JPH06303800A - 発電機の制御装置及び発電機の運転制御方法 - Google Patents

発電機の制御装置及び発電機の運転制御方法

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JPH06303800A
JPH06303800A JP5086029A JP8602993A JPH06303800A JP H06303800 A JPH06303800 A JP H06303800A JP 5086029 A JP5086029 A JP 5086029A JP 8602993 A JP8602993 A JP 8602993A JP H06303800 A JPH06303800 A JP H06303800A
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JP
Japan
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signal
power
deviation
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JP5086029A
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Hiroo Konishi
博雄 小西
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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  • Control Of Eletrric Generators (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 発電機を駆動する駆動源の回転速度によらず
発電機の出力周波数を一定に維持することができる。 【構成】 発電機16として交流励磁巻線を備えたもの
で構成し、発電機16の交流励磁巻線にインバータ28
からの信号を供給する。そしてインバータ28の出力信
号を制御するに際して、発電機16の機械的回転速度を
回転速度検出器24で検出し、発電機16の出力周波数
である系統周波数を周波数検出回路48で検出する。そ
して各検出周波数の偏差を加算器50で求め、この偏差
に応じた信号に基づいたパルス信号をパルス作成回路5
8で生成し、交流系統の事故などによってタービン22
の回転速度が変化したときに、周波数の偏差に応じてイ
ンバータ28の出力周波数を制御し、発電機16を可変
速運転する。 【効果】 駆動源の回転速度によらず発電機の出力周波
数を系統の周波数に同期させることができ、発電機の脱
調を防止することができると共に電力系統の過渡安定度
を高めることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は発電機の制御装置及び発
電機の運転制御方法に係り、特に、電力送電系統へ電力
を供給する発電機の回転速度を制御するに好適な発電機
の制御装置及び発電機の運転制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、電力の授与の増加に対して、新た
なシステムを構築することは環境問題や電源の立地条件
などを考慮すると困難であるところから、既存の送電線
を充分に使って電力を送ろうとする構想として、FAC
TS(Flexible ACTransmission System)が検
討されている。
【0003】発電機の電力を送電線を介して負荷地に供
給する電力送電系統では、送電線の電力送電限界は送電
線の熱容量から決まるのではなく、事故時、例えば、送
電線3線地絡事故などによる送電線除去時にも安定に電
力を送る必要があるところから、過渡安定度から決まる
ようになっている。そしてこの値は熱容量限界よりも遥
かに小さい電力である。
【0004】具体的には、図4に示されるように、送電
線で送れる電力は、発電機と負荷地とを結ぶ送電線のイ
ンピーダンスから決まり、発電機と負荷値との位相差を
示す電力相差角に従って送電電力が変化するようになっ
ている。そしてこの送電電力は発電機の出力電圧と負荷
地の電圧に比例すると共に相差角に比例し、送電線のイ
ンピーダンスに反比例するようになっている。そして送
電線が健全なときは、送電電力は特性Lx1に従って変
化する。一方送電線の事故などによって2回線のうち1
回線が除去されたときには特性Lx2に従って送電電力
が変化する。そして発電機は通常相差角δ0で運転され
る。このような運転が行なわれいるときに、送電線の1
回線で地絡事故が発生すると、発電機の出力が零となる
ため、タービンの余剰エネルギーによって発電機が加速
される。このあと事故が検出されて事故回線が除去され
たときに、発電機の相差角がδcまで開くと、動作点は
a点から曲線Lx2に沿って動く。このとき、事故期間
中には面積A1に相当するエネルギーが蓄えられ、エネ
ルギーA1が減速エネルギーA2に等しくなったb点で
相差角の開きが止まる。すなわちエネルギーがバランス
した点で相差角の開きが止まる。このときバランス点が
c点を超えると発電機は脱調する。このような脱調を避
けるために、発電機の出力は送電線のインピーダンス、
保護時間、発電機の系統定数などで決定される。逆に、
発電機出力を有効に送るための電力によって送電線のイ
ンピーダンス、保護時間などが決定される。いずれにし
ても、送電線によって電力を送る場合、相差角が90度
となる送電電力の最大値まで送れるが、送電線の事故及
び安定度を考慮すると、発電機出力は送電電力の最大値
の1/2以下の電力しか送れないことになる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来技術では、送電線
で送電可能な許容値まで電力を送電することについて充
分配慮されておらず、FACTS構想に充分対処するこ
