JP3091778B2 - 電気粘性流体組成物 - Google Patents

電気粘性流体組成物

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JP3091778B2
JP3091778B2 JP03271191A JP27119191A JP3091778B2 JP 3091778 B2 JP3091778 B2 JP 3091778B2 JP 03271191 A JP03271191 A JP 03271191A JP 27119191 A JP27119191 A JP 27119191A JP 3091778 B2 JP3091778 B2 JP 3091778B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は電気粘性流体組成物に関
するものである。更に詳しくは、比較的弱い電場を印加
することによっても大きいせん断応力を発生し、その際
に流れる電流密度が小さく、且つ発生したせん断応力お
よび電流密度の経時安定性に優れた電気粘性流体組成物
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】電気粘性流体とは、例えば電気絶縁性分
散媒中に固体粒子を分散・懸濁して得られる流体であっ
て、そのレオロジー的あるいは流れ性質が電場変化を加
えることにより粘塑性型の性質に変わる流体であり、一
般に外部電場を印加した際に粘度が著しく上昇し、大き
いせん断応力を誘起する、いわゆるウィンズロー効果を
示す流体として知られている。このウィンズロー効果は
応答性が速いという特徴を有するため、電気粘性流体は
クラッチ、ブレーキ等のトルク伝達用アクチュエータ、
エンジンマウント、ダンパー、バルブ等の制御用アクチ
ュエータ、電気粘性流体インクジェット等への応用が試
みられている。
【0003】従来、電気粘性流体組成物としては、シリ
コンオイル、塩化ジフェニル、トランス油等の絶縁油中
に、セルロース、でんぷん、大豆カゼイン、シリカゲ
ル、ポリスチレン系イオン交換樹脂、ポリアクリル酸塩
架橋体等の固体粒子を分散させたものが知られている。
【0004】しかしながら、セルロース、でんぷんや大
豆カゼインを分散相として用いた電気粘性流体組成物は
電場を印加した際に得られるせん断応力が小さいという
問題点があり、ポリアクリル酸塩架橋体を分散相として
用いた電気粘性流体組成物は比較的弱い電場を印加した
だけでは実用上充分なせん断応力が誘起されないという
問題点があった。
【0005】また、ポリスチレン系イオン交換樹脂の一
つであるポリスチレンスルホン酸のアルカリ金属塩型の
イオン交換樹脂を分散相として用いた電気粘性流体組成
物は比較的弱い電場の印加によっても大きなせん断応力
が得られるが、その際に流れる電流密度が大きく、且つ
発生したせん断応力および電流密度の経時安定性に乏し
いという問題点があった。
【0006】我々は、ビニル芳香族化合物とポリビニル
化合物を必須成分とし必要に応じてその他のビニル化合
物を加えたモノマー混合物を重合して、これをスルホン
化して得られるスルホン化重合体からなる分散相粒子を
電気絶縁性分散媒中に分散させた電気粘性流体の性能を
評価したところ、前記のモノマー混合物の重合工程でそ
の方法を工夫すると優れた性能を示すことを見いだし
た。すなわちモノマー混合物の重合に際して、重合率が
30重量%以上80重量%未満の範囲に達するまで80
℃未満の温度で重合を行い、その後重合率が99.8重
量%以上に達するまで80℃以上の温度で重合を行うこ
とにより、比較的弱い電場の印加によっても大きなせん
断応力を発生しその際に流れる電流密度が小さく且つ発
生したせん断応力値および電流密度の経時安定性に優れ
た電気粘性流体が得られることを見いだした。(特願平
3−163135) しかしながら、我々は前記のモノマー混合物の水系懸濁
重合において懸濁剤としてポリビニルアルコール、メチ
ルセルロース、ポリアクリル酸ソーダ等の水溶性高分子
を用いた場合には、水溶性高分子がスルホン化およびそ
の後の洗浄によってもスルホン化重合体粒子中に残存
し、この粒子を分散相粒子として用いた電気粘性流体組
成物は、比較的弱い電場の印加によっても大きなせん断
応力を発生しその際に流れる電流密度が小さいが、発生
したせん断応力値および電流密度の経時安定性に乏しい
という問題点があることを見いだした。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、従来の電気
粘性流体組成物が有していた上記の問題点を解決するも
のである。したがって、本発明の目的は、比較的弱い電
場の印加によっても大きなせん断応力が発生し、その際
に流れる電流密度が小さく、且つ発生したせん断応力お
よび電流密度の経時安定性に特に優れた電気粘性流体組
成物を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段および作用】本発明は、ビ
ニル芳香族化合物(a)とポリビニル化合物(b)を必
須成分とし必要に応じてその他のビニル化合物(c)を
加えたモノマー混合物(A)を水系懸濁重合して重合架
橋体(I)を合成し次いで重合架橋体(I)中に存在す
る芳香族環をスルホン化して得られるスルホン化重合体
からなる分散相粒子を電気絶縁性分散媒中に分散させて
なる組成物であり、モノマー混合物(A)の水系懸濁重
合に際して、分子量2000以下の界面活性剤を懸濁剤
として用いることを特徴とする電気粘性流体組成物に関
するものである。
【0009】電気粘性流体の分散相粒子の形状として
は、球状であることが好ましい。また、分散相粒子の平
均粒子径は発生するせん断応力と分散安定性(分散相粒
子を沈降または浮上させずに電気粘性流体を長時間均一
状態に保持できる性能)のバランスから1〜50μmの
範囲内であることが好ましい。上記したスルホン化重合
体からなる分散相粒子の中間体となる重合架橋体(I)
の製造において水系懸濁重合を用いる本発明では、重合
開始前に懸濁重合系中のモノマー混合物の液滴の粒子径
を規制することにより、スルホン化重合体からなる分散
相粒子の平均粒子径および形状を分散相粒子に好適な1
〜50μmの範囲および球状とすることが容易にでき
る。本発明の電気粘性流体組成物において分散相粒子と
して用いるスルホン化重合体は重合架橋体(I)をスル
ホン化して得られるが、本発明では重合架橋体(I)を
製造する際の水系懸濁重合の懸濁剤として分子量200
0以下の界面活性剤を用いる必要がある。
【0010】分子量2000以下の界面活性剤を懸濁剤
として用いることで、モノマー混合物(A)の水系懸濁
重合が安定して行うことができ、本発明に好適な重合架
橋体(I)が得られる。また、本発明で用いられる界面
活性剤はスルホン化の過程で容易に取り除かれるため、
懸濁重合系から取り出された重合架橋体(I)の固形物
を洗浄することなく乾燥するだけで次のスルホン化工程
に使用でき、本発明に好適なスルホン化重合体からなる
分散相粒子が容易に得られる。したがって、本発明は電
気粘性流体の製造プロセスの簡略化の点からも好まし
い。
【0011】モノマー混合物(A)の水系懸濁重合を、
懸濁剤として分子量が2000を超える分子量の界面活
性剤を用いた場合には、得られた重合架橋体中に界面活
性剤が残存しスルホン化によって容易に取り除くことが
できないので、スルホン化重合体粒子を分散相粒子とし
て用いた電気粘性流体のせん断応力値および電流密度の
経時安定性が乏しくなるという問題点が起こる。
【0012】また、モノマー混合物(A)の水系懸濁重
合を懸濁剤としてポリビニルアルコール、メチルセルロ
ース、ポリアクリル酸ソーダ等の水溶性高分子を用いた
場合には、前記したように重合架橋体(I)のスルホン
化粒子を分散相粒子として用いた電気粘性流体のせん断
応力値および電流密度の経時安定性が乏しくなるという
問題点が起こる。
【0013】本発明の懸濁剤に用いることのできる界面
活性剤としては、分子量が2000以下であれば特に制
限はなく、公知のアニオン性界面活性剤、ノニオン性界
面活性剤、カチオン性界面活性剤、両性イオン界面活性
剤等を用いることができる。中でも懸濁重合系の安定性
からアニオン性界面活性剤の使用が特に好ましい。ま
た、アニオン性界面活性剤を他の界面活性剤と混合して
用いることも好ましい。アニオン性界面活性剤として
は、例えばオレイン酸ナトリウムやヒマシ油カリ等の脂
肪酸塩、ラウリル硫酸ナトリウムやラウリル硫酸アンモ
ニウム等のアルキル硫酸エステル塩、ドデシルベンゼン
スルホン酸ナトリウム等のアルキルベンゼンスルホン酸
塩、アルキルナフタレンスルホン酸塩、アルカンスルホ
ン酸塩、ジアルキルスルホコハク酸塩、アルキルリン酸
エステル塩、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエー
テル硫酸エステル塩、ポリオキシエチレンアルキル硫酸
エステル塩等が挙げられ、これらの中から一種または二
種以上用いることができる。ノニオン性界面活性剤とし
ては、例えばポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポ
リオキシエチレンアルキルフェニルエーテル、ポリオキ
シエチレン脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステ
ル、ポリオキシソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシ
エチレンアルキルアミン;グリセリン脂肪酸エステル等
が挙げられ、これらの中から一種または二種以上用いる
ことができる。
【0014】カチオン性界面活性剤としては、例えばラ
ウリルアミンアセテートやステアリルアミンアセテート
等のアルキルアミン塩、ラウリルトリメチルアンモニウ
ムクロライド等の第四級アンモニウム塩等が挙げられ、
これらの中から一種または二種以上用いることができ
る。
【0015】両性界面活性剤としては、例えばラウリル
ジメチルアミンオキサイド等が挙げられる。これら界面
活性剤は、得られる重合架橋体(I)の平均粒子径が1
〜50μmの範囲になるように組成や使用量を適宜調製
して使用することができる。
【0016】界面活性剤の使用量は、モノマー混合物
(A)100重量部に対して0.02〜5重量部の範囲
で用いることが好ましい。0.02重量部未満では、懸
濁系が不安定になり均一分散系が得られなくなり、また
5重量部を越えると平均粒子径が1μm未満の微粒子が
多く生成して、いずれの場合も重合架橋体(I)を安定
して得ることができなくなる。
【0017】本発明では、モノマー混合物(A)中にビ
ニル芳香族化合物(a)が含まれることが必要であり、
本発明に用いることのできるビニル芳香族化合物(a)
としては、例えばスチレン、ビニルナフタレン、ビニル
アントラセン、ビニルフェナントレンなどのビニル芳香
族炭化水素;メチルスチレン、エチルスチレン、プロピ
ルスチレン、ブチルスチレン、ペンチルスチレン、ヘキ
シルスチレンなどのモノアルキルスチレン化合物;ジメ
チルスチレン、ジエチルスチレン、ジプロピルスチレ
ン、メチルエチルスチレン、メチルプロピルスチレン、
メチルヘキシルスチレン、エチルブチルスチレン、エチ
ルプロピルスチレン、エチルヘキシルスチレン、プロピ
ルブチルスチレンなどのジアルキルスチレン化合物;ト
リメチルスチレン、トリエチルスチレン、トリプロピル
スチレン、メチルジエチルスチレン、ジメチルエチルス
チレン、メチルエチルプロピルスチレン、メチルジプロ
ピルスチレン、ジメチルプロピルスチレン、エチルジプ
ロピルスチレン、ジエチルプロピルスチレンなどのトリ
アルキルスチレン化合物;ビニルメチルナフタレン、ビ
ニルエチルナフタレン、ビニルプロピルナフタレンなど
のビニルモノアルキルナフタレン化合物;ビニルジメチ
ルナフタレン、ビニルジエチルナフタレン、ビニルジプ
ロピルナフタレン、ビニルメチルエチルナフタレンなど
のビニルジアルキルナフタレン化合物;ビニルトリメチ
ルナフタレン、ビニルトリエチルナフタレン、ビニルト
リプロピルナフタレン、ビニルメチルジエチルナフタレ
ン、ビニルジメチルエチルナフタレン、ビニルメチルエ
チルプロピルナフタレンなどのビニルトリアルキルナフ
タレン化合物;クロロスチレン、ブロモスチレン、フル
オロスチレン、クロロメチルスチレン、クロロエチルス
チレン、クロロプロピルスチレン、クロロジメチルスチ
レン、ブロモメチルスチレン、ブロモエチルスチレン、
フルオロメチルスチレン、フルオロエチルスチレン、ビ
ニルクロロナフタレン、ビニルブロモナフタレンなどの
ハロゲン化ビニル芳香族化合物;メトキシスチレン、ジ
メトキシスチレン、トリメトキシスチレン、エトキシス
チレン、ジエトキシスチレン、トリエトキシスチレン、
プロピルオキシスチレン、ジプロピルオキシスチレン、
フェノキシスチレン、メトキシメチルスチレン、メトキ
シエチルスチレン、メトキシプロピルスチレン、エトキ
シメチルスチレン、エトキシエチルスチレン、プロピル
オキシメチルスチレン、プロピルオキシエチルスチレ
ン、メトキシジメチルスチレン、メトキシジエチルスチ
レン、フェノキシジメチルスチレン、フェノキシジエチ
ルスチレン、メトキシクロロスチレン、メトキシブロモ
スチレン、ビニルメトキシナフタレン、ビニルジメトキ
シナフタレン、ビニルエトキシナフタレン、ビニルジエ
トキシナフタレン、ビニルメトキシジメチルナフタレ
ン、ビニルジメトキシメチルナフタレン、ビニルメトキ
シクロロナフタレン、ビニルジメトキシクロロナフタレ
ンなどのアルコキシ化もしくはアリールオキシ化ビニル
芳香族化合物等を挙げることができ、これらの中から一
種または二種以上を用いることができる。
【0018】本発明ではモノマー混合物(A)中にポリ
ビニル化合物(b)が含まれることが必要であり、0.
1〜20.0モル%の範囲であることが好ましい。ポリ
ビニル化合物(b)の割合が20.0モル%を越える場
合、スルホン化が進行しにくくなったり、得られた粒子
を用いた電気粘性流体組成物に電場を印加した際に大き
なせん断応力が得られないという問題点が起こることが
ある。また、ポリビニル化合物(b)の割合が0.1モ
ル%未満の場合、重合により得られた重合架橋体をスル
ホン化した際に粒子同士の付着が起こるという問題点が
起こることがある。
【0019】本発明で使用することのできるポリビニル
化合物(b)としては、例えばジビニルベンゼン、ジビ
ニルトルエン、ジビニルキシレン、ジビニルエチルベン
ゼン、ジビニルジエチルベンゼン、ジビニルプロピルベ
ンゼン、ジビニルナフタレン、トリビニルベンゼン、ト
リビニルトルエン、トリビニルキシレン、トリビニルナ
フタレンなどのポリビニル芳香族炭化水素;エチレング
リコールジ(メタ)アクリレート、ジエチレングリコー
ルジ(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパント
リ(メタ)アクリレート、N,Nーメチレンビスアクリ
ルアミド、マレイン酸ジアリル、アジピン酸ジアリルな
どのポリビニル脂肪族化合物等を挙げることができ、こ
れらの中から一種または二種以上を用いることができ
る。
【0020】本発明ではモノマー混合物(A)は、ビニ
ル芳香族化合物(a)とポリビニル化合物(b)を必須
成分としてなるが、これら化合物(a)および化合物
(b)の合計量は、モノマー混合物(A)中50.0モ
ル%以上となる割合で使用することが好ましい。
【0021】本発明におけるモノマー混合物(A)に
は、必要に応じてビニル芳香族化合物(a)やポリビニ
ル化合物(b)以外のビニル化合物(c)を配合するこ
とができ、その構成割合は50モル%以下であることが
好ましい。このようなその他のビニル化合物(c)とし
ては、例えばエチレン、プロピレン、イソプレン、ブタ
ジエン、塩化ビニル、クロロプレンなどのオレフィン系
炭化水素またはこれらのハロゲン置換体;メチル(メ
タ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレートなどの
不飽和カルボン酸のエステル化合物;酢酸ビニル、プロ
ピオン酸ビニルなどの1価のカルボン酸のビニルエステ
ル化合物;(メタ)アクリルアミド、ジアセトンアクリ
ルアミド、メチロール化(メタ)アクリルアミドなどの
不飽和アミド化合物またはその誘導体;(メタ)アクリ
ロニトリル、クロトンニトリルなどの不飽和シアン化合
物;(メタ)アリルアルコール、クロトンアルコールな
どの不飽和アルコール化合物;(メタ)アクリル酸など
の不飽和一塩基酸;マレイン酸、フマル酸、イタコン酸
などの不飽和二塩基酸;マレイン酸モノメチルエステ
ル、マレイン酸モノエチルエステルなどの1価のアルコ
ールと不飽和二塩基酸とのモノエステル化合物等を挙げ
ることができ、これらの中から一種または二種以上用い
ることができる。
【0022】本発明における懸濁重合方法としては、従
来公知の方法を用いることができ、例えば分散媒と懸濁
剤を仕込み、これに攪拌下に重合開始剤を溶解させたモ
ノマー混合物(A)を加え分散機や攪拌装置を用いて粒
子径規制を行った後、懸濁状態下に重合を実施すること
ができる。
【0023】懸濁重合の重合開始剤としては、例えば過
酸化ベンゾイル、第三級ブチルヒドロキシパーオキサイ
ド、過酸化クメン、過酸化ラウロイル、過酸化メチルエ
チルケトン、第三級ブチルパーフタレイト、カプロイル
パーオキサイドなどの過酸化物;アゾビスイソブチロニ
トリル、アゾビスイソブチルアミド、2,2’−アゾビ
ス(2,4−ジメチルマレロニトリル)、アゾビス(α
−ジメチルバレロニトリル)、アゾビス(α−メチルブ
チロニトリル)などのアゾ化合物等を挙げることがで
き、これらの中から一種または二種以上用いることがで
きる。中でも、過酸化ベンゾイル、アゾビスイソブチロ
ニトリルを用いることが好ましい。
【0024】懸濁重合の分散媒としては、通常水が用い
られる。
【0025】懸濁重合の際に必要に応じて公知の乳化重
合禁止剤を使用して微粒の発生を抑えることができる。
【0026】粒径規制および重合時においては窒素雰囲
気下で行うことが好ましい。
【0027】懸濁重合は通常50℃から100℃の範囲
内の温度にて2〜30時間程度で行うことができるが、
特に重合率が30重量%以上80重量%未満の範囲に達
するまで80℃未満の温度、好ましくは重合率が40重
量%以上70重量%未満の範囲に達するまで50℃以上
80℃未満の温度で0.3〜10時間程度重合し、その
後重合率が99.8重量%以上になるまで80℃以上の
温度で1〜20時間程度重合を行うことが好ましい。
【0028】本発明で用いられる重合架橋体(I)は、
ゲル型と称される実質的に非多孔質の重合架橋体でもよ
く、また、重合の際に得られる重合架橋体に多孔性を付
与する公知の多孔質形成剤、例えば膨潤性の有機溶剤、
非膨潤性の有機溶剤、モノマーに溶解し得る線状重合体
あるいはこれらの混合物等の共存下にモノマー混合物を
重合して得られる多孔質重合架橋体であってもよい。
【0029】本発明で用いられる分散相粒子を構成する
スルホン化重合体の粒子は、前記した重合法により得ら
れた重合架橋体(I)をスルホン化し必要に応じて適当
に解砕または造粒することにより得られる。
【0030】本発明で重合架橋体(I)中に存在する芳
香族環をスルホン化するために用いられるスルホン化剤
としては、公知のスルホン化剤を用いればよく、例えば
硫酸、発煙硫酸、クロロ硫酸等を挙げることができ、こ
れらの中から一種または二種以上用いることができる。
【0031】スルホン化剤の主成分として硫酸を用いた
場合には、スルホン化は、普通60〜100℃の範囲内
の温度で0.3〜100時間程度で行われる。硫酸は、
重合架橋体(I)100重量部に対し500重量部以上
の割合で使用することが好ましい。
【0032】スルホン化剤の主成分としてクロロ硫酸を
用いた場合には、スルホン化は普通−20〜100℃の
範囲内の温度で0.3〜100時間程度で行われるが、
好ましい条件として、重合架橋体(I)をクロロ硫酸
存在下に70℃以上の温度で30分以上保持するものや
重合架橋体(I)をクロロ硫酸の存在下に−20℃以
上70℃未満の温度範囲で0.3〜30時間保持した
後、更に70℃以上の温度で30分以上保持するものを
挙げることができる。中でも、スルホン化反応の制御の
しやすさを考慮するとの方法が好ましい。クロロ硫酸
は、重合架橋体(I)100重量部に対し500重量部
以上の割合で使用することが好ましい。
【0033】スルホン化剤として発煙硫酸を用いた場合
には、スルホン化は普通−20〜100℃の範囲内の温
度で0.3〜100時間程度で行われるが、好ましい条
件として、重合架橋体(I)を発煙硫酸存在下に70
℃以上の温度で30分以上保持するものや重合架橋体
(I)を発煙硫酸の存在下に−20℃以上70℃未満の
温度範囲で0.3〜30時間保持した後、更に70℃以
上の温度で30分以上保持するものを挙げることができ
る。中でも、スルホン化反応の制御のしやすさを考慮す
るとの方法が好ましい。発煙硫酸は、重合架橋体
(I)100重量部に対し150重量部以上の割合で使
用することが好ましい。
【0034】スルホン化の反応は、無溶剤下あるいは重
合架橋体(I)に対して非膨潤性の溶剤の存在下あるい
は重合架橋体(I)に対して膨潤性の溶剤の存在下に行
うことができる。
【0035】重合架橋体(I)に対して非膨潤性の溶剤
としては、重合架橋体(I)を膨潤させず且つスルホン
化剤に対して不活性な溶剤であればよく、例えばヘキサ
ン、シクロヘキサン、リグロインなどの脂肪族炭化水素
などを挙げることができる。重合架橋体(I)に対して
膨潤性の溶剤としては、重合架橋体(I)を膨潤させ且
つスルホン化剤に対して不活性な溶剤であればよく、例
えばエチレンジクロライド、トリクロロエチレン、テト
ラクロロエタン、ニトロベンゼン、プロピレンクロライ
ド、四塩化炭素などを挙げることができる。
【0036】これらの溶剤の使用量は、重合架橋体
(I)100重量部に対して1000重量部以下の範囲
内であることが好ましい。
【0037】また、スルホン化反応に際して、例えば硫
酸水銀、硫酸銀などの遷移金属塩や五酸化燐などの五価
のリン化合物をスルホン化剤と併用して用いることがで
きる。 このように重合架橋体(I)をスルホン化して
得られるスルホン化重合体の粒子は、スルホン化剤と分
離された後、粒子中に残存する酸等を除去するために多
量の水で十分に洗浄するのがよい。次いで、必要に応じ
て中和あるいはイオン交換等の方法によりスルホン酸基
の陽イオンをプロトンから適当な陽イオン種に換えるこ
とができる。
【0038】本発明で言うスルホン酸基とは、水等の極
性溶媒の存在において陽イオンを遊離して自身はスルホ
ン酸イオンとなるものであり、水等の極性溶剤の存在に
おいて遊離する陽イオンとしては特に制限はない。
【0039】本発明で用いられる分散相粒子を構成する
スルホン化重合体中に存在するスルホン酸基の陽イオン
としては、例えば水素;リチウム、ナトリウム、カリウ
ムなどのアルカリ金属;マグネシウム、カルシウム等の
アルカリ土類金属;アルミニウムなどのIIIA族金属;
スズ、鉛等のIVA族金属;亜鉛、鉄、銅、コバルト、ニ
ッケルなどの遷移金属等のカチオン種、アンモニウム、
有機4級アンモニウム、ピリジニウム、グアジニウム等
を挙げることができ、これらの中から一種または二種以
上用いることができる。
【0040】本発明で用いられる分散相粒子は、前記し
たスルホン化重合体の粒子に少量の水を含有させたもの
が好ましい。本発明の電気粘性流体組成物では、分散相
粒子中に微量の水分が含まれることにより、電場を印加
した際に大きなせん断応力が誘起される。
【0041】本発明における分散相粒子中の水は、該粒
子100重量部に対して20重量部以下であることが好
ましい。水が20重量部を越える場合、分散相粒子同士
が付着したり、あるいは調製された電気粘性流体組成物
の絶縁性が減少するため、電場を印加した際に大きな電
流が流れたりして好ましくない。
【0042】本発明で使用することのできる電気絶縁性
分散媒としては、特に制限はなく、例えばポリジメチル
シロキサン、ポリフェニルメチルシロキサンなどのシリ
コンオイル;流動パラフィン、デカン、ドデカン、メチ
ルナフタレン、ジメチルナフタレン、エチルナフタレ
ン、ビフェニル、デカリン、部分水添されたトリフェニ
ルなどの炭化水素;ビフェニルエーテルなどのエーテル
化合物;クロロベンゼン、ジクロロベンゼン、トリクロ
ロベンゼン、ブロモベンゼン、ジブロモベンゼン、クロ
ロナフタレン、ジクロロナフタレン、ブロモナフタレ
ン、クロロビフェニル、ジクロロビフェニル、トリクロ
ロビフェニル、ブロモビフェニル、クロロジフェニルメ
タン、ジクロロジフェニルメタン、トリクロロジフェニ
ルメタン、ブロモジフェニルメタン、クロロデカン、ジ
クロロデカン、トリクロロデカン、ブロモデカン、クロ
ロドデカン、ジクロロドデカン、ブロモドデカンなどの
ハロゲン化炭化水素;クロロジフェニルエーテル、ジク
ロロジフェニルエーテル、トリクロロジフェニルエーテ
ル、ブロモジフェニルエーテルなどのハロゲン化ジフェ
ニルエーテル化合物;ダイフロイル(ダイキン工業
(株)製)、デムナム(ダイキン工業(株)製)などの
フッ化物;フタル酸ジオクチル、トリメリット酸トリオ
クチル、セバシン酸ジブチルなどのエステル化合物等を
挙げることができ、これらの中から一種または二種以上
用いることができる。中でも、シリコンオイル、炭化水
素が好ましい。
【0043】本発明の電気粘性流体組成物は、前記した
分散相粒子を電気絶縁性分散媒中に分散させてなり、組
成物における分散相粒子と絶縁性分散媒との比は、前者
100重量部に対して後者50〜500重量部の範囲で
