JP3089770B2 - 露出演算装置 - Google Patents

露出演算装置

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JP3089770B2
JP3089770B2 JP03322185A JP32218591A JP3089770B2 JP 3089770 B2 JP3089770 B2 JP 3089770B2 JP 03322185 A JP03322185 A JP 03322185A JP 32218591 A JP32218591 A JP 32218591A JP 3089770 B2 JP3089770 B2 JP 3089770B2
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photometric
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宏之 岩崎
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Nikon Corp
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  • Exposure Control For Cameras (AREA)
  • Focusing (AREA)
  • Automatic Focus Adjustment (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、被写界を複数部分に分
割して測光し、その測光出力に基づいて露出値を算出す
るカメラの露出演算装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、被写界を複数画面に分割して測光
し、その測光出力の一部を記憶し、ある時間差を持った
測光出力を用いて露出値を演算する装置としては、例え
ば、特開昭61−194430号公報に開示されている
ものが知られている。特開昭61−194430号公報
に開示されているような装置では、記憶指令手段によっ
て画面中央部の測光出力を第1輝度値として記憶し、複
数に分割された周辺の測光出力により演算された第2輝
度値とを用いて、第1輝度値と第2輝度値とから露出値
を演算していた。
【0003】従って、焦点検出装置を備えたカメラにお
いて、画面中央部にある焦点検出エリアに一度被写体を
おいて被写体に焦点を合わせた後に撮影レンズのピント
位置を固定し(いわゆるAFロック)、その後フレーミ
ングを変えて撮影する場合には、被写体と画面周辺の背
景とのバランスの取れた露出値を得ることができるとい
うものであった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、被写体
の輝度値とフレーミングしなおした後の背景の輝度値と
が著しく異なる場合や、被写体の輝度に重点的に露出を
合わせたかった場合などでは、上記方法では被写体と背
景の中間の露出を与えてしまい、結果的にどちらにも露
出があっていないというような問題点があった。
【0005】具体的には、撮影者が主要被写体にピント
を合わせて撮影レンズの駆動を禁止し(AFロック)、
その後にフレーミングし直したような時に、背景に太陽
や白い壁が入ってきたり、逆に日陰の部分が入ってきた
りした場合には、露出が非常に変化してしまう。この場
合には、撮影者は、被写体と背景とのどちらにも露出が
あっていない状態で撮影しなければならなかった。
【0006】本発明は、かかる従来の問題を解決するた
めになされたもので、撮影者が主要被写体にピントを合
わせてAFロックしてその後にフレーミングした場合に
も、最適露出値を確実に得ることができる露出演算装置
を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明の露出演
算装置は、被写界内に焦点検出領域を有する焦点検出手
段8(図2)と、前記焦点検出手段8からの出力を受け
て撮影レンズ1を駆動するレンズ駆動手段9と、前記レ
ンズ駆動手段9の動作を禁止する信号を発生する禁止信
号発生手段(図4のS107)と、複数部分に分割され
た被写界の輝度値を出力する測光手段6(図3)と、前
記禁止信号発生手段からの信号の発生前における前記測
光手段からの輝度値に基づいて、第1露出値を演算する
