JP3090530U - 発光コースター - Google Patents

発光コースター

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吉弘 田口
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サンテク通商株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 コースターに発光ダイオードを組み込み、グ
ラスを載せると発光ダイオードが点灯するようにした発
光コースターを安価に提供する。 【解決手段】 グラスを載せる載置面2を有する本体部
3に取り付けられた発光ダイオード8の第1のリード線
8bは、電池収納部4に収納された電池7のプラス極7
aと接触させた状態で、電池7とともに電池収納部4に
接着固定される。本体部3には、載置面2の一部をグラ
スの重さで弾性変形する構成としたスイッチ部6が設け
られる。このスイッチ部6は、発光ダイオード8の第2
のリード線8bと接続された抵抗9のリード線9bを、
電池7のマイナス7b極と非接触な位置に保持するとと
もに、載置面に載せたグラスの重さで弾性変形して、リ
ード線9bを電池7のマイナス極7bと接触させる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、グラスが載せられると発光する発光コースターに関する。詳しくは 、グラスが載る載置面の少なくとも一部を弾性変形する構成としたスイッチ部を 設け、発光手段とつながっている導通部材の電池に対する接触および切り離しを 、このスイッチ部の変形で行うことで、メカニカルスイッチを使用することなく 、発光手段の点灯と非点灯の切り換えができるようにしたものである。
【0002】
【従来の技術】
飲食店等においては、飲み物を入れたグラスをコースターを介してテーブルに 置く場合がある。従来のコースターは、紙製であったり、プラスチックの板であ ったりと、単にグラスを置くだけの機能しか持たないものであった。これに対し て、コースターに発光ダイオードを組み込み、グラスを置くと発光ダイオードが 点灯するようにしたコースターが考案されている。
【0003】 このようなコースターとしては、発光ダイオードを点灯させるため電池とスイ ッチ手段が必要である。そして、コースターにグラスを載せるとスイッチ手段が オンとなるような構成の一例としては、実用新案登録第3082353号公報に 開示されているように、コースターを底部材と蓋部材とから構成し、底部材にス イッチ手段を設けた基板を取り付け、蓋部材でスイッチ手段を押せるようにする 。これにより、コースターにグラスが載せられると、発光ダイオードが点灯し、 グラスを底面から照らすことができる。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、グラスが載せられることによる発光ダイオードの点灯と非点灯 の切り替えを行うスイッチ手段として、従来は可動接点やバネ等から構成される メカニカルスイッチを用いているので、コースターの構成要素として、メカニカ ルスイッチや基板等が必要となり、部品点数が多くなる。また、部品点数が多く なると、製造工数も増える。よって、コストが高くなるという問題がある。また 、コースター内にメカニカルスイッチや基板等を組み込む必要があるので、コー スターを薄型にできないという問題がある。 そこで、本考案はこのような課題を解決するためになされたもので、部品点数 を減らすことができる発光コースターを提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上述した課題を解決するため、本考案に係る発光コースターは、グラスを載せ る載置面を有する本体部と、本体部に取り付けられる発光手段と、発光手段の一 方の電極と接続された第1の導通部材と電池の一方の極とを接触させて、電池を 本体部に収納する電池収納部と、載置面の少なくとも一部を弾性変形する構成と し、発光手段の他方の電極と接続された第2の導通部材を電池の他方の極と非接 触な位置に保持するとともに、第2の導通部材と共に変形して、該第2の導通部 材を電池の他方の極と接触させるスイッチ部とを備えたものである。
