JP3090386U - 軌陸両用搬送台車 - Google Patents
軌陸両用搬送台車Info
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Abstract
(57)【要約】
【課題】使い勝手が良好で、簡便に使用できる安価な軌
陸両用搬送台車を提供すること。 【解決手段】前進・後退可能とした左右駆動輪6,6
と、キャスタ輪からなる左右従動輪7,7とを、地上走
行用車輪として載置台2の前後に取付けるとともに、同
地上走行用車輪のうち、左右いずれか一方の前後車輪
に、当該前後車輪よりも小径としたレール走行用車輪6
0,70を同軸的に取付けた。
陸両用搬送台車を提供すること。 【解決手段】前進・後退可能とした左右駆動輪6,6
と、キャスタ輪からなる左右従動輪7,7とを、地上走
行用車輪として載置台2の前後に取付けるとともに、同
地上走行用車輪のうち、左右いずれか一方の前後車輪
に、当該前後車輪よりも小径としたレール走行用車輪6
0,70を同軸的に取付けた。
Description
【0001】
本考案は、例えば農用ビニルハウス内、及びその周辺などで用いる搬送用移動 手段として好適な軌陸両用搬送台車に関する。
【0002】
従来、ビニルハウスなどで栽培したイチゴやその他野菜などを収穫する場合、 畦に沿って敷設したレール上を自走する台車が用いられることがあった。
【0003】 かかる台車は、前後左右にレール走行用車輪をに収穫箱を載置して、適宜のス ピードで進行させながら収穫物を前記収穫箱に収容していくのである。
【0004】 また、上記したように自走する台車上に、防除用として台車上に噴霧ノズルを 装置して、畦間を走行させながら薬剤などを噴霧する噴霧用台車なども知られて いる。
【0005】
しかしながら、上記した台車はレール上のみを走行するだけであり、ビニルハ ウス間での移動や、収穫した野菜などをハウス外の目的場所まで搬送する場合に は他の地上走行用の搬送台車に移し替えなければならないなど、使い勝手の面で はまだ改良の余地があった。
【0006】 また、通常、ビニルハウス内に敷設するレールは左右一対のものであり、レー ル敷設工事などにも手間とコストが掛かっていた。
【0007】 本考案は、上記課題を解決することのできる軌陸両用搬送台車を提供すること を目的としている。
【0008】
上記課題を解決するため、請求項1記載の本考案では、前進・後退可能とした 左右駆動輪と、キャスタ輪からなる左右従動輪とを、地上走行用車輪として載置 台の前後に取付けるとともに、同地上走行用車輪のうち、左右いずれか一方の前 後車輪に、当該前後車輪よりも小径としたレール走行用車輪を同軸的に取付けた 。
【0009】 また、請求項2記載の本考案では、上記レール走行用車輪を、地上走行用車輪 の車軸に着脱自在に取付けた。
【0010】 また、請求項3記載の本考案では、上記載置台の後端に逆U字状のハンドル部 を立設し、同ハンドル部の上側部に、前進、後退、停止の各走行操作を行う第1 の操作部を配設する一方、下側部には、高速、低速、中立の走行状態を切替操作 する第2の操作部を配設した。
【0011】 また、請求項4記載の本考案では、上記レール走行用車輪をレール上に載置し た状態で、地上走行用車輪は地面に接地していることとした。
【0012】 さらに、請求項5記載の本考案では、前進・後退可能とした左右駆動輪と、キ ャスタ輪からなる左右従動輪とを地上走行用車輪として載置台の前後に取付ける とともに、同地上走行用車輪のうち、左右いずれか一方の前後車輪に、当該前後 車輪よりも小径のレール走行用車輪を、同軸的にかつ着脱自在に取付け、しかも 、同レール走行用車輪がレール上に載置した状態で、前記地上走行用車輪は地面 に接地した状態となし、さらに、前記載置台の後端に逆U字状のハンドル部を立 設し、同ハンドル部の上側部に、前進、後退、停止の各走行操作を行う第1の操 作部を配設する一方、下側部には、高速、低速、中立の走行状態を切替操作する 第2の操作部を配設した。
【0013】
【考案の実施の形態】 本考案は、前進・後退可能とした左右駆動輪と、キャスタ輪からなる左右従動 輪とを、地上走行用車輪として載置台の前後に取付けるとともに、同地上走行用 車輪のうち、左右いずれか一方の前後車輪に、当該前後車輪よりも小径としたレ ール走行用車輪を同軸的に取付けたものである。