第1露出演算手段(図4のS103,図5)と、 前記
第1露出値を記憶する記憶手段(図4のS108)と、
前記禁止信号発生手段からの信号の発生後における前記
測光手段からの輝度値に基づいて、第2露出値を演算す
る第2露出演算手段(図4のS110,図7)と、前記
第1露出値か前記第2露出値かのどちらかを選択する選
択手段(図4のS109,図6)とを備える構成とし
た。
【0008】
【作用】請求項1の発明は、レンズの合焦状態になった
ときの輝度値に基づいて、レンズ駆動禁止信号の発生前
に演算した第1露出値とレンズ駆動禁止信号の発生後に
演算した第2露出値とのいずれか一方の露出値を選択す
る選択手段を備えているため、レンズ駆動を禁止する前
後によって露出値の著しい変化があっても、適切な最終
露出値を得る事を特徴とする。
【0009】請求項2の発明は、レンズ駆動禁止信号の
発生前に演算した第1露出値とレンズ駆動禁止信号の発
生後に演算した第2露出値との差に基づいて第1露出値
と第2露出値とのいずれか一方の露出値を選択して、
切な最終露出値を得ることを特徴とする。請求項3の発
明は、レンズの合焦状態になったときの輝度値に基づい
レンズ駆動禁止信号の発生前に演算した第1露出値と
レンズ駆動禁止信号の発生後に演算した第2露出値との
いずれか一方の露出値を選択し、さらに、第1露出値と
第2露出値との差に基づいて第1露出値と第2露出値と
のいずれか一方の露出値を選択して、選択に万全を期し
適切な最終露出値を得ることを特徴とする。
【0010】請求項4の発明は、禁止信号がレンズ合焦
状態になったときに出力されるため、合焦前の第1露出
値と合焦後の第2露出値とを比較して適切な最終露出値
を得ることを特徴とする。
【0011】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を用いて詳細に
説明する。図1は、本発明の露出演算装置の一実施例を
備えたカメラの構成を示したブロック図である。このカ
メラでは、撮影レンズ1を通過した光束は、メインミラ
ー2によって反射され、スクリーン3を通過し、ペンタ
プリズム4によって接眼レンズ5に導かれ、撮影者の眼
球に到達する。
【0012】また、メインミラー2はハーフミラーとな
っており、一部の光束はメインミラー2を通過してサブ
ミラー7によって反射され、焦点検出手段に導かれる。
一方、スクリーン3によって拡散された光束のうちの一
部は、測光手段6に導かれる。測光手段6では、不図示
の再結像レンズにより不図示の複数に分割された受光素
子SPD(シリコンフォトダイオード)へ被写界の像を
結像し、複数の測光データを得る。
【0013】測光手段6及び焦点検出手段8からの情報
は、CPU(マイクロコンピュータ)10に送られる。
CPU10では、種々の演算やデータの記憶などが行な
われ、レンズ駆動手段9、絞り11、シャッター12等
に動作指令を送る。図2は、焦点検出手段を示した図で
ある。撮影レンズ1のそれぞれ異なる瞳を通過した光束
は、それぞれ再結像レンズ13a及び13bによってC
CDアレイ・センサ14aおよび14bに第2次像を形
成する。ここで、光の強弱の情報が電荷に変換され、C
CDアレイによってCPU10へ伝達される。
【0014】CPU10では、これらの情報の位相差を
を比較することにより、撮影レンズの焦点状態を演算
し、レンズ駆動量に変換し、レンズ駆動信号をレンズ駆
動手段9へ出力する。図3は、測光手段の分割状態と、
焦点検出領域を被写界上に示した図である。測光手段6
は、被写界を図3のようにBV1〜BV8まで8分割し
て測光し、各々の輝度値をCPU10へ伝達する。
【0015】符号15の領域は、焦点検出手段8によっ
て焦点検出が行なわれる焦点検出領域を示している。焦
点検出手段8は、演算方法により、焦点検出領域15の
全体で1つの焦点状態を求めることもできるし、もっと
細かい領域の焦点状態を複数求めることもできる。例え
ば、測光領域BV6〜BV8に対応させて焦点検出領域
を156、157、158に3分割し、それぞれ3領域
の焦点状態を求めることもできる。
【0016】この場合、図2に示したCCDアレイ・セ
ンサ14aおよび14bの情報を、それぞれ156〜1
58に対応させて3つに区切り、各々の領域どうしの情
報の相関性を検出すれば良い。そして、3つの焦点情報
が得られた後、どの領域に焦点を合わせるかについて
は、至近選択、中間距離選択などがある。図4は、
本発明のメインフローチャート図である。以降、ステッ
プ毎に分けて説明する。
【0017】ステップS100;初期設定を行ないFL
GAに0を代入する。 ステップS101;測光手段で得られる測光領域BV1
〜BV8の輝度値を読み込む。 ステップS102;焦点検出手段から撮影レンズの焦点
状態を検出し、それを撮影レンズのデフォーカス量に変
換した後、レンズ駆動量に変換する。
【0018】ステップS103;第1露出演算手段によ
って第1露出演算を行ない、露出値BVans1を求め
る。このサブルーチンについては、後に詳しく説明す
る。 ステップS104;フォーカスロック(以下AFロック
と略す。)がされているかどうかを判別する。ここでA
Fロックがされていた場合にはステップS108へジャ
ンプし、AFロックがされていない場合には次のステッ
プS105へ進む。この場合のAFロックとは、一度撮
影レンズのピントが合うと撮影レンズの移動を自動的に
禁止しAFロックの状態になるいわゆるシングルAFモ
ードになっている場合の状態を示している。
【0019】ステップS105;焦点検出手段の出力に
基づいて撮影レンズが合焦状態になったかどうかを判定
する。ここで、撮影レンズが合焦状態であった場合には
ステップS107へ進み、合焦でなかった場合にはステ
ップS106へ進む。 ステップS106;撮影レンズを合焦位置まで駆動する
ため、レンズ駆動手段に駆動信号を送る。
【0020】ステップS107;撮影レンズを停止させ
る信号をレンズ駆動手段に送り、撮影レンズの駆動が停
止する。 ステップS108;第1演算手段による被写体の露出に
重点をおいている露出値BVans1を記憶する。 ステップS109;選択手段により、記憶した露出値を
選択すべきかどうか判断する。このサブルーチンについ
ては、後で詳しく説明するが、所定条件に入るときはフ
ラグ(以下、FLGAという。)を1にする。所定条件
に入らないときはFLGAを0にする。
【0021】ステップS110;第2演算手段により第
2露出演算を行ない、被写界全体のバランスを考慮した
露出値BVans2を求める。このサブルーチンについ
ては後で詳しく説明する。 ステップS111;FLGAが1であるかどうか判定す
る。そして、FLGA=0であった場合には、ステップ
S112へ進み、FLGA=1であった場合には、ステ
ップS113へ進む。すなわち、ステップS111で、
露出値BVans1と露出値BVans2とのいずれか
が選択されることになる。
【0022】ステップS112;(BVans1-BVans2)の
絶対値が2を超えるかどうかを判定する。そして、絶対
値が2を超える場合には、フレーミングの変化によって
背景の輝度値が著しく変化しており、もはや被写体と背
景の両方を適正露出にするのは不可能であるので、その
場合にはステップS113に進む。絶対値が2を超えな
ければステップS114へ進む。
【0023】背景の輝度値が非常に変化する場合とは、
例えば、逆光状態において、主要被写体がスポット部に
あった場合には、露出値BVans1が小さく、フレー
ミングした後、背景に明るい空になった場合には露出値
BVans2が大きくなる場合が考えられる。なお、ス
テップS109の選択手段とステップS111とによっ
て、AFロック前の被写体の露出に重点をおいた露出値
BVans1と、AFロック後の被写体全体のバランス
を考慮した露出値BVans2とのいずれかが選ばれる
が、ステップS112は、再度、露出値BVans2が
選ばれているもののなかから露出値BVans1で撮影
した方がいいものを選択している選択手段である。
【0024】ステップS113;最終露出値BVaに被
写体の露出に重点をおいているBVans1を代入し、
ステップS115に進む。 ステップS114;最終露出値BVaとして、最新の演
算値であるBVans2を代入する。つまり、フレーミ
ングした後の露出演算値が選択されることになる。
【0025】ステップS115;不図示のシャッター釦
が押されてレリーズ信号が発生したかどうかを判別し、
レリーズ信号が発生していた場合にはステップS116
へ進む。レリーズ信号が発生していなかった場合にはス
テップS100へ戻る。 ステップS116;最終露出値BVaで、不図示のシャ
ッターと絞りにより露出制御を行ない制御を終了する。
【0026】<第1露出演算>図5は、第1露出演算の
