JP3089569B2 - カメラ - Google Patents
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- JP3089569B2 JP3089569B2 JP19266491A JP19266491A JP3089569B2 JP 3089569 B2 JP3089569 B2 JP 3089569B2 JP 19266491 A JP19266491 A JP 19266491A JP 19266491 A JP19266491 A JP 19266491A JP 3089569 B2 JP3089569 B2 JP 3089569B2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- lens
- camera
- reference point
- movement
- initial position
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Landscapes
- Automatic Focus Adjustment (AREA)
- Focusing (AREA)
Description
撮影範囲とするものが一般的であったが、近年さらに近
距離の被写体を撮影したいとする要求が増加し、近接撮
影を可能とするカメラが開発されている。近接撮影可能
なカメラでは、∞位置を撮影レンズの初期位置として設
定すると、被写体が近距離の場合は撮影レンズを前記∞
位置より近距離の合焦位置に移動させるのに撮影光学系
の光軸上にストロークを広く必要とするために、時間を
要し、撮影開始時間が遅れてしまい撮影者が手触れを起
こしてしまったり、撮影タイミングを逸すことがあっ
た。従来は、これを防止するために、カメラに例えば通
常距離撮影モード(約1m〜∞を撮影範囲とするモー
ド)と近距離撮影モード(約1m以内を撮影距離範囲と
するモード)とを設け、各モードに対する撮影レンズの
初期位置を設定し、撮影者がモード選択スイッチの切換
えを行なうことによりどちらかのモードを選択するとカ
メラは選択されたモードに対応した初期位置に撮影レン
ズを自動的に設定していた。
通常距離撮影モードと近距離撮影モードに切換えるため
のモード選択操作手段として専用の切換スイッチを備え
ていて、近接撮影を行なう時に撮影者が切換スイッチを
操作する必要があり、操作が面倒で切換操作のためにシ
ャッタチャンスを逸する等の問題が多かった。又、通常
距離撮影モードと近距離撮影モードの切換設定距離の境
界近傍の距離で撮影を行なう時は撮影者がどちらのモー
ドを選択するべきかを予め判断しモードを切換えておく
必要があり、初心者にはこの判断はむずかしく、ピンボ
ケ等の不良写真の増加の一因となっていた。この発明は
かかる点に鑑みてなされたもので、撮影者の判断により
特別な操作を行なうことなく、通常距離撮影と近距離撮
影を簡単に行なうことができ、しかも撮影レンズの繰出
しが短時間にでき、かつ撮影レンズの繰出量の位置精度
管理が容易であるカメラを提供することを目的としてい
る。また、別の発明は、例えば鏡胴への外力等によって
も誤動作を生じにくいカメラを提供することを目的とす
る。
目的を達成するために、この発明は、以下のように構成
した。請求項1に記載の発明は、『被写体距離を検出し
この被写体距離情報を出力する測距手段と、レンズを光
軸方向に往復移動するレンズ駆動手段とを備え、前記測
距手段よりの情報に基づき前記レンズ駆動手段により前
記レンズを基準点から所定量移動させて焦点調節を行う
焦点調節装置を備えたカメラであって、前記レンズの合
焦移動停止範囲を第1移動領域と第2移動領域とに区分
し、前記第1移動領域と前記第2移動領域との境界に前
記基準点を設定するとともに、前記レンズの初期位置を
前記基準点の近傍に設定し、撮影操作に伴って前記レン
ズを初期位置から前記基準点の方向に移動して前記基準
点を通過させ、前記測拒手段よりの情報に基づき前記レ
ンズを前記基準点から所定量移動させて焦点調節を行う
ようにしたことを特徴とする焦点調節装置を備えたカメ
ラ。』である。この請求項1に記載の発明によれば、レ
ンズの合焦移動停止範囲を2つの領域に区分し、それら
領域の境界に基準点を設定するとともに、レンズの初期
位置をその基準点近傍に設定したので、合焦のためのレ
ンズの移動を短時間にすることが可能となり、且つ、レ
ンズの初期位置から一旦上記の基準点を通過するように
レンズを移動させ、その基準点から所定量移動させるよ
うにレンズを制御するので、その基準点をレンズの移動
量の基準点として、合焦のためのレンズの移動量の精度
向上ができる。請求項2に記載の発明は、『スイッチ手
段の操作に基づいてレンズ駆動手段によりレンズを光軸
方向に移動して初期位置に停止するように構成したカメ
ラであって、 所定の大きさを有する基準位置パターン部
材と、前記レンズの移動により前記基準位置パターン部
材と相対的に移動して該基準位置パターン部材を検出す
る検出手段と、前記レンズの移動により前記検出手段が
前記基準位置パターン部材の一方のエッジを通過したこ
とを検出した後、前記レンズ駆動手段による前記レンズ
の移動を、前記検出手段が前記基準位置パターン部材上
に位置する状態で停止する制御手段とを設け、前記検出
手段が前記基準位置パターン部材上に位置する状態であ
る前記制御手段による前記レンズの停止位置を、前記初
期位置としたことを特徴とするカメラ。』である。この
請求項2に記載の発明によれば、レンズの初期位置への
移動停止に関し、基準位置パターン部材は所定の大きさ
を有し、その基準位置パターン部材のエッジを検出手段
が検出して、その基準位置パターン部材上に検出手段が
位置する状態でレンズが停止されるので、例えば、鏡胴
に外力がかかった場合等によりレンズがその停止位置か
ら多少移動された時でも、検出手段が基準位置パターン
部材上から外れることが少なく、また、検出手段が基準
位置パターン部材上に位置する状態からレンズの移動制
御を行うことができるので、誤動作を生じ難い。
て詳細に説明する。図1乃至図7はこの発明が適用され
るカメラを示し、図1はカメラの正面図、図2は同右側
面図、図3は同左側面図、図4は同平面図、図5は同底
面図、図6は同背面図、図7は図1のVII −VII 断面図
である。カメラボディカメラは図7に示すようにカメラ
本体10、前カバー20、防塵パネル30、裏蓋40及
び電池蓋41から構成され、前カバー20の前側に防塵
パネル30が係合され、この前カバー20が本体10を
覆うように係合しネジ止めされる。裏蓋40及び電池蓋
41は本体取付体42にヒンジ軸43を介して開閉自在
に一体に組付けられており、本体取付体42はカメラ本
体10に係合し、さらにネジ止めにより固定される。カ
メラ本体10には画枠部13を挟んでパトローネ収納室
14とフィルム巻取室15とが形成されており、このパ
トローネ収納室14にはパトローネ1が収納され、フィ
ルムFは露光された後フィルム巻取室15に設けられた
リール16で巻取られる。カメラ本体10の中央部には
フロント地板17が設けられ、このフロント地板17に
撮影レンズ50を備えた鏡胴枠22が鏡胴51と一体で
光軸方向へ移動可能に設けられ、沈胴するようになって
いる。撮影レンズ50のレンズ間にはシャッター54が
配置され、さらに撮影レンズ50は鏡胴51に設けられ
たフィルター52で常に覆われている。このフィルター
52は撮影レンズ50を保護している。カメラ本体10
のフィルム巻取室15の近傍にはストロボの充電コンデ
ンサ7及び電池室18にはリチウム電池8が収納されて
いる。裏蓋40の内側にはオートデートや撮影情報の制
御表示部120が裏板地板44を介して取付けられてい
る。また、裏蓋40の外側にはLCD部飾板130が取
付けられている。カメラの上側にはレリーズボタン2及
びメインスイッチボタン4が備えられ、メインスイッチ
ボタン4は押すと鏡胴51が突出して撮影可能状態にな
り、再度押すと鏡胴51が引っ込み前カバー20の前面
と同平面に収納され、撮影可能状態を解除する。カメラ
の右側には裏蓋開閉ボタン5が設けられ、下方へスライ
ドすることで裏蓋40を開くことができる。カメラの左
側には電池蓋41に電池蓋開閉部41aが設けられ、ま
た前カバー20にストラップ取付部20aが設けられて
いる。カメラの底部には前カバー20に三脚取付穴20
bが形成されている。カメラの前側には撮影レンズ50
の鏡胴51にAE受光窓91が設けられ、さらに防塵パ
ネル30の位置で撮影レンズ50の上方にはファインダ
ー92が設けられ、このファインダー92の両側に焦点
調節のための測距装置の投光AFレンズ70、受光AF
レンズ71が設けられている。また、防塵パネル30に
設けられた窓72でストロボ発光部73が覆われ、この
窓72の下方にはセルフマーク74及びセルフ表示窓7
5が設けられている。カメラの裏側には裏蓋40にフィ
ルム有無確認窓76及びファインダー92のアイピース
窓93が形成されている。また、裏蓋40のLCD部飾
板130の内側にはデート情報表示部121、撮影情報
表示部122が設けられている。さらに、ストロボモー
ド切替ボタンSS1、セルフタイマースイッチSS2、
フィルム巻戻しスイッチSS3と、デートモード切替ボ
タンSS4、年月日、日時分の修正箇所を選択する修正
箇所選択ボタンSS5、デート表示の変更を行なう変更
ボタンSS6が設けられている。光学系駆動機構 図8乃至図11は光学系駆動機構を示しており、図8は
鏡胴部の断面図、図9は図8のIXーIX断面図、図10は
図8のXーX断面図、図11は図8のXIーXI断面図であ
る。図8に示すようにフロント地板17には鏡胴51が
光軸方向へ進退可能に設けられており、これで鏡胴51
が収納位置と撮影位置との間の移動を行なう。さらに、
鏡胴51には鏡胴枠22が固定され、両者は一体になっ
て作動する。鏡胴枠22の下端に形成された支持部22
bは、軸受157を介して案内軸158にスライド可能
に支持されると共に、図9に示すように雌ネジ軸受15
9を介して駆動軸160上を移動可能に支持されてい
る。駆動軸160の一端はフロント地板17に固定され
た押え板161に回動可能に支持され、他端はフロント
地板17に軸受162を介して回動可能に軸支されてい
る。図10に示すように、案内軸158の一端は押え板
161に、他端はフロント地板17においてフィルム面
方向に突出して形成されているボス部に固定され、この
ボス部はカメラ本体10に設けた穴に嵌合しており、駆
動軸160の回転によって鏡胴枠22が光軸方向へ直進
運動をする。フロント地板17のボス部をカメラ本体1
0に設けた穴に勘合させることにより、軸受157の長
さを長くすることができ、案内軸158と軸受157の
嵌合長を長くすることができるので、鏡胴枠22の光軸
方向への直進運動の平行度及び真直度を精度良く保つこ
とができるようになっている。また、このようにするこ
とにより、鏡胴51をフィルム面へより近い位置へ後退
させること、すなわち撮影レンズ50の収納位置をフィ
ルム面へより近づけることが可能で、カメラ小型化の1
阻害要因である撮影レンズ収納の問題を巧妙に解決でき
る。さらに、このような撮影レンズ駆動機構では、案内
精度を高めるために、案内軸158を撮影レンズ50の
光軸にできるだけ近づけたい。しかし、案内軸158を
撮影レンズ50の光軸へ近づけた上で、撮影レンズ50
の収納位置をフィルム面の方向へ前記したように後退さ
せるために案内軸158をフィルム面の方へ延長する
と、案内軸158がフィルム面と干渉してしまい、案内
軸158のフィルム面方向への延長には限度がある。前
記した構造はこの限度にきわめて近い状態で、直進運動
の案内精度向上とカメラ小型化の両者を容易に達成する
ことができるものである。雌ネジ軸受159は鏡胴枠2
2の支持部22aにビス500によって固定された押え
板165で支持されており、この押え板165で雌ネジ
軸受159が鏡胴枠22から抜けることがないようにさ
れている。また、雌ネジ軸受159のツバ部159aは
図示しない2方ズリ部を形成し、支持部22aに嵌合し
て回転方向のスベリがない構成となっている。駆動軸1
60には駆動ギヤ166が設けられ、この駆動ギヤ16
6は図8に示すように、中間ギヤ167,168,16
9を介してAFモータ170の出力ギヤ171に噛合し
ている。これらのギア167,168,169、AFモ
ータ170はそれぞれ押え板161と地板164とによ
って支持されている。AFモータ170の駆動によっ
て、その動力がこれらの中間ギヤ167,168,16
9を介して駆動ギヤ166へ伝達され、これにより駆動
軸160を回転し、これで鏡胴51を光軸方向に移動す
る駆動機構が構成される。AFモータ170の回転軸に
はプロペラ状の不透明部材によって形成される回転羽根
172が設けられており、この回転羽根172の回転数
をフォトインタラプタ173で検出して、鏡胴51の光
軸方向への移動量を検知している。なお、このフォトイ
ンタラプタ173は、光源と光検出素子とを対向して配
列し、光源と光検出素子の間に前述した回転羽根172
があるか否かによって光検出素子の出力の特性を変える
検出素子である。鏡胴枠22の支持部22aに固定した
押え板165には接片175がビス174で取付けられ
ている。この接片175は鏡胴51と一体的に移動し、
制御基板176上を摺動するようになっており、この接
片175にはコモン接点175aと、位置検出用接点1
75bが設けられている。制御基板176はフロント地
板17の壁17bに取付けられ、図12に示すようにコ
モンパターンY1、収納位置パターンY2及び基準位置
パターンY3が形成されている。この基準位置パターン
Y3が撮影可能状態において、鏡胴51を基準点から所
定量移動させて初期位置へ駆動させる初期位置設定手段
を構成しており、基準位置パターンY3の収納位置パタ
ーンY2側のエッジY3aが基準点となっている。とこ
ろで、この実施例のカメラでは、より近い距離にある被
写体の撮影、いわゆる近接撮影のための撮影レンズ移動
が短時間でできるようにし、かつ撮影可能距離範囲を拡
大するため、撮影レンズの全移動範囲を例えば1〜23
の測距ゾーンAFZに区分し、通常距離撮影の移動範囲
を測距ゾーンAFZ1から測距ゾーンAFZ7までと
し、近接撮影の移動範囲を測距ゾーンAFZ8から測距
ゾーンAFZ23までとし、基準点を測距ゾーンAFZ
8の中央に設定している。なお、撮影レンズの全移動範
囲を23個の測距ゾーンに区分したこと及び通常距離撮
影の移動範囲を測距ゾーンAFZ1から測距ゾーンAF
Z7までとしたことは、この発明の本質には関係がな
く、撮影レンズの全移動範囲は任意の個数に区分でき、
通常距離撮影の移動範囲を測距ゾーンAFZの番号の小
さい方とするか、または大きい方とするかも任意に定め
得るものである。また、一般の撮影においては通常距離
撮影の方が頻度が高いという経験的事実に基づいて、こ
の実施例のカメラでは測距ゾーンAFZ1から測距ゾー
ンAFZ7まですなわち通常距離撮影に相当する移動範
囲を第1移動領域とし、測距ゾーンAFZ8から測距ゾ
ーンAEZ23まですなわち近接撮影に相当する移動範
囲を第2移動領域としているが、これも本質的な区分で
はなく、通常距離撮影に相当する移動範囲を第2移動領
域、近接撮影に相当する移動範囲を第1移動領域として
もよい。距離ゾーンは以下AFZで示す。収納位置パタ
ーンY2及び基準位置パターンY3で、収納位置や初期
位置の情報を制御部に与えるようになっており、これら
で撮影レンズ50の位置を検出する。制御基板176の
両端部はフロント地板17の凸部17c,17dに係接
し、光軸方向へ移動可能に支持されている。この制御基
板176には位置調整窓176cが形成されており、こ
の位置調整窓176cを介してアジャストボルト179
がフロント地板17の壁17bに螺着されている。この
アジャストボルト179の取付軸179aがボルト頭部
の中心から偏位した位置にあり、アジャストボルト17
9の回動で制御基板176が光軸方向へ移動して位置の
調整が行なわれる。このように制御基板176を移動さ
せることで、基準位置パターンY3の位置が変化し、こ
れでピントの調整を行なうことができ、基準位置パター
ンY3の位置調節可能な基準点をカメラ組立時の撮影レ
ンズピント調整に利用できる。図8に示すように、鏡胴
51の内部にはシャッター駆動機構等が配置され、レリ
ーズボタン2の操作によりレリーズスイッチS2がON
になると、鏡胴51が合焦位置に移動した後シャッタモ
ータ80が始動し、その動力が出力ギヤ81から中間ギ
ヤ82,83,84,85を介してシャッターリング8
6の歯部86aに伝達され、シャッターリング86を回
転させ、3枚のシャッター羽根54cを開閉作動させる
ようになっている。このそれぞれのシャッター羽根54
cは支持ピン87を介して鏡胴51に回動可能に支持さ
れ、このシャッター羽根54cの基部には係合孔54a
が形成されており、この係合孔54aにシャッターリン
グ86に固定した作動ピン88が係合され、このシャッ
ターリング86の回動によってシャッター羽根54cが
開閉する。シャッターリング86は常にその突起86b
が鏡胴51側に固定されたストッパ89aに当接するよ
うに設定され、ストッパ89bは開作動時の位置規制と
なっている。シャッター羽根54cには接片54bが形
成されており、この接片54bをフォトインタラプタ9
9が検知してシャッター開閉のチェックを行ない、シャ
ッター異常を検出する。なお、このフォトインタラプタ
99によりシャッター開閉時間の制御も可能である。光学系駆動装置の作動 このカメラの光学系駆動装置の作動を、図12乃至図1
6に基づいて説明する。図12はコモンパターン、収納
位置パターンと第1移動領域及び第2移動領域との関係
を示す図、図13は被写体が所定距離より遠い場合のタ
イミングチャート、図14は被写体が所定距離より近い
場合のタイミングチャート、図15は被写体が所定距離
より遠い場合の接片部の動作を示す図、図16は被写体
が所定距離より近い場合の接片部の動作を示す図であ
る。この実施例のカメラでは、メインスイッチボタン4
が操作されるとカメラが起動され、AFモータ170が
鏡胴51を繰出すよう正回転し、これにより、収納位置
にある鏡胴51が繰出される。このAFモータ170の
回転で、回転羽根172が回転するのに連動して、フォ
トインタラプタ173からパルスが出力される。鏡胴5
1が繰出されて、検出手段である接片175の位置検出
用接点175bで基準位置パターン部材である基準位置
パターンY3のエッジY3aが検出されると、このエッ
ジY3aの基準点からフォトインタラプタ173が例え
ば6パルス出力した後、AFモータ170に一定時間逆
通電してブレーキをかけて停止させる。合焦駆動開始前
に撮影レンズ50の初期位置を基準点の近傍の第2移動
領域に設定する手段を初期位置設定手段とする。この鏡
胴51の停止状態では位置検出用接点175bが基準位
置パターンY3の略中央部で停止しており、この停止位
置が初期位置である。この初期位置でレリーズボタン2
の操作によるレリーズスイッチS1ONの信号を待つ。
AFモータ170の停止がエッジY3aの基準点から例
えば6パルスカウントされてから行なわれるのは、この
位置検出用接点175bを基準位置パターンY3の略中
央部に停止させるためである。このように基準位置パタ
ーンY3の略中央部に停止させることで、鏡胴51に外
力がかかった場合等のときでも、位置検出用接点175
bが基準位置パターンY3から外れることをなくし、撮
影レンズ50の移動制御に誤動作が生じないようにして
いる。レリーズボタン2の押圧の初期ストロークではレ
リーズスイッチS1がONとなり、その後のストローク
ではレリーズスイッチS2がONとなる。レリーズスイ
ッチS1がONになると、被写体距離測定のための測
距、被写体輝度測定のための測光等の撮影準備動作が行
なわれ、レリーズスイッチS2がONになると、撮影レ
ンズ50の焦点調節を行ない、次にシャッターの開閉、
撮影レンズの初期位置復帰、フィルムの巻上げ等の撮影
及び撮影後の処理動作が行なわれる。通常距離撮影のA
FZ1〜7では、近距離から無限遠まで(この範囲を通
常撮影範囲という)にある被写体の撮影を可能にし、近
接撮影のAFZ8〜23では、至近距離から近距離まで
(この範囲を近接撮影範囲という)にある被写体の撮影
を可能にし、通常撮影範囲と近接撮影範囲を連続させて
いる。従って、レリーズスイッチS1がONになり、被
写体距離測定のための測距、被写体輝度測定のための測
光等の撮影準備動作が行なわれ、次いでレリーズスイッ
チS2がONすると被写体距離情報がAFZ1〜7に相
当するときは図13及び図15に示すように、AFモー
タ170に逆通電して撮影レンズ50を本体側に引っ込
める方向へ移動させる。このとき、位置検出用接点17
5bが基準位置パターンY3のエッジY3aを通過後フ
ォトインタラプタ173からの移動パルス数がカウント
され、所定の数になると、AFモータ170に正通電で
ブレーキをかけ、その後通電を停止して撮影レンズ50
を停止させる。このように、撮影レンズ50を初期位置
から基準点を通過させ、この基準点から焦点合せを行な
い、停止後シャッターの開閉動作が行なわれる。その
後、AFモータ170は正通電され、撮影レンズ50が
繰出し方向へ移動するが、このときはパルスをカウント
しない。位置検出用接点175bが基準位置パターンY
3のエッジY3aを通過すると、この基準点から例えば
6パルスカウントし、前記と同様にAFモータ170に
逆通電してブレーキをかけて停止させる。その後フィル
ムの巻上げ等の撮影後処理が行なわれ、初期位置状態
で、レリーズスイッチS1がOFFになるのを待つ。レ
リーズスイッチS1がOFFになると、スタンバイ状態
となり、再びメインスイッチボタン4またはレリーズボ
タン2が操作されるのを待つ。また、レリーズスイッチ
S1がONになり、被写体距離測定のための測距、被写
体輝度測定のための測光等の撮影準備動作が行なわれ、
次いでレリーズスイッチS2がONになると、被写体距
離情報がAFZ8〜23に相当するときは図14及び図
16に示すように、まずAFモータ170に逆通電して
撮影レンズ50を本体側に引っ込める方向へ移動させ
る。このとき、位置検出用接点175bが基準位置パタ
ーンY3のエッジY3aを再び通過すると、この基準点
から例えば6パルスカウントし、AFモータ170に正
通電して撮影レンズ50を繰出す方向に駆動する。そし
て、位置検出用接点175bが基準位置パターンY3の
エッジY3aを再び通過すると、この基準点から移動パ
ルス数がカウントされ、所定の数になると、AFモータ
170に逆通電でブレーキをかけて、通電を停止して鏡
胴51を停止させる。このように、初期位置から基準点
を通過させて逆方向へ移動させて、再び基準点を通過さ
せこの基準点から焦点合せを行ない、次いでシャッター
の開閉動作が行なわれる。そして、AFモータ170に
逆通電されて鏡胴51が引っ込み方向へ移動するが、こ
のときはパルスをカウントしない。位置検出用接点17
5bが基準位置パターンY3のエッジY3aを通過する
と、このエッジY3a通過直後から6パルスカウント
し、AFモータ170に正通電して、鏡胴51が繰出し
方向へ移動する。そして、位置検出用接点175bが基
準位置パターンY3のエッジY3aを再び通過すると、
この基準点から例えば6パルスカウントし、前記と同様
にAFモータ170に逆通電してブレーキをかけて停止
させる。その後、フィルムの巻上げ等の撮影後処理が行
なわれ、初期位置状態で、レリーズスイッチS1がOF
Fになるのを待つ。レリーズスイッチS1がOFFにな
ると、スタンバイ状態となり、再びメインスイッチボタ
ン4またはレリーズボタン2が操作されるのを待つ。こ
のように、通常距離撮影と近接撮影の移動範囲におい
て、予め鏡胴51を基準点から一方向へ所定量移動させ
て初期位置へ停止させておき、測距情報が通常距離撮影
範囲に相当するときは、初期位置から基準点を通過させ
この基準点から測距情報に基づき焦点合せを行ない、撮
影後に初期位置へ戻す。また、測距情報が近接撮影範囲
に相当するときは、初期位置から基準点を通過させた後
逆方向へ移動させて再び基準点を通過させ、この基準点
から焦点合せを行ない、撮影後に同様に初期位置へ戻す
ように制御する。従って、撮影時の撮影レンズ50の繰
出量が小さくなり、短時間に繰出しができ、かつ合焦の
ための繰出量は通常距離撮影と近接撮影とも同じ基準点
を設定されるため、撮影レンズ50の繰出量の管理が簡
単である。さらに、同じ基準位置を利用するので誤差も
発生しない。また、通常距離撮影と近接撮影の移動範囲
の何れか一方に初期位置を設定し、この初期位置に鏡胴
51を停止させ、初期位置から測距情報に基づき撮影レ
ンズ50を移動させることで、ユーザが特別な操作を行
なうことなく通常距離撮影と近接撮影とを行なうことが
できる。なお、この実施例では、撮影レンズ50を基準
点から所定量移動させて初期位置へ停止させる初期位置
設定手段を、接片と制御基板のパターンとによって構成
しているが、例えばプロント地板17にフォトインタラ
プタを備え、鏡胴51には不透明部材を備え、この不透
明部材が前述した基準点の位置でフォトインタラプタの
光源と光検出素子との間に入るようにして構成すること
もできる。カメラの制御回路 図17はこの発明が適用されるカメラの制御回路図、図
18はモータ駆動回路の詳細図である。このカメラの制
御回路にはメイン実装ユニットA1、ストロボユニット
A2及びデートモジュールA3を有しており、それぞれ
リチウム電池8から駆動電圧が与えられている。メイン
実装ユニットA1には定電圧回路200が用いられ、リ
セット回路210を介して所定の駆動電圧がCPU22
0に与えられると共に、デートモジュールA3にも駆動
電圧が与えられる。デートモジュールA3には日付写し
込み回路230、撮影情報表示回路231及びストロボ
モード切替ボタンSS1、セルフタイマースイッチSS
2、フィルム巻戻しスイッチSS3が設けられている。
CPU220から日付写し込み回路230に写し込み信
号が出力されると共に、撮影情報表示回路231に表示
指令信号が出力され、またCPU220にスイッチ情報
が入力される。CPU220にはDXフィルムのパトロ
ーネ240のDXコードを検出するDX検出回路250
が接続され、このDX検出回路250にはツェナダイオ
ードZD1〜ZD3が設けられ、これで静電気サージを
吸収する。CPU220にはメインスイッチボタン4に
よりON、OFFするメインスイッチSM及びレリーズ
ボタン2によりON、OFFするレリーズスイッチS
1、レリーズスイッチS2が接続され、メインスイッチ
ボタン4が操作され、メインスッチSMがONになる
か、レリーズボタン2が操作され、レリーズスイッチS
1がONになるとCPU220が作動する。CPU22
0には測光情報を得る測光回路260、測光調整回路2
70、シャッター駆動レベル調整回路280、バッテリ
の残量情報BCを得るためのバッテリチェック回路29
0、シャッタ駆動部の温度補償のための温度情報TEM
Pを得る温度補正回路300、シャッターの開きを補正
するためのシャッタトリガ遅延時間情報STDを得るシ
ャッター開口時間補正回路310及び測距レベル調整回
路320が接続され、これらは給電スイッチ330で駆
動電圧が与えられる。また、CPU220には裏蓋の開
閉状態を検出するスイッチ340、フィルム駒移動量検
出スイッチ350のスイッチ情報が入力され、さらに収
納位置パターンY2及び基準位置パターンY3により撮
影レンズ50の位置情報が入力される。また、CPU2
20に接続されたAFユニット360には給電スイッチ
370で駆動電圧が与えられる。AFユニット360に
は投光素子361、PSD等の位置素子362が備えら
れ、これらの作動で測距情報がアナログ信号として与え
られる。この測距情報により測距ゾーンAFZの番号N
AFZが定められ、それが撮影可能距離範囲内である
と、CPU220によるファインダ内表示コントロール
でLEDユニット380のAFLEDを点灯させ、その
他に近接撮影の場合にはCULEDを点灯、さらに自動
発光モードで被写体輝度が所定値以下のときLBLED
を点灯させる。CPU220はレリーズスイッチS2が
ONになると、モータ駆動回路390を制御し、AFモ
ータ170を測距情報に基づいて駆動して鏡胴51を繰
り出し、所定の位置に停止させる。モータ駆動回路39
0はAFモータ170のほか、シャッターモータ80及
びフィルム給送モータ140を駆動する。モータ駆動回
路390は図18に示すようにオペアンプOPとトラン
ジスタTr9がCPU220側に内蔵され、集積回路4
00にはトランジスタTr2〜Tr4,Tr6〜Tr8
が内蔵されている。シャッター開時はトランジスタTr
9をOFFし、オペアンプOPのプラス側入力に調整さ
れた一定電圧を印加し、オペアンプOPとトランジスタ
Tr1で定電圧をシャッターモータ80のプラス側に印
加すると共に、トランジスタTr6をONさせると、シ
ャッターモータ80のプラス側からマイナス側へ定電流
が流れる。従って、シャッターモータ80を電源電圧変
動に関わりなく安定に駆動することができ、安定した動
作で回転してシャッターが開口し、また定電圧で制御す
ることでシャッター開口の制御が容易である。シャッタ
ー閉時はトランジスタTr2とトランジスタTr5とを
ONにすると、急速にシャッターが閉じる。AFモータ
170の正転はトランジスタTr3とトランジスタTr
8とをONにさせ、またAFモータ170の逆転はトラ
ンジスタTr4とトランジスタTr7とをONにさせ
る。フィルム給送モータ140の正転はトランジスタT
r2とトランジスタTr7とをONにさせ、またフィル
ム給送モータ140の逆転はトランジスタTr3とトラ
ンジスタTr6とをONにさせる。このAFモータ17
0の駆動で撮影レンズ50が移動し、接片175の位置
検出用接点175bが制御基板176の収納位置パター
ンY2と基準位置パターンY3と接触して出るトリガ情
報と、フォトインタラプタ173によるモータ回転数情
報から、撮影レンズ50の位置制御を行なっている。測
光情報AVに従って、シャッターモータコントロールを
行ない、シャッターモータ80を駆動してシャッター5
4を作動させてフィルムに露光を与える。このとき、フ
ォトインタラプタ99でシャッター54の開閉を検出し
ている。この露光が終了すると、撮影レンズ50を初期
位置へ復帰させ、モータ駆動回路390を制御し、フィ
ルム給送モータ140のコントロールを行ない、フィル
ムを巻上げる。このとき、フィルム駒検出スイッチ35
0からのスイッチ情報を読み込みながら、フィルムが1
駒巻上げられたか否かの確認が行なわれる。ストロボユ
ニットA2のトランジスタTr10はCPU220の端
子CHGから所定の周波数で出力される信号でスイッチ
ングされ、トランジスタTr11,12で増幅してトラ
ンスTの一次側に電流を流し、二次側に所定電圧の交流
を発生させる。この交流出力はダイオードD10で直流
に整流され、充電コンデンサ7を構成するコンデンサC
1,C2を充電し、このコンデンサC1,C2の放電で
閃光管410が発光する。ダイオードD10にはツェナ
ーダイオードZD10、コンデンサC10及びトランジ
スタTr13で構成される定電圧回路420が接続さ
れ、このトランジスタTr13にはCPU220の端子
FULから所定電圧が与えられている。この定電圧回路
420でコンデンサC1,C2への印加電圧が所定電圧
以上になると、ツェナーダイオードZD10が導通して
トランジスタTr13がONすることで、FUL端子が
“L”になり、CPU220で充電容量が所定値以上達
したことを検出し、充電を停止する。閃光管410を発
光させる電力はコンデンサC2またはコンデンサC1及
びC2によって供給され、測距情報及び測光情報に基づ
きコンデンサC1及びコンデンサC2を使うか、コンデ
ンサC2のみを使うかが選択され、発光量を切替えるこ
とができるようになっている。閃光管410を発光させ
るには、CPU220の端子がEFXから信号を発し、
サイリスタSCR10を導通させ、サイリスタSCR1
0とトランスT2の間に接続されているコンデンサC3
を放電させ、トランスT2の1次側に電流を流し、トラ
ンスT2の2次側に発生する電圧を閃光管410のトリ
ガ電極へ印加する。通常発光の場合は、上記発光手順に
よりコンデンサC2のみが放電されるが、発光量を増加
する時は、CPU220が端子CONTから信号を発
し、トランジスタTr14をONにし、サイリスタSC
R11を導通させる。その後、上記発光手順を実行する
と、コンデンサC2と共にコンデンサC1が放電し、発
光量が増加する。カメラの光学系駆動シーケンス 図19乃至図25はこの発明のカメラの光学系駆動のフ
ローチャートを示している。図19はメインフローチャ
ートである。電池とフィルムを装填したまま何も操作し
ないとカメラはスタンバイ状態にあり(ステップa)、
CPU220は待機状態にある。メインスイッチボタン
4またはレリーズボタン2が操作され、メインスイッチ
SMまたはレリーズスイッチS1がONになると、スタ
ンバイ状態が解除され(ステップbとb´)、CPU2
20が作動する。メインスイッチSMのONを判断し
(ステップc)、ONの場合には鏡胴51が収納位置か
否かを判断し(ステップd)、収納位置の場合にはサブ
ルーチンSUBーAが実行され、鏡胴51が初期位置へ
移動する(ステップe)。ステップdにおいて、鏡胴5
1が収納位置にない場合には、サブルーチンSUBーB
が実行され、鏡胴51が収納位置に移動する(ステップ
f)。このように、サブルーチンSUBーA及びサブル
ーチンSUBーBが実行され、ステップgでメインスイ
ッチSMがOFFになるのを待ち、メインスイッチSM
がOFFになると、ステップaへ移行し、カメラはスタ
ンバイ状態へ戻る。レリーズボタン2が操作され、ステ
ップhにおいてレリーズボタン2のレリーズスイッチS
1がONされると、鏡胴51が初期位置か否かを判断す
る(ステップi)。初期位置にない場合にはサブルーチ
ンSUBーBを実行して、鏡胴51を収納位置へ移動し
(ステップj)、レリーズスイッチS1がOFFになる
のを待つ(ステップq)。ここで、レリーズスイッチS
1がOFFされると、ステップaへ移行してスタンバイ
状態になる。ステップiにおいて、鏡胴51が初期位置
にある場合には、測光、測距、LED表示等を行ない
(ステップk)、レリーズスイッチS2がONになる
か、またはレリーズスイッチS2がOFFのままレリー
ズスイッチS1もOFFになるのを待つ(ステップl及
びl´)。レリーズスイッチS2がONされると、サブ
ルーチンSUBーCを実行し、鏡胴51を合焦位置へ移
動する(ステップm)。このサブルーチンSUBーCの
実行で、測距情報に基づき鏡胴51が初期位置から合焦
位置へ移動すると、シャッターを作動して露光する(ス
テップn)。次に、ステップoにおいて、サブルーチン
SUBーDを実行し、鏡胴51を合焦位置から初期位置
へ移動し、フィルムFを1駒給送し(ステップp)、ス
テップqでレリーズスイッチS1がOFFになるのを待
つ。レリーズスイッチS1がOFFになると、前記と同
様にステップaへ移行して、スタンバイ状態になる。ス
テップl´においてレリーズスイッチS1がOFFにな
った場合もステップaへ移行してスタンバイ状態にな
る。図20は撮影レンズを収納位置から初期位置へ移動
するサブルーチンのフローチャートである。このサブル
ーチンSUBーAではAFモータ170を繰出し側へ正
転させ(ステップa)、位置検出用接点175bが基準
位置パターンY3のエッジY3aの基準点を通過するの
を待つ(ステップb)。エッジY3aの立上がり信号が
入力されると、この信号によりカウントを開始し、基準
点通過後のフォトインタラプタ173の出力パルスを例
えば6パルスカウントし(ステップc)、AFモータ1
70を停止し、鏡胴51を初期位置へ移動後停止する
(ステップd)。図21は撮影レンズを初期位置から収
納位置へ移動するサブルーチンのフローチャートであ
る。このサブルーチンSUBーBではAFモータ170
を引っ込み側へ逆転して(ステップa)、位置検出用接
点175bが収納位置パターンY2のエッジからの立上
がり信号を待つ(ステップb)。エッジの立上がり信号
が入力されると、フォトインタラプタ173の出力パル
スを例えば6パルスカウントし(ステップc)、AFモ
ータ170を停止し、鏡胴51を収納位置へ移動後停止
する(ステップd)。図22は撮影レンズを初期位置か
ら合焦位置へ移動するサブルーチンのフローチャートで
ある。このサブルーチンSUBーCではステップaにお
いて、測距情報により定められた測距ゾーン番号NAF
Zが8より小さいか否かが判断される。つまりここで
は、第1移動領域か第2移動領域のいずれか一方の領域
を選択している。この実施例のカメラでは、測距ゾーン
番号NAFZが8未満の場合は通常距離撮影と判断さ
れ、測距ゾーン番号NAFZが8以上の場合には近接撮
影と判断される。このステップaにおいて、測距ゾーン
番号NAFZが8未満で通常距離撮影の場合には、撮影
レンズ50を合焦位置へ移動させるために、移動パルス
数Nが演算される(ステップb)。この移動パルス数N
の演算は、1〜23に区分された測距ゾーンAFZの1
ゾーンの移動に対してフォトインタラプタ173の出力
が例えば8パルスとすると、移動パルス数N=(8−N
AFZ)×8で求めることができる。この移動パルス数
Nの演算後、AFモータ170を逆転させて(ステップ
c)、位置検出用接点175bが基準位置パターンY3
のエッジY3aを通過すると(ステップd)、この基準
点からパルスをカウントする(ステップe)。このパル
スカウントが移動パルス数Nになると(ステップf)、
AFモータ170を停止する(ステップg)。ステップ
aにおいて、測距ゾーン番号NAFZが8以上で近接撮
影の場合には、AFモータ170を逆転させ(ステップ
h)、位置検出用接点175bが基準位置パターンY3
のエッジY3aを通過すると(ステップi)、このとき
から例えば6パルス分進めて(ステップj)、AFモー
タを正転する(ステップk)。これで、鏡胴51が繰出
され、再び基準位置パターンY3のエッジY3aを通過
すると(ステップl)、測距ゾーン番号NAFZが8か
否かを判断し(ステップm)、測距ゾーン番号NAFZ
が8の場合にはAFモータ170を停止し、鏡胴51を
合焦位置へ移動する(ステップg)。また、ステップm
において、測距ゾーン番号NAFZが8より大きい場合
には、鏡胴51を合焦位置へ移動させるために、移動パ
ルス数Nが演算される(ステップn)。この移動パルス
数Nの演算は、前記と同様に、移動パルス数N=(NA
FZ−8)×8で求めることができる。この移動パルス
数Nの演算後、AFモータ170を正転させて、基準点
からパルスをカウントする(ステップo)。このパルス
カウントが移動パルス数Nになると(ステップp)、A
Fモータ170を停止して、撮影レンズ50を合焦位置
へ移動する(ステップg)。この実施例のカメラでは、
各測距ゾーンAFZの長さが等しくなるように、測距ゾ
ーンAFZを区分している。基準位置パターンY3のエ
ッジY3aを、測距ゾーンAFZ7とAFZ8との境界
に配設すると、移動パルス数Nを前記の式で求めた場
合、合焦移動の際に、撮影レンズ50が撮影レンズ光軸
に沿って定めた各測距ゾーンの中央点に停止しなくな
る。従って、実態としては、エッジY3aを、測距ゾー
ンAFZ8の中央点に配設している。しかし、前段に記
載したように、位置検出用接点175bが前記エッジY
3aを通過することにより、制御用CPU220が第1
移動領域と第2移動領域とを識別し、通常距離撮影と近
接撮影との制御を実行するので、機能上は、エッジY3
aは第1移動領域と第2移動領域の境界にあるといって
も誤りではない。むしろ遂行している機能を明確に表現
しているといえる。図23は撮影レンズを合焦位置から
初期位置へ移動するサブルーチンのフローチャートであ
る。このサブルーチンSUB−Dでは、測距情報により
定められた測距ゾーン番号NAFZが8未満か否かが判
断され(ステップa)、測距ゾーン番号NAFZが8未
満の場合にはAFモータ170を正転して鏡胴51を繰
出す(ステップb)。この鏡胴51の繰出しで、位置検
出用接点175bが基準位置パターンY3のエッジY3
aを通過すると(ステップc)、この基準点から例えば
6パルスカウントして(ステップd)、AFモータ17
0を停止させ、鏡胴51を初期位置へ移動する(ステッ
プe)。ステップaで測距ゾーン番号NAFZが8以上
の場合は、AFモータ170を逆転して(ステップ
f)、位置検出用接点175bが基準位置パターンY3
のエッジY3aを通過すると(ステップg)、この基準
点から例えば6パルスカウントして(ステップh)、ス
テップbへ移行してAFモータ170を正転して鏡胴5
1を繰出す。この鏡胴51の繰出しで、前記と同様に基
準位置パターンY3のエッジY3aを通過すると(ステ
ップc)、この基準点から例えば6パルスカウントして
(ステップd)、AFモータ170を停止させ、鏡胴5
1を初期位置へ移動する(ステップe)。図24は撮影
レンズを初期位置から合焦位置へ移動する他の実施例の
サブルーチンのフローチャートである。この実施例のサ
ブルーチンSUBーC′は第22図のサブルーチンSU
BーCと同様であるが、AFモータ170が停止時に生
じるオーバランを考慮したフローチャートである。例え
ば8パルス以上AFモータ170を回転した後停止する
ときに、ほぼ一定の例えば3パルスのオーバランが生じ
るとする。なお、撮影レンズ50を初期位置に停止させ
る場合のパルス数、すなわちこの実施例では6パルスと
しているパルス数は、このようなオーバーランを考慮し
て定められているものである。従って、ステップaにお
いて、測距ゾーン番号NAFZが8未満の場合は、ステ
ップbにおける移動パルス数Nの演算は、合焦位置へ停
止するときに生じるオーバランを3パルス考慮し、移動
パルス数N=(8−NAFZ)×8−3で求めることが
できる。この移動パルス数Nの演算後、AFモータ17
0を逆転させて、位置検出用接点175bが基準位置パ
ターンY3のエッジを通過し、この基準点からパルスを
カウントし、パルスカウントが移動パルス数になると、
AFモータ170を停止する。また、ステップaにおい
て、測距ゾーン番号NAFZが8以上の場合には、ステ
ップhからステップmを経たステップnにおける移動パ
ルス数Nの演算は、同様にオーバランを考慮し、移動パ
ルス数N=(NAFZ−8)×8−3で求めることがで
きる。この移動パルス数Nの演算結果に基づき、AFモ
ータ170を正転させて、基準点からパルスをカウント
し、このパルスカウントが移動パルス数Nになると、A
Fモータ170を停止して、鏡胴51を合焦位置へ移動
する。図25は合焦位置によって露出量をシフトするフ
ローチャートである。ステップaにおいて、測光値、フ
ィルム感度情報より露出量を決定する。そして、測距情
報により定められた測距ゾーン番号NAFZが13以上
か否かを判断し(ステップb)、測距ゾーン番号NAF
Zが13で、被写体との距離が所定距離以下である場合
には絞り位置がフィルムから遠くに離れるために発生す
る露出不足を補うために、露出量を所定量増加し(ステ
ップc)、近接撮影の場合の露出補正を行なっている。
ステップbにおいて、測距ゾーン番号NAFZが13未
満で、被写体との距離が所定距離を超えている場合は、
ステップdへ移行して露出量の補正を行なわない。この
ようにして決定された露出量により、ステップdでシャ
ッター開口時間が決定され、これに基づきシャッターモ
ータ80へ定電圧が供給されてシャッターが開口する
(ステップe)。シャッターの開口動作をフォトインタ
ラプタ99の変化で検出し(ステップf)、シャッター
開口のためにタイマーで所定時間待ち(ステップg)、
シャッターモータ80を逆転させてシャッターを閉じる
(ステップh)。そして、シャッターを完全に閉じるた
めに予め定められた時間だけ待ち(ステップi)、シャ
ッターモータ80を停止する(ステップj)。この実施
例では第1移動領域を通常撮影範囲とし、第2移動領域
を近接撮影範囲としているが、この発明はこれに限るこ
となくこの逆にしても良い。この実施例では、使用頻度
を考慮してこのように設定している。
は、レンズの合焦移動停止範囲を2つの領域に区分し、
それら領域の境界に基準点を設定するとともに、レンズ
の初期位置をその基準点近傍に設定したので、合焦のた
めのレンズの移動を短時間にす ることが可能となり、且
つ、レンズの初期位置から一旦上記の基準点を通過する
ようにレンズを移動させ、その基準点から所定量移動さ
せるようにレンズを制御するので、その基準点をレンズ
の移動量の基準点として、合焦のためのレンズの移動量
の精度向上ができる。請求項2に記載の発明では、基準
位置パターン部材が所定の大きさを有し、その基準位置
パターン部材のエッジを検出手段が検出して、その基準
位置パターン部材上に検出手段が位置する状態でレンズ
が停止されるので、レンズがその停止位置から多少移動
された時でも、検出手段が基準位置パターン部材上から
外れることが少なく、また、検出手段が基準位置パター
ン部材上に位置する状態からレンズの移動制御を行うこ
とができるので、誤動作を生じ難い。
位置パターンと第1移動領域及び第2移動領域との関係
を示す図である。
チャートである。
チャートである。
作を示す図である。
作を示す図である。
るサブルーチンのフローチャートである。
ンのフローチャートである。
るサブルーチンのフローチャートである。
サブルーチンのフローチャートである。
る他の実施例のサブルーチンのフローチャートである。
チャートである。
Claims (2)
- 【請求項1】被写体距離を検出しこの被写体距離情報を
出力する測距手段と、レンズを光軸方向に往復移動する
レンズ駆動手段とを備え、前記測距手段よりの情報に基
づき前記レンズ駆動手段により前記レンズを基準点から
所定量移動させて焦点調節を行う焦点調節装置を備えた
カメラであって、 前記レンズの合焦移動停止範囲を第1移動領域と第2移
動領域とに区分し、前記第1移動領域と前記第2移動領
域との境界に前記基準点を設定するとともに、前記レン
ズの初期位置を前記基準点の近傍に設定し、撮影操作に
伴って前記レンズを初期位置から前記基準点の方向に移
動して前記基準点を通過させ、前記測拒手段よりの情報
に基づき前記レンズを前記基準点から所定量移動させて
焦点調節を行うようにしたことを特徴とする焦点調節装
置を備えたカメラ。 - 【請求項2】スイッチ手段の操作に基づいてレンズ駆動
手段によりレンズを光軸方向に移動して初期位置に停止
するように構成したカメラであって、 所定の大きさを有する 基準位置パターン部材と、前記レ
ンズの移動により前記基準位置パターン部材と相対的に
移動して該基準位置パターン部材を検出する検出手段
と、前記レンズの移動により前記検出手段が前記基準位
置パターン部材の一方のエッジを通過したことを検出し
た後、前記レンズ駆動手段による前記レンズの移動を、
前記検出手段が前記基準位置パターン部材上に位置する
状態で停止する制御手段とを設け、前記検出手段が前記
基準位置パターン部材上に位置する状態である前記制御
手段による前記レンズの停止位置を、前記初期位置とし
たことを特徴とするカメラ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP19266491A JP3089569B2 (ja) | 1990-06-12 | 1991-06-12 | カメラ |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2-153712 | 1990-06-12 | ||
JP2153712A JPH0445432A (ja) | 1990-06-12 | 1990-06-12 | カメラの焦点調節装置 |
JP19266491A JP3089569B2 (ja) | 1990-06-12 | 1991-06-12 | カメラ |
Publications (2)
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JPH05210037A JPH05210037A (ja) | 1993-08-20 |
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Country Status (1)
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Families Citing this family (1)
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---|---|---|---|---|
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-
1991
- 1991-06-12 JP JP19266491A patent/JP3089569B2/ja not_active Expired - Lifetime
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