JP3089742B2 - 静磁波デバイス用材料 - Google Patents
静磁波デバイス用材料Info
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- JP3089742B2 JP3089742B2 JP03259630A JP25963091A JP3089742B2 JP 3089742 B2 JP3089742 B2 JP 3089742B2 JP 03259630 A JP03259630 A JP 03259630A JP 25963091 A JP25963091 A JP 25963091A JP 3089742 B2 JP3089742 B2 JP 3089742B2
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- Japan
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- magnetostatic wave
- wave device
- materials
- substrate
- wave devices
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は静磁波デバイス用材料
に関し、特に磁性ガーネット膜の材料となる静磁波デバ
イス用材料に関する。
に関し、特に磁性ガーネット膜の材料となる静磁波デバ
イス用材料に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、静磁波デバイスにおいて磁性ガー
ネット膜の材料として、Y3 Fe5 O12(YIG)が重
要な材料として使われていた。このYIGは、極端に強
磁性半値幅(ΔH)が小さい。そのため、YIGを用い
た静磁波デバイスにおいて、入力信号と出力信号との差
を小さくできる。
ネット膜の材料として、Y3 Fe5 O12(YIG)が重
要な材料として使われていた。このYIGは、極端に強
磁性半値幅(ΔH)が小さい。そのため、YIGを用い
た静磁波デバイスにおいて、入力信号と出力信号との差
を小さくできる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、YIG
は、飽和磁化(4πMs)の温度変化に対する変化率
が、約−2100ppm/℃である。したがって、この
ようなYIGを用いた静磁波デバイスにおいて温度変化
に対する変化率を調節するためには、静磁波デバイスで
使用される永久磁石の磁界の温度変化に対する変化率を
変化させなければならなかった。そのため、YIGを用
いた静磁波デバイスにおける温度変化に対する変化率の
調節が困難であった。
は、飽和磁化(4πMs)の温度変化に対する変化率
が、約−2100ppm/℃である。したがって、この
ようなYIGを用いた静磁波デバイスにおいて温度変化
に対する変化率を調節するためには、静磁波デバイスで
使用される永久磁石の磁界の温度変化に対する変化率を
変化させなければならなかった。そのため、YIGを用
いた静磁波デバイスにおける温度変化に対する変化率の
調節が困難であった。
【0004】それゆえに、この発明の主たる目的は、強
磁性半値幅(ΔH)を大きくすることなしに、飽和磁化
(4πMs)の温度変化に対する変化率をいろいろと変
化させることができる、静磁波デバイス用材料を提供す
ることである。
磁性半値幅(ΔH)を大きくすることなしに、飽和磁化
(4πMs)の温度変化に対する変化率をいろいろと変
化させることができる、静磁波デバイス用材料を提供す
ることである。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明は、R3 Ga
5-x Alx O12(ただし、Rは希土類元素から選ばれた
1種類以上の元素であり、xはO<x<5の範囲内にあ
る。)基板上に液相エピタキシャル成長法(以下、「L
PE法」という。)で成長させる静磁波用Y3 Fe5 O
12膜の材料となる静磁波デバイス用材料において、静磁
波用Y3 Fe5 O12膜は、Bi,Gd,Lu,Sc,L
a,Ga,Alから選ばれた1種類以上の元素を含有
し、基板との格子定数の差が0.001Å以下である、
静磁波デバイス用材料である。
5-x Alx O12(ただし、Rは希土類元素から選ばれた
1種類以上の元素であり、xはO<x<5の範囲内にあ
る。)基板上に液相エピタキシャル成長法(以下、「L
PE法」という。)で成長させる静磁波用Y3 Fe5 O
12膜の材料となる静磁波デバイス用材料において、静磁
波用Y3 Fe5 O12膜は、Bi,Gd,Lu,Sc,L
a,Ga,Alから選ばれた1種類以上の元素を含有
し、基板との格子定数の差が0.001Å以下である、
静磁波デバイス用材料である。
【0006】
【発明の効果】この発明によれば、磁性ガーネット膜と
基板との格子定数の差が0.001Å以下からなる。そ
のため、強磁性半値幅(ΔH)を大きくすることなし
に、飽和磁化(4πMs)の温度変化に対する変化率を
いろいろと変化させることができる、静磁波デバイス用
材料が得られる。したがって、この静磁波デバイス用材
料を用いた静磁波デバイスにおいて、いろいろな永久磁
石を用いることができる。
基板との格子定数の差が0.001Å以下からなる。そ
のため、強磁性半値幅(ΔH)を大きくすることなし
に、飽和磁化(4πMs)の温度変化に対する変化率を
いろいろと変化させることができる、静磁波デバイス用
材料が得られる。したがって、この静磁波デバイス用材
料を用いた静磁波デバイスにおいて、いろいろな永久磁
石を用いることができる。
【0007】この発明の上述の目的,その他の目的,特
徴および利点は、以下の実施例の詳細な説明から一層明
らかとなろう。
徴および利点は、以下の実施例の詳細な説明から一層明
らかとなろう。
【0008】