とができない。すなわち、従来技術では、送電線の事故
時に発電機を可変速運転することについて配慮されてお
らず、発電機を一定の状態で運転するようにしているた
め、送電線として送電可能な許容値まで発電機の出力を
送電することができない。
【0006】本発明の目的は、発電機を駆動する駆動源
の回転速度によらず発電機の出力周波数を一定に維持す
ることができる発電機の制御装置及び発電機の運転制御
方法を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明は、第1の装置として、交流励磁巻線を有す
る発電機を駆動する駆動源の回転速度を検出する駆動源
回転速度検出手段と、発電機の出力信号の周波数を検出
する発電機周波数検出手段と、駆動源回転速度検出手段
の検出値と発電機周波数検出手段の検出値との偏差を零
に抑制するための周波数信号を生成する周波数信号生成
手段と、周波数信号生成手段の生成による周波数信号に
従って前記発電機の交流励磁巻線を励磁する励磁手段と
を備えている発電機の制御装置を構成したものである。
【0008】第2の装置として、交流励磁巻線を有する
発電機に接続されたタービンの回転速度を検出するター
ビン回転速度検出手段と、発電機に接続された電力系統
の系統周波数を検出する系統周波数検出手段と、タービ
ン回転速度検出手段の検出値と系統周波数検出手段の検
出値との偏差を零に抑制するための周波数信号を生成す
る周波数信号生成手段と、周波数信号生成手段の生成に
よる周波数信号に従って前記発電機の交流励磁巻線を励
磁する励磁手段とを備えている発電機の制御装置を構成
したものである。
【0009】第3の装置として、交流励磁巻線を有する
発電機の出力電力を検出する電力検出手段と、発電機に
接続されたタービンの出力に対する指令値と電力検出手
段の検出値との偏差から発電機を駆動する駆動源の回転
速度を算出する駆動源回転速度算出手段と、発電機に接
続された電力系統の系統周波数を検出する系統周波数検
出手段と、駆動源回転速度算出手段の算出値と系統周波
数検出手段の検出値との偏差を零に抑制するための周波
数信号を生成する周波数信号生成手段と、周波数信号生
成手段の生成による周波数信号に従って前記発電機の交
流励磁巻線を励磁する励磁手段とを備えている発電機の
制御装置を構成したものである。
【0010】第4の装置として、交流励磁巻線を有する
発電機を駆動する駆動源の回転速度を検出する駆動源回
転速度検出手段と、発電機の出力信号の周波数を検出す
る発電機周波数検出手段と、駆動源回転速度検出手段の
検出値と発電機周波数検出手段の検出値との偏差を零に
抑制するための周波数信号を生成する周波数信号生成手
段と、周波数信号生成手段の生成による周波数信号を発
電機回転速度の設定値の範囲内に規制する周波数信号規
制手段と、周波数生成手段の生成による周波数信号のう
ち設定値の範囲から外れた周波数信号に応じたガバナ制
御信号を生成するガバナ制御信号生成手段と、ガバナ制
御信号生成手段の生成によるガバナ制御信号に従ってタ
ービンへの蒸気量を制御する蒸気量制御手段と、周波数
信号規制手段で設定値の範囲内に規制された周波数信号
に従って前記発電機の交流励磁巻線を励磁する励磁手段
とを備えている発電機の制御装置を構成したものであ
る。
【0011】第5の装置として、交流励磁巻線を有する
発電機に接続されたタービンの回転速度を検出するター
ビン回転速度検出手段と、発電機に接続された電力系統
の系統周波数を検出する系統周波数検出手段と、タービ
ン回転速度検出手段の検出値と系統周波数検出手段の検
出値との偏差を零に抑制するための周波数信号を生成す
る周波数信号生成手段と、周波数信号生成手段の生成に
よる周波数信号を発電機回転速度の設定値の範囲内に規
制する周波数信号規制手段と、周波数生成手段の生成に
よる周波数信号のうち設定値の範囲から外れた周波数信
号に応じたガバナ制御信号を生成するガバナ制御信号生
成手段と、ガバナ制御信号生成手段の生成によるガバナ
制御信号に従ってタービンへの蒸気量を制御する蒸気量
制御手段と、周波数信号規制手段で設定値の範囲内に規
制された周波数信号に従って前記発電機の交流励磁巻線
を励磁する励磁手段とを備えている発電機の制御装置を
構成したものである。
【0012】第6の装置として、交流励磁巻線を有する
発電機の出力電力を検出する電力検出手段と、発電機に
接続されたタービンの出力に対する指令値と電力検出手
段の検出値との偏差から発電機を駆動する駆動源の回転
速度を算出する駆動源回転速度算出手段と、発電機に接
続された電力系統の系統周波数を検出する系統周波数検
出手段と、駆動源回転速度算出手段の算出値と系統周波
数検出手段の検出値との偏差を零に抑制するための周波
数信号を生成する周波数信号生成手段と、周波数信号生
成手段の生成による周波数信号を発電機回転速度の設定
値の範囲内に規制する周波数信号規制手段と、周波数生
成手段の生成による周波数信号のうち設定値の範囲から
外れた周波数信号に応じたガバナ制御信号を生成するガ
バナ制御信号生成手段と、ガバナ制御信号生成手段の生
成によるガバナ制御信号に従ってタービンへの蒸気量を
制御する蒸気量制御手段と、周波数信号規制手段で設定
値の範囲内に規制された周波数信号に従って前記発電機
の交流励磁巻線を励磁する励磁手段とを備えている発電
機の制御装置を構成したものである。
【0013】第7の装置として、交流励磁巻線を有する
発電機の出力電圧を検出する電圧検出手段と、発電機の
出力電力を検出する電力検出手段と、電圧検出手段の検
出電圧と電圧指令値との偏差を算出する電圧偏差算出手
段と、電圧偏差算出手段の算出値を零に抑制するための
振幅指令を生成する振幅指令生成手段と、電力検出手段
の検出電力と電力設定値との偏差を算出する電力偏差算
出手段と、電力偏差算出手段の算出値を零に抑制するた
めの位相指令を生成する位相指令生成手段と、発電機の
出力信号の周波数を検出する発電機周波数検出手段と、
発電機を駆動する駆動源の回転速度を検出する駆動源回
転速度検出手段と、駆動源回転速度検出手段の検出値と
発電機周波数検出手段の検出値との偏差を算出する周波
数偏差算出手段と、周波数偏差算出手段の算出値を零に
抑制するための位相信号を生成する位相信号生成手段
と、位相信号生成手段の生成による位相信号と位相指令
生成手段の生成による位相指令とを加算する加算手段
と、加算手段の加算による位相指令と振幅指令生成手段
の生成による振幅指令とからパルス信号を生成するパル
ス信号生成手段と、パルス信号生成手段の生成によるパ
ルス信号に従って直流信号を交流信号に変換し変換した
交流信号で前記発電機の交流励磁巻線を励磁する電力変
換手段とを備えている発電機の制御装置を構成したもの
である。
【0014】第8の装置として、交流励磁巻線を有する
発電機の出力電圧を検出する電圧検出手段と、発電機の
出力電力を検出する電力検出手段と、電圧検出手段の検
出電圧と電圧指令値との偏差を算出する電圧偏差算出手
段と、電圧偏差算出手段の算出値を零に抑制するための
振幅指令を生成する振幅指令生成手段と、電力検出手段
の検出電力と電力設定値との偏差を算出する電力偏差算
出手段と、電力偏差算出手段の算出値を零に抑制するた
めの位相指令を生成する位相指令生成手段と、発電機の
発電電力の周波数を検出する発電機周波数検出手段と、
発電機を回転駆動するタービンの出力に対する指令値と
前記電力検出手段の検出電力との偏差を算出する補助電
力偏差算出手段と、補助電力偏差算出手段の偏差を零に
抑制するための回転速度を算出する回転速度算出手段
と、回転速度算出手段の算出値と発電機周波数検出手段
の検出値との偏差を算出する周波数偏差算出手段と、周
波数偏差算出手段の算出値を零に抑制するための位相信
号を生成する位相信号生成手段と、位相信号生成手段の
生成による位相信号と位相指令生成手段の生成による位
相指令とを加算する加算手段と、加算手段の加算による
位相指令と振幅指令生成手段の生成による振幅指令とか
らパルス信号を生成するパルス信号生成手段と、パルス
信号生成手段の生成によるパルス信号に従って直流信号
を交流信号に変換し変換した交流信号で前記発電機の交
流励磁巻線を励磁する電力変換手段とを備えている発電
機の制御装置を構成したものである。
【0015】第7または第8の装置を含む第9の装置と
して、パルス信号生成手段に入力される振幅指令を設定
値の範囲内に規制する振幅指令規制手段と、パルス信号
生成手段に入力される位相指令を設定値の範囲内に規制
する位相指令規制手段とを備えている発電機の制御装置
を構成したものである。
【0016】第7,第8または第9の装置のうちいずれ
か一つの装置を含む第10の装置として、パルス信号生
成手段に入力される位相指令のうち設定値の範囲かた外
れた位相指令に応じたガバナ制御信号を生成するガバナ
制御信号生成手段と、ガバナ制御信号生成手段の生成に
よるガバナ制御信号に従ってタービンへの蒸気量を制御
する蒸気量制御手段とを備えている発電機の制御装置を
構成したものである。
【0017】第1の方法として、交流励磁巻線を有する
発電機を駆動源の駆動力に応じて回転駆動すると共に、
発電機の機械的回転速度を検出し、さらに発電機の発電
電力の周波数を検出し、各検出値の偏差を零に抑制する
ための周波数信号を生成し、この周波数信号に従って発
電機の交流励磁巻線を励磁する発電機の運転制御方法を
採用したものである。。
【0018】第2の方法として、交流励磁巻線を有する
発電機をタービンで回転駆動すると共に、発電機の交流
励磁巻線をインバータの出力信号で励磁するに際して、
発電機の機械的回転速度を検出すると共に発電機の発電
電力の周波数を検出し、各検出値の偏差を零に抑制する
ためのパルス信号を生成し、このパルス信号に従ってイ
ンバータの出力信号の周波数を制御することを特徴とす
る発電機の運転制御方法を採用したものである。
【0019】第3の方法として、交流励磁巻線を有する
発電機をタービンで回転駆動すると共に、発電機の交流
励磁巻線をインバータの出力信号で励磁するに際して、
発電機の機械的回転速度を検出すると共に発電機の発電
電力の周波数を検出し、各検出値の偏差を零に抑制する
ためのパルス信号を生成し、このパルス信号に従ってイ
ンバータの出力信号の周波数と振幅を制御することを特
徴とする発電機の運転制御方法を採用したものである。
【0020】第4の方法として、複数の発電機のうち指
定の発電機を交流励磁巻線を有するもので構成し、各発
電機を駆動源の駆動力に応じて回転駆動すると共に、指
定の発電機の交流励磁巻線をインバータの出力信号で励
磁するに際して、指定の発電機の機械的回転速度を検出
すると共に指定の発電機の発電電力の周波数を検出し、
各検出値の偏差を零に抑制するためのパルス信号を生成
し、このパルス信号に従ってインバータの出力信号の周
波数を制御することを特徴とする発電機の運転制御方法
を採用したものである。
【0021】
【作用】前記した手段によれば、発電機を可変速運転す
るために、発電機として交流励磁巻線を有するものを用
いている。このような発電機を含めた機械形の設計は交
流系統の周波数に同期した周波数の回転数において最高
効率となるように設計されている。このため、通常は交
流系統の周波数に同期するように発電機の出力を制御
し、事故時のみ発電機を交流励磁して、発電機を可変速
運転することにより、事故時の発電機の脱調を防止する
こととしている。すなわち、駆動源によって発電機を駆
動した際に、駆動源の回転速度を検出すると共に、発電
機の出力信号の周波数を検出し、両者の検出値の偏差を
零に抑制するための周波数信号を生成する。そしてこの
周波数信号に従って発電機の交流励磁巻線を励磁するこ
ととしている。
【0022】具体的には、図5に示されるように、回転
子と固定子の磁界を変化させて発電機を可変速運転する
こととしている。発電機を可変速運転する際には、固定
子の回転磁界の電気速度Nsは、発電機の出力信号の周
波数(交流系統の周波数)に常に一致(同期)していな
