JP3089309B1 - 粉体受入排出ホッパ及びそれを使用した粉体受入排出装置 - Google Patents

粉体受入排出ホッパ及びそれを使用した粉体受入排出装置

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JP3089309B1
JP3089309B1 JP11100667A JP10066799A JP3089309B1 JP 3089309 B1 JP3089309 B1 JP 3089309B1 JP 11100667 A JP11100667 A JP 11100667A JP 10066799 A JP10066799 A JP 10066799A JP 3089309 B1 JP3089309 B1 JP 3089309B1
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達 小橋川
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Abstract

【要約】 【課題】 粉体受入排出ホッパ60の内面への粉体の付
着を防止すること。 【解決手段】 支持枠体40と、支持枠体40に支持さ
れた容器形状体62とを備えた粉体受入排出ホッパ60
及びそれを使用した粉体受入排出装置2。ホッパ60の
容器形状体62は、可撓性材料からなるシート部材によ
り形成され、一端部が開口された状態で支持枠体40の
一端部に連結され、底部62bにより閉塞された他端部
における外周部が支持枠体40の他端部に連結されるこ
とにより粉体を受け入れられるよう支持枠体40に支持
されている。容器形状体62の開口が下に向けられる
と、容器形状体62の他端部における上記外周部よりも
底部62b側が上記外周部から下方に垂れ下がることが
できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、粉体を受け入れ、
排出するための粉体受入排出ホッパ及びそれを使用した
粉体受入排出装置、例えば粉体供給装置であって特に高
い精度の定量受入排出が要求される粉体供給装置に適用
される、粉体受入排出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】粉体受入排出装置は、例えば粉体供給装
置に備えられている。この種の粉体供給装置は、粉体を
収容する収容ホッパと、収容ホッパ内に収容された粉体
を排出するスクリュー式あるいは回転テーブル式等のフ
ィーダとを備えている。収容ホッパよりも下方位置には
フィーダによって排出・供給された粉体を受け入れ、排
出するための粉体受入排出ホッパである計量ホッパと、
計量ホッパ内に収容された粉体を計量するための計量器
とが配置されている。計量ホッパは、筒状胴部の一端が
開口し他端が底部により閉塞された金属製の容器から形
成されている。この金属製の計量ホッパにはエアノッカ
ーが備えられている。計量手段を構成するロードセルを
備えた計量器には反転手段が支持され、反転手段に計量
ホッパが支持されている。反転手段は、ロータリアクチ
ュエータと、それによって反転駆動させられる反転駆動
軸とを備えている。反転手段の反転駆動軸に計量ホッパ
の胴部が一体に固着されている。計量ホッパは、反転手
段によって、開口が上を向く粉体受入位置と開口が下を
向く粉体排出位置との間を180°反転させられる。計
量ホッパは、金属製のケース内に配置されている。収容
ホッパのフィーダの下方にはシュートが設けられ、シュ
ートの下端はケースの上端を閉塞する天壁からケース内
に突出、開口している。ケースの下端は開口し、その下
方に粉体収容容器が配置されている。ケース内は集塵機
に接続されている。計量ホッパを実質上カバーする上記
ケースにもエアノッカーが備えられている。上記ケー
ス、計量器、反転手段及び計量ホッパ等は粉体受入排出
装置を構成している。
【0003】フィーダの作動により収容ホッパ内の粉体
が、シュートを介してケース内に排出され、粉体受入位
置に反転させられた計量ホッパ内に供給される。計量ホ
ッパ内に供給された粉体の量が計量設定値に達すると、
計量器からの計量信号に基づいてフィーダの作動が停止
される。次いで計量ホッパは、反転手段によって粉体受
入位置から粉体排出位置に反転させられる。計量ホッパ
内に収容された粉体は粉体収容容器内に排出される。計
量ホッパ内の粉体が排出され終わると、計量ホッパは反
転手段によって粉体排出位置から粉体受入位置に逆に反
転させられる。概ね以上の作動が繰り返して行なわれ、
粉体収容容器内に所定量の粉体が排出される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前記した粉体受入排出
装置において、収容ホッパから粉体収容容器内に所定量
の粉体を、計量ホッパの複数回の計量・排出動作による
バッチ処理で排出・供給する場合、少なくとも最終回目
の排出動作において計量ホッパ内に粉体の付着が発生し
ていた場合には、付着した粉体の量が誤差となって、粉
体収容容器内に所定量の粉体が供給されないことにな
る。このため、計量ホッパによる最終の排出動作の遂行
に際しては、エアノッカーを作動させ、計量ホッパ及び
ケースの内面への粉体の付着を防止すると共に、それら
の内面に付着した粉体を剥離・浮遊させることにより、
粉体収容容器内に所定量の粉体が供給されるようにして
いる。エアノッカーの作動により浮遊した粉体の一部は
集塵機により吸収される。しかしながら粉体の付着を防
止するための上記方法は、金属製の計量ホッパ及びケー
スをエアノッカーで打ち叩くことにより遂行されるの
で、騒音が激しく、作業環境を損なう、との問題を有し
ている。収容ホッパから粉体収容容器内に所定量の粉体
を、計量ホッパの1回の計量・排出動作によって排出・
供給する場合には、計量ホッパによる排出動作を行なう
度にエアノッカーを作動させる必要があり、上記の問題
は更に大きくなる。また計量ホッパ及びケースにエアノ
ッカーを作動させることによる、計量ホッパ及びケース
の内面への粉体の付着防止効果は、エアノッカーにより
打ち叩かれる局部的なものであって、全面的な効果を得
ることはできない。更にはまた、エアノッカーを繰り返
し作動させることにより、計量ホッパ及びケースの壁に
亀裂が発生するおそれがある。亀裂の発生を防止するた
めには、計量ホッパ及びケースをそれに耐えられるよう
十分強固に設計する必要があり、その結果、重量が必要
以上に増加し、コストアップとなる。更に計量ホッパ及
びケースを強固にすればするほど、エアノッカーによる
効果は一層局部的なものになってしまう。以上の問題
は、上記したとおりの計量ホッパを使用する粉体受入排
出装置においても当然存在し、また、計量ホッパ以外の
粉体受入排出ホッパ(予め計量された粉体を受け入れ、
排出するための粉体受入排出ホッパ、あるいは粉体の付
着を特に嫌う粉体受入排出ホッパ等)及びそれを使用す
る粉体受入排出装置においても存在するものである。
【0005】本発明は上記事実に基づいてなされたもの
であり、その目的は、作業環境を損なうことなく、すな
わち静かな作業環境を維持しながら、粉体受入排出ホッ
パの内面への粉体の付着を確実に防止することができ
る、新規な粉体受入排出ホッパ及びそれを使用した粉体
受入排出装置を提供することである。
【0006】本発明の他の目的は、作業環境を損なうこ
となく、すなわち静かな作業環境を維持しながら、粉体
受入排出ホッパの内面への粉体の付着を確実に防止する
ことができ、その結果、精度の高い粉体の供給を可能と
する、新規な粉体受入排出ホッパ及びそれを使用した粉
体受入排出装置を提供することである。
【0007】本発明の更に他の目的は、粉体受入排出ホ
ッパの内面の実質上全面にわたって粉体の付着を確実に
防止することができる、新規な粉体受入排出ホッパ及び
それを使用した粉体受入排出装置を提供することであ
る。
【0008】本発明の更に他の目的は、粉体受入排出ホ
ッパに損傷を与えることなく、その内面への粉体の付着
を確実に防止することができる、新規な粉体受入排出ホ
ッパ及びそれを使用した粉体受入排出装置を提供するこ
とである。
【0009】本発明の更に他の目的は、比較的軽量にか
つ低コストで製造することができる、新規な粉体受入排
出ホッパ及びそれを使用した粉体受入排出装置を提供す
ることである。
【0010】本発明の他の目的は、作業環境を損なうこ
となく、すなわち静かな作業環境を維持しながら、粉体
受入排出ホッパを実質上カバーするケースの内面への粉
体の付着を確実に防止することができ、その結果、より
精度の高い粉体の供給を可能とする、新規な粉体受入排
出装置を提供することである。
【0011】本発明の他の目的は、粉体受入排出ホッパ
を実質上カバーするケースの内面の実質上全面にわたっ
て粉体の付着を確実に防止することができる、新規な粉
体受入排出装置を提供することである。
【0012】本発明の更に他の目的は、粉体受入排出ホ
ッパを実質上カバーするケースに損傷を与えることな
く、その内面への粉体の付着を確実に防止することがで
きる、新規な粉体受入排出装置を提供することである。
【0013】本発明の更に他の目的は、粉体受入排出ホ
ッパを実質上カバーするケースを、比較的軽量にかつ低
コストで製造することができる、新規な粉体受入排出装
置を提供することである。
【0014】本発明のその他の目的及び特徴は、本発明
に従って構成された粉体受入排出ホッパ及びそれを使用
した粉体受入排出装置の実施形態について添付図面を参
照して詳細に説明する後の記載から明らかになるであろ
う。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明の一局面によれ
ば、環状の支持枠体と、一端が開口し他端が底部により
閉塞された容器形状体とを備え、容器形状体は、可撓性
材料からなるシート部材により形成されると共に、一端
部が開口された状態で支持枠体の半径方向内側に位置付
けられて支持枠体に連結されることにより粉体を受け入
れられるよう支持枠体に支持され、受け入れた粉体を排
出するために全体が反転させられて容器形状体の開口が
下に向けられると、容器形状体は支持枠体に連結された
一端部から反転して垂れ下がることができ、次いで全体
が逆に反転させられると、容器形状体は支持枠体に連結
された一端部から逆に反転して元の状態に復帰しうるよ
う構成されている、ことを特徴とする粉体受入排出ホッ
パ、が提供される。
【0016】本発明の他の局面によれば、支持枠体と、
一端が開口し他端が底部により閉塞された容器形状体と
を備え、容器形状体は、可撓性材料からなるシート部材
により形成されると共に、一端部が開口された状態で支
持枠体の一端部に連結され、底部により閉塞された他端
部における外周部が支持枠体の他端部に連結されること
により粉体を受け入れられるよう支持枠体に支持され、
受け入れた粉体を排出するために全体が反転させられて
容器形状体の開口が下に向けられると、容器形状体の他
端部における上記外周部よりも底部側が上記外周部から
容器形状体の内側下方に垂れ下がることができ、次いで
全体が逆に反転させられると、容器形状体の他端部にお
ける上記外周部よりも底部側は逆に反転して元の状態に
復帰しうるよう構成されている、ことを特徴とする粉体
受入排出ホッパ、が提供される。
【0017】本発明の更に他の局面によれば、反転手段
と、反転手段に支持された粉体受入排出ホッパとを備え
た粉体受入排出装置において、上記ホッパは、反転手段
に支持された支持枠体と、一端が開口し他端が底部によ
り閉塞された容器形状体とを備え、容器形状体は、可撓
性材料からなるシート部材により形成されると共に、一
端部が開口された状態で支持枠体の一端部に連結され、
底部により閉塞された他端部における外周部が支持枠体
の他端部に連結されることにより支持枠体に支持され、
上記ホッパは、反転手段によって容器形状体の開口が上
を向く粉体受入位置と開口が下を向く粉体排出位置との
間を反転させられ、上記ホッパが粉体受入位置から粉体
排出位置に反転させられると、容器形状体の他端部にお
ける上記外周部よりも底部側が上記外周部から容器形状
体の内側下方に垂れ下がることができ、次いで上記ホッ
パが粉体排出位置から粉体受入位置に反転させられる
と、容器形状体の他端部における上記外周部よりも底部
側は逆に反転して元の状態に復帰しうるよう構成されて
いる、ことを特徴とする粉体受入排出装置、が提供され
る。上記ホッパを実質上カバーするよう配置されたケー
ス手段を備え、ケース手段は、筒状体から形成されると
共にその下端が開口し上端が収容ホッパから排出される
粉体を上記ホッパに供給するための粉体流路が開口する
天壁により覆われた内側ケースと、内側ケースの外周と
の間に空間が形成されるよう配置された外側ケースとを
含み、内側ケースは可撓性材料からなるシート部材によ
り形成され、上記空間は圧力空気をパルス的に供給する
圧力空気供給手段に連結されている、ことが好ましい。
【0018】本発明の更に他の局面によれば、反転手段
と、反転手段に支持された粉体受入排出ホッパとを備え
た粉体受入排出装置において、上記ホッパは、反転手段
に支持された支持枠体と、一端が開口し他端が底部によ
り閉塞された容器形状体と、容器形状体の底部を含む他
端部を外側から覆うよう容器形状体に連結された受け部
材とを備え、容器形状体は、可撓性材料からなるシート
部材により形成されると共に、一端部が開口された状態
で支持枠体の一端部に連結され、受け部材が支持枠体の
他端部に連結されることにより支持枠体に支持され、容
器形状体の他端部は、実質上受け部材に覆われた部分が
受け部材の内側に対し固定されない状態で受け部材に連
結されている、ことを特徴とする粉体受入排出装置、が
提供される。上記ホッパを実質上カバーするよう配置さ
れたケース手段を備え、ケース手段は、筒状体から形成
されると共にその下端が開口し上端が収容ホッパから排
出される粉体を上記ホッパに供給するための粉体流路が
開口する天壁により覆われた内側ケースと、内側ケース
の外周との間に空間が形成されるよう配置された外側ケ
ースとを含み、内側ケースは可撓性材料からなるシート
部材により形成され、上記空間は圧力空気をパルス的に
供給する圧力空気供給手段に連結されている、ことが好
ましい。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の粉体受入排出ホッ
パ及びそれを使用した粉体受入排出装置の好適実施形態
を添付図面を参照して更に詳細に説明する。図1〜図3
を参照して、番号100は静止枠体の一部であって、図
示しないフロア上の所定高さ位置に設置されている。静
止枠体100には粉体供給装置102が設けられてい
る。粉体供給装置102は、粉体を収容する収容ホッパ
104と、収容ホッパ104内に収容された粉体を排出
するフィーダ106と、本発明にしたがって構成された
粉体受入排出装置2とを備えている。粉体受入排出装置
2は収容ホッパ104よりも下方位置に配置されてい
る。フィーダ106は、例えば、特許第2714653
号公報に開示されている、粉体を高精度に計量するバッ
チ計量に好適なスクレーパ式テーブルフィーダから構成
されている。スクレーパはエアシリンダにより作動させ
られる(いずれも図示せず)。フィーダ106と粉体受
入排出装置2とは粉体流路であるシュート108により
接続されている。シュート108の下端部は、二股に分
岐された分岐シュート108a及び108bに形成さ
れ、分岐シュート108a及び108bの分岐部内には
図示しない流路切換用のダンパ(流路切換ダンパ)が配
置されている。シュート108の上記分岐部の外側に
は、バイブレータ109が設置されている。図1におい
て、番号110は静止枠体100に設けられた電動モー
タ、番号112は減速機構をそれぞれ示している。電動
モータ110及び減速機構112は、収容ホッパ104
の図示しない回転テーブルを回転駆動するための駆動機
構を構成している。
【0020】次に、粉体受入排出装置2について説明す
る。なお後の説明から容易に理解されるように、この実
施形態においては、粉体受入排出装置2は粉体の定量受
入排出装置を構成する。主として図4と共に、図1〜図
3を参照して、静止枠体100には、ほぼ直方体の空間
を形成するよう組み立てられた枠体3が設置されてい
る。枠体3は、平面から見てほぼ正方形をなすコーナ部
に直立した4本の支柱3aと、支柱3aの各々を相互に
連結する複数の水平フレーム3bとを備えている。枠体
3の上端には矩形状をなすプレート部材3cが取り付け
られている。プレート部材3cの中央には、平面から見
て矩形状をなす開口が、上方に向かって一定の高さまで
直立して延びる環状のフランジ3dによって形成されて
いる。開口を形成するフランジ3dの上端は、内側ケー
ス4の上端部が折り返されて装着された状態で天壁3e
によって閉じられている。内側ケース4は、横断面(図
4において左右方向に延びる水平面に沿って切断した
面)がほぼ矩形状をなす筒状体から形成され、その下端
は開口し、上端は上記天壁3eによって覆われている。
内側ケース4は、可撓性材料、好ましくは弾性を有する
材料、例えばポリ塩化ビニル(PVC)等の弾性を有す
る合成樹脂、あるいは合成ゴムからなるシート部材によ
り形成されている。天壁3eには、収容ホッパ104か
ら排出される粉体を後述する粉体受入排出ホッパ、すな
わちこの実施形態では計量ホッパ60及び70に供給す
るための粉体流路であるシュート108の分岐シュート
108a及び108bの下端部が、下方に向かって貫通
して装着されている(したがって天壁3eには分岐シュ
ート108a及び108bが開口している)。枠体3に
は一対のハウジング5及び6が配置されている。ほぼ直
方体をなすハウジング5及び6は相互に水平方向に間隔
をおいて位置付けられている。ハウジング5及び6の相
互に対向する鉛直壁5a及び6aの中央部には、開口5
b及び6bが形成されている。ハウジング5及び6の他
の鉛直壁5c及び6cにはエア供給管5d及び6dが設
けられている。エア供給管5d及び6dは、エア供給手
段である図示しない送風機に接続されている。
【0021】ハウジング5及び6内には、それぞれ計量
器8及び10が設置されている。実質上同一の構成を有
する計量器8及び10は、それ自体は公知の構成を利用
したものでよい重量測定器、例えばロードセル、あるい
は電磁力補償方式電子天秤を使用することができる。計
量器8及び10の各々には反転手段12及び14が支持
されている。実質上同一の構成を有する反転手段12及
び14は、計量器8及び10にそれぞれ支持されて鉛直
に延在するフレーム16及び18と、フレーム16及び
18にそれぞれ支持されたロータリーアクチュエータ2
0及び22と、ロータリーアクチュエータ20及び22
によって反転駆動される反転駆動軸24及び26とを備
えている。それ自体は公知の構成を利用したものでよい
ロータリーアクチュエータ20及び22は、例えば、反
転角度が180°であるベーン形空気圧式揺動アクチュ
エータから構成されている。上記内側ケース4は、ハウ
ジング5及び6の相互に対向する鉛直壁5a及び6aの
内側を通って鉛直方向に延在するよう配置される。実質
上同一水平軸線上に位置付けられた反転駆動軸24及び
26の先端部は、ハウジング5及び6の鉛直壁5a及び
6aに形成された開口5b及び6b、及び内側ケース4
の対応する部分に形成された図示しない貫通孔の各々を
貫通して内側ケース4内に突出している。
【0022】上記枠体3の内側には、外側ケース28が
設置されている。金属製の外側ケース28は横断面(図
4において左右方向に延びる水平面に沿って切断した
面)がほぼ矩形状をなす筒状体からなり、その横断面に
おいて筒状体に囲まれた空間の面積は内側ケース4のそ
れよりも大きく形成されている。したがって外側ケース
28は内側ケース4の外周との間に空間Sが形成される
よう、内側ケース4の外側を覆うよう配置されている。
外側ケース28の上端は上記プレート部材3cにより閉
塞され、開口された下端の内側にはループ形状をなすフ
ード29の上端部が固着されている。上記ハウジング5
及び6は外側ケース28の鉛直方向の中間部を貫通する
よう位置付けられている。上端及び下端が開口されたフ
ード29の上端部は、外側筒部と、外側筒部の内側に間
隔をおいて位置する内側筒部とからなる環状の折返部2
9aから形成されている。折返部29aの外側筒部の外
周面は外側ケース28の下端部の内周面に嵌合しうる大
きさを有し、内側筒部の内周面は内側ケース4の下端部
の外周面が嵌合しうる大きさを有している。フード29
は、折返部29aの外側筒部の下端から下方に向かって
断面積が徐々に増大するよう形成され、その折返部29
aの外側筒部の外周面が外側ケース28の下端部の内周
面に嵌合されて固着されている。内側ケース4の下端部
は、折返部29aの内側筒部の下端内側から外側に折り
返され、締付バンド手段により締め付け固着されてい
る。なお、内側ケース4と外側ケース28とは、後述す
る計量ホッパ60及び70を実質上カバーするよう配置
されたケース手段を構成している。
【0023】図1に示されているように、上記空間S
は、圧力空気をパルス的(間欠的)に供給する圧力空気
供給手段30に連結されると共に、連通管28aを介し
て大気に連通されている。圧力空気供給手段30は、空
気圧発生手段であるコンプレッサ32と、コンプレッサ
32と空間Sとを連通する空気流路手段であるエア供給
管34と、エア供給管34を開閉する開閉弁36と、開
閉弁36を開閉作動させる図示しない開閉弁制御手段と
を備えている。開閉弁36はエア供給管34に設けられ
ている。エア供給管34にはエアタンク38が設けられ
ている。エアタンク38内には、コンプレッサ32によ
って発生させられた圧縮空気が所定圧で貯蔵されてい
る。開閉弁36は、この実施形態では電磁開閉弁、更に
具体的には2ポート電磁弁から構成されている。この開
閉弁36は、もちろん電磁開閉弁に限られず、他の開閉
弁、例えば周知のダイヤフラム弁により構成してもよ
い。エア供給管34の下流端は外側ケース28に設けら
れた空気入口39を介して空間S内に開口している。電
磁開閉弁36を開閉作動させる前記開閉弁制御手段は、
コンプレッサ32からの圧力空気が電磁開閉弁36を介
して空間Sにパルス的に供給されるよう電磁開閉弁36
を制御するパルス制御手段を含むよう構成されている。
パルス制御手段による指令に基づいて、電磁開閉弁36
は、所定のタイミングで開閉作動を繰り返し行なうよう
制御される。なお、上記枠体3には、外側ケース28及
び内側ケース4を貫通して延びる連通管4aが設けられ
ている。連通管4aの一端は内側ケース4内に開口し、
他端は集塵機7に連結されている。集塵機7は、図示し
ない集塵フィルタ及び真空ポンプを備えている。
【0024】反転手段12及び14には、それぞれ支持
枠体40及び50を介して計量ホッパ60及び70が支
持されている。なお支持枠体40及び50は計量ホッパ
60及び70の一部を構成するものである。支持枠体4
0及び50はそれぞれ実質上同一の構成を有し、また計
量ホッパ60及び70はそれぞれ実質上同一の構成を有
するので、以下、反転手段12に支持された支持枠体4
0と支持枠体40に支持された計量ホッパ60について
説明し、他の支持枠体50及び計量ホッパ70について
の説明は省略する。
【0025】図5及び図6を参照して、金属製の支持枠
体40は、反転手段12の反転駆動軸24の先端部に固
着された主フレーム41を備えている。反転駆動軸24
に対しその軸線に直交するよう鉛直に延在する主フレー
ム41は、一定の幅を有する帯状のプレート部材から形
成され、その上端及び下端には、同じ片面側から相互に
対向してほぼ直角に延びる上端突出部41a及び下端突
出部41bが形成され、全体としてほぼチャンネル形状
をなしている。主フレーム41の上端突出部41aの先
端には円筒形状をなす上フレーム42が、その外周面の
一部が固着されることにより一体に支持されている。主
フレーム41の下端突出部41bの先端部上面には、円
筒形状をなす胴部43と、胴部43の下端を閉塞する底
部44とからなる容器形状の下フレーム45が、その底
部44の下面における周縁部の一部が固着されることに
より一体に支持されている。下フレーム45の底部44
には、4個の係止突起44aが上フレーム42の方向に
向かって打ち出し形成されている。上フレーム42の外
周面と下フレーム45の外周面との間は、4個の補助フ
レーム46により連結されている。実質上同一の構成を
有する補助フレーム46の各々は、一定の幅を有する帯
状のプレート部材から形成され、主フレーム41とほぼ
同じチャンネル形状をなしている。補助フレーム46の
各々の上端の突出部の先端は、上フレーム42の外周面
の一部に固着され、補助フレーム46の各々の下端の突
出部の先端部の上面は、下フレーム45の底部44の下
面における周縁部の一部に固着されている。上フレーム
42と下フレーム45とは共通の軸線上に配置され、補
助フレーム46の各々は、軸線方向から見て周方向に等
間隔で配置されている。なお支持枠体40の一端部は両
端が開口した筒状の枠である上フレーム42により規定
される。
【0026】計量ホッパ60は、反転手段12に支持さ
れた上記支持枠体40と、容器形状体62と、受け部材
67とを備えている。容器形状体62は、一端が開口し
他端が底部により閉塞されることにより構成され、この
実施形態では、両端が開口した円筒部材63と、一端が
開口した円筒部64及び円筒部64の他端を閉塞する底
部65からなる容器形状部材66とにより構成されてい
る。容器形状体62、したがって円筒部材63及び容器
形状部材66は、可撓性材料、好ましくは弾性を有する
材料、例えばポリウレタン等の弾性を有する合成樹脂、
あるいは合成ゴムからなるシート部材により形成されて
いる。金属製の受け部材67は、一端が開口し他端が底
部により実質上閉塞された容器体から形成されている。
実施形態において、受け部材67は、一端が開口した円
筒部68と、円筒部68の他端を実質上閉塞する底部6
9とからなる容器体から形成されている。受け部材67
の底部69には、4個の係止突起69aが、円筒部68
とは反対側の裏側に向かって打ち出し形成されている。
【0027】図6に示されているように、受け部材67
は、容器形状体62の底部65を含む他端部、すなわち
容器形状部材66の底部65側を外側から覆うよう容器
形状部材66に組み付けられる(連結される)。容器形
状部材66の円筒部64の開口端側は、受け部材67の
円筒部68の開口端において、その全周にわたって半径
方向内側から外側に折り返されることにより(反転させ
られることにより)受け部材67に装着される。容器形
状体62の円筒部材63の他端部は、受け部材67の円
筒部68の開口端部の外周面を、容器形状部材66の折
り返し部の外側から覆うよう嵌合させられる。容器形状
体62の円筒部材63の他端部の外周面は、受け部材6
7の円筒部68の外周面に対し、締付バンド手段80に
より解除自在に締め付けられる。これにより、容器形状
体62の容器形状部材66の外側が受け部材67により
覆われた状態で、容器形状体62の円筒部材63の他端
部は、容器形状部材66及び受け部材67と一体に連結
される。したがって、計量ホッパ60は、反転手段12
に支持された支持枠体40と、一端が開口し他端が底部
65により閉塞された容器形状体62と、容器形状体6
2の、底部65を含む他端部を外側から覆うよう容器形
状体62に連結された受け部材67とを備えている、と
いえる。そして、容器形状体62の、底部65を含む他
端部は、実質上受け部材67により覆われた部分が受け
部材67の内側に対し固定されない状態で、容器形状体
62の、受け部材67により覆われない他端部(図6に
示す実施形態では、容器形状体62の円筒部材63の他
端部とこれに重合された容器形状部材66の折り返し部
とからなる他端部)と受け部材67の外周面(円筒部6
8の開口端側の外周面)とが締付バンド手段80により
連結(固定)されている。この構成により、計量ホッパ
60が後述するように、粉体受入位置から粉体排出位置
に反転させられたとき、容器形状体62の他端部のう
ち、実質上受け部材67により覆われた、底部65を含
む部分が、受け部材67の内側から下方に向かって離れ
る(垂れ下がる)ことを可能とするものである。更には
また、計量ホッパ60が粉体排出位置から粉体受入位置
に反転させられると、受け部材67の内側から下方に向
かって垂れ下がった容器形状体62の他端部の底部65
を含む部分が逆に反転して受け部材67内に覆われた元
の状態に復帰しうることを可能とするものである。
【0028】容器形状体62の円筒部材63の開口され
た一端部は支持枠体40の一端部に装着され、受け部材
67は支持枠体40の他端部にばね手段を介して連結さ
れる。更に具体的に説明すると、容器形状体62の円筒
部材63の開口された一端部側は、円筒形状をなす上フ
レーム42の半径方向内側に嵌合させられる(位置付け
られる)と共に、上フレーム42の、下フレーム45と
反対側の開口端において、その全周にわたって半径方向
内側から外側に折り返されることにより(反転させられ
るとにより)上フレーム42に装着される。そして容器
形状体62の円筒部材63の上記折り返し部の外周面
は、上フレーム42の外周面に対し、締付バンド手段8
2により解除自在に締め付けられて連結される。これに
より容器形状体62の円筒部材63の開口された一端部
は上フレーム42に連結される。この状態で、受け部材
67と支持枠体40の下フレーム45との間には所定の
間隔が設けられる。そして、受け部材67の係止突起6
9aの各々と、これに対向して位置付けられる下フレー
ム45の係止突起44aの各々間には、それぞればね手
段である引張コイルばね83が装着される。したがって
受け部材67は下フレーム45に引張コイルばね83の
各々を介して連結される。
【0029】以上のとおりにして計量ホッパ60は、反
転手段12におけるロータリーアクチュエータ20の反
転駆動軸24にその支持枠体40を介して支持される。
計量ホッパ60は、ロータリーアクチュエータ20によ
って、容器形状体62の開口が上を向く粉体受入位置と
開口が下を向く粉体排出位置との間を180°反転させ
られる。計量ホッパ70も、同様にして、反転手段14
におけるロータリーアクチュエータ22の反転駆動軸2
6に支持枠体50を介して支持される。そして計量ホッ
パ70も計量ホッパ60と同様に、ロータリーアクチュ
エータ22によって粉体受入位置と粉体排出位置との間
を180°反転させられる。計量ホッパ60及び70は
各々の支持枠体40及び50と共に、上記内側ケース4
の内部に位置付けられる。計量ホッパ60が粉体受入位
置に位置付けられた状態で、容器形状体62の円筒部材
63には受け部材67の重量による引張力が作用するの
で、しわの発生を防止でき、内面への粉体の付着がしに
くくなる。なお、この状態で、引張コイルばね83の各
々に受け部材67を引っ張る若干のセット荷重を付与す
るよう構成すれば、上記効果は更に促進される。以上の
作用効果は計量ホッパ70についても全く同じである。
【0030】なお、図示はしていないが、粉体供給装置
102には、全体の作動を制御する制御手段が備えられ
ている。この制御手段は、制御部と操作部とを備えてい
る。制御部は、制御プログラムに従って演算処理する中
央処理手段と、制御プログラムを格納するROM及び重
量測定データや計量設定値等を格納する読み書き可能な
RAMとを有する記憶手段と、作動時間を計時するタイ
マ、入出力インターフェース等を備えている。操作部
は、電源スイッチ、装置作動スイッチ、計量設定値等を
直接入力するテンキー等の各種入力キーが配設された操
作盤からなり、装置作動指令信号や計量設定値信号等を
前記制御部に送出する。このように構成された制御手段
は、操作部からの入力信号や前記計量器8及び10から
の重量測定信号に基づき、制御プログラムに従って所定
の演算処理を実行し、収容ホッパ104の図示しない回
転テーブルを回転駆動するための電動モータ110、ス
クレーパを作動させるエアシリンダ、シュート108に
設けられた流路切換ダンパを作動させるエアシリンダ、
バイブレータ109、ロータリーアクチュエータ20及
び22、圧力空気供給手段30、集塵機7、図示しない
送風機等に制御信号を出力する。
【0031】次に粉体供給装置102の、主として上記
粉体の定量受入排出装置2の作動について説明する。な
お、収容ホッパ104から図示しない粉体収容容器内に
所定量の粉体を、計量ホッパ60及び70による合計3
回の計量・排出動作によるバッチ処理で排出・供給する
場合を例に説明する。図1、図2及び図4を参照して、
収容ホッパ104から粉体の排出動作が開始される前の
準備動作として、計量ホッパ60及び70の両方が粉体
受入位置に位置付けられる。またシュート108の図示
しない流路切換ダンパは、粉体が分岐シュート108a
側に排出されるよう切り換えられる。フード29の直下
には、図示しない粉体収容容器が配置される。ハウジン
グ5及び6内には、エア供給管5d及び6dを介して図
示しない送風機の作動により圧力エアが供給される。こ
れによりハウジング5及び6内の気圧が内側ケース4内
の気圧よりも若干上昇させられ、反転駆動軸24及び2
6の外周面と内側ケース4の対応する貫通孔との間の隙
間からハウジング5及び6内への粉体の侵入を防止する
ことができる。その結果、計量器8及び10、反転機1
2及び14の寿命を確保すると共に、特に計量器8及び
10の精度を所定の長期にわたって十分確保することが
できる。また内側ケース4からの粉体の無駄な漏出をも
防止することができる。内側ケース4内を浮遊する粉体
を集塵するため、集塵機7の図示しない真空ポンプが作
動させられる。フィーダ106の作動が開始されると、
収容ホッパ104内の粉体が、分岐シュート108aを
介して計量ホッパ60内に供給される。計量ホッパ60
内に供給された粉体の量が計量設定値に達すると、計量
器8からの計量信号に基づいて、シュート108の図示
しない流路切換ダンパは、粉体が分岐シュート108b
側に排出されるよう切り換えられると共に、計量ホッパ
60はロータリーアクチュエータ20によって粉体受入
位置(図6参照)から粉体排出位置(図7参照)に反転
させられる。流路切換ダンパの上記切換作動により、収
容ホッパ104内の粉体は、分岐シュート108bを介
して粉体受入位置に位置付けられている他の計量ホッパ
70内に供給される。
【0032】計量ホッパ60が粉体受入位置から粉体排
出位置に反転させられると、金属製で比較的重量の大き
な受け部材67が引張コイルばね83の各々により吊り
下げられた状態で振動させられる。受け部材67の振動
により、円筒部材63及び容器形状部材66からなる容
器形状体62も衝撃を受けると共に振動させられる。容
器形状体62は可撓性材料からなるシート部材から形成
されるので、受け部材67により振動させられると、発
生した振動は比較的減衰されにくいので、容器形状体6
2の内面への粉体の付着がしにくくなり、また粉体が付
着したとしても直ちに剥離・浮遊させられ、落下が促進
される。しかも容器形状体62が可撓性材料からなるシ
ート部材から形成されることに起因して、また激しい騒
音の発生源であるエアノッカを使用する必要がないの
で、受け部材67から衝撃を受け、そして振動させられ
るにもかかわらず、騒音が発生することは全くないの
で、作業環境を損なうことなく、すなわち静かな作業環
境を維持しながら、計量ホッパ60の内面、したがって
容器形状体62の内面への粉体の付着を確実に防止する
ことができ、容器形状体62内の粉体は十分確実に排出
される。その結果、静かな作業環境を維持しながら、精
度の高い粉体の供給を可能とするものである。更にはま
た、容器形状体62が可撓性材料からなるシート部材か
ら形成されることに起因して、受け部材67から衝撃を
受け、そして振動させられるにもかかわらず、容器形状
体62が損傷を受けるおそれは全くなく、また計量ホッ
パ60において受け部材67が金属製であるにもかかわ
らず、計量ホッパ60は、全体が金属製である従来の計
量ホッパに比較して軽量にかつ低コストで製造すること
ができる。容器形状体62が比較的振動し易い、弾性を
有する材料、例えばポリウレタン等の弾性を有する合成
樹脂あるいは合成ゴムからなるシート部材から形成され
た場合には、発生した振動は一層減衰されにくくなるの
で、容器形状体62の内面への粉体の付着を一層効果的
に防止することができる。
【0033】更にはまた、容器形状体62の他端部のう
ち、実質上受け部材67により覆われた、底部65を含
む部分は、受け部材67の内側に対し固定されない状態
で、容器形状体62の、受け部材67により覆われない
部分(図6に示す実施形態では、容器形状体62の円筒
部材63の他端部とこれに重合された容器形状部材66
の折り返し部とからなる部分)と受け部材67の外周面
とが締付バンド手段80により連結(固定)されている
ので、計量ホッパ60が、粉体受入位置から粉体排出位
置に反転させられたとき、受け部材67の振動により、
容器形状体62の他端部のうち、受け部材67により覆
われた、底部65を含む部分が、受け部材67の内側か
ら下方に向かって離れ、そして垂れ下がることを可能と
する(図7参照)。その結果、特に粉体が付着し易い容
器形状体62の底部65への粉体の付着も確実に防止さ
れる。更にはまた、容器形状体62の他端部のうち、受
け部材67に覆われない部分(図6に示す実施形態で
は、円筒部材63の他端部)が、受け部材67と共に容
器形状体62の一端部(図6に示す実施形態では、円筒
部材63の開口端側の一端部)に近付く方向に変位しう
るので、容器形状体62の他端部と一端部との間の部分
(図6に示す実施形態では、円筒部材63の他端部と一
端部との間の全領域にわたる部分)にたるみを生じさせ
ることができ、受け部材67の振動によって振動させら
れることと合わせ、容器形状体62の他端部と一端部と
の間の部分における内面への粉体の付着も確実に防止さ
れる。
【0034】以上のとおりにして、計量ホッパ60内に
収容された粉体は図示しない粉体収容容器内に排出さ
れ、粉体の定量受入排出装置2における1回目の計量・
排出動作が遂行される。計量ホッパ60内の粉体が粉体
収容容器内に排出されている間に、収容ホッパ104内
の粉体は、分岐シュート108bを介して、粉体受入位
置に位置付けられている他方の計量ホッパ70内に供給
される。粉体が計量ホッパ70内に供給されている間
に、粉体の定量受入排出装置2における1回目の計量・
排出動作が完了した計量ホッパ60はロータリーアクチ
ュエータ20によって粉体排出位置から粉体受入位置に
反転させられて、次の粉体の供給のために待機させられ
る。そして計量ホッパ70内に供給された粉体の量が計
量設定値に達すると、計量器10からの計量信号に基づ
いて、シュート108の図示しない流路切換ダンパは、
粉体が再び分岐シュート108a側に排出されるよう切
り換えられると共に、計量ホッパ70は、ロータリーア
クチュエータ22によって粉体受入位置から粉体排出位
置に反転させられる。流路切換ダンパの上記切換作動に
より、収容ホッパ104内の粉体は、分岐シュート10
8aを介して再び計量ホッパ60内に供給される。計量
ホッパ70内に収容された粉体は、先に述べた計量ホッ
パ60におけると同じとおりにして、図示しない粉体収
容容器内に排出され、粉体の定量受入排出装置2におけ
る2回目の計量・排出動作が遂行される。
【0035】計量ホッパ70内の粉体が粉体収容容器内
に排出されている間に、収容ホッパ104内の粉体が分
岐シュート108aを介して計量ホッパ60内に供給さ
れ、粉体の定量受入排出装置2における3回目(粉体の
定量受入排出装置2における1回目のバッチ処理におけ
る最終回)の計量動作が開始される。上記したように、
容器形状体62の、底部65を含む他端部は、実質上受
け部材67により覆われた部分が受け部材67の内側に
対し固定されない状態で、容器形状体62の、受け部材
67により覆われない他端部と受け部材67の外周面と
が締付バンド手段80により連結されているので、計量
ホッパ60が粉体排出位置から粉体受入位置に反転させ
られると、受け部材67の内側から下方に向かって垂れ
下がった容器形状体62の他端部の底部65を含む部分
が逆に反転して受け部材67内に覆われた元の状態に復
帰することができ、粉体の受け入れは十分確実にかつ円
滑に遂行される。粉体の定量受入排出装置2における3
回目の計量・排出動作が開始されると同時に、バイブレ
ータ109が作動させられ、粉体のシュート108の内
面への付着を積極的に防止すると共に、シュート108
の内面に付着した粉体を剥離・浮遊させる。
【0036】更には、圧力空気供給手段30が作動させ
られる。すなわち開閉弁制御手段のパルス制御手段によ
る指令に基づいて、電磁開閉弁36が所定のタイミング
で開閉作動させられ、コンプレッサ32からの圧力空気
が、電磁開閉弁36を介して内側ケース4と外側ケース
28との間の空間Sにパルス的(間欠的に)に供給され
る。空間Sには圧力空気の衝撃的な供給が繰り返し行な
われる。内側ケース4は、比較的振動し易い可撓性材料
から形成されているので、圧力空気の衝撃を受ける度に
変形し、振動させられる。その結果、内側ケース4の内
面に付着した粉体の剥離・浮遊が効果的に行なわれる。
以上の作動が行なわれている間は、内側ケース4内を通
過中の粉体の付着も確実に防止される。内側ケース4
が、更に振動し易い弾性を有する材料、例えばポリ塩化
ビニル(PVC)等の弾性を有する合成樹脂、あるいは
合成ゴムからなるシート部材により形成された場合に
は、発生した振動は一層減衰されにくく、したがって内
側ケース4の内面に付着した粉体の剥離・浮遊が一層効
果的に行なわれる。また粉体の内側ケース4の内面への
付着も一層効果的に防止することができる。パルス制御
手段を適宜構成することにより、開閉弁の作動形態は自
由に設定することができる。激しい騒音の発生源である
エアノッカを使用する必要がないので、作業環境を損な
うことなく、すなわち静かな作業環境を維持しながら、
