JP3091587U - プレパラート収納容器 - Google Patents
プレパラート収納容器Info
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- JP3091587U JP3091587U JP2002004538U JP2002004538U JP3091587U JP 3091587 U JP3091587 U JP 3091587U JP 2002004538 U JP2002004538 U JP 2002004538U JP 2002004538 U JP2002004538 U JP 2002004538U JP 3091587 U JP3091587 U JP 3091587U
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Abstract
(57)【要約】
【課題】プレパラートを速やかに乾燥できるようにする
こと。 【解決手段】板状体の上面に、プレパラート1を並べて
載置する収納載置部3を、プレパラート1が収まる高さ
の周壁4で囲んで形成したプレパラート収納容器2であ
って、前記収納載置部3の内底面には、プレパラート1
を浮かせる支持突部8を形成し、前記周壁4および/ま
たは内底面に、収納載置部3へ空気を流通させる換気口
7を形成したプレパラート収納容器2。
こと。 【解決手段】板状体の上面に、プレパラート1を並べて
載置する収納載置部3を、プレパラート1が収まる高さ
の周壁4で囲んで形成したプレパラート収納容器2であ
って、前記収納載置部3の内底面には、プレパラート1
を浮かせる支持突部8を形成し、前記周壁4および/ま
たは内底面に、収納載置部3へ空気を流通させる換気口
7を形成したプレパラート収納容器2。
Description
【0001】
この考案は、プレパラートの保管・運搬を便利にするためのプレパラート収納
容器に関する。
【0002】
プレパラート収納容器としては例えば特許第3267800号のようなものが
ある。このプレパラート収納容器は、プレパラートを収納する凹状のプレパラー
ト収納室を複数備えたもので、プレパラート収納室を画成する側壁に出し入れし
易くするための手指挿入凹部を形成し、またプレパラート収納室の底部には、収
納するプレパラートを傾ける高さの違う突起を形成した構成である。
【0003】
上記高さの違う突起を設けることにより、プレパラートの作成にあたり染色に
使用した溶剤によってプレパラートがプレパラート収納室の底面にくっつくのを
阻止するとともに、余分な溶剤を流下させる。そして、プレパラートの裏面にお
ける空気の流通作用と相俟って、プレパラートの乾燥を促進させるというもので
ある。
【0004】
しかし、このような構成のプレパラート収納容器では、プレパラート収納室が
凹状であるので、またプレパラートを収納することにより蓋のようになるので、
プレパラート収納室内の空気は淀みやすく、僅かな自然風のみでは空気の流通は
あまり期待できない。特に、プレパラート収納容器を重ねたときには空気の流通
はほとんど期待できず、速やかなる乾燥はむつかしい。
【0005】
そこでこの考案は、プレパラートを速やかに乾燥できるようなプレパラート収
納容器の提供を主たる課題とする。
【0006】
そのための手段は、板状体の上面に、プレパラートを並べて載置する収納載置
部を、プレパラートが収まる高さの周壁で囲んで形成したプレパラート収納容器
であって、前記収納載置部の内底面には、プレパラートを浮かせる支持突部を形
成し、前記周壁および/または内底面に、収納載置部へ空気を流通させる換気口
を形成したプレパラート収納容器であることを特徴とする。
【0007】
換気口は、周壁を切り欠いて形成したり、内底面の周壁近傍を切り欠いて形成
したりすればよく、好ましくは、前記換気口を周壁に形成するとよい。この換気
口を形成することによって、収納載置部がその上端開口部以外の部分で外界と連
通する。このため、僅かな自然風のみでも充分に空気の流通が可能となる。
【0008】
なお、このプレパラート収納容器は、前記収納載置部と周壁とを有する上部材
を設け、該上部材の下に、上部材を支えて剛性を付与する下部材を一体化して構
成するとよい。換気口を設けた上部材の形状を、下部材が補強する。
【0009】
また、前記周壁の上面には嵌合のための凸部または凹部を形成するとともに、