ければならない。そこで、事故などによって発電機の加
速エネルギーが大きくなったときには、回転子の機械的
回転速度Nmを加速(Nm>Ns)し、事故によって発
電機の減速エネルギーが大きくなったときには回転速度
Nmを減速(Nm<Ns)する。すなわち、Nm−Ne
=Ns(Neは回転子の回転磁界の速度)となるように
回転子を交流励磁すると、回転子の回転磁界の電気速度
と固定子の回転磁界の電気速度は一致(同期)する。そ
こで、Nmを駆動源の機械的な回転速度として検出し、
Nsを発電機の出力信号の周波数として検出し、両者の
検出値の偏差(Nm−Ns)を求め、この偏差を零に抑
制するための周波数信号によって回転子を交流励磁する
と、駆動源の回転速度によらず常に交流系統の周波数に
同期した運転を行なうことができる。
【0023】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説
明する。図1において、無限大交流系統10は2回線の
交流送電線(1回線は不図示)12、変圧器14を介し
て発電機16に接続されている。交流送電線12の線路
中には回線事故を除去するための遮断器18,20が設
けられている。発電機16はその回転軸が駆動源のター
ビン22に連結されており、タービン22の回転軸には
回転速度検出器24が設けられている。この回転速度検
出器24は発電機16の機械的回転速度としてタービン
22の回転速度を検出する駆動源回転速度検出手段及び
タービン回転速度検出手段を構成している。
【0024】発電機16は、図2に示されるように、交
流励磁巻線RT、電機子巻線ST、スリップリングSL
を備えており、交流励磁巻線RTにはスリップリングS
Lを介してインバータ28からの信号が供給されてい
る。インバータ28は自己消弧可能なスイッチング素子
としてのGTO及びダイオードDiを備えて構成されて
おり、直流電源30からの直流電力を交流電力に変換
し、変換した交流電力をスリップリングSLを介して交
流励磁巻線RTへ供給するようになっている。また発電
機16はタービン20の駆動によってロータがタービン
22の回転速度に応じて回転する際に、ステータには3
相交流電流による回転磁界が形成されるようになってい
る。そしてモータの回転に伴なう回転エネルギーが電機
子巻線STで電気エネルギーに変換され変圧器14へ伝
達される。ロータがタービンの駆動によってステータの
回転磁界に合わせて回転すると、発電機16の回転速度
が交流系統10の周波数と同期することになる。一方、
交流送電線12の事故などによってタービン22の回転
速度が変化したときには、回転子の界磁巻線26とイン
バータ28及び直流電源30を含む励磁手段によって発
電機16の交流励磁巻線RTへ供給する励磁信号の周波
数を制御して発電機16を可変速運転することとしてい
る。そして発電機16を可変速運転するための周波数信
号を生成する周波数信号生成手段と発電機周波数検出手
段が以下のように構成されている。
【0025】周波数信号生成手段は定電圧制御系、定電
力制御系、周波数制御系及びパルス信号生成系から構成
されている。定電圧制御系は電圧検出回路32、電圧指
令値34、加算器36、演算増幅回路38から構成さ
れ、定電力制御系は電力検出回路40、出力設定器4
2、加算器44、演算増幅回路46から構成され、周波
数制御系は加算器50、演算増幅回路52、スイッチ回
路54、加算器56から構成され、パルス信号生成系は
パルス作成回路58から構成されている。
【0026】電圧検出回路32は発電機16の出力電圧
を検出し、検出電力を加算器36へ出力する電圧検出手
段として構成されている。加算器36は電圧検出回路3
2の検出電圧と電圧指令値34との偏差を算出する電圧
偏差算出手段として構成されており、加算器36の出力
信号が演算増幅回路38に入力されている。演算増幅回
路38は加算器36からの信号を比例積分演算し、電圧
の偏差を零に抑制するための振幅指令を生成する振幅指
令生成手段として構成されている。
【0027】電力検出回路40は発電機16の出力電力
を検出し、検出電力を加算器44へ出力する電力検出手
段として構成されている。加算器44は出力設定器42
からインバータ28の出力電力に対する電力設定値と電
力検出回路40の検出電力を取り込み、両者の偏差を算
出する電力偏差算出手段として構成されており、加算器
44の出力信号が演算増幅回路46に入力されている。
演算増幅回路46は加算器44の出力信号を比例積分演
算し、電力の偏差を零に抑制するための位相指令を生成
する位相指令生成手段を構成するようになっている。そ
して演算増幅回路46の出力信号が加算器56に入力さ
れている。
【0028】一方、加算器50には回転速度検出器24
の検出信号が入力されていると共に、周波数検出回路4
8からの検出信号が入力されている。周波数検出回路4
8は交流送電線12の信号を取り込み、発電機16の出
力信号の周波数である系統周波数を検出し、検出信号を
出力する発電機周波数検出手段として構成されている。
そして加算器50は回転速度検出器24の検出信号と周
波数検出回路48の検出信号との偏差を算出する周波数
偏差算出手段として構成されており、加算器50の出力
信号が演算増幅回路52に入力されている。演算増幅回
路52は加算器50からの周波数偏差の信号を零に抑制
するための位相信号を生成する位相信号生成手段として
構成されている。演算増幅回路52の出力信号はスイッ
チ回路54を介して加算器56に入力されている。この
スイッチ54は、常時はオフの状態にあり、系統の事故
時などに、保護装置から系統事故検出信号あるいは送電
線の事故検出信号が外部指令Cとして入力されたときに
オンとなり、演算増幅回路52の出力信号を加算器56
へ出力するように構成されている。そして加算器56は
演算増幅回路46からの位相指令信号と演算増幅回路5
2からの位相指令を加算する加算手段として構成されて
おり、加算器56の出力信号がパルス作成回路58に入
力されている。
【0029】パルス作成回路58は演算増幅回路38か
らの振幅指令と加算器56からの位相指令を基にPWM
信号を生成するパルス信号生成手段として構成されてい
る。具体的には、パルス作成回路58は変調波信号MO
を発生する変調波信号発生器と、搬送波信号CAを発生
する搬送波信号発生器を備えており、変調波信号MOと
搬送波信号CAの振幅の大小を比較し、比較結果に応じ
たPWM信号を発生するようになっている。すなわち変
調波信号MOの振幅>搬送波信号CAの振幅のときに
「1」の信号を出力し、それ以外のときには「0」の信
号を生成するようになっている。そしてPWM信号が
「1」のときインバータ28のGTOがオンに、「0」
のときオフとなるようになっている。そして振幅指令に
よって変調波信号MOの振幅が変化し、位相指令によっ
て変調波信号MOまたは搬送波信号CAの周波数が変化
するようになっている。振幅及び周波数を変化させると
インバータ28の出力電圧の振幅と周波数が制御される
ことになる。
【0030】例えば、振幅指令によって変調波信号MO
の振幅が大きくなると、図3の(b)に示されるPWM
信号の「1」となるパルス幅が広くなり、インバータ2
8の出力電圧が高くなる。一方、振幅指令が一定の状態
で、すなわち一周期のパルスがオンとなる期間の割り合
い(デユーティ比)が変わらない状態で位相指令が大き
くなると、変調波信号MOと搬送波信号CAの周波数が
位相指令に応じて高くなり、PWM信号のパルス幅が狭
くなる。これによりインバータ28の出力電圧の周波数
が高くなる。
【0031】次に、上記実施例の作用を説明する。交流
送電線12が健全なときにはタービン22が一定の回転
速度で回転され、発電機16の出力電圧及び周波数は一
定の状態に制御される。この場合スイッチ回路54はオ
フの状態にあり、定電圧制御系と定電力制御系に従った
PWM信号が生成され、インバータ28からは設定電圧
の信号が出力され、設定電圧に応じた励磁電流が交流励
磁巻線RTに流れる。この場合交流励磁巻線RTには直
流電流が流れることになる。
【0032】一方、交流送電線12で地絡事故などが生
じ、発電機16の出力電圧が零になると、タービン22
は余剰エネルギーによって加速される。タービン22の
加速によって発電機16のロータの回転速度も加速され
るが、このとき外部指令Cによってスイッチ回路54が
閉じるので、回転速度検出器24の検出による発電機1
6の機械的な回転速度と周波数検出回路48の検出によ
る交流系統の周波数の偏差に応じた位相指令が加算器5
6に加算される。このとき周波数の偏差が大きいときに
は、インバータ28の出力信号の周波数がその分高くな
って発電機16の相差角を開いて発電機16の出力電力
を増すように動作する。
【0033】しかし、発電機16のロータが加速されて
も、図5に示されるように、インバータ28から交流励
磁巻線RTには周波数偏差を抑制するための交流信号が
流れ、回転子の回転磁界がステータ側の回転磁界の変化
を打ち消すように形成される。このため、タービン22
の回転速度が変化しても、発電機16の出力信号の周波
数は常に交流系統10の周波数と同期するように発電機
16の速度が可変速運転されることになり、発電機16
が脱調することはない。また発電機16が減速する場合
は、以上の逆の動作になり、この場合にもタービン22
の回転速度の低下によらず発電機16の出力信号の周波
数を交流系統10の系統周波数に同期させることができ
る。
【0034】前記実施例においては、スイッチ回路54
を常時オフとし、事故時のみオンとするものについて述
べたが、スイッチ回路54としては、外部指令Cによっ
てオンとし、外部指令Cが入力された時点からタイマー
を起動し、タイマーで設定された時間が経過したときに
オフとするように構成することもできる。またオフとす
るタイミングとしては、タービン22の回転数が健全時
の回転数に戻ったときにオフとするようにすることもで
きる。
【0035】また前記実施例においては、スイッチ回路
54がオンとなるのは事故時であり、また周波数偏差に
応じた位相信号を加算器56に加算するのも主に事故時
であるところから、スイッチ回路54を省略し、演算増
幅回路52の出力を直接加算器56に接続するように構
成することもできる。
【0036】次に、本発明の第2実施例を図6に従って
説明する。本実施例は、回転速度検出器24を用いず
に、電力検出値に基づいて発電機16の機械的回転速度
を検出するようにしたものであり、他の構成は図1のも
のと同様であるので、図1と同一のものには同一符号を
付してそれらの説明は省略する。
【0037】すなわち、加算器50の入力側には加算器
62と演算増幅回路64が設けられており、加算器62
には電力検出回路40からの検出電力とタービン速度制
御回路60に入力される機械的入力指令値Pmに関する
信号が入力されている。この加算器62はタービン22
の出力に対する指令値である機械的入力指令値Pnと電
力検出回路40の検出電力Peとの偏差を算出する補助
電力偏差算出手段として構成されており、加算器62の
出力信号が演算増幅回路64に入力されている。演算増
幅回路64は加算器62からの信号に対して比例積分演
算を行なって、電力の偏差を零に抑制するための回転速
度を算出する回転速度算出手段として構成されており、
演算増幅回路64の出力信号が加算器50に入力されて
いる。
【0038】ここで、発電機16の回転速度をωとし、
発電機16を含む機械系の慣性定数をMとし、発電機1
6の出力電力をPeとし、機械的入力指令値をPmとす
ると、発電機16の回転速度ωは次式に示されるよう
に、(Pm−Pe)を時間積分することによって求めら
れる。
【0039】
【数1】
【0040】本実施例によれば、タービン22の回転速
度によらず発電機16の出力信号の周波数を交流系統1
0の系統周波数に常に同期させることができると共に、
タービン16の機械的回転速度を直接検出しなくても、
電力検出値を基に発電機16の機械的回転速度を求める
ことができる。
【0041】次に、本発明の第3実施例を図7に従って
説明する。本実施例は、パルス作成回路58の入力側に
振幅指令規制手段としてリミッタ回路66を設けると共
に位相指令規制手段としてリミッタ回路68を設けたも
のであり、他の構成は図1と同様であるので、要部のみ
が示されている。
【0042】リミッタ回路66は演算増幅回路38から
出力される振幅指令を設定値の範囲内に規制するように
構成されており、リミッタ回路68は加算器56からの
位相指令を設定値の範囲内に規制するように構成されて
いる。このようなリミッタ回路66,68から出力され
る振幅指令と位相指令に従って、パルス作成回路58で
PWM信号を生成すると、インバータ28の出力信号の
振幅及び周波数も上限値及び下限値が制限される。この
ためインバータ28の容量が増大するのを抑制すること
ができる。
【0043】前記実施例においては、演算増幅回路38
と加算器56の出力側にリミッタ回路66,68を設け
るものについて述べたが、演算増幅回路38,46,5
2にリミッタ回路を設けることもできる。この場合各演
算増幅回路がリミッタ回路によって飽和した場合でも、
飽和からの戻りが早くなり、図7のものよりも制御応答
を早めることができる。またリミッタ回路を設ける場
合、図6のものにも適用することができる。
【0044】次に、本発明の第4実施例を図8に従って
説明する。本実施例は、加算器56の出力側に比較回路
70を設け、比較回路70の出力信号によって蒸気量制
御系72を制御するようにしたものであり、他の構成は
図7と同様であるので、要部のみの構成が示されてい
る。
【0045】比較回路70は加算器56出力の位相指令
がリミッタ回路68の設定値の範囲から外れたときに、
設定値の範囲から外れた位相指令に応じたガバナ制御信
号を生成するガバナ制御信号生成手段として構成されて
いる。そして比較回路70からガバナ制御信号が蒸気量
制御系72へ出力されると、ガバナ制御信号に応じてタ
ービンの蒸気量が制御される。例えば、位相指令がリミ
ッタ回路68の上限値を超えたときには、タービン22
の回転速度を下げる方向に蒸気量が制御され、逆に、位
相指令がリミッタ回路68の下限値より下がったときに
は、タービン22の回転速度を高めるように蒸気量が制
御される。
【0046】本実施例においては、発電機16の交流励
磁巻線RTを励磁するだけでは発電機16の回転速度を
制御することができないときでも、タービン22への蒸
気量を制御することによって発電機16の回転速度を安
定な状態に維持することができる。
【0047】次に、本発明の第5実施例を図9に従って
説明する。本実施例は、振幅指令と位相指令を演算回路
74で合成し、合成した信号に従ってPWM信号を生成
するようにしたものであり、他の構成は図1と同様であ
るので、要部のみの構成が示されている。
【0048】演算回路74は演算増幅回路38からの振
幅指令と加算器56からの位相指令を合成し、合成した
信号をパルス作成回路58へ出力するようになってい
る。そして振幅指令と位相指令を合成するに際しては、
次式に従って合成することとしている。
【0049】
【数2】
【0050】ここで、Aは演算増幅回路38の出力信号
を示し、Bは加算器56の出力信号を示し、Xはパルス
作成回路58に対する振幅指令を示し、Yは位相指令を
示す。
【0051】演算回路74によって合成される演算式が
上記式のように表わされるのは、電力制御系の信号は交
流系統の電圧と同じ方向成分であり、電圧制御系の信号
は交流系統10の電圧と90度位相が異なっているため
である。
【0052】本実施例によれば、電力制御系と電圧制御
系が干渉することがないので、応答の早い制御系を構成
することができる。
【0053】本発明の第6実施例を図10に従って説明
する。本実施例は、複数の発電機16A,16B,16
Cによって交流系統10へ電力を供給する場合、容量の
最も小さい発電機16Aに図1の制御系を適用したもの
である。
【0054】本実施例においては、容量の大きい発電機
16B,16Cの回転によって系統の周波数を決定し、
系統の事故時に発電機16Aを可変速運転することによ
って、事故に伴なうエネルギーの吸収または放出を行な
い、電力系統の過渡安定度を高めることができる。すな
わち容量の小さい発電機16Aの可変速運転によって系
統周波数を微調整することによって電力系統の過渡安定
度を高めることができる。
【0055】なお、一般に、発電機にはタービン、励磁
機などが設けられ、慣性定数は大きくなるので、発電機
にフライホイールを付けることなく回転数を換えること
によってエネルギーの吸収及び放出を行なうことができ
る。
【0056】また前記各実施例においては、交流相電線
12で地絡事故などが生じても、発電機16が可変速運
転されて脱調が生じることがないため、発電機16の送
電電力を制限する必要がなくなり、発電機16から交流
送電線12の許容電力まで電力を送電することができ
る。
【0057】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
発電機を駆動する駆動源の回転速度によらず発電機の出
力信号の周波数を一定に維持することができるため、発
電機の脱調を防止できると共に、発電機の出力系統の過
渡安定度を高めることができる。更に、発電機の出力系
統の許容電力まで発電機から電力を送電することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示す全体構成図である。
【図2】発電機の励磁系の構成図である。
【図3】パルス作成回路の動作を説明するための波形図
である。
【図4】相差角と送電電力との関係を示す特性図であ
る。
【図5】回転子と固定子に作用する磁界の状態を説明す
るための図である。
【図6】本発明の第2実施例を示す要部構成図である。
【図7】本発明の第3実施例を示す要部構成図である。
【図8】本発明の第4実施例を示す要部構成図である。
【図9】本発明の第5実施例を示す要部構成図である。
【図10】本発明の第6実施例を示す全体構成図である
【符号の説明】
10 無限大交流系統 12 交流送電線 14 変圧器 16 発電機 22 タービン 24 回転速度検出器 28 インバータ 30 直流電源 32 電圧検出回路 36 加算器 38 演算増幅回路 40 電力検出回路 44 加算器 46 演算増幅回路 48 周波数検出回路 50 加算器 52 演算増幅回路 56 加算器 58 パルス作成回路

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 交流励磁巻線を有する発電機を駆動する
    駆動源の回転速度を検出する駆動源回転速度検出手段
    と、発電機の出力信号の周波数を検出する発電機周波数
    検出手段と、駆動源回転速度検出手段の検出値と発電機
    周波数検出手段の検出値との偏差を零に抑制するための
    周波数信号を生成する周波数信号生成手段と、周波数信
    号生成手段の生成による周波数信号に従って前記発電機
    の交流励磁巻線を励磁する励磁手段とを備えている発電
    機の制御装置。
  2. 【請求項2】 交流励磁巻線を有する発電機に接続され
    たタービンの回転速度を検出するタービン回転速度検出
    手段と、発電機に接続された電力系統の系統周波数を検
    出する系統周波数検出手段と、タービン回転速度検出手
    段の検出値と系統周波数検出手段の検出値との偏差を零
    に抑制するための周波数信号を生成する周波数信号生成
    手段と、周波数信号生成手段の生成による周波数信号に
    従って前記発電機の交流励磁巻線を励磁する励磁手段と
    を備えている発電機の制御装置。
  3. 【請求項3】 交流励磁巻線を有する発電機の出力電力
    を検出する電力検出手段と、発電機に接続されたタービ
    ンの出力に対する指令値と電力検出手段の検出値との偏
    差から発電機を駆動する駆動源の回転速度を算出する駆
    動源回転速度算出手段と、発電機に接続された電力系統
    の系統周波数を検出する系統周波数検出手段と、駆動源
    回転速度算出手段の算出値と系統周波数検出手段の検出
    値との偏差を零に抑制するための周波数信号を生成する
    周波数信号生成手段と、周波数信号生成手段の生成によ
    る周波数信号に従って前記発電機の交流励磁巻線を励磁
    する励磁手段とを備えている発電機の制御装置。
  4. 【請求項4】 交流励磁巻線を有する発電機を駆動する
    駆動源の回転速度を検出する駆動源回転速度検出手段
    と、発電機の出力信号の周波数を検出する発電機周波数
    検出手段と、駆動源回転速度検出手段の検出値と発電機
    周波数検出手段の検出値との偏差を零に抑制するための
    周波数信号を生成する周波数信号生成手段と、周波数信
    号生成手段の生成による周波数信号を発電機回転速度の
    設定値の範囲内に規制する周波数信号規制手段と、周波
    数生成手段の生成による周波数信号のうち設定値の範囲
    から外れた周波数信号に応じたガバナ制御信号を生成す
    るガバナ制御信号生成手段と、ガバナ制御信号生成手段
    の生成によるガバナ制御信号に従ってタービンへの蒸気
    量を制御する蒸気量制御手段と、周波数信号規制手段で
    設定値の範囲内に規制された周波数信号に従って前記発
    電機の交流励磁巻線を励磁する励磁手段とを備えている
    発電機の制御装置。
  5. 【請求項5】 交流励磁巻線を有する発電機に接続され
    たタービンの回転速度を検出するタービン回転速度検出
    手段と、発電機に接続された電力系統の系統周波数を検
    出する系統周波数検出手段と、タービン回転速度検出手
    段の検出値と系統周波数検出手段の検出値との偏差を零
    に抑制するための周波数信号を生成する周波数信号生成
    手段と、周波数信号生成手段の生成による周波数信号を
    発電機回転速度の設定値の範囲内に規制する周波数信号
    規制手段と、周波数生成手段の生成による周波数信号の
    うち設定値の範囲から外れた周波数信号に応じたガバナ
    制御信号を生成するガバナ制御信号生成手段と、ガバナ
    制御信号生成手段の生成によるガバナ制御信号に従って
    タービンへの蒸気量を制御する蒸気量制御手段と、周波
    数信号規制手段で設定値の範囲内に規制された周波数信
    号に従って前記発電機の交流励磁巻線を励磁する励磁手
    段とを備えている発電機の制御装置。
  6. 【請求項6】 交流励磁巻線を有する発電機の出力電力
    を検出する電力検出手段と、発電機に接続されたタービ
    ンの出力に対する指令値と電力検出手段の検出値との偏
    差から発電機を駆動する駆動源の回転速度を算出する駆
    動源回転速度算出手段と、発電機に接続された電力系統
    の系統周波数を検出する系統周波数検出手段と、駆動源
    回転速度算出手段の算出値と系統周波数検出手段の検出
    値との偏差を零に抑制するための周波数信号を生成する
    周波数信号生成手段と、周波数信号生成手段の生成によ
    る周波数信号を発電機回転速度の設定値の範囲内に規制
    する周波数信号規制手段と、周波数生成手段の生成によ
    る周波数信号のうち設定値の範囲から外れた周波数信号
    に応じたガバナ制御信号を生成するガバナ制御信号生成
    手段と、ガバナ制御信号生成手段の生成によるガバナ制
    御信号に従ってタービンへの蒸気量を制御する蒸気量制
    御手段と、周波数信号規制手段で設定値の範囲内に規制
    された周波数信号に従って前記発電機の交流励磁巻線を
    励磁する励磁手段とを備えている発電機の制御装置。
  7. 【請求項7】 交流励磁巻線を有する発電機の出力電圧
    を検出する電圧検出手段と、発電機の出力電力を検出す
    る電力検出手段と、電圧検出手段の検出電圧と電圧指令
    値との偏差を算出する電圧偏差算出手段と、電圧偏差算
    出手段の算出値を零に抑制するための振幅指令を生成す
    る振幅指令生成手段と、電力検出手段の検出電力と電力
    設定値との偏差を算出する電力偏差算出手段と、電力偏
    差算出手段の算出値を零に抑制するための位相指令を生
    成する位相指令生成手段と、発電機の出力信号の周波数
    を検出する発電機周波数検出手段と、発電機を駆動する
    駆動源の回転速度を検出する駆動源回転速度検出手段
    と、駆動源回転速度検出手段の検出値と発電機周波数検
    出手段の検出値との偏差を算出する周波数偏差算出手段
    と、周波数偏差算出手段の算出値を零に抑制するための
    位相信号を生成する位相信号生成手段と、位相信号生成
    手段の生成による位相信号と位相指令生成手段の生成に
    よる位相指令とを加算する加算手段と、加算手段の加算
    による位相指令と振幅指令生成手段の生成による振幅指
    令とからパルス信号を生成するパルス信号生成手段と、
    パルス信号生成手段の生成によるパルス信号に従って直
    流信号を交流信号に変換し変換した交流信号で前記発電
    機の交流励磁巻線を励磁する電力変換手段とを備えてい
    る発電機の制御装置。
  8. 【請求項8】 交流励磁巻線を有する発電機の出力電圧
    を検出する電圧検出手段と、発電機の出力電力を検出す
    る電力検出手段と、電圧検出手段の検出電圧と電圧指令
    値との偏差を算出する電圧偏差算出手段と、電圧偏差算
    出手段の算出値を零に抑制するための振幅指令を生成す
    る振幅指令生成手段と、電力検出手段の検出電力と電力
    設定値との偏差を算出する電力偏差算出手段と、電力偏
    差算出手段の算出値を零に抑制するための位相指令を生
    成する位相指令生成手段と、発電機の発電電力の周波数
    を検出する発電機周波数検出手段と、発電機を回転駆動
    するタービンの出力に対する指令値と前記電力検出手段
    の検出電力との偏差を算出する補助電力偏差算出手段
    と、補助電力偏差算出手段の偏差を零に抑制するための
    回転速度を算出する回転速度算出手段と、回転速度算出
    手段の算出値と発電機周波数検出手段の検出値との偏差
    を算出する周波数偏差算出手段と、周波数偏差算出手段
    の算出値を零に抑制するための位相信号を生成する位相
    信号生成手段と、位相信号生成手段の生成による位相信
    号と位相指令生成手段の生成による位相指令とを加算す
    る加算手段と、加算手段の加算による位相指令と振幅指
    令生成手段の生成による振幅指令とからパルス信号を生
    成するパルス信号生成手段と、パルス信号生成手段の生
    成によるパルス信号に従って直流信号を交流信号に変換
    し変換した交流信号で前記発電機の交流励磁巻線を励磁
    する電力変換手段とを備えている発電機の制御装置。
  9. 【請求項9】 パルス信号生成手段に入力される振幅指
    令を設定値の範囲内に規制する振幅指令規制手段と、パ
    ルス信号生成手段に入力される位相指令を設定値の範囲
    内に規制する位相指令規制手段とを備えている請求項7
    または8記載の発電機の制御装置。
  10. 【請求項10】 パルス信号生成手段に入力される位相
    指令のうち設定値の範囲かた外れた位相指令に応じたガ
    バナ制御信号を生成するガバナ制御信号生成手段と、ガ
    バナ制御信号生成手段の生成によるガバナ制御信号に従
    ってタービンへの蒸気量を制御する蒸気量制御手段とを
    備えている請求項7、8または9記載の発電機の制御装
    置。
  11. 【請求項11】 交流励磁巻線を有する発電機を駆動源
    の駆動力に応じて回転駆動すると共に、発電機の機械的
    回転速度を検出し、さらに発電機の発電電力の周波数を
    検出し、各検出値の偏差を零に抑制するための周波数信
    号を生成し、この周波数信号に従って発電機の交流励磁
    巻線を励磁する発電機の運転制御方法。
  12. 【請求項12】 交流励磁巻線を有する発電機をタービ
    ンで回転駆動すると共に、発電機の交流励磁巻線をイン
    バータの出力信号で励磁するに際して、発電機の機械的
    回転速度を検出すると共に発電機の発電電力の周波数を
    検出し、各検出値の偏差を零に抑制するためのパルス信
    号を生成し、このパルス信号に従ってインバータの出力
    信号の周波数を制御することを特徴とする発電機の運転
    制御方法。
  13. 【請求項13】 交流励磁巻線を有する発電機をタービ
    ンで回転駆動すると共に、発電機の交流励磁巻線をイン
    バータの出力信号で励磁するに際して、発電機の機械的
    回転速度を検出すると共に発電機の発電電力の周波数を
    検出し、各検出値の偏差を零に抑制するためのパルス信
    号を生成し、このパルス信号に従ってインバータの出力
    信号の周波数と振幅を制御することを特徴とする発電機
    の運転制御方法。
  14. 【請求項14】 複数の発電機のうち指定の発電機を交
    流励磁巻線を有するもので構成し、各発電機を駆動源の
    駆動力に応じて回転駆動すると共に、指定の発電機の交
    流励磁巻線をインバータの出力信号で励磁するに際し
    て、指定の発電機の機械的回転速度を検出すると共に指
    定の発電機の発電電力の周波数を検出し、各検出値の偏
    差を零に抑制するためのパルス信号を生成し、このパル
    ス信号に従ってインバータの出力信号の周波数を制御す
    ることを特徴とする発電機の運転制御方法。
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