JP2858139B2 - 可変速発電装置 - Google Patents

可変速発電装置

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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、同期回転数以外の任意の回転数で運転出来
る発電機と、その発電機を駆動する水車との組合せにな
る可変速発電装置に関する。
〔従来の技術〕
従来水力発電所で用いられる発電機は、電力系統の周
波数により決定される一定の回転数即ち、同期回転数で
運転することを原則としている。
然し乍ら水力発電所の場合、落差等が変化し水車を設
計回転数の同期回転数で運転することが必ずしも最高効
率とならず、特に揚水式発電所の場合同じ水車を発電に
用いるのと揚水の為にポンプとして用いるのとでは最高
効率となる回転数が異なり、可変速発電機の実用が望ま
れていた。
この為、固定同期回転数の発電機に代わり2次交流励
磁発電機を用いて同期回転数に限定されず水車が最高効
率となる回転数で運転する可変速発電装置の実用化が進
められている。
従来の同期発電機の有効電力制御は水車に流入する水
量を調整して水車側のみで行っていたが、可変速発電機
は水車側と発電機側の2元的な有効電力制御が可能で、
水車の機構出力と発電機の電気出力とを一致させる為に
電力指令を発電機への指令とすると共に水車の機械出力
を得るに必要なガイドベーン開度に換算し調速機へ指令
している。
この種の可変速発電装置を電力系統へ適用することに
ついては、特開昭61−173698号公報に開示されている。
〔発明が解決しようとする課題〕
水車には起動時、故障発生による緊急停止時、或いは
運転制限等の水車の運転状態に応じて案内弁の上限開度
を、制御系と別に制限する負荷制限装置があり、その負
荷制限装置を作動させると案内弁が作動し水車の機械出
力が変化する。上記従来技術は、この機械出力の変化と
発電機の電気出力との制御系に於ける協調について前述
のように配慮がされておらず、負荷制限装置を作動させ
た時に電力指令による発電機の電気出力と負荷制限装置
によって定まる水車の機械出力との不平衡がもたらす水
車及び発電機の回転数変動、水車の機械出力に対して電
力指令が大きいと回転数は急降下し安定な運転が出来な
いという問題があった。
本発明の目的は、負荷制限装置の作動時に水車及び発
電機の回転数変動を防止し、安定な運転を行うことにあ
る。
〔課題を解決するための手段〕
上記目的は、1次側が電力系統に接続され2次側が交
流励磁される発電機と、外部からの電力指令に基づいて
該発電機の2次側交流励磁量を変えて電気出力を制御す
る発電機出力制御装置と、前記発電機を回転させる水車
と、該水車に供給される水量を調整する案内弁と、該案
内弁の開度を前記電力指令に基づいて調整し前記水車の
機械出力を制御する調速機と、前記案内弁の開度を所定
値に制限する負荷制限装置と、前記水車にかかる落差を
検出する落差検出器と、を備えた可変速発電装置におい
て、前記負荷制限装置の作動を示す信号が入力された場
合、制限される前記水車の機械出力と、前記発電機の電
気出力と、が一致するように前記電力指令を補正した補
正電力指令を前記発電機出力制御装置と前記調速機へ出
力する電力指令補正手段を設けることにより達成され
る。
〔作用〕
本発明によれば、水車の負荷を制限する為に負荷制限
装置を作動させると、負荷制限装置は電力指令補正手段
へその作動を示す信号を出力し、電力指令補正手段は外
部からの電力指令を低減するよう補正した補正電力指令
を発電機出力制御装置へ出力するので電力系統への電気
出力は低下する。同時に電力指令補正手段は調速機へ電
力指令を速度指令に変換したものを出力するので水車の
機械出力も電力系統への電気出力と対応して低下し、そ
の出力偏差が小さくなり水車及び発電機の回転数変動は
小さくなる。速度指令によって案内弁の開度が小さくな
り負荷制限値を下回ると負荷制限装置は電力指令補正手
段へその解除を示く信号を出力し外部からの電力指令を
低減する補正を停止する。補正の停止後は補正電力指令
がそのまま保持されるので水車及び発電機の安定運転が
維持される。
〔発明の実施例〕
第1図は、本発明の一実施例を示すブロック図であ
る。本第1図において、発電機1は、回転子と直結した
水車2より駆動され、発電機1の2次巻線(回転子巻
線)はサイクロコンバータ3により交流励磁され、発電