該凸部または凹部と嵌合対応する形状の凹部または凸部を下面の対応位置に形成
するとよい。プレパラート収納容器を積重ねる場合に、上下に重なるプレパラー
ト収納容器の凸部と凹部とを相互に嵌合させる。
【0010】
以上のように、この考案によれば、収納載置部を外界と連通する換気口を、周
壁やその近傍、またはこれら双方に形成しているので、収納載置部は、上端開口
部の他に、淀みになりやすい収納載置部の底に近い部分での空気の流通も可能で
ある。
【0011】
従来例のようにプレパラートが底にくっつかないように支持突部で浮かせても
、収納載置部にプレパラートを収納すると、プレパートは収納載置部にとって蓋
のような存在になって、空気の流通を阻害しやすくなるが、上述のように収納載
置部の底に近い部分での空気の流通が可能であるため、支持突部で浮かせてプレ
パラートの下側に空間を設けたくっつき防止の効果をより一そう高め、確実なも
のとすることができる。
【0012】
このように良好な空気の流通が得られ、収納したプレパラートを速やかに乾燥
させることができる。
【0013】
しかも、換気口を周壁に形成した場合には、プレパラート収納容器を積重ねた
ときでも換気口が塞がれることがなく、より大きい換気口が存在することになる。
このため、積層した場合でも充分な空気の流通が可能で、乾燥効果を確実なも
のとすることができる。
【0014】
また、このプレパラート収納容器を収納載置部と周壁とを有する上部材と、こ
れを補強する下部材とで構成すると、一枚のシート材で構成する場合と異なり、
充分な強度が得られる。
【0015】
さらに、周壁の上面と、これに対応する位置に、相互に嵌合対応可能な形状の
凸部または凹部を形成すると、プレパラート収納容器を積層したときに、積極的
に嵌合し、一体化できる。従来のように下面に設けた突起を収納載置部の角部分
に位置させてずれ防止を図る場合に比して、より強力に一体化できる。このため
、不測にずれたり脱落したりする不都合をなくすことができる。
【0016】
この考案の一実施の形態を、以下図面を用いて説明する。
図1は、プレパラート1を整理・収納するためのプレパラート収納容器2(以
下、収納容器という)の斜視図であり、この収納容器2は板状で、プレパラート
1を収納する収納載置部3を、上面に多数配設している。収納載置部3は、プレ
パラート1を充分に収める高さの周壁4で囲んでいる。
【0017】
この収納容器2は、図2に断面で示したように上部材5と下部材6を組み合わ
せて一体にして構成している。上部材5も下部材6も耐薬品性の合成樹脂で、真
空成形等適宜の成形方法により形成する。
【0018】
上部材5は、長方形のプレパラート1に対応する形の上記複数の収納載置部3
と、これら収納載置部3を囲む周壁4とを有する。そして上記周壁4は断続的に
形成して、内外を水平方向に連通する換気口7を形成している。換気口7は、周
壁4の4辺全てに形成している。
【0019】
また、収納載置部3の内底面の四隅部分は、収納するプレパラート1を内底面
から浮かせる支持突部8を形成している。
【0020】
上記下部材6は、上部材5の下端開口部を塞ぐとともに必要部位を形成し、ま
た上部材5を補強するためのもので、上部材5に対して下から組み込んで接着剤
等を用いて一体化するシート状である。外周縁部等には、その形態を補強するた
めにリブ9を適宜形成している。また、下部材6の下面の四隅部分とその他適宜
の部位には、脚状凸部10を形成している。この脚状凸部10は、収納容器2を
浮かすとともに、積層したときのずれ防止をするためのものである。すなわちそ
の形成位置は、上部材5の収納載置部3における上端開口部の隅に内側から当た
る位置である(図3参照)。
【0021】
図3は、収納容器2の平面図であり、全ての収納載置部3を囲む周壁4の4辺
には、上記換気口7、いわば壁のない部位を形成しているので、図3に矢印で説
明したように、空気が水平方向に流通可能である。全ての収納載置部3を、水平
方向において、外界と連通している。プレパラート1の出し入れ時には、上記換
気口7が手指を入れる空間となる。
【0022】
このように構成した収納容器2では通気性がよく、乾燥を促進させることがで
きる。しかも、換気口7は、周壁4に形成しているので、収納載置部3の底に近
い部分での空気の流通が可能である。このため、支持突部8で浮かせてプレパラ
