JP3228047U - ファイルケース用台紙およびファイルケース - Google Patents
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【課題】書類等を収納するケースを製造するための1枚のシート形状のファイルケース用台紙を提供する。【解決手段】ファイルケース用台紙100は、ケースの表面表紙を形成する表面部材10と、ケースの裏面表紙を形成する裏面部材20と、ケースの背表紙を形成する側面部材30と、を有し、表面部材10は、ケースの表紙となる表紙用シート部11と、製造時に折り畳んで書類を収納する表紙用ポケット部12と、製造時に折り畳んだ表紙用ポケット部12を貼りつけて固定する表紙用フラップ部13と、を備え、裏面部材20は、ケースの裏面となる裏面用シート部21と、製造時に折り畳んで書類を収納する裏面用ポケット部22と、製造時に折り畳んだ裏面用ポケット部22を貼りつけて固定する裏面用フラップ部23と、を備え、側面部材30は、表面部材10と裏面部材20との間に配置される。【選択図】図1
Description
本考案は、書類等を収納するケースを製造するための1枚のシート形状のファイルケース用台紙に関する。本考案は、1枚のシート形状のファイルケース用台紙を用いて製造したファイルケースに関するものであってもよい。
日常生活やビジネス社会において書類を保管や携帯する機会が増えているが、従来から、書類等を保管等するものとして、厚紙の成形による表表紙、背表紙及び裏表紙からなる本体の背表紙内側に金属製や樹脂製のバインダーが取り付けられたものが知られている。また、生命保険証書、車検証、登録証のような証書や、定款、説明書、契約書等の製本された一定の厚みのある文書類を保持するためのファイル用ケースが知られている。特許文献1では、表裏のプレート状のカバーを折り畳み開閉自在に連接し、上記カバー間にシート状の書類を差し込み状態で保持する袋状のシートホルダーを固着して設け、上記カバーの内面又は表裏のカバー間の内面に折り畳み自在に連設した仕切りプレートの片面をホルダー面とし、該ホルダー面の相対応する両端側に端部を固着して帯状のホルダーベルトを設け、該ベルトと、ホルダー面との間に所定厚みに製本された文書類を収容保持するものにおいて、上記ホルダーベルトの長さを両端の固着部の間隔より長く形成するとともに、非使用状態においてはホルダー面内に納まるようにホルダーベルトの一部に重ね合わせ部を形成してなるファイルケースのブックホルダーに関する技術を開示している。特許文献2では、ファイル本体の背表紙内側に固定される板状の紙製ベースと、前記紙製ベースの一辺から略垂直に立ち上がる第1の紙製綴り板と、前記第1の紙製綴り板に対向して、前記紙製ベースの他辺に、前記紙製ベースとのなす角を変えられるように設けられる第2の紙製綴り板と、前記第1および第2の紙製綴り板のうち一方の紙製綴り板に、他方の紙製綴り板に向かって伸びるように設けられる複数の紙製綴り桿と、前記複数の紙製綴り桿を前記他方の紙製綴り板に掛止する紙製掛止部材とを備えていることを特徴とする、ファイル用紙製バインダーに関する技術を開示している。特許文献3では、少なくとも二つの部分、即ちバインダーリングが設けられた第1部分と、ばらばらの書類の束や、束ねられた書類や、または定期刊行物等を収容する一定寸法の受入れ室を形成した第2部分とから各々構成されていることを特徴とするファイルホルダーに関する技術を開示している。特許文献4では、背部を介して連設された一対の扉部のうちいずれか一方の扉部の内側面に収納部が設けられ、前記背部にはこの背部と前記両扉部との間の一対の境界折り目と平行に延びる所要数の中間折り目が形成され、前記収納部は、前記一方の扉部の小口に沿って設けられた蛇腹状側板及び前記一方の扉部の下端縁に沿って設けられた蛇腹状底板と、二辺が前記蛇腹状側板及び蛇腹状底板の可動端に連設された押さえ板と、からなることを特徴とするファイルケースに関する技術を開示している。
従来のファイルは、石油由来材料(金属製や樹脂製の部材、溶剤など)を用いるため、石油由来材料をファイル本体から分離して廃棄しなければならず、ファイルを廃棄やリサイクルすることに手間がかかる場合があった。
