JP3089626U - 棟金具 - Google Patents
棟金具Info
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- JP3089626U JP3089626U JP2002002455U JP2002002455U JP3089626U JP 3089626 U JP3089626 U JP 3089626U JP 2002002455 U JP2002002455 U JP 2002002455U JP 2002002455 U JP2002002455 U JP 2002002455U JP 3089626 U JP3089626 U JP 3089626U
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Abstract
(57)【要約】
【課題】施工性に優れた棟金具を開発する
【解決する手段】1.ボルト(3)、ナット(4)を主
要部品とする棟金具において、ナット(4)に、ブラケ
ット(1)の厚み(b)以上の大きさの段差(a)を設
け、棟木取り付け後も該金具のナット(4)が回転する
ことを可能にした棟金具。
要部品とする棟金具において、ナット(4)に、ブラケ
ット(1)の厚み(b)以上の大きさの段差(a)を設
け、棟木取り付け後も該金具のナット(4)が回転する
ことを可能にした棟金具。
Description
【0001】
本考案は、建築分野で木材の結合などに使用される棟金具に関するものである。
【0002】
従来、棟木の結合に広く棟金具が広く使用されている。カシメ後の棟金具の従来 例を図7に示す。従来、下部ブラケット(1)に、棟木を固定するための上部ブ ラケット(2)を結合するに際して段差のない従来技術のナット(4)が使用さ れていた。この場合、従来技術のナット(4)は、カシメなどにより締め付けら れ下部ブラケット(1)と密着した状態となっている。このため、従来技術のナ ット(4)を下部ブラケット(1)に結合させるに際して従来技術のナット(4 )を回転させることは考えていなかったため、上部ブラケット(2)を下部ブラ ケット(1)に取り付けるに際して、下部ブラケット(1)を先にカシメ、固定 した場合にはボルト(3)を螺合回動させない限り、螺合連結できなかった。 また、もし上部ブラケット(2)と下部ブラケット(1)の距離を変更する必要 が生じたときは、上部ブラケット(2)に取り付けた棟木をはずしボルト(3) を回転して変更していた。
【0003】 特開2000−145026号公報において、屋根用棟受け金具が公開されてい る。この技術は、上方に開放したU字型の棟木受け部と、棟木受け部の底面から U字型棟木受け部の開放方向に伸びる中心軸を対称軸として、所定の間隔をあけ て左右に沿設した板状の翼状取り付け座部とからなる屋根用棟受け金具の翼状取 り付け座部に、翼状取り付け座部の長手方向と垂直に折り曲げ用溝を1本形成す ることで、住宅建築の屋根頂部の高さにあわせ、折り曲げ用溝を折り曲げること で、棟木受部の高さを調整する技術であり、目的、構成、効果において異なる。
【0004】 特開2000−356007号公報において、瓦押え用金具とこの金具を用いた 瓦止めの施工方法が公開されている。 この方法は、瓦を重ねた状態で施工するための金具であり、本考案とは、目的、 構成、効果において相違する。
【0005】
ボルト、ナットを使用する木材の締め付けによる結合は建築分野では広く使用さ れているが、いずれも締め付け作業中、ナットの回転が困難なタイプであり、作 業性の向上が望まれている。
【0006】 特に近年、作業工賃の高騰と同時に、コストダウンの要望も強く、作業能率の向 上は強く望まれている。
【0007】 本考案の目的は、上記に鑑み、作業性において格段にすぐれ、しかも結合の効果 において従来の方法と何ら遜色のない金具を提供することにある。
【0008】 すなわち本考案は 1.ボルト、ナットを主要部品とする棟金具において、ナットに下部ブラケット の厚み以上の段差を設けたことを特徴とする金具である。 2.下部ブラケット、上部ブラケット、ボルト、ナット、ワッシャから構成され る棟金具であって、 ナットは、中央部に螺着のための溝がきられている本体部分(A)と、中央部に 軸穴がある段付短筒部(B)で構成され 段付短筒部には、本体部分(A)と段付短筒部(B)の間で、段差1が形成され 、次に段付短筒部に、段差2が設けられ、そして、その段差1の部分の厚さは、 下部ブラケットの厚みよりも厚く、その段差と下部ブラケットの厚みの差が、 0.05〜5ミリメートルであり、カシメ後においてもナットが回転可能とした ことを特徴とする棟金具 である。
【0009】
以下、本考案の各手段について説明する。
【0010】 本考案の棟金具の斜視図を図1に示す。本考案の棟金具は、棟木をつけるための 下部ブラケット(1)、上部ブラケット(2)、ボルト(3)、ナット(4)、 ワッシャ(5)から構成される。 本考案で使用するボルトとしては、通常の形態のものを使用できる。ボルト(3 )にはナット(4)で螺合すべく螺合すべく螺条部が設けられている。 図2、図3に示すように、ナット(4)は、中央部に螺着のための溝がきられて いる本体部分(A)と、中央部に軸穴がある段付短筒部(B)で構成する。 段付短筒部(B)には、本体部分(A)と段付短筒部(B)の間で、段差1(B 1)が形成され、次に段付短筒部(B)に、段差2(B2)が設けられる。その 段差1の部分(B1)の厚さ(a)は、下部ブラケット(1)の厚み(b)より も厚いことが必要である。その段差との厚みの差は、0.05〜5ミリメートル 程度で十分である。そして、 下部ブラケット(1)には、ナット(1)の段差1の部分(B1)の直径(e) より大きく、かつナット(4)の直径(f)より小さい回転可能な十分な大きさ の開口部(8)が存在すること必要である。さらに、段差2の部分(B2)の直 径(d)より大きいが、段差1(B1)の直径(f)よりは狭い口径の開口部を 有するワッシャ(5)を重ねる。この状態では、下部ブラケット(1)は段差1 (B1)の部分に、ワッシャ(5)は、段差2(B2)の部分にある。さらに、 カシメが行われる。カシメ後の状態の部分斜視図を、図4に示す。断面図を図5 に、拡大図を図6に示す。カシメされたナットの先端部分はワッシャ(5)の部 分に止まり、下部ブラケット(1)まで及んでいない。しかもナット(4)の段 差1(B1)の厚み(a)は、下部ブラケット(1)の厚み(b)より大きいた め図6で、段付短筒部(B)の部分に僅かな隙間(S)が生じカシメ後、棟木( 6)を取り付けた状態でナット(4)を回転可能であり、ボルト(3)とナット 位置の微調整が可能となる。
【0011】 そして、上部ブラケット(2)には棟木が取り付けられ、下部ブラケット(1) には、従来公知の方法で瓦などを取り付けるための野地板がとりつけられること になる。
【0012】 本考案のボルト(3)、ナット(4)、ワッシャ(5)は、亜鉛などでメッキ処 理を施した軟鉄や、ニッケル、クロムなどを使用して合金としたステンレススチ ールを用いることが可能である。
【0013】
本考案の棟金具は、図2に示すようにナット(4)の一面に段差(B1)(B2 )を設け、カシメ後の接続状況を図5に示す構造とする。棟木(6)取り付け後 下部ブラケット(1)と上部ブラケット(2)の位置調整を希望する場合、図6 に示した隙間(S)の効果により、ナット(4)を回転させ棟木を取り付けた状 態で、下部ブラケット(1)と上部ブラケット(2)の位置調整が可能であり、 これにより結合作業の操作性を向上させ作業時間の節約と、作業コストの低廉化 に寄与した、すぐれた考案である。これにより結合作業の操作性を大幅に向上さ せた。
【0014】 本考案の棟金具は、従来の棟金具と同様製造することが可能であり、広く建築分 野で、特に在来工法に木造建築で使用可能であり、その工業的意義はきわめて大 きい。
【図1】本考案の棟金具を示す斜視図
【図2】本考案の棟金具に用いるナット、ワッシャ、下
部ブラケットの斜視図
部ブラケットの斜視図
【図3】本考案の棟金具に用いるナット、下部ブラケッ
トの断面図
トの断面図
【図4】本考案によるカシメ後の棟金具の部分斜視図
【図5】本考案によるカシメ後の棟金具の断面図
【図6】本考案によるカシメ後の棟金具の部分拡大断面
図
図
【図7】従来技術によるカシメ後の棟金具の断面図
1 下部ブラケット 2 上部ブラケット 3 ボルト 4 ナット 5 ワッシャ 6 棟木 7 従来技術によるナット 8 下部ブラケットの開口部 A 本考案によるナットの本体部分 B 本考案によるナットの短筒部分 B1 本考案によるナットの段差1 B2 本考案によるナットの段差2 a 段差1の部分の長さ b ブラケットの厚さ d ナット段差1の直径 e ナット段差2の直径 f ナットの直径 S 隙間
フロントページの続き (72)考案者 吉貴 康二 広島県広島市西区商工センター6丁目8番 58号 株式会社 島屋 内
Claims (2)
- 【請求項1】ボルト、ナットを主要部品とする棟金具に
おいて、ナットに、下部ブラケットの厚み以上の大きさ
の段差を設け、ナットが回転することを可能とした棟金
具。 - 【請求項2】下部ブラケット、上部ブラケット、ボル
ト、ナット、ワッシャから構成される棟金具であって、
ナットは、中央部に螺着のための溝がきられている本体
部分と、中央部に軸穴がある段付短筒部で構成され段付
短筒部には、本体部分(A)と段付短筒部(B)の間
で、段差1が形成され、次に段付短筒部に、段差2が設
けられ、そして、その段差1の部分の厚さは、下部ブラ
ケットの厚みよりも厚く、その段差と下部ブラケットの
厚みの差が、0.05〜5ミリメートルであり、カシメ
後においてもナットが回転可能としたことを特徴とする
棟金具。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002002455U JP3089626U (ja) | 2002-04-26 | 2002-04-26 | 棟金具 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002002455U JP3089626U (ja) | 2002-04-26 | 2002-04-26 | 棟金具 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3089626U true JP3089626U (ja) | 2002-10-31 |
Family
ID=43240881
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002002455U Expired - Lifetime JP3089626U (ja) | 2002-04-26 | 2002-04-26 | 棟金具 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3089626U (ja) |
-
2002
- 2002-04-26 JP JP2002002455U patent/JP3089626U/ja not_active Expired - Lifetime
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