あることが好ましい。分散媒の量が500重量部を越え
る場合、調製された電気粘性流体組成物に電場を印加し
た際に得られるせん断応力が十分大きくならないことが
ある。また、分散媒の量が50重量部未満の場合、調製
された組成物自体の流動性が低下して、電気粘性流体と
しての使用が難しくなることがある。
【0044】本発明では、分散相粒子の分散媒中への分
散性向上や電気粘性流体組成物の粘度調節あるいはせん
断応力向上のために、例えば界面活性剤、高分子分散
剤、高分子増粘剤等の各種添加物を組成物中に添加する
ことができる。
【0045】
【実施例】以下、実施例により本発明を説明するが、本
発明の範囲がこれら実施例のみに限定されるものではな
い。
【0046】
【実施例1】攪拌機、還流冷却機および温度計を備えた
3リットルの四つ口セパラブルフラスコに水1.2リッ
トルを仕込み、そこへドデシルベンゼンスルホン酸ナト
リウム(分子量348)を1.5g添加混合した後、更
にスチレン260g、工業用ジビニルベンゼン(和光純
薬工業(株)製、ジビニルベンゼン55重量%、エチル
スチレン35重量%等の混合物)40gおよび過酸化ベ
ンゾイル10gからなる混合物を加えた。その後、分散
機を用いて5000rpmの攪拌速度でフラスコ内の内
容物を分散させ粒径規制を行った。次いで75℃で1時
間重合した後、さらに重合温度を95℃まで昇温し4時
間加熱した。反応終了後、得られた固形物を濾別し水で
洗浄することなく、熱風乾燥器を用いて80℃で12時
間乾燥し、球状の重合架橋体{以下、これを重合架橋体
(1)という。}296gを得た。
【0047】攪拌機、温度計および滴下ロートを備えた
2リットルの四つ口セパラブルフラスコに重合架橋体
(1)50gを仕込み、反応容器を氷浴で0℃に冷却し
た。そこへ25重量%発煙硫酸500gを加え、均一な
分散液とした。このまま12時間攪拌した後、氷浴を取
り外し、80℃で3時間加熱・攪拌し、スルホン化反応
を行った。その後、反応混合物を0℃の水中に注ぎ、濾
別した後、水・アセトンで洗浄した。得られた固形物を
10重量%水酸化ナトリウム水溶液330mlで中和し
た後、水で十分に洗浄した。次いで、真空乾燥機を用い
て、80℃で10時間乾燥し、119gの球状のスルホ
ン化重合体からなる分散相粒子{以下、これを分散相粒
子(1)という。}を得た。
【0048】得られた分散相粒子(1)の平均粒子径を
粒度分布測定装置((株)島津製作所製、SALD−1
000)を用いて測定したところ、10μmであった。
分散相粒子(1)のイオン交換容量を中和滴定法および
元素分析法により定量したところ、中和滴定法では5.
7mg当量/g、元素分析法では5.8mg当量/gで
あった。分散相粒子(1)中の含水量をカールフィッシ
ャー水分計(京都電子工業(株)製、MPS−3P)を
用いて測定したところ、2.5重量部であった。(以下
の実施例および比較例における平均粒子径、イオン交換
容量および含水量の測定は本実施例と同様に行った。) 得られた分散相粒子(1)30gを信越シリコーンオイ
ルKF96−20CS(信越化学工業(株)製のジメチ
ルシリコンオイル)70g中に混合・分散させ、本発明
の電気粘性流体組成物{以下、これを流体組成物(1)
という。}を得た。
【0049】
【実施例2】攪拌機、還流冷却機および温度計を備えた
3リットルの四つ口セパラブルフラスコに水1.2リッ
トルを仕込み、そこへポリオキシエチレンノニルフェニ
ルエーテル硫酸エステル塩(第一工業製薬(株)製、ハ
イテノールN−08、分子量795)を1.8g添加混
合した後、更にスチレン284g、実施例1で用いたの
と同じ工業用ジビニルベンゼン16gおよびアゾビスイ
ソブチロニトリル5gからなる混合物を加えた。その
後、分散機を用いて8000rpmの攪拌速度でフラス
コ内の内容物を分散させ粒径規制を行った。次いで65
℃で2時間重合した後、さらに重合温度を90℃まで昇
温し6時間加熱した。反応終了後、得られた固形物を濾
別し水で洗浄することなく、熱風乾燥器を用いて80℃
で12時間乾燥し、球状の重合架橋体{以下、これを重
合架橋体(2)という。}291gを得た。
【0050】攪拌機、温度計および滴下ロートを備えた
2リットルの四つ口セパラブルフラスコに重合架橋体
(2)50gを仕込み、反応容器を氷浴で0℃に冷却し
た。そこへクロロ硫酸500gを加え、均一な分散液と
した。このまま12時間攪拌した後、氷浴を取り外し、
80℃で3時間加熱・攪拌し、スルホン化反応を行っ
た。その後、反応混合物を0℃の水中に注ぎ、濾別した
後、水・アセトンで洗浄した。得られた固形物を10重
量%水酸化ナトリウム水溶液310mlで中和した後、
水で十分に洗浄した。次いで、真空乾燥機を用いて、8
0℃で10時間乾燥し、102gの球状のスルホン化重
合体からなる分散相粒子{以下、これを分散相粒子
(2)という。}を得た。
【0051】得られた分散相粒子(2)の平均粒子径を
粒度分布測定装置を用いて測定したところ、5μmであ
った。分散相粒子(2)のイオン交換容量を中和滴定法
および元素分析法により定量したところ、中和滴定法で
は5.5mg当量/g、元素分析法では5.6mg当量
/gであった。分散相粒子(2)中の含水量をカールフ
ィッシャー水分計を用いて測定したところ、2.4重量
部であった。
【0052】得られた分散相粒子(2)30gをサーム
エス900(新日鐵化学(株)製の部分水添されたトリ
フェニル)70g中に混合・分散させ、本発明の電気粘
性流体組成物{以下、これを流体組成物(2)とい
う。}を得た。
【0053】
【実施例3】攪拌機、還流冷却機および温度計を備えた
3リットルの四つ口セパラブルフラスコに水1.2リッ
トルを仕込み、そこへラウリル硫酸ナトリウム(分子量
272)を3g添加混合した後、更にスチレン140
g、メトキシスチレン133g、実施例1で用いたと同
じ工業用ジビニルベンゼン27gおよびアゾビスイソブ
チロニトリル5gからなる混合物を加えた。その後、分
散機を用い750rpmの攪拌速度でフラスコ内の内容
物を分散させ粒径規制を行った。次いで70℃で1時間
重合した後、さらに重合温度を90℃まで昇温し6時間
加熱した。得られた固形物を濾別し水で洗浄することな
く、熱風乾燥器を用いて80℃で12時間乾燥し、球状
の重合架橋体{以下、これを重合架橋体(3)とい
う。}289gを得た。
【0054】攪拌機、温度計および滴下ロートを備えた
2リットルの四つ口セパラブルフラスコに重合架橋体
(3)50gを仕込み、反応容器を氷浴で0℃に冷却し
た。そこへクロロ硫酸500gを加え、均一な分散液と
した。このまま12時間攪拌した後、氷浴を取り外し、
80℃で1時間加熱・攪拌し、スルホン化反応を行っ
た。その後、反応混合物を0℃の水中に注ぎ、濾別した
後、水・アセトンで洗浄した。得られた固形物を10重
量%水酸化ナトリム水溶液310mlで中和した後、水
で十分に洗浄した。次いで、真空乾燥機を用いて、80
℃で10時間乾燥し、106gの球状のスルホン化重合
体からなる分散相粒子{以下、これを分散相粒子(3)
という。}を得た。
【0055】得られた分散相粒子(3)の平均粒子径を
粒度分布測定装置を用いて測定したところ、25μmで
あった。分散相粒子(3)のイオン交換容量を中和滴定
法および元素分析法により定量したところ、中和滴定法
では5.4mg当量/g、元素分析法では5.3mg当
量/gであった。分散相粒子(3)中の含水量をカール
フィシャー水分計を用いて測定したところ、2.4重量
部であった。
【0056】得られた分散相粒子(3)30gをサーム
エス900(新日鐵化学(株)製の部分水添されたトリ
フェニル)70g中に混合・分散させ、本発明の電気粘
性流体組成物{以下、これを流体組成物(3)とい
う。}を得た。
【0057】
【実施例4】攪拌機、還流冷却機および温度計を備えた
3リットルの四つ口セパラブルフラスコに水1.2リッ
トルを仕込み、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム
1gおよびポリオキシエチレンノニルフェニルエーテル
(三洋化成工業(株)、ノニポール200、分子量12
14)1gを添加混合した後、スチレン260g、実施
例1で用いたと同じ工業用ジビニルベンゼン40gおよ
び過酸化ベンゾイル10gからなる混合物を加えた。そ
の後、分散機を用い700rpmの攪拌速度でフラスコ
内の内容物を分散させ粒径規制を行った。次いで70℃
で1時間重合した後、さらに重合温度を90℃まで昇温
し6時間加熱した。得られた固形物を濾別し水で洗浄す
ることなく、その後熱風乾燥器を用いて80℃で12時
間乾燥し、球状の重合架橋体{以下、これを重合架橋体
(4)という。}289gを得た。
【0058】攪拌機、温度計および滴下ロートを備えた
2リットルの四つ口セパラブルフラスコに重合架橋体
(4)50gおよび98重量%濃硫酸500gを仕込
み、80℃で24時間加熱・攪拌し、スルホン化反応を
行った。その後、反応混合物を0℃の水中に注ぎ、濾別
した後、水・アセトンで洗浄した。得られた固形物を1
0重量%水酸化ナトリウム水溶液250mlで中和した
後、水で十分に洗浄した。次いで、真空乾燥機を用い
て、80℃で10時間乾燥し、88gの球状のスルホン
化重合体からなる分散相粒子{以下、これを分散相粒子
(4)という。}を得た。
【0059】得られた分散相粒子(4)の平均粒子径を
粒度分布測定装置を用いて測定したところ、35μmで
あった。分散相粒子(4)のイオン交換容量を中和滴定
法および元素分析法により定量したところ、中和滴定法
では4.7mg当量/g、元素分析法では4.6mg当
量/gであった。分散相粒子(4)中の含水量をカール
フィシャー水分計を用いて測定したところ、2.4重量
部であった。
【0060】得られた分散相粒子(4)30gをサーム
エス900(新日鐵化学(株)製の部分水添されたトリ
フェニル)70g中に混合・分散させ、本発明の電気粘
性流体組成物{以下、これを流体組成物(4)とい
う。}を得た。
【0061】
【比較例1】攪拌機、還流冷却機および温度計を備えた
3リットルの四つ口セパラブルフラスコに水1.2リッ
トルを仕込み、クラレポバールPVA−205((株)
クラレ製のポリビニルアルコール)16.0gを添加・
溶解させた後、更に、スチレン260g、実施例1で用
いたのと同じ工業用ジビニルベンゼン40gおよび過酸
化ベンゾイル10gからなる混合物を加えた。その後、
分散機を用いて5000rpmの攪拌速度でフラスコ内
の内容物を分散させ粒径規制を行った。次いで75℃で
1時間重合した後、さらに重合温度を95℃まで昇温し
4時間加熱した。得られた固形物を濾別し水で洗浄する
ことなく、熱風乾燥器を用いて80℃で12時間乾燥
し、球状の重合架橋体{以下、これを重合架橋体(5)
という。}286gを得た。
【0062】攪拌機、温度計および滴下ロートを備えた
2リットルの四つ口セパラブルフラスコに重合架橋体
(5)50gを仕込み、反応容器を氷浴で0℃に冷却し
た。そこへ25重量%発煙硫酸500gを加え、均一な
分散液とした。このまま12時間攪拌した後、氷浴を取
り外し、80℃で3時間加熱・攪拌し、スルホン化反応
を行った。その後、反応混合物を0℃の水中に注ぎ、濾
別した後、水・アセトンで洗浄した。得られた固形物を
10重量%水酸化ナトリウム水溶液310mlで中和し
た後、水で十分に洗浄した。次いで、真空乾燥機を用い
て、80で10時間乾燥し、119gの球状のスルホン
化重合体からなる比較用の分散相粒子{以下、これを比
較分散相粒子(1)という。}を得た。
【0063】得られた比較分散相粒子(1)の平均粒子
径を粒度分布測定装置を用いて測定したところ、10μ
mであった。比較分散相粒子(1)のイオン交換容量を
中和滴定法および元素分析法により定量したところ、中
和滴定法では5.7mg当量/g、元素分析法では5.