【実施例】まず、チョクラルスキ法によって、R3 Ga
5-x Alx O12単結晶を作成し、スライスおよび研磨を
行って、LPE法でガーネット膜を形成するための基板
とした。なお、Rは希土類元素から選ばれた1種類以上
の元素であり、xはO<x<5の範囲内にある。
5-x Alx O12単結晶を作成し、スライスおよび研磨を
行って、LPE法でガーネット膜を形成するための基板
とした。なお、Rは希土類元素から選ばれた1種類以上
の元素であり、xはO<x<5の範囲内にある。
【0009】次に、ガーネット膜の原料であるFe2 O
3 ,Y2 O3 および添加物元素の酸化物と、溶剤である
PbOおよびB2 O3 とを混合し、縦型電気炉内に保持
された白金坩堝に充填して、約1200℃で均質化を行
って、融液を得た。
3 ,Y2 O3 および添加物元素の酸化物と、溶剤である
PbOおよびB2 O3 とを混合し、縦型電気炉内に保持
された白金坩堝に充填して、約1200℃で均質化を行
って、融液を得た。
【0010】この融液を約900℃前後の一定温度に保
持して、ガーネットを過飽和状態にした後、この融液中
に上述の基板を浸透し、回転させながら所定時間成長を
行った。その後、この基板を融液から引き上げ、高速度
で回転させて、ガーネット膜上の付着融液を遠心力で振
り切ることによって、ガーネット膜を形成した。
持して、ガーネットを過飽和状態にした後、この融液中
に上述の基板を浸透し、回転させながら所定時間成長を
行った。その後、この基板を融液から引き上げ、高速度
で回転させて、ガーネット膜上の付着融液を遠心力で振
り切ることによって、ガーネット膜を形成した。
【0011】得られたガーネット膜および基板の格子定
数をX線回折によって測定し、ガーネット膜の飽和磁化
(4πMs)および強磁性半値幅(ΔH)を、電子スピ
ン共鳴(ESR)装置によって測定した。
数をX線回折によって測定し、ガーネット膜の飽和磁化
(4πMs)および強磁性半値幅(ΔH)を、電子スピ
ン共鳴(ESR)装置によって測定した。
【0012】表1には基板および育成したガーネット膜
の組成を示し、表2に上記の測定の結果を示す。なお、
表1および表2中、*印を付したものはこの発明の範囲
外のものである。
の組成を示し、表2に上記の測定の結果を示す。なお、
表1および表2中、*印を付したものはこの発明の範囲
外のものである。
【0013】
【表1】
【0014】
【表2】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭48−99100(JP,A) 特開 平2−88430(JP,A) 特開 昭58−204505(JP,A) 特開 昭62−119759(JP,A) 特開 昭56−62381(JP,A) 特開 昭62−271501(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C01G 49/00 H01L 41/00 - 41/22
Claims (1)
- 【請求項1】 R3 Ga5-x Alx O12(ただし、Rは
希土類元素から選ばれた1種類以上の元素であり、xは
O<x<5の範囲内にある。)基板上に液相エピタキシ
ャル成長法で成長させる静磁波用Y3 Fe5 O12膜の材
料となる静磁波デバイス用材料において、 前記静磁波用Y3 Fe5 O12膜は、Bi,Gd,Lu,
Sc,La,Ga,Alから選ばれた1種類以上の元素
を含有し、前記基板との格子定数の差が0.001Å以
下であることを特徴とする、静磁波デバイス用材料。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP03259630A JP3089742B2 (ja) | 1991-09-10 | 1991-09-10 | 静磁波デバイス用材料 |
EP19920115236 EP0531914A3 (en) | 1991-09-10 | 1992-09-05 | Magnetic thin film for magnetostatic-wave devices |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP03259630A JP3089742B2 (ja) | 1991-09-10 | 1991-09-10 | 静磁波デバイス用材料 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0570144A JPH0570144A (ja) | 1993-03-23 |
JP3089742B2 true JP3089742B2 (ja) | 2000-09-18 |
Family
ID=17336745
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP03259630A Expired - Fee Related JP3089742B2 (ja) | 1991-09-10 | 1991-09-10 | 静磁波デバイス用材料 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3089742B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPWO2005019507A1 (ja) * | 2003-08-26 | 2007-11-01 | 株式会社アドバンテスト | 磁性ガーネット単結晶及びyigデバイス |
-
1991
- 1991-09-10 JP JP03259630A patent/JP3089742B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0570144A (ja) | 1993-03-23 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |