JP3089542B2 - 偏平状熱交換管の製造方法 - Google Patents

偏平状熱交換管の製造方法

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JP3089542B2
JP3089542B2 JP08335551A JP33555196A JP3089542B2 JP 3089542 B2 JP3089542 B2 JP 3089542B2 JP 08335551 A JP08335551 A JP 08335551A JP 33555196 A JP33555196 A JP 33555196A JP 3089542 B2 JP3089542 B2 JP 3089542B2
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wall forming
rolls
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哲 貝村
喬 田村
雅司 坂口
正一 渡辺
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昭和アルミニウム株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、カーエアコン用
コンデンサ、カーエアコン用エバポレータ、自動車用オ
イルクーラ等の自動車用熱交換器や、ルームエアコン用
コンデンサ等の電気機器用熱交換器や、オイルクーラ等
の産業機械用熱交換器に用いられる偏平状熱交換管に関
する。
【0002】この明細書において、図1〜図7の上下、
左右をそれぞれ上下、左右というものとする。但し、図
8に関する説明については、同図の上下、左右をそれぞ
れ上下、左右というものとする。
【0003】
【従来の技術と発明が解決しようとする課題】近時、た
とえばカーエアコン用コンデンサとして、図8に示すよ
うに、互いに間隔をおいて左右に平行に配置された一対
のヘッダ(61)(62)と、両端がそれぞれ両ヘッダ(61)(62)
に接続された並列状の偏平状冷媒流通管(63)(熱交換
管)と、隣り合う冷媒流通管(63)の間の通風間隙に配置
されるとともに、両冷媒流通管(63)にろう付されたコル
ゲート・フィン(64)と、左のヘッダ(61)の周壁上端部に
接続された入口管(65)と、右ヘッダ(62)の周壁下端部に
接続された出口管(66)と、左ヘッダ(61)の中程より上方
位置の内部に設けられた左仕切板(67)と、右ヘッダ(62)
の中程より下方位置の内部に設けられた右仕切板(68)と
を備えており、入口管(65)と左仕切板(67)間の冷媒流通
管(63)の本数、左仕切板(67)と右仕切板(68)間の冷媒流
通管(63)の本数、右仕切板(68)と出口管(66)間の冷媒流
通管(63)の本数がそれぞれ上から順次減少されて通路群
を構成しており、入口管(65)から流入した気相の冷媒
が、出口管(66)より液相となって流出するまでに、コン
デンサ内を各通路群単位に蛇行状に流れるようになされ
ているいわゆるマルチフロー型と称されるコンデンサ
(特公平3−45300号公報参照)が、従来のサーペ
ンタイン型コンデンサに代わり高性能化、低圧力損失化
および超コンパクト化を実現しうるものとして広く使用
されてきている。
【0004】上記コンデンサに用いられる偏平状冷媒流
通管は、その内部に高圧ガス冷媒が導入されるため、耐
圧性が要求される。この要求にこたえるとともに熱交換
効率を高めるために、冷媒流通管には、平らな上下壁
と、上下壁にまたがるとともに長さ方向にのびた補強壁
を備えたアルミニウム中空押出形材よりなるものが用い
られていた。ところで、熱交換効率の向上およびコンデ
ンサのコンパクト化の関係上、偏平状冷媒流通管は薄肉
で、かつ高さはできるだけ低い方が望ましい。しかしな
がら、押出形材製の場合、押出技術上の制約から管高さ
を低くしかつ薄肉化するには限界があった。
【0005】そこで、この問題を解決するために、本出
願人は、先に、上下壁と、上下壁の左右両側縁にまたが
る左右両側壁と、上下壁にまたがるとともに長さ方向に
伸びかつ相互に間隔をおいて設けられた複数の補強壁と
を備え、内部に並列状の流体通路を有するとともに補強
壁に並列状の流体通路どうしを通じさせる連通孔が長さ
方向に間隔をおいて複数あけられている偏平状熱交換管
であって、板材を圧延することにより形成され、かつ下
壁形成部、下壁形成部に上方隆起状に一体成形された左
右両側壁形成部、および下壁形成部に上方隆起状に一体
成形された補強壁形成部からなる板状下構成部材と、下
構成部材の両側壁形成部にまたがる上壁形成部を有する
板状上構成部材とよりなり、下構成部材の左右両側壁形
成部の先端が上構成部材の上壁形成部の左右両側縁に突
合せ状にろう付されるとともに、下構成部材の補強壁形
成部の上端が上構成部材の上壁形成部にろう付されてい
る偏平状熱交換管を提案した(特開平6−281373
号公報参照)。
【0006】しかしながら、上記公報記載の偏平状熱交
換管では、下構成部材の左右両側壁形成部の先端が上構
成部材の左右両側縁に突合せ状にろう付されているの
で、この部分のろう付面積が小さく、ろう付強度が不足