7mg当量/gであった。比較分散相粒子(1)中の含
水量をカールフィッシャー水分計を用いて測定したとこ
ろ、2.5重量部であった。
【0064】得られた比較分散相粒子(1)30gを信
越シリコーンオイルKF96−20CS(信越化学工業
(株)製のジメチルシリコンオイル)70g中に混合・
分散させ、比較用の電気粘性流体組成物{以下、これを
比較流体組成物(1)という。}を得た。
【0065】
【比較例2】攪拌機、還流冷却機および温度計を備えた
3リットルの四つ口セパラブルフラスコに水1.2リッ
トルを仕込み、クラレポバールPVA−205((株)
クラレ製のポリビニルアルコール)8.0gを添加・溶
解させた後、更に、スチレン284g、実施例1で用い
たのと同じ工業用ジビニルベンゼン16gおよびアゾビ
スイソブチロニトリル5gからなる混合物を加えた。そ
の後、分散機を用いて8000rpmの攪拌速度でフラ
スコ内の内容物を分散させ粒径規制を行った。次いで6
5℃で2時間重合した後、さらに重合温度を90℃まで
昇温し6時間加熱した。反応終了後、得られた固形物を
濾別し水で洗浄することなく、熱風乾燥器を用いて80
℃で12時間乾燥し、球状の重合架橋体{以下、これを
重合架橋体(6)という。}291gを得た。
【0066】攪拌機、温度計および滴下ロートを備えた
2リットルの四つ口セパラブルフラスコに重合架橋体
(6)50gを仕込み、反応容器を氷浴で0℃に冷却し
た。そこへクロロ硫酸500gを加え、均一な分散液と
した。このまま12時間攪拌した後、氷浴を取り外し、
80℃で3時間加熱・攪拌し、スルホン化反応を行っ
た。その後、反応混合物を0℃の水中に注ぎ、濾別した
後、水・アセトンで洗浄した。得られた固形物を10重
量%水酸化ナトリウム水溶液310mlで中和した後、
水で十分に洗浄した。次いで、真空乾燥機を用いて、8
0℃で10時間乾燥し、102gの球状のスルホン化重
合体からなる比較用の分散相粒子{以下、これを比較分
散相粒子(2)という。}を得た。
【0067】得られた比較分散相粒子(2)の平均粒子
径を粒度分布測定装置を用いて測定したところ、5μm
であった。比較分散相粒子(2)のイオン交換容量を中
和滴定法および元素分析法により定量したところ、中和
滴定法では5.5mg当量/g、元素分析法では5.6
mg当量/gであった。比較分散相粒子(2)中の含水
量をカールフィッシャー水分計を用いて測定したとこ
ろ、2.4重量部であった。
【0068】得られた比較分散相粒子(2)30gをサ
ームエス900(新日鐵化学(株)製の部分水添された
トリフェニル)70g中に混合・分散させ、比較用の電
気粘性流体組成物{以下、これを比較流体組成物(2)
という。}を得た。
【0069】
【比較例3】攪拌機、還流冷却機および温度計を備えた
3リットルの四つ口セパラブルフラスコに水1.2リッ
トルを仕込み、クラレポバールPVA−205((株)
クラレ製のポリビニルアルコール)1.6gを添加・溶
解させた後、更に、スチレン140g、メトキシスチレ
ン133g、実施例1で用いたと同じ工業用ジビニルベ
ンゼン27gおよびアゾビスイソブチルニトリル5gか
らなる混合物を加えた。その後、分散機を用い750r
pmの攪拌速度でフラスコ内の内容物を分散させ粒径規
制を行った。次いで70℃で1時間重合した後、さらに
重合温度を90℃まで昇温し6時間加熱した。得られた
固形物を濾別し水で洗浄することなく、熱風乾燥器を用
いて80℃で12時間乾燥し、球状の重合架橋体{以
下、これを重合架橋体(7)という。}289gを得
た。
【0070】攪拌機、温度計および滴下ロートを備えた
2リットルの四つ口セパラブルフラスコに重合架橋体
(7)50gを仕込み、反応容器を氷浴で0℃に冷却し
た。そこへクロロ硫酸500gを加え、均一な分散液と
した。このまま12時間攪拌した後、氷浴を取り外し、
80℃で1時間加熱・攪拌し、スルホン化反応を行っ
た。その後、反応混合物を0℃の水中に注ぎ、濾別した
後、水・アセトンで洗浄した。得られた固形物を10重
量%水酸化ナトリウム水溶液310mlで中和した後、
水で十分に洗浄した。次いで、真空乾燥機を用いて、8
0℃で10時間乾燥し、98gの球状のスルホン化重合
体からなる比較用の分散相粒子{以下、これを比較分散
相粒子(3)という。}を得た。
【0071】得られた比較分散相粒子(3)の平均粒子
径を粒度分布測定装置を用いて測定したところ、25μ
mであった。比較分散相粒子(3)のイオン交換容量を
中和滴定法および元素分析法により定量したところ、中
和滴定法では5.2mg当量/g、元素分析法では5.
3mg当量/gであった。比較分散相粒子(3)中の含
水量をカールフィシャー水分計を用いて測定したとこ
ろ、2.4重量部であった。
【0072】得られた比較分散相粒子(3)30gをサ
ームエス900(新日鐵化学(株)製の部分水添された
トリフェニル)70g中に混合・分散させ、比較用の電
気粘性流体組成物{以下、これを比較流体組成物(3)
という。}を得た。
【0073】
【比較例4】攪拌機、還流冷却機および温度計を備えた
3リットルの四つ口セパラブルフラスコに水1.2リッ
トルを仕込み、クラレポバールPVA−205((株)
クラレ製のポリビニルアルコール)8.0gを添加・溶
解させた後、更にスチレン260g、実施例1で用いた
と同じ工業用ジビニルベンゼン40gおよび過酸化ベン
ゾイル10gからなる混合物を加えた。その後、分散機
を用い700rpmの攪拌速度でフラスコ内の内容物を
分散させ粒径規制を行った。次いで70℃で1時間重合
した後、さらに重合温度を90℃まで昇温し6時間加熱
した。得られた固形物を濾別し、水2リットルでの30
分間の洗浄および濾過を2回繰り返し、その後熱風乾燥
器を用いて80℃で12時間乾燥し、球状の重合架橋体
{以下、これを重合架橋体(8)という。}289gを
得た。
【0074】攪拌機、温度計および滴下ロートを備えた
2リットルの四つ口セパラブルフラスコに重合架橋体
(8)50gおよび98重量%濃硫酸500gを仕込
み、80℃で24時間加熱・攪拌し、スルホン化反応を
行った。その後、反応混合物を0℃の水中に注ぎ、濾別
した後、水・アセトンで洗浄した。得られた固形物を1
0重量%水酸化ナトリム水溶液250mlで中和した
後、水で十分に洗浄した。次いで、真空乾燥機を用いて
80℃で10時間乾燥し、88gの球状のスルホン化重
合体からなる比較用の分散相粒子{以下、これを比較分
散相粒子(4)という。}を得た。
【0075】得られた比較分散相粒子(4)の平均粒子
径を粒度分布測定装置を用いて測定したところ、35μ
mであった。比較分散相粒子(4)のイオン交換容量を
中和滴定法および元素分析法により定量したところ、中
和滴定法では4.7mg当量/g、元素分析法では4.
6mg当量/gであった。比較分散相粒子(4)中の含
水量をカールフィシャー水分計を用いて測定したとこ
ろ、2.4重量部であった。
【0076】得られた比較分散相粒子(4)30gをサ
ームエス900(新日鐵化学(株)製の部分水添された
トリフェニル)70g中に混合・分散させ、比較用の電
気粘性流体組成物{以下、これを比較流体組成物(4)
という。}を得た。
【0077】
【実施例5】実施例1〜4および比較例1〜4で得られ
た流体組成物(1)〜(4)および比較流体組成物
(1)〜(4)の各々を共軸電場付回転粘度計に入れ、
内/外筒間隙1.0mm、せん断速度400s~1、温度
25℃の条件で交流の外部電場4000V/mm(周波
数:60Hz)を印加した時のせん断応力値(初期値)
およびその際に流れる電流密度(初期値)を測定した。
【0078】また、4000V/mmの外部電場を印加
した状態で、粘度計を25℃にて14日間連続運転を行
った後のせん断応力値(14日後値)および電流密度
(14日後値)を測定し、流体組成物の経時安定性を調
べた。
【0079】それらの結果を表1に示した。
【0080】
【表1】
【0081】電気粘性流体は、比較的弱い電場で印加し
た際に得られるせん断応力値が大きいというせん断応力
特性に優れたものほど、またそのときに流れる電流密度
が小さいという電流特性に優れたものほど好ましく、せ
ん断応力特性と電流特性が共に優れたものが特に好まし
い。そこでせん断応力特性と電流特性を同時に評価して
優劣を判断するパラメータとして、一定の電場に印加し
た際に得られるせん断応力値とそのときに流れる電流密
度の比、すなわち(せん断応力値)/(電流密度){以
下、この値をZ値という。}が有効である。つまりせん
断応力特性と電流特性が共に優れた電気粘性流体組成物
ではZ値が大きくなる。
【0082】流体組成物(1)〜(4)および比較流体
組成物(1)〜(4)の各々に4000V/mm の電
場を印加した際に観測されたせん断応力値と電流密度か
ら求められた各々の流体組成物のZ値の初期値および1
4日後値を表1に示した。
【0083】表1から明らかなように、本発明の流体組
成物(1)〜(4)は、比較的弱い電場の印加によって
も大きなせん断応力が得られ、その際に流れる電流密度
が小さいという電流特性に優れ且つ発生したせん断応力
および電流密度の経時安定性に非常に優れていた。ま
た、本発明の流体組成物(1)〜(4)は、初期におい
てZ値が2.7以上であり、且つ14日後においてもZ
値は2.7以上であり、せん断応力特性と電流特性の均
衡の経時安定性にも優れた電気粘性流体組成物であるこ
とがわかった。
【0084】一方、比較流体組成物(1)および(2)
は、Z値が初期においては1.4および1.2であり本
発明の流体組成物と比べて小さく、せん断応力特性と電
流特性の均衡において劣っていた。またせん断応力およ
び電流密度の経時安定性において1日後には測定不能と
なり、本発明の流体組成物に比べて劣っていた。
【0085】比較流体組成物(3)および(4)におい
ても、Z値が初期においては1.9および2.2であり
本発明の流体組成物と比べて小さく、せん断応力と電流
特性の均衡において劣っていた。またせん断応力および
電流密度の経時安定性において比較流体組成物(3)で
は3日後、比較流体組成物(4)では2日後で測定不能
となり、本発明の流体組成物と比べて劣っていた。
【0086】
【発明の効果】本発明の電気粘性流体組成物は、比較的
弱い外部電場を印加した時にでも大きなせん断応力が得
られ且つ発生したせん断応力を長期にわたって維持する
という経時安定性にも非常に優れているため、クラッ
チ、ブレーキ等のトルク伝達用アクチュエータ、エンジ
ンマウント、ダンパー、バルブ等の制御用アクチュエー
タ、電気粘性流体インクジェット等へ有効に利用でき
る。
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI // C10N 20:06 40:14 60:10 審査官 佐藤 邦彦 (56)参考文献 特開 平3−192195(JP,A) 特開 平5−112790(JP,A) 特開 平5−59385(JP,A) 特開 平5−39496(JP,A) 特開 平5−9487(JP,A) 特開 平5−9486(JP,A) 特開 平4−100895(JP,A) 特開 平4−36389(JP,A) 特開 平4−28793(JP,A) 特開 平3−287648(JP,A) 特開 平3−273094(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C08F 8/36 C10M 151/02

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ビニル芳香族化合物(a)とポリビニル
    化合物(b)を必須成分とし必要に応じてその他のビニ
    ル化合物(c)を加えたモノマー混合物(A)を水系懸
    濁重合して重合架橋体(I)を合成し次いで重合架橋体
    (I)中に存在する芳香族環をスルホン化して得られる
    スルホン化重合体からなる分散相粒子を電気絶縁性分散
    媒中に分散させてなる組成物であり、モノマー混合物
    (A)の水系懸濁重合に際して、分子量2000以下の
    界面活性剤を懸濁剤として用いることを特徴とする電気
    粘性流体組成物。
  2. 【請求項2】 界面活性剤がアニオン性界面活性剤であ
    る請求項1記載の電気粘性流体組成物。
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