サブルーチンを示した図である。 ステップS201;BSmin,BSmax,BSme
anを計算する。BSminは、被写界スポット部の測
光領域BV6,BV7,BV8の輝度値の最小値であ
り、BSmaxは、被写界スポット部の測光領域BV
6,BV7,BV8の輝度値の最大値であり、BSme
anには、被写界スポット部の測光領域BV6,BV
7,BV8の輝度値の平均値が代入されている。
【0027】ステップS202;BRmeanを計算す
る。BRmeanは被写界の周辺部測光領域BV2,B
V3,BV4,BV5の輝度値の平均値である。 ステップS203;iを6にセットする。 ステップS204;焦点検出手段の情報に基づいて、B
Viの領域に主要被写体があるかどうかを判別する。具
体的には、BViの領域に対応する焦点検出領域のデフ
ォーカス量がある値(例えば像面において50μm)以
下であったならば、その領域には主要被写体があると判
定する。なぜなら、撮影者は、主要被写体にピントを合
わせるようにカメラを操作するからである。そしてBV
iの領域に主要被写体があったと判定されたときにはス
テップS205に進み、BViの領域に主要被写体がな
かったと判定されたときにはステップS206に進む。
【0028】ステップS205;BViの領域に主要被
写体があるとしてAFiに1を代入される。 ステップS206;BViの領域に主要被写体がないと
してAFiに0を代入される。 ステップS207;iをインクリメントする。
【0029】ステップS208;iが9になったかどう
かを判別する。 ステップS209;AF6,AF7,AF8の全てが0
であるかどうかを判定する。全てが0であるということ
はスポット部BV6,BV7,BV8に主要被写体が全
くない場合である。そして、全てが0であった場合には
ステップS210へ進み、ひとつでも1があれば、ステ
ップS211に進む。
【0030】ステップS210;BVafに被写界スポ
ット部の輝度平均値BSmeanを代入してステップS
212へ進む。 ステップS211;以下の式によってBVafを計算す
る。
【0031】
【数1】 BVaf = (AF6*BV6+AF7*BV7+AF8*BV8)/(AF6+AF7+AF8) この計算では、例えば、測光領域BV8に主要被写体が
存在するときには、AF8にのみ1が立っているので、
測光領域BV8の輝度値が重み付けされることになる。
【0032】ステップS212;以下の式に基づいてB
Vans1を計算してサブルーチンを終了する。
【0033】
【数2】 BVans1 = k1*BSmean+k2*BSmax+k3*BSmin+k4*BV1+k5*BRmean+k6*BVaf+k7 そして、k1〜k7の値としては例えば次のような値を
代入しておく。
【0034】
【数3】 {k1..k7} ={ 0.2,-0.2, 0.6,-0.3, 0.3, 0.4, 0.1} これらの値は、実際に撮影した写真のデータを統計的に
処理して算出されたものであり、この様な値を取った場
合に、露出演算値が最適となる。ここで、k7は全体の
値を上下する定数項である。また、各係数はマイナスの
値も取り得る。係数がマイナスの時は、その係数の絶対
値が大きければ大きいほどBVans1は小さくなる。
例えば、k2=−0.2であるが、この時BSmaxが
大きければ大きいほど、すなわちBV6〜BV8の最大
値が明るければ明るいほどBVans1は小さくなり、
結果的に露出はオーバー側に制御される。これは、BS
maxが大きくなると、明るい写真にした方がよいとい
うことである。また、k1+k2+・・k7=1とは限
らない。k1〜k7は重み係数であるので、普通の平均
のように係数の和が1となる必要はないからである。
【0035】このようにして得られた露出値BVans
1は、被写体の露出に重点をおいていることになる。 <選択条件演算>図6は選択条件を計算するサブルーチ
ンを示した図である。 ステップS301;BRmaxを計算する。BRmax
は、被写界の周辺部の測光領域BV2,BV3,BV
4,BV5の輝度値の最大値である。
【0036】ステップS302;BRmaxが輝度値で
8より大きいかどうかを判定し、大であった場合にはス
テップS303へ進み、そうでなかった場合にはステッ
プS306へ進む。ここに、BRmaxが輝度値で8よ
り大きいということは、例えば、背景が明るい状態(日
中であって背景が空など)であることを意味する。 ステップS303;(BRmax-BSmin)>3であるか、す
なわち被写界の周辺の最大輝度値と、被写界のスポット
部の最小輝度値との差が輝度値で3より大であるかどう
かを判定する。差が3より大きい場合にはステップS3
04へ進み、差が3より大きくない場合にはステップS
306へ進む。ここに、被写界の周辺の最大輝度値と、
被写界のスポット部の最小輝度値との差が輝度値で3よ
り大きい場合とは、例えば、逆光である場合である。
【0037】ステップS304;(BV1-BSmin)>2である
かどうかを判定し、被写界の測光部分BV1(スポット
部を覆うドーナツ形状部分)の輝度値が、被写界のスポ
ット部の最小輝度値より輝度値で2より大である場合に
は、ステップS305へ進み、2より大でなかった場合
にはステップS306へ進む。ここに、測光部分BV1
とスポット部の最小輝度値との差が2より大きいという
ことは、例えば、主要被写体が小さい場合を意味してい
る。
【0038】ステップS305;FLGAに1を代入し
て、サブルーチンを終了する。 ステップS306;FLGAに0を代入して、サブルー
チンを終了する。 <第2露出演算>図7は、第2露出演算のサブルーチン
を示した図である。 ステップS401;BVcwを以下の式によって計算す
る。
【0039】
【数4】 BVcw=log2{(l*2BV1+m*2BV6+n*2BV7+o*2BV8)/(l+m+n+o)} ここで、l,m,n,oはそれぞれ被写界の測光領域B
V1、被写界スポット部の測光領域BV6,BV7,B
V8の面積相対比率である。BV1〜BV8の出力は、
SPD光電出力を対数圧縮したものであるので、一度真
数に戻し、それぞれの面積比で平均する事により、測光
領域BV1,BV6,BV7,BV8があたかも1つの
測光エリアであったときと同等の輝度値を得ることがで
きる。これは、BV6〜BV8の測光領域が他の領域に
比べて非常に小さく、それらの値を直接使用するのは画
面全体のバランスを重視した露出値を求めることができ
ないので、合成してしてBVcwとして計算に用いるた
めである。また、ある程度スポット部の出力を重視した
い場合などにおいては、BV6〜BV8の平均比率であ
るm,n,oの値を、実際の面積比よりも多少大きくす
る事によって、BVcwの感度分布を調節する事ができ
る。
【0040】ステップS402;BVmax,BVmi
n,dBV,BVh,BVeをそれぞれ以下の式によっ
て求める。
【0041】
【数5】 BVmax=Max(BVcw,BV2,BV3,BV4,BV5) BVmin=Min(Bvcw,BV2,BV3,BV4,BV5) dBV=BVmax−BVmin BVh=(BV2+BV3)/2 BVe=(BV3+BV4)/2 ここで、BVmaxは、被写界の中心部と周辺部におけ
る最大輝度値であり、BVminは、被写界の中心部と
周辺部における最小輝度値である。dBVは、最大輝度
値と最小輝度値との差であり、BVhは、被写界の周辺
の上部の平均、BVeは、被写界の周辺の下部の平均で
ある。
【0042】ステップS403;重み付け係数D1〜D
4をそれぞれ求める。重み付け係数D1〜D4は、BV
ansD1〜BVansD4の適合度を現わす係数であ
る。これについては後で詳しく説明する。 ステップS404;iを1にセットしてステップS40
5へ進む。 ステップS405;BVansDiを以下の式によって
計算する。
【0043】
【数6】 BVansDi=Ki1*BVcw+Ki2*BVh+Ki3*BVe+Ki4*BVmax+Ki5*BVmin+Ki6 ここで、Ki1〜Ki6には、iの値に応じて以下の数値を代
入する。
【0044】
【数7】 {k11..k16} ={ 0.21, 0.22, 0.25, 0.17, 0.11, 0.11 } {k21..k26} ={ 0.47,-0.10, 0.10, 0.06, 0.31, 1.40 } {k31..k36} ={ 0.16, 0.14, 0.20,-0.05, 0.40, 0.70 } {k41..k46} ={ 0.24,-0.10, 0.22,-0.01, 0.46, 1.76 } これらの値は、実際に撮影した写真のデータを統計的に
処理して算出されたものであり、この様な値を取った場
合に、露出演算値が最適となる。ここで、Ki6は全体の
値を上下する定数項である。また、各係数はマイナスの
値も取り得る。係数がマイナスの時は、その係数が大き