【0014】 すなわち、4輪からなる地上走行用車輪の、左右いずれか一方側の前後にレー ル走行用車輪を同軸的に取付けたもので、地上走行と、パイプなどで簡易に敷設 した1本のレール上との両方を走行可能としている。
【0015】 このように、敷設するレールは1本でよいので、例えばビニルハウス内などに おけるレール敷設作業もきわめて容易であり、かつ低コストで済む。
【0016】 また、レール敷設後は、本搬送車を畦に沿って自走によるレール走行をさせな がら、収穫物を当該搬送車に移していき、その後は、搬送車をレールから下ろし て地上を走行させて、例えばビニルハウス外などの目的地までも容易に搬送して いくことができる。
【0017】 しかも、左右後輪をキャスタ輪からなる従動輪としているために、レールは直 線状でなければならないことはなく、カーブさせて旋回走行させることも可能で あり、当然、地上走行時は容易に旋回走行することができるとともに、操縦性も きわめて良好となる。
【0018】 また、上記レール走行用車輪は、地上走行用車輪の車軸に着脱自在に取付ける ことが好ましい。
【0019】 すなわち、レール走行用車輪を着脱自在とすることで、車輪のメンテナンスも 行いやすく、長期にわたってレール走行を行わない場合などのように、場合によ っては、レール走行用車輪を外しておくこともできる。
【0020】 さらに、上記載置台の後端に逆U字状のハンドル部を立設し、同ハンドル部の 上側部に、前進、後退、停止の各走行操作を行う第1の操作部を配設する一方、 下側部には、高速、低速、中立の走行状態を切替操作する第2の操作部を配設し た構成とすることができる。
【0021】 より具体的には、前記第1の操作部は、前進ボタン、後退ボタン、停止ボタン を配置した構成、第2の操作部は、走行状態を高速、低速、中立(ニュートラル )に切替える切替えレバーを設けた構成とすることができる。
【0022】 このように、ハンドル部を設けたことで、地上走行時には通常の搬送台車と同 じように操作が可能であり、また、レール走行時においては、作業者は畦に沿っ て中腰姿勢で歩いていく場合が多いが、そのような姿勢でも第1、第2操作部に 容易に手が届き、操作性及び作業性が良好となる。
【0023】 また、上記レール走行用車輪をレール上に載置した状態で、地上走行用車輪は 地面に接地しているようにすることが好ましい。
【0024】 すなわち、レール走行用車輪は、ガイド的な役割を果たすものであって、あく までも搬送台車の駆動力は、左右駆動輪により発生させて走行(前進・後進)さ せるようにして、レールに係合しているレール走行用車輪は進行方向のガイドに なるようにするものである。
【0025】 したがって、レール走行用車輪とレールとの間では駆動力の伝達などは考慮せ ずにすみ、レール走行用車輪の構造も簡単となる。
【0026】 以上説明したように、本実施の形態に係る搬送台車は、前進・後退可能とした 左右駆動輪と、キャスタ輪からなる左右従動輪とを地上走行用車輪として載置台 の前後に取付けるとともに、同地上走行用車輪のうち、左右いずれか一方の前後 車輪に、当該前後車輪よりも小径のレール走行用車輪を、同軸的にかつ着脱自在 に取付け、しかも、同レール走行用車輪がレール上に載置した状態で、前記地上 走行用車輪は地面に接地した状態となし、さらに、前記載置台の後端に逆U字状 のハンドル部を立設し、同ハンドル部の上側部に、前進、後退、停止の各走行操 作を行う第1の操作部を配設する一方、下側部には、高速、低速、中立の走行状 態を切替操作する第2の操作部を配設した構成となっている。
【0027】 したがって、簡単な構成でありながら、使い勝手の良好な軌陸両用の搬送台車 を安価で提供可能となり、ビニルハウスなどでの農作業の効率化に大きく貢献す ることができる。
【0028】
以下、本考案の実施例を、図面を参照しながら説明する。
【0029】 図1は本実施例に係る軌陸両用搬送台車の使用状態を示す説明図、図2は同搬 送台車の全体側面図、図3は同背面図、図4は同正面図、図5は同平面図、図6 は同底面図、図7は駆動輪とレール走行用車輪の断面視による説明図、図8は本 軌陸両用搬送台車が具備する車輪の取付構造を示す説明図である。
【0030】 本考案に係る軌陸両用搬送台車(以下、単に「搬送台車」とする)Aは、用途 に応じて地上走行とレール上走行とを可能とした軌陸両用の構成としており、例 えばビニルハウスH内等においては、図1に示すように、ビニルハウスH内に敷 設した単一のレールR上を、畦Bに沿って自走させながら、収穫物を積み込んで 搬送作業を行ったり、播種時の種などの搬送作業を行ったりすることができる。 Gは前記ビニルハウスH内までを含めレールRを敷設する地面である。
