JP3089383B2 - 射出成形機の型締装置 - Google Patents
射出成形機の型締装置Info
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Description
る可動盤を停止するようにした射出成形機の型締装置に
関する。
ように、固定盤1と、一端を可動盤2に固定した複数の
平行なタイバー3および4と、各タイバー3および4の
中途位置に設けたピストン5をその内径面に摺動可能に
嵌着させるとともに、前記固定盤1に一体的に設けら
れ、前記タイバー3および4とともに可動盤2を進退可
能に取付け、かつ可動盤2を差動回路により可動盤2の
摺動ストロークの一部分を高速移動させる夫々複数の型
締用Cシリンダ6および型開用Oシリンダ7と、同Cシ
リンダ6およびOシリンダ7の油室へ選択的に圧油を供
給可能な油圧回路8を有して成る射出成形機の型締装置
は従来から良く知られており、前記油圧回路8は図4に
示すような油圧回路が設けてある。
速移動しているときに停電等によりポンプが停止した場
合には可動盤2が慣性で移動してしまい、金型等を破損
させてしまうという欠点があった。そのため型締装置制
御用の油圧回路には停電時や油圧装置の故障時に可動盤
2の移動を停止させるための緊急動力源としてアキュム
レータを用いるのが普通であった。
いて説明すると、固定盤1には型締用Cシリンダ61お
よび62と型開用Oシリンダ71および72が一体的に
固着され、かつ型締、型開両シリンダが互いに隣合って
異なる種類となるように配置されている。前記Cシリン
ダ61および62、Oシリンダ71および72は互いに
内径面にタイバー3および4をロッドとするピストン5
が摺動自在に嵌着されている。
一端は図示してない可動盤に固着され、他端はCシリン
ダ61および62,Oシリンダ71および72の油室を
突抜いて外部へ達している。同タイバー3および4は夫
々中途に前記ピストン5が設けてあり、同ピストン5を
境に一端側と他端側は径が異なり、ピストン5の前後の
受圧面積が異なるようになっている。
締用油室61aおよび62aには夫々ロジック弁12お
よび14を介して回路23が接続されている。Cシリン
ダ61の型開用油室61bは前記ロジック弁12を介し
て回路23に接続されるとともに、油室61aとの間に
差動回路を形成する回路27を設けてある。またCシリ
ンダ62の型開用油室62bは前記ロジック弁14を介
して回路23に接続されるとともに、油室62aとの間
に差動回路を形成する回路28を設けてある。
開用油室71b、72bには夫々回路24が接続されて
いる。Oシリンダ71の型締用油室71aにはロジック
弁16を介して回路24が接続されるとともに、油室7
1bとの間に差動回路を形成する回路29が設けてあ
る。またOシリンダ72の型締用油室72aにはロジッ
ク弁18を介して回路24が接続されるとともに、油室
72bとの間に差動回路を形成する回路30が設けてあ
る。
して油圧源9および油タンク22に選択的に接続され、
他端は前述のようにロジック弁12および14を介して
前記Cシリンダ61および62の型締用油室61aおよ
び62aに接続するとともに、前記Oシリンダ71およ
び72制御用のロジック弁17および19を介して夫々
前記ロジック弁16および18に接続している。
0を介して油圧源9および油タンク22に選択的に接続
され、他端は前述のようにOシリンダ71および72の
型開用油室71b、72bに接続するとともに、前記型
締用Cシリンダ61および62の制御用のロジック弁1
3および15を介して夫々前記差動回路27および28
に接続している。
盤停止用電磁切換弁20、21の切換えによりその回路
の開閉が制御され、同電磁切換弁20、21が励磁され
るとロジック弁開閉制御用電磁切換弁11を切換えるこ
とにより油圧源9および油タンク22と連通するパイロ
ット回路25に連通し、パイロット回路25が油圧源9
に連通すると前記ロジック弁12および16は夫々その
回路を閉じ、パイロット回路25が油タンク22に連通
すると前記ロジック弁12および16は夫々その回路を
開くようになっている。同電磁切換弁20、21が無励
磁になると夫々アキュムレータ31、32からの圧油が
前記ロジック弁12および16に作用し、ロジック弁1
2および16は「閉」状態となる。また前記ロジック弁
14および18はパイロット回路25と連通しており、
前述のロジック弁12および16と同様に開閉制御用電
磁切換弁11を切換えることにより油圧源9および油タ
ンク22と連通するようになっている。
ロジック弁開閉制御用電磁切換弁11を切換えることに
より油圧源9および油タンク22と連通するパイロット
回路26に連通している。従って、ロジック弁開閉制御
用電磁切換弁11がb位置になると油圧源9からの圧油
がパイロット回路26に導かれ、ロジック弁13、1
5、17および19が「閉」状態と成る。また、その時
回路25は油タンク22へ繋がるのでロジック弁14お
よび18が「開」状態と成り、ロジック弁12および1
6は夫々電磁切換弁20および21が励磁されている場
合に「開」状態と成る。
位置になると回路25に油圧源9からの圧油が導かれ、
回路26が油タンク22へ繋がるので、ロジック弁1
4、18は「閉」状態と成り、ロジック弁12、16も
夫々電磁切換弁20、21が励磁されているとき「閉」
状態と成る。
にその作用について説明すると、先ず型締に際し、型開
閉制御用電磁切換弁10をa位置、ロジック弁開閉制御
用電磁切換弁11をb位置に、電磁切換弁20、21を
夫々励磁させておいて、油圧源9からの圧油を回路23
より型締用Cシリンダ61および62に作用させると、
ロジック弁13、15、17および19のパイロット回
路26に圧油が作用し前記弁13、15、17および1
9は「閉」状態と成り、ロジック弁12、14、16お
よび18のパイロット回路25は電磁切換弁11を介し
て油タンク22へ繋がり「開」状態と成るので、前記油
圧源9からの圧油は回路23より油室61aおよび62
aに作用する。
回路27によりロジック弁12を介して、前記Cシリン
ダ61の油室61aに作用する油圧源9からの圧油に合
流する。また、前記Cシリンダ62の油室62b内の圧
油も同様に形成された差動回路28によりロジック弁1
4を介してCシリンダ62の油室62aに作用する油圧
源9からの圧油に合流すようになっている。
いてはCシリンダ61および62による可動盤2の移動
につれ油室71bおよび72b内の圧油は押出される。
即ち、前記油室71b内の圧油が押出されると油室71
aは負圧状態になり、油室71b内から押出された圧油
はロジック弁16を介して油室71aに吸込まれるとと
もに、余剰の油は回路24、電磁切換弁10を介して油
タンク22へ戻される。
72aは負圧状態になり、油室72b内から押出された
圧油はロジック弁18を介してOシリンダ72の油室7
2aに吸込まれるとともに、余剰の油は回路24、電磁
切換弁10を介して油タンク22へ戻されるようになっ
ている。従ってピストン5、即ち図示してない可動盤2
を図中右側に高速で移動させ、金型の型締が行なわれ
る。
工程につづく射出工程が完了して金型内に形成された成
形品を取出すに際し、型開工程となると電磁切換弁10
がb位置に切換わり、ロジック弁13、15、17およ
び19のパイロット回路26に圧油が作用し前記弁1
3、15、17および19は「閉」状態のままであり、
ロジック弁12、14、16および18のパイロット回
路25は電磁切換弁11を介して油タンク22へ繋がり
「開」状態のままであるので、前記油圧源9からの圧油
は回路24を介してOシリンダ71の油室71bおよび
Oシリンダ72の油室72bに作用する。
た差動回路29によりロジック弁16を押開き、前記O
シリンダ71の油室71bに作用する油圧源9からの圧
油に合流する。また、前記Oシリンダ72の油室72a
内の圧油も同様に形成された差動回路30によりロジッ
ク弁18を介してOシリンダ72の油室72bに作用す
る油圧源9からの圧油に合流するようになっている。
いては型開用Oシリンダ71および72による可動盤2
の移動に連れ油室61bおよび62b内は負圧状態にな
り、回路23、電磁切換弁10を介して油タンク22か
ら油を吸込ようになっている。即ち、前記Cシリンダ6
1の油室61b内に圧油が吸込れると、油室61a内か
ら押出された圧油は形成された差動回路27によりロジ
ック弁12を介して油室61bに合流するとともに、余
剰の油は回路23、電磁切換弁10を介して油タンク2
2へ戻るようになっている。
62a内から押出された圧油は形成された差動回路28
によりロジック弁14を介してCシリンダ62の油室6
2bに吸込まれるとともに、余剰の油は回路23、電磁
切換弁10を介して油タンク22へ戻るようになってい
る。従ってピストン5、即ち図示してない可動盤2を図
中左側に高速で移動させ、型開が行なわれる。
9からの圧油の供給が停止された場合、電磁切換弁2
0、21は無励磁になり、夫々アキュムレータ31、3
2に貯えてあった圧油が電磁切換弁20、21を介して
ロジック弁12および16に作用するので、ロジック弁
12および16は「閉」状態になり、Cシリンダ61お
よびOシリンダ71の油室61a、71aに圧油が出入
しなくなり、可動盤2はその移動を停止する。
な移動中の可動盤を停止するためにはアキュムレータが
必要であり、その設置スペースも大きくなるばかりでな
く、コストも高くなり、さらに、高圧ガスの取扱い、管
理等メンテナンスにも問題があった。本発明の目的は前
述の欠点を取り除き、停電時あるいは油圧装置の故障時
等の緊急動力源としてのアキュムレータを用いることな
く、可動盤を安全に停止でき、その設置スペースも小さ
く、コストも安く、メンテナンスの問題もない射出成形
機の型締装置を提供することである。
め、本発明は固定型を支持する固定盤と、可動型を支持
する可動盤と、少なくとも固定盤又は可動盤に固定した
複数の平行なタイバーと、各タイバーの中途位置に設け
られ前後の受圧面積が異なるピストンを内径面に摺動可
能に嵌着させるとともに、前記固定盤または可動盤に一
体的に設けられ、前記可動盤を進退可能に取付けるとと
もに可動盤を差動回路により可動盤の摺動ストロークの
一部分を高速移動させる夫々複数の型締用Cシリンダお
よび型開用Oシリンダと、各シリンダの油室へ選択的に
圧油を供給可能な油圧回路を有して成る射出成形機の型
締装置において、前記差動回路中に設けられ前記各シリ
ンダの油室に対する差動油の出入を制御する開閉弁の内
の少なくとも一個に対して停電時に前記差動回路の途中
から作動油を導く可動盤停止用電磁切換弁を設け、停電
時に前記差動回路中を流れる作動油の圧力により前記開
閉弁を「開」状態から「閉」状態にして、可動盤の移動
を停止するように成したことを特徴とする射出成形機の
型締装置とした。
時等の緊急動力源としてのアキュムレータが無く、設置
スペースも小さくでき、可動盤を安全に停止できる。
る。本発明は従来例からアキュムレータを除き、差動回
路27および29を流れる作動油の圧力によりロジック
弁12および16を「閉」とするようにし、かつ同様に
してロジック弁14および18を切換えるための可動盤
停止用電磁切換弁33、34を付加した以外は従来例と
変わらないので、構成および部材の説明を省き、作用の
み説明をする。
10をa位置、ロジック弁開閉制御用電磁切換弁11を
b位置に、可動盤停止用電磁切換弁20、21、33お
よび34を励磁させておき、油圧源9からの圧油を回路
23を介して型締用Cシリンダ61および62に作用さ
せると、ロジック弁12、14、16および18のパイ
ロット回路25は電磁切換弁11を介して油タンク22
へ繋がり「開」状態と成るので、前記油圧源9からの圧
油はCシリンダ61の油室61a、Cシリンダ62の油
室62aに作用するとともに、Cシリンダ61の油室6
1b内の圧油は形成された差動回路27によりロジック
弁12を介して、前記油室61aに作用する油圧源9か
らの圧油に合流する。また、前記Cシリンダ62の油室
62b内の圧油も同様に形成された差動回路28により
ロジック弁14を介してCシリンダ62の油室62aに
作用する油圧源9からの圧油に合流すようになってい
る。
いてはCシリンダ61および62による可動盤2の移動
に連れ油室71bおよび72b内の圧油は押出される。
即ち、前記油室71bおよび72b内の圧油が押出され
ると油室71aおよび72aは負圧状態になり、各油室
71bおよび72b内から押出された圧油は夫々ロジッ
ク弁16および18を介して油室71a、72aに吸込
まれるとともに、余剰の油は回路24、電磁切換弁10
を介して油タンク22へ戻される。従ってピストン5、
即ち図示してない可動盤2を図中右側に高速で移動さ
せ、金型の型締が行なわれる。
換弁20、21、33および34が無励磁となれば、こ
れらのうち可動盤停止用電磁切換弁20および34を介
して差動回路27および28からロジック弁12および
14へ作動油が流れてその圧力によりロジック弁12お
よび14は「閉」状態になり、Cシリンダ61および6
2の油室61aおよび62aに圧油の出入りが無くなる
ので、可動盤2はその移動を停止する。
に型開きが行われ、停電等により可動盤停止用電磁切換
弁20、21、33および34が無励磁となれば、ロジ
ック弁16および18が「閉」状態になり、Oシリンダ
71および72の油室71aおよび72aに圧油の出入
りが無くなるので、可動盤2はその移動を停止する。
換弁を複数個ある型締用シリンダおよび型開用に夫々設
けた例を説明したが、これに限らず少なくとも1個のシ
リンダに可動盤停止用電磁切換弁を設けることで可動盤
の停止は可能である。
中の可動盤を停止するための動力源としてのアキュムレ
ータを使用しなくなったので、装置全体の設置スペース
も小型化し、コストも安価となったばかりでなく、高圧
ガスの取扱い等の保守面でも改善された。
Claims (1)
- 【請求項1】 固定型を支持する固定盤と、可動型を支
持する可動盤と、少なくとも固定盤または可動盤に固定
した複数の平行なタイバーと、各タイバーの中途位置に
設けられ前後の受圧面積が異なるピストンをその内径面
に摺動可能に嵌着させるとともに、前記固定盤または可
動盤に一体的に設けられ、前記可動盤を進退可能に取付
けるとともに、可動盤を差動回路により可動盤の摺動ス
トロークの一部分を高速移動させる夫々複数の型締用C
シリンダおよび型開用Oシリンダと、各シリンダの油室
へ選択的に圧油を供給可能な油圧回路を有して成る射出
成形機の型締装置において、前記差動回路中に設けられ
前記各シリンダの油室に対する差動油の出入を制御する
開閉弁の内の少なくとも一個に対して停電時に前記差動
回路の途中から作動油を導く可動盤停止用電磁切換弁を
設け、停電時に前記差動回路中を流れる作動油の圧力に
より前記開閉弁を「開」状態から「閉」状態にして、可
動盤の移動を停止するように成したことを特徴とする射
出成形機の型締装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP06195933A JP3089383B2 (ja) | 1994-07-28 | 1994-07-28 | 射出成形機の型締装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP06195933A JP3089383B2 (ja) | 1994-07-28 | 1994-07-28 | 射出成形機の型締装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08207105A JPH08207105A (ja) | 1996-08-13 |
JP3089383B2 true JP3089383B2 (ja) | 2000-09-18 |
Family
ID=16349392
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP06195933A Expired - Lifetime JP3089383B2 (ja) | 1994-07-28 | 1994-07-28 | 射出成形機の型締装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3089383B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN115674608B (zh) * | 2023-01-03 | 2023-05-09 | 山西斯普瑞机械制造股份有限公司 | 一种硫化鞋机开合模自调专用阀 |
-
1994
- 1994-07-28 JP JP06195933A patent/JP3089383B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH08207105A (ja) | 1996-08-13 |
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