつつ、より容易に成形でき、しかも成形部の大きさ
が使用上煩わしくなくて見栄えも良く、また、鍔部の平
面領域の浸蝕も最小限に抑えることができる。
【0051】請求項5ないし7に記載の発明によれば、
上記請求項2に記載の発明の効果に加え、使用中におい
てアルミニウム光沢により美麗を損なわず、しわが発生
したりすることもないので煮汁などがこぼれても一拭き
で簡単に除去することもでき、衛生上の点からも好まし
いものとなる。さらに、比較的厚いアルミニウム箔を押
圧成形したものとは異なり、使用後は折り畳んで容易に
廃棄できるので取扱いがきわめて簡単となり、また、廃
棄物の減量化も図ることができる。
【0052】請求項6に記載の発明によれば、上記請求
項2に記載の発明の効果に加え、アルミニウム箔の表面
に表層を形成したことにより、アルミニウム箔単体のも
のに比べてしわになりにくくなるので美観を保つことが
でき、上面に煮汁などがこぼれて多少汚れた場合でも一
拭きで簡単に除去することもできるので、衛生上の点か
らも好ましいものとなる。また、アルミニウム箔の表面
に表層を形成した保護シートを複数枚相互に密着させて
剥離可能に積層したことにより、積層された保護シート
を容易に枚葉に分離させることができるので、汚れが大
きくなった場合には1枚ずつ剥がして長期間に亘って清
潔さと見栄えの良さとを維持することができる。さら
に、低コストを実現することができる。また、使用後は
折り畳んで容易に廃棄できるので取扱いがきわめて簡単
で、廃棄物の減量化も図られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態に係るシステムキッチン
用のガスレンジ機器台カバーの平面図である。
【図2】 同カバーの拡大断面図である。
【図3】 同カバーの使用状態を説明するための斜視図
である。
【図4】 図3のIV−IV線に沿う部分断面図である。
【図5】 他の実施形態に係るシステムキッチン用のガ
スレンジ機器台カバーの拡大断面図である。
【符号の説明】
10,10a…機器台カバー、 11…難燃紙、 12…アルミニウム箔、 14…表層、 21…底面部、 22…側面部、 23…鍔部、 27…成形部、 S1 〜S3 …保護シート。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成11年2月4日(1999.2.4)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0017
【補正方法】変更
【補正内容】
【0017】(7) 難燃紙(11)にアルミニウム粉をコ
ーティングしたものから作られることを特徴とする上記
(2)に記載のレンジ機器台カバー。(8) アルミニウム箔のみを押圧成形することにより
作られることを特徴とする上記(1)に記載のレンジ機
器台カバー。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0047
【補正方法】変更
【補正内容】
【0047】請求項1または8に記載の発明によれば、
鍔部の外方端縁に、当該鍔部の外方端縁に略沿って延在
する曲げ成形された成形部を連設するようにしたので、
鍔部の剛性が向上し、外力で容易に変形することを防止
することができる。これにより、カバーの上に五徳を載
置しても、その自重によって鍔部の外方端縁が自然と持
ち上がってしまうというようなことがなくなる。したが
って見栄えも悪くならず、持ち上がった部分に物がはさ
まったり汚れが発生したりするという事態を回避するこ
とができる。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 略矩形状の底面部(21)と、 前記底面部(21)の各辺の外方に連設された4つの側面部
    (22)と、 前記側面部(22)の外方に形成された鍔部(23)と、 前記鍔部(23)の外方端縁に連設され、当該鍔部(23)の外
    方端縁に略沿って延在する曲げ成形された成形部(27)
    と、 を有することを特徴とするレンジ機器台の上に敷設され
    るレンジ機器台カバー。
  2. 【請求項2】 前記鍔部(23)は、前記4つの側面部(22)
    のそれぞれの外方に、相互に分離して形成されているこ
    とを特徴とする請求項1記載のレンジ機器台カバー。
  3. 【請求項3】 前記成形部(27)は、上方に凸状となる略
    半円筒形状に成形されることを特徴とする請求項2記載
    のレンジ機器台カバー。
  4. 【請求項4】 前記成形部(27)の幅寸法は、2〜6mm
    に設定されていることを特徴とする請求項2記載のレン
    ジ機器台カバー。
  5. 【請求項5】 難燃紙(11)とアルミニウム箔(12)とを積
    層したものから作られることを特徴とする請求項2記載
    のレンジ機器台カバー。
  6. 【請求項6】 アルミニウム箔(12)の少なくとも一方の
    表面に非粘着性を有する合成樹脂よりなる表層(14)を形
    成した保護シート(S1〜S3)を、複数枚相互に密着させて
    剥離可能に積層したものから作られることを特徴とする
    請求項2記載のレンジ機器台カバー。
  7. 【請求項7】 難燃紙(11)にアルミニウム粉をコーティ
    ングしたものから作られることを特徴とする請求項2記
    載のレンジ機器台カバー。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012057901A (ja) * 2010-09-13 2012-03-22 Toyo Aluminum Ekco Products Kk ガスレンジ用トッププレート覆い及びその製造方法
JP2012102958A (ja) * 2010-11-12 2012-05-31 Toyo Aluminum Ekco Products Kk ガスレンジ用トッププレート覆い
JP2013200099A (ja) * 2012-03-26 2013-10-03 Tokyo Gas Co Ltd ガスレンジ用シートとそれを敷設したガスレンジ

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