【0031】 一方、搬送台車AをレールRから下ろした場合、通常の地上走行用の搬送台車 Aと同様の使い方ができ、容易に前記地面G上を走行させて搬送作業を行うこと ができる。
【0032】 すなわち、本実施例に係る搬送台車Aは、前進・後退可能とした左右駆動輪6 ,6と、キャスタ輪からなる左右従動輪7,7とを地上走行用車輪として載置台 2の前後に取付けるとともに、同地上走行用車輪のうち、左右いずれか一方の前 後車輪に、当該前後車輪よりも小径のレール走行用車輪60,70を、同軸的に かつ着脱自在に取付け、しかも、同レール走行用車輪60,70がレールR上に 載置した状態で、前記地上走行用車輪は地面Gに接地した状態となし、さらに、 前記載置台2の後端に逆U字状のハンドル部10を立設し、同ハンドル部10の 上側部に、前進、後退、停止の各走行操作を行う第1の操作部11を配設する一 方、下側部には、高速、低速、中立の走行状態を切替操作する第2の操作部12 を配設した構成となっている。
【0033】 以下、本実施例に係る上記搬送台車Aの構成についてより具体的に説明する。
【0034】 図2〜図6に示すように、搬送台車Aは、メインフレーム1上に載置台2を形 成するともに、前記メインフレーム1の前後端部近傍それぞれから下方に左右一 対の車輪支持用フレーム3,4を垂設して、前側の車輪支持用フレーム3,3間 には駆動軸5を架設して、同駆動軸5の両端に前進・後退可能とした左右駆動輪 6,6を取付ける一方、前記後側の車輪支持用フレーム4,4には、キャスタ輪 からなる左右従動輪7,7を取付けている。なお、40は左右従動輪7の支軸で ある。
【0035】 かかる左右駆動輪6,6及び左右従動輪7,7は地上走行用車輪として機能す るものであり、図7及び図8に示すように、リム部6aにゴムタイヤ6bを装着 した構成としている。
【0036】 また、上記左右駆動輪6,6を連結した前記駆動軸5は、動力伝達ケース8を 介してモータMなどを具備する駆動部9に連動連結しており(図2参照)、同駆 動部9の制御は、前記メインフレーム1の後端部から斜め上方へ立設した逆U字 状のハンドル部10の上側部に配設した第1の操作部11と、その下方であって 、前記載置台2の直後方位置に配設した第2の操作部12とを操作することで行 う。なお、図2中91はバッテリーケースであり、バッテリー92などの電装機 器類が収納配設されている。
【0037】 第1の操作部11には、図5に示すように、前進ボタン11a、後退ボタン1 1b、停止ボタン11cを横一列に配置し、前進ボタン11aを押すことで前進 走行、後退ボタン11bを押すことで後進走行となり、使用者は前記ハンドル部 10を操作しながら自走させることができる。そして、停止ボタン11cを押す ことで走行が停止する。
【0038】 他方、第2の操作部12には、図5に示すように、走行状態を高速、低速、中 立(ニュートラル)に切替える切替えレバー12aを設けており、前後進の速度 を二段階に切替え可能としている。なお、中立(ニュートラル)位置ではモータ Mの回転力は駆動軸5には伝達されない。
【0039】 なお、かかる第1の操作部11、第2の操作部12をリモートコントロラに一 体化して遠隔操作可能としてもよい。
【0040】 上記構成において、本考案の特徴となるのは、上記4輪からなる地上走行用車 輪(左右駆動輪6,6、左右従動輪7,7)のうち、搬送台車Aの進行方向右側 の駆動輪6及び従動輪7に、当該駆動輪6及び従動輪7よりもそれぞれ小径とし たレール走行用車輪60,70を各同軸的に取付けたことにある。なお、本実施 例では、レール走行用車輪60,70を搬送台車Aの進行方向右側に装着してい るが、左側であっても構わない。
【0041】 レール走行用車輪60,70は、いずれもレールRを構成するパイプの周面曲 率に対応した湾曲面を形成するフランジ部60a(70a)をリム外周面に設け たもので、ボス部60b(70b)と一体的に形成されている。
【0042】 そして、図7及び図8に示すように、本実施例では、各レール走行用車輪60 ,70を、右駆動輪6、右従動輪7の内側にそれぞれ同軸的に取付け、しかも、 レール走行用車輪60,70がレールR上に載置されている場合でも、地上走行 用車輪である右駆動輪6、右従動輪7は地面G上に接地するようにしている。
