JP3092239U - 工事用繊維ロープ - Google Patents

工事用繊維ロープ

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JP3092239U
JP3092239U JP2002005252U JP2002005252U JP3092239U JP 3092239 U JP3092239 U JP 3092239U JP 2002005252 U JP2002005252 U JP 2002005252U JP 2002005252 U JP2002005252 U JP 2002005252U JP 3092239 U JP3092239 U JP 3092239U
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rope
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fiber rope
fiber
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Inventor
貴之 永福
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東京製綱繊維ロープ株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【課題】簡単な構造でしかも当該ロープの製造時期ない
しは購入時期を直ちに判別することができ、ロープの交
換、更新等を誤りなく容易に行うことができる工事用繊
維ロープを提供することにある。 【解決手段】繊維ロープ本体1の外周に合成樹脂被覆層
2を設け、該合成樹脂被覆層2の表面に製作又は販売時
期を所定ピッチごとに印字表示4した構成とした。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は電設工事などに用いられる繊維ロープに関する。
【0002】
【従来の技術】
送電線や送電鉄塔を点検したり、修理したりする電設工事においては、誤って 機材などが送電線に触れないように注意を喚起するために、鉄塔間に繊維ロープ を張り渡し、その繊維ロープに一定間隔で注意標識を取り付けることが多い。 このような繊維ロープは、用途上、安全性と信頼性を高く保つため、一定回数 あるいは一定年限使用したときに、新たな繊維ロープと交換、更新することが一 般である。
【0003】 ところが、従来のこの種の繊維ロープは、製造時期ないしは購入時期がロープ それ自体に表されていなかったので、外観の汚損の程度を目視して決定するとい ったあいまいで不確実な判定しか行えなかった。この対策として、一定回数ある いは一定年限使用したかどうかの確証を求めるためには、当該ロープの一部を切 り取って試料作り、経年残存強度試験や経年耐電圧試験を行わなければならず、 手間とコストがかかる問題があった。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
本考案は前記のような問題点を解消するためになされたもので、その目的とす るところは、簡単な構造でしかも外観から当該ロープの製造時期ないしは購入時 期を直ちに判別することができ、ロープの交換、更新等を誤りなく容易に行うこ とができる工事用繊維ロープを提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため本考案は、繊維ロープ本体の外周に合成樹脂被覆層を 設け、該合成樹脂被覆層の表面に少なくとも製作又は販売時期を所定ピッチごと に印字表示したことを特徴としている。
【0006】 前記合成樹脂被覆層の表面は製作又は販売時期に加えて製作者名の印字表示を 有しているものを含んでいる。 印字表示は,好適にはロープを移動させつつ転写ロールで施されたものである 。 本考案の繊維ロープは、電設工事などにおける安全ロープのほか、ガイドロー プ、リードロープ、あるいはネット構成材等に使用できる。
【0007】
【考案の実施の形態】
以下本考案の実施例を添付図面を参照して説明する。 図1ないし図3は本考案による工事用繊維ロープの実施例を示しており、A, Aは送電鉄塔、Bは送電線、1は送電鉄塔A,A間に渡された本考案の繊維ロー プであり、所定間隔ごとに注意標識C,Cが取り付けられている。
【0008】 前記本考案の繊維ロープ1は、図3のように強度部材としての繊維ロープ本体 2の外周に合成樹脂からなる被覆層3が設けられている。 繊維ロープ本体2は汎用繊維でもよいが、好適にはアラミド繊維、ポリアリレ ート、高分子量ポリエチレンなどで代表される高機能繊維から構成されている。
【0009】 この例では、前記高機能繊維からなる芯部2aの外周に、ポリエチレン繊維な どの外層2bを設けている。 芯部2aはストランドを撚り合せあるいは編組したものが用いられ、外層2b は芯部2aの周りに編組されている。
【0010】 被覆層3はウレタン、ポリエチレン、ナイロンなどの合成樹脂を溶融させ、そ れを繊維ロープ本体2の周りに押出し機で押出すことで形成されているが、前記 被覆層3の表面には、少なくとも製作又は販売時期を表した印字表示4が一定の 間隔たとえば30〜50cmごとに施されている。
【0011】 この例では、製作又は販売の時期を表した時期印字表示4は、西暦の末尾2数 字と、月および日を組み合わせており、さらに近傍には製作法人を表した製作者 印字表示5が施されている。
