JP3091838U - 花用包装材及び包装具 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 この考案は、花束を保護し、持ち運び容易で
あって、壁などに掛け止め又は吊下げして装飾補助具と
することを目的としたものである。 【解決手段】 この考案は、透明な扇形フィルムにより
成型した截頭円錐形の外装筒の内側に保形用の掛止リン
グを掛止すると共に、外装筒の大径口部へ把手付口部蓋
を固定し、前記外装筒の小径側へ円錐形キャップを嵌装
したことを特徴とする花用包装具により目的を達成し
た。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

この考案は、花束の包装、持ち運び及び展示を目的とした花用包装材及び包装 具に関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来、花束は、茎部及び花部を透明フィルム又は包装紙などで包装している。 また、テーパー状の外形を有する容器について、袋状の包装具が提案されている （実開平４−７４６３７号）。

【０００３】

【考案により解決しようとする課題】

前記従来の透明フィルム又は包装紙で包装する場合には、花の保護にならない のみならず、持ち運びにくい問題点があった。

【０００４】 また、前記公知の考案は、通常の手提げと同一であって、持ち運びには便利で あるが、その後の利用はできない問題点があった。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

この考案は、截頭円錐状の外装筒を形成する透明な扇形フィルムと、前記外装 筒の形状を保定する掛止突条付のリングと、外装筒の大径口を覆う把手付の口部 蓋と、外装筒の小径側へ嵌装する円錐形キャップとを組み合わせたので、常時は 小容積に収納し得ると共に、組立・解体自在としたものである。

【０００６】 従って、包装具として使用する物は、小容積に多量の包装材を収納しておくこ とができるので、特別の場所を必要とせず、包装紙などと同様に取り扱うことが できる。

【０００７】 即ち、この考案は、截頭円錐状の外装筒を形成する透明な扇形フィルムと、前 記外装筒の形状を保定するため掛止突片付の掛止リングと、前記外装筒の大径口 を覆う把手付口部蓋と、前記外装筒の小径側へ嵌装する円錐形キャップとを組み 合わせたことを特徴とする花用包装材であり、掛止リングは、外装筒の大径部内 側及び中間部内側に内装し、その掛止突片と、外装筒の掛止孔とを嵌入掛止する ものである。

【０００８】 また、他の考案は、透明な扇形フィルムにより成型した截頭円錐形の外装筒の 内側に保形用の掛止リングを掛止すると共に、前記外装筒の大径口部へ把手付口 部蓋を固定し、前記外装筒の小径側へ円錐形キャップを嵌装したことを特徴とす る花用包装具であり、透明な扇形フィルムにより成型した截頭円錐形の外装筒の 内側に保形用の掛止リングを掛止すると共に、前記外装筒の大径口部へ把手付口 部蓋を固定し、前記外装筒の小径側に保定手段を付与したことを特徴とする花用 包装具である。

【０００９】 前記のように、使用前は包装材として分解収容し、使用時に包装具として組み 立て、家庭などへ持ち帰り後は、壁などへ掛けて暫く装飾用に展示する際の容器 として使用することができる。

【００１０】

【考案の実施の形態】

この考案は、外装筒を形成する透明な扇形フィルムと、外装筒の形状を保定す るため掛止突片付の掛止リングと、前記外装筒の大径口を覆う把手付口部蓋と、 前記外装筒の小径側へ嵌装する円錐形キャップとを組み合わせて花用包装材とし たものである。前記円錐形キャップを水密にすれば水を入れることもできるが、 水密を要しない場合には、扇形フィルムの下部に掛止孔と、掛止片を設けて小径 端がほどけないようにまとめることもできる。従って、円錐形キャップに代えて ゴムバンド又は接着テープなどを用いることもできる。

【００１１】 前記扇形フィルムは、通常透明又は半透明の合成樹脂フィルムを使用するが、 要は包装後も花束などが透視できること、持ち運びの際に花束を保護し、かつ取 扱い容易性（持ち易いなど）があることを必須要件とし、持ち帰り後、壁掛け又 は吊下げできれば一層好ましい。

【００１２】 更に、円錐形キャップを水密性にして、若干の水を入れておけば、切り花の場 合であっても、数日間以上鮮度を保ち楽しむことができる。

【００１３】

【実施例】

この考案の実施例を図１、２に基づいて説明する。上部及び中間部へ掛止孔２ 、３を設けた透明塩化ビニール製の扇形フィルム１と、前記掛止孔２、３と掛止 できる掛止突片４、５を設けた大リング６、小リング７と、前記扇形フィルム１ により形成した外装筒１０の大径口８を覆う口部蓋９と、前記外装筒１０の小径 側に嵌装する円錐形キャップ１１とを組み合わせて花用包装材としたものである 。

【００１４】 前記口部９には、把手１２と、前記大リング６の掛止突片と掛止する掛止片１ ３、１３と、壁などへ吊下げる際に用いる掛け止め片１４が設けてある。

【００１５】 前記実施例の各包装材を組み立てるには、まず扇形フィルム１の掛止孔２、３ と、大・小リング６、７の掛止突片４、５とを嵌入掛止して、截頭円錐形の外装 筒１０を形成し、ついで、花束１６を収容してから口部蓋９を取り付けて、円錐 形キャップ１１を嵌装する。前記口部蓋９の取付けは、前後してもよく、口部蓋 ９の一部を予め取り付けておくこともできる。このようにしてこの考案の包装具 １５が完成する。

【００１６】 前記包装具１５内へ花束１６を収容し、把手１２を提げることにより、容易に 持ち運びができる。

【００１７】 前記従来花束１６を包装した包装具１５は、そのまま壁１７の釘１９に掛け止 めすれば、部屋の装飾とすることができる。この場合に、壁に固定した棚付リン グ１８を用いることもできる。また、卓２０に設置したスタンド２１の支持リン グ２２に嵌挿保持することもできる。包装具１５の上部を切断し、花を露出させ ることもできる。

【００１８】

【考案の効果】

この考案によれば、花束を透視できると共に、外形を保定して保護し、かつ持 ち運びを容易にできる効果がある。

【００１９】 また、包装材の場合には、小容積に多量に収納できると共に、容易に組み立て ることができる。また円錐形キャップに水を入れると、数日間鮮度を保つことが できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】（ａ） この考案の扇形フィルムの実施例の平
面図。 （ｂ） 同じく円錐形キャップの正面図。

【図２】（ａ） 同じく口部蓋の実施例の平面図。 （ｂ） 同じく掛止大リングの平面図。 （ｃ） 同じく掛止小リングの平面図。

【図３】（ａ） 同じく包装具の実施例の斜視図。 （ｂ） 同じく掛止リングの掛止状態を示す説明図。

【図４】（ａ）同じく壁掛け状態を示す図。 （ｂ）同じく卓上設置状態を示す図。

【符号の説明】

１ 扇形フィルム ２、３ 掛止孔 ４、５ 掛止突片 ６ 大リング ７ 小リング ９ 口部蓋 １０ 外装筒 １１ 円錐形キャップ １５ 包装具

Claims (4)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 截頭円錐状の外装筒を形成する透明な扇
   形フィルムと、前記外装筒の形状を保定するため掛止突
   片付の掛止リングと、前記外装筒の大径口を覆う把手付
   口部蓋と、前記外装筒の小径側へ嵌装する円錐形キャッ
   プとを組み合わせたことを特徴とする花用包装材。
2. 【請求項２】 掛止リングは、外装筒の大径部内側及び
   中間部内側に内装し、その掛止突片と、外装筒の掛止孔
   とを嵌入掛止することを特徴とした請求項１記載の花用
   包装材。
3. 【請求項３】 透明な扇形フィルムにより成型した截頭
   円錐形の外装筒の内側に保形用の掛止リングを掛止する
   と共に、前記外装筒の大径口部へ把手付口部蓋を固定
   し、前記外装筒の小径側へ円錐形キャップを嵌装したこ
   とを特徴とする花用包装具。
4. 【請求項４】 透明な扇形フィルムにより成型した截頭
   円錐形の外装筒の内側に保形用の掛止リングを掛止する
   と共に、前記外装筒の大径口部へ把手付口部蓋を固定
   し、前記外装筒の小径側に保定手段を付与したことを特
   徴とする花用包装具。