【0043】 すなわち、レール走行用車輪60,70は、ガイド的な役割を果たすもので、 あくまでも駆動部9からの駆動力は、左右駆動輪6,6に伝達され、搬送台車A は左右駆動輪6,6により走行(前進・後進)するが、このとき、レールRに係 合しているレール走行用車輪60,70によって案内されて、レールRに沿って 進行するのである。
【0044】 したがって、レール走行用車輪60,70とレールRとの間では駆動力の伝達 などは考慮せずにすみ、レール走行用車輪60,70とレールRとの間での摩擦 力などを無視できるので、車輪構造もきわめて簡単となり、安価な車輪を用いる ことができる。なお、駆動輪6,6が地面Gから浮いた状態になった場合でも、 前側のレール走行用車輪60は駆動軸5に同軸的に取付けられて回転駆動してい るため、レールR上の走行に支障をきたすことがない。
【0045】 また、地上走行輪及びレール走行用車輪60,70のメンテナンスなどは、図 7及び図8に示すように、駆動軸5若しくは支軸40の先端に取付けた抜止ピン Pを抜いて、先ず地上走行用車輪(右駆動輪6、右従動輪7)を取り外すことで 各レール走行用車輪60,70の着脱も容易に行える。
【0046】 このように、4輪からなる地上走行用車輪のうち、搬送台車Aの進行方向右側 の前後をなす右駆動輪6及び右従動輪7に、当該前後輪となる右駆動輪6及び右 従動輪7よりも小径としたレール走行用車輪60,70を同軸的に取付けた構成 としていることから、前記地上走行用車輪(左右駆動輪6,6、左右従動輪7, 7)で地面G上を自由に走行させることが可能である一方、同搬送台車Aをビニ ルハウスHなどに移動させて、地面Gから同地面G上に敷設された前記レールR の端部からそのままレールRに乗り上げれば、レール走行することも容易に行え る。
【0047】 しかも、上記構成のように、レール走行用車輪60,70は、左右いずれか一 方側の前後に取付ければよいので搬送台車Aのコスト低減が図れ、なおかつ敷設 するレールRも1本でよいので、敷設工事はきわめて簡単で工費も低コストとな る。
【0048】 また、レール走行用車輪70を取付けた右従動輪7を含む後車輪は、キャスタ 輪として首振り自在に構成されているので、図9に示すように、レールRをカー ブさせた状態で敷設した場合でも、レールRに沿って旋回しながら走行すること ができる。
【0049】 ここで、本実施例における搬送台車Aのその他の構成について簡単に説明する 。
【0050】 図2〜図6に示すように、メインフレーム1上に形成された載置台2の左右側 には、パイプ状枠体21,21を設けており、同パイプ枠体21,21の前端側 には、前側枠22をスライド自在に嵌装している。21bは前側枠固定金具であ る。
【0051】 かかる構成により、載置台2上にコンテナなどを載置する場合に、パイプ状枠 体21及び前側枠22によって、コンテナなどの落下を防止することができると ともに、前記前側枠22を前方へ伸延させれば、コンテナを複数個並置すること も可能となる。
【0052】 また、載置台2の中央には、点検扉23を開閉自在に設けている。同点検扉2 3を開けることで、バッテリー92などのメンテナンスが行える。なお、バッテ リー92を収納したバッテリーケース91の下面には、図6に示すように、ケー ス蓋93が開閉自在に設けられている。
【0053】 本実施例に係る搬送台車Aは上述したような構成となっており、これを実際に ビニルハウスH内における収穫作業に使用する場合について説明する。なお、以 下の説明は、搬送台車AがビニルハウスH内においてレールR上に予め載置され ている場合とする。
【0054】 先ず、使用者は前進ボタン11a若しくは後退ボタン11bを押して所望する 方向へ搬送台車Aを自走させる。接地している駆動輪6,6に駆動力が伝達され て自走を開始するが、このとき、レールRに係合しているレール走行用車輪60 ,70によって、搬送台車AはレールRに沿って進行していく。また、搬送台車 Aは進退自在となっているので、当該搬送台車Aがどの向きになっていても、い ちいちレールRから下ろして向きを変更する必要はない。
【0055】 そして、第2の操作部12により走行スピードを決定して、載置台2上に載せ たコンテナなどに収穫物を積み込んでいく。