【0012】 前記時期印字表示4と製作者印字表示5は被覆層3の色彩と異なる色彩のイン ク、たとえば被覆層3がオレンジ色であれば、白色、黒色などのインクで表され ている。インクは耐摩耗性、耐候性などにすぐれたものが用いられる。
【0013】 その印字方法は任意であり、たとえばジェット噴射式のドットプリンター類を 用いてもよいが、簡便で能率化を図るには、図4のように、印字型面70を表面 に有する母ロール7に転写用ロール6を接触させ、転写用ロール6の接線方向に 繊維ロープ1を移動させる方法が好適である。この方法では、インク8を母ロー ル7に塗布すると、母ロール7の回転によってインクの付けられた印字型面70 が転写用ロール6に接触して印字が移され、その転写用ロール6に繊維ロープ1 の被覆層3が接触しつつ移動することにより転写される。母ロール7の印字型面 70を変更することで自在に時期印字表示4の内容を変えることができる。
【0014】 なお、時期印字表示4の表し方に限定はなく、図5(a)のように西暦でなく 日本暦であってもよいし、同図(b)のように月を数字でなく英語で表してもよ い。また、表示内容は、「年と月」まででもよいし、ある範囲の時期たとえば7 月から9月までの間といった表示であってもよい。
【0015】
【実施例の作用】
本考案の繊維ロープ1は、電気絶縁性がよく、軽量であるため、図1のように 電設工事などにおけるガイドロープ、リードロープ、安全ロープ、あるいはネッ ト構成材等に使用できるが、外層である被覆層3の表面に、時期印字表示4が施 されているので、ロープをみるだけで直ちに購入履歴が判明するから、保管時の 蔵出し蔵入れ管理が容易になり、また現場で新旧のロープが混ざってしまっても 、簡単に識別して分別することができる。
【0016】 時期印字表示4はロープ長さ方向で一定ピッチごとに施されているので、現場 で任意の長さで切断しても、識別には問題なく管理でき、印字表示であるため、 ロープ表面が油、砂、土で汚れても識別できる。
【0017】 そして、時期印字表示4を視認すれば、再使用(使用年月履歴、使用回数)の 有無を直ちに判断することができ、また、一定使用期間ごとに更新する場合、経 年残存強度試験や経年耐電圧試験を行わなくても、廃棄期日の特定を簡単に行う ことができ、管理が非常に容易になる。
【0018】
【考案の効果】
以上説明した本考案の請求項1によるときには、繊維ロープ本体2の外周に合 成樹脂被覆層3を設け、該合成樹脂被覆層3の表面に製作又は販売時期の印字表 示4を所定ピッチごとに設けているので、ロープをみるだけで直ちに購入履歴が 判明され、保管時の蔵出し、蔵入れ管理が容易になり、また、現場で新旧のロー プが混ざってしまっても、あるいは現場で任意の長さで切断しても、簡単に識別 して分別することができ、さらに、一定使用期間ごとに更新する場合に、経年残 存強度試験や経年耐電圧試験を行わなくても、廃棄期日の特定を簡単に行うこと ができ、管理が非常に容易になるなどのというすぐれた効果が得られる。
【0019】 請求項2によれば、合成樹脂被覆層3の表面に製作又は販売時期に加えて製作 者名の印字表示5を有しているので、購入先の特定が容易になるとともに、性能 の比較が容易になるなどのすぐれた効果が得られる。 請求項3によれば、ロープを移動させつつ転写ロールで施されたものであるの で、能率よく一定ピッチごとに製作又は販売時期の印字表示4を施すことができ 、また時期印字表示4の内容を変えるのも容易であるためコストを安価にするこ とができるというすぐれた効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案による工事用繊維ロープの使用例を示す
側面図である。
【図2】図1の部分的拡大図である。
【図3】図2のIII−III線に沿う拡大断面図であ
る。
【図4】本考案に適用される印字表示方法の例を示す説
明図である。
【図5】(a)、(b)は他の時期印字表示例を示すロ
ープの部分的側面図である。
【符号の説明】
2 繊維ロープ本体 3 合成樹脂被覆層 4 製作又は販売時期の印字表示 5 製作者名の印字表示

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】繊維ロープ本体1の外周に合成樹脂被覆層
    2を設け、該合成樹脂被覆層2の表面に製作又は販売時
    期を所定ピッチごとに印字表示4したことを特徴とする
    工事用繊維ロープ。
  2. 【請求項2】合成樹脂被覆層3の表面に製作又は販売時
    期に加えて製作者名の印字表示5を有している請求項1
    に記載の工事用繊維ロープ。
  3. 【請求項3】印字表示はロープを移動させつつ転写ロー
    ル6で施されたものである請求項1または2に記載の工
    事用繊維ロープ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2012004867A1 (ja) * 2010-07-07 2012-01-12 三菱電機株式会社 エレベータ用ロープ

Cited By (2)

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WO2012004867A1 (ja) * 2010-07-07 2012-01-12 三菱電機株式会社 エレベータ用ロープ
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