ート1の下側に設けた通気のための空間に、より良く通気を行うことができる。
この結果、支持突部8の存在を実効有らしめ、プレパラート1の乾燥を速くし、
くっつき防止も確実に行える。
【0023】
また、換気口7は周壁4に形成しているので、収納容器2を単独で置いた場合
はもちろんのこと、積層した場合でも、充分な通気が可能である。図4が収納容
器2を積層した状態を示す断面図であり、この図に示すように、換気口7を通し
てプレパラート1の上側でも下側でも通気が行え、速い乾燥がなされる。
【0024】
図5は、他の例に係る収納容器2の斜視図であり、この収納容器2は、上部材
5における周壁4上面の四隅に、嵌合のための凸部11を形成している。同時に
また、下部材6における上記凸部11に対応する下面位置には、該凸部11と同
一の形状のものが嵌合対応する凹部12を形成している。すなわち、積層するの
に際して図6に示したように、凸部11と凹部12を相互に嵌合させることで、
収納容器2同士が一体化し、不測のずれや脱落を防止することができる。なお、
図5、6の収納容器2において、先の例の収納容器2と同一の部位については同
一の符号を付して詳しい説明を省略する。
【0025】
図7も他の例に係る収納容器2の斜視図であり、この収納容器2は、換気口7
を、周壁4にではなく、周壁4の近傍の内底面に形成している。すなわち、長方
形をなす収納載置部の4辺の外周部位に、適宜幅で適宜長さの通気のための換気
口7を形成している(図8参照)。
【0026】
また、周壁4の一部には、プレパラート1の出し入れを容易にするために、指
先を差し込めるようにするための指用凹部13を形成している。
【0027】
その他の部位については、先の例と同様であるので、詳しい説明は省略して、
同一の符号を付して、詳しい説明を省略する。
【0028】
このように構成した収納容器2では、図9に示したように、内底面に形成した
換気口7を通して空気の流通が図れ、上述と同様に、プレパラート1の速やかな
る乾燥が図れる。収納容器2を積層した状態でも、上述の例ほどではないものの
、脚状凸部10で浮かされた底面を通して、空気が淀みがちな収納載置部3の下
部に対して確実に換気が行え、乾燥を促進する効果が得られる。
【0029】
以上の説明はこの考案の一実施の形態であり、この考案は、上述の構成のみに
限定されるものではない。例えば、換気口7を周壁4と内底面の両方に形成する
もよく、また、内底面に形成する換気口は、中央部位に形成するもよい。さらに
、周壁4の内側面に、プレパラート1を係止する係止突部等を形成するも、換気
口7を形成した周壁4の上端面を別の部材を用いて連結して補強したりすること
もできる。さらにまた、収納容器2同士を一体化するための凸部11と凹部12
については、周壁4の上面に凹部を形成し、この凹部に嵌合対応する形状の凸部
を、脚状凸部10のように底面に形成することもできる。
【図1】 プレパラート収納容器の斜視図。
【図2】 要部の断面図。
【図3】 プレパラート収納容器の平面図。
【図4】 作用状態を示す断面図。
【図5】 他の例に係るプレパラート収納容器の斜視
図。
図。
【図6】 図5の作用状態を示す断面図。
【図7】 他の例に係るプレパラート収納容器の斜視
図。
図。
【図8】 図7の要部の断面図。
【図9】 図7の作用状態を示す断面図。
1…プレパラート
2…プレパラート収納容器
3…収納載置部
4…周壁
5…上部材
6…下部材
7…換気口
8…支持突部
11…凸部
12…凹部
Claims (4)
- 【請求項1】板状体の上面に、プレパラートを並べて載
置する収納載置部を、プレパラートが収まる高さの周壁
で囲んで形成したプレパラート収納容器であって、前記
収納載置部の内底面には、プレパラートを浮かせる支持
突部を形成し、前記周壁および/または内底面に、収納
載置部へ空気を流通させる換気口を形成したプレパラー
ト収納容器。 - 【請求項2】板状体の上面に、プレパラートを並べて載
置する収納載置部を、プレパラートが収まる高さの周壁
で囲んで形成したプレパラート収納容器であって、前記
収納載置部の内底面には、プレパラートを浮かせる支持
突部を形成し、前記周壁に、収納載置部へ空気を流通さ
せる換気口を形成したプレパラート収納容器。 - 【請求項3】前記収納載置部と周壁とを有する上部材を
設け、該上部材の下に、上部材を支えて剛性を付与する
下部材を一体化して構成した請求項1または請求項2に