【0056】 そして、収穫物をビニルハウスHの外まで運ぶ必要が生じた場合は、停止ボタ ン11cを押して走行を停止し、ハンドル部10を持って搬送台車Aをやや持ち 上げた状態でずらしてやれば、レール走行用車輪60,70は容易にレールRか ら外れ、前進ボタン11aを押して自走させていく。
【0057】 使用者はハンドル部10を把持しており、走行に合わせてハンドル部10で舵 取りすれば、左右の後輪はキャスタ輪により構成されているので、進行方向を自 在に変えることができる。
【0058】 搬送台車Aを再度レールRに戻す場合は、前述したように、レールRの端部か らそのままレールRに乗り上げればよい。
【0059】 このように、本実施例に係る搬送台車Aは、軌陸両用となって、使い勝手が極 めて良好であり、しかも、構成が簡単なので低コストでありながら農作業などに 有用なツールとなる。
【0060】 ところで、上記実施例では、レール走行用車輪60,70を地上走行用車輪の 内側に取付けたものとして説明したが、他の実施例として、図10に示すように 、地上走行用車輪の外側に取付けてもよい。この場合でも、着脱自在とする構成 に関しては先の実施例と同様である。
【0061】 この場合、レールRを畦Bに可及的に近接して敷設しておけば、搬送台車Aを 使用しない場合にレールRが他の作業時の邪魔になることがない。
【0062】 また、他の実施例として、図11に示すように、地上走行用車輪とレール走行 用車輪とを一体的に構成することもできる。
【0063】 例えば、図11に示した一体型駆動輪6’では、駆動輪6のリム部6aのディ スク面にレール走行用リム60cをボルト・ナットにより取付け、前記レール走 行用リム60cの外周にフランジ部60aを形成している。
【0064】 かかる構成により、駆動輪6とレール走行用車輪60とを一体的に取扱うこと ができる。なお、駆動輪6のリム部6aのディスク面とレール走行用リム60c とを、ボルト・ナットによる連結とせずに、予め一体成形したものとしても構わ ない。また、図11に示したものは当然ながら、地上走行用車輪を駆動輪6とし たが、従動輪7であっても同様な構成とすることができる。
【0065】
(1)請求項1記載の本考案では、前進・後退可能とした左右駆動輪と、キャ スタ輪からなる左右従動輪とを、地上走行用車輪として載置台の前後に取付ける とともに、同地上走行用車輪のうち、左右いずれか一方の前後車輪に、当該前後 車輪よりも小径としたレール走行用車輪を同軸的に取付けたことにより、敷設す るレールは1本でよく、例えばビニルハウス内などにおけるレール敷設作業もき わめて容易となるとともに、低コストとなる。また、レール敷設後は、本搬送車 を畦に沿って自走によるレール走行をさせながら作業を行い、その後は、搬送車 をレールから下ろして地上を走行させて、前記ビニルハウス外などの目的地まで も容易に搬送していくことができる。しかも、左右後輪をキャスタ輪からなる従 動輪としているために、地上走行時は容易に旋回させることができるとともに、 レールがカーブしていてもレールに沿って旋回走行可能である。
【0066】 (2)請求項2記載の本考案では、上記レール走行用車輪を、地上走行用車輪 の車軸に着脱自在に取付けたことにより、車輪のメンテナンスが容易となる。
【0067】 (3)請求項3記載の本考案では、上記載置台の後端に逆U字状のハンドル部 を立設し、同ハンドル部の上側部に、前進、後退、停止の各走行操作を行う第1 の操作部を、下側部には、高速、低速、中立の走行状態を切替操作する第2の操 作部を配設したことにより、地上走行時には通常の搬送台車と同じように操作が 可能であり、また、レール走行時においては、例えばビニルハウス内作業であれ ば、作業者は畦に沿って中腰姿勢で歩いていく場合が多いが、そのような姿勢で も第1、第2操作部を容易に手が届き、操作性が良好となる。
【0068】 (4)請求項4記載の本考案では、レール走行用車輪をレール上に載置した状 態で、地上走行用車輪は地面に接地しているようにしたことにより、搬送台車の 駆動力は、左右駆動輪により発生することになり、レール走行用車輪とレールと の間では駆動力の伝達などは考慮せずにすみ、レール走行用車輪の構造も簡単と なって安価となる。
【0069】 (5)請求項5記載の本考案では、前進・後退可能とした左右駆動輪と、キャ スタ輪からなる左右従動輪とを地上走行用車輪として載置台の前後に取付けると ともに、同地上走行用車輪のうち、左右いずれか一方の前後車輪に、当該前後車 輪よりも小径のレール走行用車輪を、同軸的にかつ着脱自在に取付け、しかも、 同レール走行用車輪がレール上に載置した状態で、前記地上走行用車輪は地面に 接地した状態となし、さらに、前記載置台の後端に逆U字状のハンドル部を立設 し、同ハンドル部の上側部に、前進、後退、停止の各走行操作を行う第1の操作 部を配設する一方、下側部には、高速、低速、中立の走行状態を切替操作する第 2の操作部を配設した構成としたことにより、簡単な構成でありながら、使い勝 手の良好な軌陸両用の搬送台車を安価で提供可能となり、ビニルハウスなどでの 農作業の効率化に大きく貢献することができる。
【図1】本実施例に係る軌陸両用搬送台車の使用状態を
示す説明図である。
示す説明図である。
【図2】同搬送台車の全体側面図である。
【図3】同背面図である。
【図4】同正面図である。
【図5】同平面図である。
【図6】同底面図である。
【図7】駆動輪とレール走行用車輪の断面視による説明
図である。
図である。
【図8】軌陸両用搬送台車が具備する車輪の取付構造を
示す説明図である。
示す説明図である。
【図9】軌陸両用搬送台車のレール上での旋回走行状態
を示す説明図である。
を示す説明図である。
【図10】他の実施例に係る車輪の取付構造を示す説明
図である。
図である。
【図11】他の実施例に係る駆動輪とレール走行用車輪
の断面視による説明図である。
の断面視による説明図である。
A 軌陸両用搬送台車 G 地面 H ビニルハウス 1 メインフレーム 2 載置台 3,4 車輪支持用フレーム 5 駆動軸 6 駆動輪 7 従動輪 60,70 レール走行用車輪
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI B62B 3/00 F J
Claims (5)
- 【請求項1】前進・後退可能とした左右駆動輪と、キャ
スタ輪からなる左右従動輪とを、地上走行用車輪として
載置台の前後に取付けるとともに、同地上走行用車輪の
うち、左右いずれか一方の前後車輪に、当該前後車輪よ
りも小径としたレール走行用車輪を同軸的に取付けたこ
とを特徴とする軌陸両用搬送台車。 - 【請求項2】レール走行用車輪を、地上走行用車輪の車
軸に着脱自在に取付けたことを特徴とする請求項1記載
の軌陸両用搬送台車。 - 【請求項3】載置台の後端に逆U字状のハンドル部を立
設し、同ハンドル部の上側部に、前進、後退、停止の各
走行操作を行う第1の操作部を配設する一方、下側部に
は、高速、低速、中立の走行状態を切替操作する第2の
操作部を配設したことを特徴とする請求項1又は2に記
載の軌陸両用搬送台車。 - 【請求項4】レール走行用車輪をレール上に載置した状
態で、地上走行用車輪は地面に接地していることを特徴
とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の軌陸両用搬
送台車。 - 【請求項5】前進・後退可能とした左右駆動輪と、キャ
スタ輪からなる左右従動輪とを地上走行用車輪として載
置台の前後に取付けるとともに、同地上走行用車輪のう
ち、左右いずれか一方の前後車輪に、当該前後車輪より
も小径のレール走行用車輪を、同軸的にかつ着脱自在に
取付け、しかも、同レール走行用車輪がレール上に載置
した状態で、前記地上走行用車輪は地面に接地した状態
となし、さらに、前記載置台の後端に逆U字状のハンド
ル部を立設し、同ハンドル部の上側部に、前進、後退、
停止の各走行操作を行う第1の操作部を配設する一方、
下側部には、高速、低速、中立の走行状態を切替操作す
る第2の操作部を配設したことを特徴とする軌陸両用搬
送台車。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002003231U JP3090386U (ja) | 2002-05-30 | 2002-05-30 | 軌陸両用搬送台車 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002003231U JP3090386U (ja) | 2002-05-30 | 2002-05-30 | 軌陸両用搬送台車 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3090386U true JP3090386U (ja) | 2002-12-06 |
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