【0006】 本考案に係る発光コースターでは、グラスが載せられていない状態では、発光 手段とつながっている第2の導通部材が電池の極と非接触であり、発光手段は点 灯しない。グラスを載せると、スイッチ部が弾性変形することで、スイッチ部で 保持している第2の導通部材が電池の極と接触し、発光手段が点灯する。これに より、グラスを底面から照らすことができる。そして、グラスを取り上げると、 スイッチ部が元の形状に戻り、第2の導通部材が電池の極から離れる。これによ り、発光手段は非点灯となる。
【0007】 このように、発光手段の点灯/非点灯の切り替えを行うスイッチを、本体部の 一部を利用して実現しているので、メカニカルスイッチや基板を組み込むことな く、発光コースターを提供できる。これにより、部品点数を減らすことができ、 また、部品点数を減らすことで組立工数を減らすことができるので、コストの低 減を図ることができる。
【0008】 また、部品点数が少ないことから、故障が少なくなり、メカニカルスイッチや 基板を組み込むスペースも不要なので、薄型でかつ信頼性の高い発光コースター を提供できる。
【0009】
【考案の実施の形態】
以下に、図面を参照して本考案の発光コースターの実施の形態を説明する。図 1は本実施の形態の発光コースターの全体構成図で、図1(a)は平面図、図1 (b)は側断面図である。また、図2は発光コースターの外観斜視図である。
【0010】 発光コースター1はここでは図示しないグラスを載せる載置面2を有する本体 部3を備える。この本体部3はプラスチック等の非導電性の材質で構成され、電 池収納部4と発光ダイオード収納部5とスイッチ部6とを備える。電池収納部4 は電池7を保持するリブ4aを本体部3に一体に形成したものである。ここで、 本実施の形態では、電池7はボタン型のリチウムイオン電池である。
【0011】 図3はスイッチ部の構成を示す発光コースターの一部破断斜視図である。スイ ッチ部6は、載置面2の一部を例えばU字型に切り欠いて棒状の片持ちばりとし たもので、固定端側を支点に弾性変形する。このスイッチ部6の自由端側は電池 収納部4上に位置し、スイッチ部6の自由端側の裏面と電池収納部4に収納され る電池7との間には隙間が設けられる。また、スイッチ部6の自由端側の表面に は、載置面2より突出する高さを有する凸部6aが設けられ、この凸部6aが押 されることで、スイッチ部6は固定端側を支点に弾性変形する。
【0012】 発光ダイオード収納部5は、発光手段の一例である発光ダイオード8が取り付 けられる空間であり、発光コースター1上の図示しないグラスを照らすため、図 1に示すように載置面2の表面まで貫通した空間となっている。ここで、発光ダ イオード収納部5は、発光ダイオード8を円形の発光コースター1の中心に設け るため、本体部3の中心に設けられる。そして、スイッチ部6の凸部6aが、載 置面に載せた図示しないグラスに押される位置となるように、電池収納部4およ びスイッチ部6が本体部3の中心から外れた位置に設けられる。
【0013】 発光ダイオード8からは2本のリード線8a,8bが出ており、第1の導通部 材を構成する第1のリード線8aは、電池収納部4に収納される電池7の一方の 極であるプラス極7aと接触している。本実施の形態の発光コースター1は、電 池交換を考慮しない構成であり、電池7は電池収納4部に接着剤で固定される。 さて、ボタン型の電池7のプラス極7aは、電池7の外周も極となっている。そ こで、第1のリード線8aの先端を、電池7の外周と電池収納部4の壁面との間 に差し込み、接着剤で電池7とともに電池収納部4に固定する。これにより、簡 単な構成で、電池7のプラス極7aと発光ダイオード8の第1のリード線8aは 接触した状態を保つ。
【0014】 発光ダイオード8の第2のリード線8bは、第2の導通部材を構成する抵抗9 と接続される。抵抗9の一方のリード線9aは発光ダイオード8の第2のリード 線8bと接続され、他方のリード線9bはスイッチ部6の自由端に取り付けられ る。スイッチ部6の自由端には、図3に示すように表面から裏面まで貫通した穴 があけられ、リード線9bの先端がこの穴の裏面から表面へと通され、クランク 状に折り曲げられることで、リード線9bがスイッチ部6に固定される。抵抗9 のリード線9bはスイッチ部6の変形に追従して変形して上下動自在であり、載 置面2にグラスが載せられていない状態では、リード線9bと電池収納部4に収 納された電池7の他方の極であるマイナス極7bとの間には隙間が形成され、非 接触となっている。
【0015】 さて、スイッチ部6は本体部3の一部を切り欠いて構成するので、スイッチ部 6の保護と美観の向上のため、載置面2にシート10が貼り付けられる。このシ ート10は、スイッチ部6を覆うサイズであれば、スイッチ部6の保護が行える が、図2に示すように、載置面2全体を覆う大きさとすれば、発光ダイオード8 の保護も行え、より美観も向上する。ここで、載置面2の中央に発光ダイオード 収納部5が設けられるので、シート10の発光ダイオード収納部5を覆う位置は 、光を透過する色、例えば透明なシートとする。このため、図3に示すようにシ ート10の中央部に穴部を設け、この穴部に透明シート10aを貼り付ける構成 とすると良い。また、シート10は、耐水性を持つ例えばビニール系の材質で、 かつ、スイッチ部6の変形を妨げない柔らかさを持った材質を用いる。なお、図 1ではこのシート10は表示していない。
【0016】 図4は発光コースター1の回路図で、発光ダイオード8の第1のリード線8a が電池7のプラス極7aに接続され、発光ダイオード8の他方のリード線8bが 抵抗9と接続される。そして、電池7のマイナス極7bと抵抗9との間にスイッ チ部6が設けられる。図1等に示すように、このスイッチ部6は、抵抗9のリー ド線9bを電池7のマイナス極7bに直接接触させるか否かによって、導通の有 無を切り替える構成である。
【0017】 次に、本実施の形態の発光コースター1の動作を説明する。まず、グラスが載 せられていない状態では、図1に示すように、スイッチ部6は発光ダイオード8 の第2のリード線8bと接続された抵抗9bのリード線9bを電池7のマイナス 極7bから離れた位置で保持している。これにより、発光ダイオード8と電池7 は導通せず、発光ダイオード8は点灯しない。
【0018】 図5はグラスを載せた状態の側断面図である。グラス11を発光コースター1 の載置面2に載せると、載置面2より突出している凸部6aがグラス11に押さ れ、グラス11の重みでスイッチ部6が押し下げられる方向に弾性変形する。こ のスイッチ部6の弾性変形に伴い、スイッチ部6の自由端に保持されているリー ド線9bも押し下げられ、電池7のマイナス極7bと接触する。さて、発光ダイ オード8の第1のリード線8aは、電池7のプラス極7aと接触した状態で固定 されているので、リード線9bが電池7のマイナス極7bと接触すると、発光ダ イオード8が点灯する。このように、発光コースター1にグラス11を載せると 、その重みでスイッチ部6が押されることで、発光ダイオード8が点灯する。
【0019】 グラス11を持ち上げると、弾性変形していたスイッチ部6は元の形状に復帰 する。これにより、スイッチ部6の自由端に保持されているリード線9bが持ち 上げられ、電池7のマイナス極7bから離れる。よって、発光ダイオード8と電 池7は導通しなくなり、発光ダイオード8は消灯する。
【0020】 以上説明したように、本実施の形態の発光コースター1は、グラス11を載せ ることで発光ダイオード8が点灯し、グラス11を持ち上げると発光ダイオード 8が消灯することで、例えば飲食店で使用されることで、店の雰囲気作り等に貢 献することができる。そして、スイッチ部6は、本体部3と一体に設けられ、形 状の変形でスイッチのオンオフを切り替える構成であるので、他にメカニカルス イッチを組み込む必要もなく、構成も簡単である。
【0021】 また、本実施の形態の発光コースター1は、電池交換を行わない構成であるの で、本体部3の裏面に開閉可能な蓋等を設ける必要がなく、やはり構成を簡単に できる。よって、発光コースターを安価に提供できる。なお、図1等では図示し ないが、本体部3の裏面に保護用にシートを貼り付ける構成とするとよい。
【0022】 なお、上述した実施の形態では、発光ダイオード8の第2のリード線8bを抵 抗9を介して電池7と接触させる構成としたが、抵抗9を入れず、他のリード線 を介して電池7と接触させる構成でもよい。また、第2のリード線8bを直接電 池7まで導く構成でもよい。この場合も、発光ダイオード8のリード線8bはス イッチ部6の弾性変形に追従して変形可能なので、スイッチの役目を果たすこと ができる。また、発光ダイオード8の第1のリード線8aを電池7に直接接続す る構成としたが、他のリード線を介す構成としてもよい。
【0023】
【考案の効果】
以上説明したように、本考案に係る発光コースターは、グラスを載せる載置面 を有する本体部と、本体部に取り付けられる発光手段と、発光手段の一方の電極 と接続された第1の導通部材と電池の一方の極とを接触させて、電池を本体部に 収納する電池収納部と、載置面の少なくとも一部を弾性変形する構成とし、発光 手段の他方の電極と接続された第2の導通部材を電池の他方の極と非接触な位置 に保持するとともに、第2の導通部材と共に変形して、該第2の導通部材を電池 の他方の極と接触させるスイッチ部とを備えたものである。
【0024】 このように、発光手段の点灯/非点灯の切り替えを行うスイッチを、本体部の 一部を利用して実現しているので、メカニカルスイッチや基板を組み込むことな く、発光コースターを提供できる。これにより、部品点数を減らすことができ、 また、部品点数を減らすことで組立工数を減らすことができるので、コストの低 減を図ることができる。
【0025】 また、部品点数が少ないことから、故障が少なくなり、メカニカルスイッチや 基板を組み込むスペースも不要なので、薄型でかつ信頼性の高い発光コースター を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態の発光コースターの全体構成図で
ある。
【図2】発光コースターの外観斜視図である。
【図3】スイッチ部の構成を示す発光コースターの一部
破断斜視図である。
【図4】発光コースターの回路図
【図5】グラスを載せた状態の側断面図である。
【符号の説明】
1・・・発光コースター 2・・・載置面 3・・・本体部 4・・・電池収納部 5・・・発光ダイオード収納部 6・・・スイッチ部 6a・・・凸部 7・・・電池 7a・・・プラス極 7b・・・マイナス極 8・・・発光ダイオード 8a・・・第1のリード線 8b・・・第2のリード線 9・・・抵抗 9a・・・リード線 9b・・・リード線 10・・・シート 11・・・グラス

Claims (6)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 グラスを載せる載置面を有する本体部
    と、 前記本体部に取り付けられる発光手段と、 前記発光手段の一方の電極と接続された第1の導通部材
    と電池の一方の極とを接触させて、前記電池を前記本体
    部に収納する電池収納部と、 前記載置面の少なくとも一部を弾性変形する構成とし、
    前記発光手段の他方の電極と接続された第2の導通部材
    を前記電池の他方の極と非接触な位置に保持するととも
    に、前記第2の導通部材と共に変形して、該第2の導通
    部材を前記電池の他方の極と接触させるスイッチ部とを
    備えたことを特徴とする発光コースター。
  2. 【請求項2】 前記スイッチ部は、前記載置面の一部を
    棒状の片持ちばり形状とし、この片持ちばりの自由端側
    に、前記電池の他方の極と対向して前記第2の導通部材
    を保持したことを特徴とする請求項1記載の発光コース
    ター。
  3. 【請求項3】 前記載置面に、前記スイッチ部を覆うシ
    ートを貼り付けたことを特徴とする請求項1記載の発光
    コースター。
  4. 【請求項4】 前記シートは前記載置面全体を覆う大き
    さを有し、少なくとも前記発光手段を覆う部位は光を透
    過する色とすることを特徴とする請求項3記載の発光コ
    ースター。
  5. 【請求項5】 前記第1の導通部材および前記第2の導
    通部材の少なくとも一方は、前記発光手段のリード線で
    あることを特徴とする請求項1記載の発光コースター。
  6. 【請求項6】 前記電池および前記第1の導通部材は、
    前記電池収納部に接着剤で固定されることを特徴とする
    請求項1記載の発光コースター。
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