JPH105911A - 偏平状熱交換管の製造方法 - Google Patents

偏平状熱交換管の製造方法

Info

Publication number
JPH105911A
JPH105911A JP16616696A JP16616696A JPH105911A JP H105911 A JPH105911 A JP H105911A JP 16616696 A JP16616696 A JP 16616696A JP 16616696 A JP16616696 A JP 16616696A JP H105911 A JPH105911 A JP H105911A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
wall forming
forming portion
heat exchange
exchange tube
flat heat
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP16616696A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3806850B2 (ja
Inventor
Hiroshi Tanaka
大史 田中
Shoichi Furuta
正一 古田
Kazuyuki Takahashi
一幸 高橋
Yasuhiro Osame
康弘 納
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Showa Aluminum Can Corp
Original Assignee
Showa Aluminum Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Priority to JP16616696A priority Critical patent/JP3806850B2/ja
Application filed by Showa Aluminum Corp filed Critical Showa Aluminum Corp
Priority to AT97110163T priority patent/ATE223265T1/de
Priority to AT01121082T priority patent/ATE276843T1/de
Priority to ES01121082T priority patent/ES2225369T3/es
Priority to ES97110163T priority patent/ES2181952T3/es
Priority to EP01121082A priority patent/EP1180403B1/en
Priority to DE69730881T priority patent/DE69730881T2/de
Priority to DE69715107T priority patent/DE69715107T2/de
Priority to EP97110163A priority patent/EP0815971B1/en
Priority to CZ19971967A priority patent/CZ290645B6/cs
Priority to AU26842/97A priority patent/AU722225B2/en
Priority to US08/882,338 priority patent/US5947365A/en
Priority to CA002208945A priority patent/CA2208945C/en
Priority to CN97117436A priority patent/CN1093011C/zh
Publication of JPH105911A publication Critical patent/JPH105911A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3806850B2 publication Critical patent/JP3806850B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Heat-Exchange Devices With Radiators And Conduit Assemblies (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 充分な耐圧性を有する偏平状熱交換管を得
る。 【解決手段】 下壁形成部11、下壁形成部11に上方隆起
状に一体成形された左右の両側壁形成部、および下壁形
成部11に上方隆起状に一体成形された補強壁形成部13か
らなる板状下構成部材10と、下面にろう材層を有するブ
レージングシートからなりかつ下構成部材10の両側壁形
成部12にまたがる上壁形成部21を有する板状上構成部材
20とをろう付することにより偏平状熱交換管を製造する
方法である。上構成部材20の上壁形成部21下面を粗面化
して酸化皮膜に傷23を付けておく。上下両構成部材10、
20を仮止めした後、両構成部材10、20をろう付する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、カーエアコン用
コンデンサ、カーエアコン用エバポレータ、ルームエア
コン用コンデンサ、自動車用オイルクーラ、産業機械用
オイルクーラ等の熱交換器に用いられる偏平状熱交換管
を製造する方法に関する。
【0002】この明細書において、図1および図5の上
下、左右をそれぞれ上下、左右というものとする。但
し、図7に関する説明については、同図の上下、左右を
それぞれ上下、左右というものとする。
【0003】
【従来の技術と発明が解決しようとする課題】近時、た
とえばカーエアコン用コンデンサとして、図7に示すよ
うに、互いに間隔をおいて左右に平行に配置された一対
のヘッダ(31)(32)と、両端がそれぞれ両ヘッダ(31)(32)
に接続された並列状の偏平状冷媒流通管(33)(熱交換
管)と、隣り合う冷媒流通管(33)の間の通風間隙に配置
されるとともに、両冷媒流通管(33)にろう付されたコル
ゲート・フィン(34)と、左のヘッダ(31)の周壁上端部に
接続された入口管(35)と、右ヘッダ(32)の周壁下端部に
接続された出口管(36)と、左ヘッダ(31)の中程より上方
位置の内部に設けられた左仕切板(37)と、右ヘッダ(32)
の中程より下方位置の内部に設けられた右仕切板(38)と
を備えており、入口管(35)と左仕切板(37)間の冷媒流通
管(33)の本数、左仕切板(37)と右仕切板(38)間の冷媒流
通管(33)の本数、右仕切板(38)と出口管(36)間の冷媒流
通管(33)の本数がそれぞれ上から順次減少されて通路群
を構成しており、入口管(35)から流入した気相の冷媒
が、出口管(36)より液相となって流出するまでに、コン
デンサ内を各通路群単位に蛇行状に流れるようになされ
ているいわゆるマルチフロー型と称されるコンデンサ
(特公平3−45300号公報参照)が、従来のサーペ
ンタイン型コンデンサに代わり高性能化、低圧力損失化
および超コンパクト化を実現しうるものとして広く使用
されてきている。
【0004】上記コンデンサに用いられる偏平状冷媒流
通管は、その内部に高圧ガス冷媒が導入されるため、耐
圧性が要求される。この要求にこたえるとともに熱交換
効率を高めるために、冷媒流通管には、平らな上下壁
と、上下壁にまたがるとともに長さ方向にのびた補強壁
を備えたアルミニウム中空押出形材よりなるものが用い
られていた。ところで、熱交換効率の向上およびコンデ
ンサのコンパクト化の関係上、偏平状冷媒流通管は薄肉
で、かつ高さはできるだけ低い方が望ましい。しかしな
がら、押出形材製の場合、押出技術上の制約から管高さ
を低くしかつ薄肉化するには限界があった。
【0005】そこで、この問題を解決するために、上下
壁と、上下壁の左右両側縁にまたがる左右両側壁と、上
下壁にまたがるとともに長さ方向に伸びかつ相互に間隔
をおいて設けられた複数の補強壁とを備え、内部に並列
状の流体通路を有する偏平状熱交換管であって、板材を
圧延することにより形成され、かつ下壁形成部、下壁形
成部に上方隆起状に一体成形された左右の両側壁形成
部、および下壁形成部に上方隆起状に一体成形された補
強壁形成部からなる板状下構成部材と、下面にろう材層
を有するブレージングシートからなりかつ下構成部材の
両側壁形成部にまたがる平板状上構成部材とをろう付す
ることにより製造された偏平状熱交換管が考えられてい
る。
【0006】ところが、上記下構成部材は圧延により形
成されているので、図8に示すように、下構成部材(40)
の補強壁形成部(41)の上縁が水平にはならずに、たとえ
ば一端側から他端側に向かって傾斜していることがあ
り、上下両構成部材(50)(40)を組み合わせたさいに、上
構成部材(50)の上壁形成部(51)と下構成部材(40)の補強
壁形成部(41)の上縁とが一端部でのみ接触し、他の部分
には僅かの隙間が存在することになり、次のような問題
が生じることが判明した。すなわち、上構成部材(50)下
面のろう材層(52)を形成するろう材は、ろう付時に溶融
してまず上壁形成部(51)と補強壁形成部(41)とが接触し
ている部分に集まり、上記接触部分に集まったろう材に
続いて上記隙間内に流入しこの隙間が埋められていくよ
うになっている。しかしながら、ろう材層(52)の表面に
存在する酸化皮膜の影響により溶融したろう材の流れ性
が十分ではないので、上記隙間が全ては埋められず、フ
ィレットが補強壁形成部(41)の全長にわたって形成され
ないことがあり、その結果製造された偏平状熱交換管は
要求される耐圧性を満たすことができない。しかも、上
構成部材(51)と補強壁形成部(41)とのろう付は両端だけ
が開口した半密閉系で行われることになり、開放系で行
なわれる場合に比べてろう付時のろう流れ性が悪いため
に上記問題の発生が顕著になる。
【0007】そこで、このような問題を解決するため
に、上構成部材(50)のろう材層(52)の厚さを厚くするこ
とが考えられるが、この場合ろう付時にろう材が垂れ、
その結果製造された偏平状熱交換管の流体通路の横断面
積が減少して通路抵抗が大きくなったり、ひどい場合に
は流体通路が閉鎖されたりするおそれがある。
【0008】この発明の目的は、上記問題を解決した偏
平状熱交換管の製造方法を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】この発明による偏平状熱
交換管の製造方法は、上下壁と、上下壁の左右両側縁に
またがる左右両側壁と、上下壁にまたがるとともに長さ
方向に伸びかつ相互に間隔をおいて設けられた複数の補
強壁とを備え、内部に並列状の流体通路を有する偏平状
熱交換管を、下壁形成部、下壁形成部に上方隆起状に一
体成形された左右の両側壁形成部、および下壁形成部に
上方隆起状に一体成形された補強壁形成部からなる板状
下構成部材と、下面にろう材層を有するブレージングシ
ートからなりかつ下構成部材の両側壁形成部にまたがる
上壁形成部を有する板状上構成部材とをろう付すること
により製造するにあたり、上構成部材の上壁形成部下面
を粗面化して酸化皮膜に傷を付けておき、上下両構成部
材を仮止めした後、両構成部材をろう付することを特徴
とするものである。
【0010】この発明の偏平状熱交換管の製造方法によ
れば、上構成部材の上壁形成部下面を粗面化して酸化皮
膜に傷を付けておき、上下両構成部材を仮止めした後、
両構成部材をろう付するので、ろう付時のろう流れ性が
優れたものになる。したがって、補強壁形成部の上縁が
水平にはならずに、たとえば一端側から他端側に向かっ
て傾斜しており、上下両構成部材を組み合わせたさい
に、上構成部材の上壁形成部と下構成部材の補強壁形成
部の上縁とが一端部でのみ接触し、他の部分には僅かの
隙間が存在していたとしても、溶融したろう材はまず上
壁形成部と補強壁形成部とが接触している部分に集ま
り、上記接触部分に集まったろう材に続いて上記隙間内
に流入しこの隙間が埋められていく。したがって、補強
壁形成部のほぼ全長にわたって上壁形成部と補強壁形成
部との間にフィレットが形成される。
【0011】上記偏平状熱交換管の製造方法において、
上構成部材の左右両側縁部に、下構成部材の両側壁形成
部の高さよりも垂下長さが大きくかつ両側壁形成部の外
側に重なる垂下壁を一体に形成しておき、垂下壁の下端
部を左右方向内方に折曲げて下構成部材の下壁形成部下
面の左右両側縁部に係合させることにより、上下両構成
部材を仮止めすることが好ましい。この場合、上下両構
成部材を仮止めするための治具等を必要としない。ま
た、製造された偏平状熱交換管では、左右両側壁が2重
構造となるので、この部分の耐圧性が向上する。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を、
図面を参照して説明する。以下の説明において、「アル
ミニウム」という語には、純アルミニウムの他にアルミ
ニウム合金を含むものとする。なお、全図面を通じて同
一物および同一部分には同一符号を付して重複する説明
を省略する。
【0013】実施形態1 図1および図2はこの実施形態で製造される偏平状熱交
換管を示す。
【0014】図1および図2において、偏平状熱交換管
(A) は、平らな上下壁(1)(2)と、上下壁(1)(2)の左右両
側縁にまたがる2重構造の左右両側壁(3)(4)と、左右両
側壁(3)(4)間において上下壁(1)(2)にまたがるとともに
長さ方向にのびかつ相互に所定間隔をおいて設けられた
複数の補強壁(5) とを備え、内部に並列状の流体通路
(6) を有するものであり、下壁(2) 、左右両側壁(3)(4)
および補強壁(5) を構成するアルミニウム製下構成部材
(10)と、上壁(1) および左右両側壁(3)(4)を構成する板
状のアルミニウム製上構成部材(20)とにより形成された
ものである。
【0015】下壁(2) 内面における左右両側壁(3)(4)と
補強壁(5) との間の部分および隣接する補強壁(5) どう
しの間の部分には、それぞれ伝熱面積を増大させる目的
で、長さ方向に間隔をおいて複数の突起(7) が上方隆起
状に一体に形成されている。
【0016】補強壁(5) の上縁は、一端から他端に向か
って下方に傾斜しているが、上壁(1) と補強壁(5) との
間には、全長にわたってフィレット(8) が形成されてい
る。
【0017】補強壁(5) の管幅方向におけるピッチは、
4mm以下にするのが好ましい。また、補強壁(5) の高
さは、2mm以下にするのが好ましい。
【0018】この偏平状熱交換管(A) では、左右両側壁
(3)(4)が2重構造であるので、この部分の耐圧性が向上
する。
【0019】偏平状熱交換管(A) は、次のようにして製
造される。
【0020】まず、図3および図4に示すような板状の
アルミニウム製下構成部材(10)と、同じく板状のアルミ
ニウム製上構成部材(20)とを圧延により形成する。
【0021】下構成部材(10)は、平らな下壁形成部(11)
と、下壁形成部(11)の両側縁に立ち上がり状に一体に形
成された両側壁形成部(12)と、下壁形成部(11)の両側壁
形成部(12)間に立ち上がり状にかつ相互に所定間隔をお
いて一体に形成された長さ方向にのびる複数の補強壁形
成部(13)とよりなる。下構成部材(10)の下壁形成部(11)
下面における左右両側縁部に、左右方向外方に向かって
上方に傾斜した傾斜面(14)が形成されている。また、下
構成部材(10)の両側壁形成部(12)の高さは補強壁形成部
(13)と等しくなっている。さらに、下壁形成部(11)に突
起(7) が一体に形成されている。下構成部材(10)は、外
面、すなわち下壁形成部(11)の下面、傾斜面(14)および
両側壁形成部(12)の外面にろう材層(図示略)を有する
アルミニウムブレージングシートからなる。
【0022】上構成部材(20)は、平らな上壁形成部(21)
と、上壁形成部(21)の両側縁に垂下状に一体に形成され
かつ下構成部材(10)の両側壁形成部(12)の外側に重なる
両側壁形成部(22)(垂下壁)とよりなる。上構成部材(2
0)の上壁形成部(21)の幅は下構成部材(10)の幅よりも若
干広く、下構成部材(10)に被せられるようになってい
る。上構成部材(20)の両側壁形成部(22)の垂下長さは下
構成部材(10)の両側壁形成部(12)の高さよりも若干高く
なっている。上構成部材(20)は、両面、すなわち上壁形
成部(21)の上下両面、および両側壁形成部(22)の内外両
面にろう材層(図示略)を有するアルミニウムブレージ
ングシートからなる。
【0023】ついで、上構成部材(20)の上壁形成部(21)
の下面をワイヤブラシ等を用いて粗面化し、酸化皮膜に
傷(23)を付ける。
【0024】ついで、上下構成部材(20)(10)に脱脂処理
を施した後、これらにろう付用フラックスを塗布する。
【0025】ついで、図4に示すように、上構成部材(2
0)を下構成部材(10)に嵌め被せ、上構成部材(20)の両側
壁形成部(22)の下端部を折り曲げて下構成部材(10)の傾
斜面(14)に密着させ、両構成部材(20)(10)を仮止めした
後ろう付温度に加熱する。すると、下構成部材(10)の両
側壁形成部(12)上端および補強壁形成部(13)上端が上構
成部材(20)の上壁形成部(21)の下面にろう付されるとと
もに、上下構成部材(20)(10)の両側壁形成部(22)(12)ど
うしがろう付され、さらに上構成部材(20)の側壁形成部
(22)下端の折り曲げられた部分が下構成部材(20)の傾斜
面(14)に重ね継手でろう付される。補強壁形成部(13)の
上縁が水平にはならずに、たとえば一端側から他端側に
向かって傾斜しており、上下両構成部材(20)(10)を組み
合わせたさいに、上構成部材(20)の上壁形成部(21)と下
構成部材(10)の補強壁形成部(13)の上縁とが一端部での
み接触し、他の部分には僅かの隙間が存在していたとし
ても、溶融したろう材はまず上壁形成部(21)と補強壁形
成部(13)とが接触している部分に集まり、上記接触部分
に集まったろう材に続いて上記隙間内に流入しこの隙間
が埋められていく。したがって、補強壁形成部(13)のほ
ぼ全長にわたって上壁形成部(21)と補強壁形成部(13)と
の間にフィレット(8) が形成される。こうして、偏平状
熱交換管(A) が製造される。
【0026】実施形態2 この実施形態は図5および図6に示すものである。
【0027】図5はこの実施形態により製造される偏平
状熱交換管(A1)を示す。
【0028】図5において、偏平状熱交換管(A1)の補強
壁(5) には、並列状の流体通路(6)どうしを通じさせる
複数の連通孔(9) があけられている。連通孔(9) は、平
面から見て千鳥配置となっている。連通孔(9) があけら
れていると、並列状の流体通路(6) をそれぞれ流通する
流体は、連通孔(9) を通じて偏平状熱交換管(A1)の幅方
向に流れ、すべての流体通路(6) に行き渡って混合さ
れ、流体通路(6) 間で流体に温度差が生じることはなく
なる。したがって、熱交換効率が向上する。各補強壁
(5) におけるすべての連通孔(9) の占める割合である開
口率は、10〜40%、特に10〜30%の範囲内であ
ることが好ましく、20%程度であることが望ましい。
この場合に、連通孔(9) を形成することによる熱交換効
率向上効果が顕著なものとなる。
【0029】連通孔(9) は、下構成部材(10)の補強壁形
成部(13)の上縁に所定間隔をおいて形成された台形状の
切欠き部(15)が、上構成部材(20)の上壁形成部(21)でそ
の開放部が塞がれることにより形成されている。この場
合、複数の補強壁(5) にあけられた連通孔(9) が平面か
ら見て千鳥配置となっているので、偏平状熱交換管(A)
の幅方向において、両構成部材(10)(20)どうしの接合部
が存在することになり、十分な接合強度が確保される。
【0030】このような偏平状熱交換管(A1)は実施形態
1の偏平状熱交換管と同様にして製造される。
【0031】上記下構成部材(10)の場合、図6に示すよ
うに、補強壁形成部(13)における両端の切欠き(15)の長
さ方向外側の部分(16)および隣り合う切欠き部(15)間に
存在する各部分(16)の上縁がそれぞれ水平にはならず
に、たとえば一端側から他端側に向かって傾斜してお
り、上下両構成部材(20)(10)を組み合わせたさいに、上
構成部材(20)の上壁形成部(21)と下構成部材(10)の補強
壁形成部(13)における各部分(16)の上縁とが一端部での
み接触し、他の部分には僅かの隙間が存在していること
がある。この場合においても、上構成部材(20)の上壁形
成部(21)下面のろう材層(24)を形成するろう材は、ろう
付時に溶融してまず上壁形成部(21)と補強壁形成部(13)
の各部分(16)とが接触している部分に集まり、上記接触
部分に集まったろう材に続いて上記各隙間内に流入しこ
の隙間が埋められていく。したがって、各部分(16)の全
長にわたって上壁形成部(21)と各部分(16)との間にフィ
レットが形成され、その結果切欠き(15)を除いて補強壁
形成部(13)の全長にわたってフィレットが形成される。
【0032】
【発明の効果】この発明の偏平状熱交換管の製造方法に
よれば、上述のように、補強壁形成部のほぼ全長にわた
って上壁形成部と補強壁形成部との間にフィレットが形
成されるので、両者間のろう付は強固なものとなり、充
分な耐圧性を有する偏平状熱交換管が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施形態1の方法で製造された偏平
状熱交換管の横断面図である。
【図2】図1のII−II線拡大断面図である。
【図3】実施形態1において上構成部材と下構成部材と
の組み合わせ方法を示す部分斜視図である。
【図4】実施形態1において上構成部材と下構成部材と
を組み合わせた状態を示す横断面図である。
【図5】この発明の実施形態2の方法で製造された偏平
状熱交換管の横断面図である。
【図6】実施形態2において上構成部材と下構成部材と
を組み合わせた状態を示す部分拡大縦断面図である。
【図7】偏平状冷媒流通管(熱交換管)が使用されたコ
ンデンサの正面図である。
【図8】従来の方法で上下両構成部材を仮止めした状態
を示す部分拡大縦断面図である。
【符号の説明】
(1) 上壁 (2) 下壁 (3)(4) 左右両側壁 (5) 補強壁 (6) 流体通路 (10) 下構成部材 (11) 下壁形成部 (12) 両側壁形成部 (13) 補強壁形成部 (20) 上構成部材 (21) 上壁形成部 (23) 傷
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 F28F 1/40 F28F 1/40 B (72)発明者 納 康弘 堺市海山町6丁224番地 昭和アルミニウ ム株式会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上下壁と、上下壁の左右両側縁にまたが
    る左右両側壁と、上下壁にまたがるとともに長さ方向に
    伸びかつ相互に間隔をおいて設けられた複数の補強壁と
    を備え、内部に並列状の流体通路を有する偏平状熱交換
    管を、下壁形成部、下壁形成部に上方隆起状に一体成形
    された左右の両側壁形成部、および下壁形成部に上方隆
    起状に一体成形された補強壁形成部からなる板状下構成
    部材と、下面にろう材層を有するブレージングシートか
    らなりかつ下構成部材の両側壁形成部にまたがる上壁形
    成部を有する板状上構成部材とをろう付することにより
    製造するにあたり、 上構成部材の上壁形成部下面を粗面化して酸化皮膜に傷
    を付けておき、上下両構成部材を仮止めした後、両構成
    部材をろう付することを特徴とする偏平状熱交換管の製
    造方法。
  2. 【請求項2】 上構成部材の上壁形成部の左右両側縁部
    に、下構成部材の両側壁形成部の高さよりも垂下長さが
    大きくかつ両側壁形成部の外側に重なる垂下壁を一体に
    形成しておき、垂下壁の下端部を左右方向内方に折曲げ
    て下構成部材の下壁形成部下面の左右両側縁部に係合さ
    せることにより、上下両構成部材を仮止めすることを特
    徴とする請求項1記載の偏平状熱交換管の製造方法。
JP16616696A 1996-06-26 1996-06-26 偏平状熱交換管の製造方法 Expired - Fee Related JP3806850B2 (ja)

Priority Applications (14)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP16616696A JP3806850B2 (ja) 1996-06-26 1996-06-26 偏平状熱交換管の製造方法
AT01121082T ATE276843T1 (de) 1996-06-26 1997-06-20 Verfahren zur herstellung von flachröhren für wärmetauscher
ES01121082T ES2225369T3 (es) 1996-06-26 1997-06-20 Procedimiento para la fabricacion de tubos planos intercambiadores de calor.
ES97110163T ES2181952T3 (es) 1996-06-26 1997-06-20 Procedimiento para la fabricacion de tubos planos intercambiadores de calor.
EP01121082A EP1180403B1 (en) 1996-06-26 1997-06-20 Process for producing flat heat exchange tubes
DE69730881T DE69730881T2 (de) 1996-06-26 1997-06-20 Verfahren zur Herstellung von Flachröhren für Wärmetauscher
DE69715107T DE69715107T2 (de) 1996-06-26 1997-06-20 Verfahren zur Herstellung von Flachröhren für Wärmetauscher
EP97110163A EP0815971B1 (en) 1996-06-26 1997-06-20 Process for producing flat heat exchange tubes
AT97110163T ATE223265T1 (de) 1996-06-26 1997-06-20 Verfahren zur herstellung von flachröhren für wärmetauscher
CZ19971967A CZ290645B6 (cs) 1996-06-26 1997-06-23 Způsob výroby ploché teplosměnné trubky
AU26842/97A AU722225B2 (en) 1996-06-26 1997-06-25 Process for producing flat heat exchange tubes
US08/882,338 US5947365A (en) 1996-06-26 1997-06-25 Process for producing flat heat exchange tubes
CA002208945A CA2208945C (en) 1996-06-26 1997-06-25 Process for producing flat heat exchange tubes
CN97117436A CN1093011C (zh) 1996-06-26 1997-06-25 扁平状热交换管的制造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP16616696A JP3806850B2 (ja) 1996-06-26 1996-06-26 偏平状熱交換管の製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH105911A true JPH105911A (ja) 1998-01-13
JP3806850B2 JP3806850B2 (ja) 2006-08-09

Family

ID=15826304

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP16616696A Expired - Fee Related JP3806850B2 (ja) 1996-06-26 1996-06-26 偏平状熱交換管の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3806850B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100467339B1 (ko) * 2002-10-30 2005-01-24 모딘코리아 유한회사 열교환기용 튜브 제조방법
JP2021073431A (ja) * 2015-10-29 2021-05-13 株式会社Uacj アルミニウム製押出扁平多穴管及び熱交換器

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9511452B2 (en) * 2015-02-09 2016-12-06 United Technologies Corporation Assemblies with brazed joints and methods of fabricating assemblies with brazed joints

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100467339B1 (ko) * 2002-10-30 2005-01-24 모딘코리아 유한회사 열교환기용 튜브 제조방법
JP2021073431A (ja) * 2015-10-29 2021-05-13 株式会社Uacj アルミニウム製押出扁平多穴管及び熱交換器

Also Published As

Publication number Publication date
JP3806850B2 (ja) 2006-08-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4099513B2 (ja) 偏平管製造用金属板、偏平管および偏平管の製造方法
JP3580942B2 (ja) 熱交換器用扁平チューブおよび同チューブを備えた熱交換器
US20080264620A1 (en) Flat Tube, Platelike Body for Making the Flat Tube and Heat Exchanger
JP4751662B2 (ja) 偏平管製造用板状体、偏平管の製造方法および熱交換器の製造方法
JPH0345300B2 (ja)
JP2011163666A5 (ja)
JP2011163666A (ja) 熱交換器
JPH0245945B2 (ja)
US20080245518A1 (en) Flat Tube Making Platelike Body, Flat Tube, Heat Exchanger and Process for Fabricating Heat Exchanger
JPH0612228B2 (ja) 熱交換器
JP2000193387A (ja) 偏平状熱交換管およびその製造方法
JP3947830B2 (ja) 偏平状熱交換管の製造方法
JPH105911A (ja) 偏平状熱交換管の製造方法
JPS636392A (ja) 熱交換器
JPH051865A (ja) 空気調和機用アルミニウム製凝縮器
JP5140803B2 (ja) 熱交換器およびその製造方法
JPH0833287B2 (ja) 空気調和機用アルミニウム製凝縮器
JPH0345302B2 (ja)
JPH0345301B2 (ja)
JP2003302186A (ja) 熱交換器用チューブ及びその製造方法並びに熱交換器
JPH07324884A (ja) 熱交換器用コルゲート・フィン
JPH0332944Y2 (ja)
JPH04363591A (ja) 熱交換器
JP2008089188A (ja) 熱交換器
JP3089542B2 (ja) 偏平状熱交換管の製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20050712

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20050719

A521 Written amendment

Effective date: 20050920

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Effective date: 20060404

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20060501

R150 Certificate of patent (=grant) or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120526

Year of fee payment: 6

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees