JP3089635U - 厚さが変わるブックケース - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】製品カタログや学習教材冊子や組合せ絵本など
を収容する、強度 ,剛性を強化した板紙製や硬質のプラ
スチックシート製などの、ページ数や冊子数などの変化
に対応して、ワンタッチで厚さが変わるブックケースを
提供する。 【解決手段】本考案は、ケース左面板２０とケース右面
板３０とを、嵌合して繋止した前方を開放した直方体状
のブックケースであって、後面板２２と上面板２３と底
面板２４とに、それぞれ左右方向直線状の２本一組の繋
止切れ目ａ ,ａを設けて、また後面外板３２と上面外板
３３と底面外板３４との左端部に、それぞれ逆Ｕ字状の
２個の繋止突起ｂ ,ｂを構成する偏平Ｔ字状片３５を形
成して、それぞれの２本一組の繋止切れ目ａ ,ａに、偏
平Ｔ字状片３５の２個の繋止突起ｂ,ｂを、それぞれ挿
入してスライド可能に繋止した厚さが変わるブックケー
スである。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、製品カタログや学習教材冊子や組合せ絵本などを収容する、強度 , 剛性を強化した板紙製や硬質のプラスチックシート製などの、ページ数や冊子数 などの変化に対応して、ワンタッチで厚さが変わるブックケースに関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来から、通常の図書 ,書籍類を収容する、また製品カタログや学習教材冊子 や組合せ絵本などを収容する、強度 ,剛性を強化した板紙製や硬質のプラスチッ クシート製などの、例えば図３に示すような、左面板２９と右面板３９と後面板 ２２と上面板２３と底面板２４とを、適宜に連設して成る前方を開放した直方体 状のブックケースが、一般に広く用いられている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

ところが従来の、図３に示す前方を開放した直方体状のブックケースについて は、収容する製品カタログや学習教材冊子や組合せ絵本などの、毎月号のページ 数や冊子数などが変化した場合に、その変化した厚さ( 左右幅 )に対応して、発 行者が手間と費用とを掛けて、新たに厚さを変えた前方を開放した直方体状のブ ックケースを作製する必要があった。

【０００４】 また従来の、図３に示す前方を開放した直方体状のブックケースについては、 収容した製品カタログや学習教材冊子や組合せ絵本などを講読した後に、顧客が 必要なページや冊子などを整理 ,処分して収容する場合に、処分したページや冊 子などに相当する隙間が生じることが問題であって、また別の資料冊子などを追 加して収容することができない不便さがあった。

【０００５】 そこで、本考案の目的は、製品カタログや学習教材冊子や組合せ絵本などを収 容する、強度 ,剛性を強化した板紙製や硬質のプラスチックシート製などの、ケ ース左面板２０とケース右面板３０とを左右から押えるだけで、またケース左面 板２０とケース右面板３０とを左右に拡げるだけで、ページ数や冊子数などの変 化に対応して、ワンタッチで厚さが変わるブックケースを提供することにある。

【０００６】

【課題を解決するための手段】

本考案の厚さが変わるブックケースは、左面板２１と後面板２２と上面板２３ と底面板２４とを連設して成る、図１Ｃに示すケース左面板２０と、右面板３１ と後面外板３２と上面外板３３と底面外板３４とを連設して成る、図１Ｄに示す ケース右面板３０とを、嵌合して繋止した、図２Ａ ,Ｂに示す前方を開放した直 方体状のブックケースであって、図１に示すように、後面板２２と上面板２３と 底面板２４とに、それぞれ左右方向( 図１Ａでは左右方向 ,前後方向 ,後前方向 )直線状の２本一組の( 後面板２２には２セットの )繋止切れ目ａ ,ａを設けて 、また後面外板３２と上面外板３３と底面外板３４との左端部( 図１Ｂでは左端 部 ,後端部 ,前端部 )に、それぞれ逆Ｕ字状の２個の繋止突起ｂ ,ｂを構成する ( 後面外板３２には２枚の )偏平Ｔ字状片３５を形成して、図２に示すように、 それぞれの２本一組の繋止切れ目ａ ,ａに、偏平Ｔ字状片３５の２個の繋止突起 ｂ ,ｂを、それぞれ挿入してスライド可能に繋止したことを特徴とする厚さが変 わるブックケースである。

【０００７】 本考案の厚さが変わるブックケースにおいては、左面板２１と後面板２２と上 面板２３と底面板２４とを連設して成るケース左面板２０と、右面板３１と後面 外板３２と上面外板３３と底面外板３４とを連設して成るケース右面板３０とを 、嵌合して繋止した前方を開放した直方体状のブックケースであって、後面板２ ２と上面板２３と底面板２４とに、それぞれ左右方向直線状の２本一組の繋止切 れ目ａ ,ａを設けて、また後面外板３２と上面外板３３と底面外板３４との左端 部に、それぞれ逆Ｕ字状の２個の繋止突起ｂ ,ｂを構成する偏平Ｔ字状片３５を 形成して、それぞれの２本一組の繋止切れ目ａ ,ａに、偏平Ｔ字状片３５の２個 の繋止突起ｂ ,ｂを、それぞれ挿入してスライド可能に繋止したことによって、 図２Ａに示すように、ケース左面板２０とケース右面板３０とを左右から押える だけで、また図２Ｂに示すように、ケース左面板２０とケース右面板３０とを左 右に拡げるだけで、それぞれ挿入してスライド可能に繋止した、それぞれの２本 一組の繋止切れ目ａ ,ａと２個の繋止突起ｂ ,ｂとがスライドして、ワンタッチ で厚さが変わるブックケースを提供することができる。

【０００８】 すなわち、本考案の厚さが変わるブックケースにおいては、収容する製品カタ ログや学習教材冊子や組合せ絵本などの、毎月号のページ数や冊子数などが変化 した場合に、ケース左面板２０とケース右面板３０とを左右一杯に拡げて、ペー ジ数や冊子数などが変化した製品カタログなどを収容した後に、ケース左面板２ ０とケース右面板３０とを左右から押える( 必要があれば、スライド可能に繋止 した部分に固定シールを貼着するなどする )だけで、その変化した厚さ( 左右幅 )に対応して、発行者が手間と費用とを掛けて、新たに厚さを変えた前方を開放 した直方体状のブックケースを作製する必要がない、ワンタッチで厚さが変わる ブックケースを提供することができる。

【０００９】 また、本考案の厚さが変わるブックケースにおいては、収容した製品カタログ や学習教材冊子や組合せ絵本などを講読した後に、顧客が必要なページや冊子な どを整理 ,処分して収容する場合に、同様にケース左面板２０とケース右面板３ ０とを左右一杯に拡げて、ページや冊子などを整理した製品カタログなどを収容 した後に、ケース左面板２０とケース右面板３０とを左右から押えるだけで、処 分したページや冊子などに相当する隙間が生じない、また別の資料冊子などを追 加して収容することができる、ワンタッチで厚さが変わるブックケースを提供す ることができる。

【００１０】 加えて、本考案の厚さが変わるブックケースは、図１に示すように、底面板２ ４の左辺( 図１Ａでは後辺 )に、前後方向( 図１Ａでは左右方向 )直線状の複数 個( 図１Ａ ,Ｃでは３個 )の繋止切れ目ｃ ,ｃ ,…を設けて、また底面板２４の 右辺( 図１Ａでは前辺 )に、左端部( 図１Ａでは前端部 )に逆Ｕ字状の複数個( 図１Ａ ,Ｃでは３個 )の繋止突起ｄ ,ｄ ,…を形成した底面内板２６を連設して 、図１Ｃに示すように、この複数個の繋止切れ目ｃ ,ｃ ,…に、底面内板２６の 複数個の繋止突起ｄ ,ｄ ,…を、それぞれ挿入して繋止したことを特徴とする厚 さが変わるブックケースである。

【００１１】 本考案の厚さが変わるブックケースにおいては、底面板２４の左辺に、前後方 向直線状の複数個の繋止切れ目ｃ ,ｃ ,…を設けて、また底面板２４の右辺に、 左端部に逆Ｕ字状の複数個の繋止突起ｄ ,ｄ ,…を形成した底面内板２６を連設 して、この複数個の繋止切れ目ｃ ,ｃ ,…に、底面内板２６の複数個の繋止突起 ｄ ,ｄ ,…を、それぞれ挿入して繋止したことによって、底面板２４の右辺に連 設して、底面板２４の左辺の複数個の繋止切れ目ｃ ,ｃ ,…に挿入して繋止した 、図１Ｃに示す底面内板２６が、図２Ａ ,Ｂに示すように、スライド可能に繋止 した２本一組の繋止切れ目ａ ,ａと２個の繋止突起ｂ ,ｂとを内面側から覆って いるために、製品カタログや学習教材冊子や組合せ絵本などを収容した状態で、 図２Ａに示すように、ケース左面板２０とケース右面板３０とを左右から押える 時に、また図２Ｂに示すように、ケース左面板２０とケース右面板３０とを左右 に拡げる時に、この底面内板２６が製品カタログなどの重量や抵抗などを軽減し て、それぞれの２本一組の繋止切れ目ａ ,ａと２個の繋止突起ｂ ,ｂとが、少な い抵抗でスライドして、ワンタッチで厚さが変わるブックケースを提供すること ができる。

【００１２】

【考案の実施の形態】

図１Ａ ,Ｂは、本考案の実施の形態における、厚さが変わるブックケースの、 ケース左面板２０とケース右面板３０とのブランクの平面図であって、図１Ｃ , Ｄは、ケース左面板２０とケース右面板３０との斜視図である。 また図２Ａ ,Ｂは、本考案の実施の形態における、厚さが変わるブックケース の、厚さ( 左右幅 )が変わる状態を示す斜視図である。 さらに図４は、本考案の他の実施の形態における、厚さ( 深さ )が変わる段ボ ール梱包箱の斜視図である。

【００１３】 すなわち、上面板２３と左面板２１と底面板２４と底面内板２６とを、それぞ れ折り目線( 符号がない１点鎖線、以下同じ )を介して順に連設して、この上面 板２３と左面板２１と底面板２４との後辺( 図１Ａでは右辺 )に、糊代片２７と 後面板２２と糊代片２７とを、それぞれ折り目線を介して連設して成る、縦と横 ( 厚さ )と高さとが１５０×４２×２１６ｍｍの、図１Ｃに示す前方と右方とを 開放した直方体状のケース左面板２０において、後面板２２と上面板２３と底面 板２４とに、それぞれ左右方向( 図１Ａでは左右方向 ,前後方向 ,後前方向 )直 線状の２本一組の( 後面板２２には２セットの )繋止切れ目ａ ,ａを設けて、ま た底面板２４の左辺( 図１Ａでは後辺 )に、前後方向( 図１Ａでは左右方向 )直 線状の３個の繋止切れ目ｃ ,ｃ ,ｃを設けて、さらに底面内板２６の左端部( 図 １Ａでは前端部 )に、逆Ｕ字状の３個の繋止突起ｄ ,ｄ ,ｄを形成した、図１Ａ に示すケース左面板２０のブランクであって、 また、上面外板３３と右面板３１と底面外板３４とを、それぞれ折り目線を介 して順に連設して、この上面外板３３と右面板３１と底面外板３４との後辺( 図 １Ｂでは左辺 )に、糊代片３７と後面外板３２と糊代片３７とを、それぞれ折り 目線を介して連設して成る、縦と横( 厚さ )と高さとが１５２×４２×２１８ｍ ｍの、図１Ｄに示す前方と左方とを開放した直方体状のケース右面板３０におい て、後面外板３２と上面外板３３と底面外板３４との左端部( 図１Ｂでは左端部 ,後端部 ,前端部 )に、それぞれ逆Ｕ字状の２個の繋止突起ｂ ,ｂを構成する( 後面外板３２には２枚の )偏平Ｔ字状片３５を形成した、図１Ｂに示すケース右 面板３０のブランクであって、 それぞれの表面側に美麗な印刷をした、樹脂成分を含侵するなどして強度 ,剛 性を強化した、５００ｇ／ｍ² 程度の板紙などを用いて、またポリエチレンやポ リプロピレンや塩化ビニールなどの硬質の、厚さ０ .５ｍｍ程度のプラスチック シートなどを用いて、通常の打抜型を用いた打抜工程で、本考案の実施の形態に おける、後述する厚さが変わるブックケースの、無駄が少ない長方形状のケース 左面板２０とケース右面板３０とのブランクを作製した。

【００１４】 次に、図１Ａに示すケース左面板２０のブランクの、全ての折り目線を山折り して、通常の機械的な製箱工程で、後面板２２の上下の端部( 図１Ａでは前後の 端部 )に、糊代片２７と糊代片２７とを貼着して、また底面板２４の３個の繋止 切れ目ｃ ,ｃ ,ｃに、底面内板２６の３個の繋止突起ｄ ,ｄ ,ｄを挿入して繋止 して、図１Ｃに示す前方と右方とを開放した直方体状のケース左面板２０を作製 した後に、また図１Ｂに示すケース右面板３０のブランクの、全ての折り目線を 山折りして、同様に通常の機械的な製箱工程で、後面外板３２の上下の端部( 図 １Ｂでは前後の端部 )に、糊代片３７と糊代片３７とを貼着して、図１Ｄに示す 前方と左方とを開放した直方体状のケース右面板３０を作製した後に、図２Ａ , Ｂに示すように、このケース左面板２０とケース右面板３０とを嵌合して、それ ぞれの２本一組の繋止切れ目ａ ,ａに、偏平Ｔ字状片３５の２個の繋止突起ｂ , ｂを、それぞれ挿入してスライド可能に繋止して、本考案の実施の形態における 、前方を開放した直方体状の厚さが変わるブックケースを作製した。

【００１５】 本考案の実施の形態の厚さが変わるブックケースにおいては、収容する製品カ タログや学習教材冊子や組合せ絵本などの、毎月号のページ数や冊子数などが変 化した場合に、また収容した製品カタログなどを講読した後に、必要なページや 冊子などを整理 ,処分して収容する場合に、ケース左面板２０とケース右面板３ ０とを左右一杯に拡げて、ページ数や冊子数などが変化した製品カタログなどを 収容した後に、ケース左面板２０とケース右面板３０とを左右から押えるだけで 、ページ数や冊子数などの変化に対応して、それぞれ挿入してスライド可能に繋 止した、それぞれの２本一組の繋止切れ目ａ ,ａと２個の繋止突起ｂ ,ｂとがス ライドして、ワンタッチで厚さが変わるブックケースを得ることができた。

【００１６】 加えて、本考案の実施の形態の厚さが変わるブックケースにおいては、図１Ｃ に示す底面内板２６が、スライド可能に繋止した２本一組の繋止切れ目ａ ,ａと ２個の繋止突起ｂ ,ｂとを内面側から覆っているために、この底面内板２６が製 品カタログなどの重量や抵抗などを軽減して、それぞれの２本一組の繋止切れ目 ａ ,ａと２個の繋止突起ｂ ,ｂとが、少ない抵抗でスライドして、ワンタッチで 厚さが変わるブックケースを得ることができた。

【００１７】 なお、本考案の他の実施の形態においては、それぞれの２本一組の繋止切れ目 ａ ,ａに、偏平Ｔ字状片３５の２個の繋止突起ｂ ,ｂを、それぞれ挿入してスラ イド可能に繋止した、本考案の厚さが変わるブックケースの特徴構造を応用して 、例えば図４に示すような、特に宅配便などに便利な、厚さ( 深さ )が変わる段 ボール梱包箱などを作製することができる。

【００１８】 すなわち、前後左右の側面内板５２ ,５２ ,５２ ,５２に、それぞれ上下方向 直線状の２本一組の繋止切れ目ａ ,ａを設けて成る、上方を開放した直方体状の 梱包箱体に、宅配便などで発送する日用品雑貨などを収容した後に、前後左右の 側面板４２ ,４２ ,４２ ,４２の下端部に、それぞれ逆Ｕ字状の２個の繋止突起 ｂ ,ｂを構成する偏平Ｔ字状片３５を形成して成る、下方を開放した直方体状の 梱包蓋体を被せて、図４に示すように、それぞれの２本一組の繋止切れ目ａ ,ａ に、偏平Ｔ字状片３５の２個の繋止突起ｂ ,ｂを、それぞれ挿入してスライド可 能に繋止して、梱包蓋体を押えつけて、スライド可能に繋止した部分に固定シー ルを貼着するなどするだけで、日用品雑貨などの上部空隙に新聞などを丸めて詰 込む必要がない、また盛上がった梱包蓋体に無理な紐かけをする必要がない、収 容する日用品雑貨などの容量に対応して、ワンタッチで深さが変わる段ボール梱 包箱などを得ることができる。

【００１９】

【考案の効果】

以上、実施の形態ほかに示すとおり、本考案の厚さが変わるブックケースにお いては、製品カタログや学習教材冊子や組合せ絵本などを収容する、強度 ,剛性 を強化した板紙製や硬質のプラスチックシート製などの、ケース左面板２０とケ ース右面板３０とを左右から押えるだけで、またケース左面板２０とケース右面 板３０とを左右に拡げるだけで、ページ数や冊子数などの変化に対応して、ワン タッチで厚さが変わるブックケースを提供することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の実施の形態における、厚さが変わるブ
ックケースの、図１Ａ ,Ｂは、ケース左面板２０とケー
ス右面板３０とのブランクの平面図であって、図１Ｃ ,
Ｄは、ケース左面板２０とケース右面板３０との斜視図
である。

【図２】本考案の実施の形態における、厚さが変わるブ
ックケースの、図２Ａ ,Ｂは、厚さ( 左右幅 )が変わる
状態を示す斜視図である。

【図３】従来の、前方を開放した直方体状のブックケー
スの斜視図である。

【図４】本考案の他の実施の形態における、厚さ( 深さ
)が変わる段ボール梱包箱の斜視図である。

【符号の説明】

２０ …ケース左面板 ２１ ,２９ …左面板 ２２ …後面板 ２３ …上面板 ２４ …底面板 ２６ …底面内板 ２７ ,３７ …糊代片 ３０ …ケース右面板 ３１ ,３９ …右面板 ３２ …後面外板 ３３ …上面外板 ３４ …底面外板 ３５ …偏平Ｔ字状片 ４２ …側面板 ４３ …上面板 ５２ …側面内板 ａ ,ｃ …繋止切れ目 ｂ ,ｄ …繋止突起

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】左面板２１と後面板２２と上面板２３と底
   面板２４とを連設して成るケース左面板２０と、右面板
   ３１と後面外板３２と上面外板３３と底面外板３４とを
   連設して成るケース右面板３０とを、嵌合して繋止した
   前方を開放した直方体状のブックケースであって、後面
   板２２と上面板２３と底面板２４とに、それぞれ左右方
   向直線状の２本一組の繋止切れ目ａ ,ａを設けて、また
   後面外板３２と上面外板３３と底面外板３４との左端部
   に、それぞれ逆Ｕ字状の２個の繋止突起ｂ ,ｂを構成す
   る偏平Ｔ字状片３５を形成して、それぞれの２本一組の
   繋止切れ目ａ ,ａに、偏平Ｔ字状片３５の２個の繋止突
   起ｂ ,ｂを、それぞれ挿入してスライド可能に繋止した
   ことを特徴とする厚さが変わるブックケース。
2. 【請求項２】前記の底面板２４の左辺に、前後方向直線
   状の複数個の繋止切れ目ｃ ,ｃ ,…を設けて、また前記
   の底面板２４の右辺に、左端部に逆Ｕ字状の複数個の繋
   止突起ｄ ,ｄ ,…を形成した底面内板２６を連設して、
   この複数個の繋止切れ目ｃ ,ｃ ,…に、底面内板２６の
   複数個の繋止突起ｄ ,ｄ ,…を、それぞれ挿入して繋止
   したことを特徴とする、請求項１に記載の厚さが変わる
   ブックケース。