して左右両側壁部分が要求される耐圧性を満たさない場
合がある。
【0007】そこで、本出願人は、左右両側壁部分の耐
圧性を向上させる目的で、上下壁と、上下壁の左右両側
縁にまたがる左右両側壁と、左右両側壁間において上下
壁にまたがるとともに長さ方向にのびかつ相互に所定間
隔をおいて設けられた複数の補強壁とを備え、内部に並
列状の流体通路を有しており、上壁形成部、および上壁
形成部の左右両側縁に一体成形された垂下壁からなる板
状上構成部材と、下壁形成部、下壁形成部の左右両側縁
に一体成形された立上がり壁、および下壁形成部に上方
隆起状に一体成形された補強壁形成部からなる板状下構
成部材とよりなり、上構成部材の垂下壁が下構成部材の
立上がり壁の外側にくるように両構成部材が組み合わさ
れ、下構成部材の立上がり壁および補強壁形成部の先端
が上構成部材の上壁形成部にろう付されるとともに、下
構成部材の立上がり壁と上構成部材の垂下壁とがろう付
された偏平状熱交換管を提案している(特願平8−29
5200号)。
【0008】このような偏平状熱交換管は、たとえば次
のようにして製造される。
【0009】すなわち、上構成部材の垂下壁の高さを下
構成部材の補強壁形成部および立上がり壁の高さよりも
高くしておくとともに、下構成部材の下壁形成部下面の
左右両側縁部に左右方向外方に向かって上方に傾斜した
傾斜部を形成しておき、上構成部材と下構成部材とを垂
下壁が立上がり壁の外側にくるように組み合わせた後、
上構成部材の垂下壁の下端部を左右方向内方に折り曲げ
て下構成部材の傾斜部に密着させることにより両構成部
材を仮止めし、ついで両者をろう付することにより製造
される。
【0010】上記製造方法において、上下両構成部材の
仮止めは、上下方向にのびる軸線の回りに回転自在であ
り、かつ周面に、両側面が径方向外方に向かって上下方
向外方に傾斜した環状溝が形成されている左右1対の垂
下壁折曲げロールと、整形プレスとを使用し、組み合わ
せた両構成部材を左右の垂下壁折曲げロール間に通して
垂下壁の下端部を左右方向内方に折曲げて下構成部材の
傾斜部に密着させ、ついで整形プレスで上下から押圧し
て横断面偏平長方形状に仕上げることによって行ってい
た。
【0011】上記仮止め方法において、組み合わせられ
た両構成部材を左右の垂下壁折曲げロール間に通して垂
下壁の下端部を左右方向内方に折曲げて下構成部材の傾
斜部に密着させたさいに、上構成部材の上壁形成部が上
方に膨れて下構成部材の補強壁形成部の上端と上構成部
材の上壁形成部下面との間に隙間が生じるとともに、上
構成部材の垂下壁が左右方向外方に膨れて立上がり壁と
垂下壁との間に隙間が生じ、このままろう付を行うとろ
う付不良が発生する。そのため、このようなろう付不良
の発生を防止する目的で、次工程において両構成部材を
整形プレスにより上下から押圧している。
【0012】しかしながら、このような方法では、次の
ような問題がある。すなわち、垂下壁折曲げロールによ
り垂下壁の下端部を左右方向内方に折曲げて傾斜部に密
着させた上下両構成部材を整形プレスにより上下から押
圧するためには、上下両構成部材を一旦所定長さに切断
してから行う必要がある。したがって、連続的に長尺の
仮止め体を得ることができず、作業効率が低下するとい
う問題がある。また、整形プレスによる押圧のさいに上
下両構成部材の幅が拡がって、所望の幅の偏平状熱交換
管を得ることができないという問題がある。さらに、整
形プレスにより上下から押圧したとしても、上構成部材
の垂下壁の左右方向外方への膨れを矯正することはでき
ず、立上がり壁と垂下壁との間の隙間がそのまま残るの
で、ろう付不良が発生する この発明の目的は、上記問題を解決し、上下両構成部材
を連続的に仮止めすることができるとともに、所望幅の
偏平状熱交換管をろう付不良が発生することなく製造す
ることのできる偏平状熱交換管の製造方法を提供するこ
とにある。
【0013】
【課題を解決するための手段と発明の効果】この発明に
よる第1の偏平状熱交換管の製造方法は、上下壁と、上
下壁の左右両側縁にまたがる左右両側壁と、左右両側壁
間において上下壁にまたがるとともに長さ方向にのびか
つ相互に所定間隔をおいて設けられた複数の補強壁とを
備え、内部に並列状の流体通路を有する偏平状熱交換管
を、上壁形成部、および上壁形成部の左右両側縁に一体
成形された垂下壁を有する板状上構成部材と、下壁形成
部、および下壁形成部の左右両側縁に一体成形された立
上がり壁を有する板状下構成部材とを、上構成部材の垂
下壁が下構成部材の立上がり壁の外側にくるように組み
合わせて仮止めした後両者をろう付することにより製造
する方法において、上構成部材の上壁形成部および下構
成部材の下壁形成部のうち少なくともいずれか一方に補
強壁形成部を一体成形しておき、上構成部材の垂下壁の
高さを補強壁形成部および下構成部材の立上がり壁の高
さよりも高くしておくとともに、下構成部材の下壁形成
部下面の左右両側縁部に左右方向外方に向かって上方に
傾斜した傾斜部を形成しておき、上構成部材の垂下壁の
下端部を左右方向内方に折り曲げて下構成部材の傾斜部
に密着させることにより両構成部材を仮止めするにあた
り、左右方向にのびる軸線の回りに回転自在であり、か
つ上下方向に間隔をおいて配された上下1対の加圧ロー
ルと、上下方向にのびる軸線の回りに回転自在であり、
かつ左右方向に間隔をおいて配された左右1対の拡幅防
止ロールとより構成されており、上下の加圧ロールの周
面と左右の拡幅防止ロールの周面とにより、製造する偏
平状熱交換管の幅に等しい幅および同偏平状熱交換管の
厚さに等しい高さを有する空間が形成されている仮止め
装置を用意し、上下両構成部材を組み合わせた後、この
組み合わせ体を、仮止め装置の上下の加圧ロールおよび
左右の拡幅防止ロールにより形成された空間に通すこと
により、上構成部材の垂下壁の下端部を折曲げて下構成
部材の傾斜部に密着させるとともに、横断面偏平長方形
状に仕上げることを特徴とするものである。
【0014】この発明の第1の方法によれば、左右方向
にのびる軸線の回りに回転自在であり、かつ上下方向に
間隔をおいて配された上下1対の加圧ロールと、上下方
向にのびる軸線の回りに回転自在であり、かつ左右方向
に間隔をおいて配された左右1対の拡幅防止ロールとよ
り構成されており、上下の加圧ロールの周面と左右の拡
幅防止ロールの周面とにより、製造する偏平状熱交換管
の幅に等しい幅および同偏平状熱交換管の厚さに等しい
高さを有する空間が形成されている仮止め装置を用意
し、上下両構成部材を組み合わせた後、この組み合わせ
体を、仮止め装置の上下の加圧ロールおよび左右の拡幅
防止ロールにより形成された空間に通すことにより、上
構成部材の垂下壁の下端部を折曲げて下構成部材の傾斜
部に密着させるとともに、横断面偏平長方形状に仕上げ
るのであるから、上下の加圧ロールの働きにより補強壁
形成部の先端と、これがろう付されるべき上壁形成部ま
たは下壁形成部との間に隙間が生じるのを防止すること
ができる。また、左右の拡幅防止ロールの働きにより幅
が拡がるのが防止されるとともに、上構成部材の垂下壁
が左右方向外方に膨れて垂下壁と立上がり壁との間に隙
間が生じるのを防止することができる。したがって、上
下両構成部材をろう付することにより、所望の寸法の偏
平状熱交換管を製造することができる。しかも、補強壁
形成部の先端と上壁形成部または下壁形成部との間、お
よび垂下壁と立上がり壁との間にろう付不良が発生する
のを防止することができる。さらに、上下両構成部材の
仮止めを連続的に行うことができるので、作業効率が向
上する。
【0015】この発明による第2の偏平状熱交換管の製
造方法は、上下壁と、上下壁の左右両側縁にまたがる左
右両側壁と、左右両側壁間において上下壁にまたがると
ともに長さ方向にのびかつ相互に所定間隔をおいて設け
られた複数の補強壁とを備え、内部に並列状の流体通路
を有する偏平状熱交換管を、上壁形成部、および上壁形
成部の左右両側縁に一体成形された垂下壁を有する板状
上構成部材と、下壁形成部、および下壁形成部の左右両
側縁に一体成形された立上がり壁を有する板状下構成部
材とを、上構成部材の垂下壁が下構成部材の立上がり壁
の外側にくるように組み合わせて仮止めした後両者をろ
う付することにより製造する方法において、上構成部材
の上壁形成部および下構成部材の下壁形成部のうち少な
くともいずれか一方に補強壁形成部を一体成形してお
き、上構成部材の垂下壁の高さを補強壁形成部および下
構成部材の立上がり壁の高さよりも高くしておくととも
に、下構成部材の下壁形成部下面の左右両側縁部に左右
方向外方に向かって上方に傾斜した傾斜部を形成してお
き、上構成部材の垂下壁の下端部を左右方向内方に折り
曲げて下構成部材の傾斜部に密着させることにより両構
成部材を仮止めするにあたり、上下方向にのびる軸線の
回りに回転自在であり、かつ周面に、両側面が径方向外
方に向かって上下方向外方に傾斜した環状溝が形成され
ている左右1対の垂下壁折曲げロールと、垂下壁折曲げ
ロールの下流側に配され、かつ左右方向にのびる軸線の
回りに回転自在であるとともに上下方向に間隔をおいて
配された上下1対の加圧ロール、および上下方向にのび
る軸線の回りに回転自在であるとともに左右方向に間隔
をおいて配された左右1対の拡幅防止ロールにより構成
されており、上下の加圧ロールの周面と左右の拡幅防止
ロールの周面とにより、製造する偏平状熱交換管の幅に
等しい幅および同偏平状熱交換管の厚さに等しい高さを
有する空間が形成されている整形装置とを用意し、上下
両構成部材を組み合わせた後、この組み合わせ体を、左
右の垂下壁折曲げロール間に通すことにより上構成部材
の垂下壁の下端部を左右方向内方に折り曲げて下構成部
材の傾斜部に密着させ、ついで整形装置の上下の加圧ロ
ールおよび左右の拡幅防止ロールにより形成された空間
に通すことにより、横断面偏平長方形状に仕上げること
を特徴とするものである。
【0016】この発明の第2の方法によれば、上下方向
にのびる軸線の回りに回転自在であり、かつ周面に、両
側面が径方向外方に向かって上下方向外方に傾斜した環
状溝が形成されている左右1対の垂下壁折曲げロール
と、垂下壁折曲げロールの下流側に配され、かつ左右方
向にのびる軸線の回りに回転自在であるとともに上下方
向に間隔をおいて配された上下1対の加圧ロール、およ
び上下方向にのびる軸線の回りに回転自在であるととも
に左右方向に間隔をおいて配された左右1対の拡幅防止
ロールにより構成されており、上下の加圧ロールの周面
と左右の拡幅防止ロールの周面とにより、製造する偏平
状熱交換管の幅に等しい幅および同偏平状熱交換管の厚
さに等しい高さを有する空間が形成されている整形装置
とを用意し、上下両構成部材を組み合わせた後、この組
み合わせ体を、左右の垂下壁折曲げロール間に通すこと
により上構成部材の垂下壁の下端部を左右方向内方に折
り曲げて下構成部材の傾斜部に密着させ、ついで整形装
置の上下の加圧ロールおよび左右の拡幅防止ロールによ
り形成された空間に通すことにより、横断面偏平長方形
状に仕上げるのであるから、左右の垂下壁折曲げロール
間に通すことにより上構成部材の垂下壁の下端部を左右
方向内方に折り曲げて下構成部材の傾斜部に密着させる
さいに、上構成部材の上壁形成部が上方に膨れて下構成
部材の補強壁形成部の上端と上構成部材の上壁形成部下
面との間に隙間が生じるとともに、上構成部材の垂下壁
が左右方向外方に膨れて立上がり壁と垂下壁との間に隙
間が生じたとしても、整形装置における上下の加圧ロー
ルの働きにより上壁形成部の上方への膨れを矯正して補
強壁形成部の先端と、これがろう付されるべき上壁形成
部または下壁形成部との間に隙間が生じるのを防止する
ことができるとともに、左右の拡幅防止ロールの働きに
より垂下壁の左右方向外方への膨れを矯正して垂下壁と
立上がり壁との間に隙間が生じるのを防止することがで
きる。また、左右の拡幅防止ロールの働きにより幅が拡
がるのが防止される。したがって、上下両構成部材をろ
う付することにより、所望の寸法の偏平状熱交換管を製
造することができる。しかも、補強壁形成部の先端と上
壁形成部または下壁形成部との間、および垂下壁と立上
がり壁との間にろう付不良が発生するのを防止すること
ができる。さらに、上下両構成部材の仮止めを連続的に
行うことができるので、作業効率が向上する。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を、
図面を参照して説明する。なお、以下の説明において、
「アルミニウム」という語には、純アルミニウムの他に
アルミニウム合金を含むものとする。
【0018】図1はこの発明の方法により製造される偏
平状熱交換管を示す。
【0019】図1において、偏平状熱交換管(A) は、平
らな上下壁(1)(2)と、上下壁(1)(2)の左右両側縁にまた
がる2重構造の左右両側壁(3)(4)と、左右両側壁(3)(4)
間において上下壁(1)(2)にまたがるとともに長さ方向に
のびかつ相互に所定間隔をおいて設けられた複数の補強
壁(5) とを備え、内部に並列状の流体通路(6) を有する
ものであり、下壁(2) 、左右両側壁(3)(4)および補強壁
(5) を構成するアルミニウム製下構成部材(10)と、上壁
(1) および左右両側壁(3)(4)を構成する板状のアルミニ
ウム製上構成部材(20)とにより形成されたものである。
【0020】上壁(1) の内面に、伝熱面積を増大させる
目的で長さ方向にのびた凸条(7) が下方隆起状に一体に
形成されている。補強壁(5) は、下壁(2) に一体に形成
された補強壁形成部(11)が上壁(1) 内面に接合されて形
成されたものである。補強壁(5) の管幅方向におけるピ
ッチは、4mm以下にするのが好ましく、補強壁(5)の
高さは、2mm以下にするのが好ましい。また、補強壁
(5) には、並列状の流体通路(6) どうしを通じさせる複
数の連通孔(8) があけられている。連通孔(8)は、平面
から見て千鳥配置となっている。連通孔(8) があけられ
ていると、並列状の流体通路(6) をそれぞれ流通する流
体は、連通孔(8) を通じて偏平状熱交換管(A) の幅方向
に流れ、すべての流体通路(6) に行き渡って混合され、
流体通路(6) 間で流体に温度差が生じることはなくな
る。したがって、熱交換効率が向上する。各補強壁(5)
におけるすべての連通孔(8) の占める割合である開口率
は、10〜40%、特に10〜30%の範囲内であるこ
とが好ましく、20%程度であることが望ましい。この
場合に、連通孔(8) を形成することによる熱交換効率向
上効果が顕著なものとなる。連通孔(8) は、補強壁形成
部(11)の上縁に所定間隔おきに形成された切欠き(12)
が、上壁(1) によりその開放部が塞がれることによって
形成されたものである。この場合、複数の補強壁(5) に
あけられた連通孔(8) が平面から見て千鳥配置となって
いるので、偏平状熱交換管(A) の幅方向において、両構
成部材(10)(20)どうしの接合部が存在することになり、
十分な接合強度が確保される。
【0021】偏平状熱交換管(A) を製造する第1の方法
は次の通りである。
【0022】まず、図2および図3に示すような板状の
アルミニウム製下構成部材(10)と、同じく板状のアルミ
ニウム製上構成部材(20)とを圧延により形成する。
【0023】下構成部材(10)は、平らな下壁形成部(13)
と、下壁形成部(13)の両側縁に立ち上がり状に一体に形
成された両側壁形成部(14)(立上がり壁)と、下壁形成
部(13)の両側壁形成部(14)間に立ち上がり状にかつ相互
に所定間隔をおいて一体に形成された長さ方向にのびる
複数の補強壁形成部(11)とよりなり、補強壁形成部(11)
の上縁にその長さ方向に所定間隔をおいて台形状の切欠
き(12)が、平面から見て千鳥配置となるように形成され
ている。下構成部材(10)の下壁形成部(13)下面における
左右両側縁部に、左右方向外方に向かって上方に傾斜し
た傾斜部(15)が形成されている。また、下構成部材(10)
の両側壁形成部(14)の高さは補強壁形成部(13)と等しく
なっている。下構成部材(10)は、外面、すなわち下壁形
成部(13)の下面および両側壁形成部(14)の外面にろう材
層(図示略)を有するアルミニウムブレージングシート
からなる。
【0024】上構成部材(20)は、平らな上壁形成部(21)
と、上壁形成部(21)の両側縁に垂下状に一体に形成され
かつ下構成部材(10)の両側壁形成部(14)の外側に重なる
両側壁形成部(22)(垂下壁)とよりなる。上構成部材(2
0)の上壁形成部(21)の幅は下構成部材(10)の幅よりも若
干広く、下構成部材(10)に被せられるようになってい
る。上構成部材(20)の上壁形成部(21)下面には、長さ方
向に伸びる複数の凸条(23)が左右方向に間隔をおきかつ
左右両端の所定幅部分を除いて全幅にわたって下方隆起
状に一体に形成されている。したがって、上壁形成部(2
1)の下面には、下構成部材(10)の各補強壁形成部(11)と
対応する部分に少なくとも1つの凸条(23)が存在するこ
とになる。凸条(23)の突出高さは10〜200μm程度
が好ましい。これは、補強壁形成部(11)における隣り合
う切欠き(12)間の部分(16)の上縁の高さ位置が種々異な
ることに起因して上構成部材(20)の上壁形成部(21)下面
との間に存在する隙間の大きさが10μmよりも小さく
なることはなく、10μmよりも低いと、後述する両構
成部材(10)(20)の仮止めのさいにも下構成部材(10)の補
強壁形成部(11)の上端が凸条(23)に接触しないことがあ
り、200μmよりも高いと、両構成部材(10)(20)の仮
止めが不可能になるおそれがあるからである。上構成部
材(20)の両側壁形成部(22)の垂下長さは下構成部材(10)
の両側壁形成部(14)の高さよりも若干大きくなってい
る。また、両側壁形成部(22)の左右方向外面の下端部
に、下方に向かって左右方向内方に傾斜した傾斜部(24)
が形成され、両側壁形成部(22)の下端部が先細り状とな
っている。上構成部材(20)は、両面、すなわち上壁形成
部(21)の上下両面、および両側壁形成部(22)の内外両面
にろう材層(図示略)を有するアルミニウムブレージン
グシートからなる。凸条(23)は、上構成部材(20)の圧延
時に同時に形成されるので、凸条(23)部分でのろう材層
の厚さは、その他の部分よりも厚くなる。
【0025】ついで、上下構成部材(20)(10)に脱脂処理
を施した後、これらにろう付用フラックスを塗布する。
【0026】ついで、図2および図3に示すように、上
構成部材(20)を下構成部材(10)に嵌め被せる。
【0027】ついで、上下両構成部材(20)(10)からなる
組み合わせ体(B) を、図4および図5に示すような仮止
め装置(25)に通す。仮止め装置(25)は、左右方向にのび
る軸線の回りに回転自在であり、かつ上下方向に間隔を
おいて配置された上下1対の加圧ロール(26)と、上下方
向にのびる軸線の回りに回転自在であり、かつ左右方向
に間隔をおいて配置された左右1対の拡幅防止ロール(2
7)とよりなる。両ロール(26)(27)の回転軸線は同一垂直
面内に位置している。各加圧ロール(26)は、偏平状熱交
換管(A) の幅と等しい長さの周面(26a) を有している。
また、上下の加圧ロール(26)間の上下方向の間隔は、偏
平状熱交換管(A) の厚さと等しくなっている。各拡幅防
止ロール(27)は、上下の加圧ロール(26)間の間隔よりも
長い周面(27a) を有しており、この周面(27a) の上部お
よび下部はそれぞれ上下両加圧ロール(26)の左右両端面
に摺接するようになっている。また、左右の拡幅防止ロ
ール(27)間の左右方向の間隔は、偏平状熱交換管(A) の
幅と等しくなっている。したがって、上下の加圧ロール
(26)の周面と左右の拡幅防止ロール(27)の周面とによ
り、偏平状熱交換管(A) の幅に等しい幅および同偏平状
熱交換管(A) の厚さに等しい高さを有する空間(28)が形
成されている。
【0028】上下両構成部材(20)(10)の組み合わせ体
(B) を、仮止め装置(25)の上下の加圧ロール(26)間およ
び左右の拡幅防止ロール(27)により形成される空間(28)
に通すことにより、上構成部材(20)の両側壁形成部(22)
の下端部を左右方向内方に折曲げて下構成部材(10)の傾
斜部(15)に密着させるとともに、横断面偏平長方形状に
仕上げることができる。このとき、補強壁形成部(11)に
おける隣り合う切欠き(12)間の部分(16)の上縁の高さ位
置が種々異なることに起因して上構成部材(20)の上壁形
成部(21)下面との間に隙間が存在していたとしても、各
部分(16)の上縁は上壁形成部(21)下面の凸条(23)に密に
接触する。上記隙間の大きさが凸条(23)の突出高さより
も小さい場合には、凸条(23)は変形する。
【0029】ついで、両構成部材(20)(10)を仮止めした
ものをろう付温度に加熱する。すると、下構成部材(10)
の両側壁形成部(14)上端が上構成部材(20)の上壁形成部
(21)下面の左右両側縁部にろう付されるとともに下構成
部材(10)の補強壁形成部(11)上端が凸条(23)にろう付さ
れる。凸条(23)部分でのろう材層の厚さは、その他の部
分よりも厚くなっているので、ろう付時には、溶融した
ろう材はこの部分に引き寄せられ易くなり、補強壁形成
部(11)の上面と2つの凸条(23)との間の隙間も塞がれ
る。さらに、上下構成部材(20)(10)の両側壁形成部(22)
(14)どうしがろう付されるとともに上構成部材(20)の側
壁形成部(22)下端の折り曲げられた部分が下構成部材(2
0)の傾斜部(15)に重ね継手でろう付される。こうして、
偏平状熱交換管(A) が製造される。
【0030】上述した偏平状熱交換管(A) の第1の製造
方法において、仮止め装置(25)の代わりに、図6に示す
ような仮止め装置(40)を用いてもよい。
【0031】図6において、仮止め装置(40)は、左右方
向にのびる軸線の回りに回転自在であり、かつ上下方向
に間隔をおいて配置された上下1対の加圧ロール(41)
と、上下方向にのびる軸線の回りに回転自在であり、か
つ左右方向に間隔をおいて配置された左右1対の拡幅防
止ロール(42)とよりなる。両ロール(41)(42)の回転軸線
は同一垂直面内に位置している。各加圧ロール(41)は、
偏平状熱交換管(A) の幅よりも長い周面(41a) を有して
いる。また、上下の加圧ロール(41)間の上下方向の間隔
は、偏平状熱交換管(A) の厚さと等しくなっている。各
拡幅防止ロール(42)は、上下の加圧ロール(41)間の間隔
と等しい長さ、すなわち偏平状熱交換管(A) の厚さと等
しい長さの周面(42a) を有している。加圧ロール(41)の
周面(41a)の左右両端部はそれぞれ左右両拡幅防止ロー
ル(42)の上下両端面(42b) に摺接するようになってい
る。また、左右の拡幅防止ロール(42)間の左右方向の間
隔は、偏平状熱交換管(A) の幅と等しくなっている。し
たがって、上下の加圧ロール(41)の周面と左右の拡幅防
止ロール(42)の周面とにより、偏平状熱交換管(A) の幅
に等しい幅および同偏平状熱交換管(A) の厚さに等しい
高さを有する空間(43)が形成されている。
【0032】上述した第1の方法において、仮止め装置
として、図5に示すものと図6に示すものとを組み合わ
せたものを使用してもよい。すなわち、左側部分が図5
に示すものと同様に構成され、右側部分が図6に示すも
のと同様に構成されている仮止め装置や、これと左右逆
の構成の仮止め装置を使用してもよい。
【0033】偏平状熱交換管(A) を製造する第2の方法
は次の通りである。
【0034】まず、上述した第1の方法で用いたのと同
じ上下両構成部材(20)(10)を圧延により形成し、これら
に脱脂処理を施した後ろう付用フラックスを塗布し、さ
らに上構成部材(20)を下構成部材(10)に嵌め被せる。
【0035】ついで、上下両構成部材(20)(10)からなる
組み合わせ体(B) を、図7に示すような、上下方向にの
びる軸線の回りに回転自在であり、かつ左右方向に間隔
をおいて配置されている左右1対の側壁形成部折曲げロ
ール(30)(垂下壁折曲げロール)間に通す。各側壁形成
部折曲げロール(30)の周面には、両側面(31a) が径方向
外方に向かって上下方向外方に傾斜した環状溝(31)が形
成されている。
【0036】上下両構成部材(20)(10)の組み合わせ体
(B) を、左右1対の側壁形成部折曲げロール(30)間に通
すことにより、環状溝(31)の両側面(31a) の働きによっ
て上構成部材(20)の両側壁形成部(22)の下端部を左右方
向内方に折り曲げて下構成部材(10)の傾斜部(15)に密着
させることができる。このとき、図7に示すように、上
構成部材(20)の上壁形成部(21)が上方に膨れて下構成部
材(10)の補強壁形成部(11)の上端と上構成部材(20)の上
壁形成部(21)下面の凸条(23)との間に隙間が生じるとと
もに、上構成部材(20)の両側壁形成部(22)が左右方向外
方に膨れて、下構成部材(10)の両側壁形成部(14)との間
に隙間が生じる。
【0037】ついで、上下両構成部材(20)(10)の組み合
わせ体(B) を、側壁形成部折曲げロール(30)の下流側に
配された整形装置に通す。整形装置は、上述した第1の
方法で用いた仮止め装置(25)と全く同じ構成であり、図
示は省略するが、上下1対の加圧ロールと、左右1対の
拡幅防止ロールとよりなる。左右の側壁形成部折曲げロ
ール(30)間に通した上下両構成部材(20)(10)の組み合わ
せ体(B) を、整形装置の上下の加圧ロール間および左右
の拡幅防止ロールにより形成される空間に通すことによ
り、上下の加圧ロールの働きによって上壁形成部(21)の
上方への膨れを矯正して補強壁形成部(11)の先端と、上
壁形成部(21)下面の凸条(23)との間の隙間をなくすこと
ができるとともに、左右の拡幅防止ロールの働きにより
両側壁形成部(22)の左右方向外方への膨れを矯正して両
側壁形成部(22)と下構成部材(10)の両側壁形成部(14)と
の間の隙間をなくすことができる。また、左右の拡幅防
止ロールの働きにより幅が拡がるのが防止される。その
結果、上下両構成部材(20)(10)の組み合わせ体(B) は、
横断面偏平長方形状に仕上げられる。このとき、第1の
方法の場合と同様に、補強壁形成部(11)における隣り合
う切欠き(12)間の部分(16)の上縁の高さ位置が種々異な
ることに起因して上構成部材(20)の上壁形成部(21)下面
との間に隙間が存在していたとしても、各部分(16)の上
縁は上壁形成部(21)下面の凸条(23)に密に接触する。上
記隙間の大きさが凸条(23)の突出高さよりも小さい場合
には、凸条(23)は変形する。
【0038】ついで、両構成部材(20)(10)を仮止めした
ものをろう付温度に加熱する。すると、上述した第1の
方法の場合と同様に、下構成部材(10)の両側壁形成部(1
4)上端が上構成部材(20)の上壁形成部(21)下面の左右両
端部にろう付されるとともに下構成部材(10)の補強壁形
成部(11)上端が凸条(23)にろう付される。凸条(23)部分
でのろう材層(24)の厚さは、その他の部分よりも厚くな
っているので、ろう付時には、溶融したろう材はこの部
分に引き寄せられ易くなり、補強壁形成部(11)の上面と
2つの凸条(23)との間の隙間も塞がれる。さらに、上下
構成部材(20)(10)の両側壁形成部(22)(14)どうしがろう
付されるとともに上構成部材(20)の側壁形成部(22)下端
の折り曲げられた部分が下構成部材(20)の傾斜部(15)に
重ね継手でろう付される。こうして、偏平状熱交換管
(A) が製造される。
【0039】上述した偏平状熱交換管(A) の第2の製造
方法において、整形装置の代わりに、図6に示す仮止め
装置(40)や、上述した図5に示すものと図6に示すもの
とを組み合わせた仮止め装置と全く同じ構成の整形装置
を用いてもよい。
【0040】上述した実施形態においては、凸条(23)は
上壁形成部(21)下面のほぼ全幅にわたって形成されてい
るが、これに限るものではなく、補強壁形成部(11)と対
応する部分だけに形成されていてもよい。
【0041】また、上述した実施形態においては、補強
壁(5) は下構成部材(10)の下壁形成部(15)に内方隆起状
に一体成形されかつ先端が上構成部材(20)の上壁形成部
(21)にろう付された補強壁形成部(11)よりなるが、これ
に限るものではなく、上構成部材(20)の上壁形成部(21)
に内方隆起状に一体成形されるとともに、その先端が下
構成部材(10)の下壁形成部(13)にろう付された補強壁形
成部よりなるものであってもよい。また、補強壁(5)
は、上構成部材(20)の上壁形成部(21)および下構成部材
(10)の下壁形成部(13)にそれぞれ内方隆起状に一体成形
されるとともに、その先端が同他方にろう付された2種
類の補強壁形成部よりなるものであってもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の方法で製造された偏平状熱交換管の
横断面図である。
【図2】この発明の第1の方法を示し、上構成部材と下
構成部材とを組み合わせた状態の横断面図である。
【図3】同じく上構成部材と下構成部材とを組み合わせ
る方法を示す部分斜視図である。
【図4】同じく上構成部材と下構成部材との組み合わせ
体を仮止め装置に通した状態を示す一部切欠き正面図で
ある。
【図5】図4の部分拡大図である。
【図6】この発明の第1の方法に用いる仮止め装置の変
形例を示す図5相当の図である。
【図7】この発明の第2の方法を示し、上構成部材と下
構成部材との組み合わせ体を側壁形成部折曲げロールに
通した状態の拡大垂直断面図である。
【図8】偏平状冷媒流通管(熱交換管)が使用されたコ
ンデンサの正面図である。
【符号の説明】
(1) :上壁 (2) :下壁 (3) :左側壁 (4) :右側壁 (5) :補強壁 (6) :流体通路 (10):下構成部材 (11):補強壁形成部 (13):下壁形成部 (14):側壁形成部(立上がり壁) (15):傾斜部 (20):上構成部材 (21):上壁形成部 (22):側壁形成部(垂下壁) (25):仮止め装置 (26)(41):加圧ロール (26a)(41a):周面 (27)(42):拡幅防止ロール (27a)(42a):周面 (28)(43):空間 (30):側壁形成部折曲げロール(垂下壁折曲げロール) (31):環状溝 (31a):側面 (A) :偏平状熱交換管 (B) :組み合わせ体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI F28F 1/02 F28F 1/02 B (72)発明者 渡辺 正一 堺市海山町6丁224番地 昭和アルミニ ウム株式会社内 (56)参考文献 特開 平8−174116(JP,A) 特開 平5−138240(JP,A) 特開 平5−115934(JP,A) 特公 平3−56808(JP,B2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B21D 53/04 B23K 1/00 330 B23K 33/00 310 F25B 39/00 F28D 1/053 F28F 1/02 B21C 37/15

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上下壁と、上下壁の左右両側縁にまたが
    る左右両側壁と、左右両側壁間において上下壁にまたが
    るとともに長さ方向にのびかつ相互に所定間隔をおいて
    設けられた複数の補強壁とを備え、内部に並列状の流体
    通路を有する偏平状熱交換管を、上壁形成部、および上
    壁形成部の左右両側縁に一体成形された垂下壁を有する
    板状上構成部材と、下壁形成部、および下壁形成部の左
    右両側縁に一体成形された立上がり壁を有する板状下構
    成部材とを、上構成部材の垂下壁が下構成部材の立上が
    り壁の外側にくるように組み合わせて仮止めした後両者
    をろう付することにより製造する方法において、上構成
    部材の上壁形成部および下構成部材の下壁形成部のうち
    少なくともいずれか一方に補強壁形成部を一体成形して
    おき、上構成部材の垂下壁の高さを補強壁形成部および
    下構成部材の立上がり壁の高さよりも高くしておくとと
    もに、下構成部材の下壁形成部下面の左右両側縁部に左
    右方向外方に向かって上方に傾斜した傾斜部を形成して
    おき、上構成部材の垂下壁の下端部を左右方向内方に折
    り曲げて下構成部材の傾斜部に密着させることにより両
    構成部材を仮止めするにあたり、 左右方向にのびる軸線の回りに回転自在であり、かつ上
    下方向に間隔をおいて配された上下1対の加圧ロール
    と、上下方向にのびる軸線の回りに回転自在であり、か
    つ左右方向に間隔をおいて配された左右1対の拡幅防止
    ロールとより構成されており、上下の加圧ロールの周面
    と左右の拡幅防止ロールの周面とにより、製造する偏平
    状熱交換管の幅に等しい幅および同偏平状熱交換管の厚
    さに等しい高さを有する空間が形成されている仮止め装
    置を用意し、上下両構成部材を組み合わせた後、この組
    み合わせ体を、仮止め装置の上下の加圧ロールおよび左
    右の拡幅防止ロールにより形成された空間に通すことに
    より、上構成部材の垂下壁の下端部を折曲げて下構成部
    材の傾斜部に密着させるとともに、横断面偏平長方形状
    に仕上げることを特徴とする偏平状熱交換管の製造方
    法。
  2. 【請求項2】 上下壁と、上下壁の左右両側縁にまたが
    る左右両側壁と、左右両側壁間において上下壁にまたが
    るとともに長さ方向にのびかつ相互に所定間隔をおいて
    設けられた複数の補強壁とを備え、内部に並列状の流体
    通路を有する偏平状熱交換管を、上壁形成部、および上
    壁形成部の左右両側縁に一体成形された垂下壁を有する
    板状上構成部材と、下壁形成部、および下壁形成部の左
    右両側縁に一体成形された立上がり壁を有する板状下構
    成部材とを、上構成部材の垂下壁が下構成部材の立上が
    り壁の外側にくるように組み合わせて仮止めした後両者
    をろう付することにより製造する方法において、上構成
    部材の上壁形成部および下構成部材の下壁形成部のうち
    少なくともいずれか一方に補強壁形成部を一体成形して
    おき、上構成部材の垂下壁の高さを補強壁形成部および
    下構成部材の立上がり壁の高さよりも高くしておくとと
    もに、下構成部材の下壁形成部下面の左右両側縁部に左
    右方向外方に向かって上方に傾斜した傾斜部を形成して
    おき、上構成部材の垂下壁の下端部を左右方向内方に折
    り曲げて下構成部材の傾斜部に密着させることにより両
    構成部材を仮止めするにあたり、 上下方向にのびる軸線の回りに回転自在であり、かつ周
    面に、両側面が径方向外方に向かって上下方向外方に傾
    斜した環状溝が形成されている左右1対の垂下壁折曲げ
    ロールと、垂下壁折曲げロールの下流側に配され、かつ
    左右方向にのびる軸線の回りに回転自在であるとともに
    上下方向に間隔をおいて配された上下1対の加圧ロー
    ル、および上下方向にのびる軸線の回りに回転自在であ
    るとともに左右方向に間隔をおいて配された左右1対の
    拡幅防止ロールにより構成されており、上下の加圧ロー
    ルの周面と左右の拡幅防止ロールの周面とにより、製造
    する偏平状熱交換管の幅に等しい幅および同偏平状熱交
    換管の厚さに等しい高さを有する空間が形成されている
    整形装置とを用意し、上下両構成部材を組み合わせた
    後、この組み合わせ体を、左右の垂下壁折曲げロール間
    に通すことにより上構成部材の垂下壁の下端部を左右方
    向内方に折り曲げて下構成部材の傾斜部に密着させ、つ
    いで整形装置の上下の加圧ロールおよび左右の拡幅防止
    ロールにより形成された空間に通すことにより、横断面
    偏平長方形状に仕上げることを特徴とする偏平状熱交換
    管の製造方法。
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