JP3395124B2 - 可変速発電電動機の制御方法及び装置 - Google Patents

可変速発電電動機の制御方法及び装置

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JP3395124B2 JP33254597A JP33254597A JP3395124B2 JP 3395124 B2 JP3395124 B2 JP 3395124B2 JP 33254597 A JP33254597 A JP 33254597A JP 33254597 A JP33254597 A JP 33254597A JP 3395124 B2 JP3395124 B2 JP 3395124B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、可変速発電電動機
の制御方法及び装置に関し、特に発電電動機の二次励磁
周波数を可変して可変速運転する発電電動機の有効電力
制御方法及び装置に関する。
【0002】
【従来の技術】可変速発電電動機としては、例えば、特
開昭62−282169号公報に記載されているよう
に、発電電動機に水車を連結してなる揚水発電電動機が
広く知られている。このような揚水発電電動機のような
可変速発電電動機の速度調整は、一般に、水車の負荷量
を調節して速度を調節し、速度が制限範囲を超えた場合
にのみ、発電電動機の有効電力量を調節して回転速度を
制御している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、電力系
統の系統安定化装置に用いられるフライホイール発電電
動機のように、水車等のような負荷量による速度制御機
能を備えていない可変速発電電動機システムの場合は、
速度を所望の速度に保つことが困難な場合がある。つま
り、回転速度の変化を有効電力を調整して吸収する制御
システムを採用しても、電力系統運用の要求により有効
電力の吸収又は放出をしようとすると、回転速度が二次
励磁装置の容量から定まる許容範囲を逸脱してしまうこ
とがある。逆に、回転速度の制御を重視すると、有効電
力を効果的制御することができないことがある。
【0004】本発明が解決しようとする課題は、可変速
発電電動機の速度制御と有効電力制御の調和をはかるこ
とにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するため、電力系統に接続された発電電動機と前記電
力系統との間で授受する有効電力と、前記発電電動機の
端子電圧とをそれぞれ検出し、それらの検出値をそれぞ
れの指令値に調整すべく、それらの偏差に基づいて前記
発電電動機の二次巻線の励磁電流の周波数、位相及び大
きさを制御するとともに、前記発電電動機の回転速度の
検出値を指令値に調整すべく、その速度偏差に基づいて
前記有効電力に係る制御量を補正する可変速発電電動機
の制御方法において、前記速度偏差に基づいて前記有効
電力に係る制御量を補正するにあたって、前記速度偏差
に応じた値よりも小さな第1の補正量により前記有効電
力に係る制御量を補正し、前記回転速度の検出値が予め
設定される設定範囲を逸脱したときは前記速度偏差に応
じた値の第2の補正量により前記有効電力に係る制御量
を補正することを特徴とする。
【0006】具体的には、電力系統に電気的に接続され
た固定子巻線と該固定子巻線に磁気的に結合させて設け
られた回転子巻線とを有してなる発電電動機と、前記回
転子巻線に交流の励磁電流を供給する励磁装置と、前記
発電電動機の有効電力の検出値と外部から与えられる有
効電力の外部指令値との差、及び前記固定子巻線の端子
電圧の検出値と外部から与えられる指令値との差を求
め、それらの差を低減させるように前記励磁電流の位相
と大きさの制御指令を生成して前記励磁装置を制御する
励磁制御装置と、前記発電電動機の速度の検出値と外部
から与えられる速度の指令値との速度偏差を低減するよ
うに前記有効電力の指令値を補正する有効電力補正制御
装置とを備えてなる可変速発電電動機の制御装置におい
て、前記有効電力補正制御装置は、前記速度偏差に応じ
た値よりも小さな第1の補正量により前記有効電力の指
令値を補正する第1の速度制御手段と、前記速度の検出
値が予め定めた設定速度範囲を超えたときは、前記速度
偏差に応じた値の第2の補正量により前記有効電力の指
令値を補正する第2の速度制御手段とを有してなること
を特徴とする。
【0007】この場合において、第1の速度制御手段に
よる有効電力の補正量を予め設定した大きさ以内に制限
することが好ましい。具体的には、制御ゲインを小さく
設定したり、補正量を上下限値内に抑えるリミッタを設
ける。
【0008】また、第2の速度制御手段の設定速度範囲
を可変設定する設定手段を設けることが好ましい。これ
によれば、設定速度範囲を変えることにより、システム
の運転モードを切り替えることができる。例えば、有効
電力制御モード又は速度制御モードを、1日の電力負荷
の変動に基づいて変更することができる。また、設定速
度範囲の上限と下限とを、発電電動機の検出値に設定す
ることができる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、図1乃至図4を用いて、本
発明の一実施の形態を説明する。図1は、本発明を適用
してなる可変速発電電動機システムの全体構成図であ
る。図示のように、電力系統1は主変圧器2を介して可
変速の発電電動機3の固定子巻線4に接続されている。
発電電動機3の回転子巻線5は励磁装置6に接続されて
いる。励磁装置6は、励磁用トランス7を介して主変圧
器2の二次側から励磁電力を得て、後述するように、可
変電圧、可変周波数の交流を発生して回転子巻線5を交
流励磁するようになっている。この励磁装置6として
は、交流を一度直流に変換し、この直流をさらに所望の
周波数の交流に変換する間接交流変換器、つまり順変換
器及び逆変換器から構成される変換器を用いてもよい
し、交流を直流を介さずに直接所望の周波数の交流に変
換する直接交流変換器であるサイクロコンバータを用い
てもよい。
【0010】次に、図1の可変速発電電動機システムの
制御装置の部分について説明する。可変速の発電電動機
3の制御は、基本的に、回転子巻線5の励磁電流の位相
と大きさを制御して、回転速度(以下、単に速度とい
う。)の変化にかかわらず回転子巻線5の回転磁界を系
統の周波数に同期させるとともに、系統電圧と有効電力
を制御することにある。本実施の形態では、周知のよう
に、励磁電流を2相成分に分けて制御している。つま
り、発電電動機3の誘起電圧を発生させる電流成分であ
るd軸方向の電流成分Idと、これに電気的に直交する
成分で、誘起電圧には無関係に有効電力にのみ関係する
電流成分であるq軸方向の電流成分Iqに分解し、与え
られる系統電圧の指令値と有効電力の指令値に応じて、
励磁電流を制御するようにしている。
【0011】まず、系統の電圧位相は、電圧変成器10
により検出される系統電圧信号に基づいて、電圧位相検
出器11において検出される。発電電動機3の回転位相
は、回転位相検出器12により検出される。このように
して検出された系統の電圧位相と回転位相とから励磁位
相検出器13においてd軸とq軸の位相情報を検出して
励磁電流検出器14に出力する。励磁電流検出器14
は、電流変成器15により検出される励磁電流を取り込
み、励磁位相検出器13から入力されるd軸とq軸の位
相情報に基づいて、検出された励磁電流をd軸方向の検
出値Idと、q軸方向の検出値Iqとに分解し、励磁制
御装置15に出力する。
【0012】そして、系統電圧制御のための系統電圧の
検出値Vは、電圧変成器10により検出された系統電圧
信号に基づいて電圧検出器16により検出される。この
系統電圧の検出値VLは交流電圧調整器17に入力さ
れ、ここで系統電圧の指令値Vcとの差を低減するよう
にd軸電流の指令値Idcが生成され、励磁電流制御装
置15に出力される。
【0013】また、電力系統1と発電電動機3との間で
やり取りされる有効電力の検出値Pは、電流変成器18
により検出される電力系統1と発電電動機3間に流れる
電流と、電圧変成器10により検出される系統電圧信号
とに基づき、有効電力検出器19により求められて有効
電力調整器20に出力される。有効電力調節器20は、
有効電力の検出値Pを後述する内部有効電力の指令値P
sに近付けるように、励磁電流のq軸成分の指令値Iq
を励磁制御装置15に出力する。これにより、励磁制御
装置15は、入力される励磁電流のd軸成分とq軸成分
の指令値Id、Iqに基づいて、回転子巻線5に供給す
る励磁電流の位相と大きさを制御する指令を励磁装置6
に出力する。
【0014】次に、本発明の特徴に係る速度制御と有効
電力制御の協調制御の部分について説明する。発電電動
機3の速度は速度検出器21において検出され、その検
出値Nは2つの速度制御器(A)22と速度制御器
(B)23に入力される。速度制御器(A)22には、
度の指令値Ncが入力されている。速度制御器(A)
22は図2に示すように構成され、速度制御器(B)2
3は図3に示すように構成され、それぞれ有効電力の補
正値dP、dPを生成して、有効電力補正器24に
出力する。有効電力補正器24は、外部から入力される
有効電力の外部指令値Pcに補正値dP、dPを加
算して、有効電力の内部指令値Psを生成して、有効電
力調整器20に出力している。有効電力調整器20は、
有効電力検出器19により検出された有効電力の検出値
Pと内部指令値Psとの偏差を零にするように、励磁電
流のq軸方向の指令値Iqを生成して励磁制御装置15
に出力するようになっている。
【0015】ここで、速度制御器(A)22と速度制御
器(B)23の詳細構成について説明する。速度制御器
(A)22は、図2に示すように、速度の指令値Ncと
検出値Nとの速度偏差ΔNを求める減算器31と、この
速度偏差ΔNを低減するように、有効電力の補正値dP
1を生成する制御器32と、この制御器32から出力さ
れる補正値dP1の上下限を制限するリミッタ33とを
有して構成されている。なお、制御器32は、例えば比
例積分制御器等を用いることができる。リミッタ33は
入力される補正値dP1が上・下限値の範囲内の場合
は、入力された補正値dP1をそのまま出力するように
なっている。また、制御器32の制御ゲインを小さくす
ることにより制御出力である補正値dP1を小さくする
ことができるので、制御ゲインを適切に選ぶことにより
リミッタ33を省略できる。
【0016】また、速度制御器(B)23は、図3に示
すように、速度の検出値Nの上下限を制限するリミッタ
35と、このリミッタ35の出力から検出値Nを減算す
る減算器36と、この減算器36の出力を零にするよう
な有効電力指令値の補正値dP2を生成する制御器37
とを有して構成されている。なお、制御器37は、例え
ば比例積分制御器等を用いることができる。また、リミ
ッタ35は、上限設定値Nmaxより入力が高い場合は
Nmaxを出力し、下限設定値Nminより入力が低い
場合にはNminを出力し、それ以外では入力値をその
まま出力するように形成されている。したがって、速度
の検出値Nが上限設定値Nmaxと下限設定値Nmin
の間のときは、減算器36の出力は零になり、検出値N
が上限設定値Nmaxより上のとき減算器36の出力は
正の値になり、検出値Nが下限設定値Nminより下の
とき減算器36の出力は負の値となる。その結果、制御
器37は、速度の検出値Nが上下限設定値により設定さ
れた範囲を逸脱した場合に、速度をその範囲に戻すよう
な有効電力の補正値dP2を出力するようになってい
る。上下限設定値Nmax、Nminは、励磁装置6の
出力電圧の限界に応じて定める。つまり、励磁装置6は
半導体スイッチ素子等を用いて直流等から可変周波数の
正弦波状の交流電圧を発生するが、励磁電圧が高過ぎた
り、低過ぎると、正弦波状を保つことができなくなり、
その結果、励磁電流が歪んで正常な制御が困難になるか
らである。
【0017】なお、図3の例においては、有効電力の正
方向を発電電動機3から電力系統1へ有効電力を放出す
る方向、すなわち発電電動機3の減速方向に設定してい
るが、有効電力の正方向を発電電動機3の加速方向に整
定する場合は、図3における減算器36の加減算の符号
を逆にすればよい。
【0018】このように構成される可変速発電電動機シ
ステムの動作を次に説明する。まず、励磁装置6の性能
により定まる速度の許容範囲に対応させて設定速度範囲
Nmax〜Nminを設定すると、その設定速度範囲に
おいては、速度制御器(A)22の作用により、速度偏
差ΔNを零にするように有効電力の補正値dP1が出力
され、これに応じて速度が制御される。しかし、リミッ
タ33又は制御器32のゲインにより、補正値dP1
補正値dP2に比べて相対的に小さい値に抑制される。
その結果、速度制御器(A)22は、有効電力一定の制
御となり、速度偏差ΔNの補正は緩やかな制御になる。
なお、有効電力の外部指令値Pcが変化しても、速度制
御を追従させないようにして、両者の協調を図ってい
る。
【0019】これに対し、設定速度範囲(NmaxとN
minの範囲内)を超えるような速度になった場合に
は、自動的に速度制御器(B)23の制御に切り替わ
る。このときの動作を、図4を用いて説明する。図4
は、有効電力の検出値P、内部指令値Ps、速度の検出
値Nを時間経過に従って示している。ここでは、図3に
おける上限設定値NmaxをNmaxに設定し、下限設
定値NminをNminに設定した場合を示している。
速度の検出値NがNmaxとNminの間にあるとき、
有効電力の内部指令値Psは外部の指令値Pcに一致し
ており、かつ実際の有効電力の出力である検出値Pもほ
ぼこれに一致して制御されている。図の例では、指令値
Pcが負であるため、発電電動機3から有効電力が吸収
され、これに応じて加速され、速度の検出値Nが上昇し
ている。そして、速度の検出値NがNmaxを越える
と、図3の速度制御器(B)23の出力である補正値d
が正の値となるから、これが負の指令値Pcを打ち
消すように働き、有効電力の内部指令値Psと検出値P
は零に近づいていく。そして、速度の検出値Nは、Nm
axに一致するように制御される。
【0020】一方、外部から与えられる有効電力の指令
値Pcが増加した場合には、発電電動機3は減速し、有
効電力の補正値dP2が減少する。そして、dP2が零と
なった時点で、再び有効電力の内部指令値Psと検出値
Pが有効電力の指令値Pcに一致する。
【0021】以上説明したように、図1乃至3に示した
実施の形態によれば、速度制御器(B)23の出力は、
速度の上限設定値と下限設定値とにより設定した設定速
度範囲を逸脱した場合にのみ制御出力を出し、有効電力
制御を犠牲にして速度を設定速度範囲に抑えるように制
御する。一方、速度が設定速度範囲内の場合は、速度制
御器(A)22の制御によって、通常の有効電力中心の
制御が実行される。
【0022】なお、上述の実施の形態においては、d軸
及びq軸の二軸成分に電流を分解して制御する方式を示
したが、有効電力を制御する方法として交流の電流制御
を用いた場合でも有効電力の指令に対して補正を加えれ
ば同一の効果を得る。
【0023】図5と図6に、本発明の特徴に係る速度制
御器(B)の他の実施の形態を示す。図5に示した速度
制御器(B)40が図3に示したものと相違する点は、
図3のリミッタ35に代えて、上限設定値Nmaxと下
限設定値Nminを外部から変更できるリミッタ41を
用いたことにある。すなわち、図5におけるリミッタ4
1は、上限設定値Nmax及び下限制限値Nminを運
転中に外部から変更可能にしている。
【0024】このようにすることにより、発電電動機3
の動作モードを運転中に切り換えることができる。この
ことを、図6を用いて説明する。同図は、発電電動機3
の速度N及び有効電力Pを時間経過に従って示したもの
であり、時間T0までは有効電力の外部指令値Pcに従
って有効電力を吸収しながら発電電動機3は加速してい
る。次に、時間T0にて上限設定値Nmaxと下限設定
値Nminを、その時の速度の検出値N0に一致させて
変更設定する。これにより、その時点の速度N0が設定
速度範囲となり、検出値NがN0から離れないように制
御する強い速度制御が働く。その結果、発電電動機3の
有効電力は急激に絞られ、有効電力が零の近傍におい
て、速度の検出値Nと設定値N0の差に応じた大きな出
力を出すことになる。このとき、発電電動機3が加速し
ようとした場合には、急速に有効電力を放出し、減速し
ようとした場合には急速に有効電力を吸収する。これ
は、例えば、電力系統1の電圧が上昇した場合、発電電
動機3に入る有効電力が増加して発電電動機3が加速さ
れるが、その加速による速度の上昇を抑えるように有効
電力が放出され、系統電圧を一定値に安定に保持するこ
とになる。つまり、言い換えれば、系統電圧の変化によ
り同期電動機としての発電電動機3の位相平衡点が移動
した場合のような動きとなる。
【0025】さらに、図6に示すように、時間T1にお
いて上限設定値Nmax及び下限設定値Nminを再び
元の値に戻すと、再び発電電動機3は有効電力の外部指
令値Pcに一致する有効電力を出力するようになり、有
効電力一定制御モードに移行する。なお、図6では、上
限設定値Nmaxと下限設定値Nminを同一の値N0
に設定したが、これらは同一の値である必要はなく、設
定速度範囲の幅を変更するだけでもよい。また、設定速
度範囲の変更は、図6のT1以降のように連続的に変化
することもできるし、T0時のように不連続に変化する
こともできる。
【0026】上述したように、図5の実施の形態によれ
ば、上限設定値Nmax及び下限設定値Nminを動的
に変化させることにより、発電電動機3の動作モードを
有効電力制御から速度制御へと切り換えることができる
から、例えば、電力系統の状況に応じた動作モードを選
択して切替えることができる。
【0027】図7に、図5の速度制御器(B)40の上
限設定値Nmaxと下限設定値Mminを可変設定する
のに好適な速度範囲指令器50の一例を示す。図示のよ
うに、速度範囲指令器50は、運転モード切り換え指令
Mdに従って上限設定値Nmax及び下限設定値Nmi
nを切り換えるスイッチSW1、SW2と、複数の上限
設定値、下限設定値を格納するテーブル51,52から
構成される。テーブル51のNmax−1からNmax
−nの上限設定値を格納しており、テーブル52はNm
in−1からNmin−nの下限設定値を格納してい
る。スイッチSW1及びSW2は運転モード切り換え指
令Mdに応じて動作され、それぞれテーブル51,52
からMdに対応する1つの設定値を選択して、上限設定
値Nmax及び下限設定値Nminとして出力するよう
になっている。
【0028】ここで、運転モード切り換え指令Mdは、
例えば一日の負荷変動に対応して、電力系統1に接続さ
れて運転している発電機の台数が多い時間帯には速度範
囲を狭めて速度制御モードによる運転を行い、電力系統
1に接続されて運転している発電機の台数が少ない時間
帯には速度範囲を広げて有効電力制御モードによる運転
を行うことができる。また、実際に発電機の運転台数に
関する情報が得られる場合には、その情報に従って速度
範囲の設定値を切り換えるようにすることもできる。
【0029】
【発明の効果】以上説明したように、本願発明によれ
ば、設定速度範囲内では第1の速度制御手段による有効
電力の補正がなされるから、有効電力の指令値に従った
十分な有効電力の制御を行うことができ、設定速度範囲
を逸脱した場合は第2の速度制御手段による有効電力の
補正により、その範囲から速度が逸脱するのを防ぐ効果
がある。
【0030】また、有効電力を放出または吸収する必要
がない場合には、第1の速度制御手段により、時間をか
けて緩やかに速度指令値近傍に制御できる。
【0031】さらに、設定速度範囲の上限値及び下限値
を変更するようにしたものによれば、1日の時間帯や電
力需給状況に応じてそれらの値を変更することにより、
有効電力を優先した制御と速度を優先した制御を切り換
えることができ、その時点の状況に応じた運転形態で運
転する可変速発電システムを実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態の可変速発電電動機シス
テムの全体構成図である。
【図2】速度制御器(A)の詳細構成図である。
【図3】速度制御器(B)の詳細構成図である。
【図4】図1乃至3の実施の形態の動作を説明するタイ
ムチャートである。
【図5】本発明に係る速度制御器(B)の他の実施の形
態の詳細構成図である。
【図6】図5の速度制御器(B)を適用した場合の動作
を説明するタイムチャートである。
【図7】本発明に係る速度範囲指令器の一実施の形態の
詳細構成図である。
【符号の説明】
1 電力系統 2 主変圧器 3 発電電動機 4 固定子巻線 5 回転子巻線 6 励磁装置 7 励磁用変圧器 13 励磁位相検出器 14 励磁電流検出器 15 励磁制御装置 16 電圧検出器 17 交流電圧調整器 19 有効電力検出器 20 有効電力調整器 21 速度検出器 22 速度制御器(A) 23、40 速度制御器(B) 24 有効電力補正器 50 速度範囲指令器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 一瀬 雅哉 茨城県日立市大みか町七丁目2番1号 株式会社 日立製作所 電力・電機開発 本部内 (72)発明者 久保田 譲 茨城県日立市大みか町七丁目2番1号 株式会社 日立製作所 電力・電機開発 本部内 (72)発明者 本部 光幸 茨城県日立市大みか町七丁目2番1号 株式会社 日立製作所 電力・電機開発 本部内 (72)発明者 樋口 幹祐 茨城県日立市幸町三丁目1番1号 株式 会社 日立製作所 日立工場内 (72)発明者 遠藤 政市 茨城県日立市幸町三丁目1番1号 株式 会社 日立製作所 日立工場内 (72)発明者 加藤 有一 大阪府大阪市北区中之島3丁目3番22号 関西電力株式会社内 (72)発明者 西尾 徹 大阪府大阪市北区中之島3丁目3番22号 関西電力株式会社内 (72)発明者 両満 明 大阪府大阪市北区中之島3丁目3番22号 関西電力株式会社内 (56)参考文献 特開 平1−311900(JP,A) 特開 平9−285193(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H02P 9/00 H02P 9/14

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電力系統に接続された発電電動機と前記
    電力系統との間で授受する有効電力と、前記発電電動機
    の端子電圧とをそれぞれ検出し、それらの検出値をそれ
    ぞれの指令値に調整すべく、それらの偏差に基づいて前
    記発電電動機の二次巻線の励磁電流の周波数、位相及び
    大きさを制御するとともに、前記発電電動機の回転速度
    の検出値を指令値に調整すべく、その速度偏差に基づい
    て前記有効電力に係る制御量を補正する可変速発電電動
    機の制御方法において、前記速度偏差に基づいて前記有
    効電力に係る制御量を補正するにあたって、前記速度偏
    差に応じた値よりも小さな第1の補正量により前記有効
    電力に係る制御量を補正し、前記回転速度の検出値が予
    め設定される設定範囲を逸脱したときは前記速度偏差に
    応じた値の第2の補正量により前記有効電力に係る制御
    量を補正することを特徴とする可変速発電電動機の制御
    方法。
  2. 【請求項2】 電力系統に電気的に接続された固定子巻
    線と該固定子巻線に磁気的に結合させて設けられた回転
    子巻線とを有してなる発電電動機と、前記回転子巻線に
    交流の励磁電流を供給する励磁装置と、前記発電電動機
    の有効電力の検出値と外部から与えられる有効電力の外
    部指令値との差、及び前記固定子巻線の端子電圧の検出
    値と外部から与えられる指令値との差を求め、それらの
    差を低減させるように前記励磁電流の位相と大きさの制
    御指令を生成して前記励磁装置を制御する励磁制御装置
    と、前記発電電動機の速度の検出値と外部から与えられ
    る速度の指令値との速度偏差を低減するように前記有効
    電力の指令値を補正する有効電力補正制御装置とを備え
    てなる可変速発電電動機の制御装置において、前記有効
    電力補正制御装置は、前記速度偏差に応じた値よりも小
    さな第1の補正量により前記有効電力の指令値を補正す
    る第1の速度制御手段と、前記速度の検出値が予め定め
    た設定速度範囲を超えたときは、前記速度偏差に応じた
    値の第2の補正量により前記有効電力の指令値を補正す
    る第2の速度制御手段とを有してなることを特徴とする
    可変速発電電動機の制御装置。
  3. 【請求項3】 第1の速度制御手段は、第1の補正量を
    予め設定した大きさ以内に制限してなることを特徴とす
    る請求項2に記載の可変速発電電動機の制御装置。
  4. 【請求項4】 第2の速度制御手段は、前記設定速度範
    囲を可変設定する設定手段を備えたことを特徴とする請
    求項2又は3に記載の可変速発電電動機の制御装置。
  5. 【請求項5】 前記設定速度範囲を可変設定する設定手
    段は、前記設定速度範囲の上限と下限とを前記発電電動
    機の検出値に設定することを特徴とする請求項4に記載
    の可変速発電電動機の制御装置。
  6. 【請求項6】 前記設定速度範囲を可変設定する設定手
    段は、前記設定速度範囲の上限と下限とを1日の電力負
    荷の変動に基づいて変更することを特徴とする請求項4
    に記載の可変速発電電動機の制御装置。
  7. 【請求項7】 請求項2乃至6のいずれかに記載の可変
    速発電電動機の制御装置を備えてなる可変速発電システ
    ム。
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