ければ大きいほどBVansDiは小さくなる。例え
ば、K22=-0.10であるが、この時BVhが大きければ大
きいほど、BVansDiは小さくなり、結果的に露出
はオーバー側に制御される。これは、BVhが大きくな
ると、明るい写真にした方がよいということである。ま
た、Ki1+...Ki6=1とは限らない。Ki1〜Ki6は重み係数で
あるので、普通の平均のように係数の和が1となる必要
はないからである。
【0045】ステップS406;iをインクリメントし
てステップS407へ進む。 ステップS407;i=5であるか判別する。i=5で
あった場合はステップS408へ進み、i=5でない場
合にはステップS405へ戻る。 ステップS408;露出値BVans2を以下の式によ
って求め、サブルーチンを終了する。
【0046】
【数8】 BVans2 = (D1*BvansD1+D2*BVansD2+D3*BVansD3+D4*BVansD4)/(D1+D2+D3+D4) 露出値BVans2は、被写界全体のバランスを考慮し
た露出値である。図8は、重み付け係数D1〜D4を求
めるサブルーチン図である。ステップS501;BVm
axが8以下であるか判別し、8以下であった場合には
ステップS502へ進み、8以下でなかった場合にはス
テップS503へ進む。
【0047】ステップS502;メンバーシップ関数D
aに0を代入し、ステップS506に進む。 ステップS503;BVmaxが10以下であるかどう
かを判別し、10以下であった場合にはステップS50
4へ進み、10以下でなかった場合にはステップS50
5に進む。
【0048】ステップS504;Da=(BVmaxー8)/2
を代入する。 ステップS505;Da=1を代入し、ステップS50
6に進む。 ステップS506でdBVが3以下であるか判別し、そ
うであった場合にはステップS507へ進み、3以下で
なかった場合にはステップS508に進む。 ステップS507;メンバーシップ関数Dbに0を代入
し、ステップS511に進む。
【0049】ステップS508;dBVが5以下である
かどうかを判別する。dBVが5以下であった場合には
ステップS509に進み、5以下でなかった場合にはス
テップS510に進む。 ステップS509;Db=(dBvー3)/2 を代入し、ステ
ップS511に進む。 ステップS510;Db=1を代入する。
【0050】ステップS511;重み付け係数D1〜D
4を以下の式によって求め、サブルーチンを終了する。
【0051】
【数9】 D1=Min(1−Da,1−Db) D2=Min(Da,1−Db) D3=Min(1−Da,Db) D4=Min(Da,Db) ここでMinを取るのはファジイ制御で言うMax・M
in演算法に基づいているためであるが、別の演算法を
用いて、例えば単に平均をとるなどしてもよい。
【0052】このような演算によって得られた値が、D
1=1になる場合は、薄暗い(夜間又は夕暮れなど)状
態での順光を意味する。D2=1になる場合は、明るい
(日中など)状態での順光を意味する。D3=1になる
場合は、薄暗い状態での逆光を意味する。D4=1にな
る場合は、明るい状態での逆光を意味する。図9は、ス
テップS501からステップS505までのステップで
Daの取る値を分かりやすく示した図である。横軸にB
Vmaxがとられている。
【0053】図10は、ステップS506からステップ
S510までのステップでDbの取る値を分かりやすく
示した図である。横軸にdBVがとられている。
【0054】
【発明の効果】以上、詳しく説明したように本発明によ
れば、撮影者が主要被写体にピントを合わせて撮影レン
ズの駆動を禁止し、その後にフレーミングし直したよう
な場合においては、まず撮影者が撮影レンズの駆動を禁
止した時点で、第1露出演算手段によって第1露出値を
演算し、その第1露出値を記憶手段に記憶すると同時
に、第1露出値を選択するかどうかを選択手段によって
選択する。フレーミングした後、第2露出演算手段によ
って第2の露出値を演算し、レリーズ時において第1露
出値を選択するか第2露出値を選択するかを再び選択手
段によって選択するので、フレーミングの変化によって
背景の輝度値が著しく変化したような場合においても撮
影者の意図を反映した露出値を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の構成を示したブロック図である。
【図2】焦点検出手段を示した図である。
【図3】測光手段の分割状態と、焦点検出領域を被写界
上に示した図である。
【図4】本発明のメインフローチャート図である。
【図5】第1露出演算のサブルーチンを示した図であ
る。
【図6】選択条件を計算するサブルーチンを示した図で
ある。
【図7】第2露出演算のサブルーチンを示した図であ
る。
【図8】重み付け係数D1〜D4を求めるサブルーチン
図である。
【図9】メンバーシップ関数Daの取る値を分かりやす
く示した図である。
【図10】メンバーシップ関数Dbの取る値を分かりや
すく示した図である。
【符号の説明】
1 撮影レンズ 2 メインミラー 3 拡散スクリーン 4 ペンタプリズム 5 接眼レンズ 7 サブミラー 10 CPU 11 絞り 12 シャッター 13 再結像レンズ, 14 CCDアレイセンサ

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被写界内に焦点検出領域を有する焦点検
    出手段と、 前記焦点検出手段からの出力を受けて撮影レンズを駆動
    するレンズ駆動手段と、 前記レンズ駆動手段の動作を禁止する信号を発生する禁
    止信号発生手段と、 複数部分に分割された被写界の輝度値を出力する測光手
    段と、 前記禁止信号発生手段からの信号の発生前における前記
    測光手段からの輝度値に基づいて、第1露出値を演算す
    る第1露出演算手段と、 前記第1露出値を記憶する記憶手段と、 前記禁止信号発生手段からの信号の発生後における前記
    測光手段からの輝度値に基づいて、第2露出値を演算す
    る第2露出演算手段と、前記禁止信号発生手段が禁止信号を発生したときの前記
    測光手段からの輝度値に基づいて、 前記記憶手段により
    記憶された第1露出値か前記第2露出値かのいずれか一
    方の露出値を選択する選択手段とを備えたことを特徴と
    する露出演算装置。
  2. 【請求項2】 被写界内に焦点検出領域を有する焦点検
    出手段と、 前記焦点検出手段からの出力を受けて撮影レンズを駆動
    するレンズ駆動手段と、 前記レンズ駆動手段の動作を禁止する信号を発生する禁
    止信号発生手段と、 複数部分に分割された被写界の輝度値を出力する測光手
    段と、 前記禁止信号発生手段からの信号の発生前における前記
    測光手段からの輝度値に基づいて、第1露出値を演算す
    る第1露出演算手段と、 前記第1露出値を記憶する記憶手段と、 前記禁止信号発生手段からの信号の発生後における前記
    測光手段からの輝度値に基づいて、第2露出値を演算す
    る第2露出演算手段と、 前記記憶手段により記憶された第1露出値と前記第2露
    出値との差に基づいて前記第1露出値か前記第2露出値
    かのいずれか一方の露出値を選択する選択手段とを備え
    たことを特徴とする 露出演算装置。
  3. 【請求項3】 被写界内に焦点検出領域を有する焦点検
    出手段と、 前記焦点検出手段からの出力を受けて撮影レンズを駆動
    するレンズ駆動手段と、 前記レンズ駆動手段の動作を禁止する信号を発生する禁
    止信号発生手段と、 複数部分に分割された被写界の輝度値を出力する測光手
    段と、 前記禁止信号発生手段からの信号の発生前における前記
    測光手段からの輝度値に基づいて、第1露出値を演算す
    る第1露出演算手段と、 前記第1露出値を記憶する記憶手段と、 前記禁止信号発生手段からの信号の発生後における前記
    測光手段からの輝度値に基づいて、第2露出値を演算す
    る第2露出演算手段と、 前記禁止信号発生手段が禁止信号を発生したときの前記
    測光手段からの輝度値に基づいて選択し、さらに、前記
    記憶手段により記憶された第1露出値と前記第2露出値
    との差に基づいて前記第1露出値か前記第2露出値かの
    いずれか一方の露出値を選択する選択手段とを備えたこ
    とを特徴とする 露出演算装置。
  4. 【請求項4】 前記禁止信号発生手段は、前記焦点検出
    手段が合焦信号を出力したときに信号を発生することを
    特徴とする請求項1〜3に記載の露出演算装置。
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