JP3092626B2 - 石英ガラスの製造方法 - Google Patents
石英ガラスの製造方法Info
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- C03—GLASS; MINERAL OR SLAG WOOL
- C03B—MANUFACTURE, SHAPING, OR SUPPLEMENTARY PROCESSES
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- Materials Engineering (AREA)
- Organic Chemistry (AREA)
- Dispersion Chemistry (AREA)
- Manufacturing & Machinery (AREA)
- Glass Melting And Manufacturing (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は無気泡の透明石英ガラスの製造方法に関する
ものである。
ものである。
[従来の技術及び発明が解決しようとする課題] 粉末多孔質体を焼結し透明ガラス化する方法として
は、四塩化ケイ素を熱加水分解するとともに生成したシ
リカ微粒子を沈着、堆積し、これを高熱処理して透明ガ
ラス化するスート法がある。この方法は高純度で無気泡
のガラス体を得やすいが、製造されるガラス形状に制約
があり、また、他元素の添加、例えば、ゲルマニウム等
を添加した場合均一に添加することが難しい。
は、四塩化ケイ素を熱加水分解するとともに生成したシ
リカ微粒子を沈着、堆積し、これを高熱処理して透明ガ
ラス化するスート法がある。この方法は高純度で無気泡
のガラス体を得やすいが、製造されるガラス形状に制約
があり、また、他元素の添加、例えば、ゲルマニウム等
を添加した場合均一に添加することが難しい。
一方、原料にシリカ粉末を用いる石英ガラスの製造方
法において、シリカ粉末を成型し、この成型体を加熱炉
内に置き高温焼結することによりガラス化する方法が知
られている。しかし、この方法は気泡が残りやすく、特
に、成型体サイズが大きい、ガラス体に対する溶解度が
小さい、又は拡散速度の遅いガスを含む雰囲気中での焼
結の場合、気泡の無いガラスにすることが難しく、無気
泡化が課題となっている。
法において、シリカ粉末を成型し、この成型体を加熱炉
内に置き高温焼結することによりガラス化する方法が知
られている。しかし、この方法は気泡が残りやすく、特
に、成型体サイズが大きい、ガラス体に対する溶解度が
小さい、又は拡散速度の遅いガスを含む雰囲気中での焼
結の場合、気泡の無いガラスにすることが難しく、無気
泡化が課題となっている。
[課題を解決するための手段] 上記課題に鑑み鋭意研究の結果、本発明者らは気泡の
無い透明な石英ガラスが得られることを見出だし、本発
明に到達した。
無い透明な石英ガラスが得られることを見出だし、本発
明に到達した。
すなわち、本発明はシリカ微粉末を原料とし、それを
成型し、次いで該成型体を5〜150℃/cmの温度勾配を持
つように加熱、昇温し、成型体の一端から徐々に焼結し
透明ガラス化することを特徴とする石英ガラスの製造方
法である。
成型し、次いで該成型体を5〜150℃/cmの温度勾配を持
つように加熱、昇温し、成型体の一端から徐々に焼結し
透明ガラス化することを特徴とする石英ガラスの製造方
法である。
本発明を以下詳細に説明する 原料のシリカ微粉末は限定されるものではないが、例
えばシリコンアルコキシド等を原料に用いるゾルゲル法
によって製造されるシリカ微粉末、四塩化ケイ素を原料
に用い熱加水分解によって製造されるヒュームドシリカ
微粉末が例示できる。また、ゲルマニウム、ほう素等の
他元素を添加したシリカ微粉末を用いることができる。
製造される透明石英ガラスに高純度または高い光透過率
が要求される場合には、高純度のシリカ微粉末を用いる
