JP3091567B2 - 巻線形誘導機の電力制御装置 - Google Patents

巻線形誘導機の電力制御装置

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JP3091567B2
JP3091567B2 JP04141238A JP14123892A JP3091567B2 JP 3091567 B2 JP3091567 B2 JP 3091567B2 JP 04141238 A JP04141238 A JP 04141238A JP 14123892 A JP14123892 A JP 14123892A JP 3091567 B2 JP3091567 B2 JP 3091567B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、巻線形の誘導発電機の
電力制御装置に係り、特に、並列時の有効電力の変動を
抑制する巻線形誘導機の電力制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の揚水発電所では、発電電動機とし
て同期機を使用しているため、回転速度が同期速度で一
定である。そのため、発電運転時は、有効電力と落差が
決まればガイドベーン開度も決まるが、そのときの運転
状態は、ポンプ水車として効率がよいとは限らない。ま
た、揚水運転時は、揚程が決まれば入力が一定となり、
有効電力を操作することができない。
【0003】可変速揚水システムは、巻線形誘導機の回
転子の回転速度および位相を検出して、巻線形誘導機の
2次側を低周波の交流で励磁する周波数変換器の出力周
波数および位相を制御することにより、巻線形誘導機の
回転子が同期速度でなくても1次側を系統に常に同期さ
せることができるシステムである。すなわち、系統並列
中に回転速度を変化させることができるシステムであ
る。
【0004】本システムでは、発電運転中は、ポンプ水
車が常に高効率で運転するように有効電力、ガイドベー
ン開度、回転速度を操作することができる。また、揚水
運転中では、回転速度の3乗で有効電力が変わることか
ら、回転速度を変化させることで有効電力を調整するこ
とができる。
【0005】図4は、並列状態の従来例を示す構成図で
ある。図中、巻線形誘導機1の回転子1aとポンプ水車
2とは直結し、これらがガイドベーン3からの流量によ
って回転する。また、回転子1aは周波数変換器4によ
り交流励磁される一方、その電流が電流検出器5によっ
て検出され、回転数が速度検出器6によって検出されて
いる。巻線形誘導機1の固定子1bは、並列遮断器7を
介して系統8に接続され、系統8には有効電力検出器9
が接続されている。
【0006】有効電力制御器10は、有効電力指令設定
器11の出力である有効電力指令と系統に入力する有効
電力を検出する有効電力検出器9の出力である有効電力
と落差とからポンプ水車2が高効率運転するようにガイ
ドベーン開度指令と速度指令を出力する。速度制御器1
2は、速度指令信号Naと速度検出器6の出力である速
度信号Nとから巻線形誘導機1の回転速度を指令値通り
になるように周波数変換器4の出力電流指令を電流制御
器13へ出力する。電流制御器13は、出力電流指令と
周波数変換器4の出力電流を検出する電流検出器5の出
力とから周波数変換器4の出力電流を制御する。
【0007】発電運転時には、ガイドベーン3の開閉に
よる流量調整によってポンプ水車2の入力が変化し、そ
の入力が巻線形誘導機1の発電量となり、系統8に出力
する。また、揚水運転時には、巻線形誘導機1が系統か
ら入力した有効電力によってポンプ水車2を回転させて
揚水をする。なお、14は加減算器を示す。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た装置では並列時に有効電力が突変するという問題があ
る。
【0009】すなわち、並列前の1次側の周波数、位相
は系統と同期させているので、並列の瞬間は系統との電
力のやり取りはないが、並列後の速度指令信号となる有
効電力は、ポンプ水車2を高効率とする回転速度であ
り、並列前の速度と異なっている。このため並列後は有
効電力制御器10からの速度指令信号Naと速度信号N
との速度偏差信号とが速度制御器12に入力して、速度
制御器12で速度偏差信号に比例ゲインが乗算された出
力が電流制御器13から周波数変換器4へ出力される。
これによって、急変した信号が周波数変換器4の出力電
流を突変させることになる。
【0010】例えば、図5を参照して説明すると、速度
信号Nと速度指令信号Naとから時刻t1から図のよう
に推移し、時刻t2に並列条件が成立したとする。この
場合、並列条件成立により速度制御器12の図示省略す
る切替手段が切替えられ、並列前の速度信号から有効電
力制御器10が出力する速度指令信号Naに切替えられ
る。このため図示する速度指令信号Naと速度信号Nと
の大きな速度偏差信号が速度制御器12に入力される。
速度制御器12では、大きな速度偏差信号に大きな比例
ゲインが掛けられて、電流制御器13を介して周波数変
換器4へ出力される。これにより、周波数変換器4で
は、巻線形誘導機1の二次電流を速度信号Nを速度指令
信号Naに近づけるように出力するため、巻線形誘導機
1が電動機(揚水方向)として動作し、有効電力Pが図
示するように突変する。なお、図中時刻t1から時刻t
3の有効電力P1が僅かマイナスとなっている理由は、
並列条件成立前にも周波数変換器4が系統8の電力供給
を受けているからである。
【0011】水力発電では、巻線形誘導機1とポンプ水
車2を合わせた回転時定数が大きいため、速度制御器1
2の比例ゲインは、非常に高く、例えば10以上に設定
される。このため、周波数変換器4の出力電流の突変は
無視できない大きなものとなる。
【0012】そこで、本発明は並列時に速度指令を補正
することにより有効電力の突変を防止する巻線形誘導機
の電力制御装置を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明は、系統に並列遮
断器を介して1次側が接続されると共に、2次側がガイ
ドベーンによる流量調整で制御されるポンプ水車に直結
された巻線形誘導機と、この巻線形誘導機の2次側巻線
に前記系統の電力を可変周波数に変換して電流を出力す
る周波数変換器と、有効電力指令設定器の出力と系統の
有効電力検出器の出力とから前記ガイドベーンの開度を
調整し、かつ、速度目標信号を出力する有効電力制御器
と、前記巻線形誘導機の速度信号を検出する速度検出器
と、並列時に前記巻線形誘導機を速度制御する速度制御
器と、この速度制御器の電流指令と前記周波数変換器の
出力電流とから前記周波数変換器の出力電流を制御する
電流制御器と、並列前に前記速度目標信号と前記速度信
号の偏差に基づく信号をバイアス信号として出力する一
方、並列後に前記偏差に基づく信号を所定の時定数で零
として出力するバイアス信号出力手段と、このバイアス
信号出力手段の出力と前記速度目標信号とを加算して速
度指令信号として出力する手段とからなる速度指令作成
部と、この速度指令作成部の出力する速度指令信号と前
記速度信号との偏差を算出して、この偏差信号を前記速
度制御器へ出力する偏差算出手段とを備えるようにした
ものである。
【0014】
【作用】上記構成により、並列前では、速度指令作成部
からほぼ速度信号に近い速度指令信号が偏差算出手段へ
出力される。偏差算出手段では、前記速度指令信号と速
度信号との偏差が算出されて、ほぼ零に近い偏差信号が
速度制御器へ出力される。並列後には、速度指令作成部
からの速度指令信号が所定の時定数をもって速度目標信
号に近づき、この信号が偏差算出手段へ出力される。偏
差算出手段では、前記信号と速度信号との偏差が算出さ
れ、所定の時間後には速度指令信号と速度信号との速度
偏差信号が速度制御器へ入力される。従って、巻線形誘
導機が系統に並列するときに系統の有効電力が突変する
ことがない。
【0015】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を参照し
て説明する。
【0016】図1は、本発明の一実施例を示す巻線形誘
導機の電力制御装置の系統図である。図4と異なる点
は、速度指令作成部15を追設したことである。速度指
令作成部15は、有効電力制御器10が出力する速度目
標信号Nbと、並列条件と、速度検出器6の速度信号N
とを入力して速度指令信号Naを加減算器14に出力す
る。
【0017】本実施例は、速度指令作成部15で有効電
力制御器10の出力する速度目標信号Nbと並列前の条
件と速度検出器6の出力する速度信号Nとから加減算器
14が出力する速度偏差信号がほぼ零になるように速度
指令信号Naを補正して出力し、並列後に除々に速度指
令信号Naがほぼ速度目標信号Nbに一致して出力する
ようにしている。
【0018】速度指令作成部15は、具体的には、図2
に示すように積分器16と並列条件a接点17aと並列
条件b接点17bと加算器18a,18b,18cと固
定値設定器19とから構成される。並列前には、並列条
件a接点17aが不成立となっており、並列条件b接点
17bが成立している。このため、速度信号Nと速度目
標信号Nbとが図示符号で加算器18aにより加算さ
れ、並列条件b接点17bを介してその偏差信号が積分
器16に入力されている。積分器16では、その積分噐
16の出力に対して常に前記偏差信号が上書きするよう
に構成されており、前記偏差信号が上書きされてバイア
ス信号Bとして加算器18cに出力される。このとき、
バイアス信号Bは次の式(1)で示される。
【0019】
【数1】B=N−Nb……………(1)
【0020】さらに、加算器18cでは、図示符号で加
算され次の式(2)で示される速度指令信号Naが速度
指令作成部15から出力される。
【0021】
【数2】 Na=(N−Nb)+Nb=N……………(2)
【0022】すなわち、上記の式(2)および図3に示
すように時刻t1から速度指令作成部15が出力する速
度指令信号Naと速度信号Nがほぼ一致した状態で推移
する。上記速度指令信号Naは、加減算器14へ出力さ
れ、ここで、速度信号Nと加算され、その偏差信号がほ
ぼ零となっている。この状態で時刻t2に並列条件が成
立すると、並列条件a接点17aが閉となり、並列条件
b接点17bが開となる。この場合、積分器16の出力
が積分器16の入力へ帰還される回路が形成され、積分
器16の出力、つまり、バイアス信号Bと固定値設定器
19の零の値とが図示符号で加算された信号が積分器1
6に入力される。これにより、積分器16の出力が、並
列前のバイアス信号Bの値から所定の一次遅れの時定数
によって零の値に減衰して行く。やがて、時刻t4にバ
イアス信号Bが零になると、速度目標信号Nbと速度指
令信号Naがほぼ一致し、さらに速度信号Nも一致して
くる。そして、速度指令信号Naが時刻t5から徐々に
増加される。これに応じて有効電力Pが増加して系統へ
出力される。
【0023】このように、速度偏差信号を出力する加減
算器14への入力する速度指令信号Naが速度信号Nと
ほぼ等しく速度偏差信号が零となり並列直後に追従して
いるから並列時の突変はなくなると共に、その後、円滑
にポンプ水車2が高効率運転となるように、並列運転に
移行できる。なお、本実施例では、発電運転および揚水
運転時の有効電力の突変を防止できる。
【0024】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、並
列前には、速度目標信号にあるバイアス信号を加え、速
度偏差をほぼ零にして追従させる一方、並列後に徐々に
バイアス信号を零としたから並列後に速度指令信号がス
テップ状に変化することがない。従って、2次電流の突
変が生じることがなく、有効電力の突変も防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す巻線形誘導機の電力制
御装置の系統図である。
【図2】図1の速度指令作成部を示す構成図である。
【図3】図1の作用の一例を示す説明図である。
【図4】従来例を示す巻線形誘導機の電力制御装置の系
統図である。
【図5】図4の作用の一例を示す図3に対応する説明図
である。
【符号の説明】
1 巻線形誘導機 4 周波数変換器 10 有効電力制御器 12 速度制御器 13 電流制御器 14 加減算器 15 速度指令作成部 1a 回転子 1b 固定子
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H02P 9/00 - 9/04

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 系統に並列遮断器を介して1次側が接続
    されると共に、2次側がガイドベーンによる流量調整で
    制御されるポンプ水車に直結された巻線形誘導機と、 この巻線形誘導機の2次側巻線に前記系統の電力を可変
    周波数に変換して電流を出力する周波数変換器と、 有効電力指令設定器の出力と系統の有効電力検出器の出
    力とから前記ガイドベーンの開度を調整し、かつ、速度
    目標信号を出力する有効電力制御器と、 前記巻線形誘導機の速度信号を検出する速度検出器と、 並列時に前記巻線形誘導機を速度制御する速度制御器
    と、 この速度制御器の電流指令と前記周波数変換器の出力電
    流とから前記周波数変換器の出力電流を制御する電流制
    御器と、 並列前に前記速度目標信号と前記速度信号の偏差に基づ
    く信号をバイアス信号として出力する一方、並列後に前
    記偏差に基づく信号を所定の時定数で零として出力する
    バイアス信号出力手段と、このバイアス信号出力手段の
    出力と前記速度目標信号とを加算して速度指令信号とし
    て出力する手段とからなる速度指令作成部と、 この速度指令作成部の出力する速度指令信号と前記速度
    信号との偏差を算出して、この偏差信号を前記速度制御
    器へ出力する偏差算出手段とを備えたことを特徴とする
    巻線形誘導機の電力制御装置。
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