計量ホッパ60及び70をカバーする内側ケース4の内
面への粉体の付着を確実に防止することができ、その結
果、より精度の高い粉体の供給を可能とする。更にはま
た、内側ケース4が可撓性材料からなるシート部材から
形成されることに起因して、圧力空気供給手段30によ
り衝撃を受け、そして振動させられるにもかかわらず、
内側ケース4が損傷を受けるおそれは全くなく、また全
体が金属製である従来のケースに比較して軽量にかつ低
コストで製造することができる。上記実施形態におい
て、外側ケース28に複数個の空気入口39を設け、各
々から圧力エアがパルス的に供給されるよう構成した場
合には、計量ホッパ60及び70を実質上カバーする内
側ケース4の内面の実質上全面にわたって粉体の付着を
確実に防止することも可能となる。内側ケース4の内に
浮遊する粉体は集塵機7により確実に集塵される。
【0037】粉体が計量ホッパ60内に供給されている
間に、粉体の定量受入排出装置2における2回目の計量
・排出動作が完了した計量ホッパ70はロータリーアク
チュエータ22によって粉体排出位置から粉体受入位置
に反転させられて、次の粉体の供給のために待機させら
れる。そして計量ホッパ60内に供給された粉体の量が
計量設定値に達すると、計量器8からの計量信号に基づ
いて、収容ホッパ104からの粉体の供給作動(収容ホ
ッパ104内の図示しない回転テーブルの回転駆動、フ
ィーダ106の作動等による粉体の供給作動)を停止さ
せる。シュート108の図示しない流路切換ダンパは、
粉体が分岐シュート108b側に排出されるよう切り換
えられると共に、計量ホッパ60は、ロータリーアクチ
ュエータ20によって粉体受入位置から粉体排出位置に
反転させられる。計量ホッパ60内に収容された粉体
は、1回目と同様にして図示しない粉体収容容器内に排
出され、粉体の定量受入排出装置2における3回目の計
量・排出動作が完了する。バイブレータ109及び圧力
空気供給手段30の各々の作動が停止される。粉体の定
量受入排出装置2における3回目の計量・排出動作が完
了した計量ホッパ60はロータリーアクチュエータ20
によって粉体排出位置から粉体受入位置に反転させられ
て、次の粉体の供給のために待機させられる。以上によ
り粉体の定量受入排出装置2における1回目のバッチ処
理が完了する。図示しない粉体収容容器は他の粉体供給
装置に向かって移動させられ、次の図示しない粉体収容
容器がフード29の下方位置に位置付けられ、上記した
バッチ処理が繰り返し遂行される。なお、上記粉体の定
量受入排出装置2において、一方の計量ホッパ60又は
70の粉体排出から元の粉体受入位置に戻すまでの動作
時間を、他方の計量ホッパ70又は60に粉体が供給さ
れている時間よりも短く設定することにより、フィーダ
106の連続作動、したがって2個の計量ホッパ60及
び70への連続した粉体供給及び計量ホッパ60及び7
0からの実質上連続した粉体排出が可能となって稼働効
率を向上させるメリットが得られ、また、粉体の定量受
入排出の処理時間が短縮できるメリットも得られる。
【0038】図6及び図7に示す計量ホッパ60の実施
形態においては、容器形状体62は、相互に分離された
円筒部材63と、容器形状部材66とにより構成され、
締付バンド手段80によって受け部材67に締め付け、
固着されることにより実質上相互に一体の容器形状体6
2が形成されるよう構成されているが、予めこれらを一
体に形成する他の実施形態もある。この実施形態の場
合、図5において、円筒部材63の下端と容器形状部材
66の上端とが一体に連続するように形成される。
【0039】図8には、計量ホッパ60の更に他の実施
形態が示されている。この実施形態において、容器形状
体62は、筒状部62aの一端が開口し他端が底部62
bにより閉塞されるよう一体に形成されている。そして
その底部62bにより閉塞された他端部における筒状部
62aの外周面には、半径方向外方に延びる環状の(リ
ング状の)フランジ部を構成する連結フランジ部材62
cが一体に連結されている。ほぼ一定の厚さ及び幅を有
する連結フランジ部材62cは容器形状体62の厚さよ
りも厚い、したがって剛性の比較的高い材料、例えばポ
リウレタン等の合成樹脂により形成され、その内周面が
筒状部62aの外周面に、溶着その他の固着手段によっ
て固着されている。連結フランジ部材62cは環状の板
状部材から形成されているといえる。他方、受け部材6
7の円筒部68の開口端には、半径方向外方に延びる環
状の(リング状の)連結フランジ68aが一体に形成さ
れている。容器形状体62の連結フランジ部材62c及
び受け部材67の連結フランジ68aには、周方向に間
隔をおいて複数個の図示しない取付孔が相互に整合する
よう形成され、これらの取付孔を利用して、連結フラン
ジ部材62c及び連結フランジ68aは相互に重合され
た状態で、固着手段であるボルト・ナット84により離
脱自在に固着される。これにより、受け部材67は、容
器形状体62の底部62bを含む他端部を外側から覆う
よう容器形状体62に連結される。容器形状体62の筒
状部62aの一端部は、上フレーム42に、図6に示す
実施形態と実質上同様にして締付バンド手段82により
固着される。計量ホッパ60のその他の構成及び支持フ
レーム手段40の構成は、図5〜図7に示す実施形態と
実質上同一であるので、説明は省略する。この計量ホッ
パ60が、図5〜図7に示す計量ホッパ60と相違する
ところは、容器形状体62が一体に形成されていること
及び容器形状体62と受け部材67との連結構造部であ
って、その作用効果は、図5〜図7に示す計量ホッパ6
0と実質上同一であるので、説明は省略する。
【0040】図9には、計量ホッパ60の更に他の実施
形態が示されている。この実施形態において、容器形状
体62の底部62bと受け部材67の底部69との間に
は、金属製の重し85が挿入されている。その他の構成
は図8に示す計量ホッパ60と実質上同一であるので、
説明は省略する。この実施形態においては、計量ホッパ
60が粉体受入位置から粉体排出位置に反転させられた
とき、重し85が容器形状体62の底部62bを含む他
端部を、受け部材67の内側から衝撃を伴って確実に垂
れ下がるように作用するので、特に容器形状体62の底
部62bを含む他端部内への粉体の付着を一層効果的に
防止することができる。なお、重し85が受け部材67
に衝突することによる騒音の発生を防止するため、その
全面を発泡体等の緩衝材で覆うことが望ましい。重し8
5はもちろん複数個であってもよい。また重し85を金
属で形成した場合には、受け部材67を金属以外の材
料、例えば比較的硬度の高い合成ゴムから形成する実施
形態も考えられる。この場合も騒音の発生を抑えること
ができる。もちろん、重し85を使用しない場合にも、
受け部材67を金属以外の材料から形成する実施形態も
考えられる。その場合、所望の作用効果が得られる強度
及び重量を確保する必要がある。その他の作用効果は、
図5〜図7に示す計量ホッパ60と実質上同一であるの
で、説明は省略する。
【0041】図10には、計量ホッパ60の更に他の実
施形態が示されている。この実施形態において、受け部
材67は支持枠体40の他端部に引張コイルばね83を
介して連結されているのではなく、一体に固定されてい
る。すなわち、支持枠体40の主フレーム41の下端突
出部41bは、図5〜図7に示す実施形態におけるより
も長く形成され、その上面に受け部材67の底部69の
下面が載置された状態で溶接等により固着されている。
図示はされていないが、支持枠体40の補助フレーム4
6の各々の下端の突出部の上面は、受け部材67の底部
69の下面における周縁部の一部に固着されている。容
器形状体62は、図8に示す実施形態と同様に、筒状部
62aの一端が開口し他端が底部62bにより閉塞され
るよう一体に形成されている。そしてその底部62bに
より閉塞された他端部における筒状部62aの外周面に
は、半径方向外方に延びる環状の(リング状の)フラン
ジ部を構成する連結フランジ部材62dが一体に連結さ
れている。ほぼ一定の厚さ及び幅を有する連結フランジ
部材62dは容器形状体62の厚さよりも厚い可撓性材
料、好ましくは弾性を有する材料、例えば、ポリウレタ
ン等の弾性を有する合成樹脂、あるいは合成ゴムから形
成されている。可撓性部材である連結フランジ部材62
dは、その内周面が筒状部62aの外周面に、溶着その
他の固着手段によって固着されている。連結フランジ部
材62dは環状の板状部材から形成されているといえ
る。他方、受け部材67の円筒部68の開口端には、半
径方向外方に延びる環状の(リング状の)連結フランジ
68aが一体に形成されている。容器形状体62の連結
フランジ部材62d及び受け部材67の連結フランジ6
8aには、周方向に間隔をおいて複数個の図示しない取
付孔が相互に整合するよう形成され、これらの取付孔を
利用して、連結フランジ部材62d及び連結フランジ6
8aは相互に重合された状態で、固着手段であるボルト
・ナット84により離脱自在に固着される。これによ
り、受け部材67は、容器形状体62の底部62bを含
む他端部を外側から覆うよう容器形状体62に連結され
る。
【0042】そして、容器形状体62の底部65を含む
他端部は、図6に示す実施形態と同様に、実質上受け部
材67により覆われた部分が受け部材67の内側に対し
固定されない状態で、容器形状体62の、受け部材67
により覆われない他端部に固着された連結フランジ部材
62dと受け部材67の連結フランジ68aとが連結さ
れている。この構成により、計量ホッパ60が先に述べ
たと同様に、粉体受入位置から粉体排出位置に反転させ
られたとき、容器形状体62の他端部のうち、実質上受
け部材67により覆われた、底部65を含む部分が、受
け部材67の内側から下方に向かって離れる(垂れ下が
る)ことを可能とするものである(図11参照)。更に
はまた、計量ホッパ60が粉体排出位置から粉体受入位
置に反転させられると、受け部材67の内側から下方に
向かって垂れ下がった容器形状体62の他端部の底部6
5を含む部分が逆に反転して受け部材67内に覆われた
元の状態に復帰しうることを可能とするものである。容
器形状体62の筒状部62aの直径は、受け部材67の
開口端、したがって円筒部68の開口端の内径よりも所
定の長さ小さく形成されている。この構成により、受け
部材67の開口端と容器形状体62の筒状体62aの対
応する外周面との間には環状の隙間が形成される。この
ため容器形状体62の連結フランジ部材62dは、受け
部材67の連結フランジ68aとの重合部から、容器形