記載のプレパラート収納容器。 - 【請求項4】前記周壁の上面には嵌合のための凸部また
は凹部を形成するとともに、該凸部または凹部と嵌合対
応する形状の凹部または凸部を下面の対応位置に形成し
た請求項1から請求項3のうちのいずれか一項に記載の
プレパラート収納容器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002004538U JP3091587U (ja) | 2002-07-23 | 2002-07-23 | プレパラート収納容器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002004538U JP3091587U (ja) | 2002-07-23 | 2002-07-23 | プレパラート収納容器 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3091587U true JP3091587U (ja) | 2003-02-07 |
Family
ID=43245691
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002004538U Expired - Lifetime JP3091587U (ja) | 2002-07-23 | 2002-07-23 | プレパラート収納容器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3091587U (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008260579A (ja) * | 2007-03-16 | 2008-10-30 | Konica Minolta Opto Inc | レンズトレイ |
JP2009298421A (ja) * | 2008-06-11 | 2009-12-24 | Sekisui Plastics Co Ltd | ガラス基板搬送用トレイとガラス基板梱包体 |
JP2012166825A (ja) * | 2011-02-15 | 2012-09-06 | Nippon Electric Glass Co Ltd | ガラス板トレイ |
JP2016078860A (ja) * | 2014-10-10 | 2016-05-16 | 日本電気硝子株式会社 | ガラス板トレイ |
JP2017214130A (ja) * | 2016-06-02 | 2017-12-07 | 村角工業株式会社 | プレパラート収容マッペ |
JP2020158134A (ja) * | 2019-03-26 | 2020-10-01 | 日立金属株式会社 | 物品収納トレイ及びその使用方法 |
-
2002
- 2002-07-23 JP JP2002004538U patent/JP3091587U/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008260579A (ja) * | 2007-03-16 | 2008-10-30 | Konica Minolta Opto Inc | レンズトレイ |
JP2009298421A (ja) * | 2008-06-11 | 2009-12-24 | Sekisui Plastics Co Ltd | ガラス基板搬送用トレイとガラス基板梱包体 |
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JP2016078860A (ja) * | 2014-10-10 | 2016-05-16 | 日本電気硝子株式会社 | ガラス板トレイ |
JP2017214130A (ja) * | 2016-06-02 | 2017-12-07 | 村角工業株式会社 | プレパラート収容マッペ |
JP2020158134A (ja) * | 2019-03-26 | 2020-10-01 | 日立金属株式会社 | 物品収納トレイ及びその使用方法 |
JP7379841B2 (ja) | 2019-03-26 | 2023-11-15 | 株式会社プロテリアル | 物品収納トレイ及びその使用方法 |
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