JP3093059B2 - 建物ユニットの免震据付装置及びユニット建物 - Google Patents

建物ユニットの免震据付装置及びユニット建物

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JP3093059B2 JP04318336A JP31833692A JP3093059B2 JP 3093059 B2 JP3093059 B2 JP 3093059B2 JP 04318336 A JP04318336 A JP 04318336A JP 31833692 A JP31833692 A JP 31833692A JP 3093059 B2 JP3093059 B2 JP 3093059B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は建物ユニットの免震据付
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、特公昭58-37462号公報に記載され
る如く、複数の建物ユニットを水平、鉛直方向に隣接設
置して構成されるユニット建物がある。建物ユニット
は、工場にて床梁、柱、天井梁等の構造材を箱形に骨組
した後、建築現場に輸送して予め設けてあるコンクリー
ト基礎上に構築したものである。
【0003】ここで、従来技術では、建物ユニットの柱
下端部と床梁を基礎上に直接載置し、基礎に植設してあ
るアンカーボルトにそれら柱下端部もしくは床梁を締結
することとしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】然しながら、従来技術
には、下記、の問題点がある。 建物ユニットの柱下端部と床梁とが基礎上に直接固定
されるものであるため、地震、交通震動等に基づく大き
な水平外力が基礎を介してそのまま建物ユニットに伝わ
る。このため、建物ユニットはその構成材の断面を大き
な水平外力に耐え得るだけの大断面とする必要があり、
大重量となって輸送性、据付作業性を悪化する。また、
建物に伝わる水平震動が大きいため、居住性を損なう。
【0005】アンカーボルトは基礎に植設されるもの
であるため、その位置決め精度の向上に困難がある。こ
のアンカーボルトに対する建物ユニットの据付作業性に
困難を伴う。
【0006】本発明は、建物ユニットを免震状態で、然
も所望の据付位置に確実かつ容易に据付可能とすること
と、建物に伝わる水平震動が小さく、居住性が向上した
ット建物を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
建物ユニットの免震据付装置は、建物ユニットの柱下端
取付部と基礎との間に介在される建物ユニットの免震据
付装置であって、基礎に固定される基礎固定板と、隣接
する複数の柱の下端取付部が取付けられる柱取付板との
間に免震層を設けてなるようにしたものである。また、
請求項2に記載の発明のユニット建物は、複数の建物ユ
ニットが隣接して基礎上に免震据付装置を介在して据付
けられてなるユニット建物であって、前記免震据付装置
は、基礎に固定される基礎固定板と、建物ユニットの隣
接する下端部が取付けられる取付板とを備え、該基礎固
定板と取付板との間に間に免震層を設けてなるようにし
たものである。
【0008】
【作用】請求項1に記載の発明によれば、免震据付装置
の柱取付板が、隣接する複数の柱の下端取付部が取付け
られるものであるので、隣接する建物ユニットが互いに
接続されて基礎上に固定される。従って、地震、交通震
動等に基づく水平外力は免震層にて減衰されて建物ユニ
ットに伝わる。このため、建物ユニットはその構成材の
断面を小とすることができ、小重量となって輸送性、据
付作業性が良好となる。また、建物に伝わる水平震動が
小さくなるため、居住性が向上する。
【0009】請求項2に記載の発明によれば、免震据付
装置の取付板が、建物ユニットの隣接する下端部が取付
けられるようになっているので、隣接する建物ユニット
が互いに接続されて基礎上に固定される。従って、この
ユニット建物においては、地震、交通震動等に基づく水
平外力は免震層にて減衰されて建物に伝わる水平震動が
小さくなるため、居住性が向上する。
【0010】
【実施例】図1は本発明の一実施例を示す断面図、図2
は免震据付装置への建物ユニットの取付過程を示す模式
図、図3は建物ユニットを示す模式図、図4はナット螺
着工具を示す模式図である。
【0011】建物ユニット10は、図3に示す如く、形
鋼製床梁11、角鋼管製柱12、形鋼製天井梁13等の
構造材を工場にて箱形に溶接接合して骨組した後、建築
現場に輸送して予め設けてあるコンクリート基礎上に据
付けられる。
【0012】然るに、建物ユニット10は、図1、図2
に示す如く、柱12の下端取付部となるエンドプレート
14と、コンクリート基礎15との間に免震据付装置2
0を介在することとしている。尚、図2の免震据付装置
20は、相隣る2個の建物ユニット10の相隣る2個の
柱12を取付可能とするものである。
【0013】免震据付装置20は、基礎15に固定され
る基礎固定板21と、隣接する建物ユニット10の隣接
する2個の柱12のエンドプレート14が取付けられる
柱取付板22との間に、免震層23を設けたものであ
る。
【0014】基礎固定板21は、鋼板からなり、基礎1
5に植設されているアンカーボルト16に遊挿状態で挿
通せしめられる取付孔21Aを備え、アンカーボルト1
6に螺着されるナット17により締結される。尚、基礎
固定板21は、アンカーボルト16に対する取付孔21
Aの遊び分だけ、基礎15上にて位置調整できる。
【0015】柱取付板22は、鋼板からなり、相隣る2
個の建物ユニット10の隣接する2個の柱12のエンド
プレート14に設けたガイド孔18をガイドする2個ず
つのガイドピン24と、エンドプレート14に設けた取
付孔19に挿通せしめられる2個の取付ボルト25を備
えている。ガイドピン24は円錐状先端部24Aを備
え、取付ボルト25も円錐状先端部25Aを備えてい
る。柱12のエンドプレート14は、柱取付板22のガ
イドピン24にガイド孔18を挿通した後、柱取付板2
2の取付ボルト25に取付孔19を挿通し、柱12の上
部エンドプレート26に設けた開口部26Aから柱12
の内部に挿入されるナット螺着工具30が保持するナッ
ト40を取付ボルト25に螺着することにより、柱取付
板22に取付けられる。
【0016】尚、ナット螺着工具30は、図4に示す如
く、下端ナット保持部31の六角孔に、ナット40に脆
弱部41を介して連結されている六角状被保持部42を
挿着し、ナット保持部31に貫通螺合される止めねじ3
2によりこの六角状被保持部42を固定保持する。この
とき、ナット40は止め具44によりワッシャ45を付
帯している。そして、ナット螺着工具30は、ナット保
持部31に上述の如く被保持部42を介してナット40
を保持する状態で、柱12の上部エンドプレート26に
設けた開口部26Aから前述の如くに柱12の内部に挿
入され、ナット40を取付ボルト25の円錐状先端部2
5Aにガイドさせつつ、ボルト25に螺動開始し、その
後所定の螺動トルクに達した段階で脆弱部41を破断せ
しめ、ナット40をボルト25回りに残して螺着操作を
完了する。尚、螺着操作完了後のナット螺着工具30
は、被保持部42をナット保持部31に保持した状態で
柱12から引き出され、止めねじ32をゆるめることに
て被保持部42を取外し除去するものとなる。
【0017】免震層23は、高減衰積層ゴム、鉛入り積
層ゴム、或いはダンパーを並置した積層ゴム等にて構成
され、地震、交通震動等に基づく水平外力を減衰可能と
する。
【0018】以下、本実施例の作用について説明する。 建物ユニット10の柱12のエンドプレート14が免
震据付装置20を介して基礎15上に固定される。従っ
て、地震、交通震動等に基づく水平外力は免震層23に
て減衰されて建物ユニット10に伝わる。このため、建
物ユニット10はその構成材(床梁11、柱12、天井
梁13等)の断面を小とすることができ、小重量となっ
て輸送性、据付作業性が良好となる。また、建物に伝わ
る水平震動が小さくなるため、居住性が向上する。
【0019】免震据付装置20の基礎15に対する設
置位置は、基礎固定板21の固定位置により調整でき
る。これにより、免震据付装置20の柱取付板22が備
えるガイドピン24、取付ボルト25の設置位置を調整
でき、それらのガイドピン24、取付ボルト25に対す
る建物ユニット10の据付作業性を向上できる。
【0020】尚、本発明の実施において、免震据付装置
は、1個の柱下端取付部を取付可能とするもの、或いは
3個以上の柱下端取付部を取付可能とするものであって
も良い。
【0021】
【発明の効果】以上のように請求項1に記載の発明によ
れば、免震据付装置の柱取付板が、隣接する複数の柱の
下端取付部が取付けられるものであるので、相隣る建物
ユニットが互いに接続されて基礎上に固定され、据付作
業性が良好となり、地震、交通震動等に基づく水平外力
は免震層にて減衰されて建物ユニットに伝わることにな
り、建物ユニットはその構成材の断面を小とすることが
でき、小重量となって輸送性、また、建物に伝わる水平
震動が小さくなるため、居住性が向上する。 また、請求
項2に記載の発明によれば、免震据付装置の取付板が、
建物ユニットの隣接する下端部が取付けられるようにな
っているので、隣接する建物ユニットが互いに接続され
て基礎上に固定される。従って、このユニット建物にお
いては、地震、交通震動等に基づく水平外力は免震層に
て減衰されて建物に伝わる水平震動が小さくなるため、
居住性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の一実施例を示す断面図である。
【図2】図2は免震据付装置への建物ユニットの取付過
程を示す模式図である。
【図3】図3は建物ユニットを示す模式図である。
【図4】図4はナット螺着工具を示す模式図である。
【符号の説明】
10 建物ユニット 11 床梁 12 柱 13 天井梁 14 エンドプレート(柱下端取付部) 15 基礎 18 ガイド孔 20 免震据付装置 21 基礎固定板 22 柱取付板 23 免震層 24 ガイドピン 25 取付ボルト
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E04H 9/02 331 E04B 1/348

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 建物ユニットの柱下端取付部と基礎との
    間に介在される建物ユニットの免震据付装置であって、 基礎に固定される基礎固定板と、隣接する複数の柱の
    端取付部が取付けられる柱取付板との間に免震層を設け
    なることを特徴とする建物ユニットの免震据付装置。
  2. 【請求項2】 複数の建物ユニットが隣接して基礎上に
    免震据付装置を介在して据付けられてなるユニット建物
    であって、 前記免震据付装置は、基礎に固定される基礎固定板と、
    建物ユニットの隣接する下端部が取付けられる取付板と
    を備え、該基礎固定板と取付板との間に免震層を設けて
    なるものであることを特徴とするユニット建物。
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