本考案は、書類等を収納するケースを製造するための1枚のシート形状(紙製の部材)のファイルケース用台紙を提供することを目的とする。また、本考案は、書類等を収納するケースを複数製造するための1枚のシート形状(紙製の部材)のファイルケース用台紙を提供することを目的としてもよい。また、本考案は、1枚のシート形状(紙製の部材)のファイルケース用台紙を用いて製造したファイルケースを提供することを目的としてもよい。
上記課題を解決するために、本考案の一つの実施形態は、書類を収納するケースを製造するための1枚のシート形状のファイルケース用台紙であって、前記ケースの表面表紙を形成する表面部材と、前記ケースの裏面表紙を形成する裏面部材と、前記ケースの背表紙を形成する側面部材と、を有し、前記表面部材は、前記ケースの表紙となる表紙用シート部と、製造時に折り畳んで前記書類を収納する表紙用ポケット部と、製造時に折り畳んだ前記表紙用ポケット部を貼りつけて固定する表紙用フラップ部と、を備え、前記裏面部材は、前記ケースの裏面となる裏面用シート部と、製造時に折り畳んで前記書類を収納する裏面用ポケット部と、製造時に折り畳んだ前記裏面用ポケット部を貼りつけて固定する裏面用フラップ部と、を備え、前記側面部材は、前記表面部材と前記裏面部材との間に配置される、ことを特徴とする、ファイルケース用台紙を提供する。
本考案の他の実施形態は、上記のファイルケース用台紙であって、シート形状の坪量が127.9g/m2から360.0g/m2の間、または、シート形状の紙厚が0.1mmから0.5mmの間である、ことを特徴とするファイルケース用台紙であってもよい。
本考案の他の実施形態は、上記のいずれか1つのファイルケース用台紙を折り曲げて製造したファイルケースであって、前記表紙用フラップ部と前記表紙用ポケット部を折り畳んで、該表紙用ポケット部を該表紙用フラップ部に貼りつけて収納部を形成し、前記裏面用フラップ部と前記裏面用ポケット部を折り畳んで、該裏面用ポケット部を該裏面用フラップ部に貼りつけて収納部を形成する、ことを特徴とする、ファイルケースであってもよい。
本考案に係るファイルケース用台紙およびファイルケースによれば、1枚のシート形状の紙製部材でファイルケースを製造することができる。また、本考案に係るファイルケース用台紙およびファイルケースによれば、1枚のシート形状の紙製部材で複数のファイルケースを製造することができる。また、本考案に係るファイルケース用台紙およびファイルケースによれば、1枚のシート形状の紙製部材でファイルケースを製造することができるので、リング、糊、袋(プラスチック袋)、留め具等の部材を使用せず、石油由来材料を使用しないでファイルケースを製造することができる。また、本考案に係るファイルケース用台紙およびファイルケースによれば、1枚のシート形状の紙製部材でファイルケースを製造することができるので、環境負荷が低く、価格を低減でき、容易に製造することができ、より簡易で軽量である。さらに、本考案に係るファイルケース用台紙およびファイルケースによれば、1枚のシート形状の紙製部材でファイルケースを製造することができ、石油由来部材、溶剤を使用していないのでゴミではなく、リサイクル資源として再利用でき、国連決議のSDGs(持続可能な開発目標、国際目標)の取り組みに対応することができ、継続可能な環境の保護保全および循環経済の取り組みに大きく貢献することができる。また、本考案に係るファイルケース用台紙およびファイルケースによれば、1枚のシート形状の紙製部材でファイルケースを製造することができるので、販売促進用の広告媒体としてファイルケースを配布する場合に、表紙表面と裏紙表面と中面表面にはオリジナルのデザインを広告・告知でき、設計変更によって広告面の表現面積を容易に大きくすることもでき、印象的な商品として、宣伝広告効果が高い媒体とすることができる。
実施形態に係るファイルケース用台紙、ファイルケースの製造方法およびファイルケースの例を用いて、本考案を説明する。なお、本考案は、以後に説明するファイルケース用台紙およびファイルケース以外でも、1枚のシート形状の部材からなる紙等を収納・保持するものであれば、いずれのものにも用いることができる。なお、ファイルケース用台紙の素材は、紙、厚紙、アート紙,コート紙,マット紙,上質紙,中質紙およびその他折り曲げ可能な紙類を用いることができる。また、ファイルケース用台紙の素材は、ファイルの用途に応じて、サンカード・コートボール・レザック等の特殊紙を使用してもよい。ファイルケース用台紙の色は、例えば使用者(利用者)の趣味趣向に合わせた柄のものや広告、日付けを記載したものであってもよい。
下記に示す順序で、本考案を説明する。
1.ファイルケース用台紙の構成
2.ファイルケースの製造方法
3.ファイルケースの構成
1.ファイルケース用台紙の構成
2.ファイルケースの製造方法
3.ファイルケースの構成
(1.ファイルケース用台紙の構成)
図1乃至図3を用いて、本考案の実施形態に係るファイルケース用台紙の構成を説明する。ここで、図1は、本考案の実施形態に係るファイルケース用台紙100の一例を説明する説明図である。図2は、本考案の実施形態に係るファイルケース用台紙100Bの一例(背表紙がない場合)を説明する説明図である。図3(a)は、本考案の実施形態に係るファイルケース100Fの一例(台紙から切り取った状態)を説明する説明図である。図3(b)は、本考案の実施形態に係るファイルケース100Fの製造時の一例を説明する説明図である。図3(c)は、本考案の実施形態に係るファイルケース100Fの製造時の表紙用フラップ部13Bの一例を説明する拡大図である。図3(d)は、本考案の実施形態に係るファイルケース100Fの一例(閉じた状態)を説明する説明図である。なお、図1等に示すファイルケース用台紙の構成等は一例であり、本考案は図1等に示すファイルケース用台紙等に限定されるものではない。
図1乃至図3を用いて、本考案の実施形態に係るファイルケース用台紙の構成を説明する。ここで、図1は、本考案の実施形態に係るファイルケース用台紙100の一例を説明する説明図である。図2は、本考案の実施形態に係るファイルケース用台紙100Bの一例(背表紙がない場合)を説明する説明図である。図3(a)は、本考案の実施形態に係るファイルケース100Fの一例(台紙から切り取った状態)を説明する説明図である。図3(b)は、本考案の実施形態に係るファイルケース100Fの製造時の一例を説明する説明図である。図3(c)は、本考案の実施形態に係るファイルケース100Fの製造時の表紙用フラップ部13Bの一例を説明する拡大図である。図3(d)は、本考案の実施形態に係るファイルケース100Fの一例(閉じた状態)を説明する説明図である。なお、図1等に示すファイルケース用台紙の構成等は一例であり、本考案は図1等に示すファイルケース用台紙等に限定されるものではない。
図1に示すように、本考案に係るファイルケース用台紙100は、書類を収納するケースを製造するための1枚のシート形状のファイルケース用台紙(紙、厚紙、アート紙,コート紙,マット紙,上質紙,中質紙およびその他折り曲げ可能な紙類)である。ここで、シート形状の坪量は、とくに限定されないが、127.9g/m2から360.0g/m2の間であることが好ましい。シート形状の紙厚は、とくに限定されないが、0.1mmから0.5mmの間であることが好ましい。本考案に係るファイルケース用台紙100は、本実施形態では、2つのファイルケースを製造するために、ケースの表面表紙を形成する表面部材10を2つと、ケースの裏面表紙を形成する裏面部材20を2つと、ケースの背表紙を形成する側面部材30を2つと、を有する。本考案に係るファイルケース用台紙100は、表面部材10を側面部材30の一方の側面に配置し、裏面部材20を側面部材30の他方の側面に配置している。本考案に係るファイルケース用台紙100を用いて製造したファイルケース(たとえば後述する図3の100F)は、表面表紙を開いて、表面表紙と裏面表紙の間に書類等を収納・保持することができる。なお、本考案に係るファイルケース用台紙100を用いて製造するファイルケースは、ファイルホルダー、書類ケース、書類収納ファイル、書類収納ホルダー、文具収納用アルバム,文具収納用ファイル,文具収納ポケット付きノート,ノート用カバー,ノートホルダーなどであってもよい。また、本考案に係るファイルケース用台紙は、3つ以上のファイルケースを製造するために、ケースの表面表紙を形成する表面部材を3つ以上と、ケースの裏面表紙を形成する裏面部材を3つ以上と、ケースの背表紙を形成する側面部材を3つ以上と、を有するものであってもよい。
下記にて、各構成を具体的に説明する。