ことが望ましい。
えばシリコンアルコキシド等を原料に用いるゾルゲル法
によって製造されるシリカ微粉末、四塩化ケイ素を原料
に用い熱加水分解によって製造されるヒュームドシリカ
微粉末が例示できる。また、ゲルマニウム、ほう素等の
他元素を添加したシリカ微粉末を用いることができる。
製造される透明石英ガラスに高純度または高い光透過率
が要求される場合には、高純度のシリカ微粉末を用いる
ことが望ましい。
シリカ微粉末の成型は、焼結ガラス化に必要な粒子の
充填性の確保と所望とする成型体の形状の形成及び維持
のため行うが、その方法は特に限定されない。例えば、
乾式加圧成型法または湿式成型法により行う。乾式加圧
成型法は、金型等を用い一軸方向に加圧し粉末を成型す
る一軸加圧成型法及び/または粉末をゴム型等に入れ静
水圧により加圧成型する冷間等方圧プレスなどがあげら
れる。湿式成型法は、シリカ微粉末を原料としこれを水
または有機溶媒に懸濁させ、この懸濁液をろ過すること
により水または有機溶媒を除去し、シリカ微粉末を沈
着、堆積し成型体とする方法、又は上記の懸濁液を所望
の容器に流し込み、水または有機溶媒を蒸発除去し成型
する方法を用いることができる。
充填性の確保と所望とする成型体の形状の形成及び維持
のため行うが、その方法は特に限定されない。例えば、
乾式加圧成型法または湿式成型法により行う。乾式加圧
成型法は、金型等を用い一軸方向に加圧し粉末を成型す
る一軸加圧成型法及び/または粉末をゴム型等に入れ静
水圧により加圧成型する冷間等方圧プレスなどがあげら
れる。湿式成型法は、シリカ微粉末を原料としこれを水
または有機溶媒に懸濁させ、この懸濁液をろ過すること
により水または有機溶媒を除去し、シリカ微粉末を沈
着、堆積し成型体とする方法、又は上記の懸濁液を所望
の容器に流し込み、水または有機溶媒を蒸発除去し成型
する方法を用いることができる。
上記の方法によって得られた成型体のかさ密度が小さ
い場合は、焼結時の収縮が大きくクラックを生じ易いた
め、かさ密度が石英ガラスの真密度の好ましくは40〜95
%、さらに好ましくは、50〜90%になるようにあらかじ
め予備焼結等によりかさ密度の調整を行ってもよい。ま
た、かさ密度が小さい場合には、焼結し透明ガラス化す
るときの昇温速度を小さくすることでクラックの発生を
防ぐことができる。
い場合は、焼結時の収縮が大きくクラックを生じ易いた
め、かさ密度が石英ガラスの真密度の好ましくは40〜95
%、さらに好ましくは、50〜90%になるようにあらかじ
め予備焼結等によりかさ密度の調整を行ってもよい。ま
た、かさ密度が小さい場合には、焼結し透明ガラス化す
るときの昇温速度を小さくすることでクラックの発生を
防ぐことができる。
また、原料粉末がカーボンを多く含む場合には、カー
ボン除去のため酸素雰囲気の熱処理、また、製造される
ガラス体に低いOH基の濃度が要求される場合には塩素ガ
ス等の雰囲気処理を行うなど、必要に応じた前処理を微
粉末成型体に行うことができる。
ボン除去のため酸素雰囲気の熱処理、また、製造される
ガラス体に低いOH基の濃度が要求される場合には塩素ガ
ス等の雰囲気処理を行うなど、必要に応じた前処理を微
粉末成型体に行うことができる。
以上の方法によって得られた成型体を、温度勾配を持
つように加熱、昇温し、成型体の一端より徐々に焼結す
る。焼結雰囲気は、He,H2,N2,O2,Cl2,Ar,SiF4,及びNH3
の中から、製造する石英ガラスの特性に応じて選ばれる
一種類以上のガスの雰囲気中であることが好ましい。
つように加熱、昇温し、成型体の一端より徐々に焼結す
る。焼結雰囲気は、He,H2,N2,O2,Cl2,Ar,SiF4,及びNH3
の中から、製造する石英ガラスの特性に応じて選ばれる
一種類以上のガスの雰囲気中であることが好ましい。
成型体が5〜150℃/cmの温度勾配を持つように加熱、
昇温する方法は、温度勾配を持つ加熱ゾーンを固定し成
型体を低温側から高温側に移動しながら焼結する方法に
よって行うことができる。また、成型体を固定し温度勾
配を持つ加熱ゾーンを移動しながら焼結する方法、成型
体と温度勾配を持つ加熱ゾーンのどちらも移動しながら
焼結する方法、及び、成型体を温度勾配を持つ加熱ゾー
ンに固定し温度勾配を維持しながら昇温する方法のいず
れも同様の効果が発揮される。温度勾配は、成型体に対
し水平方向でも垂直方向でもよい。上記の加熱ゾーンの
温度勾配は、小さすぎる場合、成型体全体が収縮焼結す
るため十分な脱ガス効果がえられず気泡が残り易くな
り、また、大きすぎる場合には、収縮の度合いの差が大
き過ぎるためと考えられるワレを生じるため好ましくは
5〜150℃/cm,さらに好ましくは,10〜100℃/cmの範囲と
する。加熱、昇温の温度範囲及び昇温速度は、成型体の
収縮する温度、収縮速度及び焼結ガラス化温度が、原料
のシリカ微粉末の性質、成型方法、成型体の形状、焼結
の際の雰囲気ガスの種類によってことなるため特に限定
できないが、温度範囲は、低温側が成型体の収縮温度以
下であり、高温側が焼結のガラス化温度以上に設定する
ことが望ましく、昇温速度は1〜80℃/分であることが
好ましい。
昇温する方法は、温度勾配を持つ加熱ゾーンを固定し成
型体を低温側から高温側に移動しながら焼結する方法に
よって行うことができる。また、成型体を固定し温度勾
配を持つ加熱ゾーンを移動しながら焼結する方法、成型
体と温度勾配を持つ加熱ゾーンのどちらも移動しながら
焼結する方法、及び、成型体を温度勾配を持つ加熱ゾー
ンに固定し温度勾配を維持しながら昇温する方法のいず
れも同様の効果が発揮される。温度勾配は、成型体に対
し水平方向でも垂直方向でもよい。上記の加熱ゾーンの
温度勾配は、小さすぎる場合、成型体全体が収縮焼結す
るため十分な脱ガス効果がえられず気泡が残り易くな
り、また、大きすぎる場合には、収縮の度合いの差が大
き過ぎるためと考えられるワレを生じるため好ましくは
5〜150℃/cm,さらに好ましくは,10〜100℃/cmの範囲と
する。加熱、昇温の温度範囲及び昇温速度は、成型体の
収縮する温度、収縮速度及び焼結ガラス化温度が、原料
のシリカ微粉末の性質、成型方法、成型体の形状、焼結
の際の雰囲気ガスの種類によってことなるため特に限定
できないが、温度範囲は、低温側が成型体の収縮温度以
下であり、高温側が焼結のガラス化温度以上に設定する
ことが望ましく、昇温速度は1〜80℃/分であることが
好ましい。
また、ガラス化を終了したのち、より高温での熱処理
を行ってもよく、それによりガラスの焼結性を高めるこ
とができる。
を行ってもよく、それによりガラスの焼結性を高めるこ
とができる。
以上のようにして無気泡の透明石英ガラスを得ること
ができる。
ができる。
[作 用] 本発明においては、原料にシリカ微粉末を用い、これ
を成型し、必要に応じて得られた成型体を焼結の際のク
ラックの防止を目的とするかさ密度の調整のための予備
焼結等をおこない、次に、この成型体を焼結透明ガラス
化する過程において、成型体が温度勾配を持つように加
熱、昇温し、成型体の一端より徐々に透明ガラス化する
ことにより、容易に無気泡の石英ガラス体が得られる。
とくに、大形形状の成型体の焼結やガラス体に対する溶
解度が小さい、または、拡散速度の遅いガスを含む雰囲
気中での焼結において、無気泡化の効果が著しい。これ
は成型体内部に含まれる雰囲気ガス及び吸着ガスが焼結
の進行とともに成型体未焼結部分を通し成型体の外部に
逃げ易くなるためと考えられる。
を成型し、必要に応じて得られた成型体を焼結の際のク
ラックの防止を目的とするかさ密度の調整のための予備
焼結等をおこない、次に、この成型体を焼結透明ガラス
化する過程において、成型体が温度勾配を持つように加
熱、昇温し、成型体の一端より徐々に透明ガラス化する
ことにより、容易に無気泡の石英ガラス体が得られる。
とくに、大形形状の成型体の焼結やガラス体に対する溶
解度が小さい、または、拡散速度の遅いガスを含む雰囲
気中での焼結において、無気泡化の効果が著しい。これ
は成型体内部に含まれる雰囲気ガス及び吸着ガスが焼結
の進行とともに成型体未焼結部分を通し成型体の外部に
逃げ易くなるためと考えられる。
[実 施 例] 本発明を、以下の実施例により詳細に説明する。しか
し、本発明はこれらの実施例のみに限定されるものでは
ない。
し、本発明はこれらの実施例のみに限定されるものでは
ない。
(実施例1) 原料粉末に、四塩化ケイ素を用い熱加水分解によって
製造されるヒュームドシリカ微粉末を用い、このシリカ
微粉末を直径120mmの金型を用い一軸加圧成型したの
ち、ゴム型に入れ冷間等方圧プレスにより500Kg/cm2の
圧力で成型し、重さ400g,直径102mm,高さ70mmの円柱
状、かさ密度約0.7g/cm3(約32%)の粉末成型体を得
た。この粉末成型体を塩素雰囲気、温度900℃で脱水処
理したのち、1050℃、ヘリウム雰囲気で予備焼結したと
ころ、かさ密度約1.8g/cm3(約82%)の予備焼結体が得
られた。この予備焼結体を、雰囲気がヘリウムガスであ
り、温度勾配が約40℃/cm、低温側が1000℃、高温側が1
480℃の加熱ゾーンに径方向に温度勾配を持つように入
れ、低温側から高温側に0.5cm/分の速度で移動して焼結
ガラス化した。この結果クラックが無く、10μm以上の
気泡のない石英ガラスが得られた。
製造されるヒュームドシリカ微粉末を用い、このシリカ
微粉末を直径120mmの金型を用い一軸加圧成型したの
ち、ゴム型に入れ冷間等方圧プレスにより500Kg/cm2の
圧力で成型し、重さ400g,直径102mm,高さ70mmの円柱
状、かさ密度約0.7g/cm3(約32%)の粉末成型体を得
た。この粉末成型体を塩素雰囲気、温度900℃で脱水処
理したのち、1050℃、ヘリウム雰囲気で予備焼結したと
ころ、かさ密度約1.8g/cm3(約82%)の予備焼結体が得
られた。この予備焼結体を、雰囲気がヘリウムガスであ
り、温度勾配が約40℃/cm、低温側が1000℃、高温側が1
480℃の加熱ゾーンに径方向に温度勾配を持つように入
れ、低温側から高温側に0.5cm/分の速度で移動して焼結
ガラス化した。この結果クラックが無く、10μm以上の
気泡のない石英ガラスが得られた。
(比較例1) 実施例1と同様に成型体を作製し、この成型体を加熱
炉の均熱ゾーンに置き、ヘリウムガス雰囲気中で、1050
℃から1480℃まで昇温速度5℃/分で焼結した。その結
果、得られたガラスは10μm以上の気泡を含むものであ
った。
炉の均熱ゾーンに置き、ヘリウムガス雰囲気中で、1050
℃から1480℃まで昇温速度5℃/分で焼結した。その結
果、得られたガラスは10μm以上の気泡を含むものであ
った。
(実施例2) 原料粉末にゾルゲル法によって作られた10%ゲルマニ
ウム添加シリカ微粉末を用い、この微粉末を直径40mmの
金型を用い一軸加圧成型したのち、ゴム型にいれ、冷間
等方圧プレスにより1000Kg/cm2の圧力で成型し、重さ30
g,直径36mm,高さ26mm、かさ密度が約0.88g/cm3(約32
%)の円柱状の粉末成型体を得た。この粉末成型体を酸
素雰囲気、温度700℃で処理し残留カーボンを除去した
のち、温度900℃、塩素雰囲気で脱水処理し、次いで、
温度900℃にて酸素濃度が40%の酸素、ヘリウム混合ガ
スの雰囲気で1時間予備焼結し、密度を約70%とし、続
いて温度勾配が約25℃/cm、低温側が900℃、高温側が15
00℃の加熱ゾーンに径方向に温度勾配を持つように入
れ、低温側から高温側に1cm/分の速度で移動して焼結ガ
ラス化した。この結果クラックが無く、10μm以上の気
泡のないゲルマニウム添加石英ガラスが得られた。
ウム添加シリカ微粉末を用い、この微粉末を直径40mmの
金型を用い一軸加圧成型したのち、ゴム型にいれ、冷間
等方圧プレスにより1000Kg/cm2の圧力で成型し、重さ30
g,直径36mm,高さ26mm、かさ密度が約0.88g/cm3(約32
%)の円柱状の粉末成型体を得た。この粉末成型体を酸
素雰囲気、温度700℃で処理し残留カーボンを除去した
のち、温度900℃、塩素雰囲気で脱水処理し、次いで、
温度900℃にて酸素濃度が40%の酸素、ヘリウム混合ガ
スの雰囲気で1時間予備焼結し、密度を約70%とし、続
いて温度勾配が約25℃/cm、低温側が900℃、高温側が15
00℃の加熱ゾーンに径方向に温度勾配を持つように入
れ、低温側から高温側に1cm/分の速度で移動して焼結ガ
ラス化した。この結果クラックが無く、10μm以上の気
泡のないゲルマニウム添加石英ガラスが得られた。
(比較例2) 実施例2と同様に粉末成型体を作製し、これを加熱炉
の均熱ゾーンに置き、酸素濃度が40%の酸素、ヘリウム
混合ガスの雰囲気中で、900℃から1500℃まで昇温速度
4℃/分で焼結した。その結果、成型体は発泡し透明な
ガラス体は得られなかった。
の均熱ゾーンに置き、酸素濃度が40%の酸素、ヘリウム
混合ガスの雰囲気中で、900℃から1500℃まで昇温速度
4℃/分で焼結した。その結果、成型体は発泡し透明な
ガラス体は得られなかった。
(実施例3) 原料粉末にゾルゲル法によって作られたシリカ微粉末
を用い、この微粉末を水に混合、懸濁させ、この懸濁液
をろ過して余剰の水を除去しシリカ微粉末を沈着、堆積
したのち、乾燥し、直径50mm,長さ110mm,かさ密度0.55g
/cm3(約25%)の粉末成型体を得た。この粉末成型体
を、1050℃酸素雰囲気で予備焼結し密度を約83%とした
後、雰囲気がヘリウムガスであり、温度勾配が約40℃/c
m、低温側が1000℃、高温側が1400℃の加熱ゾーンに高
さ方向に温度勾配を持つように入れ、低温側から高温側
に1cm/分の速度で移動して焼結ガラス化した。この結果
クラックが無く、10μm以上の気泡のない円柱状の石英
ガラスが得られた。
を用い、この微粉末を水に混合、懸濁させ、この懸濁液
をろ過して余剰の水を除去しシリカ微粉末を沈着、堆積
したのち、乾燥し、直径50mm,長さ110mm,かさ密度0.55g
/cm3(約25%)の粉末成型体を得た。この粉末成型体
を、1050℃酸素雰囲気で予備焼結し密度を約83%とした
後、雰囲気がヘリウムガスであり、温度勾配が約40℃/c
m、低温側が1000℃、高温側が1400℃の加熱ゾーンに高
さ方向に温度勾配を持つように入れ、低温側から高温側
に1cm/分の速度で移動して焼結ガラス化した。この結果
クラックが無く、10μm以上の気泡のない円柱状の石英
ガラスが得られた。
[発明の効果] 以上の説明から明らかなように、本発明によれば、シ
リカ微粉末を原料に用い、この微粉末を乾式加圧成型
法、もしくは、湿式成型法により成型し、必要に応じ焼
結の際のワレの発生を防ぐためのかさ密度の調整を目的
とする予備焼結等を行った後、この微粉末成型体を焼結
ガラス化する過程において、製造する石英ガラスの特性
に応じ、He,H2,N2,O2,Cl2,Ar,SiF4,NH3の中から選ばれ
る一種類以上の混合ガスの雰囲気中において、微粉末成
型体が温度勾配を持つように加熱、昇温し、成型体の一
端より徐々に焼結することにより、クラックが無く、無
気泡の透明石英ガラスをに製造することができる。特
に、大形形状の成型体、及び、ガラス体に対する溶解度
が小さい、または、拡散速度の遅いガスを含む雰囲気中
での焼結ガラス化において有効な製造方法である。
リカ微粉末を原料に用い、この微粉末を乾式加圧成型
法、もしくは、湿式成型法により成型し、必要に応じ焼
結の際のワレの発生を防ぐためのかさ密度の調整を目的
とする予備焼結等を行った後、この微粉末成型体を焼結
ガラス化する過程において、製造する石英ガラスの特性
に応じ、He,H2,N2,O2,Cl2,Ar,SiF4,NH3の中から選ばれ
る一種類以上の混合ガスの雰囲気中において、微粉末成
型体が温度勾配を持つように加熱、昇温し、成型体の一
端より徐々に焼結することにより、クラックが無く、無
気泡の透明石英ガラスをに製造することができる。特
に、大形形状の成型体、及び、ガラス体に対する溶解度
が小さい、または、拡散速度の遅いガスを含む雰囲気中
での焼結ガラス化において有効な製造方法である。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平1−119537(JP,A) 特開 昭56−41842(JP,A) 特開 昭61−222932(JP,A) 特開 昭63−45144(JP,A) 特開 昭62−83325(JP,A) 特開 平1−145344(JP,A)
Claims (5)
- 【請求項1】シリカ微粉末を原料とし、それを成型し、
さらにカサ密度がガラス体真密度の40〜95%になるよう
に予備焼結を行ない、次いで該成型体を5〜150℃/cmの
温度勾配を持つように加熱、昇温し、成型体の一端から
徐々に焼結し透明ガラス化することを特徴とする石英ガ
ラスの製造方法。 - 【請求項2】特許請求の範囲第1項に記載された石英ガ
ラスの製造方法において、焼結雰囲気がHe、H2、N2、
O2、Cl2、Ar、SiF4、NH3から選ばれた1種以上である方
法。 - 【請求項3】特許請求の範囲第1項又は第2項に記載さ
れた石英ガラスの製造方法において、成型が乾式加圧成
型法又は湿式成型法である方法。 - 【請求項4】特許請求の範囲第3項に記載された石英ガ
ラスの製造方法において、乾式加圧成型法が1軸加圧成
型法及び/または冷間等方圧プレス法である方法。 - 【請求項5】特許請求の範囲第3項に記載された石英ガ
ラスの製造方法において、湿式成型法がシリカ微粉末原
料を水もしくは有機溶媒に懸濁させ、懸濁液をろ過する
ことにより水もしくは有機溶媒を除去しシリカ微粉末を
沈着成型する方法、または、上記懸濁液を容器に流し込
み水もしくは有機溶媒を蒸発除去し成型する方法である
方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP01323772A JP3092626B2 (ja) | 1989-12-15 | 1989-12-15 | 石英ガラスの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP01323772A JP3092626B2 (ja) | 1989-12-15 | 1989-12-15 | 石英ガラスの製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH03187934A JPH03187934A (ja) | 1991-08-15 |
JP3092626B2 true JP3092626B2 (ja) | 2000-09-25 |
Family
ID=18158452
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP01323772A Expired - Fee Related JP3092626B2 (ja) | 1989-12-15 | 1989-12-15 | 石英ガラスの製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3092626B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE19936478A1 (de) * | 1999-08-03 | 2001-02-15 | Degussa | Sinterwerkstoffe |
-
1989
- 1989-12-15 JP JP01323772A patent/JP3092626B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
---|---|
JPH03187934A (ja) | 1991-08-15 |
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