JPH07109013A - 可撓性内管を備えた粉体搬送用シュート装置 - Google Patents

可撓性内管を備えた粉体搬送用シュート装置

Info

Publication number
JPH07109013A
JPH07109013A JP27886793A JP27886793A JPH07109013A JP H07109013 A JPH07109013 A JP H07109013A JP 27886793 A JP27886793 A JP 27886793A JP 27886793 A JP27886793 A JP 27886793A JP H07109013 A JPH07109013 A JP H07109013A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
air
opening
powder
inner tube
flow path
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP27886793A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2843881B2 (ja
Inventor
Toshio Hasegawa
敏男 長谷川
Tsunemi Hayashi
恒美 林
Ikuo Wada
郁夫 和田
Michihiro Yamada
道広 山田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Akatake Engineering Co Ltd
National Printing Bureau
Original Assignee
Akatake Engineering Co Ltd
Printing Bureau Ministry of Finance
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Akatake Engineering Co Ltd, Printing Bureau Ministry of Finance filed Critical Akatake Engineering Co Ltd
Priority to JP5278867A priority Critical patent/JP2843881B2/ja
Publication of JPH07109013A publication Critical patent/JPH07109013A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2843881B2 publication Critical patent/JP2843881B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Chutes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 作業環境を損なうことなく、粉体の付着・堆
積を確実に防止できるようにすること。 【構成】 本発明装置は、内管と、内管の外周との間に
大気に連通する空間が形成されるよう配設された外管
と、空間に圧力空気を供給する圧力空気供給手段とを備
えている。内管は可撓性材料により構成されている。圧
力空気供給手段は、空気圧発生手段からの圧力空気が開
閉弁を介して前記空間にパルス的に供給されるよう開閉
弁を制御するパルス制御手段を含んでいる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば粉体供給装置、
特に付着性の強い粉体を供給する粉体供給装置に適用さ
れる可撓性内管を備えた粉体搬送用シュート装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】粉体供給装置には、従来から粉体搬送用
シュート装置が備えられている。この粉体搬送用シュー
ト装置を説明する前に、先ず粉体供給装置の一従来例の
概要を説明する。粉体供給装置は、粉体を収容する収容
ホッパと、収容ホッパ内に収容された粉体を排出するス
クリュー式あるいは回転テーブル式等のフィーダとを備
えている。収容ホッパの下方にはフィーダによって排出
された粉体を収容する計量ホッパと、計量ホッパ内に収
容された粉体の重量を測定するロードセルとが配置され
ている。計量ホッパの下方には計量ホッパ内の粉体を排
出する開閉ダンパが設けられている。開閉ダンパの下方
にはシュート装置及び粉体収容容器が配置されている。
フィーダの作動により収容ホッパ内の粉体が計量ホッパ
内に排出される。計量ホッパ内に排出された粉体の量が
設定値に達すると、ロードセルからの信号に基づいてフ
ィーダの作動が停止され、開閉ダンパが開作動される。
計量ホッパ内の粉体は、シュート装置を介して粉体収容
容器内に搬出される。計量ホッパ内の粉体が搬出され終
わると開閉ダンパが閉作動される。概ね以上の作動が繰
り返して行なわれる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記したように、計量
ホッパと粉体収容容器との間には、シュート装置が配置
されている。このシュート装置は、一般に非可撓性材料
からなる管、例えば金属管から構成され、この金属管を
通して粉体を搬送している。粉体が金属管内を通過する
過程において、その一部はその内壁面に付着し、堆積す
る。この粉体の付着・堆積が激しく、金属管が詰まるこ
とさえあった。その結果、ロードセルによって計量ホッ
パ内の粉体が正しく計量されたにもかかわらず、粉体収
容容器内に供給された粉体の量が、前記付着・堆積によ
り所定量より少なくなったり、また逆に付着・堆積した
粉体の落下により所定量より多くなったりする、との不
具合が発生している。
【0004】前記の不具合を解消するため、シュート装
置に複数個のエアノッカを備えたものが知られている。
すなわちエアノッカを作動させることにより、金属管に
繰り返し衝撃を与え、その内壁面に付着した粉体を落下
させようとするものである。この方法によれば相当の効
果は得られるものの、騒音が激しく、例えば120フォ
ーンに達する例もある。その結果、作業環境を著しく損
なう、との大きな問題が付随し、早期の改善が望まれて
いた。
【0005】更に、前記従来のシュート装置において
は、粉体の流量を制限する手段が何ら施されていないた
め、計量ホッパから排出された粉体は、粉体収容容器に
向かって一気に落下する。その結果、粉体収容容器にお
いて落下粉の飛散が大量に発生し、周辺を汚染すること
になる。また落下粉の飛散による粉体の損失が多くなる
ので、粉体収容容器内に供給された粉体の量が所定量よ
り少なくなる傾向が強くなる。
【0006】本発明は、以上の事実に基づいてなされた
もので、その第1の技術的課題は、作業環境を損なうこ
となく、粉体の付着・堆積を確実に防止できる、可撓性
内管を備えた粉体搬送用シュート装置を提供することで
ある。
【0007】本発明の第2の技術的課題は、落下粉の大
量な飛散を防止でき、その結果周辺の汚染及び粉体の損
失を防止できる、可撓性内管を備えた粉体搬送用シュー
ト装置を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記第1の技術的課題を
達成するため、本発明によれば、粉体の搬送通路である
内管と、該内管の外周との間に大気に連通する空間が形
成されるよう配設された外管と、該空間に圧力空気を供
給する圧力空気供給手段とを備え、該内管は可撓性材料
により構成され、該圧力空気供給手段は、空気圧発生手
段と、該空気圧発生手段と該空間とを連通する空気流路
手段と、該空気流路手段を開閉する開閉弁と、該開閉弁
を開閉作動させる開閉弁制御手段とを備え、該開閉弁制
御手段は、該空気圧発生手段からの圧力空気が該開閉弁
を介して該空間にパルス的に供給されるよう該開閉弁を
制御するパルス制御手段を含むことを特徴とする可撓性
内管を備えた粉体搬送用シュート装置、が提供される。
【0009】上記第1の技術的課題を達成するため、本
発明によれば、更に、粉体の搬送通路である内管と、該
内管の外周との間に実質上密封空間が形成されるよう配
設された外管と、該密封空間に圧力空気を供給する圧力
空気供給手段とを備え、該内管は可撓性かつ多孔性材料
により構成され、該圧力空気供給手段は、空気圧発生手
段と、該空気圧発生手段と該密封空間とを連通する空気
流路手段と、該空気流路手段を開閉する開閉弁と、該開
閉弁を開閉作動させる開閉弁制御手段とを備え、該開閉
弁制御手段は、該空気圧発生手段からの圧力空気が該開
閉弁を介して該密封空間にパルス的に供給されるよう該
開閉弁を制御するパルス制御手段を含むことを特徴とす
る可撓性内管を備えた粉体搬送用シュート装置、が提供
される。
【0010】上記第1の技術的課題を達成するため、本
発明によれば、更に、粉体の搬送通路である内管と、該
内管の外周との間に実質上密封空間が形成されるよう配
設された外管と、該密封空間に負圧を供給する負圧供給
手段とを備え、該内管は可撓性材料により構成されたこ
とを特徴とする可撓性内管を備えた粉体搬送用シュート
装置、が提供される。
【0011】上記第2の技術的課題を達成するため、本
発明によれば、粉体の搬送通路である内管と、該内管の
外周との間に実質上密封空間が形成されるよう配設され
た外管と、該密封空間に圧力空気を供給する圧力空気供
給手段とを備え、該内管は可撓性材料により構成された
ことを特徴とする可撓性内管を備えた粉体搬送用シュー
ト装置、が提供される。
【0012】上記第2の技術的課題を達成するため、本
発明によれば、更に、粉体の搬送通路である内管と、該
内管の外周との間に実質上密封空間が形成されるよう配
設された外管と、該密封空間に圧力空気を供給する圧力
空気供給手段とを備え、該内管は可撓性材料により構成
され、該内管は、該圧力空気供給手段により該密封空間
に圧力空気が供給されて変形すると、該搬送通路を実質
上閉じるよう構成されたことを特徴とする可撓性内管を
備えた粉体搬送用シュート装置、が提供される。
【0013】
【作用】前記第1の技術的課題を達成するためになされ
た可撓性内管を備えた粉体搬送用シュート装置の第1の
形態は、粉体の搬送通路である内管と、内管の外周との
間に大気に連通する空間が形成されるよう配設された外
管と、空間に圧力空気を供給する圧力空気供給手段とを
備えている。内管は可撓性材料により構成されている。
圧力空気供給手段は、空気圧発生手段と、空気圧発生手
段と空間とを連通する空気流路手段と、空気流路手段を
開閉する開閉弁と、開閉弁を開閉作動させる開閉弁制御
手段とを備えている。開閉弁制御手段は、空気圧発生手
段からの圧力空気が開閉弁を介して空間にパルス的に供
給されるよう開閉弁を制御するパルス制御手段を含むよ
う構成されている。パルス制御手段による指令に基づい
て、開閉弁は、所定のタイミングで開閉作動を繰り返し
行なうよう制御される。開閉弁の上流側には、空気圧発
生手段により予め圧力空気を貯蔵しておくことが可能で
ある。したがって前記開閉弁の開閉作動により、前記空
間には圧力空気の衝撃的な供給が繰り返し行なわれる。
内管は可撓性であるため、圧力空気の衝撃を受ける度に
変形し、振動させられる。その結果、内管の内壁面に付
着した粉体の剥離・浮遊が効果的に行なわれる。以上の
作動が行なわれている間は、内管内を通過中の粉体の付
着も確実に防止される。パルス制御手段を適宜構成する
ことにより、開閉弁の作動形態は自由に設定することが
できる。このシュート装置が粉体供給装置に適用された
場合には、粉体収容容器に所定量の粉体を正確に供給す
ることが可能となる。また激しい騒音の発生源であるエ
アノッカを使用する必要もないので、作業環境は従来に
較べて著しく改善される。
【0014】前記装置において、空気流路手段が、空気
圧発生手段に連通された一本の主流路と、主流路から分
岐してそれぞれ外管の円周部に軸方向に間隔を置いて配
設された複数の空気入口を介して該空間内に開口する分
岐流路とを含み、開閉弁が分岐流路の各々に設けられた
場合には、開閉弁制御手段により開閉弁の各々を同時に
開くことにより、空気圧発生手段からの圧力空気を、外
管の各空気入口を介して空間内に衝撃的に供給すること
ができる。各空気入口は外管の円周部に軸方向に間隔を
置いて配設されているので、圧力空気による衝撃波は、
各空気入口から内管の外周面の対応する部分に衝突す
る。この構成によれば、内管の圧力空気の衝撃的な供給
を受ける箇所が多くなるので、その変形及び振動を管全
体にわたって行なわせることができる。その結果、内管
の内壁面に付着した粉体の剥離・浮遊が一層効果的に行
なわれる。またこの作動が行なわれている間は、内管内
を通過中の粉体の付着は一層確実に防止される。パルス
制御手段を適宜構成することにより、各開閉弁の作動形
態は自由に設定することができる。例えば、各電磁開閉
弁を、シュート装置の上流側から下流側に向かって順に
1個ずつ所定のタイミングで開閉作動させ、このサイク
ルを繰り返す、あるいは各開閉弁のうち上流側の幾つか
を同時に所定のタイミングで開閉作動させ、次いで下流
側の残りを同時に所定のタイミングで開閉作動させ、こ
のサイクルを繰り返す、等の制御は自由である。
【0015】前記第1の技術的課題を達成するためにな
された可撓性内管を備えた粉体搬送用シュート装置の他
の形態は、粉体の搬送通路である内管と、内管の外周と
の間に実質上密封空間が形成されるよう配設された外管
と、密封空間に圧力空気を供給する圧力空気供給手段と
を備えている。内管は可撓性かつ多孔性材料により構成
されている。圧力空気供給手段は、空気圧発生手段と、
空気圧発生手段と密封空間とを連通する空気流路手段
と、空気流路手段を開閉する開閉弁と、開閉弁を開閉作
動させる開閉弁制御手段とを備えている。開閉弁制御手
段は、空気圧発生手段からの圧力空気が開閉弁を介して
密封空間にパルス的に供給されるよう開閉弁を制御する
パルス制御手段を含んでいる。パルス制御手段による指
令に基づいて、開閉弁は、所定のタイミングで開閉作動
を繰り返し行なうよう制御される。前記空間には圧力空
気の衝撃的な供給が繰り返し行なわれる。内管は可撓性
かつ多孔性材料により構成されているため、圧力空気の
衝撃を受ける度に変形し、振動させられると共に、更
に、圧力空気が内管の微細な孔を通過して、内管の内壁
面から粉体の搬送路である内管の内側に向かって流出さ
せられる。その結果、内管の内壁面に付着した粉体は、
内管の変形及び振動と共に、内管の内面から流出する空
気により強制的に剥離・浮遊させられて自然落下させら
れる。また内管の変形及び振動と共に、内管の内壁面か
ら前記の通り空気の流出が行なわれている間は、内管内
を通過中の粉体の付着も確実に防止される。この構成に
よれば、内管の変形、振動及び圧力空気の流出の3つの
形態の作用が同時に行なわれるので、粉体の付着防止効
果はきわめて高くなる。
【0016】前記装置において、空気流路手段が、空気
圧発生手段に連通された一本の主流路と、主流路から分
岐してそれぞれ外管の円周部に軸方向に間隔を置いて配
設された複数の空気入口を介して該空間内に開口する分
岐流路とを含み、開閉弁が分岐流路の各々に設けられた
場合には、先に説明したと同様に、内管の圧力空気の衝
撃的な供給を受ける箇所が多くなるので、その変形及び
振動を管全体にわたって行なわせることができる。その
結果、内管の内壁面に付着した粉体の剥離・浮遊が一層
効果的に行なわれる。その他の作用については先に説明
したと同様であり、説明は省略する。
【0017】前記第1の技術的課題を達成するためにな
された可撓性内管を備えた粉体搬送用シュート装置の更
に他の形態は、粉体の搬送通路である内管と、内管の外
周との間に実質上密封空間が形成されるよう配設された
外管と、密封空間に負圧を供給する負圧供給手段とを備
えている。内管は可撓性材料により構成されている。負
圧供給手段により密封空間に負圧が供給されると、内管
は可撓性材料であるため、軸方向中央部が最大外径(最
大内径)となるよう半径方向外方に樽状に膨らむ。内管
が例えば比較的薄肉のポリ塩化ビニルにより構成された
場合には、前記膨張によりしわが伸び、全体が張りつめ
る。この作用によりしわの部分に付着していた粉体は剥
離・浮遊される。また通過中の粉体も前記形状により付
着しにくくなる。このシュート装置が粉体供給装置に適
用された場合には、粉体収容容器に所定量の粉体を正確
に供給することが可能となる。また前記したように騒音
の発生もなくなるので、作業環境は従来に較べて著しく
改善される。
【0018】前記装置が更に、密封空間に圧力空気を供
給する圧力空気供給手段を備え、圧力空気供給手段が、
空気圧発生手段と、空気圧発生手段と密封空間とを連通
する空気流路手段と、空気流路手段を開閉する開閉弁
と、開閉弁を開閉作動させる開閉弁制御手段とを備え、
開閉弁制御手段は、空気圧発生手段からの圧力空気が開
閉弁を介して密封空間にパルス的に供給されるよう開閉
弁を制御するパルス制御手段を含むよう構成された場合
には、先に説明したと同様に、内管は圧力空気の衝撃を
受ける度に変形し、振動させられる。しかもこの作用
は、前記したように密封空間に負圧が供給されて内管が
張られた状態にあるときに行なわれるので、内管の内壁
面に付着した粉体の剥離・浮遊はきわめて効果的に行な
われる。
【0019】前記装置において、空気流路手段が、空気
圧発生手段に連通された一本の主流路と、主流路から分
岐してそれぞれ外管の円周部に軸方向に間隔を置いて配
設された複数の空気入口を介して密封空間内に開口する
分岐流路とを含み、開閉弁が分岐流路の各々に設けられ
た場合には、先に説明したと同様に、内管の圧力空気の
衝撃的な供給を受ける箇所が多くなるので、その変形及
び振動を管全体にわたって行なわせることができる。そ
の結果、内管の内壁面に付着した粉体の剥離・浮遊が一
層効果的に行なわれる。その他の作用については先に説
明したと同様であり、説明は省略する。
【0020】前記装置が更に、密封空間に大気圧を供給
する大気圧供給手段とを備え、大気圧供給手段が、大気
と密封空間とを連通する空気流路手段と、空気流路手段
を開閉する開閉弁と、開閉弁を開閉作動させる開閉弁制
御手段とを備え、開閉弁制御手段が、大気が開閉弁を介
して密封空間にパルス的に供給されるよう開閉弁を制御
するパルス制御手段を含むよう構成された場合には、特
別に空気圧発生手段を設けることなく、前記と略同様な
作用効果が得られる。したがって装置自体が簡略化さ
れ、安価となる。
【0021】前記第2の技術的課題を達成するためにな
された可撓性内管を備えた粉体搬送用シュート装置の第
1の形態は、粉体の搬送通路である内管と、内管の外周
との間に実質上密封空間が形成されるよう配設された外
管と、密封空間に圧力空気を供給する圧力空気供給手段
とを備えている。内管は可撓性材料により構成されてい
る。圧力空気供給手段により密封空間に圧力空気が供給
されると、内管は、可撓性材料であるため、軸方向中央
部が最小外径(最小内径)となるよう半径方向内方に鼓
状に縮小される。すなわち内管の断面積が縮小される。
その結果、粉体の流量が制限され、落下粉の大量な飛散
が防止される。このシュート装置が粉体供給装置に適用
された場合には、落下粉の飛散による周辺の汚染が防止
され、作業環境は従来に較べて著しく改善される。ま
た、落下粉の飛散による粉体の損失が少なくなるので、
粉体収容容器に所定量の粉体を正確に供給することが可
能となる。
【0022】前記構成において、圧力空気供給手段が、
空気圧発生手段と、空気圧発生手段と密封空間とを連通
する空気流路手段と、空気流路手段を開閉する開閉弁
と、開閉弁を開閉作動させる開閉弁制御手段とを備えて
いる場合には、開閉弁の上流側において、空気圧発生手
段により予め圧力空気を貯蔵しておくことが可能であ
る。したがって、開閉弁制御手段により開閉弁を開くこ
とにより、空気圧発生手段からの圧力空気を衝撃的に密
封空間内に供給することができる。開閉弁が継続して開
かれている間は、圧力空気は継続して密封空間内に供給
される。この構成によれば、開閉弁が開いた直後の圧力
空気の衝撃的な供給及びその後の継続的供給によって、
内管の収縮は比較的迅速に行なわれる。また圧力空気の
衝撃的な供給により内管の内壁面に付着した粉体の剥離
・浮遊が行なわれる、との付帯的効果も得られる。
【0023】前記装置において、空気流路手段が、空気
圧発生手段に連通された一本の主流路と、主流路から分
岐してそれぞれ外管の円周部に軸方向に間隔を置いて配
設された複数の空気入口を介して密封空間内に開口する
分岐流路とを含み、開閉弁が分岐流路の各々に設けられ
た場合には、先に説明したと同様に、内管の圧力空気の
衝撃的な供給を受ける箇所及び継続的供給を受ける箇所
が多くなるので、内管の収縮は一層迅速に行なわれる。
また圧力空気の衝撃的な供給により内管の内壁面に付着
した粉体の剥離・浮遊が更に効果的に行なわれる、との
付帯的効果も得られる。
【0024】圧力空気供給手段が、空気圧発生手段と、
空気圧発生手段と密封空間とを連通する空気流路手段と
を備え、圧力空気発生手段が送風機により構成された場
合には、送風機を作動させることにより、圧力空気を、
スムーズかつ迅速にしかも一定の圧力で所定の時間継続
的に密封空間内に供給することができる。その結果、内
管の収縮は更に迅速に行なわれる。この構成は、内管の
直径が比較的大きく多量の圧力空気を必要とする場合に
有効である。
【0025】前記第2の技術的課題を達成するためにな
された可撓性内管を備えた粉体搬送用シュート装置の他
の形態は、粉体の搬送通路である内管と、内管の外周と
の間に実質上密封空間が形成されるよう配設された外管
と、密封空間に圧力空気を供給する圧力空気供給手段と
を備えている。内管は可撓性材料により構成され、内管
は、圧力空気供給手段により密封空間に圧力空気が供給
されて変形すると、搬送通路を実質上閉じるよう構成さ
れている。圧力空気供給手段により密封空間に圧力空気
を供給して搬送通路を閉じることにより、搬送された粉
体がシュート装置においてストックされる。その後、圧
力空気の供給を停止し、密封空間を大気開放すれば内管
の形状は復元し、搬送通路が開かれ、ストックされてい
た粉体が搬出される。この構成によれば、粉体のストッ
ク位置が比較的低くできることに起因して、その急激な
落下が防止され、落下粉の大量の飛散が防止される。こ
のシュート装置が粉体供給装置に適用された場合には、
落下粉の飛散による周辺の汚染が防止され、作業環境は
従来に較べて著しく改善される。また、落下粉の飛散に
よる粉体の損失が少なくなるので、粉体収容容器に所定
量の粉体を正確に供給することが可能となる。なお、こ
のシュート装置を、先に述べた他のシュート装置の下端
部に併設した場合には、きわめて高い総合効果を達成で
きることは、容易に理解されよう。
【0026】
【実施例】以下、添付図面を参照しながら、先ず、前記
第1の技術的課題を達成するためになされた可撓性内管
を備えた粉体搬送用シュート装置の第1の形態を、粉体
供給装置に適用された実施例に基づいて詳細に説明す
る。まず、粉体供給装置の概要を説明する。図1を参照
して、全体を番号2で示す粉体供給装置は、粉体を収容
する収容ホッパ4と、収容ホッパ4内に収容された粉体
を排出するスクレーパ式のフィーダ6(図には示されて
いない)とを備えている。フィーダ6は、図示しないス
クレーパを作動させるエアシリンダ、収容ホッパ4内の
底部に設けられた図示しない回転テーブル等を含み、こ
の回転テーブルは、電動モータMにより回転駆動され
る。収容ホッパ4の下方にはフィーダ6によって排出さ
れた粉体を収容する計量ホッパ8と、計量ホッパ8内に
収容された粉体の重量を測定するロードセル10とが配
置されている。計量ホッパ8の下方には計量ホッパ8内
の粉体を排出する図示しない開閉ダンパが設けられてい
る。開閉ダンパはエアシリンダ11により作動される。
開閉ダンパの下方には後に詳述するシュート装置12及
び粉体収容容器14が配置されている。なお番号20は
集塵用のダクトの一部を示す。フィーダ6の作動により
収容ホッパ4内の粉体が計量ホッパ8内に排出される。
計量ホッパ8内に供給された粉体の量が設定値に達する
と、ロードセル10からの信号に基づいてフィーダ6の
作動が停止され、開閉ダンパが開かれる。計量ホッパ8
内の粉体は、シュート装置12を介して粉体収容容器1
4内に搬出される。計量ホッパ8内の粉体が搬出され終
わると開閉ダンパが閉じる。概ね以上の作動が繰り返し
て行なわれる。以上のような構成及び作用を有する粉体
供給装置2は、本発明に係るシュート装置12を除き、
公知である。
【0027】なお、図示はしていないが、粉体供給装置
2には、全体の作動を制御する制御手段が備えられてい
る。この制御手段は、制御部と操作部とを備えている。
制御部は、制御プログラムに従って演算処理する中央処
理手段と、制御プログラムを格納するROM及び重量測
定データや計量設定値等を格納する読み書き可能なRA
Mとを有する記憶手段と、作動時間を計時するタイマ、
入出力インターフェース等を備えている。操作部は、電
源スイッチ、装置作動スイッチ、計量設定値等を直接入
力するテンキー等の各種入力キーが配設された操作盤か
らなり、装置作動指令信号や計量設定値信号等を前記制
御部に送出する。このように構成された制御手段は、操
作部からの入力信号や前記ロードセル10からの重量測
定信号に基づき、制御プログラムに従って所定の演算処
理を実行し、フィーダ6の電動モータM、スクレーパを
作動させるエアシリンダ、開閉ダンパを作動させるエア
シリンダ11等に制御信号を出力する。
【0028】次に、前記粉体供給装置2に適用された、
シュート装置12について説明する。図1と共に図2を
参照して、粉体搬送用シュート装置12は、粉体の搬送
通路である内管22と、内管22の外周との間に大気に
連通する空間24が形成されるよう配設された外管26
と、空間24に圧力空気を供給する圧力空気供給手段2
9とを備えている。内管22は可撓性材料、この実施例
では比較的薄肉のポリ塩化ビニルにより構成されてい
る。内管22を構成する可撓性材料としては、その他の
可撓性合成樹脂、合成ゴム等が挙げられる。内管22の
外周側には、それを覆うよう、内管22より大径の外管
26が配設されている。外管26は金属管により構成さ
れている。内管22の外周面と外管26の内周面との間
には隙間が設けられ、この隙間は、内管22及び外管2
6の軸方向両端部においてシールされている。外管26
の外周部には、隙間24を大気に連通するための短管2
7が設けられている。
【0029】圧力空気供給手段29は、空気圧発生手段
であるコンプレッサ28と、コンプレッサ28と空間2
4とを連通する空気流路手段30と、空気流路手段30
を開閉する開閉弁32と、開閉弁32を開閉作動させる
図示しない開閉弁制御手段とを備えている。空気流路手
段30は、コンプレッサ28に連通された一本の主流路
34と、主流路34から分岐した6本の分岐流路36と
を含んでいる。開閉弁32は分岐流路36の各々に設け
られている。主流路34にはエアタンク38が設けられ
ている。エアタンク38内には、コンプレッサ28によ
って発生させられた圧縮空気が所定圧で貯蔵されてい
る。各開閉弁32は共通部品から構成されており、この
実施例では電磁開閉弁、更に具体的には2ポート電磁弁
から構成されている。この開閉弁32は、もちろん電磁
開閉弁に限られず、他の開閉弁、例えば周知のダイヤフ
ラム弁により構成してもよい。各分岐流路36の下流端
は、それぞれ外管26の円周部に軸方向に間隔を置いて
配設された6個の空気入口39を介して密封空間24内
に開口している。各空気入口39は共通部品から構成さ
れており、それぞれ対応する分岐流路36の下流端部が
連結される管状のジョイント部から構成されている。各
電磁開閉弁32を開閉作動させる前記開閉弁制御手段
は、コンプレッサ28からの圧力空気が各開閉弁32を
介して空間24にパルス的に供給されるよう各電磁開閉
弁32を制御するパルス制御手段を含むよう構成されて
いる。パルス制御手段による指令に基づいて、各電磁開
閉弁32は、所定のタイミングで開閉作動を繰り返し行
なうよう制御される。
【0030】例えば、計量ホッパ8内の粉体が排出し終
わり、開閉ダンパが閉じた後、パルス制御手段による制
御信号が各電磁開閉弁32に出力されると、各電磁開閉
弁32は、同時に、その制御信号に基づいた所定のタイ
ミングでパルス的に(間欠的に)開閉作動を繰り返し行
なうよう制御される。これによりコンプレッサ28から
の圧力空気は、エアタンク38から、主流路34、各分
岐路36を通り、更に外管26の各空気入口39を介し
て空間24内に衝撃的に繰り返し供給される。圧力空気
による衝撃波は、各空気入口39から内管22の外周面
の対応する部分に衝突する(図2の矢印参照)。内管2
2は可撓性であるため、圧力空気の衝撃を受ける度に変
形し、振動させられる。各空気入口39は外管26の円
周部に軸方向に間隔を置いて配設されているので、内管
22の圧力空気の衝撃的な供給を受ける箇所が多くなる
ので、その変形及び振動を内管22全体にわたって行な
わせることができる。その結果、内管22の内壁面に付
着した粉体の剥離・浮遊が効果的に行なわれる。一方開
閉ダンパが開いて、粉体が内管22を通過している時に
この作動が行なわれた場合には、内管22内を通過中の
粉体の内壁面への付着は確実に防止される。パルス制御
手段を適宜構成することにより、各電磁開閉弁32の作
動形態は自由に設定することができる。例えば、各電磁
開閉弁32を、シュート装置12の上流側から下流側に
向かって順に1個ずつ所定のタイミングで開閉作動さ
せ、このサイクルを繰り返す、あるいは各電磁開閉弁3
2のうち上流側の3個を同時に所定のタイミングで開閉
作動させ、次いで下流側の残りを同時に所定のタイミン
グで開閉作動させ、このサイクルを繰り返す、等の制御
は自由である。以上の作用の結果、粉体収容容器14に
は所定量の粉体が正確に供給される。また激しい騒音の
発生源であるエアノッカを使用する必要もないので、作
業環境は従来に較べて著しく改善される。
【0031】なお前記構成においては、空気流路手段3
0は、コンプレッサ28に連通された一本の主流路34
と、主流路34から分岐した6本の分岐流路36とを含
み、開閉弁32は分岐流路36の各々に設けられてい
る。これに対し、空気流路手段30を一本の主流路34
により構成し、1個の開閉弁32を主流路34に設ける
構成としてもよい。シュート装置12の長さが比較的短
い場合には成立する。また、一本の主流路34に1個の
開閉弁32を設け、開閉弁32の下流側に複数本の分岐
流路を設け、外管26に設けた同数の空気入口に連通す
る構成も成立する。
【0032】次に、前記第1の技術的課題を達成するた
めになされた可撓性内管を備えた粉体搬送用シュート装
置の他の形態の実施例を、粉体供給装置2に適用された
実施例に基づいて説明する。この構成は、図1及び図2
により説明した前記構成に対し、外管26に短管27が
形成されておらず、このことに起因して内管22と外管
26との間には実質上密封空間が形成されること、及
び、内管22が可撓性かつ多孔性材料、例えば織布、不
織布等により構成されていること、の2点が相違し、そ
の他の構成は実質上同一である。したがって、本形態の
シュート装置については、特に図示せず、図1及び図2
を流用して説明する。なお本構成と共通部分の説明は省
略する。例えば、計量ホッパ8内の粉体が排出し終わ
り、開閉ダンパが閉じた後、パルス制御手段による制御
信号が各電磁開閉弁32に出力されると、各電磁開閉弁
32は、同時に、その制御信号に基づいた所定のタイミ
ングでパルス的に開閉作動を繰り返し行なうよう制御さ
れる。これにより先に説明したと同様の作用により、圧
力空気が各空気入口39を介して空間24内に衝撃的に
繰り返し供給される。圧力空気による衝撃波は、各空気
入口39から内管22の外周面の対応する部分に衝突す
る(図2の矢印参照)。内管22は可撓性かつ多孔性材
料により構成されているため、内管22は圧力空気の衝
撃を受ける度に変形し、振動させられると共に、更に、
圧力空気が内管22の微細な孔を通過して、内管22の
内壁面から粉体の搬送路である内管22の内側に向かっ
て流出させられる。その結果、内管22の内壁面に付着
した粉体は、内管22の変形及び振動と共に、内管22
の内面から流出する空気により強制的に剥離・浮遊させ
られて自然落下させられる。また内管22の内壁面から
前記の通り空気の流出が行なわれている間は、内管22
内を通過中の粉体の付着も確実に防止される。この構成
によれば、内管22の変形、振動及び圧力空気の流出の
3つの形態の作用が同時に行なわれるので、粉体の付着
防止効果はきわめて高くなる。
【0033】次に、前記第1の技術的課題を達成するた
めになされた可撓性内管を備えた粉体搬送用シュート装
置の更に他の形態を、粉体供給装置2に適用された図3
及び図4に示す実施例に基づいて詳細に説明する。なお
図1及び図2と共通する部分は同一の番号を付し、特に
必要のない限り同一部分の説明は省略する。図3及び図
4を参照して、粉体搬送用シュート装置40は、粉体の
搬送通路である内管22と、内管22の外周との間に実
質上密封空間42が形成されるよう配設された外管44
と、密封空間42に負圧を供給する負圧供給手段46と
を備えている。内管22は可撓性材料、この実施例では
ポリ塩化ビニルにより構成されている。負圧供給手段4
6は、負圧発生手段である電動真空ポンプ48と、真空
ポンプ48と密封空間42とを連通するダクト50と、
真空ポンプ48の作動を制御する図示しない作動制御手
段とを備えている。外管44の外周部にはダクト50の
一端が連結される管状のジョイント部52が設けられて
いる。真空ポンプ48の作動は真空ポンプ48に関連し
て配設された図示しないスイッチ、例えば常開リレーに
より行なわれる。真空ポンプ48の作動を制御する前記
作動制御手段は、前記制御手段の制御部に備えられ、前
記リレーに制御信号が出力されるよう構成されている。
【0034】例えば、計量ホッパ8内の粉体が排出し終
わり、開閉ダンパが閉じた後、前記作動制御手段から前
記リレーに制御信号が出力されるとリレーがONとな
り、真空ポンプ48が作動する(回転する)。これによ
り発生した負圧はダクト50を通って密封空間42に供
給される。密封空間42に負圧が供給されると、内管2
2は可撓性材料であるため、軸方向中央部が最大外径
(最大内径)となるよう半径方向外方に樽状に膨らむ
(図4の2点鎖線参照)。内管22は比較的薄肉のポリ
塩化ビニルにより構成されているので、前記膨張により
しわが伸び、全体が張りつめる。この作用によりしわの
部分に付着していた粉体は剥離・浮遊される。また開閉
ダンパが開いて粉体が排出されている間にこの作動が行
なわれた場合には、内管22内を通過中の粉体も前記形
状によりその内壁面に付着しにくくなる。以上の作用の
結果、粉体収容容器14には所定量の粉体が正確に供給
される。また前記したように騒音の発生もないので、作
業環境は従来に較べて著しく改善される。真空ポンプ4
8の作動時間は、前記制御手段のタイマにより制御さ
れ、タイマからの信号により作動制御手段から前記リレ
ーへの制御信号の出力が停止される。その結果、真空ポ
ンプ48の作動は停止する。なお図示はされていない
が、前記外管44には、密封空間42内の負圧が過剰に
なるのを防ぐための安全弁が設けられる。もちろん真空
ポンプ48の作動が停止した後、密封空間42は大気に
開放される手段も設けられる。内管22の形状は大気に
おける形状に復元する。
【0035】図5及び図6は、図3及び図4に示す前記
粉体搬送用シュート装置40に、更に圧力空気供給手段
を備えた実施例である粉体搬送用シュート装置60を示
すものである。すなわち、粉体搬送用シュート装置60
は更に、密封空間42に圧力空気を供給する圧力空気供
給手段29を備えている。この圧力空気供給手段29
は、図1及び図2において説明した圧力空気供給手段2
9と実質上同一の構成を有する。なお開閉弁32は2ポ
ート電磁弁から構成されている。したがって、ここで
は、同一部分に同一番号を付し、特に必要のない限り同
一部分の説明は省略する。もちろん、圧力空気供給手段
29は、前記と同様に、コンプレッサ28からの圧力空
気が各電磁開閉弁32を介して密封空間42にパルス的
に供給されるよう各電磁開閉弁32を制御するパルス制
御手段を含んでいる。外管62は、図4に示す構成に加
え、図2に示す空気入口(ジョイント部)39が設けら
れている。
【0036】例えば、計量ホッパ8内の粉体が排出し終
わり、開閉ダンパが閉じた後、先ず、真空ポンプ48が
作動され、密封空間42が負圧とされる。これにより前
記したように内管22が張った状態に膨らまされる。密
封空間42がこのように負圧状態にされているとき、パ
ルス制御手段による制御信号が各電磁開閉弁32に出力
されると、各電磁開閉弁32は、同時に、その制御信号
に基づいた所定のタイミングでパルス的に開閉作動を繰
り返し行なうよう制御される。先に説明したと同様の作
用により、可撓性の内管22は圧力空気の衝撃を受ける
度に変形し、振動させられる。各空気入口39は外管2
6の円周部に軸方向に間隔を置いて配設されているの
で、内管22の圧力空気の衝撃的な供給を受ける箇所が
多くなるので、その変形及び振動は内管22全体にわた
って行なわせることができる。しかもこの構成の場合、
内管22が張られた状態にあるので、内管22の内壁面
に付着した粉体の剥離・浮遊がきわめて効果的に行なわ
れる。その他の作用については、先に説明したと同様で
あり、ここでの説明は省略する。
【0037】図7は、図5及び図6に示す前記粉体搬送
用シュート装置60において、前記圧力空気供給手段2
9に代えて、大気圧供給手段を備えた実施例である粉体
搬送用シュート装置70を示すものである。すなわち、
粉体搬送用シュート装置70は、密封空間42に大気圧
を供給する大気圧供給手段72を備えている。なお、図
7において、図5及び図6と同一部分は同一符号で示
し、特に必要のない限り、同一部分の説明は省略する。
この大気圧供給手段72は、大気と密封空間42とを連
通する空気流路手段74と、空気流路手段74を開閉す
る開閉弁76と、開閉弁76を開閉作動させる図示しな
い開閉弁制御手段とを備えている。外管62には、前記
と同様な空気入口39(図6参照)が6個設けられ、こ
の空気入口39の各々と大気を連通する流路あるいは空
気入口39に直接、それぞれ開閉弁76が設けられてい
る。開閉弁76は、電磁開閉弁、更に具体的には2ポー
ト電磁弁であって、通常は密封空間42と大気とを遮断
し、開作動時には密封空間42と大気とを連通するよう
構成されている。開閉弁制御手段は、大気が各電磁開閉
弁76を介して密封空間42にパルス的に供給されるよ
う各電磁開閉弁を制御するパルス制御手段を含むよう構
成されている。この構成の作用は、図5及び図6に示す
圧力空気供給手段29に対して、密封空間42に供給さ
れる気体が圧力空気か大気かの違いを除き、実質上同一
である。そしてこの構成は、特別に空気圧発生手段、例
えばコンプレッサ28を設けることなく、あるいはそれ
に付随する器機、例えばエアタンク38等を設けること
なく、前記と略同様な作用効果が得られる。したがって
装置自体が簡略化され、安価となる。
【0038】次に、前記第2の技術的課題を達成するた
めになされた可撓性内管を備えた粉体搬送用シュート装
置の第1の形態を、粉体供給装置2に適用された図8及
び図9に示す実施例に基づいて詳細に説明する。なお図
1ないし図7と共通する部分は同一の番号を付し、特に
必要のない限り同一部分の説明は省略する。図8及び図
9を参照して、粉体搬送用シュート装置80は、粉体の
搬送通路である内管22と、内管22の外周との間に実
質上密封空間42が形成されるよう配設された外管82
と、密封空間42に圧力空気を供給する圧力空気供給手
段84とを備えている。内管22は可撓性材料により構
成されている。圧力空気供給手段84は、開閉弁32の
制御を除き、図5に示す構成と実質上同一である。なお
開閉弁32は2ポート電磁弁により構成されている。す
なわち、圧力空気供給手段84は、開閉弁32を開閉作
動させる図示しない開閉弁制御手段を備えているが、こ
の開閉弁制御手段は、パルス制御手段を含んでいない。
この開閉弁制御手段は、前記制御手段の制御部に備えら
れ、各開閉弁32に制御信号が出力されるよう構成され
ている。外管82には、図2及び図6に示すと同様な空
気入口(ジョイント部)39が6個設けられている。内
管22の外周と外管82の内周とにより、前記と同様な
密封空間42が形成されている。
【0039】例えば、前記開閉弁制御手段から各電磁開
閉弁32に制御信号が出力されると各電磁開閉弁32は
同時に開く。これによりコンプレッサ28からの圧力空
気は、エアタンク38から、主流路34、各分岐路36
を通り、更に外管82の各空気入口39を介して密封空
間42内に供給される。各電磁開閉弁32が継続して開
いている間は、圧力空気は継続して密封空間42内に供
給される。コンプレッサ28により密封空間42に圧力
空気が供給されると、内管22は、可撓性材料であるた
め、軸方向中央部が最小外径(最小内径)となるよう半
径方向内方に鼓状に縮小される(図9の2点鎖線参
照)。すなわち内管22の断面積が縮小される。その
後、前記開閉ダンパを開くと、計量ホッパ8内の粉体が
排出され、内管22内を通過する。内管22の内径が通
常より絞られている結果、粉体の流量が制限され、落下
粉の大量な飛散が防止される。これにより落下粉の飛散
による周辺の汚染が防止され、作業環境は従来に較べて
著しく改善される。また、落下粉の飛散による粉体の損
失が少なくなるので、粉体収容容器14に所定量の粉体
を正確に供給することが可能となる。また以上の構成に
よれば、各電磁開閉弁32の上流側において、コンプレ
ッサ28からの圧力空気をエアタンク38により予め貯
蔵しておくことが可能である。したがって、開閉弁制御
手段により各電磁開閉弁32を開くことにより、コンプ
レッサ28からの圧力空気を衝撃的に密封空間42内に
供給することができる。
【0040】以上の構成により、各電磁開閉弁32が開
いた直後の圧力空気の衝撃的な供給及びその後の継続的
供給によって、内管22の収縮は比較的迅速に行なわれ
る。また圧力空気の衝撃的な供給により内管22の内壁
面に付着した粉体の剥離・浮遊が行なわれる、との付帯
的効果も得られる。更に、この構成において、内管22
を、可撓性に加え、更に多孔性材料により構成した場合
には、前記効果に加え、更に内管22の内壁面への粉体
の付着が防止される、との効果も得られる。開閉弁制御
手段を適宜構成することにより、各電磁開閉弁32の開
弁作動形態を自由に設定することができる。例えば、各
電磁開閉弁32を、シュート装置80の上流側から下流
側に向かって順に1個ずつ開く、あるいは各電磁開閉弁
32のうち上流側の3個を同時に開き、次いで下流側の
残りを同時に開く、等の制御は自由である。各電磁開閉
弁32が開いている時間は、前記制御手段のタイマによ
り制御され、タイマからの信号により開閉弁制御手段か
ら各電磁開閉弁32への制御信号の出力が停止される。
その結果、各電磁開閉弁32は閉じられ、各分岐流路3
6は閉じられる。
【0041】図10は、図8及び図9に示す前記粉体搬
送用シュート装置80において、前記圧力空気供給手段
84に代えて、圧力空気供給手段90を備えた構成を示
している。圧力空気供給手段90は、空気圧発生手段で
ある送風機92と、送風機92と密封空間42とを連通
する空気流路手段であるダクト94と、送風機92の作
動を制御する図示しない作動制御手段とを備えている。
送風機92はこの実施例では電動ブロワにより構成され
ている。外管44は図4に示すものと実質上同一であ
る。電動ブロワ92の作動は電動ブロワ92に関連して
配設された図示しないスイッチ、例えば常開リレーによ
り行なわれる。電動ブロワ92の作動を制御する前記作
動制御手段は、前記制御手段の制御部に備えられ、前記
リレーに制御信号が出力されるよう構成されている。
【0042】例えば、前記作動制御手段から前記リレー
に制御信号が出力されるとリレーがONとなり、電動ブ
ロワ92が作動する(回転する)。これにより発生した
空気圧は、ダクト94を通って密封空間42に供給され
る。密封空間42に空気圧が供給されると、先に説明し
たと同様の作用により内管22の収縮が行なわれる。そ
の後前記開閉ダンパを開くと、計量ホッパ8内の粉体が
排出され、内管22内を通過する。内管22の内径が通
常より絞られている結果、前記と同様の作用効果が得ら
れる。電動ブロワ92の作動時間は、前記制御手段のタ
イマにより制御され、タイマからの信号により作動制御
手段から前記リレーへの制御信号の出力が停止される。
その結果、電動ブロワ92の作動は停止する。圧力空気
発生手段が送風機92により構成された場合には、送風
機92を作動させることにより、圧力空気を、スムーズ
かつ迅速にしかも一定の圧力で所定の時間継続的に密封
空間42内に供給することができる。その結果、内管2
2の収縮は更に迅速に行なわれる。この構成は、内管2
2の直径が比較的大きく多量の圧力空気を必要とする場
合に有効である。なおこの構成においても、更に、内管
22を可撓性に加え、多孔性材料により構成することに
より、前記したと同様な効果が合わせて得られる。
【0043】次に、前記第2の技術的課題を達成するた
めになされた可撓性内管を備えた粉体搬送用シュート装
置の他の形態を説明する。図11はその要部を示すもの
で、この粉体搬送用シュート装置100は、粉体の搬送
通路である内管22と、内管22の外周との間に実質上
密封空間42が形成されるよう配設された外管102
と、密封空間42に圧力空気を供給する圧力空気供給手
段104とを備えている。内管22は可撓性材料、更に
具体的には合成ゴムにより構成されている。内管22
は、圧力空気供給手段104により密封空間42に圧力
空気が供給されて変形すると、搬送通路を実質上閉じる
よう構成されている。圧力空気供給手段104は、空気
流路106、図示しないエアタンクを介して図示しない
コンプレッサに接続されている。開閉弁32は空気流路
106を開閉するよう設けられ、図示しない開閉弁制御
手段により制御される。開閉弁32は、非作動時にはコ
ンプレッサ側との連通が遮断されると共に密封空間42
を大気開放し、作動時には大気との連通を遮断すると共
にコンプレッサ側の空気圧を密封空間42に供給するよ
うな3ポート電磁弁により構成されている。開閉弁制御
手段により開閉弁32を作動させると、密封空間42に
圧力空気が供給され、内管22が半径方向内側に収縮
し、搬送通路を閉じる(図11の2点鎖線参照)。その
後開閉ダンパを開くと、計量ホッパ8内の粉体が搬出さ
れる。そして搬送された粉体がシュート装置100にお
いてストックされる。その後、開閉弁32を非作動とし
て圧力空気の供給を停止し、密封空間を大気開放すれば
内管の形状は復元し、搬送通路が開かれ、ストックされ
ていた粉体が搬出される。この構成によれば、粉体のス
トック位置が比較的低くできることに起因して、その急
激な落下が防止され、落下粉の大量の飛散が防止され
る。このシュート装置が100が粉体供給装置に適用さ
れた場合には、落下粉の飛散による周辺の汚染が防止さ
れ、作業環境は従来に較べて著しく改善される。また、
落下粉の飛散による粉体の損失が少なくなるので、粉体
収容容器14に所定量の粉体を正確に供給することが可
能となる。
【0044】このシュート装置100を、先に述べた他
のシュート装置12、40、60、70及び80の下端
部に併設した場合には、きわめて高い総合効果を達成で
きるものである。なお、図11に示すシュート装置10
0は、図示はしていないが、図5に示すシュート装置6
0の下端部に併設した例としてみると、理解が容易にな
るであろう。またシュート装置100を、他のシュート
装置に併設するのではなく、単独で使用した場合には、
内管22及び外管102の長さが、例えば図10に示す
ものと同様の長さを有する、と想定することにより、そ
の使用形態が容易に理解されよう。そしてこの単独使用
の場合、供給する空気圧力を調整することにより、内管
22の内径を図11に示すように閉じて粉体の通過を阻
止し、また内管22の内径を図10に示すように小さく
して粉体の流量を規制する、等の制御を行なうことによ
り、一つのシュート装置により多様な機能を得ることが
できるものである。
【0045】以上本発明を、実施例に基づいて詳細に説
明したが、本発明は、上記実施例に限定されるものでは
なく、本発明の範囲内においてさまざまな変形あるいは
修正ができるものである。
【0046】
【発明の効果】以上説明した本発明に従って構成された
可撓性内管を備えた粉体搬送用シュート装置によれば、
作業環境を損なうことなく、粉体の付着・堆積を確実に
防止できる。また、落下粉の大量な飛散を防止でき、そ
の結果周辺の汚染及び粉体の損失を防止できる。以下、
本発明により達成される効果を、構成に対応して述べ
る。 (1)前記第1の技術的課題を達成するためになされた
可撓性内管を備えた粉体搬送用シュート装置の第1の形
態は、粉体の搬送通路である内管と、内管の外周との間
に大気に連通する空間が形成されるよう配設された外管
と、空間に圧力空気を供給する圧力空気供給手段とを備
えている。内管は可撓性材料により構成されている。圧
力空気供給手段は、空気圧発生手段と、空気圧発生手段
と空間とを連通する空気流路手段と、空気流路手段を開
閉する開閉弁と、開閉弁を開閉作動させる開閉弁制御手
段とを備えている。開閉弁制御手段は、空気圧発生手段
からの圧力空気が開閉弁を介して空間にパルス的に供給
されるよう開閉弁を制御するパルス制御手段を含むよう
構成されている。以上の構成によれば、内管は可撓性で
あるため、圧力空気の衝撃を受ける度に変形し、振動さ
せられる。その結果、内管の内壁面に付着した粉体の剥
離・浮遊が効果的に行なわれる。以上の作動が行なわれ
ている間は、内管内を通過中の粉体の付着も確実に防止
される。このシュート装置が粉体供給装置に適用された
場合には、粉体収容容器に所定量の粉体を正確に供給す
ることが可能となる。また激しい騒音の発生源であるエ
アノッカを使用する必要がないので、作業環境は従来に
較べて著しく改善される。 (2)前記装置において、空気流路手段が、空気圧発生
手段に連通された一本の主流路と、主流路から分岐して
それぞれ外管の円周部に軸方向に間隔を置いて配設され
た複数の空気入口を介して該空間内に開口する分岐流路
とを含み、開閉弁が分岐流路の各々に設けられた場合に
は、内管の圧力空気の衝撃的な供給を受ける箇所が多く
なるので、その変形及び振動は管全体にわたって行なわ
せることができる。その結果、内管の内壁面に付着した
粉体の剥離・浮遊が一層効果的に行なわれる。またこの
作動が行なわれている間は、内管内を通過中の粉体の付
着は一層確実に防止される。 (3)前記第1の技術的課題を達成するためになされた
可撓性内管を備えた粉体搬送用シュート装置の他の形態
は、粉体の搬送通路である内管と、内管の外周との間に
実質上密封空間が形成されるよう配設された外管と、密
封空間に圧力空気を供給する圧力空気供給手段とを備え
ている。内管は可撓性かつ多孔性材料により構成されて
いる。圧力空気供給手段は、空気圧発生手段と、空気圧
発生手段と密封空間とを連通する空気流路手段と、空気
流路手段を開閉する開閉弁と、開閉弁を開閉作動させる
開閉弁制御手段とを備えている。開閉弁制御手段は、空
気圧発生手段からの圧力空気が開閉弁を介して密封空間
にパルス的に供給されるよう開閉弁を制御するパルス制
御手段を含んでいる。以上の構成によれば、内管は可撓
性かつ多孔性材料により構成されているため、内管の変
形、振動及び圧力空気の流出の3つの形態の作用が同時
に行なわれるので、粉体の付着防止効果はきわめて高く
なる。 (4)前記装置において、空気流路手段が、空気圧発生
手段に連通された一本の主流路と、主流路から分岐して
それぞれ外管の円周部に軸方向に間隔を置いて配設され
た複数の空気入口を介して該空間内に開口する分岐流路
とを含み、開閉弁が分岐流路の各々に設けられた場合に
は、内管の圧力空気の衝撃的な供給を受ける箇所が多く
なるので、その変形及び振動を管全体にわたって行なわ
せることができる。その結果、内管の内壁面に付着した
粉体の剥離・浮遊が一層効果的に行なわれる。 (5)前記第1の技術的課題を達成するためになされた
可撓性内管を備えた粉体搬送用シュート装置の更に他の
形態は、粉体の搬送通路である内管と、内管の外周との
間に実質上密封空間が形成されるよう配設された外管
と、密封空間に負圧を供給する負圧供給手段とを備えて
いる。内管は可撓性材料により構成されている。負圧供
給手段により密封空間に負圧が供給されると、内管は可
撓性材料であるため、軸方向中央部が最大外径(最大内
径)となるよう半径方向外方に樽状に膨らむ。内管が例
えば比較的薄肉のポリ塩化ビニルにより構成された場合
には、前記膨張によりしわが伸び、全体が張りつめる。
この作用によりしわの部分に付着していた粉体は剥離・
浮遊される。また通過中の粉体も前記形状により付着し
にくくなる。このシュート装置が粉体供給装置に適用さ
れた場合には、粉体収容容器に所定量の粉体を正確に供
給することが可能となる。また前記したように騒音の発
生もなくなるので、作業環境は従来に較べて著しく改善
される。 (6)前記装置が更に、密封空間に圧力空気を供給する
圧力空気供給手段を備え、圧力空気供給手段が、空気圧
発生手段と、空気圧発生手段と密封空間とを連通する空
気流路手段と、空気流路手段を開閉する開閉弁と、開閉
弁を開閉作動させる開閉弁制御手段とを備え、開閉弁制
御手段は、空気圧発生手段からの圧力空気が開閉弁を介
して密封空間にパルス的に供給されるよう開閉弁を制御
するパルス制御手段を含むよう構成された場合には、内
管は圧力空気の衝撃を受ける度に変形し、振動させられ
る。しかもこの作用は、密封空間に負圧が供給されて内
管が張られた状態にあるときに行なわれるので、内管の
内壁面に付着した粉体の剥離・浮遊はきわめて効果的に
行なわれる。 (7)前記装置において、空気流路手段が、空気圧発生
手段に連通された一本の主流路と、主流路から分岐して
それぞれ外管の円周部に軸方向に間隔を置いて配設され
た複数の空気入口を介して密封空間内に開口する分岐流
路とを含み、開閉弁が分岐流路の各々に設けられた場合
には、内管の圧力空気の衝撃的な供給を受ける箇所が多
くなるので、その変形及び振動は管全体にわたって行な
わせることができる。その結果、内管の内壁面に付着し
た粉体の剥離・浮遊が一層効果的に行なわれる。 (8)前記装置が更に、密封空間に大気圧を供給する大
気圧供給手段とを備え、大気圧供給手段が、大気と密封
空間とを連通する空気流路手段と、空気流路手段を開閉
する開閉弁と、開閉弁を開閉作動させる開閉弁制御手段
とを備え、開閉弁制御手段が、大気が開閉弁を介して密
封空間にパルス的に供給されるよう開閉弁を制御するパ
ルス制御手段を含むよう構成された場合には、特別に空
気圧発生手段を設けることなく、前記と略同様な作用効
果が得られる。したがって装置自体が簡略化され、安価
となる。 (9)前記第2の技術的課題を達成するためになされた
可撓性内管を備えた粉体搬送用シュート装置の第1の形
態は、粉体の搬送通路である内管と、内管の外周との間
に実質上密封空間が形成されるよう配設された外管と、
密封空間に圧力空気を供給する圧力空気供給手段とを備
えている。内管は可撓性材料により構成されている。こ
の構成によれば、粉体の流量が制限され、落下粉の大量
な飛散が防止される。このシュート装置が粉体供給装置
に適用された場合には、落下粉の飛散による周辺の汚染
が防止され、作業環境は従来に較べて著しく改善され
る。また、落下粉の飛散による粉体の損失が少なくなる
ので、粉体収容容器に所定量の粉体を正確に供給するこ
とが可能となる。 (10)前記装置において、圧力空気供給手段が、空気
圧発生手段と、空気圧発生手段と密封空間とを連通する
空気流路手段と、空気流路手段を開閉する開閉弁と、開
閉弁を開閉作動させる開閉弁制御手段とを備えている場
合には、開閉弁の上流側において、空気圧発生手段によ
り予め圧力空気を貯蔵しておくことが可能である。した
がって、開閉弁が開いた直後の圧力空気の衝撃的な供給
及びその後の継続的供給によって、内管の収縮は比較的
迅速に行なわれる。また圧力空気の衝撃的な供給により
内管の内壁面に付着した粉体の剥離・浮遊が行なわれ
る、との付帯的効果も得られる。 (11)前記装置において、空気流路手段が、空気圧発
生手段に連通された一本の主流路と、主流路から分岐し
てそれぞれ外管の円周部に軸方向に間隔を置いて配設さ
れた複数の空気入口を介して密封空間内に開口する分岐
流路とを含み、開閉弁が分岐流路の各々に設けられた場
合には、内管の圧力空気の衝撃的な供給を受ける箇所及
び継続的供給を受ける箇所が多くなるので、内管の収縮
は一層迅速に行なわれる。また圧力空気の衝撃的な供給
により内管の内壁面に付着した粉体の剥離・浮遊が更に
効果的に行なわれる、との付帯的効果も得られる。 (12)圧力空気供給手段が、空気圧発生手段と、空気
圧発生手段と密封空間とを連通する空気流路手段とを備
え、圧力空気発生手段が送風機により構成された場合に
は、送風機を作動させることにより、圧力空気を、スム
ーズかつ迅速にしかも一定の圧力で所定の時間継続的に
密封空間内に供給することができる。その結果、内管の
収縮は更に迅速に行なわれる。この構成は、内管の直径
が比較的大きく多量の圧力空気を必要とする場合に有効
である。 (13)前記第2の技術的課題を達成するためになされ
た可撓性内管を備えた粉体搬送用シュート装置の他の形
態は、粉体の搬送通路である内管と、内管の外周との間
に実質上密封空間が形成されるよう配設された外管と、
密封空間に圧力空気を供給する圧力空気供給手段とを備
えている。内管は可撓性材料により構成され、内管は、
圧力空気供給手段により密封空間に圧力空気が供給され
て変形すると、搬送通路を実質上閉じるよう構成されて
いる。この構成によれば、粉体のストック位置が比較的
低くできることに起因して、その急激な落下が防止さ
れ、落下粉の大量の飛散が防止される。このシュート装
置が粉体供給装置に適用された場合には、落下粉の飛散
による周辺の汚染が防止され、作業環境は従来に較べて
著しく改善される。また、落下粉の飛散による粉体の損
失が少なくなるので、粉体収容容器に所定量の粉体を正
確に供給することが可能となる。なお、このシュート装
置を、先に述べた他のシュート装置の下端部に併設した
場合には、きわめて高い総合効果を達成できる。また単
独で使用した場合には、供給圧力を調整することによ
り、一つのシュート装置により、粉体の流量制限機能及
び粉体の通過阻止機能の両機能を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の技術的課題を達成するためになされた、
本発明に従って改良された可撓性内管を備えた粉体搬送
用シュート装置の一形態を備えた粉体供給装置の要部を
示す側面概略図。
【図2】図1に含まれる可撓性内管を備えた粉体搬送用
シュート装置の一部を拡大して示す断面図。
【図3】第1の技術的課題を達成するためになされた、
本発明に従って改良された可撓性内管を備えた粉体搬送
用シュート装置の他の形態を備えた粉体供給装置の要部
を示す側面概略図。
【図4】図3に含まれる可撓性内管を備えた粉体搬送用
シュート装置の一部を拡大して示す断面図。
【図5】図3に示す粉体搬送用シュート装置の更に他の
形態を備えた粉体供給装置の要部を示す側面概略図。
【図6】図5に含まれる可撓性内管を備えた粉体搬送用
シュート装置の一部を拡大して示す断面図。
【図7】図3に示す粉体搬送用シュート装置の更に他の
形態を備えた粉体供給装置の要部を示す側面概略図。
【図8】第2の技術的課題を達成するためになされた、
本発明に従って改良された可撓性内管を備えた粉体搬送
用シュート装置の一形態を備えた粉体供給装置の要部を
示す側面概略図。
【図9】図8に含まれる粉体搬送用シュート装置の一部
を拡大して示す断面図。
【図10】図8に示す粉体搬送用シュート装置の他の形
態の要部を示す側面概略図。
【図11】第2の技術的課題を達成するためになされ
た、本発明に従って改良された可撓性内管を備えた粉体
搬送用シュート装置の他の形態の要部を示す側面概略
図。
【符号の説明】
2 粉体供給装置 12、40、60、70、80及び100 シュート装
置 14 粉体収容容器 22 内管 24 空間 26、44、62、82及び102 外管 29、84、90及び104 圧力空気供給手段 30 空気流路手段 32 電磁開閉弁 34 主流路 36 分岐流路 48 真空ポンプ 74 負圧供給手段 92 送風機
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 和田 郁夫 静岡県沼津市西椎路14番地 赤武エンジニ アリング株式会社内 (72)発明者 山田 道広 静岡県沼津市西椎路14番地 赤武エンジニ アリング株式会社内

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 粉体の搬送通路である内管と、該内管の
    外周との間に大気に連通する空間が形成されるよう配設
    された外管と、該空間に圧力空気を供給する圧力空気供
    給手段とを備え、該内管は可撓性材料により構成され、
    該圧力空気供給手段は、空気圧発生手段と、該空気圧発
    生手段と該空間とを連通する空気流路手段と、該空気流
    路手段を開閉する開閉弁と、該開閉弁を開閉作動させる
    開閉弁制御手段とを備え、該開閉弁制御手段は、該空気
    圧発生手段からの圧力空気が該開閉弁を介して該空間に
    パルス的に供給されるよう該開閉弁を制御するパルス制
    御手段を含むことを特徴とする可撓性内管を備えた粉体
    搬送用シュート装置。
  2. 【請求項2】 該空気流路手段は、該空気圧発生手段に
    連通された一本の主流路と、該主流路から分岐してそれ
    ぞれ該外管の円周部に軸方向に間隔を置いて配設された
    複数の空気入口を介して該空間内に開口する分岐流路と
    を含み、該開閉弁は該分岐流路の各々に設けられたこと
    を特徴とする請求項1記載の可撓性内管を備えた粉体搬
    送用シュート装置。
  3. 【請求項3】 粉体の搬送通路である内管と、該内管の
    外周との間に実質上密封空間が形成されるよう配設され
    た外管と、該密封空間に圧力空気を供給する圧力空気供
    給手段とを備え、該内管は可撓性かつ多孔性材料により
    構成され、該圧力空気供給手段は、空気圧発生手段と、
    該空気圧発生手段と該密封空間とを連通する空気流路手
    段と、該空気流路手段を開閉する開閉弁と、該開閉弁を
    開閉作動させる開閉弁制御手段とを備え、該開閉弁制御
    手段は、該空気圧発生手段からの圧力空気が該開閉弁を
    介して該密封空間にパルス的に供給されるよう該開閉弁
    を制御するパルス制御手段を含むことを特徴とする可撓
    性内管を備えた粉体搬送用シュート装置。
  4. 【請求項4】 該空気流路手段は、該空気圧発生手段に
    連通された一本の主流路と、該主流路から分岐してそれ
    ぞれ該外管の円周部に軸方向に間隔を置いて配設された
    複数の空気入口を介して該空間内に開口する分岐流路と
    を含み、該開閉弁は該分岐流路の各々に設けられたこと
    を特徴とする請求項3記載の可撓性内管を備えた粉体搬
    送用シュート装置。
  5. 【請求項5】 粉体の搬送通路である内管と、該内管の
    外周との間に実質上密封空間が形成されるよう配設され
    た外管と、該密封空間に負圧を供給する負圧供給手段と
    を備え、該内管は可撓性材料により構成されたことを特
    徴とする可撓性内管を備えた粉体搬送用シュート装置。
  6. 【請求項6】 該装置は更に該密封空間に圧力空気を供
    給する圧力空気供給手段を備え、該圧力空気供給手段
    は、空気圧発生手段と、該空気圧発生手段と該密封空間
    とを連通する空気流路手段と、該空気流路手段を開閉す
    る開閉弁と、該開閉弁を開閉作動させる開閉弁制御手段
    とを備え、該開閉弁制御手段は、該空気圧発生手段から
    の圧力空気が該開閉弁を介して該密封空間にパルス的に
    供給されるよう該開閉弁を制御するパルス制御手段を含
    むことを特徴とする請求項5記載の可撓性内管を備えた
    粉体搬送用シュート装置。
  7. 【請求項7】 該空気流路手段は、該空気圧発生手段に
    連通された一本の主流路と、該主流路から分岐してそれ
    ぞれ該外管の円周部に軸方向に間隔を置いて配設された
    複数の空気入口を介して該密封空間内に開口する分岐流
    路とを含み、該開閉弁は該分岐流路の各々に設けられた
    ことを特徴とする請求項6記載の可撓性内管を備えた粉
    体搬送用シュート装置。
  8. 【請求項8】 該装置は更に該密封空間に大気圧を供給
    する大気圧供給手段とを備え、該大気圧供給手段は、大
    気と該密封空間とを連通する空気流路手段と、該空気流
    路手段を開閉する開閉弁と、該開閉弁を開閉作動させる
    開閉弁制御手段とを備え、該開閉弁制御手段は、大気が
    該開閉弁を介して該密封空間にパルス的に供給されるよ
    う該開閉弁を制御するパルス制御手段を含むことを特徴
    とする請求項5記載の可撓性内管を備えた粉体搬送用シ
    ュート装置。
  9. 【請求項9】 粉体の搬送通路である内管と、該内管の
    外周との間に実質上密封空間が形成されるよう配設され
    た外管と、該密封空間に圧力空気を供給する圧力空気供
    給手段とを備え、該内管は可撓性材料により構成された
    ことを特徴とする可撓性内管を備えた粉体搬送用シュー
    ト装置。
  10. 【請求項10】 該圧力空気供給手段は、空気圧発生手
    段と、該空気圧発生手段と該密封空間とを連通する空気
    流路手段と、該空気流路手段を開閉する開閉弁と、該開
    閉弁を開閉作動させる開閉弁制御手段とを備えているこ
    とを特徴とする請求項9記載の可撓性内管を備えた粉体
    搬送用シュート装置。
  11. 【請求項11】 該空気流路手段は、該空気圧発生手段
    に連通された一本の主流路と、該主流路から分岐してそ
    れぞれ該外管の円周部に軸方向に間隔を置いて配設され
    た複数の空気入口を介して該密封空間内に開口する分岐
    流路とを含み、該開閉弁は該分岐流路の各々に設けられ
    たことを特徴とする請求項10記載の可撓性内管を備え
    た粉体搬送用シュート装置。
  12. 【請求項12】 該圧力空気供給手段は、空気圧発生手
    段と、該空気圧発生手段と該密封空間とを連通する空気
    流路手段とを備え、該圧力空気発生手段は送風機により
    構成されたことを特徴とする請求項9記載の可撓性内管
    を備えた粉体搬送用シュート装置。
  13. 【請求項13】 粉体の搬送通路である内管と、該内管
    の外周との間に実質上密封空間が形成されるよう配設さ
    れた外管と、該密封空間に圧力空気を供給する圧力空気
    供給手段とを備え、該内管は可撓性材料により構成さ
    れ、該内管は、該圧力空気供給手段により該密封空間に
    圧力空気が供給されて変形すると、該搬送通路を実質上
    閉じるよう構成されたことを特徴とする可撓性内管を備
    えた粉体搬送用シュート装置。
JP5278867A 1993-10-13 1993-10-13 可撓性内管を備えた粉体搬送用シュート装置 Expired - Lifetime JP2843881B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5278867A JP2843881B2 (ja) 1993-10-13 1993-10-13 可撓性内管を備えた粉体搬送用シュート装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5278867A JP2843881B2 (ja) 1993-10-13 1993-10-13 可撓性内管を備えた粉体搬送用シュート装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH07109013A true JPH07109013A (ja) 1995-04-25
JP2843881B2 JP2843881B2 (ja) 1999-01-06

Family

ID=17603232

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP5278867A Expired - Lifetime JP2843881B2 (ja) 1993-10-13 1993-10-13 可撓性内管を備えた粉体搬送用シュート装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2843881B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH07109018A (ja) * 1993-10-13 1995-04-25 Printing Bureau Ministry Of Finance Japan 多孔性内管を備えた粉体搬送用シュート装置
JP2013107758A (ja) * 2011-11-22 2013-06-06 Taisei Corp 排出装置
CN108861606A (zh) * 2018-06-19 2018-11-23 浙江迦南科技股份有限公司 一种物料缓降装置及方法

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4717929U (ja) * 1971-04-07 1972-10-30
JPS5719406U (ja) * 1980-07-08 1982-02-01
JPS5997910A (ja) * 1982-11-26 1984-06-06 Kubota Ltd 搬送装置
JPS61203614U (ja) * 1985-06-11 1986-12-22
JPH0178596U (ja) * 1987-11-16 1989-05-26
JPH07109018A (ja) * 1993-10-13 1995-04-25 Printing Bureau Ministry Of Finance Japan 多孔性内管を備えた粉体搬送用シュート装置

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4717929U (ja) * 1971-04-07 1972-10-30
JPS5719406U (ja) * 1980-07-08 1982-02-01
JPS5997910A (ja) * 1982-11-26 1984-06-06 Kubota Ltd 搬送装置
JPS61203614U (ja) * 1985-06-11 1986-12-22
JPH0178596U (ja) * 1987-11-16 1989-05-26
JPH07109018A (ja) * 1993-10-13 1995-04-25 Printing Bureau Ministry Of Finance Japan 多孔性内管を備えた粉体搬送用シュート装置

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH07109018A (ja) * 1993-10-13 1995-04-25 Printing Bureau Ministry Of Finance Japan 多孔性内管を備えた粉体搬送用シュート装置
JP2013107758A (ja) * 2011-11-22 2013-06-06 Taisei Corp 排出装置
CN108861606A (zh) * 2018-06-19 2018-11-23 浙江迦南科技股份有限公司 一种物料缓降装置及方法
CN108861606B (zh) * 2018-06-19 2023-09-12 浙江迦南科技股份有限公司 一种物料缓降装置及方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2843881B2 (ja) 1999-01-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP1780154B1 (en) Method and system for vacuum conveying of bulk material
US20210047109A1 (en) Conveying systems
US7850047B2 (en) System and method for transporting measured amounts of bulk materials
JP2011502087A (ja) 材料の真空搬送システムにおける方法及び装置
CN211417664U (zh) 下料装置
RU2284871C1 (ru) Система для стряхивания зависаний сыпучих материалов, пневмоимпульсное устройство для стряхивания зависаний сыпучих материалов и способ стряхивания
JPH07109013A (ja) 可撓性内管を備えた粉体搬送用シュート装置
JPH07109018A (ja) 多孔性内管を備えた粉体搬送用シュート装置
JP3153488B2 (ja) 粉体流動用タンクの粉体排出口
WO2001087746A1 (fr) Procede et dispositif de transport pneumatique de poudres
GB1579049A (en) Feeding and discharging particulate material
JP2013086016A (ja) 振動篩
US3958722A (en) Self indexing elbow
JP2014136181A (ja) 圧縮空気砲噴射機能を備えた清掃装置
JP2638468B2 (ja) 粉体の空気輸送装置
JP3089309B1 (ja) 粉体受入排出ホッパ及びそれを使用した粉体受入排出装置
JPH10114429A (ja) 搬送物の居付き防止装置
US4199282A (en) Unloading system having vibratory bin discharge structure
JPH0479928B2 (ja)
EP0130035B1 (en) An apparatus for producing gas blast
JPH0648064B2 (ja) 粉粒体輸送用の分岐コツクおよびその切換方法
CN219278852U (zh) 一种定量加料机用气动阀门
JPH046623B2 (ja)
CN218786373U (zh) 一种带压力控制系统的正压输送装置
JPS6312523A (ja) 空気輸送装置

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 19980908

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081030

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081030

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091030

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091030

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101030

Year of fee payment: 12

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101030

Year of fee payment: 12

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111030

Year of fee payment: 13

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313117

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111030

Year of fee payment: 13

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111030

Year of fee payment: 13

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121030

Year of fee payment: 14

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131030

Year of fee payment: 15

EXPY Cancellation because of completion of term