表面部材10は、図1に示すように、本実施形態では、ケースの表紙(表面表紙)となる表紙用シート部11と、製造時に折り畳んで書類を収納する表紙用ポケット部(収納部材など)12と、製造時に折り畳んだ表紙用ポケット部12を貼りつけて固定する表紙用フラップ部(固定部材など)13と、を備える。表紙用シート部11の一の側面は、側面部材30の一の側面に接続される。表紙用フラップ部13は、表紙用シート部11の他の側面に配置される。表紙用ポケット部12は、表紙用シート部11の下方の側面に配置される。なお、本考案に係る表面部材10(表紙用シート部11、表紙用ポケット部12、表紙用フラップ部13)の形状および大きさは、特に限定されない。本考案に係る表面部材10の形状および大きさは、使用時に収納・保持する書類に応じて、設計、実験、計算などで予め定められる形状および大きさとすることができる。また、表紙用フラップ部13は、表紙用ポケット部12の側面に配置してもよい。表紙用ポケット部12および表紙用フラップ部13は、収納物の量、大きさによって、ポケット(収納部)にマチを設けることも可能である。
裏面部材20は、図1に示すように、本実施形態では、ケースの裏面(裏面表紙)となる裏面用シート部21と、製造時に折り畳んで書類を収納する裏面用ポケット部(収納部材など)22と、製造時に折り畳んだ裏面用ポケット部22を貼りつけて固定する裏面用フラップ部(固定部材など)23と、を備える。裏面用シート部21の一の側面は、側面部材30の他の側面に接続される。裏面用フラップ部23は、裏面用シート部21の他の側面に配置される。裏面用ポケット部22は、裏面用シート部21の下方の側面に配置される。なお、本考案に係る裏面部材20(裏面用シート部21、裏面用ポケット部22、裏面用フラップ部23)の形状および大きさは、特に限定されない。本考案に係る裏面部材20の形状および大きさは、使用時に収納・保持する書類に応じて、設計、実験、計算などで予め定められる形状および大きさとすることができる。また、裏面用フラップ部23は、裏面用ポケット部22の側面に配置してもよい。裏面用ポケット部22および裏面用フラップ部23は、収納物の量、大きさによって、ポケット(収納部)にマチを設けることも可能である。
側面部材30は、図1に示すように、使用時にケースの背表紙を形成する部材である。本考案に係るファイルケース用台紙100は、側面部材30の大きさ(幅)を変更することによって、ファイルケースの厚さ(収納できる書類の量)を容易に調整することができる。また、図2に示すように、本考案に係るファイルケース用台紙およびファイルケースは、側面部材に代えて、折り曲げ線部13Bを配置してもよい。これにより、本考案に係るファイルケースは、背表紙のないスリムなケースを製造することができる。なお、本考案に係る側面部材30の形状および大きさは、特に限定されない。本考案に係る側面部材30の形状および大きさは、使用時に収納・保持する書類に応じて、設計、実験、計算などで予め定められる形状および大きさとすることができる。
図3(a)に示すように、本考案に係るファイルケース用台紙は、1つのファイルケースを製造するための部材を切り取り(切り離し)することができる。図3(b)に示すように、本考案に係るファイルケース用台紙は、切り取りした部材を折り曲げて(折り畳んで)ファイルケースを製造することができる。図3(c)に示すように、具体的には、表紙用フラップ部13Bと表紙用ポケット部12Bを折り畳んで、表紙用ポケット部12Bを表紙用フラップ部13Bに貼りつけて収納部(書類を収納することができるポケット)を形成する。また、裏面用フラップ部と裏面用ポケット部も同様に折り畳んで収納部(書類を収納することができるポケット)を形成する。ここで、本考案に係るファイルケース用台紙は、石油由来材料でない糊または接着剤を使用することで、環境負荷を低減し、リサイクル可能なファイルケースを製造することができる。
次に、図3(d)に示すように、表面部材と側面部材とを略90度に折り曲げ、側面部材と裏面部材とを略90度に折り曲げて、ファイルケースを製造することができる。
本考案に係るファイルケース用台紙は、表紙用シート部と表紙用ポケット部の間で書類を挟んで、たとえばコピー用紙や冊子などをファイルすることができるファイルケースを製造することができる。また、本考案に係るファイルケース用台紙は、裏面用シート部と裏面用ポケット部の間で書類を挟んで、たとえばコピー用紙や冊子などをファイルすることができるファイルケースを製造することができる。すなわち、本考案に係るファイルケース用台紙は、2つの収納部(Wポケット)のファイルケース(たとえばタトウファイル)を製造することができる。
本考案に係るファイルケース用台紙は、図5に示すように、A4書類を収納するファイルの場合、310mm×230mmの大きさのファイルケースでポケット幅76mmが経済的に好ましいサイズである。この場合、四六判の半裁に2面付け(2つのファイルケース)として製造(印刷)加工ができる。また、L版半裁の2面付け(2つのファイルケース)としては、310mm×230mmの大きさファイルケースでポケット幅81mmが経済的に好ましいサイズである。なお、本考案に係るファイルケース用台紙は、収納する量に応じて、ポケットの大きさを変えることができ、用紙版の種類に応じて経済的に好ましいサイズを設計してもよい。
以上のとおり、本考案に係るファイルケース用台紙によれば、1枚のシート形状の紙製部材でファイルケースを製造することができる。本考案に係るファイルケース用台紙によれば、1枚のシート形状の紙製部材で複数のファイルケースを製造することができる。また、本考案に係るファイルケース用台紙を用いて製造したファイルケースによれば、オリジナルの製造方法で製造したものであるため、使用者の興味を引き付け、販売促進品やノベルティ商品として利用することができる。
(2.ファイルケースの製造方法)
図4を用いて、ファイルケース用台紙100(図1)を用いたファイルケース100F(図3)の製造方法を説明する。ここで、図4は、本考案の実施形態に係るファイルケース用台紙を用いたファイルケースの製造方法の一例を説明するフローチャート図である。なお、図4に示すファイルケースの製造方法は一例であり、本考案は図4に示すファイルケースの製造方法に限定されるものではない。また、本考案に係るファイルケースの製造方法は、前述の(1.ファイルケース用台紙の構成)のファイルケース用台紙を用いるため、異なる部分を主に説明する。
図4を用いて、ファイルケース用台紙100(図1)を用いたファイルケース100F(図3)の製造方法を説明する。ここで、図4は、本考案の実施形態に係るファイルケース用台紙を用いたファイルケースの製造方法の一例を説明するフローチャート図である。なお、図4に示すファイルケースの製造方法は一例であり、本考案は図4に示すファイルケースの製造方法に限定されるものではない。また、本考案に係るファイルケースの製造方法は、前述の(1.ファイルケース用台紙の構成)のファイルケース用台紙を用いるため、異なる部分を主に説明する。
図4に示すように、ステップS401において、ファイルケースの製造を開始する。その後、ステップS402に進む。
次に、ステップS402において、先ず、ファイルケース用台紙(たとえば図1の100)を作成する(台紙作成ステップ)。ファイルケース用台紙は、例えば1枚のシート部材(たとえば四六判の連量110kgから310kgの紙)から型抜きまたは切断で所望の形状に切り出すことができる。その後、ステップS403に進む。
次いで、ステップS403において、表面部材(図1の10)を用いて、(1)表紙用フラップ部を折り畳み、(2)表紙用ポケット部を表紙用フラップ部の表面上に折り畳み、(3)表紙用ポケット部と表紙用フラップ部と貼りつけて収納部を形成し、(4)表面表紙を形成する(表面表紙形成ステップ)。その後、ステップS404に進む。
ステップS404において、裏面部材(図1の20)を用いて、(1)裏面用フラップ部を折り畳み、(2)裏面用ポケット部を裏面用フラップ部の表面上に折り畳み、(3)裏面用ポケット部と裏面用フラップ部と貼りつけて収納部を形成し、(4)裏面表紙を形成する(裏面表紙形成ステップ)。その後、ステップS405に進む。
ステップS405において、表面表紙形成ステップで形成した表面表紙と側面部材(図1の30)とを略90度に折り曲げ、側面部材と裏面表紙形成ステップで形成した裏面表紙とを略90度に折り曲げて(コの字に折畳み)、ケースの背表紙を形成する(背表紙形成ステップ)。その後、図中の「END」に進み、動作を終了する。
なお、本考案の実施形態に係るファイルケース用台紙から2つ目のファイルケースの製造するために、上記のステップS402からステップS405を繰り返してもよい。
以上のとおり、本考案に係るファイルケースの製造方法は、1枚のシート形状の部材からファイルケースを製造することができる。また、本考案に係るファイルケースの製造方法によれば、前述の(1.ファイルケース用台紙の構成)と同様の効果を得ることができる。また、本考案に係るファイルケースの製造方法によれば、オリジナルの製造方法で製造したものであるため、使用者の興味を引き付け、広告・宣伝効果が高い製品(販売促進品、ノベルティ商品など)とすることができる。
(3.ファイルケースの構成)
図3を用いて、本考案の実施形態に係るファイルケース100Fを説明する。ここで、図3は、本考案の実施形態に係るファイルケース用台紙(図1)を用いて製造したファイルケース100Fの一例を示す説明図である。なお、図3に示すファイルケース100Fは一例であり、本考案は図3に示すファイルケース100Fに限定されるものではない。
図3を用いて、本考案の実施形態に係るファイルケース100Fを説明する。ここで、図3は、本考案の実施形態に係るファイルケース用台紙(図1)を用いて製造したファイルケース100Fの一例を示す説明図である。なお、図3に示すファイルケース100Fは一例であり、本考案は図3に示すファイルケース100Fに限定されるものではない。
図3に示すように、本考案に係るファイルケース100Fは、前述の(1.ファイルケース用台紙の構成)のファイルケース用台紙100を前述の(2.ファイルケースの製造方法)で製造したものである。これにより、本考案に係るファイルケース100Fは、書類を収納して持ち運びすることができ、必要なときに書類を簡便に使用することができる。また、本考案に係るファイルケース100Fによれば、前述の(1.ファイルケース用台紙の構成)および前述の(2.ファイルケースの製造方法)と同様の効果を得ることができる。
以上のとおり、本考案に係る実施形態について説明したが、本考案は上記の実施形態に限定されるものではない。すなわち、本考案は、実用新案登録請求の範囲に記載の内容に基づいて、様々に変形、変更又はその他任意に改変され得る。
100,100B: ファイルケース用台紙(厚紙,印刷物,紙類など)
100F: ファイルケース(ファイルホルダー、書類ケース、書類収納ファイル、書類収納ホルダー、文具収納用アルバム,文具収納用ファイル,文具収納ポケット付きノート,ノート用カバー,ノートホルダーなど)
10 : 表面部材
11 : 表紙用シート部
12,12B: 表紙用ポケット部(収納部材)
13,13B: 表紙用フラップ部(固定部材)
20 : 裏面部材
21 : 裏面用シート部
22 : 裏面用ポケット部(収納部材)
23 : 裏面用フラップ部(固定部材)
30 : 側面部材
30B: 折り曲げ線部
100F: ファイルケース(ファイルホルダー、書類ケース、書類収納ファイル、書類収納ホルダー、文具収納用アルバム,文具収納用ファイル,文具収納ポケット付きノート,ノート用カバー,ノートホルダーなど)
10 : 表面部材
11 : 表紙用シート部
12,12B: 表紙用ポケット部(収納部材)
13,13B: 表紙用フラップ部(固定部材)
20 : 裏面部材
21 : 裏面用シート部
22 : 裏面用ポケット部(収納部材)
23 : 裏面用フラップ部(固定部材)
30 : 側面部材
30B: 折り曲げ線部
Claims (3)
- 書類を収納するケースを製造するための1枚のシート形状のファイルケース用台紙であって、
前記ケースの表面表紙を形成する表面部材と、前記ケースの裏面表紙を形成する裏面部材と、前記ケースの背表紙を形成する側面部材と、を有し、
前記表面部材は、前記ケースの表紙となる表紙用シート部と、製造時に折り畳んで前記書類を収納する表紙用ポケット部と、製造時に折り畳んだ前記表紙用ポケット部を貼りつけて固定する表紙用フラップ部と、を備え、
前記裏面部材は、前記ケースの裏面となる裏面用シート部と、製造時に折り畳んで前記書類を収納する裏面用ポケット部と、製造時に折り畳んだ前記裏面用ポケット部を貼りつけて固定する裏面用フラップ部と、を備え、
前記側面部材は、前記表面部材と前記裏面部材との間に配置される、
ことを特徴とする、ファイルケース用台紙。 - シート形状の坪量が127.9g/m2から360.0g/m2の間、または、シート形状の紙厚が0.1mmから0.5mmの間である、
ことを特徴とする、請求項1に記載のファイルケース用台紙。 - 請求項1または請求項2のいずれか一項に記載のファイルケース用台紙を折り曲げて製造したファイルケースであって、
前記表紙用フラップ部と前記表紙用ポケット部を折り畳んで、該表紙用ポケット部を該表紙用フラップ部に貼りつけて収納部を形成し、
前記裏面用フラップ部と前記裏面用ポケット部を折り畳んで、該裏面用ポケット部を該裏面用フラップ部に貼りつけて収納部を形成する、
ことを特徴とする、ファイルケース。
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