状体62の筒状部62aの対応する外周面の固着部ま
で、容器形状体62の筒状部62aの縦断面(筒状部6
2aの軸線方向の断面)において片持ち梁状に延びてい
る。容器形状体62の連結フランジ部材62dは、上記
したように可撓性材料、好ましくは弾性を有する材料か
ら形成されているので(剛体ではなく容易に変形可能な
材料から形成されているので)、受け部材67の連結フ
ランジ68aとの重合部の内周端縁を支点として容器形
状体62の筒状部62aの軸線方向に変形することがで
きる。これにより、容器形状体62の筒状部62aは、
連結フランジ部材62dの内周面と固着された外周部位
から、筒状部62aの軸線方向に変位することができ
る。容器形状体62の筒状部62aの一端部は、上フレ
ーム42に、図6に示す実施形態と実質上同様にして締
付バンド手段82により固着される。
【0043】上記説明から容易に理解されるように、図
10に示す計量ホッパ60が粉体受入位置に反転されか
つ容器形状体62内に粉体が収容されると、容器形状体
62の底部62bが受け部材67の底部69に受け止め
られ、次いで計量ホッパ60が図11に示すように粉体
受入位置から粉体排出位置に反転させられたとき、容器
形状体62の他端部のうち実質上受け部材67に覆われ
た部分は、受け部材67の内側から下方に向かって離れ
る(垂れ下がる)ことができる。また容器形状体62の
他端部のうち受け部材67に覆われない部分は、連結フ
ランジ部材62dの変形により、容器形状体62の開口
端側の一端部に近付く方向に変位することができる。こ
の実施形態においては、図1〜図9に示す実施形態にお
けるように、計量ホッパ60が粉体受入位置から粉体排
出位置に反転させられたとき、容器形状体62には引張
コイルばね83による衝撃及び振動は付与されないもの
の、容器形状体62の他端部のうち、実質上受け部材6
7により覆われた、底部62bを含む部分が、受け部材
67の内側から下方に向かって離れ、そして垂れ下がる
ことを可能とする(図11参照)。その結果、引張コイ
ルばね83による衝撃及び振動が付与される実施形態に
は及ばないとはいえ、特に粉体が付着し易い容器形状体
62の底部62bへの粉体の付着を確実に防止する、と
の所望の効果を得ることができる。更にはまた、容器形
状体62の他端部のうち、受け部材67に覆われない部
分(図10に示す実施形態では、円筒部62aの他端
部)が、容器形状体62の連結フランジ部材62dの変
形によって、受け部材67と共に容器形状体62の一端
部(図10に示す実施形態では、円筒部62aの開口端
側の一端部)に近付く方向に変位しうるので、容器形状
体62の他端部と一端部との間の部分(図11に示す実
施形態では、円筒部62bの他端部と一端部との間の全
領域にわたる部分)にたるみを生じさせることができ、
容器形状体62の他端部と一端部との間の部分における
内面への粉体の付着も確実に防止される。この計量ホッ
パ60のその他の作用効果は、引張コイルばね83によ
る作用効果を除き、図5〜図7に示す計量ホッパ60と
実質上同一であるので、説明は省略する。
【0044】図10及び図11に示す計量ホッパ60
は、受け部材67が支持枠体40に固定されている構成
において、図5〜図9に示す計量ホッパ60と大きく相
違するところであるが、図5〜図9に示す計量ホッパ6
0において、受け部材67を支持枠体40に固定する実
施形態もある。この実施形態の場合、受け部材67を支
持枠体40に固定する形態は、図10及び図11に示す
形態と同じでよい。この実施形態において、計量ホッパ
60が粉体受入位置から粉体排出位置に反転させられた
とき、容器形状体62には引張コイルばね83による衝
撃及び振動は付与されないものの、そしてまた、容器形
状体62の他端部が容器形状体62の一端部に近付く方
向に変位できないので、容器形状体62の他端部と一端
部との間の部分にたるみを生じさせることができないも
のの、容器形状体62の他端部のうち、実質上受け部材
67により覆われた、底部65を含む部分が、受け部材
67の内側から下方に向かって離れ、そして垂れ下がる
ことを可能とする。その結果、引張コイルばね83によ
る衝撃及び振動が付与される実施形態には及ばないとは
いえ、特に粉体が付着し易い容器形状体62の底部65
への粉体の付着を確実に防止する、との所望の効果を得
ることができる。
【0045】図12には、計量ホッパ60の更に他の実
施形態が示されている。この実施形態においては、容器
形状体62の底部62bにより閉塞された他端部におけ
る外周部(後記連結フランジ部材62dにより規定され
る)が、支持枠体40の他端部に連結され、受け部材6
7は存在しない。すなわち容器形状体62は、図10に
示す実施形態と同様に、筒状部62aの一端が開口し他
端が底部62bにより閉塞されるよう一体に形成されて
いる。そしてその底部62bにより閉塞された他端部に
おける筒状部62aの外周面には、図10における実施
形態と実質上同一の、環状のフランジ部を構成する連結
フランジ部材62dが一体に連結されている。他方、支
持枠体40の主フレーム41の下端突出部41b及び補
助フレーム46の下端突出部の上面には、環状(リング
状)フレーム47が載置された状態で溶接等により固着
されている。容器形状体62の連結フランジ部材62d
及び支持枠体40の環状フレーム47には、周方向に間
隔をおいて複数個の図示しない取付孔が相互に整合する
よう形成され、これらの取付孔を利用して、連結フラン
ジ部材62d及び環状フレーム47は相互に重合された
状態で、固着手段であるボルト・ナット84により離脱
自在に固着される。容器形状体62の底部62bにより
閉塞された他端部の、連結フランジ部材62dよりも底
部62b側の一部は、環状フレーム47から下方に(容
器形状体62の開口端と反対側に)、浮いた状態で突出
している。
【0046】容器形状体62の筒状部62aの直径は、
環状フレーム47の内径よりも所定の長さ小さく形成さ
れている。この構成により、環状フレーム47の内周面
と容器形状体62の筒状体62aの対応する外周面との
間には環状の隙間が形成される。このため容器形状体6
2の連結フランジ部材62dは、環状フレーム47との
重合部から、容器形状体62の筒状部62aの対応する
外周面の固着部まで、容器形状体62の筒状部62aの
縦断面(筒状部62aの軸線方向の断面)において片持
ち梁状に延びている。容器形状体62の連結フランジ部
材62dは、上記したように可撓性材料、好ましくは弾
性を有する材料から形成されているので(剛体ではなく
容易に変形可能な材料から形成されているので)、環状
フレーム47との重合部の内周端縁を支点として容器形
状体62の筒状部62aの軸線方向に変形することがで
きる。これにより、容器形状体62の筒状部62aは、
連結フランジ部材62dの内周面と固着された外周部位
から筒状部62aの軸線方向に変位することができる。
容器形状体62の筒状部62aの一端部は、上フレーム
42に、図6に示す実施形態と実質上同様にして締付バ
ンド手段82により固着される。
【0047】上記説明から容易に理解されるように、図
12に示す計量ホッパ60が粉体受入位置に位置付けら
れかつ容器形状体62内に粉体が収容されると、先の実
施形態における受け部材67が存在しないため、粉体の
荷重はその底部62bに直接作用する。したがって、こ
の実施形態における計量ホッパ60は、その強度上、比
較的比重の軽い粉体を受け入れ、排出するために適用さ
れる。粉体が受け入れられた後、計量ホッパ60が図1
3に示すように粉体受入位置から粉体排出位置に反転さ
せられると、容器形状体62の他端部における上記外周
部、すなわち連結フランジ部材62dよりも底部62b
側が連結フランジ部材62dから容器形状体62、すな
わち筒状部62aの内側下方に垂れ下がることができ
る。また容器形状体62の他端部のうち連結フランジ部
材62dよりも一端開口側は、連結フランジ部材62d
の変形により、容器形状体62の開口端側の一端部に近
付く方向に変位することができる。この実施形態におい
ても、図1〜図9に示す実施形態におけるように、計量
ホッパ60が粉体受入位置から粉体排出位置に反転させ
られたとき、容器形状体62には引張コイルばね83に
よる衝撃及び振動は付与されないものの、容器形状体6
2の他端部のうち、連結フランジ部材62dよりも底部
62b側が連結フランジ部材62dから容器形状体6
2、すなわち筒状部62aの内側下方に向かって離れ、
そして垂れ下がることを可能とする(図13参照)。そ
の結果、引張コイルばね83による衝撃及び振動が付与
される実施形態には及ばないとはいえ、特に粉体が付着
し易い容器形状体62の底部62bへの粉体の付着を確
実に防止する、との所望の効果を得ることができる。更
にはまた、容器形状体62の他端部のうち、連結フラン
ジ部材62dよりも一端開口側は、連結フランジ部材6
2dの変形によって、容器形状体62の一端部に近付く
方向に変位しうるので、容器形状体62の他端部(実施
形態では連結フランジ部材62dが固着された部分)と
一端部との間の部分にたるみを生じさせることができ、
容器形状体62の他端部と一端部との間の部分における
内面への粉体の付着も確実に防止される。計量ホッパ6
0が粉体排出位置から粉体受入位置に反転させられる
と、容器形状体62の他端部における上記連結フランジ
部材62dよりも底部62b側は、逆に反転して元の状
態に復帰することができる。この計量ホッパ60は、受
け部材67が存在しないのでより軽量である、との効果
もある。この計量ホッパ60のその他の作用効果は、引
張コイルばね83及び受け部材67による作用効果を除
き、図5〜図7に示す計量ホッパ60と実質上同一であ
るので、説明は省略する。
【0048】図12及び図13に示す計量ホッパ60に
おいて、連結フランジ部材62dを、実質上変形しない
剛体から形成する実施形態もある。この実施形態におい
て、計量ホッパ60が粉体受入位置から粉体排出位置に
反転させられたとき、容器形状体62には引張コイルば
ね83による衝撃及び振動は付与されないものの、そし
てまた、容器形状体62の他端部が容器形状体62の一
端部に近付く方向に変位できないので、容器形状体62
の他端部と一端部との間の部分にたるみを生じさせるこ
とができないものの、容器形状体62の他端部のうち、
連結フランジ部材62dよりも底部62b側が連結フラ
ンジ部材62dから容器形状体62、すなわち筒状部6
2aの内側下方に向かって離れ、そして垂れ下がること
を可能とする。その結果、引張コイルばね83による衝
撃及び振動が付与される実施形態には及ばないとはい
え、特に粉体が付着し易い容器形状体62の底部65へ
の粉体の付着を確実に防止する、との所望の効果を得る
ことができる。
【0049】図1〜図13を参照して説明した粉体受入
排出ホッパは、粉体の定量受入排出装置2に適用された
実施形態である計量ホッパ60として説明したが、この
ような計量ホッパに限定される理由はない。計量ホッパ
として使用されない場合、例えば予め計量された粉体を
受け入れ、排出するために使用する場合には、反転手段
12は計量器8に支持されるのではなく、直接、適宜の
静止枠体に支持されることになる。また、例えば、粉体
の受入容量が比較的小さな、しかも全体が比較的軽量で
ある粉体受入排出ホッパとして適用される場合には、支
持枠体40は反転手段に支持されることなく、単なる回
転軸に支持される実施形態もあり得る。その場合、反転
動作は人の手作業によることになる。更にはまた、粉体
の受入容量が更に小さな、しかも更に軽量であって、人
の手で容易に持つことができる程度の粉体受入排出ホッ
パとして適用される場合には、支持枠体40は、反転手
段12あるいは単なる回転軸に支持されることはない。
この実施形態の場合、支持枠体40は、これを金属より
も軽量な合成樹脂から形成することも可能である。
【0050】図14及び図15には、人の手で容易に持
つことができる粉体受入排出ホッパ90の実施形態が示
されている。この実施形態におけるホッパ90は、環状
の支持枠体92と、一端が開口し他端が底部により閉塞
された容器形状体94とを備えている。横断面が円形で
ある環状の支持枠体92は、この実施形態では両端が開
口した合成樹脂製の筒形状部材から形成され、その外周
部には半径方向外方に延びる取手96が一体の形成され
ている。横断面が円形である容器形状体92は、先の実
施形態におけると同じく、可撓性材料、好ましくは弾性
を有する材料、例えばポリウレタン等の弾性を有する合
成樹脂、あるいは合成ゴムからなるシート部材により形
成されている。そして容器形状体92は、一端部が開口
された状態で支持枠体92の半径方向内側に位置付けら
れて支持枠体92に連結されることにより粉体を受け入
れられるよう支持枠体92に支持される。すなわち、容
器形状体92は、その開口端側が、支持枠体92の一方
の開口端において、その全周にわたって半径方向内側か
ら外側に折り返されることにより(反転させられること
により)支持枠体92に装着される。容器形状体62の
折り返し部の外周面は、支持枠体92の外周面に対し、
締付バンド手段98により解除自在に締め付けられる。
なお容器形状体92を支持枠体92に対し溶着により固
定する実施形態もある。容器形状体92は、支持枠体9
2の内側に浮いた状態で位置付けられ、底部側の一部が
支持枠体92の他方の開口端から突出した状態で支持枠
体92に対し一体に装着される。受け入れた粉体を排出
するためにホッパ90全体が反転させられて容器形状体
94の開口が下に向けられると(図15参照)、容器形
状体94は支持枠体92に連結された一端部(開口端
部)から反転して垂れ下がることができる。次いでホッ
パ90全体が逆に反転させられると、容器形状体94は
支持枠体92に連結された一端部から逆に反転して元の
状態に復帰することができる。以上の反転作業はもちろ
ん人の手によるものである。このホッパ90は、粉体の
受入容量が著しく小さく、きわめて軽量であり、低コス
トで製造でき、しかも先に述べたと同じ理由により、付
着し易い粉体の付着を防止することができるので、家庭
用あるいは営業用の粉体受入排出ホッパとしてきわめて
有用である。この実施形態において、支持枠体92を環
状の線部材により形成する実施形態もある。
【0051】以上、本発明を実施形態に基づいて添付図
面を参照しながら詳細に説明したが、本発明は上記実施
形態に限定されるものではなく、本発明の範囲を逸脱す
ることなく、更に他の種々の変形あるいは修正が可能で
ある。例えば、実施形態においては、内側ケース4の外
周面の一部がハウジング5及び6の鉛直壁5a及び6a
の相互に対向する表面に接触するよう配置されている
が、鉛直壁5a及び6aを、対応する内側ケース4の外
周面に対し間隔をおいて配置し、内側ケース4が圧力空
気供給手段30により振動させられても接触しないよう
にする実施形態もある。この実施形態の場合、内側ケー
ス4の振動が更に減衰しにくくなるので、内側ケース4
の内面への粉体の付着防止効果は更に向上する。この実
施形態の場合には更に、ハウジング5の鉛直壁5aに形
成された開口5bとロータリーアクチュエータ20の反
転駆動軸24の外周面との間、及びハウジング6の鉛直
壁6aに形成された開口6bとロータリーアクチュエー
タ22の反転駆動軸26の外周面との間、にそれぞれ適
宜のシール手段を設けることが望ましい(この場合、ハ
ウジング5及び6内への圧力エアの供給はない)。ま
た、内側ケース4と外側ケース28との間の空間Sも、
内側ケース4の振動によって内側ケース4が外側ケース
28に接触しない程度の間隔を有するよう設定されるこ
とが、前記と同じ理由により好ましいといえる。
【0052】上記実施形態において、内側ケース4と外
側ケース28との間の空間Sには、外側ケース28に設
けられた1個の空気入口39を介して圧力空気供給手段
30から圧力エアがパルス的に供給されるよう構成され
ているが、もちろん外側ケース28に複数個の空気入口
39を設け、各々から圧力エアがパルス的に供給される
実施形態もある。この場合、エア供給管34の、開閉弁
36の下流側に複数の分岐管を設けて圧力エアのパルス
的供給は1個の開閉弁36により作動制御する実施形態
と、複数の分岐管の各々に開閉弁36を設けて、圧力エ
アのパルス的供給は開閉弁36の各々により作動制御す
る実施形態とが考えられる。前者は、比較的低コストで
所定の作用効果(内側ケース4に圧力エアをパルス的に
したがって間欠的かつ衝撃的に供給して、内側ケース4
を変形、振動させ、内側ケース4の内面への粉体の付着
を防止するとの作用効果)が得られ、後者は一層優れた
作用効果が得られる。いずれにしても外側ケース28に
複数個の空気入口39を設ける実施形態によれば、内側
ケース4のほぼ全面にわたる粉体の付着防止効果が得ら
れることは明らかである。
【0053】上記実施形態においては、内側ケース4内
に計量ホッパ60及び70が配置されているが、計量ホ
ッパの個数は、必要に応じ1個でも3個以上でも適宜に
配置することができ、上記実施形態に限定される理由は
ない。更にはまた、上記実施形態において、計量ホッパ
60及び粉体受入排出ホッパ90の横断面形状、したが
って容器形状体62、92及び受け部材67の横断面形
状はほぼ円形をなしているが、矩形状その他の横断面形
状であってもよい。同様のことは内側ケース4及び外側
ケース28についてもいえる。なお上記実施形態におい
て、内側ケース4の横断面形状は図3から容易に理解さ
れるようにほぼ矩形状をなしているが、この形状は、計
量ホッパ60の180°の反転に干渉しないスペースを
有効に確保するものである。更にはまた、本発明におけ
る粉体受入排出装置において、受入排出すべき対象物は
顔料その他の粉体あるいは粒体、特に粘着性あるいは付
着性の強い粉体あるいは粒体が好適であるが、もちろん
粉体、粒体に限定されるものではなく、比較的粘着性あ
るいは付着性の強い固形物であっても、その対象として
好適である。比較的粘着性あるいは付着性の強い固形物
の好適具体例としては、バターあるいは蜂蜜入の葡萄等
を挙げることができる。したがって、本発明における粉
体とは、このような固形物をも含むものである。
【0054】更にはまた、上記実施形態の説明におい
て、容器形状体62、94、内側ケース4を形成する可
撓性材料の具体例として、ポリ塩化ビニル、ポリウレタ
ンを挙げたが、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリエ
ステル等、その他にも多数の材料が適用可能である。更
にはまた、本発明における容器形状体を形成する、可撓
性材料からなるシート部材は、非通気性のシート部材
と、通気性を有するシート部材(例えば、布状のもの、
メッシュ状あるいは網目状のもの等)とに分類すること
ができるが、いずれかを、受入排出する粉体の種類、あ
るいは目的に対応して適宜に選定すればよい。基本的に
は受け入れる粉体に対し、それを漏出させない形態のシ
ート部材を選定すればよい。例えば、上記粉体の定量排
出装置2における計量ホッパ60及び70の容器形状体
としては、非通気性のシート部材が好適であり、バター
あるいは蜂蜜入の葡萄については、非通気性のシート部
材でもよいし、通気性を有するシート部材を使用するこ
ともできる。いずれのシート部材も可撓性を有する材料
であるため、容器形状体を反転させると、微妙な変形に
より粉体の付着を許容しにくくする独特の作用を有する
ので、粉体は十分確実に排出されるのである。
【0055】
【発明の効果】本発明による粉体受入排出ホッパ及びそ
れを使用した粉体受入排出装置によれば、作業環境を損
なうことなく、すなわち静かな作業環境を維持しなが
ら、粉体受入排出ホッパの内面への粉体の付着を確実に
防止することができる。また、作業環境を損なうことな
く、すなわち静かな作業環境を維持しながら、粉体受入
排出ホッパの内面への粉体の付着を確実に防止すること
ができ、その結果、精度の高い粉体の供給(排出)を可
能とする。また、粉体受入排出ホッパの内面の実質上全
面にわたって粉体の付着を確実に防止することができ
る。更にはまた、粉体受入排出ホッパに損傷を与えるこ
となく、その内面への粉体の付着を確実に防止すること
ができる。更にはまた、比較的軽量にかつ低コストで製
造することができる。本発明による粉体受入排出装置に
よればまた、作業環境を損なうことなく、すなわち静か
な作業環境を維持しながら、粉体受入排出ホッパをカバ
ーするケースの内面への粉体の付着を確実に防止するこ
とができ、その結果、より精度の高い粉体の供給(排
出)を可能とする。また、粉体受入排出ホッパを実質上
カバーするケースの内面の実質上全面にわたって粉体の
付着を確実に防止することができる。更にはまた、粉体
受入排出ホッパを実質上カバーするケースに損傷を与え
ることなく、その内面への粉体の付着を確実に防止する
ことができる。更にはまた、粉体受入排出ホッパを実質
上カバーするケースを、比較的軽量にかつ低コストで製
造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にしたがって構成された粉体受入排出装
置の実施形態を備えた粉体供給装置の側面図であって一
部を省略して示す側面図。
【図2】図1を、図1において左方から見た正面図であ
って、その一部を省略して示しかつその一部を破断して
示す正面図。
【図3】図2のA−A矢視断面概略図。
【図4】図2に示す粉体供給装置における粉体受入排出
装置を拡大して示す図。
【図5】図4に示す粉体受入排出ホッパを分解して示す
斜視図。
【図6】図4に示す粉体受入排出ホッパが粉体受入位置
にある状態を示す構成図。
【図7】図6に示す粉体受入排出ホッパが粉体排出位置
に反転された状態を示す構成図。
【図8】粉体受入排出ホッパの他の実施形態を示す構成
図であって粉体受入位置にある状態を示す構成図。
【図9】粉体受入排出ホッパの更に他の実施形態を示す
構成図であって粉体受入位置にある状態を示す構成図。
【図10】粉体受入排出ホッパの更に他の実施形態を示
す構成図であって粉体受入位置にある状態を示す構成
図。
【図11】図10に示す粉体受入排出ホッパが粉体排出
位置に反転された状態を示す構成図。
【図12】粉体受入排出ホッパの更に他の実施形態を示
す構成図であって粉体受入位置にある状態を示す構成
図。
【図13】図12に示す粉体受入排出ホッパが粉体排出
位置に反転された状態を示す構成図。
【図14】粉体受入排出ホッパの更に他の実施形態を示
す構成図であって粉体受入位置にある状態を示す構成
図。
【図15】図14に示す粉体受入排出ホッパが粉体排出
位置に反転された状態を示す構成図。
【符号の説明】
2 粉体受入排出装置 3e 天壁 4 内側ケース 8、10 計量器 12、14 反転手段 28 外側ケース 30 圧力空気供給手段 40、50、92 支持枠体 62、94 容器形状体 62d 可撓性部材(連結フランジ部材) 67 受け部材 60、70 計量ホッパ 83 引張コイルばね 90 粉体受入排出ホッパ 102 粉体供給装置 104 収容ホッパ 106 フィーダ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI G01G 13/00 G01G 13/00 N (72)発明者 和田 郁夫 静岡県沼津市東椎路632番地 赤武エン ジニアリング株式会社内 (72)発明者 小橋川 達 静岡県沼津市東椎路632番地 赤武エン ジニアリング株式会社内 (72)発明者 渡辺 安裕 静岡県沼津市東椎路632番地 赤武エン ジニアリング株式会社内 (56)参考文献 特開 平9−280932(JP,A) 特公 昭57−28092(JP,B2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B65D 88/26 - 88/32 B01J 4/00 - 4/04 B65G 65/00 - 65/48 G01G 13/00 - 13/34

Claims (13)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 環状の支持枠体と、一端が開口し他端が
    底部により閉塞された容器形状体とを備え、容器形状体
    は、可撓性材料からなるシート部材により形成されると
    共に、一端部が開口された状態で支持枠体の半径方向内
    側に位置付けられて支持枠体に連結されることにより粉
    体を受け入れられるよう支持枠体に支持され、受け入れ
    た粉体を排出するために全体が反転させられて容器形状
    体の開口が下に向けられると、容器形状体は支持枠体に
    連結された一端部から反転して垂れ下がることができ、
    次いで全体が逆に反転させられると、容器形状体は支持
    枠体に連結された一端部から逆に反転して元の状態に復
    帰しうるよう構成されている、ことを特徴とする粉体受
    入排出ホッパ。
  2. 【請求項2】 支持枠体と、一端が開口し他端が底部に
    より閉塞された容器形状体とを備え、容器形状体は、可
    撓性材料からなるシート部材により形成されると共に、
    一端部が開口された状態で支持枠体の一端部に連結さ
    れ、底部により閉塞された他端部における外周部が支持
    枠体の他端部に連結されることにより粉体を受け入れら
    れるよう支持枠体に支持され、受け入れた粉体を排出す
    るために全体が反転させられて容器形状体の開口が下に
    向けられると、容器形状体の他端部における上記外周部
    よりも底部側が上記外周部から容器形状体の内側下方に
    垂れ下がることができ、次いで全体が逆に反転させられ
    ると、容器形状体の他端部における上記外周部よりも底
    部側は逆に反転して元の状態に復帰しうるよう構成され
    ている、ことを特徴とする粉体受入排出ホッパ。
  3. 【請求項3】 容器形状体の他端部における外周には外
    側に延び出る環状のフランジ部が一体に設けられ、容器
    形状体の他端部における上記外周部はフランジ部により
    規定され、容器形状体の開口が下に向けられたとき、容
    器形状体の、フランジ部よりも開口側が下方に変位しう
    るよう、フランジ部は可撓性材料から形成されている、
    請求項2記載の粉体受入排出ホッパ。
  4. 【請求項4】 可撓性材料は弾性を有する材料である、
    請求項1又は請求項2記載の粉体受入排出ホッパ。
  5. 【請求項5】 反転手段と、反転手段に支持された粉体
    受入排出ホッパとを備えた粉体受入排出装置において、 上記ホッパは、反転手段に支持された支持枠体と、一端
    が開口し他端が底部により閉塞された容器形状体とを備
    え、容器形状体は、可撓性材料からなるシート部材によ
    り形成されると共に、一端部が開口された状態で支持枠
    体の一端部に連結され、底部により閉塞された他端部に
    おける外周部が支持枠体の他端部に連結されることによ
    り支持枠体に支持され、上記ホッパは、反転手段によっ
    て容器形状体の開口が上を向く粉体受入位置と開口が下
    を向く粉体排出位置との間を反転させられ、上記ホッパ
    が粉体受入位置から粉体排出位置に反転させられると、
    容器形状体の他端部における上記外周部よりも底部側が
    上記外周部から容器形状体の内側下方に垂れ下がること
    ができ、次いで上記ホッパが粉体排出位置から粉体受入
    位置に反転させられると、容器形状体の他端部における
    上記外周部よりも底部側は逆に反転して元の状態に復帰
    しうるよう構成されている、ことを特徴とする粉体受入
    排出装置。
  6. 【請求項6】 反転手段と、反転手段に支持された粉体
    受入排出ホッパとを備えた粉体受入排出装置において、 上記ホッパは、反転手段に支持された支持枠体と、一端
    が開口し他端が底部により閉塞された容器形状体と、容
    器形状体の底部を含む他端部を外側から覆うよう容器形
    状体に連結された受け部材とを備え、容器形状体は、可
    撓性材料からなるシート部材により形成されると共に、
    一端部が開口された状態で支持枠体の一端部に連結さ
    れ、受け部材が支持枠体の他端部に連結されることによ
    り支持枠体に支持され、容器形状体の他端部は、実質上
    受け部材に覆われた部分が受け部材の内側に対し固定さ
    れない状態で受け部材に連結されている、ことを特徴と
    する粉体受入排出装置。
  7. 【請求項7】 受け部材は支持枠体の他端部にばね手段
    を介して連結されている、請求項6記載の粉体受入排出
    装置。
  8. 【請求項8】 可撓性材料は弾性を有する材料である、
    請求項5又は請求項6記載の粉体受入排出装置。
  9. 【請求項9】 上記ホッパは、反転手段によって、開口
    が上を向く粉体受入れ位置と開口が下を向く粉体排出位
    置との間を反転させられ、受け部材は、一端が開口し他
    端が底部により実質上閉塞された容器体から形成され、
    上記ホッパが粉体受入位置に位置付けられかつ容器形状
    体内に粉体が収容されると、容器形状体の底部が受け部
    材の底部に受け止められ、次いで上記ホッパが粉体受入
    位置から粉体排出位置に反転させられると、上記容器形
    状体の他端部のうち実質上受け部材に覆われた部分は受
    け部材の内側から下方に向かって離れることができる、
    請求項6記載の粉体受入排出装置。
  10. 【請求項10】 上記ホッパは、反転手段によって、開
    口が上を向く粉体受入位置と開口が下を向く粉体排出位
    置との間を反転させられ、受け部材は、一端が開口し他
    端が底部により実質上閉塞された容器体から形成される
    と共に支持枠体の他端部に固定され、上記ホッパが粉体
    受入位置に位置付けられかつ容器形状体内に粉体が収容
    されると、容器形状体の底部が受け部材の底部に受け止
    められ、次いで上記ホッパが粉体受入位置から粉体排出
    位置に反転させられると、容器形状体の他端部のうち実
    質上受け部材に覆われた部分は受け部材の内側から下方
    に向かって離れることができ、容器形状体の他端部のう
    ち受け部材に覆われない部分は、容器形状体の一端部に
    近付く方向に変位しうるよう、容器形状体の他端部は受
    け部材に可撓性部材を介して連結されている、請求項6
    記載の粉体受入排出装置。
  11. 【請求項11】 反転手段は計量器に支持されている、
    請求項5又は請求項6記載の粉体受入排出装置。
  12. 【請求項12】 上記ホッパを実質上カバーするよう配
    置されたケース手段を備え、ケース手段は、筒状体から
    形成されると共にその下端が開口し上端が収容ホッパか
    ら排出される粉体を上記ホッパに供給するための粉体流
    路が開口する天壁により覆われた内側ケースと、内側ケ
    ースの外周との間に空間が形成されるよう配置された外
    側ケースとを含み、内側ケースは可撓性材料からなるシ
    ート部材により形成され、上記空間は圧力空気をパルス
    的に供給する圧力空気供給手段に連結されている、請求
    項5又は請求項6記載の粉体受入排出装置。
  13. 【請求項13】 可撓性材料は弾性を有する材料であ
    る、請求項12記載の粉体受入排出装置。
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