機1の1次巻線(固定子巻線)は電力系統4に接続され
ている。発電機の制御は、電力系統4への発生電力Psを
変換器6にて求め、出力指令Polと前記発生電力Psから
2次励磁量を調整する出力制御装置5がある。水車の制
御は、電力指令Polと落差検出器9からの落差Hから最
適速度関数10より速度指令No.を求め、速度検出器11で
求めた回転速度Nからガイドベーン8を制御する調速機
7がある。該調速機7は、ガイドベーン8を動かすアク
チュエータ13と前記ガイドベーン開度を制限する負荷制
御装置14と、ガイドベーン8が負荷制限位置にあること
を検出するリミットスイッチ等を用いた負荷制限検出器
15から構成される。給電指令等の外部からの電力指令Po
に対しては、負荷制限検出器15が出力する動作信号77GL
によって電力指令補正回路12が電力指令Poを補正し、Po
lとする。
第2図は、電力の流れを示す図である。水車2より発
生した水車出力PTは、発電機1の2次励磁に使われる電
力Pcと合まって発電機出力Peとなる。電力系統4へ発生
する電力Psは、発電機電力Peから2次励磁分Pcを引いた
分となり、即ち、Ps=PTが成立ち、水車出力PTが電力系
統4へ送電される。前記電力の流れは定常的なものであ
り、速度Nの変動はなく安定している。次に、過渡的な
状態として、水車側が負荷制限装置14によりガイドベー
ン開度を小さくし水車出力PTを減少させると、電気側出
力指令が変わらない限りPs′の出力を保つ様に出力制御
を行う為にPs′>PTの関係となる。電力偏差ΔP=Ps′
−PTは回転による水車の慣性エネルギーに等しく、Ps′
>PTであれば回転速度の低下につながる。従って、瞬時
であれば、慣性エネルギーの増減でPsを一定に保つこと
ができるが、負荷制限の様に長時間においては慣性エネ
ルギーが放出され回転速度の低下が大きくなり運転範囲
を逸脱してしまう。
第3図が第2図において説明した現象のタイムチャー
トである。横軸に時間t,縦軸に上からガイドベーン開度
GVD,電力指令Pol,発生電力P及び回転速度Nとしてい
る。時刻t0で負荷制限装置14によりガイドベーン8が閉
められた場合従来の装置では、負荷制限状態になって
も、電力指令Pol′は一定なので発生電力Ps′が一定で
急激な発電機回転子の速度低下N′となり安定な運転が
実現できない。本発明によれば、時刻t1において77GLオ
ンによって外部の電力指令Poを補正し電力指令Polを下
げるので、それに追従して発生電力Psを下げている。よ
って、PTとPsの差が小さく速度の変動を小さくできる。
更に、電力指令Polを下げる事により、最適速度指令No
も同時に下がる。すると、結果として調速機7により速
度制御によるガイドベーン開度GVOの設定が負荷制限装
置14による制限値以下となり、時刻t2で77GLがオフす
る。77GLがオフすると、電力指令補正回路12が補正を中
止し、電力指令Polが保持され安定な運転が継続でき
る。
第4図に電力指令補正回路12の第1実施例を示す。12
aは負荷制限状態の信号77GLによって動作し、制限状態
の場合(77GL,オン)、時間tと補正値ΔPの関数を持
ち、電力指令Pol=Po−ΔPとなる。制限状態にない場
合スイッチにより(77GL,オフ)ΔP=0として、出力P
ol=Poとなる。12bはメモリで通常時は入力Aの記憶内
容を出力しているが、負荷制限状態から解除されるエッ
ジトリガ(S端子)(77GL ON→OFFへの立下がり)で入
力Aの記憶内容(Po)を入力Bの記憶内容(Pol=Po−
ΔP)に書替え出力するもので、即ち制限状態が解除に
なる時に外部からの電力指令Poを補正のかかった電力指
令Pol(Pol=Po−ΔP)に書き替える。上記の動作によ
って、制限状態では外部指令に対しΔPの補正ができ、
また、制限状態から解除される場合も同じ電力指令値Po
lが保持されるために解除時のショックが無く安定な運
転が継続できる。
第5図は電力指令補正回路の第2実施例で、第4図が
補正値ΔPを時間の関数として設定したのに対して、実
際のガイドベーン開度GVDと落差Hから決定される電力P
rを関数12cから求め、負荷制限動作時には電力指令Prを
電力指令Polとする点が異なっている。12dは、外部電力
指令Poと電力指令Pol(=Pr)を円滑に切換えるための
変化率制限である。第5図においても、第4図と同様に
安定な運転が継続できる。
〔発明の効果〕
本発明によれば、水車の負荷制限装置を作動させて、
案内弁の開度を小さくし水車の機械出力を低下せしめる
時に、その作動信号に対応して外部からの電力指令を低
減するよう補正する制御手段を設けることにより、電力
系統への電気出力と水車の機械出力とを対応させて低下
せしめ、相互の出力偏差を小さくできるので、水車及び
発電機の回転数変動は小さくなり安定運転が維持可能と
なる効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の実施例に係る全体制御ブロック図、第
2図は第1図に示した実施例の電力の流れを示すブロッ
ク図、第3図は実施例における動作タイミングチャー
ト、第4図は本発明に係る発電機出力制御装置の第1実
施例の制御ブロック図、第5図は本発明に係る発電機出
力制御装置の第2実施例の制御ブロック図である。 1……発電機、2……水車、3……サイクロコンバー
タ、 4……電力系統、5……出力制御装置、6……変換器、 7……調速機、8……ガイドベーン、9……落差検出
器、 10……最適速度関数、11……回転速度検出器、 12……電力指令補正回路、 12a,12c……補正関数。12b……メモリ、 12d……変化率制限、12e……リミッタ、 13……アクチュエータ、14……負荷制限装置、 15……負荷制限検出器、 Po……外部からの電力指令、 Pol……補正後の電力指令、PT……水車出力、 Ps……発生電力、H……落差、No.……速度指令、 N……速度検出値、GVO……ガイドベーン開度、 77GL……負荷制限信号。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 杉坂 弘志 茨城県日立市大みか町5丁目2番1号 株式会社日立製作所大みか工場内 (72)発明者 大野 泰照 大阪府大阪市北区中之島3丁目3番22号 関西電力株式会社内 (72)発明者 葛坂 聡 大阪府大阪市北区中之島3丁目3番22号 関西電力株式会社内 (72)発明者 中川 博人 大阪府大阪市北区中之島3丁目3番22号 関西電力株式会社内 (56)参考文献 特開 昭63−245299(JP,A) 特開 平1−130071(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H02P 9/00 - 9/48

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】1次側が電力系統に接続され2次側が交流
    励磁される発電機と、外部からの電力指令に基づいて該
    発電機の2次側交流励磁量を変えて前記電力系統への電
    気出力を制御する発電機出力制御装置と、前記発電機を
    回転させる水車と、該水車に供給される水量を調整する
    案内弁と、該案内弁の開度を前記電力指令に基づいて調
    整し前記水車の機械出力を制御する調速機と、前記水車
    の起動時等の運転状態に応じて前記案内弁の上限開度を
    制御する負荷制限装置とを備えた可変速発電装置におい
    て、前記負荷制限装置の動作を示す信号が入力された場
    合に、前記負荷制御装置により制御される予め定められ
    た前記上限開度の変化に合わせて前記電力指令を低減補
    正する電力指令補正手段を設けたことを特徴とする可変
    速発電装置。
  2. 【請求項2】1次側が電力系統に接続され2次側が交流
    励磁される発電機と、外部からの電力指令に基づいて該
    発電機の2次側交流励磁量を変えて前記電力系統への電
    気出力を制御する発電機出力制御装置と、前記発電機を
    回転させる水車と、該水車に供給される水量を調整する
    案内弁と、該案内弁の開度を前記電力指令に基づいて調
    整し前記水車の機械出力を制御する調速機と、前記水車
    の起動時等の運転状態に応じて前記案内弁の上限開度を
    制御する負荷制限装置と、前記案内弁の開度を検出する
    案内弁開度検出器と、前記水車に係る落差を検出する落
    差検出装置とを備えた可変速発電装置において、前記負
    荷制限装置の動作を示す信号が入力された場合に、検出
    された前記案内弁開度と前記落差に対応させて前記電力
    指令の補正量を定めた補正関数に基づいて、前記電力指
    令を低減補正する電力指令補正手段を設けたことを特徴
    とする可変速発電装置。
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